JP2019203261A - 共同溝用埋設部材、および、共同側溝ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】電線等を埋設するスペースの節約に寄与でき、しかも排水路の傾斜を現場に応じた傾斜に容易に設定可能な共同側溝ユニット、および、共同溝用埋設部材を提供する。【解決手段】側壁部16の上端同士を接続して両側壁部16の間の空間を排水空間18とし下面が開口した自由勾配側溝部材と、該自由勾配側溝部材を支持する支持部26が形成され、共同溝用貫通空部22となる空間を有し、前記共同溝用貫通空部22が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部28が開口可能とされた共同溝用埋設部材12と、からなることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、主として道の端に埋設する共同側溝ユニット、および、これに用いる共同溝用埋設部材に関する。
近年、景観を向上させるために街中の電柱をなくす計画が立てられているが、実際には、道路の下には既に上下水道の配管やガス管などが埋設されており、電線を新たに埋設するためのスペースを確保することが容易ではない。このような実状に鑑み、道路の排水を処理する側溝と電線等を収納する共同溝を上下に設けてスペースの節約を図る側溝ブロックが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−084994号公報
ところで、前記した側溝ブロックは、左右の側壁部とその下端同士を繋ぐ底壁部とを一体に有するブロック本体と、断面略U字状の排水ブロックとから構成されており、側壁部と底壁部とに囲まれた空間の下半にケーブル類をまとめて収納可能とし、前記空間の上半に、排水ブロックを上から嵌合させる構成である。そして、ブロック本体と排水ブロックは、工場において型枠内にコンクリートを流し込んで成型したコンクリート製品である。したがって、この様に一律に成型されたブロック本体と排水ブロックを順次接続して構成される側溝において、排水ブロックの内部に形成された排水路に現場に応じた傾斜をつけるにはブロック本体を埋設する際に順次傾斜させて接続しなくてはならず、施工が煩雑である。また、本体ブロック内に排水ブロックを嵌合する構成を採るので、本体ブロックの幅に対する排水路の幅の割合を大きくすることが困難である。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電線等を埋設するスペースの節約に寄与することができ、しかも排水路の傾斜を現場に応じた傾斜に容易に設定することができる共同溝、および、これに用いることができる共同溝用埋設部材を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、左右の側壁部の上端同士を梁部により接続して両側壁部の間の空間を排水空間とし下面が開口した自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態で前記側壁部を支持する支持部を有し、
該支持部上に前記自由勾配側溝材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、
前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、
前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部を開口可能としたことを特徴とする共同溝用埋設部材である。
請求項2に記載のものは、前記上面部の左右幅を前記自由勾配側溝材の左右幅よりも大きく設定して自由勾配側溝材の側方に上面部分を突出可能とし、この突出する上面部分に前記作業用開口部を開口可能としたことを特徴とする請求項1に記載の共同溝用埋設部材である。
請求項3に記載のものは、前記作業用開口部に蓋材を開閉可能に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共同溝用埋設部材である。
請求項4に記載のものは、左右の側壁部の上端同士を梁部により接続して両側壁部の間の空間を排水空間とし下面が開口した自由勾配側溝部材と、
