JP3098797U - 側溝付き共同溝 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は側溝付き共同溝に関し、特に車道と比較的幅員が狭い歩道との境界部に埋設されることにより大規模な工事を行うことなく一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中敷設作業とが同時に並行して行え、工事の施工効率が向上するものである。
【解決手段】左右対向する側壁部3,3′と、該側壁部の下方部間に設けられる底部4Aとにより囲まれる水路5を有する側溝部1と、該側溝部の上方開口部7に蓋8を被せ、該側溝部に対し幅方向Yには内部通路16に長手方向Xにわたり電線D、通信線等が配索される共同溝部2とを併設した。
【選択図】 図1
【解決手段】左右対向する側壁部3,3′と、該側壁部の下方部間に設けられる底部4Aとにより囲まれる水路5を有する側溝部1と、該側溝部の上方開口部7に蓋8を被せ、該側溝部に対し幅方向Yには内部通路16に長手方向Xにわたり電線D、通信線等が配索される共同溝部2とを併設した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は側溝付き共同溝に関し、特に車道と比較的幅員が狭い歩道との境界部に埋設されることにより大規模な工事を行うことなく一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中敷設作業とが同時に並行して行え、工事の施工効率が向上するものである。
【0002】
【従来の技術】
電線の敷設方法として電柱を用いた空中架線方法は簡易に行えることから広く行われているが、町並みを損なったり、往来の邪魔になることから、電線を地中に配索する地中化埋設方法も行われている。
目下、電線の地中敷設化事業は、全国的に車道の幅員が広いメインストリートについては行われ、普及化が進んでいる。
その電線の地中化埋設方法としては、歩道の幅員が3.5m以上と広い場所においては、コンクリートにより形成されるU形をなす共同溝本体部の上方に設けた開口に蓋が被せられるという蓋掛け式の2m角位の共同溝ブロックを地中に敷設し、該共同溝ブロック内に電線が配索されることにより、電線は地中に敷設されるものであった。そして、共同溝ブロック内には高電圧と低電圧との電線が一緒に埋納されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら蓋掛け式の共同溝ブロックを地中に敷設する上記従来の地中化埋設方法は、共同溝ブロック自体も大型であり、重量も増大するから、移動、運搬が容易には行えなかった。また、この共同溝ブロックを地中に埋設するために穴を掘削したり、工事後に掘り起こした土を再び埋め戻すための土木工事も大規模になることから、車道の幅員が広いメインストリートであるとか、歩道の幅員が3.5m以上と広い場所において敷設するには適しているが、例えばメインストリートから遠退いた歩道幅が2m以下の狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い場所での電線等の地中化埋設方法には適さなかった。
【0004】
本考案は上記従来の欠点を解決し、メインストリートから遠退いた歩道幅が狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い狭い場所での電線等の地中化埋設方法に適し、また、車道と歩道との境界部に埋設されることにより大規模な工事を行うことなく一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中敷設作業とが同時に並行して行え、便利であり、また、外容積が小型化し、コンパクトで軽量化されて移動、運搬が容易で施工性が良く、工事が迅速かつ確実に行え、効率化が図れる側溝付き共同溝を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するためになされ、請求項1に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とを併設したことを特徴とするという手段を採用した。
【0006】
また、本考案の請求項2に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とが併設され、前記側溝部と前記共同溝部とは長手方向の中間部において平面所望角度にて軸線相互を屈曲して屈折部となしたことを特徴とするという手段を採用した。
【0007】
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2において、前記共同溝部の上方開口には蓋部材が嵌脱可能に被冠され、前記側溝部の対向する前記側壁部は前記共同溝部の前記蓋部材の厚さより高い高さに形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3において前記蓋の上面には歩車道を区画する境界ブロックが長手方向に設けられたことを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4において、前記境界ブロックは蓋とは別体に形成されることにより蓋の一側に形成される係止段部上に設けられるか或いは蓋上の所望位置に敷設され、または蓋の所望位置に一体に形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記境界ブロックは共同溝部の蓋部材の上面に積重ねられた地先境界ブロック上に車道に沿って敷設されることを特徴とするという手段を採用した。
【0011】
また、本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6において、前記蓋が長手方向に伸びるスリットを介して平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリット内に嵌合され長手方向に交叉する方向には前記蓋構成板を支持可能に設けた複数の支持杆を所望間隔に有するグレーチング部材とから形成され、蓋は係止手段を介して側溝部に取付られることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面に従って本考案の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本考案の側溝付き共同溝の一実施形態を示すものであり、直線の敷設状態を示す拡大断面図、図2は同じく側溝部の蓋と共同溝部の本体部の蓋部材を取り去った状態の平面図、図3は同じく蓋を閉じた状態の側面図、図4は本実施形態を構成する側溝部の蓋を示す拡大平面図、図5は同じく蓋を側溝部に取り付ける係止手段を示す拡大斜視図、図6は同じく歩道に電柱が設置されている場合に迂回するのに歩道側に使用される共同溝の平面図である。
【0013】
Aは側溝付き共同溝であり、この側溝付き共同溝Aは、図1、図2、図3では直線個所に敷設するものであり、側溝部1と、該側溝部1に対して幅方向Yに併設される共同溝部2とから形成される。
この側溝付き共同溝Aの大きさは、図2、図3に示す本実施形態では、その全長L1が1000mm、また幅方向Yの長さL2が900mmである。さらに、側溝部1の内側の長さL3は300mm、共同溝部2の内側の長さL4は400mm程度である。
【0014】
