JP2002233019A - 電線類管路 - Google Patents

電線類管路

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JP2002233019A
JP2002233019A JP2001360927A JP2001360927A JP2002233019A JP 2002233019 A JP2002233019 A JP 2002233019A JP 2001360927 A JP2001360927 A JP 2001360927A JP 2001360927 A JP2001360927 A JP 2001360927A JP 2002233019 A JP2002233019 A JP 2002233019A
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electric wire
cable
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Jiro Kihara
二郎 木原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 道路の掘削容量と舗装の復旧面積を最小に抑
えながら複雑に地中埋設されてある水道管等との競合を
避け、電線類のための新たなスペースを地中に必要とす
ることなく、支線系の狭幅員の道路に置ける電線類の地
中化を容易にする電線類管路を提供する。 【構成】 電線類管路100は、鉄筋コンクリートによ
りそれぞれアーチ形に形成された官民境界用縁石部9a
とL型側溝底部10aとにより構成されている。比較的
サイズの小さな官民境界用縁石部9aの内部のアーチ溝
には、細径の光ファイバケーブル1がケーブル保護管3
を鞘管として収納される。一方、大きなサイズのL型側
溝底部10aの内部のアーチ溝には、太径の電力ケーブ
ル2がケーブル保護管3を鞘管として収納される。道路
の縁石と同様の形状をしており、従来の縁石としての機
能を果たしながら、縁石よりも遥かに深く地中埋設され
ている水道管等と地中埋設のスペースを巡って競合する
ことはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に沿って敷設
される電線類の線路を防護するための電線類管路に係
り、特に幹線系の広幅員道路を除く支線系の狭幅員道路
に敷設される比較的容量の小さな電線類管路に関する。
【0002】
【従来の技術】道路に沿って敷設される電線類の線路
は、架空もしくは地中に敷設されるが、近年は、都市防
災上、都市景観上、交通安全等の観点から、電柱等を利
用した架空よりも、地中に電線類線路を敷設することが
望まれてきている。その電線類線路を防護する地中管路
には、鉄筋コンクリート製の共同溝、電線類共同溝、側
溝型管路、合成樹脂製の管路等があり、その電線類線路
の接続や分岐を行うものとしてハンドホールやマンホー
ル等がある。
【0003】ところで、道路や街は、長い年月を経て自
然の地形や歴史の流れの中で形成されたものであり、道
路には、下水道管、水道管、ガス管などが各々別の事業
者により莫大な工費と期間をかけて別々に整備されてき
ている。そのため、それらの地中埋設位置は複雑になり
がちで、それらの位置を示す管理図も不正確な場合が多
い。特に、幅員の狭い道路ほど、地中に管を埋設するス
ペースを見いだすのは難しくなる。そのため広幅員の歩
道を持つ幹線道路などを除いては、電線類管路の地中化
を実現するのは困難である。広幅員の幹線道路の場合
は、需要も大きく投資効果が高く、既に埋設されている
管の敷設替えなどの管の整理配置が比較的容易であるた
めに、電線共同溝等の手法の採用がなされている。その
ため、電線類管路の地中化は着々と進められている。し
かし、日本の道路延長の8割以上を占める狭幅員の支線
系の道路では、電線類用管路の地中化は、既に埋設され
てある管の敷設替え等の管の整理配置の工事も手伝い、
道路掘削容量や舗装復旧面積は大きなものとなり、電線
類の直接の敷設費用や工期よりも、道路の掘削や舗装復
旧の敷設等に関する土木工事費が遥かに高く、工期も遥
かに長くなるので、整備が遅れている。
【0004】また、地中に敷設される水道管、下水道
管、ガス管、電線類管は、いずれも永久構造物ではな
く、取り替え時期が来れば取り替える必要があり、新規
需要に対しても、道路の掘削、舗装復旧等の土木工事が
なされる。そのために、地中に敷設された種々の管は維
持管理の観点から、管は地中に一定の距離以上の間隔で
各々離れて配置されてきている。地中埋設に関しては歴
史的に後発である電線類は、狭幅員の道路では、地中埋
設のスペースを確保するのが困難であり、他の既設管の
管理者との協議や管の敷設替えなどの工事調整も必要で
あり、それに伴う土木工事に係る費用と時間がかかり、
全面交通止めが長期化する道路が続発するのみならず、
延長距離も莫大であるために、維持管理の観点からも地
中化が遅れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】支線系の狭幅員の道路
では、電線類を地中化しようとすれば、複雑に地中埋設
されてある既設の水道管、下水道管、ガス管等と地中埋
設のスペースを巡って激しく競合するために既設管の敷
設替えなどの管の整理再配置が必要となるが、全面通行
止め箇所も続発するために、日常生活に多大な負担を生
じさせるばかりではなく、工期の長期化や工事費の増大
は避けられず、電線類の地中化が難しい。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、道路の掘削容量と舗装の復旧面積を
最小に抑えながら複雑に地中埋設されてある水道管、下
水道管、ガス管等との競合を避け、電線類のための新た
なスペースを地中に必要とすることなく、支線系の狭幅
員の道路における電線類の地中化を容易にする電線類管
路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による電線類管路
は、道路に沿って敷設される電線類の線路を防護すると
ともに電線類を地中に埋設するためのものであって、電
線類を収納するための鞘管状のケーブル保護管と、各々
少なくとも1条のケーブル保護管を収納する1個以上の
空洞が延長方向に沿って形成された本体部とを備えたも
のである。ケーブル保護管は可撓性材料よりなり、本体
部は鉄筋コンクリート,プレキャスト(PC)コンクリ
ートおよびカーボンファイバーコンクリートのうち少な
くとも1種よりなることが好ましい。特に、PCコンク
リートは、幹線系道路への適用の場合などにおいて大型
車の交通量増大に対応するとともに小型化および一体化
を図るために用いられ、カーボンファイバーは、海岸な
ど、塩害等の虞のある箇所に用いられる。また、具体的
には、ケーブル保護管は、合成樹脂および金属からなる
群から選ばれた少なくとも1種の材料よりなることが好
ましい。
【0008】本発明による電線類管路では、本体部の空
洞の中に直接に電線類を敷設せずに、合成樹脂または金
属などの可撓性材料よりなるケーブル保護管を挿入して
いるため、本体部が、想定外の衝撃で破壊されても直ち
に電線類が切断されることはない。また、電線類の分岐
等が容易になり、必要に応じて、地中にある既設の障害
物をケーブル保護管の可撓性を利用して地下を通して迂
回させることができると共に、本体部のひび割れによる
水などの進入に備え、外部の温度変化を緩和し、電線類
の寿命を延ばすことができる。更に、本体部は鉄筋コン
クリート,PCコンクリートおよびカーボンファイバー
コンクリートのうち少なくとも1種よりなるので、大型
車両の通過等にも耐えることができる。特に、鉄筋コン
クリートは大量の材料を安価に容易に入手することがで
き、品質管理も含めて、工場製作による技術が確立され
ているため、容易に実現することができる。
【0009】本発明による電線類管路では、可撓性材料
よりなるケーブル保護管と例えば鉄筋コンクリート製の
本体部との組合せを採用したことにより、可撓性材料お
よび鉄筋コンクリートの短所を互いに補い合うとともに
両者の長所を活かすことができる。すなわち、鉄筋コン
クリート製の本体部は方向転換が容易ではないが、ケー
ブル保護管を可撓性材料により構成したことにより、方
向転換が容易となる。また、鉄筋コンクリート製の本体
部は、ブロックとブロックとの継ぎ目が剪断力に対して
弱いので、継ぎ目がずれやすく、継ぎ目がずれると気密
性が損なわれる。しかし、可撓性材料よりなるケーブル
保護管は、重圧や震動に強く、地中に生じる不等沈下や
地震などによる剪断力にも耐えうるとともに、気密性に
富むという長所を有し、これにより、鉄筋コンクリート
製の本体部の短所を補うことができる。
【0010】一方、可撓性材料よりなるケーブル保護管
は、道路工事における機械の掘削や舗装切断のカッター
による被害を受けやすいという短所を有し、特に浅い位