該自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態で前記側壁部を支持する支持部が形成され、該支持部上に前記自由勾配側溝材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部が開口可能とされた共同溝用埋設部材と、
からなることを特徴とする共同側溝ユニットである。
請求項5に記載のものは、前記共同溝用埋設部材は、上部材と下部材とを重ね合わせて構成され、前記上部材と下部材とが対向する少なくとも一方の面に共同溝用貫通空部となる空間が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の共同側溝ユニットである。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1および請求項4に記載の発明によれば、自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態でその側壁部を支持する支持部を有し、該支持部上に前記自由勾配側溝材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部を開口可能とした共同溝用埋設部材を用いるので、既存の自由勾配側溝材およびその型枠を有効利用することができる。また、電線等を埋設するスペースの節約に寄与することができ、しかも排水路の傾斜を現場に応じた傾斜に容易に設定することができる。さらに、作業用開口部を開いて共同溝用貫通空部内の作業を行うことができ、ケーブルや配線等の地下埋設用として好適である。
請求項2に記載の発明によれば、前記上面部の左右幅を前記自由勾配側溝材の左右幅よりも大きく設定して自由勾配側溝材の側方に上面部分を突出可能とし、この突出する上面部分に前記作業用開口部を開口可能としたので、作業用開口部を開いての作業を容易化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、前記作業用開口部に蓋材を開閉可能に設けたので、埋設した後に共同溝用貫通空部へのアクセスが容易であり、ケーブルや配線等のメンテナンス作業等の作業の利便性を高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、前記共同溝用埋設部材は、上部材と下部材とを重ね合わせて構成され、前記上部材と下部材とが対向する少なくとも一方の面に共同溝用貫通空部となる空間が形成されているので、共同溝用貫通空部の容積を上部材と下部材との組み合わせによって多様化することができ、実際埋設する現場の状況に応じたものを提供することができる。
(a)は共同側溝ユニットの正面図であり、(b)は共同側溝ユニットの側面図である。 (a)は共同側溝ユニットの第2の実施形態の正面図であり、(b)は共同側溝ユニットの第3の実施形態の正面図、(c)は共同側溝ユニットの第4の実施形態の正面図である。 共同側溝ユニットの第5の実施形態の正面図である。 共同側溝ユニットの第6の実施形態の正面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
側溝1は、図1(a)に示すように、地中開削された敷設用の溝の底部に基礎砕石3a、基礎コンクリート3bを打設して基礎3を形成し、この基礎3上に共同側溝ユニット4を溝の延在方向に沿って一列に並ぶ状態で複数埋設し、隣り合う共同側溝ユニット4同士を接合して概略構成されている。
共同側溝ユニット4は、図1(a),(b)に示すように、上側の自由勾配側溝部材11と下側の共同溝用埋設部材12とを上下に重ねて構成されており、自由勾配側溝部材11内の共同溝用埋設部材12上にはインバートコンクリート13を打設して現場の勾配に対応している。
自由勾配側溝部材11は、図1(b)に示すように、横長なコンクリート製部材であり、下部を開放して断面が門型となる形状で構成され、天井面に開設した開口にはコンクリート製の蓋14が開閉可能に取り付けられている。また、当該自由勾配側溝部材11の長手方向から見て左右両側には、起立平板状の側壁部16を互いに離間した状態で備え、両側壁部16の上端同士を梁部17により接続する一方、両側壁部16の下端同士の間(言い換えると当該自由勾配側溝部材11の底面)を開口している。そして、両側壁部16および梁部17により囲まれた空間を排水空間18とし、この排水空間18を自由勾配側溝部材11の長手方向に沿って延在させるとともに、排水空間18の長手方向の両端部を開放している。