前記側溝部1は、左右対向する側壁部3,3′と、該側壁部3,3′の下方部間に設けられる底部4Aとにより囲まれる水路5を有し、該側溝部1の上方開口部7に被せられる蓋8とにより形成される。
また、側溝部1の対向する前記側壁部3,3′は、前記共同溝部2の後記蓋部材18の厚さtより高い高さhに形成される。
【0015】
また、前記蓋8は、長手方向Xに伸びるスリット9を介して平行に配置される複数の蓋構成板8A,8Bと、前記スリット9内に嵌合され長手方向Xに交叉する方向には前記蓋構成板8A,8Bを支持可能に設けた複数(図4では4個)の支持杆10を所望間隔lに有するグレーチング部材11とから形成される。この蓋構成板8A,8Bは、図1では断面略矩形の等幅のものが、代表的に説明されているが、この蓋構成板8A,8Bは、図示するものに限ることなく、例えば断面方形、また長さ(幅)が異なる断面略矩形であっても良いし、断面矩形と断面略台形等の異なる断面形状に形成されるものであっても良い。
また、蓋8は係止手段12を介して側溝部1の対向する前記側壁部3,3′に取付けられる(図5参照)。
【0016】
前記グレーチング部材11は、間隔をあけて長手方向Xに平行に設けられた鋼材よりなる複数枚、図4では4枚の横板材13と、該横板材13に対して長手方向Xに交叉して所望間隔l毎に設けられた鋼材よりなる間隔保持用の複数枚、例えば7枚の縦板材14とにより平面格子状に形成される。
【0017】
そしてこの実施形態では、グレーチング部材11の前記横板材13の下面には蓋構成板8A,8Bの下面に設けた対応する溝m内に嵌合支持される複数、図4では4本の前記支持杆10の支持部10aを長手方向Xに交叉する幅方向Yに左右に張出すように所望間隔に一体に形成される。
このように、蓋構成板8A,8Bを鋼材よりなる4本の支持杆10を用いて支持するようにしたのは、圧縮および引張り双方ともに支持杆10が応力を発揮し構造材としてコンクリートよりなる蓋構成板8A,8Bを構造堅牢に支持するためである。
【0018】
前記共同溝部2は、対向する側壁部15,15′と、該側壁部15,15′の下方部間に設けられる底部4Bとにより形成される内部通路16を有する本体部17と、該本体部17の上方開口17aに嵌脱可能に被冠される蓋部材18とにより形成される。また、共同溝部2の側壁部15′と側溝部1の前記側壁部3とは本実施形態では背中合わせに一体に形成される。
このようにして、形成される共同溝部2の内部通路16内には電線D、または図には示さないが通信線、ガス管等が配索することもできる。
また、図示する本実施形態では、側溝部1の前記底部4Aと、共同溝部2の前記底部4Bとは幅方向Yに共同の底部材4として一体に形成される。
【0019】
19は側溝部1の蓋8の上面に長手方向Xに設けられた境界ブロックであり、この境界ブロック19は本実施形態では、蓋8とは別体に形成されることにより蓋8の一側に形成される係止段部8a上に設けられ、歩道R1または車道R2を区別するために使用される。また、この境界ブロック19は、本実施形態では、図1に示すように、共同溝部2の蓋部材18の上面に積重ねられた断面方形または断面矩形の地先境界ブロック20上に車道R2に沿って連続して敷設される。Sはセメントモルタル、接着剤等の接着層であり、この接着層Sは前記境界ブロック19を側溝部1の蓋8と地先境界ブロック20との上にそれぞれ下面の左右端を分担して固定するためのものである。
【0020】
また、前記係止手段12は、例えば図5に示すように、側溝部1の対向する側壁部3,3′の上方に下方部が埋設され、この下方部内には複数の割溝22aを放射方向に有する小径な取付孔22が設けられ、また上方部内には複数の割溝23aを放射方向に有する大径な取付孔23が設けられ、小径な取付孔22と大径な取付孔23とは中径な連絡孔24により連通された係止筒体21と、先端部には該係止筒体21内に設けた小径な取付孔22内に圧入される小径部26と上方部には大径な前記取付孔23内に圧入される大径部27とを設けた係止ピン体25とから形成される係止具があげられる。そして、側溝部1に蓋8を被せ、この係止具を複数個用いて蓋8を側溝部1に取付ける。
【0021】
また、係止筒体21の連絡孔24は取付孔22よりも大径に形成され、取付孔23は連絡孔24よりも大径に形成される。また係止ピン体25の大径部27は小径部26よりも大径に形成される。さらに、係止ピン体25の小径部26は、係止筒体21の前記連絡孔24よりも小径に形成されるが、取付孔22よりも僅かに大径に形成される。また、係止ピン体25の大径部27は係止筒体21の取付孔23よりも僅かに大径に形成される。
【0022】
また28Aは前記共同溝部2の本体部17の小口に設けられる本体部小口止水用目地であり、28Bは蓋部材18の小口に設けられる蓋部小口止水用目地である。また、29は側溝部1の小口に設けられる側溝部小口止水用目地である。
これらの本体部小口止水用目地28A、蓋部小口止水用目地28B、側溝部小口止水用目地29は、例えば軟質ゴム、軟質プラスチック等が使用される。30は基礎材であり、この基礎材30は割栗石や基礎コンクリート等が使用される。
【0023】
31は車道R2の敷設勾配θに沿って表面に敷設される道路舗装用のアスファルト、コンクリート等の表面舗装材であり、32は表面舗装材31の下面に敷設されるクラッシャラン等の路盤基礎材である。
【0024】
本考案の共同溝付き側溝Aの一実施形態は以上の構成からなり、メインストリートから遠退いた歩道幅が例えば2m以下の狭い歩道R1を占める場所や、または一般住宅地に近く狭い穴の掘削作業や、工事後に掘り起こした土の埋め戻し作業等の作業がしずらい場所において、電線D等を地中に埋設するには、車道R2と歩道R1との境界部分に車道R2に沿って連続した穴を掘削する。
【0025】
次いで、掘削された穴の穴底に割栗石、基礎コンクリート等の基礎材30を打設する。そして、この基礎材30の上部に本実施形態の側溝付き共同溝Aが車道R2側に側溝部1を、また歩道R1側には共同溝部2をそれぞれ配置するように車道R2に沿って連続して敷設する。
【0026】
そして、側溝部1の対向する側壁部3,3′間に位置する上方開口部7に、工場または施工現場において組立てられる蓋8を被せ、その後、この蓋8を複数個の係止手段12を用いて側溝部1の側壁部3,3′に取り付ける。
【0027】
この蓋8の組立は、蓋構成板8A,8Bを平行に配置することにより、蓋構成板8A,8B間に長手方向Xにわたり形成されるスリット9内に下方から共用のグレーチング部材11を嵌合する。そして、グレーチング部材11の横板材13の下面に所望間隔l毎に一体に固着した支持杆10の左右に張出した支持部10aを蓋構成板8A,8Bの下面の対応個所に設けた溝部m内に嵌合することにより蓋8を組み上げる。この時、蓋構成板8A,8Bは、鋼材よりなる4本の支持杆10により支持されるので、圧縮および引張り双方ともに支持杆10が応力を発揮し、構造材としてコンクリートよりなる蓋構成板8A,8Bを構造堅牢に支持する。
【0028】
また、前記蓋8は、長手方向Xに伸びるスリット9を介して平行に配置される複数の蓋構成板8A,8Bと、前記スリット9内に嵌合され長手方向Xに交叉する方向には前記蓋構成板8A,8Bを支持可能に設けた複数の支持杆10を所望間隔に有するグレーチング部材11とよりなる分割された複数の部材が組上げられるので、コンパクトで軽量化がはかられ、施工現場への運搬と、施工とが迅速かつ確実に行え、組付けも容易に行える。
