JP3158676U - 溝路用通水被覆装置 - Google Patents

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健治 近藤
健治 近藤
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Abstract

【課題】水平縁の下面と側壁の上端面との間に生じる間隙からのコンクリートや砂の流入を遮断し得るとともに、コスト高を招来することなく、水平縁の外端部分の強度を高め得る溝路用通水被覆装置を提供する。【解決手段】左右の支持枠8,8を連結する梁部材10上に乗載した支持枠8,8の水平縁7,7に、溝路1の側壁4,4の上方位置から該側壁4,4の上端面に向けて延出する延出縁21,21を設けた。これにより、溝路1の側壁4,4の上端面と、支持枠8,8の水平縁7,7の下面との間に生じる間隙S,Sを前記延出縁21,21によってほぼ塞ぐことができ、施工時に間隙S,Sから溝路1内に流入するコンクリートや、化粧ブロック19の下地材として敷設される砂24を遮断することができる。また、延出縁21,21によってリブ作用が得られるので、水平縁7,7の外端部分の強度を高めることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、排水溝等の溝路上に配設される溝路用通水被覆装置に関する。
U字溝等の上部が大きく開放された溝路部材を用いて構築される溝路は、従来、その通水性を確保するために、帯板状金属杆を格子状に組み付けたグレーチング蓋からなる通水溝蓋によって上部開口を遮蔽するようにしていた。しかしながら、近年、化粧タイルや化粧ブロックを敷設したカラー舗装路面が多くなり、このようなカラー舗装路面と調和する意匠性に優れた溝蓋が要求されるようになったため、その一形態として内部に化粧タイルや化粧ブロック等の舗装材を充填し得る溝蓋が種々提供されている。
このような溝蓋は、箱枠状に形成された蓋本体を備えており、この箱枠状の蓋本体内に化粧タイルや化粧ブロック等の舗装材が充填されるが、その充填に際して、蓋本体内に化粧タイルや化粧ブロックが整然と収まるように、蓋本体内からはみ出す化粧タイルや化粧ブロックの余剰部分を切除しなければならないため、その加工に手間が掛かる上、施工後においても、蓋本体内に充填された舗装材と、溝路の周囲上面に敷設された舗装材との間に、蓋本体と受枠の目地が露出するため、該目地によってカラー舗装路面の意匠的な連続性が分断されてしまうという問題点があった。
一方、このような問題点が生じない構成を備えた排水溝構造も提案されている。このものは、図8に示すように、溝路部材aの両側壁b,b上に載置して溝路jの中央へ向けて延出させた水平縁cと該水平縁cの内側端部に立設した垂直縁dとからなる左右一対の支持枠e,eと、該両支持枠e,eを連結する梁部材fとを備えており、前記両支持枠e,eの垂直縁d,d間に形成される通水部内に通水溝蓋gを配設するようにしている(特許文献1参照)。かかる構成にあっては、溝路jの周囲に敷設される化粧タイルや化粧ブロック等の舗装材hを、両支持枠e,eの水平縁c,c上で垂直縁d,d際まで連続して敷設することができるため、従来の箱枠状の蓋本体を用いるカラー舗装用の溝蓋のように、蓋本体内からはみ出す化粧タイルや化粧ブロックの余剰部分を切除する必要がなく、また、敷設した舗装材hの、両側壁b,b上に対応する部分に支持枠e,eの目地が露出しないため、カラー舗装路面の意匠的な連続性が損なわれないという利点がある。
また、同様の排水溝構造にあって、左右の支持枠を連結する梁部材の両端部を、溝路部材の両側壁の上部内側縁に形成したL形受け部に夫々載置するようにした構成も知られている(特許文献2参照)。
