JP6731258B2 - 溝路用支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水溝等の溝路に配設され、グレーチング蓋等の通水被覆部材を支持する溝路用支持装置に関する。
U字溝等の上部が大きく開放された溝路部材により構築される溝路には、一般的に、該溝路を構成する左右の側壁上に、グレーチング蓋等からなる通水被覆部材を支持する左右の支持枠が配設され、該支持枠で支持される該通水被覆部材によって該溝路の上部開口が遮蔽される。かかる従来構成の具体例としては、図14に示すように、断面L形の左右一対の支持枠112,112が、溝路101を構成する左右の側壁104,104上に配置され、両支持枠112,112間に差し渡された複数の連結梁115によって連結される。そして、両支持枠112,112の立ち上がり片部113,113の外側面には、側壁104,104の外側で垂下される垂下片118,118が溶接され、各垂下片118,118に夫々螺合された螺子杆119,119の先端部を側壁104,104の外壁面に圧設させることによって、支持枠112,112が左右の側壁104,104に固定される。
一方、溝路は、敷地境界に沿って配設される場合が多い。こうした敷地境界tに沿った溝路101に、上記した従来構成の支持枠112,112を用いる場合には、敷地境界tと、該敷地境界tに隣接する一方の支持枠112との間に目地sを設ける必要がある。これは、支持枠112の立ち上がり片部113には、該立ち上がり片部113よりも外側に垂下片118が配設されていることに因る。しかし、近年、こうした目地sを設けないことで、敷地境界tにおける美観を向上させることが求められきた。さらに、目地sは、支持枠112,112を溝路101に配設した後に、コンクリートやモルタル等を埋め込んで形成されることから、該目地sを設けないようにすれば、この埋め込み作業に要するコストと時間とを削減できる。
このように敷地境界tに目地sを設けないようにするためには、例えば特許文献1のように、支持枠の下面に断面L形(又は、断面コ字形)の固定部材を接合し、該固定部材を介して支持枠を溝路の側壁に固定する構成が適用できる。
かかる構成を適用した具体的な事例を図15に示す。これは、左右の支持枠122a,122bにより、溝路101上の敷地境界t側寄りに、該溝路101よりも幅の狭い通水部109を形成するものである。すなわち、溝路101の、敷地境界t側の側壁104上に配置される一方の支持枠122aは、当該側壁104に乗載される幅狭の水平片部124aを備える。他方の支持枠122bは、その立ち上がり片部123bが両側壁104,104間に位置し、幅広の水平片部124bの外側端部が敷地境界tと反対側の側壁104に乗載される。左右の支持枠122a,122bは、夫々の水平片部124a,124b上に載置された複数の連結梁125によって連結される。各連結梁125には、敷地境界tと反対側の端部に、側壁104の外側に垂下される固定片部135が夫々接合されている。また、一方の支持枠122aの水平片部124aの下面には、側壁104の外側に垂下される垂下部132を備えた断面伏L形の固定部材131が溶接される。そして、固定部材131と前記連結梁125の固定片部135とに夫々螺合された螺子杆137,139を、左右の側壁104に夫々圧接させることによって、左右の支持枠122a,122bを側壁104,104に固定する。この構成では、敷地境界t側の支持枠122aに接合される固定部材131を、該支持枠122aの立ち上がり片部123aよりも内側に配設することによって、該立ち上がり片部123を敷地境界tに隙間無く配置することが可能である。そのため、この構成によれば、上記した目地sを設けることなく、施工できる。
特開2008−163684号公報
ところで、一方の支持枠122aに固定部材131を接合する上述した図15の従来構成にあっては、該支持枠122aの水平片部124aが、固定部材131の板厚分だけ側壁104の上面よりも高い位置に乗載されることから、左右の支持枠122a,122bの高さ位置を合わせるために、他方の支持枠122bの水平片部124bの下面に、固定部材131と同じ板厚の嵩上げ部材136が接合されていた。
こうした従来構成では、固定部材131や嵩上げ部材136を、支持枠122a,122bの水平片部124a,124bの下面に溶接する際に、各支持枠122a,122bを上下反転させて、夫々の水平片部124a,124bの下面を上向きにする必要があった。ここで、支持枠122a,122bは、一般的に鋼材からなる重量物であることから、前記のように溶接作業のために上下反転させることに多大な労力と時間とを要すると共に、重量物の反転作業に際して十分な安全を確保する必要もあった。さらに、溶接後には、当然ながら再び支持枠122a,122bを再度反転させなければならない。こうしたことから、固定部材131や嵩上げ部材136の溶接作業が繁雑化し、多くの時間とコストが掛かるという問題があった。
また、支持枠122aに複数配設される固定部材131は、各固定部材131の内外方向位置を可及的に合わせる必要があった。これは、各固定部材131の接合位置がズレてしまうと、支持枠122aを側壁104に配置した場合に、該支持枠122aが蛇行するためである。そのため、各固定部材131を溶接する際に、位置合わせする作業も必要となり、溶接作業が一層繁雑化していた。
本発明は、上述した問題を解決するものであって、支持枠を敷地境界に隙間無く配置可能であり、該配置するための部材を支持枠に取り付ける作業の作業性を向上し得る溝路支持装置を提案するものである。
本発明の第一発明は、溝路を構成する左右の側壁に夫々乗載される水平片部と各水平片部の一側端に連成された立ち上がり片部とを備え、該溝路の上部で所定間隔をおいて対向状に配置された両立ち上がり片部の間に通水部を形成する一対の支持枠と、該支持枠の長手方向に所定間隔で配設され、両支持枠の水平片部の上面に載置されて両支持枠を連結する複数の連結梁と、両支持枠に夫々連結される一対の垂下固定片部を備え、両垂下固定片部を左右の側壁の外側に位置させて、垂下固定片部対によって両側壁を挟持することにより、両支持枠を溝路の側壁に固定する枠固定手段とを備えた溝路用支持装置において、少なくとも一方の支持枠に設けられ、立ち上がり片部の下部に形成された外側方および下方に開口する一又は複数の嵌入孔部と、該嵌入孔部に、当該支持枠の立ち上がり片部の外側面よりも外側にはみ出ないように嵌め合わされる連結片とを備え、支持枠の嵌入孔部に嵌め合わされた連結片の、当該支持枠の立ち上がり片部から下方へ垂下される部位を、前記枠固定手段の垂下固定片部としたことを特徴とする溝路用支持装置である。