【0029】
そして、蓋8の側溝部1への取付作業は、施工現場において、例えば図5に示すように、側溝部1の対向する側壁部3,3′の上方に下方部が埋設された係止筒体21の上方部に設けられる取付孔23内に、係止ピン体25の先端部を挿入して係止ピン体25をハンマーを用いて打撃すると、係止ピン体25の先端部に設けた小径部26は係止筒体21内に設けられる大径な取付孔23に連通する連絡孔24を通じて小径な取付孔22内に圧入される。この際、未だ蓋8は側溝部1に被冠されていない。
【0030】
その後、係止ピン体25をハンマーによりさらに打撃するか、或いは打撃を加えることなく、蓋8を側溝部1に被せると、ハンマーの打撃によるか、蓋8の荷重が加わることにより係止ピン体25の大径部27は係止筒体21の上方部内に設けた大径な取付孔23内に圧入されることにより係止ピン体25は係止筒体21に結合される。
また、図には示さないが埋込ボルトとナットとを用いて蓋8を側溝部1に着脱自在に取付けることもできる。
【0031】
また、図7は本考案の第2実施形態の側溝付き共同溝Bであり、この側溝付き共同溝Bは道路が曲率を描いたり、屈曲している場合や交叉点等のコーナ個所がある場合に図1ないし図4に示すような前述の直線状の側溝付き共同溝Aと組合わせて連続して敷設するものである。
そして、この側溝付き共同溝Bは、側溝部1′と共同溝部2′との長手方向Xの中間部において所望角度αにて軸線I,I相互を屈曲して屈折部Kとなすとともに蓋8′と蓋部材18′との一端を1/2角度αに切除した重なり代となしているので、側溝付き共同溝Bは道路の曲率に応じたり、または交差点等のコーナの屈曲に合わせて曲率を描いて敷設される。
【0032】
このようにして、側溝付き共同溝A,Bは車道R2に沿って連続して敷設されることにより、路面に降った雨水は路肩に流れ落ち、蓋8,8′の幅方向Yの略中央に長手方向Xにわたって全体的に形成されているスリット9からグレーチング部材11を介して側溝部1内に集水され、水路5を通じて効率的な排水を行うことができる。
【0033】
また、図8に示すように本考案の側溝付き共同溝の第3実施形態に示すように、透水性舗装材50を表面舗装材に用いた透水性舗装道路に適用した場合には、前述のように路面に降った雨水を蓋8に設けたスリット9からグレーチング部材11を介して側溝部1内に雨水を導入する場合に限らず、例えば側溝部1の上面に被冠する蓋8の側面にのみに設けた(側壁部1の側壁部3′を含まない)導水孔8bを通じて側溝部1内に集水し、水路5を通じて雨水を排水することもできる。
【0034】
この時、透水性舗装材50に浸透する雨水は、該透水性舗装材50の下面に設けた不透水性シート51の歩道R2側の接続端51aが側溝部1の側壁部3′の上端3′aより例えば5mm以上下方に設けられた場合にも透水性舗装材50に浸透する雨水は、不透水性シート51の車道R2の敷設勾配θに伴い効率良く、充分な量、不透水性シート51を下り、蓋8に設けた導水孔8bから側溝部1内に集水して水路5を通じて排水することができる。また、不透水性シート51の歩道R2側の接続端51aが側溝部1の側壁部3′の上端3′aより例えば5mm以上下方に設けられたことにより、不透水性シート51を雨水と一緒に流れ落ちる土砂、ごみ等が、時間の経過につれて導水孔8bの入口下端部と不透水性シート51の接続端51aとの前述の5mm以上の段差部に滞溜した場合にも導水孔8bを通じての雨水の集水作業を迅速かつ確実に行える。
【0035】
また、透水性舗装道路の他例として図9に示す本考案の第4の実施形態に示すように、スリット9に嵌合される嵩高のグレーチング部材11を用い、透水性舗装材50をグレーチング部材11の側面に敷設した場合には、透水性舗装材50に浸透する雨水をグレーチング部材11の側面に設けた複数個の導水孔11aからスリット9を介して側溝部1内の水路5に導入し、排水されるようにしても良い。この実施形態では、嵩高のグレーチング部材11を利用して透水性舗装材50のすみきり作業を綺麗に施工性良く行えるとともに透水性舗装道路の幅員を前記第3実施形態よりも広く確保できる利点がある。
【0036】
そして、歩道R1側に配置された共同溝部2内に電線D、通信線、ガス管等を地中に埋設する地中化埋設方法を、空中架線方法により電線Dを架設した電柱を迂回して工事を行う場合について述べると、電線Dにより電力の供給が続行されたまま、しかも設置領域に家庭用配電塔や照明灯を配置したまま、前述のような操作手順により側溝付き共同溝A,Bを車道R2に沿って側溝部1,1′を車道R2側に連続して敷設すると、この側溝部1,1′に併設した共同溝部2,2′は、自ずと歩道R1側に敷設される。
【0037】
また、歩道R1に設置されている電柱を迂回して電線D等を配索するための共同溝を敷設するためには、図6に示すように歩道R1での電柱の敷設個所については長手方向の中間部において平面略く字状に屈曲され、蓋51が被冠される共同溝50を用いるか、または一端或いは両端を切除された重なり代を形成し、蓋部材が被冠される図には示さない共同溝を電柱の迂回個所のみに図1ないし図4に示すような直線部分に使用する側溝付き共同溝Aの共同溝部2に接続して組み合わせ使用することにより曲率を描いて電柱を迂回することができるとともに車道R2側については蓋が被冠されている図には示さない直線状の側溝を前記側溝付き共同溝Aの側溝部1に個別に接続して単独使用することにより雨水を集水し、排水を行うようにする。
【0038】
次いで、電柱に架設されている電線Dを電柱から配電塔等を介して共同溝部2,2′および電柱を迂回した前記共同溝50内に導入し、配索する。
こうして、電線Dを共同溝部2,2′および電柱を迂回した前記共同溝50内へ導入し、移設作業をした後に、共同溝部2,2′の対向する側壁部15,15′の間の上方の上部開口17aに蓋部材18,18′を被せる。
その後、電柱を撤去し、電線D、通信線、ガス管等の地中化埋設作業を終える。
【0039】
このようにして、共同溝部2,2′内に地中化埋設された電線Dは、この共同溝部2,2′の蓋部材18,18′の厚さtより雨水等が排水される水路5を有する側溝部1,1′の対向する側壁部3,3′の高さhが高い高さhに形成されているので、側溝部1,1′の内部に設けられる水路5内を流れる流水は、共同溝部2,2′側へ不用意に溢れ出すことがないため、漏水がなく、電線D等はショートする等の不都合がなく、安全に保護されて共同溝部2,2′内に配索され、しかも電線D等の耐命性を向上することができる。
【0040】
また、歩道R2の造成工事は、先ず側溝部1,1′の上方開口に7に被せた蓋8,8′の側面に接するように共同溝部2,2′に被せた蓋部材18,18′の上面に、地先境界ブロック20を車道R2に沿って連続して敷設する。しかも、この地先境界ブロック20の上面と前述のように側溝部1,1′の対向する側壁部15,15′間の上方開口部7に被せた前記蓋部材18,18′の係止段部8aの上面とを略同じ高さにする。
【0041】
それから、境界ブロック19の一側下面の大半部を蓋部材18,18′の歩道R2側の一端に設けた係止段部8aに載せるとともに、境界ブロック19の他側下面を略同じ高さの地先境界ブロック20上に載せて接着層Sにより固定し、境界ブロック19を車道R2に沿って連続して敷設すると、この境界ブロック19により車道R2と歩道R1とを区画することができる。
【0042】