上述した特許文献1に開示された構成にあっては、左右一対の支持枠e,eを連結する梁部材fが、両支持枠e,eの水平縁c,cの下面に溶接を介して固着されており、また、該梁部材fの長さが、溝路部材aの開口幅内に収まる長さとなっている。そして、このような梁部材fによって連結された水平縁c,cの外側端部が、溝路部材aの両側壁b,b上に載置されていることにより、支持枠e,e上に敷設された舗装材hや通水溝蓋g上を自動車等の重量の大きなものが通過した場合に、その荷重が梁部材fのない水平縁c,cの外側端縁近傍部分nに集中して掛かるため、当該部分に変形が生じ易く、このように水平縁c,cのみで荷重を受けるものにあっては、自動車等の大きな荷重に耐える所定の強度を得ることができないという問題点があった。従って、このような強度的な弱点に対処するために、溝路部材aの上部周囲に配設される鉄筋等からなる芯材k(図8参照)を両支持枠e,eの水平縁c,c上まで延出させてその先端部を垂直縁d,dに溶接するとともに、コンクリートを打設して、この芯材入りのコンクリート層mを水平縁c,c上に固着させることによって、支持枠e,eの強度を高めなければならなかった。しかしながら、このように鉄筋等からなる芯材kを施工現場において水平縁c,c上まで配筋するには、手間と費用が掛かる上、施工期間も長くなるという問題点があり、また、舗装材hとして化粧ブロックを用いる場合には、水平縁c,c上に砂が敷設されるため、上記のような芯材入りのコンクリート層mを形成することができないという問題点があった。
また、特許文献2に開示された構成にあっては、溝路部材の両側壁の上部内側縁に夫々形成したL形受け部に、左右の支持枠を連結する梁部材の両端部が夫々載置されているため、該梁部材によって自動車等の大きな荷重に耐える所定の強度を得ることができる。しかしながら、溝路部材として市販されているU字溝において、両側壁の上部内側縁にこのようなL形受け部が形成されたU字溝は存在しない。従って、実施に際しては、市販のU字溝に対してL形受け部の形成加工をその都度行わなければならないのであるが、このL形受け部の形成加工には、膨大な時間と手間と加工費用を要するという問題点がある。また、U字溝等の溝路部材を用いることなく、現場におけるコンクリートの打設によって、溝路を構築する場合にあっても、通常の型枠以外にL形受け部形成用の型枠を別途組み付けなければならないため、手間と時間を要するという問題点があった。
一方、道路や通路の側溝として構築される溝路は、U字溝等の溝路部材aをできるだけ道路や通路の端に寄せるようにして設置するのが普通であるが、上述した従来構成のように、溝路部材aの両側壁b,b上に水平縁c,cの外側端部を載置し、その内側端部を溝路jの中央へ向けて延出させた左右一対の支持枠e,eを備えたものにあっては、道路等の外端側に位置する一方の支持枠eの水平縁c上に、化粧タイルや化粧ブロック等の舗装材hを敷設するに際して、該水平縁c上の敷設スペース内に化粧タイルや化粧ブロックが整然と収まるように、敷設スペースからはみ出す化粧タイルや化粧ブロックの余剰部分を切除しなければならないため、その加工に手間が掛かるという問題点があった。
そこで、本願出願人は、上述した従来構成の問題点を一挙に解消し得る溝路用通水被覆装置を既に提案している(特許文献3参照)。
かかる溝路用通水被覆装置は、図9に示すように、水平縁7が連成された立ち上がり縁6からなる左右の支持枠8,8を備え、該両支持枠8,8の立ち上がり縁6,6が溝路1の上部で所定間隔を置いて対向配置され、該両立ち上がり縁6,6間に通水部9が形成されるとともに、支持枠8,8の水平縁7,7によって残余の溝路1の上部が覆われ、かつ両支持枠8,8が該支持枠8,8の長手方向に所定間隔で配設された複数の梁部材10によって連結されてなる溝路用通水被覆装置5’にあって、前記各梁部材10上に支持枠8,8の水平縁7,7を乗載し、かつ各梁部材10の左右両端部を、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上端面に乗載するようにしている。また、特許文献3では、両支持枠8,8の立ち上がり縁6,6を溝路1の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁6,6間に形成される通水部9を溝路1の上部の側部に位置させるようにした構成も提案されている。