置に埋設された可撓管の道路工事による被害は頻繁に起
こっている。しかし、ケーブル保護管を鉄筋コンクリー
ト製の本体部に形成された空洞に収納したことにより、
道路工事による被害を受けにくくすることができる。
【0011】また、本発明による電線類管路は、本体部
が、道路に沿って敷設される縁石および側溝の底部のう
ちの少なくとも一方に一体化されているようにしてもよ
い。
【0012】本発明による電線類管路では、道路の縁石
と同様の形状をしており、縁石としても利用されるの
で、従来の縁石の機能を果たしながら、縁石よりも遥か
に深く地中埋設されている水道管、下水道管およびガス
管と地中埋設のスペースを巡って競合することはない。
また、電線類を収納するための空洞は、溝のない従来の
縁石よりも軽量となるので、軽量となった分だけ縁石と
しての施工速度は増す。縁石部に挿入される電線類とし
ては、光ファイバケーブルが好適である。それは、縁石
のサイズが比較的小さいために、電線類の中で最も細い
光ファイバケーブルの方が、径の太くなりがちな電力ケ
ーブルより需要に対応するためには向いているからであ
る。
【0013】本発明による電線類管路では、側溝の底部
と同様の形状をしており、側溝の底部として用いられる
ので、従来の側溝の機能を狭めることなく、水道管、ガ
ス管、下水道管と地中埋設のスペースを巡って競合する
ことはない。これら電線類管路において、L型側溝の場
合はU型側溝の場合と比較して道路掘削容量や舗装復旧
面積が少なくてすむ。
【0014】本発明の電線類管路では、整備工事におい
て、道路の掘削容量と舗装復旧面積が最小ですむので、
敷設費用が低下し、工期が短縮され、また、交通規制の
空間が最小ですみ、工事に伴う交通渋滞が緩和される。
【0015】また、本発明の電線類管路は縁石兼用また
は側溝兼用であり、電線類の位置の特定が直ぐにでき
る。従って、水道管など他管の掘削工事によって起こり
がちな電線類切断などの事故が防げ、また、管の取り替
え時期に置ける取り替えが容易となる利点も生まれる。
ちなみに、大震災クラスの電線類切断事故や管路の損傷
は、地中埋設管の取り替え工事や新規需要の管の取り付
け工事で起きており、天災に備えるよりも工事災害を減
らす方が急務であり、地中埋設管にあっては、その位置
が管理図ともずれている場合もあり、容易に電線類の位
置が工事作業員から確認できるように配慮することが肝
要である。
【0016】電線類管路を側溝の底部に持ってきたの
は、側溝の上部は蓋などにより不連続面が生じ、また、
側溝の側壁は排水口や排水の分岐による不連続面が建物
の建築状況や地形に応じて不規則に生じやすく、狭幅員
の道路では標識柱や道路反射鏡の柱の基礎が側溝の側壁
と接し、かつ、それらの柱が側溝側壁上部を貫通してい
る場合もあるためである。
【0017】また、本発明による電線類管路は、空洞
が、本体部の延長方向に対して直交する方向の断面形状
が小判形または円形であるようにしてもよい。あるい
は、空洞が、本体部の延長方向に対して直交する方向の
断面形状がU字状のアーチ形の溝であり、且つ、溝の開
口部は本体部の上面に設けられ、コンクリートよりなる
天板により塞がれるようにしてもよい。さらに、本体部
がコンクリート基礎に支持され、空洞が、本体部の延長
方向に対して直交する方向の断面形状が逆U字状のアー
チ形の溝であり、且つ、溝の開口部は本体部の底面に形
成されているとともにコンクリート基礎により塞がれて
いるようにしてもよい。
【0018】本発明では、空洞を小判形の形状、あるい
は円形としているのは、外力により生じる曲げの力を小
さく抑えて、曲げに弱いコンクリートの弱点をカバー
し、圧縮に強いコンクリートの長所を生かすためだけで
はなく、コンクリート基礎を側溝の下に設ける必要性を
減じることにより、工期短縮を図ることによる。電線類
の接続や分岐の必要のない箇所の敷設に向いている。
【0019】さらに、空洞をアーチ形の溝としているの
は、外力から生じる曲げの力を小さく抑えて、曲げに弱
いコンクリートの弱点をカバーし、圧縮に強いコンクリ
ートの長所を生かすためである。アーチ形の溝の開口部
は本体部の上面または底面に形成されており、電線類の
出し入れを上面または底面で行うことができるようにな
っている。電線類の出し入れを上面で行うのは、電柱へ
の接続や分岐が現実に多く行われており、このような電
柱への接続や分岐を簡単に行うためである。また、電線
類の出し入れを底面で行うのは、電線類の接続や分岐を
縁石または側溝の位置より地中深く行う方が安全であ
り、電線類は地中においては縁石または側溝の位置より
も深く埋設されるのが通常の姿であるからである。
【0020】本発明では、また、アーチ形の溝の開口部
への水などの進入を防ぐ蓋として、また、外力や振動に
耐えるために、コンクリート基礎を用いている。電線類
の接続や分岐の作業を比較的容易にするために、コンク
リート基礎は現場でコンクリートを打つが、現場におい
てコンクリートの基礎の厚みを薄くする必然性のある特
殊な場合を除き、打設されるコンクリートは工期短縮と
経済性の観点から鉄筋の入っていない無筋コンクリート
としてもよい。ただし、交通量の多い箇所や地盤に不安
のある箇所などでは、コンクリート基礎を鉄筋コンクリ
ートにより構成し、強度を高めることが好ましい。コン
クリート基礎の厚みを増やさずにコンクリート基礎を強
化でき、引込管などの引き込みの手間を省くことができ
るからである。
【0021】また、コンクリート基礎は上述のように現
場で打設した連続のコンクリートとしてもよいが、急い
で施工する必要がある箇所やコンクリート基礎の厚みを
薄くする必要のある箇所については、コンクリート基礎
を、補強鉄筋が埋め込まれた鉄筋コンクリートよりなる
第1の複数の単位ブロックを継ぎ合わせた構成とするこ
とが好ましい。この第1の複数の単位ブロックとしては
予め製作した工場製品を用いるが、工場製作の際には、
第1の複数の単位ブロックの各々の端部に補強鉄筋が露
出するようにしておくことが好ましい。これは、第1の
複数の単位ブロックどうしの連結性を高めるために、補
強鉄筋を重ね継手を用いて繋ぎ合わせることができるよ
うにするためである。なお、この露出した補強鉄筋を除
去し、これにより得られた空間を利用して、電線類を収
納したケーブル保護管の接続や分岐を行ったり既設の障
害物を回避したりすることも可能である。これにより、
予め工場で製作された第1の複数の単位ブロックを用い
てコンクリート基礎を構成する場合であっても様々な現
場状況に柔軟に対応することができる。
【0022】このような第1の複数の単位ブロックを用
いて現場でコンクリート基礎を完成させるには、補強鉄
筋の形状に合わせた矩形等の形状の重ね継手を用意して
おき、露出した補強鉄筋に対応する重ね継手により第1
の複数の単位ブロックの補強鉄筋を連結した状態で、第
1の複数の単位ブロックを現場打ちコンクリートにより
継ぎ合わせる。このように重ね継手を用いることによ
り、補強鉄筋と重ね継手とが重ね合わされる部分の長さ
を長くし、補強鉄筋が露出する部分の長さを短くして、
現場でのコンクリート打設の施工速度を速めることがで
きる。
【0023】なお、例えば既設のコンクリート基礎や排
水桝等との境界などにおいて、補強鉄筋および現場での
コンクリート打設により連結されないコンクリート基礎
の端部は、樹脂モルタル等により接合されることが好ま
しい。これは連結性や気密性を高めるとともに、現場打
ちコンクリートが固まる際の膨張収縮によるひび割れを
生じにくくするためである。
【0024】さらに、本体部が、第2の複数の単位ブロ
ックを継ぎ合わせた構成を有し、且つ、且つ、第1の複
数の単位ブロックの延長方向の寸法は、第2の複数の単
位ブロックを継ぎ合わせた位置とは異なる位置で第1の
複数の単位ブロックを継ぎ合わせることができるように
設定されていることが好ましい。これは、鉄筋コンクリ
ートよりなる単位ブロックどうしの継ぎ目は剪断力に対
して弱く、継ぎ目のずれにより気密性が損なわれるのを
防ぐためである。また、後述のように本体部の側面にノ
ックアウト孔を設けた場合には、ノックアウト孔の箇所
では本体部を曲げようとする力が最も働きやすくなる可
能性があるので、安全性確保のため、ノックアウト孔の
箇所ではコンクリート基礎を連続させ、ノックアウト孔
の位置を避けてコンクリート基礎の継ぎ目を設ける必要
があるからである。具体的には、第1の複数の単位ブロ
ックは、第2の複数の単位ブロックよりも、延長方向の
寸法が大きく設定されており、また通常はそれで足りる
場合が多い。しかし、電線類管路を曲線状に敷設する際
などは、第1の複数の単位ブロックの延長方向の寸法を
第2の複数の単位ブロックと同じまたは短くする方がよ
い場合もある。
【0025】本発明の電線類管路では、本体部の空洞に
挿入されてある電線類の接続や分岐を道路に設けられて
いる排水桝の底部に設けたハンドホールで行うことが好
ましい。
