JP2012136893A - 側溝の共同溝化工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明は、排水用として使用されている既設の側溝1に対する共同溝化工法であって、次の工程(a1)〜(c1)を含む。
(a1) 側溝1内の左右両側面の上下方向中途部に支持部材21を取り付ける工程
(b1) 側溝1内の底部にケーブル類5を収納する工程
(c1) 側溝1内に収まる底板部材12を支持部材21に載せることにより、当該側溝1内の上部に新たな排水路17を形成する工程
【選択図】 図1
Description
そこで、特に都市部においては、機能的な道路空間を形成しかつ美しい街並みを実現するため、歩道に埋設した電線共同溝(C・C・BOX)にケーブル類を纏めて収納することにより、道路を無電柱化することが進められている。
しかし、歩道の官民境界部には、道路や家屋からの雨水を下水に流す側溝ブロックが設置されている場合が多いため、電線共同溝を設置したい位置が既に側溝ブロックが設置されている位置と重複することがある。
このハイブリッド型の側溝ブロックとしては、従来2つのタイプがある。このうち、第1のタイプは、上方が開放された断面ほぼU字型のブロック本体と、その上方開放部を閉塞する蓋部材とを備えており、ブロック本体の側壁部を長手方向に貫通する貫通孔にケーブル類を収納するようにしたものである(特許文献1及び2参照)。
しかし、第2のタイプでは、上記保持部材が側壁部の内面に突設され、下水の排水路がブロック本体の底部に形成されることになるので、ケーブル類の保持部材が邪魔になってブロック本体の底部に清掃具が入り難く、汚泥除去のための清掃等のメンテナンスが行い難いという欠点がある。
(a1) 前記側溝内の左右両側面の上下方向中途部に支持部材を取り付ける工程
(b1) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(c1) 前記側溝内に収まる底板部材を前記支持部材に載せることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程
また、施工後の側溝内の内空断面が、上側が排水路でかつ下側がケーブル類の収納空間となるので、排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
(a2) 前記側溝内の左右両側面の上下方向中途部に支持部材を取り付ける工程
(b2) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(c2) 上方開口状の水路部材を前記支持部材に載せることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程
また、施工後の側溝内の内空断面が、上側が排水路でかつ下側がケーブル類の収納空間となるので、排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
(a3) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(b3) 上方開口部に掛止部を有する水路部材の前記掛止部を前記側溝の上端部に掛止することにより、前記側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程
また、施工後の側溝内の内空断面が、上側が排水路でかつ下側がケーブル類の収納空間となるので、排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
(a4) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(b4) 下方開口状のカバー部材を前記側溝内に収納して前記ケーブル類をカバーすることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程
また、施工後の側溝内の内空断面が、上側が排水路でかつ下側がケーブル類の収納空間となるので、排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
(a5) 前記側溝内の底部に、断面内部にケーブル類を収納可能なケーブルボックスを設置することにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程
また、施工後の側溝内の内空断面が、上側が排水路でかつ下側がケーブルボックスとなるので、排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
(a6) 前記側溝の上方開口部を、断面内部にケーブルを収納可能な収納空間を有する蓋部材で塞ぐ工程
また、ケーブル類の収納空間が蓋部材に設けられているので、蓋部材を取り外して側溝内の排水路を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
かかる上下2段構造の断面が続く側溝区間に集水桝やケーブル桝を繋げる場合のレイアウトとして、例えば集水桝を側溝区間の延長上に配置し、ケーブル桝を側溝区間の道路中央側にオフセットさせて配置することが考えられる。