かかる溝路用通水被覆装置5’にあっては、各梁部材10の左右両端部を、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上端面に乗載しているので、溝路用通水被覆装置5’上に自動車等の重量の大きなものの荷重が掛かっても、溝路1の左右の側壁4,4上に差し渡された梁部材10によって、その荷重に耐える所定の強度を得ることができる。また、溝路部材として市販されているU字溝に何ら加工を施す必要がなく、さらに、溝路が側溝である場合に、道路等の外端側における舗装材の敷設を不要とし得る等の優れた効果がある。
特開2004−169375号公報 特開2004−346701号公報(図9) 特開2007−154555号公報(図12,図14)
ところで、従来構成の溝路用通水被覆装置5’にあっては、支持枠8,8の長手方向に所定間隔で配設された複数の梁部材10上に支持枠8,8の水平縁7,7を乗載していることにより、梁部材10のない部分においては、水平縁7,7の下面と側壁4,4の上端面との間に梁部材10の高さ寸法に相当する間隙Sが生じる状態となるため、該間隙Sから施工時に打設される舗装材20のコンクリート18や、化粧ブロックの下地材として敷設される砂が溝路1内に流入する虞があった。
また、梁部材10のない部分においては、水平縁7,7が梁部材10によって支持されないため、この非支持部分で特に水平縁7,7の外端部分の強度が低下するという問題点があった。この問題点を解消するには、水平縁7,7の板厚を厚くするか、或いは、梁部材10の数を増やして各梁部材10の相互間隔を狭めればよいのであるが、かかる構成にすることによって製造コストが高くなるという問題点があった。
本考案は、このような従来構成の問題点を解消するためになされたものであって、水平縁の下面と側壁の上端面との間に生じる間隙からのコンクリートや砂の流入を遮断し得るとともに、コスト高を招来することなく、水平縁の外端部分の強度を高め得る溝路用通水被覆装置を提供することを目的とするものである。
本考案は、少なくとも一方に水平縁が連成された立ち上がり縁からなる左右の支持枠を備え、該両支持枠の立ち上がり縁が溝路の上部で所定間隔を置いて対向配置され、該両立ち上がり縁間に通水部が形成されるとともに、支持枠の水平縁によって残余の溝路の上部が覆われ、かつ両支持枠が該支持枠の長手方向に所定間隔で配設された複数の梁部材によって連結され、各梁部材が溝路を構成する左右の側壁上に差し渡されてなる溝路用通水被覆装置において、前記各梁部材上に少なくとも一方の支持枠の水平縁が乗載され、かつ該水平縁に、溝路の側壁の上方位置から該溝路の側壁の上端面に向けて延出する延出縁が設けられていることを特徴とする溝路用通水被覆装置である。
ここで、延出縁は、水平縁の外端を下方へ屈曲させて設けたり、別体形成した帯板状部材を水平縁に溶接手段を介して接合することにより設けられ得る。また、延出縁の下端は、溝路の側壁の上端面に近接させることが好ましい。
前記溝路用通水被覆装置にあって、延出縁が、その下端を溝路の側壁の上端面に当接させて設けられている構成が提案される。
さらに、両支持枠の立ち上がり縁を溝路の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁間に形成される通水部を溝路の上部の側部に位置させるとともに、各梁部材の一端が、溝路の一方の側壁の上端面に一方の支持枠の延出縁の下端部を介して乗載され、かつ各梁部材の他端が、溝路の他方の側壁の上端面に他方の支持枠の水平縁又は立ち上がり縁の下端部を介して乗載されている構成が提案される。
本考案は、上述したように、各梁部材上に少なくとも一方の支持枠の水平縁を乗載し、かつ該水平縁に、溝路の側壁の上方位置から該溝路の側壁の上端面に向けて延出する延出縁を設けたので、溝路の側壁の上端面と支持枠の水平縁の下面との間に生じる間隙を前記延出縁によってほぼ塞ぐことができ、これによって該間隙から溝路内に流入するコンクリートや砂を遮断することができる。また、前記延出縁によってリブ作用が得られるので、製造コストを大幅に上げることなく、水平縁の外端部分の強度を高めることができる。
また、延出縁が、その下端を溝路の側壁の上端面に当接させて設けられている構成にあっては、溝路の側壁の上端面と支持枠の水平縁の下面との間に生じる間隙を延出縁によって完全に塞ぐことができるので、コンクリートや砂の流入を確実に防止することができる。また、下端が溝路の側壁の上端面に当接する延出縁によって水平縁を支持することができるので、水平縁の外端部分の強度をさらに高めることができる。