かかる構成にあっては、側壁の外側に垂下される垂下固定片部を有する連結片が、支持枠の立ち上がり片部の外側面よりも外側にはみ出ないように、該支持枠の嵌入孔部に嵌め合わされて連結されるものであることから、該連結片を連結した支持枠の立ち上がり片部を、敷地境界に隙間無く配置することができる。したがって、本構成によれば、敷地境界との間に目地を設けること無く施工できることから、該目地の形成に必要な作業を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。
また、本構成は、支持枠の嵌入孔部が、外側方および下方に開口するものであることから、連結片を、該支持枠の立ち上がり片部の外側方または内側から嵌め合わせることが可能である。すなわち、嵌入孔部を有する支持枠を、その水平片部から立ち上がり片部が上方に起立した正常状態(側壁に載置する状態を同じ)で、連結片を該嵌入孔部に嵌め合わせることが可能である。そのため、上述した従来構成のように支持枠を反転させる作業を必要とせず、該作業に要する時間とコストとを削減できる。さらに、支持枠を反転させる際の安全性を確保することも要しない。したがって、本構成によれば、連結片を支持枠に連結する作業の作業性を向上できると共に、該作業時の安全性も向上する。
また、上述のように連結片を支持枠の嵌入孔部に連結する際には、嵌入孔部に嵌め合わせることで、連結片を、該支持枠に対して位置決めできる。そのため、本構成では、上述した従来構成のように固定部材の溶接時に位置決め作業を行う必要が無く、該位置決め作業に要するコストと時間とを削減でき、連結片を支持枠に連結する作業の作業性を一層向上できる。
上述した第一発明の溝路用支持装置にあって、連結片は、略平板状をなし、垂下固定片部の上端から上方に連成され且つ支持枠の嵌入孔部に嵌め合わされる嵌合上部を備えたものである構成が提案される。
かかる構成にあって、連結片は、略平板状であることから、比較的容易に製造できると共に、支持片の嵌入孔部に、その立ち上がり片部の外側または内側から容易に嵌め合わせできる。
上述した第一発明の溝路用支持装置にあって、連結片は、嵌合上部が連結梁の端部に接合されたものである構成が提案される。
かかる構成にあっては、連結片が連結梁を介して支持枠に連結される。そのため、連結片を個別に支持枠に連結する必要がなく、該連結にかかる作業を要しない。また、連結片が、左右の支持枠を連結する連結梁と直に接合されることから、該支持枠を一層しっかりと溝路の側壁に固定できる。
上述した第一発明の溝路用支持装置にあって、連結片は、垂下固定片部の上端から内側方へ連成され且つ支持枠の水平片部の上面に載置される乗載部を備えたものである構成が提案される。
かかる構成にあって、連結片は、乗載部を支持枠の水平片部上に載置された状態で該支持枠に連結されるものであることから、該支持枠と連結された状態で一層安定して保持され得る。そのため、支持枠を溝路の側壁に一層安定して固定できる。
本発明の第二発明は、溝路を構成する左右の側壁に夫々乗載される水平片部と各水平片部の一側端に連成された立ち上がり片部とを備え、該溝路の上部で所定間隔をおいて対向状に配置された両立ち上がり片部の間に通水部を形成する一対の支持枠と、該支持枠の長手方向に所定間隔で配設され、両支持枠の水平片部の上面に載置されて両支持枠を連結する複数の連結梁と、両支持枠に夫々連結される一対の垂下固定片部を備え、両垂下固定片部を左右の側壁の外側に位置させて、垂下固定片部対によって両側壁を挟持することにより、両支持枠を溝路の側壁に固定する枠固定手段とを備えた溝路用支持装置において、少なくとも一方の支持枠に設けられ、水平片部の外側部に形成された下方に開口する一又は複数の挿通孔部と、該挿通孔部に嵌め合わされる連結片とを備え、支持枠の挿通孔部に嵌め合わされた連結片の、当該支持枠の水平片部から下方へ垂下される部位を、前記枠固定手段の垂下固定片部としたことを特徴とする溝路用支持装置である。
かかる構成にあっては、側壁の外側に垂下される垂下固定片部を有する連結片を、支持枠の水平片部に形成された挿通孔部に嵌め合わせたものであることから、該連結片の垂下固定片部が、当該支持枠の立ち上がり片部の外側面よりも外側にはみ出ない。そのため、連結片を連結した支持枠の立ち上がり片部を、敷地境界に隙間無く配置することができる。したがって、本構成によれば、上述した第一発明と同様に、敷地境界との間に目地を設ける必要が無く、該目地の形成に必要な作業を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。
また、本構成は、支持枠の挿通孔部が、下方へ開口するものであることから、連結片を水平片部の上方から嵌め合わせることができる。そのため、本構成によれば、上述した第一発明と同様に、連結片を支持枠に連結する作業の際に、該支持枠を反転させる必要が無く、該作業の作業性を向上できると共に、該作業時の安全性も向上する。
また、本構成にあっても、上述した第一発明と同様に、連結片を挿通孔部に嵌め合わせることで、該連結片を支持枠に対して位置決めできることから、該連結片を支持枠に連結する作業の作業性を一層向上できる。
尚、こうした第二発明の構成にあって、連結片は、垂下固定片部の上端から内側方へ連成され且つ支持枠の水平片部の上面に載置される乗載部を備えたものとすることができる。又は、連結片は、垂下固定片部の上端から上方に連成される連結上部を備え、該連結上部が連結梁の端部に接合されたものとすることもできる。
これらいずれの構成にあっても、連結片が支持枠に安定して連結できることから、支持枠を溝路の側壁に一層しっかりと固定できる。