そこで、本発明の共同溝化工法において、側溝の排水を集水する集水桝の施工を含める場合には、次の工程(x)〜(y)を更に含むことが好ましい。
(y) 前記上部空間からの排水を集水する集水桝を、前記側溝空間の道路中央側にオフセットした位置に設置する工程
このため、集水桝の設置区間において、ケーブル類を側溝の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類の敷設作業が容易になる。
(z) 既設の前記側溝を撤去して空いた区間に、前記下部空間に連通するケーブル桝を前記側溝区間の延長上に位置するように設置する工程
このため、ケーブル桝の設置区間においてケーブル類を側溝の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類の敷設作業が容易になる。
なお、以下の各実施形態において、既設の側溝1の内部に収納されるケーブル類5には、家屋の住民のライフラインとなる各種のケーブル(例えば、低圧又は高圧の各電力線や、電話線又は光ファイバーなどの通信線)5Aが含まれる。
また、本明細書にいう「ケーブル類」は、上記の各ケーブル5Aそのものだけでなく、ケーブル5Aを保護管5Bに挿通して敷設する場合には、その保護管5Bをも含む意味で使用している。
その理由は、道路の幅方向中央部には既に管路(例えば合流式下水管など)が埋設されていることが多いが、側溝1にケーブル類5を収納すればそのような既設の管路と干渉する可能性がなく、しかも、側溝1が官民境界線に近接しておれば、収納空間18に収納されるケーブル5Aの民地側への引き込み距離をできるだけ短くできるからである。
このように、ケーブル類5の収納が可能な側溝1を敢えて排水用途のみで使用することがある理由は、電線共同溝工事の場合は、地元住民との意見調整に非常に時間がかかるケースが多いので、先に側溝整備を整えてからケーブル類5の地中化を検討乃至決定する場合があるからである。
図1は、本発明の第1実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図1の共同溝化工法(以下、「第1工法」という。)では、既設の側溝1の蓋部材を除く本体部分(以下、「側溝本体」という。)11に対して、底板部材12を用いて内空断面の上部に新たな排水空間(排水路)17を構成するものである。以下、図1を参照しつつ、第1工法の内容を説明する。
側溝本体11は、プレキャストコンクリート製或いは現場打ちコンクリートよりなり、左右の両側壁部14,14と、その下端部同士を繋ぐ底壁部15とを一体に有する、上方が開放された断面ほぼU字状の構造体よりなる。
このブラケット21は、側溝本体11の長手方向(図1の紙面貫通方向)に延びる断面L型の鋼材よりなり、そのフランジ部が断面内側に突出するように側壁部14の内面に取り付けられる。
すなわち、本明細書において、「ブラケット」とは、片持ち状の支持部材の総称のことを意味しており、側壁部14の内面から片持ち状に突設可能な部材であれば、その構造及び形状は特に限定されない。
この底板部材12の装着により、側溝本体11の内部空間が、底板部材12の上方の排水空間(排水路)17とその下方の収納空間18との上下2段構造に区画される。
また、図示していないが、底板部材12の幅方向縁部とブラケット21の間と、排水方向で互いに隣接する底板部材12同士の接続端は、例えばブチルゴム等よりなるシールテープによって止水処理が施される。
もっとも、このケーブル5Aの敷設作業は、底板部材12を装着する前(図1(c)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納することで行うようにしてもよい。
この場合には、まず、側溝本体11から蓋部材13を取り外して、特定区間の排水路17に対して汚泥の除去等の必要な清掃を行ってから、底板部材12の縁部に引っ掛け具(図示せず)を引っ掛けて底板部材12を側溝本体11の内部から取り出す。
また、施工後の側溝本体11内の内空断面が、上側が排水路17でかつ下側がケーブル類の収納空間18となるので、排水路17を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路17に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
なお、ブラケット21以外の支持部材を採用し得る点は、後述の第2実施形態の場合も同様である。
上述の通り、第1工法では、既存の側溝1に対して、ブラケット21と底板部材12による改変を加えるものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図2(a)〜図2(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第1工法を適用することができる。
また、図2(k)に示すように、蓋部材のない側溝でも、第1工法を適用することができる。
図3は、本発明の第2実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図3の共同溝化工法(以下、「第2工法」という。)では、既設の側溝1の側溝本体11に対して、水路部材22を用いて内空断面の上部に新たな排水空間(排水路)17を構成するものである。以下、図3を参照しつつ、第2工法の内容を説明する。