さらに、両支持枠の立ち上がり縁を溝路の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁間に形成される通水部を溝路の上部の側部に位置させるとともに、各梁部材の一端を、溝路の一方の側壁の上端面に一方の支持枠の延出縁の下端部を介して乗載し、かつ各梁部材の他端を、溝路の他方の側壁の上端面に他方の支持枠の水平縁又は立ち上がり縁の下端部を介して乗載するようにした構成にあっては、通水部を溝路の上部の最も側部に偏倚した位置に形成することができるとともに、延出縁が、その下端を溝路の一方の側壁の上端面に当接させて設けられることとなるため、溝路の一方の側壁の上端面と、一方の支持枠の水平縁の下面との間に生じる間隙を延出縁によって完全に塞ぐことができ、該間隙からのコンクリートや砂の流入を確実に防止することができる。また、下端が溝路の一方の側壁の上端面に当接する延出縁によって一方の支持枠の水平縁を支持することができるので、該水平縁の外端部分の強度をさらに高めることができる。
第1実施例にかかる溝路用通水被覆装置5の施工状態を示す縦断面図である。 同上の溝路用通水被覆装置5の外観斜視図である。 第1実施例の変形実施例にかかる溝路用通水被覆装置5の施工状態を示す縦断面図である。 第2実施例にかかる溝路用通水被覆装置5の施工状態を示す縦断面図である。 (A)は延出縁21に形成された切欠溝12aと立ち上がり縁6に形成された切欠溝12bを示す斜視図、(B)は延出縁21に形成された挿通口25aと立ち上がり縁6に形成された挿通口25bを示す斜視図である。 第3実施例にかかる溝路用通水被覆装置5の施工状態を示す縦断面図である。 第3実施例の変形実施例にかかる溝路用通水被覆装置5の施工状態を示す縦断面図である。 従来構成の施工状態を示す縦断面図である。 他の従来構成の施工状態を示す縦断面図である。
以下に、本考案の第1実施例を、図1〜図3に基づいて説明する。
溝路1は、図1,図2に示すように、底壁3と左右の側壁4,4とによって断面略U字状に形成されたU字溝からなる複数の溝路部材2を、地盤の所定深さ位置に一列状に埋設して構築されている。
本考案にかかる溝路用通水被覆装置5は、前記溝路1の上部開口を通水可能に覆うものであり、この第1実施例の溝路用通水被覆装置5にあっては、垂直な立ち上がり縁6に水平縁7が連成された左右一対の支持枠8,8を備えている。該両支持枠8,8は、その立ち上がり縁6,6が溝路1の上部の略中央で所定間隔を置いて対向配置され、該両立ち上がり縁6,6間に通水部9が形成されている。また、この通水部9以外の溝路1の上部開口は、両支持枠8,8の水平縁7,7で遮蔽されている。両支持枠8,8は、鉄鋼又はステンレス鋼からなる板状の金属材を素材にして形成されており、その長さは、図2に示すように、一列状をなす複数の溝路部材2の長手方向に亘る所定の長さとなっている。尚、各支持枠8の立ち上がり縁6と水平縁7は、図1に示すように、一枚の金属板を断面L形に屈曲させて形成してもよいし、図3に示す変形実施例のように、二枚の金属板を溶接によって断面L形となるように接合して形成することも可能である。
左右の支持枠8,8は、図2に示すように、該支持枠8,8の長手方向に所定間隔で配設された複数の梁部材10によって連結されている。各梁部材10は強度に優れた金属製の角パイプからなり、その長さは、溝路1を構成する左右の側壁4,4の外面11,11から若干外方に突出する所定の長さとなっている。各梁部材10上には、左右の支持枠8,8の水平縁7,7が乗載され、かつ該水平縁7,7には、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上方位置から該溝路1の側壁4,4の上端面に向けて延出する延出縁21,21が溝路1の長手方向に沿って設けられている。ここで、該延出縁21,21は、その下端を溝路1の側壁4,4の上端面に当接させて設けることが好ましいが、延出縁21,21の下端は必ずしも側壁4,4の上端面に当接することなく近接する状態であってもよい。