また、両側壁部16のうち長手方向の一側縁部(図2(b)中、左側縁部)にはパッキン溝19を備え、このパッキン溝19に装着されたパッキン20を介して隣り合う自由勾配側溝部材11同士を接合し、排水空間18内の水が自由勾配側溝部材11同士の間から側方へ漏れ出ることを阻止できるように構成されている。さらに、自由勾配側溝部材11の梁部17には雨水導入路24を形成して排水空間18の上部へ連通し、側溝1上の雨水が雨水導入路24を通って排水空間18内へ流下するように構成されている。
共同溝用埋設部材12は、横長な矩形筒状のコンクリート製部材であり、内部には前記排水空間18と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部22となる空間を有し、この共同溝用貫通空部22内に電線や通信用光ファイバー線等を収納可能としている。また、この共同溝用埋設部材12は、共同溝用貫通空部22が区画される上面部分の左右幅を前記自由勾配側溝部材11の左右幅よりも大きく設定して自由勾配側溝部材11の側方に上面部分が大きく突出するように構成されており、この幅広な上面部分の一部(上面の左半部分)には、自由勾配側溝部材11の排水空間18の底を下から閉塞可能な底部基礎面部25を他の部分よりも厚さを増して形成し、この底部基礎面部25の左右側縁には段差を形成し、この段差を、自由勾配側溝部材11の側壁部16を支持する支持部26としている。具体的に説明すると、底部基礎面部25を両側壁部16の下端同士の間に嵌合して自由勾配側溝部材11の下面の開口を閉塞可能とし、この底部基礎面部25の左右両側縁に段差を付けて支持部26を形成してある。そして、図1(a)に示すように、底部基礎面部25が両側壁部16の下端同士の間に嵌合するとともに支持部26が側壁部16の下端に係合(言い換えると、側壁部16の下端を支持部26上に載置)して、共同溝用埋設部材12上において自由勾配側溝部材11が共同溝用埋設部材12の長手方向とは直交する方向(図1(a)における下方向および左右方向)へずれることを規制するように構成されている。すなわち、支持部26と底部基礎面部25が位置決めとして機能して側壁部16の下端の位置ずれを規制するように構成されている。
さらに、共同溝用埋設部材12の上面部分の一部、具体的には、自由勾配側溝部材11の側方に突出する部分に、作業用開口部28を長手方向に開設するとともに、該作業用開口部28には蓋材29を開閉できる状態で設けてある。本実施形態における蓋材29は、作業用開口部28よりも少し幅広な平板状であり、前記作業用開口28に上方から被せることにより開口を閉じ、作業を行う時には蓋材29を取り外すことにより作業用開口部28を開放できるように構成されている。
次に、側溝1の施工手順について説明する。
まず、図1(a)に示すように、側溝ユニット4を敷設するための溝を側溝ユニット4の高さ寸法よりも深く、側溝ユニット4の幅(長手方向とは直交する方向に沿う幅)よりも広い幅で開削する。さらに、この溝の底部に基礎砕石3a、基礎コンクリート3bの順に打設して、側溝ユニット4が載置される基礎3を形成する。
溝内に基礎3を形成したならば、基礎3上に複数本の共同溝用埋設部材12を順次貫通空部27を連通させながら連結して敷設する。すると、隣り合う共同溝用貫通空部22が連通して、電線等を収納する共同溝が構成される。なお、隣り合う共同溝用埋設部材12同士を側面の板状ジョイント(図示せず)により接続することが望ましい。
溝内に共同溝用埋設部材12の連結体を溝の延在方向に沿って敷設したならば、図1に示すように、共同溝用埋設部材12の連結体の上に自由勾配側溝部材11を敷設する。具体的には、隣り合う自由勾配側溝部材11同士の間にパッキン20を挟み、それぞれの排水空間18を順次接続しながら自由勾配側溝部材11を複数敷設する。このとき、自由勾配側溝部材11の側壁部16の下端が共同溝用埋設部材12の支持部26上に載置されて、自由勾配側溝部材11が共同溝用埋設部材12に支持され、さらには、支持部26による側壁部16の支持と、上面部分の肉厚部分の側壁部16間への嵌合(自由勾配側溝部材11の一部と支持部26との係合)とにより、自由勾配側溝部材11が共同溝用埋設部材12上で位置決めされる。したがって、共同溝用埋設部材12と自由勾配側溝部材11とを容易に位置決めすることができ、側溝1の施工における作業効率の向上を図ることができる。