そして、クラッシャランや側溝部1,1′と共同溝部2,2′とを敷設する時に、掘り起こした土を蓋部材18,18′の上に埋め戻し、さらに埋め戻し土の上面に平板、インターロッキングブロック等の舗装材にて舗装することにより、歩道R1の造成工事を行うことができる。このように、前述のような側溝の敷設作業と、電線D等の地中化埋設作業と同時に行うことができ、しかも平行して歩道R1の造成工事とを行うことができるため、小規模な工事にてしかも短期間の工期により3つの工事を作業効率良く工事を行うことができる。
【0043】
上記実施形態では、境界ブロック19を側溝部1,1′の蓋8,8′とは別体に形成したものを使用して車道R2と歩道R1とを区画するようにした場合を代表的に説明したが、これは例示であり、境界ブロック19と蓋8,8′とを一体に形成したものも本考案の適用範囲であり、しかも境界ブロック19の設置個所は、図示するように蓋8,8′の上面一側に設置する場合に限ることなく、例えば蓋8,8′を形成する蓋構成板8A,8Bの設置幅を増減変化させるのに伴い蓋8,8′の幅方向Yの中央に設けるものも本考案の適用範囲である。
【0044】
また、図示する実施形態では、共同溝部2,2′の側壁部15は、底部4Bと一体に形成した場合につき説明したが、側壁部15が、底部4Bと別体に形成され、接続金具等を用いて組付け可能に設けられたものも本考案の適用範囲である。
【0045】
【考案の効果】
本考案の請求項1は以上のように、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とを併設したことを特徴とし、また、本考案の請求項2に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とが併設され、前記側溝部と前記共同溝部とは長手方向の中間部において平面所望角度にて軸線相互を屈曲して屈折部となしたことを特徴とするので、メインストリートから遠退いた歩道幅が狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い狭い場所での電線等の地中化埋設方法に適する。また、本考案の共同溝付き側溝は、車道と歩道との境界部に埋設されることにより、大規模な工事を行うことなく、一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中化敷設作業とが同時に並行して行え、便利になる。また、本考案の側溝部付き共同溝は、車道と歩道との境界部に埋設されることにより、大型で、重量も大きな溝ブロックを用いた従来の地中化埋設方法とは異なり、外容積が小型化し、コンパクトで軽量化されて移動、運搬が容易で施工性が良く、工事が迅速かつ確実に行え、効率化が図れる。
【0046】
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2において、前記共同溝部の上方開口には蓋部材が嵌脱可能に被冠され、前記側溝部の対向する前記側壁部は前記共同溝部の前記蓋部材の厚さより高い高さに形成されたことを特徴とするので、側溝部の内部に設けられる水路内を流れる流水を確実に排水することができ、電線の地中化敷設作業に供される共同溝部側へ不用意に溢れ出すことがないとともに歩道を迅速かつ確実に造成することができる。
【0047】
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3において前記蓋の上面には歩車道を区画する境界ブロックが長手方向に設けられたことを特徴とするという手段を採用し、また、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4において、前記境界ブロックは蓋とは別体に形成されることにより蓋の一側に形成される係止段部上に設けられるか或いは蓋上の所望位置に敷設され、または蓋の所望位置に一体に形成されたことを特徴し、また、本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記境界ブロックは共同溝部の蓋部材の上面に積重ねられた地先境界ブロック上に車道に沿って敷設されることを特徴とするので、施工性が良く敷設ができ、境界ブロックにより歩車道を容易かつ確実に区画することができる。
【0048】
また、本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記蓋が長手方向に伸びるスリットを介して平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリット内に嵌合され長手方向に交叉する方向には前記蓋構成板を支持可能に設けた複数の支持杆を所望間隔に有するグレーチング部材とから形成され、蓋は係止手段を介して側溝部に取付られることを特徴とするので、施工現場において用途に応じて組立てられて多機能性を発揮し、容易かつ確実に組立を行うことができる。また、蓋は蓋構成板間に長手方向にわたり、スリットが設けられているので、道路に降雨した雨水等は、路面から設置勾配に従い流れ落ちてスリットを介して側溝部の水路を通じて効率良く排水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の側溝付き共同溝の一実施形態を示し、敷設状態の拡大断面図である。
【図2】図2は同じく側溝部の蓋と共同溝部の蓋部材を取り去った状態の平面図である。
【図3】図3は同じく蓋を閉じた状態の側面図である。
【図4】図4は本実施形態を構成する側溝部の蓋を示す拡大平面図である。
【図5】図5は同じく蓋を側溝部に取り付ける係止手段を示す拡大斜視図である。
【図6】図6は同じく歩道に電柱が設置された場合に迂回して歩道側にて使用される共同溝の平面図である。
【図7】図7は同じく道路の曲率に応じて敷設するのに使用する側溝付き共同溝の他の実施形態を示す平面図である。
【図8】図8は本考案の側溝付き共同溝を透水性舗装道路に適用した第3実施形態を示す断面図である。
【図9】図9は同じく本考案の側溝付き共同溝を透水性舗装道路に適用した第4実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 側溝部
1′ 側溝部
2 共同溝部
2′ 共同溝部
3 側壁部
3′ 側壁部
4 底部材
4A 底部
4B 底部
5 水路
8 蓋
8′ 蓋
9 スリット
10 支持杆
11 グレーチング部材
12 係止手段
15 側壁部
15′ 側壁部
16 内部通路
17 本体部
18 蓋部材
18′ 蓋部材
19 境界ブロック
20 地先境界ブロック
24 連絡孔
25 係止ピン体
A 側溝付き共同溝
B 側溝付き共同溝
D 電線
R1 歩道
R2 車道
X 長手方向
Y 幅方向
h 高さ
t 厚さ
【考案の属する技術分野】
本考案は側溝付き共同溝に関し、特に車道と比較的幅員が狭い歩道との境界部に埋設されることにより大規模な工事を行うことなく一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中敷設作業とが同時に並行して行え、工事の施工効率が向上するものである。
【0002】
【従来の技術】
電線の敷設方法として電柱を用いた空中架線方法は簡易に行えることから広く行われているが、町並みを損なったり、往来の邪魔になることから、電線を地中に配索する地中化埋設方法も行われている。