尚、該延出縁21,21は、水平縁7,7の外端を下方へ向けて屈曲させることにより設けてもよいし、図3に示す変形実施例のように、別体形成した帯板状部材を水平縁に溶接手段を介して接合することにより設けることも可能である。各梁部材10は、支持枠8,8の水平縁7,7の下面に当接して配設され、該水平縁7,7の延出縁21,21に夫々形成された下向き矩形の切欠溝12a(図5(A)参照)に挿通した状態で、水平縁7,7または水平縁7,7と切欠溝12a,12aの溝縁とに溶接によって接合されている。そして、このように左右の支持枠8,8を移動不能に連結した各梁部材10の左右両端部が、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上端面に乗載されている。
また、立ち上がり縁6,6間に形成された通水部9には、金属製通水被覆部材13が配設されている。該金属製通水被覆部材13は、鉄鋼製、ステンレス鋼製または鋳鉄製のグレーチング蓋からなり、両立ち上がり縁6,6間に横架された嵩上げ杆23上に着脱可能に乗載されている。この金属製通水被覆部材13は、グレーチング蓋以外に、図3に示す変形実施例のように、例えば多数の小孔14を穿設した天板部15を備えた断面伏コ字形の蓋体を用いてもよい。
前記各梁部材10の両端部には、溶接によって接合した固定杆16が、溝路1の側壁4,4の外面11,11に沿うようにして夫々下方に垂設されており、各固定杆16には先端が溝路1の側壁4,4の外面11,11に圧接可能な固定螺子17が夫々外側方から螺合されている。そして、該固定螺子17を締め付け方向に螺回操作して、各固定螺子17の先端部を側壁4,4の外面11,11に圧接させることにより、その緊締作用を介して、梁部材10を溝路1の側壁4,4に固定するようにしている。そして、このような固定状態において、左右の支持枠8,8の水平縁7,7上に、溝路1の周囲上部に敷設される化粧ブロック19とその下地材として砂24とからなる舗装材20が連続状に敷設されている。
従って、施工に際しては、溝路用通水被覆装置5を溝路1の側壁4,4上に載置した後、各固定螺子17の螺回操作による緊締作用を介して、各梁部材10及び支持枠8,8を溝路1の側壁4,4に固定することができるため、その固定状態において、支持枠8,8の水平縁7,7上への舗装材20の敷設作業を楽に行うことができる。また、左右両側から各固定螺子17,17を緊締するようにしていることにより、溝路1を構成する複数の溝路部材2の列設状態における直線度が多少悪くても、そのズレを吸収することができるため、施工精度を向上させることができる。
かかる構成にあって、各梁部材10の左右両端部が、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上端面に乗載されていることにより、溝路用通水被覆装置5上に自動車等の重量の大きなものの荷重が掛かっても、溝路1の左右の側壁4,4上に差し渡された各梁部材10によって、その荷重に耐える所定の強度を得ることができる。
そして、この第1実施例にあっては、各梁部材10上に左右の支持枠8,8の水平縁7,7を乗載し、かつ該水平縁7,7に、溝路1の側壁4,4の上方位置から該溝路1の側壁4,4の上端面に向けて延出する延出縁21,21を溝路1の長手方向に沿って設けたので、溝路1の側壁4,4の上端面と支持枠8,8の水平縁7,7の下面との間に生じる間隙Sを前記延出縁21,21によってほぼ塞ぐことができ、これによって施工時に間隙Sから溝路1内に流入するコンクリート18(図9参照)や、化粧ブロック19の下地材として敷設される砂24を遮断することができる。また、前記延出縁21,21によってリブ作用が得られるので、製造コストを大幅に上げることなく、水平縁7,7の外端部分の強度を高めることができる。
また、前記延出縁21,21を、その下端が溝路1の側壁4,4の上端面に当接するように設ければ、溝路1の側壁4,4の上端面と、支持枠8,8の水平縁7,7の下面との間に生じる間隙Sを延出縁21,21によって完全に塞ぐことができるので、コンクリート18や砂24の流入を確実に防止することができる。また、下端が溝路1の側壁4,4の上端面に当接する延出縁21,21によって水平縁7,7を支持することができるので、該水平縁7,7の外端部分の強度をさらに高めることができる。