上述した本発明の溝路用支持装置によれば、連結片が連結された支持枠の立ち上がり片部を、敷地境界に隙間無く配置することができる。これにより、敷地境界と支持枠との間に目地を設ける必要が無く施工できるため、該目地の形成に必要な作業を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、本構成では、支持枠を正常状態で連結片を連結可能であることから、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業を要せず、該連結作業の作業性を向上できると共に、安全性も向上する。さらに、第一発明にあっては、連結片を嵌入孔部に嵌め合わせることで、また、第二発明にあっては、連結片を挿通孔部に嵌め合わせることで、支持枠に対して位置決めできることから、上述した従来構成で実施していた位置決め作業を省略でき、該連結片を支持枠に連結する作業の作業性を一層向上できる。
実施例1の溝路用支持装置11Aの施工状態を示す縦断面図である。 同上の溝路用支持装置11Aの外観斜視図である。 実施例1の、支持枠12a,12b、連結片35、および連結梁15を分解して示す部分拡大斜視図である。 実施例2の溝路用支持装置11Bの施工状態を示す縦断面図である。 同上の溝路用支持装置11Bの外観斜視図である。 実施例2の、支持枠12a,12b、連結片45、および連結梁15を分解して示す部分拡大斜視図である。 実施例3の溝路用支持装置11Cの施工状態を示す縦断面図である。 同上の溝路用支持装置11Cの外観斜視図である。 実施例3の、支持枠12a,12b、連結片45、および連結梁15を分解して示す部分拡大斜視図である。 実施例4の溝路用支持装置11Dの施工状態を示す縦断面図である。 支持枠12aと連結片55を分解して示す部分拡大斜視図である。 実施例5の溝路用支持装置11Eの施工状態を示す縦断面図である。 実施例6の溝路用支持装置11Fの施工状態を示す縦断面図である。 従来構成の支持枠112,112の施工状態を示す縦断面図である。 別の従来構成の支持枠122a,122bの施工状態を示す縦断面図である。
本発明にかかる実施例1〜6を、添付図面を用いて以下に説明する。
溝路1は、図1,2に示すように、縁石92等が敷設された敷地91との敷地境界tに近接するように設けられる。そして、溝路1は、底壁3と左右の側壁4a,4bとからなる断面略U字形に形成されたU字溝からなる複数の溝路部材2を、地盤の所定深さ位置に一列状に埋設して構築される。
本発明にかかる実施例1の溝路用支持装置11Aは、前記溝路1の上部開口を通水可能に覆うものであり、左右の支持枠12a,12bを備えている。ここで、敷地境界t側の側壁4a上に配置される一方の支持枠12aは、該側壁4aに乗載される水平片部14aと、該水平片部14aの外側端から垂直状に起立する立ち上がり片部13aとから形成されており、水平片部14aは、側壁4aの上面幅に略一致する幅に形成されている。この支持枠12aは、立ち上がり片部13aが敷地境界tに隙間無く配置されるように位置決めされて、溝路1の側壁4a上に乗載され、この状態で、該立ち上がり片部13aの外側面が側壁4aの外壁面5aよりも外側に位置している。一方、他方の支持枠12bは、外側端部が側壁4bに乗載される幅広の水平片部14bと、該水平片部14bの内側端から垂直状に起立する立ち上がり片部13bとから形成されており、該立ち上がり片部13bが溝路1の上部に配置される。他方の支持枠12bの立ち上がり片部13bは、前記一方の支持枠12aの立ち上がり片部13aと所定間隔をおいて対向配置され、溝路1の上部の敷地境界t寄りに位置する。こうして配置された両立ち上がり片部13a,13bの間に通水部9が形成され、該通水部9を除く溝路1の上部開口が、他方の支持枠12bの水平片部14bにより遮蔽されている。
こうした両支持枠12a,12bは、鉄鋼又はステンレス鋼からなる板状の金属材を素材にして形成されており、その長さは、図2に示すように、一列状をなす複数の溝路部材2の長手方向に亘る所定の長さとなっている。尚、各支持枠12a,12bの立ち上がり片部13a,13bと水平片部14a,14bは、一枚の金属板を断面L形に屈曲させて形成されたものでもよいし、二枚の金属板を溶接によって断面L形となるように接合されたものであってもよい。
左右の支持枠12a,12bは、該支持枠12a,12bの長手方向に所定間隔で配設された複数の連結梁15によって連結される。各連結梁15は、強度に優れた金属製の角パイプからなり、溝路1を構成する左右の側壁4a,4bの外壁面5a,5b間の幅と略等しい所定長に形成されている。各連結梁15は、支持枠12a,12bの水平片部14a,14bの上面に当接して配設され、他方の支持枠12bの立ち上がり片部13bに形成された貫通孔16を貫通した状態で、水平片部14a,14bに溶接によって夫々接合されている。そして、このように左右の支持枠12a,12bを移動不能に連結した各連結梁15は、その左右両端部が、溝路1の側壁4a,4b上に、両支持枠12a,12bの水平片部14a,14bを介して乗載されている。
また、本実施例1にあって、両支持枠12a,12bの立ち上がり片部13a,13bの上端寄りの部位には、該両立ち上がり片部13a,13b間に差し渡された支持杆19が、該支持枠12a,12bの長手方向に所定間隔をおいて複数配設されている。各支持杆19は、金属製の角パイプからなり、その両端部が両立ち上がり片部13a,13bに溶接されている。
また、両立ち上がり片部13a,13b間に形成された通水部9には、図1に示すように、金属製通水被覆部材20が配設されている。該金属製通水被覆部材20は、鉄鋼製、ステンレス鋼製または鋳鉄製のグレーチング蓋からなり、両立ち上がり片部13a,13b間に横架された各支持杆19の上面に着脱可能に乗載されて、通水部9を遮蔽するように設置される。
次に、本発明の要部について説明する。