【0026】ハンドホールを排水桝の底部と兼用して用
いるのは、狭幅員の道路にあっては、新たにハンドホー
ルのスペースを道路表面に求めることが難しいためであ
る。また、排水桝が排水の流れの関係で交差点付近に集
中するためであり、電線類の分岐点や合流点と一致する
からである。
【0027】また、ハンドホールを排水桝の底部と兼用
して用いるのは、排水桝が道路延長上において、道路勾
配などの関係も影響するが、20m前後の適当な間隔で
設置されるために、その間隔が、電線類をユーザ宅に引
き込むに都合の良い間隔となりやすいためである。更
に、側溝底部と兼用される電線類管路が、排水桝の底部
の位置にハンドホールがあれば、従来の排水桝の機能を
狭めることなく、水道管、ガス管、下水道管と地中埋設
のスペースを巡って競合することはないからである。ま
た、側溝底部と兼用される電線類管路が、排水桝の底部
の位置近いために接続や分岐が容易となるためである。
【0028】本発明の電線類管路では、ハンドホールの
底部に一体化されたハンドホール用コンクリート基礎を
備え、且つ、このハンドホール用コンクリート基礎にポ
ールを立設し、このポールが、少なくとも照明灯および
電線類に含まれる電力線のための変圧器を地上において
支持するようにしてもよい。
【0029】支線系の狭幅員の道路において電線類を地
中化する場合、既に地中埋設されてある水道管、下水道
管、ガス管等に加えて、変圧器のための新たなスペース
を地中に確保することが問題となる。このような場合、
変圧器は民有地内の地上に設置するのが最良であるが、
現実には協力者を得るのは困難である。また、支線系道
路では広い歩道もなく、路上に変圧器を設置する余裕が
ない場合が多い。そこで、本発明では、上記電線類管路
により電線類を地中化するとともに、ハンドホールの底
部に一体化されたハンドホール用コンクリート基礎にポ
ールを立設し、このポールが少なくとも照明灯および変
圧器を支持するようにしたので、支線系の狭幅員の道路
における電線類の地中化の障害となる変圧器の埋設スペ
ースの問題を解決することができる。また、照明灯は街
路の必需品であり、照明灯に変圧器を支持させることに
より、変圧器のための特別な支持ポールは不用となる。
また、照明灯自体のための電気ケーブルの接続や分岐
も、ハンドホールを利用して行うことが可能である。な
お、このポールには、電力線のための地上機器として、
変圧器以外にも例えば開閉器や低圧分岐装置などを支持
させることは言うまでもない。
【0030】さらに、このポールは、規制標識およびア
ンテナの少なくとも一方を地上において支持するように
してもよい。規制標識は、例えば規制内容,位置情報等
を保持したICチップ付規制標識とし、このICチップ
の保持する情報内容を自動車に設置されたセンサで感知
するようにすれば、ドライバーおよび自動車自体が規制
内容を把握できるとともに、位置情報の取得により高精
度のカーナビゲーションを実現できる。このようなポー
ルを、とりわけ交通事故の多発する交差点付近の照明灯
に一体化させれば、交通事故の減少および道路サービス
の向上を可能とし、道路管理の一助としての役目も果た
すことができる。
【0031】ハンドホールの底部に一体化されたハンド
ホール用コンクリート基礎により、基礎の深さを極力浅
い位置に収め、施工速度を速めて工事コストの低下を図
ることができる。また、ポール専用の大きく深い基礎を
設け、さらにハンドホールを別途設ける必要がなくな
る。したがって、道路の占有空間が減少し、狭い道路で
は特に有効である。
【0032】加えて、本発明の電線類管路では、本体部
の側面に、電線類の接続および分岐のためのノックアウ
ト孔が形成されているようにしてもよい。これにより、
新規需要にいつでも対応できるという利点が生じる。新
規需要としては、例えば、メタル通信ケーブルから光ケ
ーブルへの切替え、家屋または建造物の建替えまたは新
築などに伴うケーブル引込位置の変更または新設などが
ある。従来、ケーブルのユーザ宅への配線にはハンドホ
ールの新設などの道路掘削工事の手間がかかり、電柱に
比べて不便であった。しかし、本発明のように本体部の
側面にノックアウト孔を設けておけば、民有地内を浅く
掘るだけで配線が可能となるので、工期短縮と工事コス
トの低減につながり、画期的な利便性が得られる。ま
た、本体部の側面にノックアウト孔を設けたのは、可撓
性材料よりなるケーブル保護管の方向転換の容易さとい
う長所を活かすためである。
【0033】また、このノックアウト孔は、本体部の延
長方向に沿って細長く延びるように形成され、小判形ま
たは逆U字状のアーチ形に形成されることが好ましい。
可撓性材料よりなるケーブル保護管をユーザ宅やハンド
ホールへ向けて方向転換させる場合には90度近く曲げ
る必要があるが、ケーブル内部に収納された電線類はあ
る程度緩やかに曲げる必要がある(例えば、現在の設計
基準では、光ファイバケーブルのケーブル保護管の最小
半径は30cm)。ノックアウト孔は、円形では大きく
なりすぎ、矩形では剪断力や曲げの力が働きやすくなる
ので、小判形または逆U字状のアーチ形に形成する。
【0034】このような小判形またはアーチ形のノック
アウト孔は、車の通過しない民有地内への直接的な引き
込みあるいはハンドホールを介しての引き込み、また
は、隣接する道路内へのハンドホールへの接続の場合に
有効である。特に、ハンドホールを介した引き込みの場
合には、接続位置が浅くケーブル保護管の地中位置をほ
ぼ一定にして引き込むことができるので、ケーブルの接
続や分岐が従来よりも容易になる。なお、道路内への引
き込みについては、ケーブル保護管の地中位置が浅いた
めにハンドホールを設けずに接続する場合には、ケーブ
ル保護管が一定の深さに到達するまではコンクリート等
によりケーブル保護管を保護することが好ましい。
【0035】また、ノックアウト孔は、ケーブル保護管
の外径の少なくとも2倍の高さ寸法を有することが好ま
しい。ノックアウト孔内の手前のケーブル保護管はノッ
クアウト孔の高さ寸法がそれほど大きくなくても引き込
むことができるが、奥のケーブル保護管は手前のケーブ
ル保護管を跨いで引き込む必要があるので、ノックアウ
ト孔の高さ寸法はケーブル保護管の外径の少なくとも2
倍は必要となるからである。確かにケーブル保護管には
扁平性があるので、ノックアウト孔の高さ寸法は多少小
さくしてもよいが、ケーブル保護管の扁平性は外力に対
する電線類保護のための安全性確保に用いるべきであ
る。また、電力ケーブルには高圧のものと低圧のものが
あり、学校や工場等には高圧ケーブルの需要があるし、
メタル通信ケーブルから光ケーブルへの将来の変更に備
える必要もあり、奥のケーブル保護管の引き込みもでき
るようにしておく必要がある。さらに、ハンドホールの
新設には手間と時間、コストがかかる。したがって、ノ
ックアウト孔が設けられた本体部は、ハンドホールの機
能も果たし得ることになる。
【0036】さらに、電線類の接続および分岐に実際に
使用されていないノックアウト孔は、気密性を有し容易
に破壊可能な膜により塞がれていることが好ましい。こ
の膜は、例えば薄膜コンクリート等からなり、新規需要
などに対応して容易に破壊して上述のようなノックアウ
ト孔をあけることができるとともに、使用しないときに
は本体部内に土砂などが進入するのを防ぐことができ、
長い目での道路の維持管理に寄与する。
【0037】本発明の電線類管路では、また、本体部
が、本体部に対して着脱可能な蓋を有し、本体部と蓋と
の隙間は、柔軟性を有する封止層により封止されている
ことが好ましい。この封止層は例えば樹脂モルタルによ
り構成されているので、封止層に沿ってカッターを入れ
ることにより、必要に応じて容易に蓋を開けることがで
きる。この蓋は、本体部の側面の一部を構成する止水壁
が一体化されていることが好ましい。この止水壁は例え
ば薄膜コンクリートにより構成され、止水壁を除却する
ことによりノックアウト孔を形成することができるもの
である。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0039】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る電線類管路100の断面構成を表
すものである。電線類管路100は、道路11内に民有
地12の境界に接して敷設されている。道路11内に
は、民有地12と道路11との境を示す官民境界用の縁
石部9aが設置され、この官民境界用縁石部9aに隣接
してL型側溝底部10aが設置されている。これら官民
境界用縁石部9aおよびL型側溝底部10aは鉄筋コン
クリートによりそれぞれアーチ形に形成されており、コ
ンクリート基礎5の上に据付モルタル4により据え付け
られる。コンクリート基礎5の下には砕石基礎6が置か
れ、大型車両の通過などによる外力や振動を弱め拡散さ
せるようになっている。なお、L型側溝底部10aの上
面は、砕石路盤8上のアスファルト舗装7の表面と共に