尚、図1〜図3では、延出縁21,21を略鉛直に垂下させた状態を図示したが、該延出縁21,21は適宜の角度で傾斜させてもよい。
図4は第2実施例を示し、この第2実施例は、前記第1実施例(図1参照)における両支持枠8,8の立ち上がり縁6,6を溝路1の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁6,6間に形成される通水部9を溝路1の上部の側部に位置させ、かつ残余の溝路1の上部を一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7で覆うようにしたものである。ここで、一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7を溝路1の上部を略覆う広幅とし、他方の支持枠8(図中左側)を立ち上がり縁6のみとしており、前記一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7が各梁部材10上に乗載され、かつ該水平縁7に、溝路1の一方の側壁4の上方位置から該溝路1の側壁4の上端面に向けて延出する延出縁21が溝路1の長手方向に沿って設けられている。
各梁部材10は、一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7の下面に当接して配設され、該水平縁7の延出縁21に形成された下向き矩形の切欠溝12a(図5(A)参照)と、他方の支持枠8(図中左側)の立ち上がり縁6に形成された下向き矩形の切欠溝12b(図5(A)参照)に挿通した状態で、水平縁7と切欠溝12bの溝縁または水平縁7と切欠溝12a,12bの溝縁とに溶接によって接合されている。そして、このように左右の支持枠8,8を移動不能に連結した各梁部材10の左右両端部が、溝路1を構成する左右の側壁4,4の上端面に乗載されている。その他の構成は前記第1実施例と同じであり、構成が共通する部分に第1実施例と同じ符号を付して重複する説明を省略する。
かかる構成にあっては、通水部9を溝路1の上部の最も側部に偏倚した位置に形成することができる。これにより、溝路1が側溝である場合、或いは溝路1の外端側に壁や塀等の立ち上がり部22がある場合に、道路側に敷設される舗装材20を一方の支持枠8の広幅の水平縁7上に連続状に敷設するだけでよいため、道路の外端側における舗装材20の敷設作業を不要とすることができ、施工が容易となる。
そして、この第2実施例にあっては、各梁部材10上に一方の支持枠8の水平縁7を乗載し、かつ該水平縁7に、溝路1の一方の側壁4の上方位置から該溝路1の側壁4の上端面に向けて延出する延出縁21を溝路1の長手方向に沿って設けたので、溝路1の一方の側壁4の上端面と、一方の支持枠8の水平縁7の下面との間に生じる間隙Sを前記延出縁21によってほぼ塞ぐことができ、これによって施工時に間隙Sから溝路1内に流入するコンクリート18(図9参照)や、化粧ブロック19の下地材として敷設される砂24を遮断することができる。また、前記延出縁21によってリブ作用が得られるので、製造コストを大幅に上げることなく、水平縁7の外端部分の強度を高めることができる。
また、前記延出縁21を、その下端が溝路1の一方の側壁4の上端面に当接するように設ければ、溝路1の一方の側壁4の上端面と、支持枠8の水平縁7の下面との間に生じる間隙Sを延出縁21によって完全に塞ぐことができるので、コンクリート18や砂24の流入を確実に防止することができる。また、下端が溝路1の一方の側壁4の上端面に当接する延出縁21によって水平縁7を支持することができるので、該水平縁7の外端部分の強度をさらに高めることができる。