上記した各連結梁15には、図1〜3に示すように、敷地境界tと反対側の端部に、矩形平板状の連結片部21が溶接されており、該連結片部21の下部が、敷地境界tと反対側の側壁4bの外側で、該側壁4bの外壁面5bに沿うようにして垂下される。この連結片部21の下部が、本発明にかかる垂下固定片部22である。連結片部21の垂下固定片部22には、先端が側壁4bの外壁面5bに圧接可能な固定螺子27が外側方から螺合されている。この固定螺子27は、螺子本体と螺子頭とからなる所謂ボルトタイプのものである。尚、本実施例1にあって、各連結梁15は、敷地境界t側の端部が支持枠12aの立ち上がり片部13aに当接されて、該支持枠12aの水平片部14aに溶接されている。
一方、敷地境界t側の側壁4aの上面に載置される支持枠12aには、外側方および下方に開口する嵌入孔部31が、該支持枠12aの長手方向に所定間隔をおいて複数形成されている。この嵌入孔部31は、図3に示すように、立ち上がり片部13aの下部に形成されており、外側方に開口する略矩形状の第一開口31aと下方に開口する第二開口31bとからなる。この嵌入孔部31は、支持枠12aを内外に貫通している。こうした嵌入孔部31は、図2に示すように、上記した連結梁15と同数が設けられており、各嵌入孔部31は、支持枠12aに溶接された各連結梁15と長手方向で隣接する位置に、夫々設けられている。
上記の支持枠12aに形成された嵌入孔部31には、図1〜3に示すように、矩形平板状の連結片35が嵌め合わされる。連結片35は、鋼材等の金属製の平板からなり、その上部が、嵌入孔部31に嵌め合わされて、溶接によって支持枠12aの立ち上がり片部13aに接合され、この接合状態で、連結片35の下部が、支持枠12aから垂下される。そして、この連結片35の下部は、支持枠12aが載置された側壁4aの外側で、該側壁4aの外壁面5aに沿うようにして垂下される。さらに、連結片35は、その外側面が、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面と略面一となるように、該支持枠12aの嵌入孔部31に嵌め合わされて接合される。すなわち、嵌入孔部31は、連結片35の外側面を立ち上がり片部13aの外側面と略面一にできるように、該連結片35の上部を収容可能に形成されており、具体的には、連結片35の板厚に応じて、嵌入孔部31の第二開口31bの内外方の幅が設定されている。尚ここで、連結片35の、嵌入孔部31に嵌め合わされる上部が、本発明にかかる嵌合上部35bであり、支持枠12aから垂下される下部が、本発明にかかる垂下固定片部35aである。


連結片35の垂下固定片部35aには、図1に示すように、螺子頭を有せず且つ全長に亘って螺子山が形成された全螺子タイプの固定螺子37が、外側方から螺合される。そして、固定螺子37は、その先端を側壁4aの外壁面5aに圧接可能である。さらに、この固定螺子37は、全螺子タイプであることから、垂下固定片部35aから外側に突出しないように、該垂下固定片部35aに螺合可能である。
こうした本実施例1の溝路用支持装置11Aは、施工に際して、複数の連結梁15により連結された左右の支持枠12a,12bを、該支持枠12aが敷地境界tに隙間無く配置されるように、溝路1の側壁4a,4b上に載置する。このとき、敷地境界t側の支持枠12aに固定された連結片35の垂下固定片部35aに、上記の固定螺子37が、該垂下固定片部35aから外側に突出しないように螺合されており、その先端を側壁4aの外壁面5aに当接させる。こうして載置した後に、連結梁15の端部に溶接された連結片部21の垂下固定片部22に螺合された固定螺子27を、締付方向に螺回操作して、その先端を側壁4bの外壁面5bに圧接させることにより、敷地境界tと反対側の該固定螺子27と、該敷地境界t側の前記固定螺子37との緊締作用を介して、支持枠12a,12bが溝路1の側壁4a,4bに固定される。そして、この固定状態において、支持枠12bの水平片部14b上に、コンクリート96および化粧タイル97からなる舗装材95が連続状に敷設される。尚ここで、本実施例1にあって、連結片35(垂下固定片部35a)、連結片部21(垂下固定片部22)、固定螺子27、および固定螺子37によって、本発明にかかる枠固定手段が構成されている。
かかる本実施例1の構成にあっては、敷地境界t側に配設される支持枠12aに、該支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面よりも外側にはみ出ないように連結片35が配設され、さらに、該連結片35の垂下固定片部35aに、全螺子タイプの固定螺子37が該垂下固定片部35aの外側面よりも外側に突出しないように螺合されたものであることから、該立ち上がり片部13aの外側面が敷地境界t側の最も外側に位置する。そのため、支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置することができる。これにより、上述した従来構成のように敷地境界tの間に目地sを設ける必要がなく、該目地sを形成するコストや時間を削減できる。さらに、施工後の敷地境界における美観が向上する。
さらに、支持枠12aに固定される連結片35は、該支持枠12aの嵌入孔部31に立ち上がり片部13aの外側方または内側から嵌め合わせることが可能である。すなわち、支持枠12aを、立ち上がり片部13aが水平片部14aから上方に起立した正常状態としたままで、連結片35を嵌入孔部31に嵌め合わせて溶接することができる。そのため、連結片35を溶接する作業の際に、上述した従来構成(図15参照)のように支持枠を上下反転させる作業を要せず、比較的容易に支持枠12aに溶接できると共に、この反転作業にかかる時間とコストとを削減できる。また、この従来構成の場合、重量物である支持枠を上下反転させる際には、作業の安全性を確保する必要があるが、本実施例1の場合には、反転作業を要しないことから、溶接の作業における安全性も向上する。さらにまた、連結片35は、支持枠12aの嵌入孔部31により取り付け位置が定められていることから、溶接作業の際に位置決めする作業を要せず、該溶接作業の作業性を向上できる。また、上述した従来構成(図15参照)のように左右の支持枠の高さを合わせるための嵩上げ部材を配設する必要が無いことから、該嵩上げ部材の配設に要するコストと時間とを削減することもできる。このように、本実施例1の溝路用支持装置11Aによれば、上述した従来構成(図15参照)に比して、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