道路面を構成している。
【0040】本実施の形態では、比較的サイズの小さな
官民境界用縁石部9aの内部のアーチ溝に、細径の光フ
ァイバケーブル1がケーブル保護管3を鞘管として収納
されている。なお、ここでは光ファイバケーブル1は1
つのアーチ溝に対して上下に2組配設されている。一
方、大きなサイズのL型側溝底部10aの内部のアーチ
溝には、太径の電力ケーブル2がケーブル保護管3を鞘
管として収納されている。ここでは、電力ケーブル2は
3つのアーチ溝に対してそれぞれ配設されている。ケー
ブル保護管3は可撓性を有する合成樹脂により形成され
ている。
【0041】本実施の形態の電線類管路100は、道路
の縁石と同様の形状をしており、縁石としても利用され
るので、従来の縁石としての機能を果たしながら、縁石
よりも遥かに深く地中埋設されている水道管、下水道管
およびガス管と地中埋設のスペースを巡って競合するこ
とはない。また、電線類を収納するための縁石部9aの
溝は、溝のない従来の縁石よりも軽量となるので、軽量
となった分だけ縁石としての施工速度は増す。
【0042】縁石部9aに挿入される電線類としては、
光ファイバケーブルが好適である。それは、縁石のサイ
ズが比較的小さいために、電線類の中で最も細い光ファ
イバケーブルの方が、径の太くなりがちな電力ケーブル
より需要に対応するためには向いているからである。
【0043】本実施の形態の電線類管路100では、整
備工事において、道路の掘削容量と舗装復旧面積が最小
ですむので、敷設費用が低下し、工期が短縮され、ま
た、交通規制の空間が最小ですみ、工事に伴う交通渋滞
が緩和される。
【0044】また、本実施の形態では、電線類管路10
0は縁石兼用であり、電線類の位置の特定が直ぐにでき
る。従って、水道管など他管の掘削工事によって起こり
がちな電線類切断などの事故が防げ、また、管の取り替
え時期に置ける取り替えが容易となる利点も生まれる。
ちなみに、大震災クラスの電線類切断事故や管路の損傷
は、地中埋設管の取り替え工事や新規需要の管の取り付
け工事で起きており、天災に備えるよりも工事災害を減
らす方が急務であり、地中埋設管にあっては、その位置
が管理図ともずれている場合もあり、容易に電線類の位
置が工事作業員から確認できるように配慮することが肝
要である。
【0045】本実施の形態では、縁石部9aおよびL型
側溝部10aそれぞれをアーチ形としているのは、外力
から生じる曲げの力を小さく抑えて、曲げに弱いコンク
リートの弱点をカバーし、圧縮に強いコンクリートの長
所を生かすためである。また、縁石部9aおよびL型側
溝部10aそれぞれの溝は下部に形成されており、電線
類の出し入れを下方で行うことができるようになってい
る。これは、電線類の接続や分岐を縁石の位置より地中
深く行う方が安全であり、電線類は地中においては縁石
の位置よりも深く埋設されるのが通常の姿であるからで
ある。
【0046】本実施の形態では、また、電線類管路10
0の開口部への水などの進入を防ぐ蓋として、また、外
力や振動に耐えるために、コンクリート基礎5を用いて
いる。電線類の接続や分岐の作業を比較的容易にするた
めに、コンクリート基礎5は現場でコンクリートを打つ
が、現場においてコンクリートの基礎の厚みを薄くする
必然性のある特殊な場合を除き、打設されるコンクリー
トは工期短縮と経済性の観点から鉄筋の入っていない無
筋コンクリートとすることが好ましい。
【0047】また、これら縁石部9aおよびL型側溝部
10aの各溝の中に直接に電線類を敷設せずに、可撓性
のある合成樹脂製のケーブル保護管3を挿入しているた
め、縁石部9aやL型側溝部10aが、想定外の衝撃で
破壊されても直ちに電線類が切断されることはない。ま
た、電線類の分岐等が容易になり、必要に応じて、地中
にある既設の障害物をケーブル保護管3の可撓性を利用
して地下を通して迂回させることができると共に、縁石
部のひび割れによる水などの進入に備え、外部の温度変
化を緩和し、電線類の寿命を延ばすことができる。
【0048】更に、官民境界用縁石部9aおよびL型側
溝底部10aは鉄筋コンクリート製であるため、大型車
両の通過等にも耐えることができる。また、鉄筋コンク
リートは大量の材料を安価に容易に入手することがで
き、品質管理も含めて、工場製作による技術が確立され
ているため、容易に実現することができる。
【0049】なお、上記光ファイバケーブル1および電
力ケーブル2をユーザ宅へ引き込むためには、図2に示
したようにすればよい。コンクリート基礎5の下の砕石
基礎6の中を2本の分岐用ケーブル保護管13が地下方
向に貫通している。一方の分岐用ケーブル保護管13は
縁石部9aの内部のアーチ溝に収納された光ファイバケ
ーブル1のケーブル保護管3に繋がっている。他方の分
岐用ケーブル保護管13は、L型側溝底部10aの内部
のアーチ溝に収納された電力ケーブル2のケーブル保護
管3に繋がっている。光ファイバケーブル1および電力
ケーブル2は分岐用ケーブル保護管13を通じて民有地
12内のユーザ宅14へ配線される。なお、これら分岐
用ケーブル保護管13を工場であらかじめ製作しておく
ことにより、現場での作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0050】以下、その他の実施の形態について説明す
るが、第1の実施の形態と同一構成要素については同一
符号を付してその説明は省略する。
【0051】〔第2の実施の形態〕図3は、本発明の第
2の実施の形態に係る電線類管路100の構成を表すも
のである。本実施の形態では、電線類管路100は、歩
道15と車道16の境界に接して敷設された歩車道境界
用の縁石部17とL型側溝底部10aとにより構成され
ている。これら縁石部17およびL型側溝底部10aは
コンクリート基礎5の上に据付モルタル4によって据え
付けられる。
【0052】縁石部17のアーチ溝には電線類の接続や
分岐を行うためのクロージャ18が入っている。クロー
ジャ18には、管路内部を通して光ファイバケーブル1
を収納しているケーブル保護管3が2本接続しており、
また、そのクロージャ18から別のケーブル保護管3が
別に地下方向に1本分岐し、幹線系の電線類の接続およ
び分岐部であるハンドホール19に繋がっている。一
方、L型側溝底部10a内部のアーチ溝に収められたク
ロージャ18には管路内部を通して電力ケーブル2を収
納しているケーブル保護管3が各々1本ずつ接続してお
り、また、そのクロージャ18から別のケーブル保護管
3が各々地下方向に1本ずつ分岐し、幹線系の電線類の
接続および分岐部であるハンドホール19に繋がってい
る。
【0053】〔第3の実施の形態〕図4は、本発明の第
3の実施の形態に係る電線類管路200の構成を表すも
のである。電線類管路200は、道路11内に民有地1
2の境界に接して敷設されている。道路11内には、民
有地12と道路11との境を示す官民境界用の縁石部9
bが設置され、この官民境界用縁石部9bに隣接してL
型側溝底部10bが設置されている。これら官民境界用
縁石部9bおよびL型側溝底部10bは鉄筋コンクリー
トによりそれぞれ小判形に形成されている。
【0054】縁石部9b内部の小判形の空洞には、光フ
ァイバケーブル1がケーブル保護管3を鞘管として3本
収納されている。L型側溝底部10b内部の小判形の空
洞には電力ケーブル2がケーブル保護管3を鞘管として
2本ずつ収納されている。光ファイバケーブル1は細径
であるために比較的サイズの小さな縁石部9b内部のケ
ーブル保護管3内に収納されている。なお、この電線類
管路200は、管路施工の速度向上や不等沈下に備える
ために電線類管路100よりも倍以上の管路長を持つこ
とが望ましい。
【0055】〔第4の実施の形態〕図5は、本発明の第
4の実施の形態に係る電線類管路300の断面構成を表
すものである。本実施の形態の電線類管路300は、道
路11内に民有地12の境界に接して敷設されている。
道路11内には、民有地12と道路11との境を示す官
民境界用の縁石部9cが設置され、この官民境界用縁石
部9cに隣接してL型側溝底部10cが設置されてい
る。これら官民境界用縁石部9cおよびL型側溝底部1
0cは鉄筋コンクリートにより形成されている。これら
官民境界用縁石部9cおよびL型側溝底部10cに設け
られた空洞の断面は円形となっている。
【0056】縁石部9c内部の2つの空洞にはそれぞ
れ、光ファイバケーブル1がケーブル保護管3を鞘管と
して収納されている。L型側溝底部10c内部の3つの
空洞にはそれぞれ電力ケーブル2がケーブル保護管3を
鞘管として収納されている。光ファイバケーブル1は細
径であるために比較的サイズの小さな縁石部9c内部の
ケーブル保護管3内に収納されている。この電線類管路
300も、管路施工の速度向上や不等沈下に備えるため
に電線類管路100よりも倍以上の管路長を持つことが
望ましい。
【0057】〔第5の実施の形態〕図6は、本発明の第