この水路部材22の装着により、側溝本体11の内部空間が、水路部材22の底板の上方の排水空間(排水路)17とその下方の収納空間18との上下2段構造に区画される。
また、図示していないが、水路部材22の幅方向縁部とブラケット21の間と、排水方向で互いに隣接する水路部材22同士の接続端は、例えばブチルゴム等よりなるシールテープによって止水処理が施される。
もっとも、このケーブル5Aの敷設作業は、水路部材22を装着する前(図3(c)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納することで行うようにしてもよい。
上述の通り、第2工法では、既存の側溝1に対してブラケット21と水路部材22による改変を加えるものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図4(a)〜図4(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第2工法を適用することができる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図5の共同溝化工法(以下、「第3工法」という。)では、既設の側溝1の側溝本体11に対して、掛止部23を有する水路部材24を用いて内空断面の上部に新たな排水空間(排水路)17を構成するものである。以下、図5を参照しつつ、第3工法の内容を説明する。
従って、第3工法の水路部材24は、上記掛止部23を側溝本体11の上端の蓋掛け部に引っ掛けることにより、底が浮いた状態で側溝本体11の内部に収納することができる。
この水路部材24の装着により、側溝本体11の内部空間が、水路部材24の底板の上方の排水空間(排水路)17とその下方の収納空間18との上下2段構造に区画される。
もっとも、このケーブル5Aの敷設作業は、水路部材24を装着する前(図5(b)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納することで行うようにしてもよい。
また、施工後の側溝本体11内の内空断面が、上側が排水路17でかつ下側がケーブル類5の収納空間18となるので、排水路17を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路17に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
上述の通り、第3工法では、既存の側溝1に対して水路部材24を取り付けて改変を加えるものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図6(a)〜図6(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第3工法を適用することができる。
図7は、本発明の第4実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図7の共同溝化工法(以下、「第4工法」という。)では、既設の側溝1の側溝本体11に対して、下方開口状のカバー部材25を用いて内空断面の上部に新たな排水空間(排水路)17を構成するものである。以下、図7を参照しつつ、第4工法の内容を説明する。
このカバー部材25の装着により、側溝本体11の内部空間が、カバー部材25の天板部26の上方の排水空間(排水路)17とその下方の収納空間18との上下2段構造に区画される。
もっとも、このケーブル5Aの敷設作業は、カバー部材25を装着する前(図7(b)の状態)に、保護管5Bとともに或いは保護管5Bなしで、ケーブル5Aを収納空間18に収納することで行うようにしてもよい。
また、施工後の側溝本体11内の内空断面が、上側が排水路17でかつ下側がケーブル類5の収納空間となるので、排水路17を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路17に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
上述の通り、第4工法では、既存の側溝1に対して、ケーブル類5を収納してからカバー部材25を施工するものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図8(a)〜図8(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第4工法を適用することができる。
図9は、本発明の第5実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図9の共同溝化工法(以下、「第5工法」という。)では、既設の側溝1の側溝本体11に対して、断面内部にケーブル類5を収納可能なケーブルボックス28を用いて内空断面の上部に新たな排水空間(排水路)17を構成するものである。以下、図9を参照しつつ、第5工法の内容を説明する。
なお、図示していないが、ケーブルボックス28の上面側の接続端は、例えばブチルゴム等よりなるシールテープによって止水処理が施される。