また、本実施例1にあっては、複数の連結梁15の左右両端部が、溝路1の左右の側壁4a,4bの上面に、支持枠12a,12bの水平片部14a,14bを介して乗載されていることから、自動車等の重量の大きなものの荷重が掛かっても、溝路1の左右の側壁4a,4b上に差し渡された連結梁15によって、その荷重に耐える所定の強度を得ることができる。
実施例2の溝路用支持装置11Bは、図4,5に示すように、敷地境界t側に配置される支持枠12aに形成された嵌入孔部41の第一開口41aを、実施例1のものに比して上下方向の開口高さを低く形成すると共に、該嵌入孔部41に嵌め合わされる連結片45を断面伏L形状としたものである。尚、こうした嵌入孔部41と連結片45の他の構成は、上述した実施例1と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、重複する説明を省略した。
支持枠12aに形成された嵌入孔部41は、図6に示すように、立ち上がり片部13aの下部に形成されており、外側方に開口する第一開口41aと下方に開口する第二開口41bとからなる。ここで、嵌入孔部41の第一開口41aは、上記した断面伏L形状の連結片45を構成する乗載部45bを、外側方から水平方向に沿って挿通することができるように設定されている。また、嵌入孔部41の第二開口41bは、上述した実施例1と同様に、連結片45を嵌め合わせた状態で、該連結片45の垂下固定片部45aの外側面が支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面と略面一となるように、その内外方向幅が設定されている。
連結片45は、図4〜6に示すように、水平方向の乗載部45bと、該乗載部45bの外側端から下方に連成された垂下固定片部45aとから構成される。この連結片45は、垂下固定片部45aと乗載部45bとの連成部位が、支持枠12aの嵌入孔部41に嵌め合わされ、嵌め合わされた状態で、該垂下固定片部45aが支持枠12aから下方へ垂下されると共に該乗載部45bが該支持枠12aの水平片部14aの上面に載置される。そして、連結片45は、支持枠12aの嵌入孔部41に嵌め合わされた状態で、乗載部45bが当該支持枠12aの水平片部14aの上面に溶接によって固定される。こうして接合された状態で、連結片45は、その垂下固定片部45aの外側面が、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面と略面一となる。また、連結片45の垂下固定片部45aには、上述した実施例1と同様に、全螺子タイプの固定螺子37が、該垂下固定片部45aから外側に突出しないように、螺合されている。尚、連結片45は、鋼材等の金属製の平板が屈曲されることで形成されるものや、二枚の金属製平板が溶接により断面L形となるように接合されて形成されるものが適用できる。
こうした本実施例2の溝路用支持装置11Bは、施工に際して、上述した実施例1と同様に、支持枠12aを敷地境界tに隙間無く配置されるように、左右の支持枠12a,12bを溝路1の側壁4a,4b上に載置した後に、連結梁15の端部に溶接された連結片部21の垂下固定片部22に螺合された固定螺子27を螺回操作することにより、その先端を側壁4bに圧接させて、支持枠12a,12bが溝路1の側壁4a,4bに固定される。かかる本実施例2の構成にあっても、上述した実施例1と同様に、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面が敷地境界t側の最も外側に位置することから、該支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置できる。そのため、敷地境界tに目地sを設ける必要が無く、該目地sを形成するためのコストや時間を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、連結片45は、立ち上がり片部13aの外側または内側から嵌入孔部41に嵌め合わせできることから、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業と位置決め作業と嵩上げ部材の設置作業とを要しない。そのため、上述した実施例1と同様に、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
さらに、本実施例2の構成は、断面伏L形状の連結片45を支持枠12aの嵌入孔部41に嵌め合わせたものであり、該連結片45の乗載部45bが支持枠12aの水平片部14aに乗載されて接合されたものであることから、連結片45が支持枠12aに一層しっかりと固定される。そのため、この連結片45の垂下固定片部45aを介した溝路1の側壁4a,4bへの固定状態が一層安定する。
実施例3の溝路用支持装置11Cは、図7〜9に示すように、上述した実施例1と同様の矩形平板状の連結片35を、連結梁15の端部に溶接によって固定してなるものであり、支持枠12aには、各連絡梁15で連結された支持枠12bの各貫通孔16と夫々対向する位置に、連結片35を嵌め合わせる嵌入孔部31が夫々形成される。尚、各連結梁15に連結片35が接合されたこと、および嵌入孔部31を異なる位置に形成したこと以外は、上述した実施例1と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、重複する説明を省略した。
支持枠12aに設けられる嵌入孔部31は、上述した実施例1と同様に、外側方に開口する第一開口31aと下方に開口する第二開口31bとからなるものである。そして、各嵌入孔部31は、当該支持枠12aと対向状に配置された支持枠12bの立ち上がり片部13bの各貫通孔16と夫々対向する位置に形成されている。この嵌入孔部31に嵌め合わされる連結片35は、上述した実施例1と同様に、嵌合上部35bと垂下固定片部35aとからなる矩形平板状をなすものである。そして、各連結梁15の、敷地境界t側の端部が、各連結片35の嵌合上部35bの内側面に溶接されることによって、各連結梁15と各連結片35とが夫々接合されている。これにより、各連結梁15には、敷地境界t側の端部に連結片35が接合され、且つ該敷地境界tと反対側の端部に連結片部21が接合されている。尚ここで、連結梁15が支持枠12aの水平片部14aに載置された状態で、該連結梁15に接合された連結片35の嵌合上部35bが嵌入孔部31に嵌め合わされるように、連結梁15の端部と連結片35との接合位置が定められている。