5の実施の形態に係るU型側溝兼用電線類管路400の
断面構成を表すものである。電線類管路400は、道路
11内に民有地12の境界に接して敷設され、U型側溝
底部(アーチ形)20aはコンクリート基礎5の上に据
付モルタル4により据え付けられる。コンクリート基礎
5の下には砕石基礎6が置かれている。U型側溝底部
(アーチ形)20a上部の両端に同じ間隔で設けられて
いる異形鉄筋の鋼製棒である差し筋21は、U型側溝側
壁22が現地で現地の道路の高低差等に合わせて生コン
クリートを打設して造られる場合のみに用いられ、あら
かじめ、側溝全体が一体の製品として工場で製作される
場合は不要である。U型側溝底部(アーチ形)20a内
部の民有地側のアーチ溝には光ファイバケーブル1がケ
ーブル保護管3を鞘管として1本収納されており、それ
以外のU型側溝底部(アーチ形)20a内部のアーチ溝
には電力ケーブル2がケーブル保護管3を鞘管として2
本収納されている。
【0058】〔第6の実施の形態〕図7は本発明の第6
の実施の形態に係る縁石・U型側溝底部兼用の電線類管
路500の断面構成を表すものである。電線類管路50
0は、道路11内に民有地12の境界に接して敷設さ
れ、官民境界用縁石部(アーチ形)9aとU型側溝底部
(アーチ形)20aはコンクリート基礎5の上に据付モ
ルタル4により据え付けられる。コンクリート基礎5の
下には砕石基礎6が置かれ、その中を分岐用ケーブル保
護管13が地下を通してユーザ宅14に2本配線されて
いる。その内の1本は、官民境界用縁石部9a内部のア
ーチ溝に収納されている光ファイバケーブル1のケーブ
ル保護管3から分岐されている。残りの1本は、U型側
溝底部20a内部のアーチ溝に収納されている電力ケー
ブル2のケーブル保護管3から分岐されている。
【0059】〔第7の実施の形態〕図8は、本発明の第
7の実施の形態に係るU型側溝底部兼用電線類管路60
0の断面構成を表すものである。電線類管路600は、
道路11内に民有地12の境界に接して敷設され、U型
側溝底部(アーチ形)20aは勾配調整コンクリート2
3の上に据付モルタル4により据え付けられる。勾配調
整コンクリート23の下にはコンクリート基礎5が置か
れ、コンクリート基礎5の下には砕石基礎6が置かれ
る。U型側溝底部20a内部の溝については、民有地側
に光ファイバケーブル1がケーブル保護管3を鞘管とし
て1本収納されており、それ以外のU型側溝底部20a
内部の溝には電力ケーブル2がケーブル保護管3を鞘管
として2本収納とされている。
【0060】〔第8の実施の形態〕図9は、本発明の第
8の実施の形態に係るU型側溝兼用電線類管路700の
断面構成を表すものである。電線類管路700は、道路
11内に民有地12の境界に接して敷設され、あらかじ
め工場で制作された鉄筋コンクリート製の電線類管路7
00は砕石基礎6の上に据付モルタル4を敷いた上に据
え付けられる。U型側溝底部20b内部の小判形の空洞
には、光ファイバケーブル1がケーブル保護管3を鞘管
として民地よりに収納されており、それ以外は電力ケー
ブル2がケーブル保護管3を鞘管として2本収納されて
いる。電線類の接続や分岐に使われることはほとんどな
く、管路の施工速度の向上や不等沈下に備えるために電
線類管路400、電線類管路500、電線類管路600
よりも倍以上の管路長を持つことが望ましい。
【0061】〔第9の実施の形態〕図10は、本発明の
第9の実施の形態に係る縁石・U型側溝兼用電線類管路
800の断面構成を表すものである。電線類管路800
は、道路11内に民有地12の境界に接して敷設され、
U型側溝底部(円形)20cは砕石基礎6の上に据付モ
ルタル4により据え付けられる。官民境界用縁石部(ア
ーチ形)9aは据付モルタルによりコンクリート基礎5
の上に据え付けられており、コンクリート基礎5を用い
ることにより民有地12内の雨水排水管24の側溝への
取り付けを可能としている。官民境界用縁石部9a内部
のアーチ形の溝には、光ファイバケーブル1がケーブル
保護管3を鞘管として2本収納されており、U型側溝底
部20c内部の円形の空洞には電力ケーブル2がケーブ
ル保護管3を鞘管として2本収納とされている。光ファ
イバケーブル1は細径であるために比較的サイズの小さ
な官民境界用縁石部9a内部のケーブル保護管3内に収
納されている。
【0062】〔第10の実施の形態〕図11は本発明の
第10の実施の形態に係る排水桝兼用ハンドホール90
0の断面構成を表すものである。本実施の形態では、電
線類管路100と電線類管路400の電線類の接続や分
岐を排水桝の底部に設けたハンドホール部30で行って
いる。地中埋設される電線類の深さが通常は排水桝の底
部近くか、排水桝の底部以下になることが多いために、
排水桝の底部を利用したハンドホールが可能となる。ハ
ンドホール占用の新たなスペースを見いだすのが難しい
狭幅員の道路では、排水桝の底部にハンドホール部30
を設けることにより、既設の管類との競合が避け、狭い
スペースの有効活用をしている。ハンドホール900の
排水桝部32の上部には大型車両の通過に耐えうる車両
用鉄格子蓋25が置かれ、集水機能を持つと同時に電線
類の敷設や維持管理のための出入り口ともなっている。
【0063】排水桝の底部にある砂溜り28の上には何
も置かれないのが通常ではあるが歩行者用の鉄格子蓋2
6が特別に置かれているのは、ハンドホールの鉄蓋27
を開ける作業等を容易とするためである。ハンドホール
部30には電線類管路100のケーブル保護管3や電線
類管路400のケーブル保護管3がノックアウト孔31
という円形の空洞を通して接続している。ハンドホール
900の基礎は砕石基礎6であり、据付モルタル4によ
りハンドホール部30は据付られている。
【0064】〔第11の実施の形態〕図12は本発明の
第11の実施の形態に係るハンドホール900の断面構
成を表すものである。排水の関係で側溝深さの異なる電
線類管路400と電線類管路400同士の電線類の接続
や分岐を排水桝の底部に設けたハンドホール部30で行
っている。地中埋設される電線類の深さが通常は排水桝
の底部近くか、排水桝の底部以下になることが多いため
に、排水桝の底部を利用したハンドホールが可能とな
る。ハンドホール占用の新たなスペースを見いだすのが
難しい狭い幅員の道路では、排水桝の底部にハンドホー
ル部30を設けることにより、既設の管類との競合が避
け、狭いスペースの有効活用をしている。ハンドホール
900の排水桝部32の上部には大型車両の通過に耐え
うる車両用鉄格子蓋25が置かれ、集水機能を持つと同
時に電線類の敷設や維持管理のための出入り口ともなっ
ている。排水桝の底部にある砂溜り28の上には何も置
かれないのが通常ではあるが歩行者用の鉄格子蓋26が
特別に置かれているのは、ハンドホールの鉄蓋27を開
ける作業等を容易とするためである。ハンドホール部3
0には電線類管路400のケーブル保護管3がノックア
ウト孔31という円形の空洞を通して接続している。ハ
ンドホール部30の基礎は砕石基礎6であり、据付モル
タル4により据付られている。
【0065】〔第12の実施の形態〕図13および図1
4は、本発明の第12の実施の形態に係るL型側溝底部
兼用電線類管路1100を表している。このL型側溝底
部兼用電線類管路1100は、点検用中蓋36により2
層に分かれた構成を有し、上段に通信ケーブル33、下
段に電力ケーブル2が収納されている。また、L型側溝
底部兼用電線類管路1100は、鉄筋コンクリートより
なるコンクリート基礎5を有している。コンクリート基
礎5は、図14に示したように、補強鉄筋37が埋め込
まれた鉄筋コンクリートよりなる複数の単位ブロック5
Aを継ぎ合わせた構成を有している。単位ブロック5A
の各々の端部には、補強鉄筋37が露出している。な
お、この露出した補強鉄筋37を除去し、これにより得
られた空間を利用して、電線類を収納したケーブル保護
管3の接続や分岐を行ったり既設の障害物を回避したり
することも可能である。これにより、予め工場で製作さ
れた複数の単位ブロック5Aを用いてコンクリート基礎
5を構成する場合であっても様々な現場状況に柔軟に対
応することができる。
【0066】このような複数の単位ブロック5Aを用い
て現場でコンクリート基礎5を完成させるには、補強鉄
筋37の形状に合わせた図示しない矩形等の形状の重ね
継手を用意しておき、露出した補強鉄筋37に対応する
重ね継手により複数の単位ブロック5Aの補強鉄筋37
を連結した状態で、複数の単位ブロック5Aを現場打ち
コンクリートにより継ぎ合わせる。このように重ね継手
を用いることにより、補強鉄筋37と重ね継手とが重ね
合わされる部分の長さを長くし、補強鉄筋37が露出す
る部分の長さを短くして、現場でのコンクリート打設の
施工速度を速めることができる。
【0067】なお、例えば既設のコンクリート基礎5や
排水桝等との境界などにおいて、補強鉄筋37および現
場でのコンクリート打設により連結されないコンクリー