共同溝用埋設部材12の連結体上に複数の自由勾配側溝部材11を備え付け(本実施形態では載置)して自由勾配側溝敷設工程が終了したならば、接続した自由勾配側溝部材11の内部(共同溝用埋設部材12の上面部分を臨ませた底部分)にインバートコンクリート13を打設して、自由勾配側溝部材11の排水空間18の底部(言い換えると、複数の排水空間18を連結して構成された排水路の底部)を共同溝用埋設部材12の上面部分へ勾配をつけながら形成する。なお、勾配は側溝1の下流部(集水桝等)へ向けて下り傾斜する状態に設定する。
次に、自由勾配側溝敷設工程が終了したならば、自由勾配側溝部材11の側方に突出した共同溝用埋設部材12の上面部分の上面部分に作業用開口部28が上向きに開口しているので、この作業用開口部28を通して共同溝用貫通空部22内にケーブル等を入れる作業を行う。そして、ケーブル等の収納・敷設作業が終了したならば蓋材29を被せて作業用開口部28を塞ぎ、土砂を埋め戻し、自由勾配側溝部材11の上面開口にも蓋14を被せて塞ぐ。
この様にして側溝の敷設工事とケーブルや電力線等を敷設工事が終了するが、その後に、更に通信線などを追加・敷設したり、あるいはメンテナンス作業を行う場合には、自由勾配側溝部材11の横を掘り起こして蓋材29を露出させる。そして、蓋材29を取り外して作業用開口部28を開放し、この作業用開口部28から新たなケーブルや電線を通すなどして作業を行うことができる。
なお、前記した説明では自由勾配側溝部材の排水空間18にインバートコンクリート13を打設してから共同溝用埋設部材12の共同溝用貫通空部22内にケーブル等を収納する作業を行ったが、ケーブル等の収納作業を行ってからインバートコンクリート13を打設してもよい。
前記した実施形態においては、共同溝用埋設部材12をコンクリートにより一体成型したが、本発明はこれに限らず、分割して成型したものを合体してもよい。例えば、図2に示す共同側溝ユニット4は、共同溝用埋設部材12上に自由勾配側溝部材11を載置する点と、自由勾配側溝部材11の構造とが前記した第1の実施形態と共通し、共同溝用埋設部材12を分割タイプとした点だけが異なる。そこで、自由勾配側溝部材11の説明は省略して、共同溝用埋設部材12について説明する。
図2(a)に示す共同側溝ユニット4に用いる共同溝用埋設部材12は、ベースとなる下部材31とその上に重ね合わせる上部材32とから構成されている。下部材31と上部材32は、自由勾配側溝部材11と左右幅及び長さが同様の寸法に設定されており、下部材31の上面に共同溝用貫通空部22の下部となる断面矩形の下溝34を形成し、上部材32の下面に共同溝用貫通空部22の上部となる断面矩形の上溝35を形成し、下溝34と上溝35とが合わさって共同溝用貫通空部22として機能するように構成されている。なお、上部材32の上面の左右側縁に前記実施形態と同様に支持部26を形成して両支持部26の間を底部基礎面部25とし、また、上部材32の側面部分に分岐穴あるいは作用用開口部としても使用できる薄肉部37を形成してあり、実際に使用時には容易に破って開口できるように構成されている。なお、図面には示していないが、上部材32の上面部分に作業用開口部28を開口可能としてもよい。
図2(b)に示す共同側溝ユニット4に用いる共同溝用埋設部材12は、ベースとなる下部材31とその上に重ね合わせる上部材32とから構成されている。下部材31は、自由勾配側溝部材11と左右幅及び長さが同様の寸法に設定されており、下部材31の上面に共同溝用貫通空部22となる断面矩形の下溝34を形成してある。一方、上部材32は、自由勾配側溝部材11の側壁部16の下端の間に丁度納まる幅に設定された長尺な平板状の部材である。そして、この平板状の上部材32を下部材31の上に重ねて共同溝用貫通空部22の上面部分とすると共に底部基礎面部25とすると、当該上部材32の左右側縁の外側に位置する下部材31の上面が支持部26として側壁部16を支持する。また、下部材31の側面部分に分岐穴あるいは作業用開口部としても使用できる薄肉部37を形成してあり、実際に使用時には容易に破って開口できるように構成されている。なお、図面には示していないが、上部材32の上面部分に作業用開口部28を開口可能としてもよいし、あるいは上部材32自体を装着・取り外し可能として開閉できるように構成してもよい。