連結片35を接合した連結梁15は、該連結片35の嵌合上部35bが支持枠12aの嵌入孔部31に嵌め合われ、且つ該支持枠12aの水平片部14aの上面に載置される。そして、これら各連結梁15は、支持枠12bの各貫通孔16を貫通して該支持枠12bの水平片部14bの上面に載置される。ここで、各連結梁15は、夫々の連結片35の外側面が、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面と略面一となるように、該支持枠12aの水平片部14a上に載置される。このように支持枠12a,12bの水平片部14a,14bに載置された各連結梁15は、上述した実施例1と同様に、該水平片部14a,14bに溶接によって固定される。これにより、連結片35は、連結梁15を介して支持枠12aに連結される。尚ここで、連結片35は、前記のように、連結梁15と溶接された後に、嵌入孔部31に嵌め合わされる構成の他に、嵌入孔部31に嵌め合わされた後に、連結梁15と溶接されるものであっても良い。
こうした本実施例3の溝路用支持装置11Cは、施工に際して、上述した実施例1と同様に、左右の支持枠12a,12bを溝路1の側壁4a,4b上に載置した後に、固定螺子27を螺回操作することにより、該支持枠12a,12bが溝路1の側壁4a,4bに固定される。かかる本実施例3にあっても、実施例1と同様に、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面が敷地境界t側の最も外側に位置することから、該支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置できる。そのため、敷地境界tに目地sを設ける必要が無く、該目地sを形成するためのコストや時間を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、連結梁15の端部に接合された連結片35は、立ち上がり片部13aの外側から支持枠12aの嵌入孔部31に嵌め合わせることができると共に、該立ち上がり片部13aの内側から該嵌入孔部31に嵌め合わせることも可能である。そのため、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業と位置決め作業と嵩上げ部材の設置作業とを要しないことから、上述した実施例1と同様に、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
さらに、本実施例3の構成は、連結片35を連結梁15に接合したものであることから、連結片35が連結梁15を介して支持枠12aに一層しっかりと固定される。そのため、この連結片35の垂下固定片部35aを介した溝路1の側壁4a,4bへの固定状態が一層安定する。
実施例4の溝路用支持装置11Dは、図10,11に示すように、敷地境界t側に配置される支持枠12aの水平片部14aに、下方開口する挿通孔部51が複数形成され、各挿通孔部51に、断面伏L形状の連結片55を夫々嵌め合わせるようにしたものである。尚、本実施例4は、嵌入孔部31,41に代えて、挿通孔部51を形成したものであり、挿通孔部51および連結片55の他の構成は、上述した実施例1,2と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、重複する説明を省略した。
支持枠12aには、複数の挿通孔部51が、該支持枠12aの長手方向に所定間隔をおいて形成されている。この挿通孔部51は、水平片部14aの、立ち上がり片部13aとの連成部位に隣接する外端部に、該水平片部14aを上下方向に貫通するように開口形成されており、連結片55の垂下固定片部55aを挿通可能とする略矩形状に開口されてなる。こうした挿通孔部51は、上述した実施例1の嵌入孔部31と同様に、連結梁15と同数が設けられており、各挿通孔部51は、支持枠12aに溶接された各連結梁15と長手方向で隣接する位置に、夫々設けられている。
連結片55は、上述した実施例2と同様に断面伏L形状をなし、垂直状の垂下固定片部55aと、該垂下固定片部55aの上端から内側に連成された乗載部55bとから構成される。この連結片55は、垂下固定片部55aが、支持枠12aの挿通孔部51に上方から挿入されて、該支持枠12aの水平片部14aの上面に乗載部55bが乗載される。このように乗載部55bが水平片部14aに乗載された状態で、垂下固定片部55aが、挿通孔部51に嵌め合わされ且つ該挿通孔部51から下方に垂下される。そして、連結片55は、支持枠12aの挿通孔部51に嵌め合わされた状態で、乗載部55bが当該支持枠12aの水平片部14aの上面に溶接によって接合される。このように接合された状態で、連結片55の垂下固定片部55aは、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面よりも内側に位置すると共に、該支持枠12aが載置された側壁4aの外側で、該側壁4aの外壁面5aに沿うようにして垂下される。また、連結片55の垂下固定片部55aには、上述した実施例1と同様に、全螺子タイプの固定螺子37が、該垂下固定片部55aから外側に突出しないように螺合されている。尚、本実施例4の連結片55にあっても、実施例2と同様に、金属製平板が屈曲形成されたものや、二枚の金属製平板が溶接されて形成されたものが適用できる。