ト基礎5の端部は、樹脂モルタル等により接合されるこ
とが好ましい。これは連結性や気密性を高めるととも
に、現場打ちコンクリートが固まる際の膨張収縮による
ひび割れを生じにくくするためである。
【0068】さらに、図14に示したように、本体部と
しての分岐桝兼用管路部35を、複数の単位ブロック3
5Aを継ぎ合わせた構成としてもよい。単位ブロック3
5Aの端面には凹凸の継手38を設けて一体化のための
工夫をしている。この場合、複数の単位ブロック5Aの
延長方向の寸法は、複数の単位ブロック35Aを継ぎ合
わせる位置とは異なる位置で複数の単位ブロック5Aを
継ぎ合わせることができるように設定されている。これ
は、鉄筋コンクリートよりなる単位ブロック35Aどう
しの継ぎ目は剪断力に対して弱く、継ぎ目のずれにより
気密性が損なわれるのを防ぐためである。また、分岐桝
兼用管路部35の側面にはノックアウト孔31が設けら
れており、ノックアウト孔31の箇所では分岐桝兼用管
路部35を曲げようとする力が最も働きやすくなる可能
性があるので、安全性確保のため、ノックアウト孔31
の箇所ではコンクリート基礎5を連続させ、ノックアウ
ト孔31の位置を避けてコンクリート基礎5の継ぎ目を
設ける必要があるからである。例えば、本実施の形態で
は、図14に示したように、単位ブロック5Aは、単位
ブロック35Aよりも、延長方向の寸法が大きくなって
おり、通常はそれで足りる場合が多い。しかし、曲線状
に敷設する際などは、図示しないが、単位ブロック5A
の延長方向の寸法を単位ブロック35Aと同じまたは短
くする方がよい場合もある。
【0069】ノックアウト孔31は、例えば、メタル通
信ケーブルから光ケーブルへの切替え、家屋または建造
物の建替えまたは新築などに伴うケーブル引込位置の変
更または新設などの新規需要にいつでも対応できるよう
にするためのものである。従来、ケーブルのユーザ宅へ
の配線にはハンドホールの新設などの道路掘削工事の手
間がかかり、電柱に比べて不便であった。しかし、分岐
桝兼用管路部35の側面にノックアウト孔31を設けて
おけば、民有地内を浅く掘るだけで配線が可能となるの
で、工期短縮と工事コストの低減につながり、画期的な
利便性が得られる。分岐桝兼用管路部35の側面にノッ
クアウト孔31を設けたのは、可撓性材料よりなるケー
ブル保護管3の方向転換の容易さという長所を活かすた
めである。
【0070】また、このノックアウト孔31は、分岐桝
兼用管路部35の延長方向に沿って細長く延びるように
形成され、小判形または逆U字状のアーチ形に形成され
る。可撓性材料よりなるケーブル保護管3をユーザ宅や
ハンドホールへ向けて方向転換させる場合には90度近
く曲げる必要があるが、ケーブル保護管3の内部に収納
された電線類はある程度緩やかに曲げる必要がある(例
えば、現在の設計基準では、光ファイバケーブルのケー
ブル保護管3の最小曲線半径は30cm)。ノックアウ
ト孔31は、円形では大きくなりすぎ、矩形では剪断力
や曲げの力が働きやすくなるので、小判形または逆U字
状のアーチ形に形成する。
【0071】このような小判形またはアーチ形のノック
アウト孔31は、車の通過しない民有地内への直接的な
引き込みあるいはハンドホールを介しての引き込み、ま
たは、隣接する道路内へのハンドホールへの接続の場合
に有効である。特に、ハンドホールを介した引き込みの
場合には、接続位置が浅くケーブル保護管3の地中位置
をほぼ一定にして引き込むことができるので、ケーブル
の接続や分岐が従来よりも容易になる。なお、道路内へ
の引き込みについては、ケーブル保護管の地中位置が浅
いためにハンドホールを設けずに接続する場合には、ケ
ーブル保護管が一定の深さに到達するまではコンクリー
ト等によりケーブル保護管を保護することが好ましい。
【0072】また、ノックアウト孔31は、ケーブル保
護管3の外径の少なくとも2倍の高さ寸法を有すること
が好ましい。ノックアウト孔31内の手前のケーブル保
護管3はノックアウト孔31の高さ寸法がそれほど大き
くなくても引き込むことができるが、奥のケーブル保護
管3は手前のケーブル保護管3を跨いで引き込む必要が
あるので、ノックアウト孔31の高さ寸法はケーブル保
護管3の外径の少なくとも2倍は必要となるからであ
る。確かにケーブル保護管3には扁平性があるので、ノ
ックアウト孔31の高さ寸法は多少小さくしてもよい
が、ケーブル保護管3の扁平性は外力に対する電線類保
護のための安全性確保に用いるべきである。また、電力
ケーブルには高圧のものと低圧のものがあり、学校や工
場等には高圧ケーブルの需要があるし、メタル通信ケー
ブルから光ケーブルへの将来の変更に備える必要もあ
り、奥のケーブル保護管3の引き込みもできるようにし
ておく必要がある。さらに、ハンドホールの新設には手
間と時間、コストがかかる。したがって、ノックアウト
孔31が設けられた分岐桝兼用管路部35は、ハンドホ
ールの機能も果たし得ることになる。
【0073】さらに、図15に示したように、電線類の
接続および分岐に実際に使用されていないノックアウト
孔31は、気密性を有し容易に破壊可能な膜である薄膜
コンクリート壁40により塞がれていることが好まし
い。この薄膜コンクリート壁40は、新規需要などに対
応して容易に破壊して上述のようなノックアウト孔31
をあけることができるとともに、使用しないときには分
岐桝兼用管路部35内に土砂などが進入するのを防ぐこ
とができ、長い目での道路の維持管理に寄与する。
【0074】また、分岐桝兼用管路部35は、着脱可能
な蓋34を有し、分岐桝兼用管路部35と蓋34との隙
間は、柔軟性を有する封止層である樹脂モルタル39に
より封止されている。この樹脂モルタル39に沿ってカ
ッターを入れることにより、必要に応じて容易に蓋34
を開けることができる。蓋34は、車が通過してもずれ
ないように一体化するため、なだらかな曲線形状を有し
ている。また、図13の断面形状からわかるように、凹
凸嵌合により分岐桝兼用管路部35に対して栓のように
しっかり固定され、気密性を保ち、蓋34ががたつかな
いようになっている。なお、蓋34は、ユーザ利用のケ
ーブル引込作業の終了後は、必要に応じて側溝蓋形状の
ハンドホール蓋に交換して維持管理を容易にしてもよ
い。
【0075】〔第13の実施の形態〕図16および図1
7は、本発明の第13の実施の形態に係る縁石及びU型
側溝底部兼用電線類管路1200を表している。本実施
の形態は、本体部としての分岐桝兼用管路部35を縁石
およびU型側溝底部に一体化させていることを除き、第
12の実施の形態と同様である。例えば、ノックアウト
孔31の高さ寸法をケーブル保護管3の外径の少なくと
も2倍とし、ノックアウト孔31を利用して雨水排水管
44および汚水排水管45を通過させ、環境に優しい分
流式下水道への配慮を可能としている。また、汚水排水
管45の代わりに水道管やガス管を設けることもでき、
ライフラインの民有地への引き込みに便利であり、U型
側溝の下を掘削してライフラインを通す必要がなくな
る。なお、雨水排水管44は、上部の雨水排水溝29を
コンクリートなどで塞げばL型側溝タイプにも応用で
き、狭い歩道において幹線ケーブル収容のスペースとし
ても転用することができる。ただし、電力ケーブルとメ
タル通信ケーブルとは電磁誘導などによる通信不良の虞
があるので一緒に収容することはできないが、光ファイ
バケーブルとは一緒に収容することができる。
【0076】図17に示したように、分岐用ケーブル保
護管13を用いてケーブル保護管3の分岐を終えた後
は、土砂等の進入を防ぐため、ノックアウト孔31を薄
膜コンクリート壁40により塞ぐことが好ましい。
【0077】図16および図17に示した蓋46は、そ
の形状が縁石及びU型側溝底部兼用電線類管路1200
に対応していることを除いては、第12の実施の形態の
蓋34と同様の構成を有している。また、蓋46は、図
20および図21に示すように、分岐桝兼用管路部35
の側面の一部を構成する止水壁54が一体化されてい
る。この止水壁54は、縁石およびU型側溝底部兼用電
線類管路1200における光ファイバケーブル1と電力
ケーブル2との民有地内への引き込みのためのものであ
る。この止水壁54は、例えば薄膜コンクリートにより
構成され、止水壁54を除却することによりノックアウ
ト孔を形成することができるようになっている。
【0078】次に、図22ないし図25および先に参照
した図20および図21を用いて、縁石およびU型側溝
底部兼用電線類管路1200における光ファイバケーブ
ル1と電力ケーブル2との民有地内への引き込みの手順
について説明する。まず、図示しない民有地と図示しな
い道路アスファルト舗装との境界において、縁石および
U型側溝底部兼用電線類管路1200が図20のように
埋設されている場合、蓋46の民有地側を止水壁54の
下端の深さまで掘削し、次に、コンクリート・カッター
などで蓋46の樹脂モルタル39を切る。また、図示し