また、施工後の側溝本体11内の内空断面が、上側が排水路17でかつ下側がケーブルボックス28となるので、排水路17を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路17に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
上述の通り、第5工法では、既存の側溝1に対して、ケーブルボックス28を施工するものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図10(a)〜図10(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第5工法を適用することができる。
図11は、第5実施形態の変形例に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
上記第5実施形態では、断面ほぼ円形の複数の収納孔部29を有するケーブルボックス28を採用しているが、それに代えて、図11に示すような、断面内部のほぼ全部が中空の角筒体よりなるケーブルボックス28を使用してもよい。
なお、その他の構造は第5実施形態の場合と同様である。また、図12は、第5工法の変形例が可能な側溝断面のバリエーションを示す断面図である。
図13は、第6実施形態に係る共同溝化工法の施工手順を示す説明図である。
図13の共同溝化工法(以下、「第6工法」という。)では、既設の側溝1の側溝本体11に対して、ケーブル類5を収納可能な特殊な蓋部材30を代わりに用いることにより、内空断面の上部にケーブル類5の収納空間18を構成するものである。以下、図13を参照しつつ、第6工法の内容を説明する。
従って、図13(d)に示すように、上記蓋部材30で側溝本体11を閉鎖すると、その内部空間の上部に収納空間18が配置されることになる。
また、ケーブル類5の収納空間18が蓋部材30に設けられているので、蓋部材30を取り外せば、側溝本体11内の排水路17を清掃する場合に邪魔になるものがなく、排水路17に対する清掃等のメンテナンス作業が容易になる。
上述の通り、第6工法では、既存の側溝1の蓋部材13を、収納空間18を有する特殊な蓋部材30に交換するものであり、側溝本体11を取り換える必要がない。
従って、図14(a)〜図14(k)に示すような、現在市販されている或いは既設の種々の断面の側溝に第6工法を適用することができる。
ところで、上記第1〜第5実施形態の共同溝化工法では、その施工後においては、側溝1を構成する側溝本体11の内空断面の断面上部に排水路17が形成され、かつ、断面下部に収納空間18が形成される。
かかる上下2段構造の側溝1で構成される側溝区間3に集水桝32やケーブル桝34を繋げる場合のレイアウトとして、例えば図18に示すように、集水桝32を側溝区間3の延長上に配置し、ケーブル桝34を側溝区間3の道路中央側にオフセットさせて配置することが考えられる。
そこで、断面上部が排水路17でかつ断面下部がケーブル類5の収納空間18となる側溝1で構成する側溝区間3に集水桝32を繋げる場合には、例えば図15に示す施工手順で行うことが望まれる。
図15は、上記集水桝32を設置する場合の施工手順を示す説明図である。
図15(a)は、既設の側溝1が連続する側溝区間3と、その途中に設けられた既設の集水桝50の平面図であり、側溝1と集水桝50は、その道路幅方向の外側縁が官民境界線Bと一致するように、道路の縦断方向に連続して配置されている。
この場合、まず、図15(b)に示すように、既設の集水桝50の周囲の道路を開削して、その集水桝50を道路から撤去する。
図16は、新設される変更ブロック31と集水桝32の横断面図(図15のA−A線断面図)である。なお、ここでは、側溝区間3を構成する各側溝1は、底板部材12を用いた前記第1工法で共同溝化されるものとする。
このため、ブロック本体35内に底板部材36を装着すると、内部が上部空間37と下部空間38の上下2段に区画され、上部空間37は側溝1の排水路17と同じ断面形状となり、下部空間38は側溝1の収納空間18と同じ断面形状となる。
変更ブロック31のブロック本体35には、その道路中央側の側壁部に排水口39が形成されており、上部空間37に流入した排水はこの排水口39から外部に排出され、その道路中央側に位置する集水桝32の集水口41に取り込まれる。
このボックス本体40の側壁部には集水口41が形成されており、この集水口41と排水口39とが合致するように、ボックス本体40とブロック本体35の側壁部同士が互いに重合状に接続されている。
なお、図15及び図16において、符号42は集水桝32に接続された横断排水管であり、この排水管42は道路中央部に埋設された合流式下水管(図示せず)に接続されている。
このため、集水桝32の設置区間において、ケーブル類5を側溝1の外部に迂回させる必要がなく、ケーブル類5の敷設作業が容易になる。
図17は、ケーブル桝34を設置する場合の施工手順を示す説明図である。図17(a)は、既設の側溝1が連続する側溝区間3の平面図である。
この場合、まず、図17(b)に示すように、既設の側溝区間3を構成する所定数の側溝1の周囲を開削して、その側溝1を道路から撤去する。
上記共同溝化工法によれば、変更ブロック31の下部空間38に連通するケーブル桝34を、撤去された箇所における側溝区間3の延長上に設置するので、側溝1内のケーブル類5を、変更ブロック31の下部空間38を通して屈曲させずにケーブル桝34まで延ばすことができる。