こうした本実施例4の溝路用支持装置11Dは、施工に際して、上述した実施例2と同様に、左右の支持枠12a,12bを溝路1の側壁4a,4b上に載置した後に、固定螺子27を螺回操作することにより、該支持枠12a,12bが溝路1の側壁4a,4bに固定される。かかる本実施例4にあっても、実施例1,2と同様に、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面が敷地境界t側の最も外側に位置することから、該支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置できる。そのため、敷地境界tに目地sを設ける必要が無く、該目地sを形成するためのコストや時間を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、連結片55は、水平片部14aの上方から、挿通孔部51に挿入して嵌め合わせることができるため、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業と位置決め作業と嵩上げ部材の設置作業とを要せず、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
さらに、本実施例4の構成は、断面伏L形状の連結片55を支持枠12aの挿通孔部51に嵌め合わせた状態で、該連結片55の乗載部55bが支持枠12aの水平片部14aに乗載されて接合されたものであるから、該連結片55が支持枠12aに一層しっかりと固定される。そのため、溝路1の側壁4a,4bへの固定状態が一層安定する。
実施例5の溝路用支持装置11Eは、図12に示すように、各連結梁15の、敷地境界t側の端部に、矩形平板状の連結片65が接合され、該連結片65の下部を、支持枠12aに形成された挿通孔部51を介して下方に垂下させたものである。ここで、各挿通孔部51は、支持枠12aに対向配置された支持枠12bの各貫通孔16と、長手方向で同位置となるように夫々形成されている。尚、各連結梁15に連結片65が接合されていること、および各挿通孔部51が異なる位置に形成されたこと以外は、上述した実施例4と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、重複する説明を省略した。
支持枠12aの水平片部14aには、複数の挿通孔部51が所定間隔をおいて複数形成されている。各挿通孔部51は、上述した実施例4と同様に、該水平片部14aを上下方向に貫通するように開口形成されており、連結片65の垂下固定片部65aを挿通可能とする略矩形状に開口されてなる。そして、各挿通孔部51は、当該支持枠12aと対向状に配置された支持枠12bの立ち上がり片部13bに形成された各貫通孔16と、長手方向で同じ位置となるように、支持枠12aに形成されている。これにより、各連結梁15の端部に接合された連結片65は、各連結梁15が支持枠12bの各貫通孔16を貫通した配置された状態で、支持枠12aの各挿通孔部51に挿入され得る。
連結片65は、連結梁15に接合される接合上部65bと、該接合上部65bから下方に連成された垂下固定片部65aとからなる。ここで、連結片65は、その接合上部65bの内側面が、連結梁15の敷地境界t側の端部に、溶接によって接合され、この接合により、垂下固定片部65aが連結梁15の当該端部に垂設されている。これにより、各連結梁15には、上述した実施例3と同様に、敷地境界t側の端部に連結片65が接合され、且つ該敷地境界tと反対側の端部に連結片部21が接合されている。これら各連結梁15は、その連結片65が、支持枠12aの挿通孔部51に上方から挿入されて、該支持枠12aの水平片部14aの上面に載置される。この状態で、連結片65の垂下固定片部65aが、挿通孔部51に嵌め合わされ且つ該挿通孔部51から下方に垂下される。これら各連結梁15は、前記のように支持枠12aの水平片部14aの上面に載置されると共に、対向する支持枠12bの各貫通孔16を貫通して該支持枠12bの水平片部14bの上面に載置される。そして、支持枠12a,12bの水平片部14a,14bに乗載された各連結梁15は、上述した実施例4と同様に、該水平片部14a,14bに溶接によって夫々接合される。尚、本実施例5の連結梁15にあっては、敷地境界t側の端部が、支持枠12aの立ち上がり片部13aの内側面よりも内側に位置することから、実施例1〜4よりも短尺に設定されている。
こうした本実施例5の溝路用支持装置11Eは、施工に際して、上述した実施例4と同様に、左右の支持枠12a,12bを溝路1の側壁4a,4b上に載置した後に、固定螺子27を螺回操作することにより、該支持枠12a,12bが溝路1の側壁4a,4bに固定される。かかる本実施例5にあっても、実施例4と同様に、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面が敷地境界t側の最も外側に位置することから、該支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置できる。そのため、敷地境界tに目地sを設ける必要が無く、該目地sを形成するためのコストや時間を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、連結片65は、水平片部14aの上方から、挿通孔部51に挿入して嵌め合わせることができるため、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業と位置決め作業と嵩上げ部材の設置作業とを要せず、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
さらに、本実施例5の構成は、連結片65を連結梁15に接合したものであることから、連結片65が連結梁15を介して支持枠12aに一層しっかりと固定される。そのため、この連結片65の垂下固定片部65aを介した溝路1の側壁4a,4bへの固定状態が一層安定する。
実施例6の溝路用支持装置11Fは、図13に示すように、敷地境界t側に配置される支持枠12aの挿通孔部51に、断面伏コ字形の連結片75を嵌め合わせるようにしたものである。尚、実施例6は、上述した実施例4の断面伏L形の連結片55に代えて、断面伏コ字形の連結片75を用いたものであり、該連結片75以外の構成は、実施例4と同じであることから、同じ構成要素には同じ符号を記し、重複する説明を省略した。