ない道路アスファルト舗装と蓋46との境界のアスファ
ルトを蓋46に沿って同様に切る。これは、ドアに例え
れば、鍵のかかっているドアに鍵を差し込むような作業
である。
【0079】続いて、いわばドアを開く作業として、ク
レーン車などにより蓋46を持ち上げる。止水壁54は
蓋46に一体化されているので、図21に示すように、
クレーン車の力で止水壁54および蓋46が、縁石及び
U型側溝底部兼用管路部35から分離される。このよう
に、簡単ではあるが一般市民にはできないような作業工
程を組んでいるのは、蓋46が通常は縁石及びU型側溝
底部兼用管路部35や図示しないアスファルト舗装と一
体化することにより、蓋46ががたつかず、損傷しにく
くなること、および、ケーブルへのいたずら防止のため
である。蓋46はコンクリート製なので、ハンドホール
用の鉄蓋よりも相対的に低価格であり、しかも管路、側
溝および分岐桝の蓋を兼ねるので一層の低価格化を図る
ことができる。
【0080】こうして、図22に示したように、民有地
側の掘削箇所にケーブル保護管3を露出させ、図23に
示したように分岐用ケーブル保護管13を用いてケーブ
ル分岐作業を完了する。図22において光ファイバケー
ブル1を電力ケーブル2に最も近い位置に配置している
のは、電力ケーブル2による電磁誘導障害の虞がないか
らであり、また、メタル通信ケーブルと電力ケーブル2
との距離を保つためである。
【0081】最後に、図24に示したように止水壁54
を取り外した蓋46を、図25に示したように縁石及び
U型側溝底部兼用管路部35に被せ、一体化のための封
止層として樹脂モルタル39を塗り込むとともに、止水
壁54の存在した部分にはコンクリート等打込み55を
施して土砂の進入を防ぐ。
【0082】〔第14の実施の形態〕図18は、本発明
の第14の実施の形態に係る縁石兼用電線類管路130
0を表している。官民境界用縁石部9a内部のアーチ溝
は、U字状であって開口部が官民境界用縁石部9aの上
面に形成されており、電線類の出し入れを上面で行うこ
とができるようになっている。したがって、分岐用ケー
ブル保護管および引上管48を用いて既設電柱47への
分岐を簡易に行うことができる。アーチ溝の開口部は、
コンクリート型枠50内に形成されたコンクリート49
により塞がれている。
【0083】〔第15の実施の形態〕図19は本発明の
第15の実施の形態に係るハンドホール30および多目
的ポール1400を表すものである。このハンドホール
30は、ハンドホール用コンクリート基礎としてのハン
ドホール底部兼用多目的共用ポール基礎55の上に設置
されている。基礎55には、多目的共用ポール1400
が立設されている。多目的共用ポールは、照明灯52、
および電力ケーブル2のための変圧器53を地上におい
て支持している。ハンドホール30の上面は雨水等の進
入を防ぐため鉄蓋27により封止されている。
【0084】支線系の狭幅員の道路において電線類を地
中化する場合、既に地中埋設されてある水道管、下水道
管、ガス管等に加えて、変圧器53のための新たなスペ
ースを地中に確保することが問題となる。このような場
合、変圧器53は民有地内の地上に設置するのが最良で
あるが、現実には協力者を得るのは困難である。また、
支線系道路では広い歩道もなく、路上に変圧器53を設
置する余裕がない場合が多い。そこで、本実施の形態で
は、第1ないし第14の実施の形態で説明したような電
線類管路により電線類を地中化するとともに、ハンドホ
ール30の底部に一体化された基礎55に多目的ポール
1400を立設し、この多目的ポール1400が照明灯
52および変圧器53を支持するようにしたので、支線
系の狭幅員の道路における電線類の地中化の障害となる
変圧器53の埋設スペースの問題を解決することができ
る。また、照明灯52は街路の必需品であり、照明灯5
2に変圧器53を支持させることにより、変圧器53の
ための特別な支持ポールは不用となる。また、照明灯5
2自体のための電力ケーブル2の接続や分岐も、ハンド
ホール30を利用して行うことが可能である。なお、図
19に示した変圧器53は、電力ケーブル2のための地
上機器として、変圧器53自体以外にも例えば開閉器や
低圧分岐装置なども含んでいることは言うまでもない。
【0085】さらに、この多目的ポール1400は、I
Cチップ付規制標識54およびITS用アンテナ51を
地上において支持している。ICチップ付規制標識54
は、例えば規制内容,位置情報等を保持したICチップ
を有しており、このICチップの保持する情報内容を自
動車に設置されたセンサで感知するようにすれば、ドラ
イバーおよび自動車自体が規制内容を把握できるととも
に、位置情報の取得により高精度のカーナビゲーション
を実現できる。このような多目的ポール1400を、と
りわけ交通事故の多発する交差点付近の照明灯52に一
体化させれば、交通事故の減少および道路サービスの向
上を可能とし、道路管理の一助としての役目も果たすこ
とができる。
【0086】ハンドホール30の底部に一体化された基
礎55により、基礎55の深さを極力浅い位置に収め、
施工速度を速めて工事コストの低下を図ることができ
る。また、多目的ポール1400専用の大きく深い基礎
を設け、さらにハンドホール30を別途設ける必要がな
くなる。したがって、道路の占有空間が減少し、狭い道
路では特に有効である。
【0087】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態および実施例に限定され
るものではなく、種々変形可能である。例えば、上記各
実施の形態では、本体部としての電線類管路100,2
00,300,400,500,600,700,80
0,1100,1200,1300はいずれも鉄筋コン
クリート製としたが、PCコンクリート製またはカーボ
ンファイバーコンクリート製としてもよい。また、ケー
ブル保護管3は可撓性を有する合成樹脂により形成され
ているものとしたが、可撓性を有する限り金属により構
成されていてもよい。
【0088】また、例えば、上記第15の実施の形態に
おいては、多目的ポール1400には上記した種々の機
器類のすべてを取り付ける必要はなく、照明灯52と変
圧器53のみを支持してもよい。また、上記した以外に
も例えばディスプレイ装置,道路反射鏡,360°対応
の情報収集カメラ,通常の規制標識,専用信号機,歩行
者用信号機,集音マイク付スピーカーなど他の種々の機
器類を取り付けてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電線類管
路を用いれば、支線系の狭幅員の道路において、電線類
の地中化が容易となる。
【0090】狭幅員の道路では、電線類を地中化しよう
とすれば、複雑に地中埋設されてある既設の水道管、下
水道管、ガス管等と激しく地中埋設のスペースを巡って
競合するために既設管の敷設替えなどの管の整理再配置
が必要となり、道路掘削容量や舗装復旧面積が大きくな
りすぎ、全面通行止め箇所も続発し、日常生活に多大な
負担を生じさせるばかりではなく、工期の長期化や工事
費の増大は避けられず、電線類の地中化が難しくなる。
そのために、道路の掘削量と舗装の復旧面積を最小に抑
えながら複雑に地中埋設されてある水道管、下水道管、
ガス管等との競合を避け、電線類管路のための新たなス
ペースを地中に必要としない発明が本発明であり、その
具体的な形が、電線類管路を既存の道路の縁石、側溝、
排水桝と兼用することとなった。
【0091】縁石と兼用の電線類管路は小さいが光ファ
イバケーブルの敷設には向いており、超高速ネット網の
緊急整備を急ぐ場合には先行して縁石と兼用の電線類管
路だけの工事が出来る。それにもかかわらず、後発して
側溝型の電線類管路の工事を発注しても工事費のトータ
ル的な損失が少ないことが本発明の効果の一つである。
すなわち、段階的に、電線類の地中化が道路掘削容量や
復旧面積の増大を避けながら進められる効果が本発明に
ある。
【0092】また、電線類の位置の確認が現場で容易で
あるので、工事による電線類の切断事故が減少させるこ
とができること等の電線類の維持管理の向上効果もあ
る。
【0093】特に、L型側溝兼用電線類管路型は、電線
類の容量の確保と道路掘削量や舗装復旧面積の少なさの
観点から、工事費を低く抑えられ、工期を短縮できる効
果が著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電線類用管路
の断面構成を表す図である。
【図2】図1に示した電線類管路のユーザ宅への配線方
法を説明するための断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電線類管路の
断面構成を表す図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るL型側溝兼用
電線類管路の断面構成を表す図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るL型側溝兼用