目下、電線の地中敷設化事業は、全国的に車道の幅員が広いメインストリートについては行われ、普及化が進んでいる。
その電線の地中化埋設方法としては、歩道の幅員が3.5m以上と広い場所においては、コンクリートにより形成されるU形をなす共同溝本体部の上方に設けた開口に蓋が被せられるという蓋掛け式の2m角位の共同溝ブロックを地中に敷設し、該共同溝ブロック内に電線が配索されることにより、電線は地中に敷設されるものであった。そして、共同溝ブロック内には高電圧と低電圧との電線が一緒に埋納されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら蓋掛け式の共同溝ブロックを地中に敷設する上記従来の地中化埋設方法は、共同溝ブロック自体も大型であり、重量も増大するから、移動、運搬が容易には行えなかった。また、この共同溝ブロックを地中に埋設するために穴を掘削したり、工事後に掘り起こした土を再び埋め戻すための土木工事も大規模になることから、車道の幅員が広いメインストリートであるとか、歩道の幅員が3.5m以上と広い場所において敷設するには適しているが、例えばメインストリートから遠退いた歩道幅が2m以下の狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い場所での電線等の地中化埋設方法には適さなかった。
【0004】
本考案は上記従来の欠点を解決し、メインストリートから遠退いた歩道幅が狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い狭い場所での電線等の地中化埋設方法に適し、また、車道と歩道との境界部に埋設されることにより大規模な工事を行うことなく一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中敷設作業とが同時に並行して行え、便利であり、また、外容積が小型化し、コンパクトで軽量化されて移動、運搬が容易で施工性が良く、工事が迅速かつ確実に行え、効率化が図れる側溝付き共同溝を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記課題を解決するためになされ、請求項1に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とを併設したことを特徴とするという手段を採用した。
【0006】
また、本考案の請求項2に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とが併設され、前記側溝部と前記共同溝部とは長手方向の中間部において平面所望角度にて軸線相互を屈曲して屈折部となしたことを特徴とするという手段を採用した。
【0007】
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2において、前記共同溝部の上方開口には蓋部材が嵌脱可能に被冠され、前記側溝部の対向する前記側壁部は前記共同溝部の前記蓋部材の厚さより高い高さに形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0008】
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3において前記蓋の上面には歩車道を区画する境界ブロックが長手方向に設けられたことを特徴とするという手段を採用した。
【0009】
また、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4において、前記境界ブロックは蓋とは別体に形成されることにより蓋の一側に形成される係止段部上に設けられるか或いは蓋上の所望位置に敷設され、または蓋の所望位置に一体に形成されたことを特徴とするという手段を採用した。
【0010】
また、本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記境界ブロックは共同溝部の蓋部材の上面に積重ねられた地先境界ブロック上に車道に沿って敷設されることを特徴とするという手段を採用した。
【0011】
また、本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6において、前記蓋が長手方向に伸びるスリットを介して平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリット内に嵌合され長手方向に交叉する方向には前記蓋構成板を支持可能に設けた複数の支持杆を所望間隔に有するグレーチング部材とから形成され、蓋は係止手段を介して側溝部に取付られることを特徴とするという手段を採用した。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、図面に従って本考案の実施の形態の具体例を説明する。
図1は本考案の側溝付き共同溝の一実施形態を示すものであり、直線の敷設状態を示す拡大断面図、図2は同じく側溝部の蓋と共同溝部の本体部の蓋部材を取り去った状態の平面図、図3は同じく蓋を閉じた状態の側面図、図4は本実施形態を構成する側溝部の蓋を示す拡大平面図、図5は同じく蓋を側溝部に取り付ける係止手段を示す拡大斜視図、図6は同じく歩道に電柱が設置されている場合に迂回するのに歩道側に使用される共同溝の平面図である。
【0013】
Aは側溝付き共同溝であり、この側溝付き共同溝Aは、図1、図2、図3では直線個所に敷設するものであり、側溝部1と、該側溝部1に対して幅方向Yに併設される共同溝部2とから形成される。
この側溝付き共同溝Aの大きさは、図2、図3に示す本実施形態では、その全長L1が1000mm、また幅方向Yの長さL2が900mmである。さらに、側溝部1の内側の長さL3は300mm、共同溝部2の内側の長さL4は400mm程度である。
【0014】
前記側溝部1は、左右対向する側壁部3,3′と、該側壁部3,3′の下方部間に設けられる底部4Aとにより囲まれる水路5を有し、該側溝部1の上方開口部7に被せられる蓋8とにより形成される。
また、側溝部1の対向する前記側壁部3,3′は、前記共同溝部2の後記蓋部材18の厚さtより高い高さhに形成される。
【0015】
また、前記蓋8は、長手方向Xに伸びるスリット9を介して平行に配置される複数の蓋構成板8A,8Bと、前記スリット9内に嵌合され長手方向Xに交叉する方向には前記蓋構成板8A,8Bを支持可能に設けた複数(図4では4個)の支持杆10を所望間隔lに有するグレーチング部材11とから形成される。この蓋構成板8A,8Bは、図1では断面略矩形の等幅のものが、代表的に説明されているが、この蓋構成板8A,8Bは、図示するものに限ることなく、例えば断面方形、また長さ(幅)が異なる断面略矩形であっても良いし、断面矩形と断面略台形等の異なる断面形状に形成されるものであっても良い。
また、蓋8は係止手段12を介して側溝部1の対向する前記側壁部3,3′に取付けられる(図5参照)。
【0016】
前記グレーチング部材11は、間隔をあけて長手方向Xに平行に設けられた鋼材よりなる複数枚、図4では4枚の横板材13と、該横板材13に対して長手方向Xに交叉して所望間隔l毎に設けられた鋼材よりなる間隔保持用の複数枚、例えば7枚の縦板材14とにより平面格子状に形成される。
【0017】
そしてこの実施形態では、グレーチング部材11の前記横板材13の下面には蓋構成板8A,8Bの下面に設けた対応する溝m内に嵌合支持される複数、図4では4本の前記支持杆10の支持部10aを長手方向Xに交叉する幅方向Yに左右に張出すように所望間隔に一体に形成される。