また、上記のようにケーブル桝34を側溝区間3の延長上に配置すれば、ケーブル桝34を官民境界線に近接して配置することができる。
このため、ケーブル桝34を道路中央側にオフセットして配置する場合(図18の場合)に比べて、ケーブル桝34から民地側へのケーブル敷設距離を短くできるとともに、ケーブル桝34の道路中央側への張り出しが少ないので、道路2の有効な舗装幅員をできるだけ大きく確保できるという利点もある。
また、図17(c)に示す符号33は、側溝区間3の排水路17を流下する排水を集水桝32に向けて流れ易くするために、変更ブロック31の上部空間37に収納された方向変更部材である。
3 側溝区間
4 桝部区間
5 ケーブル類
11 側溝本体
12 底板部材
13 蓋部材
14 側壁部
15 底壁部
21 ブラケット(支持部材)
22 水路部材
23 掛止部
24 水路部材
25 カバー部材
28 ケーブルボックス
30 蓋部材
17 排水空間(排水路)
18 収納空間
31 変更ブロック
32 集水桝
34 ケーブル桝
37 上部空間
38 下部空間
Claims (8)
- 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a1)〜(c1)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a1) 前記側溝内の左右両側面の上下方向中途部に支持部材を取り付ける工程
(b1) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(c1) 前記側溝内に収まる底板部材を前記支持部材に載せることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程 - 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a2)〜(c2)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a2) 前記側溝内の左右両側面の上下方向中途部に支持部材を取り付ける工程
(b2) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(c2) 上方開口状の水路部材を前記支持部材に載せることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程 - 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a3)〜(b3)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a3) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(b3) 上方開口部に掛止部を有する水路部材の前記掛止部を前記側溝の上端部に掛止することにより、前記側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程 - 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a4)〜(b4)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a4) 前記側溝内の底部にケーブル類を収納する工程
(b4) 下方開口状のカバー部材を前記側溝内に収納して前記ケーブル類をカバーすることにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程 - 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a5)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a5) 前記側溝内の底部に、断面内部にケーブル類を収納可能なケーブルボックスを設置することにより、当該側溝内の上部に新たな排水路を形成する工程 - 排水用として使用されている既設の側溝に対する共同溝化工法であって、次の工程(a6)を含むことを特徴とする共同溝化工法。
(a6) 前記側溝の上方開口部を、断面内部にケーブルを収納可能な収納空間を有する蓋部材で塞ぐ工程 - 次の工程(x)〜(y)を更に含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の共同溝化工法。
(x) 前記排水路の排水方向を道路中央側に変更する上部空間と、前記側溝に収納された前記ケーブル類を屈曲させずに通過させることができる下部空間とを有する変更ブロックを、側溝区間の延長上に設置する工程
(y) 前記上部空間からの排水を集水する集水桝を、前記側溝区間の道路中央側にオフセットした位置に設置する工程 - 前記工程(y)の代わりに或いは当該工程(y)に加えて、次の工程(z)を更に含むことを特徴とする請求項7に記載の共同溝化工法。
(z) 既設の前記側溝を撤去して空いた区間に、前記下部空間に連通するケーブル桝を前記側溝区間の延長上に位置するように設置する工程
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