図2(c)に示す共同側溝ユニット4に用いる共同溝用埋設部材12は、ベースとなる下部材31とその上に重ね合わせる上部材32とから構成されている。下部材31は、自由勾配側溝部材11と左右幅及び長さが同様の法に設定された平板状の部材の上面に、共同溝用貫通空部22の内側に係合して位置決めとして機能する凸条39を2本平行に突設し、両凸条39の間を下溝34としてある。一方、上部材32は、自由勾配側溝部材11と左右幅及び長さが同様の寸法に設定されており、下面に共同溝用貫通空部22となる断面矩形で下面開放の上溝35を形成してあり、上面部分は、自由勾配側溝部材11の側壁部16の下端の間に丁度納まる幅に設定された長尺な部材である。そして、上部材32の左右肩部分に、上面部分の外側を一段階段状に落として支持部26を形成し、自由勾配側溝部材11を上から被せて両支持部26上に自由勾配側溝部材11の側壁部16を載せると、凸形の部分が両側壁部16内に入り込んで位置決めとなり、この凸形の上面が上面部分となって共同溝用貫通空部22を区画すると共に底部基礎面部25として機能する。なお、本実施形態においては、下部材31の側面部分に分岐穴あるいは作用用開口部としても使用できる薄肉部37を形成してあり、実際に使用時には容易に破って開口できるように構成されている。なお、図面には示していないが、上部材32の上面部分に作業用開口部28を開口可能としてもよい。
上記のようにして側溝1内の下段には、共同溝用貫通空部22が形成された共同溝用埋設部材12を一連に敷設するとともに、その上段に自由勾配側溝部材11を一連に敷設するので、景観の向上を図ることができることは勿論のこと、電線等を埋設するスペースの節約に寄与することができる。しかも、排水路の傾斜を現場に応じた傾斜に容易に設定することができる。また、作業用開口部28を開くことによりケーブルや配線のメンテナンス、新たなケーブルの敷設などの作業を容易に行うことができる。
前記した実施形態は、共同溝用貫通空部22よりも高い位置に排水空間18が位置するように構成したが、本発明はこれに限定されるものではなく、排水空間18の横に共同溝貫通空部22が位置するように構成してもよい。
図3および図4にに示す実施形態は、いずれも排水空間18の横に共同溝用貫通空部22を平行に配置し、該共同溝用貫通空部22の上面部分に作業用開口部28を開口可能にしたもので、自由勾配側溝部材11は前記した実施形態と同様の構成あり、共同溝用埋設部材12の構成が異なる。まず、図3に示す共同溝用埋設部材12は、断面が略L字形であって、自由勾配側溝部材11の幅よりも広い底面部分の一側縁から側壁40を自由勾配側溝部材11の高さとほぼ同じ高さに立設し、該側壁40よりも遠い位置の底面部分に自由勾配側溝部材11の排水空間18の底を下から閉塞可能な底部基礎面部25を他の底面部分よりも少し厚く形成して該底部基礎面部25の左右側縁の外側を支持部26としている。したがって、この底面部分の上に自由勾配側溝部材11を載せて支持部26上に側壁部16の下端を載せると、底部基礎面部25が排水空間18の底を下から閉塞し、共同溝用埋設部材12の前記側壁40と自由勾配側溝部材11の側壁部16との間の空間が共同溝用貫通空部22として形成され、該共同溝用貫通空部22の上面が作業用開口部28として開口する。
そして、第3図と第4図に示す実施形態においては、共同溝用埋設部材12の前記作業用開口部28を開閉可能に塞ぐ蓋材29の構成のみが異なるので、この点について説明する。
まず、図3に示す蓋材29は、縁石42と一体化したものであり、平板状の蓋本体の自由勾配側溝部材11側の縁にブロック状の縁石42を設け、反対側の縁の下側に厚みの上半部分が突出して下半が凹んだ係合部43を形成し、共同溝用埋設部材12の側壁40の上端に形成されている階段状の受け部44に前記係合部43が上から係合する。一方、縁石42側の縁の下側に縁石42の下端が突出してその下が凹んだ縁石側係合部45を形成し、該縁石側係合部45が自由勾配側溝部材11の側壁部16の上端縁に上から係合して支えられるように構成されている。
したがって、前記した縁石42付きの蓋材29により作業用開口部28を塞いだ共同側溝ユニット4においては、常態においては作業用開口部28が閉塞される。この状態では縁石42が、例えば、歩道と車道との境を明確に区画するので、歩道から車道にかけての領域に設置するのに好適である。そして、設置した後にケーブルのメンテナンス等の作業を行う場合には蓋材29を取り除くと大きな作業用開口部28が開口するので、メンテナンス等の作業を効率良く行うことができる。また、共同溝用貫通空部22の幅を比較的自由に設定することができるので、大きな容積であっても容易に作製でき、大量のケーブル、配線等の埋設に対処することができる。