電線類管路の断面構成を表す図である。
【図6】本発明の第5の実施の形態に係るU型側溝兼用
電線類用管路の断面構成を表す図である。
【図7】本発明の第6の実施の形態に係る縁石・U型側
溝底部兼用の電線類管路の断面構成を表す図である。
【図8】本発明の第7の実施の形態に係るU型側溝底部
兼用電線類管路の断面構成を表す図である。
【図9】本発明の第8の実施の形態に係るU型側溝兼用
電線類管路の断面構成を表す図である。
【図10】本発明の第9の実施の形態に係る縁石・U型
側溝兼用電線類管路の断面構成を表す図である。
【図11】本発明の第10の実施の形態に係る排水桝兼
用ハンドホールの断面構成を表す図である。
【図12】本発明の第11の実施の形態に係る前記ハン
ドホールの断面構成を表す図である。
【図13】本発明の第12の実施の形態に係るL型側溝
底部兼用電線類管路の断面構成を表す図である。
【図14】図13に示したL型側溝底部兼用電線類管路
の斜視図である。
【図15】図13に示したノックアウト孔を塞ぐ薄膜コ
ンクリート壁を表す断面図である。
【図16】本発明の第13の実施の形態に係る縁石及び
U型側溝底部兼用電線類管路の断面構成を表す図であ
る。
【図17】図16に示した縁石及びU型側溝底部兼用電
線類管路の斜視図である。
【図18】本発明の第14の実施の形態に係る縁石兼用
電線類管路の断面構成を表す図である。
【図19】本発明の第15の実施の形態に係るハンドホ
ールおよび多目的共用ポールを表す図である。
【図20】図17に示した蓋の変形例を表す斜視図であ
る。
【図21】図20に示した蓋の斜視図である。
【図22】図20に示した蓋を取り外した状態を表す斜
視図である。
【図23】図22に示したケーブル保護管の分岐を終了
した状態を表す斜視図である。
【図24】図21に示した蓋の止水壁を取り外した状態
を表す斜視図である。
【図25】図24に示した蓋を閉じた状態を表す斜視図
である。
【符号の説明】
1…光ファイバケーブル、2…電力ケーブル、3…ケー
ブル保護管、4…据付モルタル、5…コンクリート基
礎、6…砕石基礎、7…アスファルト舗装、8…砕石路
盤、9a…官民境界用縁石部(アーチ形)、9b…官民
境界用縁石部(小判形)、9c…官民境界用縁石部(円
形)、10a…L型側溝底部(アーチ形) 10b…L型側溝底部(小判形)、10c…L型側溝底
部(円形)、11…道路、12…民有地、13…分岐用
ケーブル保護管、14…ユーザ宅、15…歩道 16…車道、17…歩車道境界用縁石部(アーチ形)、
18…クロージャ 19…ハンドホール、20a…U型側溝底部(アーチ
形)、20b…U型側溝底部(小判形)、20c…U型
側溝底部(円形)、21…差し筋、22…U型側溝側
壁、23…勾配調整コンクリート、24…雨水排水管、
25…車両用鉄格子蓋、26…歩行者用鉄格子蓋、27
…鉄蓋、28…砂溜り、29…雨水排水孔 30…ハンドホール部、31…ノックアウト孔、32…
排水桝部、100…L型側溝兼用電線類管路、200…
L型側溝兼用電線類管路、300…L型側溝兼用電線類
管路、400…U型側溝兼用電線類管路、500…縁石
・U型側溝底部兼用電線類管路、600…U型側溝底部
兼用電線類管路、700…U型側溝兼用電線類管路、8
00…縁石・U型側溝兼用電線類管路、900…排水桝
兼用ハンドホール

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路に沿って敷設される電線類の線路を
    防護するとともに前記電線類を地中に埋設するための電
    線類管路であって、 前記電線類を収納するための鞘管状のケーブル保護管
    と、 各々少なくとも1条の前記ケーブル保護管を収納する1
    個以上の空洞が延長方向に沿って形成された本体部と、 を備えたことを特徴とする電線類管路。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル保護管は可撓性材料よりな
    り、前記本体部は鉄筋コンクリート,プレキャストコン
    クリートおよびカーボンファイバーコンクリートのうち
    少なくとも1種よりなることを特徴とする請求項1記載
    の電線類管路。
  3. 【請求項3】 前記ケーブル保護管は、合成樹脂および
    金属の少なくとも1種の材料よりなることを特徴とする
    請求項1記載の電線類管路。
  4. 【請求項4】 前記本体部は、前記道路に沿って敷設さ
    れる縁石および側溝の底部のうちの少なくとも一方に一
    体化されていることを特徴とする請求項1記載の電線類
    管路。
  5. 【請求項5】 前記空洞は、前記本体部の延長方向に対
    して直交する方向の断面形状が小判形または円形である
    ことを特徴とする請求項1記載の電線類管路。
  6. 【請求項6】 前記空洞は、前記本体部の延長方向に対
    して直交する方向の断面形状がU字状のアーチ形の溝で
    あり、且つ、前記溝の開口部は前記本体部の上面に設け
    られ、コンクリートよりなる天板により塞がれることを
    特徴とする請求項1記載の電線類管路。
  7. 【請求項7】 前記本体部はコンクリート基礎に支持さ
    れ、 前記空洞は、前記本体部の延長方向に対して直交する方
    向の断面形状が逆U字状のアーチ形の溝であり、且つ、
    前記溝の開口部は前記本体部の底面に設けられ、前記コ
    ンクリート基礎により塞がれることを特徴とする請求項
    1記載の電線類管路。
  8. 【請求項8】 前記コンクリート基礎は鉄筋コンクリー
    トにより構成されていることを特徴とする請求項7記載
    の電線類管路。
  9. 【請求項9】 前記コンクリート基礎は、補強鉄筋が埋
    め込まれた鉄筋コンクリートよりなる第1の複数の単位
    ブロックを継ぎ合わせた構成を有し、 前記第1の複数の単位ブロックの各々の端部には、前記
    補強鉄筋が露出していることを特徴とする請求項8記載
    の電線類管路。
  10. 【請求項10】 前記本体部は、第2の複数の単位ブロ
    ックを継ぎ合わせた構成を有し、且つ、 前記第1の複数の単位ブロックの延長方向の寸法は、前
    記第2の複数の単位ブロックを継ぎ合わせた位置とは異
    なる位置で前記第1の複数の単位ブロックを継ぎ合わせ
    ることができるように設定されていることを特徴とする
    請求項9記載の電線類管路。
  11. 【請求項11】 前記道路に設けられている排水桝の底
    部に、前記電線類の接続および分岐のためのハンドホー
    ルを備えたことを特徴とする請求項1記載の電線類管
    路。
  12. 【請求項12】 ハンドホールの底部に一体化されたハ
    ンドホール用コンクリート基礎を備え、且つ、 前記電線類は電力線を含み、 少なくとも照明灯および前記電力線のための変圧器を地
    上において支持するとともに前記ハンドホール用コンク
    リート基礎に立設されるポールを備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の電線類管路。
  13. 【請求項13】 前記ポールは、 規制標識およびアンテナの少なくとも一方を地上におい
    て支持することを特徴とする請求項12記載の電線類管
    路。
  14. 【請求項14】 前記本体部の側面には、前記電線類の
    接続および分岐のためのノックアウト孔が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の電線類管路。
  15. 【請求項15】 前記ノックアウト孔は、前記本体部の
    延長方向に沿って細長く延びるように形成され、小判形
    または逆U字状のアーチ形であることを特徴とする請求
    項14記載の電線類管路。
  16. 【請求項16】 前記ノックアウト孔は、前記ケーブル
    保護管の外径の少なくとも2倍の高さ寸法を有すること
    を特徴とする請求項14記載の電線類管路。
  17. 【請求項17】 前記電線類の接続および分岐に実際に
    使用されていない前記ノックアウト孔は、気密性を有し
    容易に破壊可能な膜により塞がれていることを特徴とす
    る請求項14記載の電線類管路。
  18. 【請求項18】 前記本体部は、前記本体部に対して着
    脱可能な蓋を有し、前記本体部と前記蓋との隙間は、柔
    軟性を有する封止層により封止されていることを特徴と
    する請求項1記載の電線類管路。
  19. 【請求項19】 前記本体部の側面の一部を構成する止
    水壁が、前記蓋に一体化されていることを特徴とする請
    求項18記載の電線類管路。
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