このように、蓋構成板8A,8Bを鋼材よりなる4本の支持杆10を用いて支持するようにしたのは、圧縮および引張り双方ともに支持杆10が応力を発揮し構造材としてコンクリートよりなる蓋構成板8A,8Bを構造堅牢に支持するためである。
【0018】
前記共同溝部2は、対向する側壁部15,15′と、該側壁部15,15′の下方部間に設けられる底部4Bとにより形成される内部通路16を有する本体部17と、該本体部17の上方開口17aに嵌脱可能に被冠される蓋部材18とにより形成される。また、共同溝部2の側壁部15′と側溝部1の前記側壁部3とは本実施形態では背中合わせに一体に形成される。
このようにして、形成される共同溝部2の内部通路16内には電線D、または図には示さないが通信線、ガス管等が配索することもできる。
また、図示する本実施形態では、側溝部1の前記底部4Aと、共同溝部2の前記底部4Bとは幅方向Yに共同の底部材4として一体に形成される。
【0019】
19は側溝部1の蓋8の上面に長手方向Xに設けられた境界ブロックであり、この境界ブロック19は本実施形態では、蓋8とは別体に形成されることにより蓋8の一側に形成される係止段部8a上に設けられ、歩道R1または車道R2を区別するために使用される。また、この境界ブロック19は、本実施形態では、図1に示すように、共同溝部2の蓋部材18の上面に積重ねられた断面方形または断面矩形の地先境界ブロック20上に車道R2に沿って連続して敷設される。Sはセメントモルタル、接着剤等の接着層であり、この接着層Sは前記境界ブロック19を側溝部1の蓋8と地先境界ブロック20との上にそれぞれ下面の左右端を分担して固定するためのものである。
【0020】
また、前記係止手段12は、例えば図5に示すように、側溝部1の対向する側壁部3,3′の上方に下方部が埋設され、この下方部内には複数の割溝22aを放射方向に有する小径な取付孔22が設けられ、また上方部内には複数の割溝23aを放射方向に有する大径な取付孔23が設けられ、小径な取付孔22と大径な取付孔23とは中径な連絡孔24により連通された係止筒体21と、先端部には該係止筒体21内に設けた小径な取付孔22内に圧入される小径部26と上方部には大径な前記取付孔23内に圧入される大径部27とを設けた係止ピン体25とから形成される係止具があげられる。そして、側溝部1に蓋8を被せ、この係止具を複数個用いて蓋8を側溝部1に取付ける。
【0021】
また、係止筒体21の連絡孔24は取付孔22よりも大径に形成され、取付孔23は連絡孔24よりも大径に形成される。また係止ピン体25の大径部27は小径部26よりも大径に形成される。さらに、係止ピン体25の小径部26は、係止筒体21の前記連絡孔24よりも小径に形成されるが、取付孔22よりも僅かに大径に形成される。また、係止ピン体25の大径部27は係止筒体21の取付孔23よりも僅かに大径に形成される。
【0022】
また28Aは前記共同溝部2の本体部17の小口に設けられる本体部小口止水用目地であり、28Bは蓋部材18の小口に設けられる蓋部小口止水用目地である。また、29は側溝部1の小口に設けられる側溝部小口止水用目地である。
これらの本体部小口止水用目地28A、蓋部小口止水用目地28B、側溝部小口止水用目地29は、例えば軟質ゴム、軟質プラスチック等が使用される。30は基礎材であり、この基礎材30は割栗石や基礎コンクリート等が使用される。
【0023】
31は車道R2の敷設勾配θに沿って表面に敷設される道路舗装用のアスファルト、コンクリート等の表面舗装材であり、32は表面舗装材31の下面に敷設されるクラッシャラン等の路盤基礎材である。
【0024】
本考案の共同溝付き側溝Aの一実施形態は以上の構成からなり、メインストリートから遠退いた歩道幅が例えば2m以下の狭い歩道R1を占める場所や、または一般住宅地に近く狭い穴の掘削作業や、工事後に掘り起こした土の埋め戻し作業等の作業がしずらい場所において、電線D等を地中に埋設するには、車道R2と歩道R1との境界部分に車道R2に沿って連続した穴を掘削する。
【0025】
次いで、掘削された穴の穴底に割栗石、基礎コンクリート等の基礎材30を打設する。そして、この基礎材30の上部に本実施形態の側溝付き共同溝Aが車道R2側に側溝部1を、また歩道R1側には共同溝部2をそれぞれ配置するように車道R2に沿って連続して敷設する。
【0026】
そして、側溝部1の対向する側壁部3,3′間に位置する上方開口部7に、工場または施工現場において組立てられる蓋8を被せ、その後、この蓋8を複数個の係止手段12を用いて側溝部1の側壁部3,3′に取り付ける。
【0027】
この蓋8の組立は、蓋構成板8A,8Bを平行に配置することにより、蓋構成板8A,8B間に長手方向Xにわたり形成されるスリット9内に下方から共用のグレーチング部材11を嵌合する。そして、グレーチング部材11の横板材13の下面に所望間隔l毎に一体に固着した支持杆10の左右に張出した支持部10aを蓋構成板8A,8Bの下面の対応個所に設けた溝部m内に嵌合することにより蓋8を組み上げる。この時、蓋構成板8A,8Bは、鋼材よりなる4本の支持杆10により支持されるので、圧縮および引張り双方ともに支持杆10が応力を発揮し、構造材としてコンクリートよりなる蓋構成板8A,8Bを構造堅牢に支持する。
【0028】
また、前記蓋8は、長手方向Xに伸びるスリット9を介して平行に配置される複数の蓋構成板8A,8Bと、前記スリット9内に嵌合され長手方向Xに交叉する方向には前記蓋構成板8A,8Bを支持可能に設けた複数の支持杆10を所望間隔に有するグレーチング部材11とよりなる分割された複数の部材が組上げられるので、コンパクトで軽量化がはかられ、施工現場への運搬と、施工とが迅速かつ確実に行え、組付けも容易に行える。
【0029】
そして、蓋8の側溝部1への取付作業は、施工現場において、例えば図5に示すように、側溝部1の対向する側壁部3,3′の上方に下方部が埋設された係止筒体21の上方部に設けられる取付孔23内に、係止ピン体25の先端部を挿入して係止ピン体25をハンマーを用いて打撃すると、係止ピン体25の先端部に設けた小径部26は係止筒体21内に設けられる大径な取付孔23に連通する連絡孔24を通じて小径な取付孔22内に圧入される。この際、未だ蓋8は側溝部1に被冠されていない。
【0030】
その後、係止ピン体25をハンマーによりさらに打撃するか、或いは打撃を加えることなく、蓋8を側溝部1に被せると、ハンマーの打撃によるか、蓋8の荷重が加わることにより係止ピン体25の大径部27は係止筒体21の上方部内に設けた大径な取付孔23内に圧入されることにより係止ピン体25は係止筒体21に結合される。
また、図には示さないが埋込ボルトとナットとを用いて蓋8を側溝部1に着脱自在に取付けることもできる。
【0031】
また、図7は本考案の第2実施形態の側溝付き共同溝Bであり、この側溝付き共同溝Bは道路が曲率を描いたり、屈曲している場合や交叉点等のコーナ個所がある場合に図1ないし図4に示すような前述の直線状の側溝付き共同溝Aと組合わせて連続して敷設するものである。
そして、この側溝付き共同溝Bは、側溝部1′と共同溝部2′との長手方向Xの中間部において所望角度αにて軸線I,I相互を屈曲して屈折部Kとなすとともに蓋8′と蓋部材18′との一端を1/2角度αに切除した重なり代となしているので、側溝付き共同溝Bは道路の曲率に応じたり、または交差点等のコーナの屈曲に合わせて曲率を描いて敷設される。