次に、図4に示す蓋材29は、上面に金属板製のフランジ47を有し、作業用開口部28に被せると、共同溝用埋設部材12の側壁40の上端と自由勾配側溝部材11の側壁部16の上端に載って支持される。したがって、この蓋材29により作業用開口部28を塞ぐと、路上に突出する部分が少なく、歩行者の歩行や車の走行に支障を生じない。また、景観も良好である。このため、歩道に埋設する共同側溝ユニット4として好適である。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
1 側溝
3 基礎
3a 基礎砕石
3b 基礎コンクリート
4 共同側溝ユニット
11 自由勾配側溝部材
12 共同溝用埋設部材
13 インバートコンクリート
16 側壁部16
17 梁部
18 排水空間
19 パッキン溝
20 パッキン
22 共同溝用貫通空部
25 底部基礎面部
26 支持部
27 貫通空部
28 作業用開口部
29 蓋材
31 下部材
32 上部材
34 下溝
35 上溝
37 薄肉部
39 凸条
40 側壁
42 縁石
45 縁石側係合部

Claims (6)

  1. 左右の側壁部の上端同士を梁部により接続して両側壁部の間の空間を排水空間とし下面が開口した自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態で前記側壁部を支持する支持部を有し、
    該支持部上に前記自由勾配側溝部材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、
    前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、
    前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部を開口可能としたことを特徴とする共同溝用埋設部材。
  2. 前記上面部の左右幅を前記自由勾配側溝部材の左右幅よりも大きく設定して自由勾配側溝部材の側方に上面部分を突出可能とし、この突出する上面部分に前記作業用開口部を開口可能としたことを特徴とする請求項1に記載の共同溝用埋設部材。
  3. 前記作業用開口部に蓋材を開閉可能に設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の共同溝用埋設部材。
  4. 左右の側壁部の上端同士を梁部により接続して両側壁部の間の空間を排水空間とし下面が開口した自由勾配側溝部材と、
    該自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態で前記側壁部を支持する支持部が形成され、該支持部上に前記自由勾配側溝部材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部が開口可能とされた共同溝用埋設部材と、
    からなることを特徴とする共同側溝ユニット。
  5. 前記共同溝用埋設部材は、上部材と下部材とを重ね合わせて構成され、前記上部材と下部材とが対向する少なくとも一方の面に共同溝用貫通空部となる空間が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の共同側溝ユニット。
  6. 左右の側壁部の上端同士を梁部により接続して両側壁部の間の空間を排水空間とし下面が開口した自由勾配側溝部材と、
    該自由勾配側溝部材を上方から備え付けた状態で前記側壁部を支持する支持部が形成され、該支持部上に前記自由勾配側溝部材を載せた状態で前記排水空間と同じ方向に長尺で共同溝用貫通空部となる空間を有し、前記自由勾配側溝部材の排水空間の底を下から閉塞可能な底部基礎面部を備え、前記共同溝用貫通空部が区画される上面部分と側面部分の少なくとも一方に作業用開口部が開口可能とされた共同溝用埋設部材と、
    からなることを特徴とする共同側溝ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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