図6は第3実施例を示し、この第3実施例は、前記第2実施例(図4参照)と同様に、両支持枠8,8の立ち上がり縁6,6を溝路1の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁6,6間に形成される通水部9を溝路1の上部の側部に位置させ、かつ残余の溝路1の上部を一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7で覆うようにしたものである。ここで、一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7を溝路1の上部を略覆う広幅とし、他方の支持枠8(図中左側)の水平縁7を溝路1の側壁4の上面の幅に略一致する狭幅としており、前記一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7が各梁部材10上に乗載され、かつ該水平縁7に、溝路1の一方の側壁4の上方位置から該溝路1の側壁4の上端面に向けて延出する延出縁21が溝路1の長手方向に沿って設けられている。
各梁部材10は、一方の支持枠8(図中右側)の水平縁7の下面に当接して配設され、かつ、他方の支持枠8(図中左側)の水平縁7の上面に当接して配設されており、一方の支持枠8の延出縁21に形成された挿通口25a(図5(B)参照)と、他方の支持枠8の立ち上がり縁6に形成された挿通口25b(図5(B)参照)に挿通した状態で、両水平縁7,7または両水平縁7,7と挿通口25a,25bの溝縁に溶接によって接合されている。そして、このように左右の支持枠8,8を移動不能に連結した各梁部材10の一端が、溝路1の一方の側壁4の上端面に一方の支持枠8の延出縁21の下端部を介して乗載され、かつ各梁部材10の他端が、溝路1の他方の側壁4の上端面に他方の支持枠8の水平縁7を介して乗載されている。ここで、各梁部材10の一端を支持する延出縁21の下端部は、他方の支持枠8の水平縁7の厚み分だけ各梁部材10の下部に突出しており、これによって各梁部材10が水平に保持され、かつ各梁部材10の両端部が溝路1の側壁4,4の上端面に直接乗載されないようになっている。
かかる構成にあっては、延出縁21が、その下端を溝路1の一方の側壁4の上端面に当接させて設けられていることにより、溝路1の一方の側壁4の上端面と、一方の支持枠8の水平縁7の下面との間に生じる間隙Sを延出縁21によって完全に塞ぐことができ、該間隙Sからのコンクリート18や砂24の流入を確実に防止することができる。また、下端が溝路1の一方の側壁4の上端面に当接する延出縁21によって水平縁7を支持することができるので、該水平縁7の外端部分の強度をさらに高めることができる。
尚、上述した第3実施例にあっては、他方の支持枠8(図中左側)の水平縁7を溝路1の側壁4の上面の幅に略一致する狭幅としたが、これに代えて、図7に示す変形実施例のように、他方の支持枠8(図中左側)を立ち上がり縁6のみとし、該立ち上がり縁6の下端部を介して各梁部材10の端部を他方の側壁4の上端面に乗載させるようにしてもよい。
1 溝路
4 側壁
5 溝路用通水被覆装置
6 立ち上がり縁
7 水平縁
8 支持枠
9 通水部
10 梁部材
21 延出縁

Claims (3)

  1. 少なくとも一方に水平縁が連成された立ち上がり縁からなる左右の支持枠を備え、該両支持枠の立ち上がり縁が溝路の上部で所定間隔を置いて対向配置され、該両立ち上がり縁間に通水部が形成されるとともに、支持枠の水平縁によって残余の溝路の上部が覆われ、かつ両支持枠が該支持枠の長手方向に所定間隔で配設された複数の梁部材によって連結され、各梁部材が溝路を構成する左右の側壁上に差し渡されてなる溝路用通水被覆装置において、
    前記各梁部材上に少なくとも一方の支持枠の水平縁が乗載され、かつ該水平縁に、溝路の側壁の上方位置から該溝路の側壁の上端面に向けて延出する延出縁が設けられていることを特徴とする溝路用通水被覆装置。
  2. 延出縁が、その下端を溝路の側壁の上端面に当接させて設けられていることを特徴とする請求項1記載の溝路用通水被覆装置。
  3. 両支持枠の立ち上がり縁を溝路の上部の側部に偏倚した位置で対向させることにより、該両立ち上がり縁間に形成される通水部を溝路の上部の側部に位置させるとともに、各梁部材の一端が、溝路の一方の側壁の上端面に一方の支持枠の延出縁の下端部を介して乗載され、かつ各梁部材の他端が、溝路の他方の側壁の上端面に他方の支持枠の水平縁又は立ち上がり縁の下端部を介して乗載されていることを特徴とする請求項2記載の溝路用通水被覆装置。
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