【0032】
このようにして、側溝付き共同溝A,Bは車道R2に沿って連続して敷設されることにより、路面に降った雨水は路肩に流れ落ち、蓋8,8′の幅方向Yの略中央に長手方向Xにわたって全体的に形成されているスリット9からグレーチング部材11を介して側溝部1内に集水され、水路5を通じて効率的な排水を行うことができる。
【0033】
また、図8に示すように本考案の側溝付き共同溝の第3実施形態に示すように、透水性舗装材50を表面舗装材に用いた透水性舗装道路に適用した場合には、前述のように路面に降った雨水を蓋8に設けたスリット9からグレーチング部材11を介して側溝部1内に雨水を導入する場合に限らず、例えば側溝部1の上面に被冠する蓋8の側面にのみに設けた(側壁部1の側壁部3′を含まない)導水孔8bを通じて側溝部1内に集水し、水路5を通じて雨水を排水することもできる。
【0034】
この時、透水性舗装材50に浸透する雨水は、該透水性舗装材50の下面に設けた不透水性シート51の歩道R2側の接続端51aが側溝部1の側壁部3′の上端3′aより例えば5mm以上下方に設けられた場合にも透水性舗装材50に浸透する雨水は、不透水性シート51の車道R2の敷設勾配θに伴い効率良く、充分な量、不透水性シート51を下り、蓋8に設けた導水孔8bから側溝部1内に集水して水路5を通じて排水することができる。また、不透水性シート51の歩道R2側の接続端51aが側溝部1の側壁部3′の上端3′aより例えば5mm以上下方に設けられたことにより、不透水性シート51を雨水と一緒に流れ落ちる土砂、ごみ等が、時間の経過につれて導水孔8bの入口下端部と不透水性シート51の接続端51aとの前述の5mm以上の段差部に滞溜した場合にも導水孔8bを通じての雨水の集水作業を迅速かつ確実に行える。
【0035】
また、透水性舗装道路の他例として図9に示す本考案の第4の実施形態に示すように、スリット9に嵌合される嵩高のグレーチング部材11を用い、透水性舗装材50をグレーチング部材11の側面に敷設した場合には、透水性舗装材50に浸透する雨水をグレーチング部材11の側面に設けた複数個の導水孔11aからスリット9を介して側溝部1内の水路5に導入し、排水されるようにしても良い。この実施形態では、嵩高のグレーチング部材11を利用して透水性舗装材50のすみきり作業を綺麗に施工性良く行えるとともに透水性舗装道路の幅員を前記第3実施形態よりも広く確保できる利点がある。
【0036】
そして、歩道R1側に配置された共同溝部2内に電線D、通信線、ガス管等を地中に埋設する地中化埋設方法を、空中架線方法により電線Dを架設した電柱を迂回して工事を行う場合について述べると、電線Dにより電力の供給が続行されたまま、しかも設置領域に家庭用配電塔や照明灯を配置したまま、前述のような操作手順により側溝付き共同溝A,Bを車道R2に沿って側溝部1,1′を車道R2側に連続して敷設すると、この側溝部1,1′に併設した共同溝部2,2′は、自ずと歩道R1側に敷設される。
【0037】
また、歩道R1に設置されている電柱を迂回して電線D等を配索するための共同溝を敷設するためには、図6に示すように歩道R1での電柱の敷設個所については長手方向の中間部において平面略く字状に屈曲され、蓋51が被冠される共同溝50を用いるか、または一端或いは両端を切除された重なり代を形成し、蓋部材が被冠される図には示さない共同溝を電柱の迂回個所のみに図1ないし図4に示すような直線部分に使用する側溝付き共同溝Aの共同溝部2に接続して組み合わせ使用することにより曲率を描いて電柱を迂回することができるとともに車道R2側については蓋が被冠されている図には示さない直線状の側溝を前記側溝付き共同溝Aの側溝部1に個別に接続して単独使用することにより雨水を集水し、排水を行うようにする。
【0038】
次いで、電柱に架設されている電線Dを電柱から配電塔等を介して共同溝部2,2′および電柱を迂回した前記共同溝50内に導入し、配索する。
こうして、電線Dを共同溝部2,2′および電柱を迂回した前記共同溝50内へ導入し、移設作業をした後に、共同溝部2,2′の対向する側壁部15,15′の間の上方の上部開口17aに蓋部材18,18′を被せる。
その後、電柱を撤去し、電線D、通信線、ガス管等の地中化埋設作業を終える。
【0039】
このようにして、共同溝部2,2′内に地中化埋設された電線Dは、この共同溝部2,2′の蓋部材18,18′の厚さtより雨水等が排水される水路5を有する側溝部1,1′の対向する側壁部3,3′の高さhが高い高さhに形成されているので、側溝部1,1′の内部に設けられる水路5内を流れる流水は、共同溝部2,2′側へ不用意に溢れ出すことがないため、漏水がなく、電線D等はショートする等の不都合がなく、安全に保護されて共同溝部2,2′内に配索され、しかも電線D等の耐命性を向上することができる。
【0040】
また、歩道R2の造成工事は、先ず側溝部1,1′の上方開口に7に被せた蓋8,8′の側面に接するように共同溝部2,2′に被せた蓋部材18,18′の上面に、地先境界ブロック20を車道R2に沿って連続して敷設する。しかも、この地先境界ブロック20の上面と前述のように側溝部1,1′の対向する側壁部15,15′間の上方開口部7に被せた前記蓋部材18,18′の係止段部8aの上面とを略同じ高さにする。
【0041】
それから、境界ブロック19の一側下面の大半部を蓋部材18,18′の歩道R2側の一端に設けた係止段部8aに載せるとともに、境界ブロック19の他側下面を略同じ高さの地先境界ブロック20上に載せて接着層Sにより固定し、境界ブロック19を車道R2に沿って連続して敷設すると、この境界ブロック19により車道R2と歩道R1とを区画することができる。
【0042】
そして、クラッシャランや側溝部1,1′と共同溝部2,2′とを敷設する時に、掘り起こした土を蓋部材18,18′の上に埋め戻し、さらに埋め戻し土の上面に平板、インターロッキングブロック等の舗装材にて舗装することにより、歩道R1の造成工事を行うことができる。このように、前述のような側溝の敷設作業と、電線D等の地中化埋設作業と同時に行うことができ、しかも平行して歩道R1の造成工事とを行うことができるため、小規模な工事にてしかも短期間の工期により3つの工事を作業効率良く工事を行うことができる。
【0043】
上記実施形態では、境界ブロック19を側溝部1,1′の蓋8,8′とは別体に形成したものを使用して車道R2と歩道R1とを区画するようにした場合を代表的に説明したが、これは例示であり、境界ブロック19と蓋8,8′とを一体に形成したものも本考案の適用範囲であり、しかも境界ブロック19の設置個所は、図示するように蓋8,8′の上面一側に設置する場合に限ることなく、例えば蓋8,8′を形成する蓋構成板8A,8Bの設置幅を増減変化させるのに伴い蓋8,8′の幅方向Yの中央に設けるものも本考案の適用範囲である。
【0044】
また、図示する実施形態では、共同溝部2,2′の側壁部15は、底部4Bと一体に形成した場合につき説明したが、側壁部15が、底部4Bと別体に形成され、接続金具等を用いて組付け可能に設けられたものも本考案の適用範囲である。
【0045】
【考案の効果】
本考案の請求項1は以上のように、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とを併設したことを特徴とし、また、本考案の請求項2に記載の考案は、左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とが併設され、前記側溝部と前記共同溝部とは長手方向の中間部において平面所望角度にて軸線相互を屈曲して屈折部となしたことを特徴とするので、メインストリートから遠退いた歩道幅が狭い歩道を占める場所や一般住宅地に近い狭い場所での電線等の地中化埋設方法に適する。また、本考案の共同溝付き側溝は、車道と歩道との境界部に埋設されることにより、大規模な工事を行うことなく、一度に歩道の整備と、側溝の敷設作業と、電線等の地中化敷設作業とが同時に並行して行え、便利になる。また、本考案の側溝部付き共同溝は、車道と歩道との境界部に埋設されることにより、大型で、重量も大きな溝ブロックを用いた従来の地中化埋設方法とは異なり、外容積が小型化し、コンパクトで軽量化されて移動、運搬が容易で施工性が良く、工事が迅速かつ確実に行え、効率化が図れる。
【0046】
また、本考案の請求項3に記載の考案は、請求項1または請求項2において、前記共同溝部の上方開口には蓋部材が嵌脱可能に被冠され、前記側溝部の対向する前記側壁部は前記共同溝部の前記蓋部材の厚さより高い高さに形成されたことを特徴とするので、側溝部の内部に設けられる水路内を流れる流水を確実に排水することができ、電線の地中化敷設作業に供される共同溝部側へ不用意に溢れ出すことがないとともに歩道を迅速かつ確実に造成することができる。
【0047】
また、本考案の請求項4に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3において前記蓋の上面には歩車道を区画する境界ブロックが長手方向に設けられたことを特徴とするという手段を採用し、また、本考案の請求項5に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4において、前記境界ブロックは蓋とは別体に形成されることにより蓋の一側に形成される係止段部上に設けられるか或いは蓋上の所望位置に敷設され、または蓋の所望位置に一体に形成されたことを特徴し、また、本考案の請求項6に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記境界ブロックは共同溝部の蓋部材の上面に積重ねられた地先境界ブロック上に車道に沿って敷設されることを特徴とするので、施工性が良く敷設ができ、境界ブロックにより歩車道を容易かつ確実に区画することができる。
【0048】
また、本考案の請求項7に記載の考案は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5において、前記蓋が長手方向に伸びるスリットを介して平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリット内に嵌合され長手方向に交叉する方向には前記蓋構成板を支持可能に設けた複数の支持杆を所望間隔に有するグレーチング部材とから形成され、蓋は係止手段を介して側溝部に取付られることを特徴とするので、施工現場において用途に応じて組立てられて多機能性を発揮し、容易かつ確実に組立を行うことができる。また、蓋は蓋構成板間に長手方向にわたり、スリットが設けられているので、道路に降雨した雨水等は、路面から設置勾配に従い流れ落ちてスリットを介して側溝部の水路を通じて効率良く排水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の側溝付き共同溝の一実施形態を示し、敷設状態の拡大断面図である。
【図2】図2は同じく側溝部の蓋と共同溝部の蓋部材を取り去った状態の平面図である。
【図3】図3は同じく蓋を閉じた状態の側面図である。
【図4】図4は本実施形態を構成する側溝部の蓋を示す拡大平面図である。
【図5】図5は同じく蓋を側溝部に取り付ける係止手段を示す拡大斜視図である。
【図6】図6は同じく歩道に電柱が設置された場合に迂回して歩道側にて使用される共同溝の平面図である。
【図7】図7は同じく道路の曲率に応じて敷設するのに使用する側溝付き共同溝の他の実施形態を示す平面図である。
【図8】図8は本考案の側溝付き共同溝を透水性舗装道路に適用した第3実施形態を示す断面図である。
【図9】図9は同じく本考案の側溝付き共同溝を透水性舗装道路に適用した第4実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 側溝部
1′ 側溝部
2 共同溝部
2′ 共同溝部
3 側壁部
3′ 側壁部
4 底部材
4A 底部
4B 底部
5 水路
8 蓋
8′ 蓋
9 スリット
10 支持杆
11 グレーチング部材
12 係止手段
15 側壁部
15′ 側壁部
16 内部通路
17 本体部
18 蓋部材
18′ 蓋部材
19 境界ブロック
20 地先境界ブロック
24 連絡孔
25 係止ピン体
A 側溝付き共同溝
B 側溝付き共同溝
D 電線
R1 歩道
R2 車道
X 長手方向
Y 幅方向
h 高さ
t 厚さ
Claims (7)
- 左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とを併設したことを特徴とする側溝付き共同溝。
- 左右対向する側壁部と、該側壁部の下方部間に設けられる底部とにより囲まれる水路を有する側溝部と、該側溝部の上方開口部に蓋を被せ、該側溝部に対し幅方向には内部通路に長手方向にわたり電線、通信線等が配索される共同溝部とが併設され、前記側溝部と前記共同溝部とは長手方向の中間部において平面所望角度にて軸線相互を屈曲して屈折部となしたことを特徴とする側溝付き共同溝。
- 前記共同溝部の上方開口には蓋部材が嵌脱可能に被冠され、前記側溝部の対向する前記側壁部は前記共同溝部の前記蓋部材の厚さより高い高さに形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の側溝付き共同溝。
- 前記蓋の上面には歩車道を区画する境界ブロックが長手方向に設けられたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3に記載の側溝付き共同溝。
- 前記境界ブロックは蓋とは別体に形成されることにより蓋の一側に形成される係止段部上に設けられるか或いは蓋上の所望位置に敷設され、または蓋の所望位置に一体に形成されたことを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4に記載の側溝付き共同溝。
- 前記境界ブロックは共同溝部の蓋部材の上面に積重ねられた地先境界ブロック上に車道に沿って敷設されることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5に記載の側溝付き共同溝。
- 前記蓋が長手方向に伸びるスリットを介して平行に配置される複数の蓋構成板と、前記スリット内に嵌合され長手方向に交叉する方向には前記蓋構成板を支持可能に設けた複数の支持杆を所望間隔に有するグレーチング部材とから形成され、蓋は係止手段を介して側溝部に取付られることを特徴とする請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5,請求項6に記載の側溝付き共同溝。
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