連結片75は、断面伏コ字形をなすものであって、水平状の乗載部75bと、該乗載部75bの外側端から下方に連成される垂下固定片部75aと、該乗載部75bの内側端から下方に連成される内側固定部75cとからなる。各連結片75は、垂下固定片部75aが、支持枠12aの各挿通孔部51に上方から夫々挿入されて、該支持枠12aの水平片部14aの上面に乗載部75bが夫々乗載される。この状態で、垂下固定片部55aが挿通孔部51に嵌め合わされ且つ該挿通孔部51から下方に垂下されると共に、内側固定部75cが水平片部14aの内側方で下方に垂下される。ここで、垂下固定片部75aは、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面よりも内側に位置する。さらに、乗載部75bは、その内外方向の幅が、側壁4aの上部幅よりも長い寸法に設定されていることから、支持枠12aを、溝路1を構成する側壁4aの上面に載置すると、連結片75の垂下固定片部75aが、該側壁4aの外側で垂下され、且つ内側固定部75cが該側壁4aの内側で垂下される。このように連結片75の乗載部75bが支持枠12aの水平片部14aに載置された状態で、該乗載部75bと水平片部14bとが溶接によって接合される。尚、本実施例6の連結片75は、実施例2と同様に、金属製平板を屈曲形成したものや、三枚の金属製平板を溶接して形成したものが適用できる。
また、連結片75の内側固定部75cには、連結梁15の端部に接合された連結片部21と同様に、ボルトタイプの固定螺子27が内側方から螺合されている。この固定螺子27は、締付方向への螺回操作によって、その先端を側壁4aの内壁面に圧設可能である。
こうした本実施例6の溝路用支持装置11Fは、施工に際して、上述した実施例4と同様に、支持枠12aを敷地境界tに隙間無く配置するように、左右の支持枠12a,12bを溝路1の側壁4a,4b上に載置する。このとき、支持枠12aから垂下される連結片75の垂下固定片部75aを、その内側面が側壁4aの外壁面に当接するようにして、該側壁4aの外側に配置する。これに伴って、連結片75の内側固定部75cは、側壁4aの内側に垂下される。この後に、連結片75の内側固定部75cに螺合された固定螺子27を螺回操作することにより、その先端を側壁4aの内壁面に圧接させて、該側壁4aを固定螺子27と垂下固定片部75aとにより挟持する。さらに、連結梁15の端部に溶接された連結片部21の垂下固定片部22に螺合された固定螺子27を螺回操作することにより、その先端を側壁4bに圧接させる。これにより、支持枠12a,12bが、溝路1の側壁4a,4bに固定される。かかる本実施例6にあっても、上述した実施例4と同様に、連結片75の垂下固定片部75aが、支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面よりも内側にあることから、該支持枠12aの立ち上がり片部13aを敷地境界tに隙間無く配置できる。そのため、敷地境界tに目地sを設ける必要が無く、該目地sを形成するためのコストや時間を削減できると共に、施工後の敷地境界における美観が向上する。また、連結片75は、水平片部14aの上方から、挿通孔部51に挿入して嵌め合わせることができるため、上述した従来構成のように支持枠を上下反転させる作業と位置決め作業と嵩上げ部材の設置作業とを要せず、製造にかかるコストと時間とを低減できる。
さらに、本実施例6の構成は、断面伏コ字形状の連結片75を支持枠12aの挿通孔部51に嵌め合わせた状態で、乗載部75bを支持枠12aの水平片部14aに乗載して溶接したものであるから、該連結片75を支持枠12aに一層しっかりと固定できる。そのため、溝路1の側壁4a,4bへの固定状態が一層安定する。
また、上述した実施例1〜5にあっては、敷地境界t側の支持枠12aから垂下される連結片の垂下固定片部に全螺子タイプの固定螺子37を螺合した構成としたが、これに限らず、実施例6のように、連結片の垂下固定片部に固定螺子を備えずに、該垂下固定片部を溝路1の側壁4aの外側面に直に当接する構成としても良い。
また、上述した実施例2にあっては、断面伏L形の連結片45を備えた構成であるが、実施例6と同様に、断面伏コ字形の連結片を適用することも可能である。
また、上述した実施例1〜3にあっては、敷地境界t側の支持枠12aに連結された連結片35,45が、その外側面を該支持枠12aの立ち上がり片部13aの外側面と略面一となるように、嵌入孔部31,41に嵌め合わされるようにしたものであるが、これに限らず、連結片の外側面が立ち上がり片部13aの外側面よりも内側に位置するように、該連結片を嵌入孔部に嵌め合わせる構成としても良い。かかる構成にあっても、支持枠12aの立ち上がり片部13aが最も外側に位置することから、上述した実施例1〜3と同様の作用効果を奏し得る。
また、上述した実施例1〜6にあっては、連結梁と同数の連結片を配設した構成としたが、これに限らず、連結片の配設数は適宜設定可能であり、連結梁と異なる所定個数の連結片を配設した構成としても良い。例えば、実施例1〜6にあって、支持枠の長手方向の両端部に、夫々連結片が配設された構成とし、一の支持枠対に、四個の連結梁と二個の連結片とを備えたものとしても良い。この場合には、連結梁についても、支持枠の両端部に配設した連結梁にのみ、反対側の端部に連結片部を備えた構成とすることが好適である。
また、上述した実施例1,2,4,6にあって、連結梁15は、敷地境界t側の端部を、支持枠12aの立ち上がり片部13aの内側面に当接するように配設した構成であるが、この他の構成として、該立ち上がり片部13aに連結梁15の端部を嵌入可能な嵌合孔を形成し、該連結梁15の端部を該嵌合孔に嵌め合わせるようにしても良い。かかる構成によれば、連結梁15を支持枠12aに対して容易かつ安定して位置決めすることができる。
また、上述した実施例1〜6は、左右の支持枠12a,12bの両立ち上がり片部13a,13b間に形成される通水部9を、溝路1の幅よりも狭く且つ敷地境界t寄りに設ける構成としたが、これに限らず、通水部を溝路1の幅と略同じとするように形成した構成とすることもできる。この場合には、敷地境界t側の側壁4aに載置される支持枠12aと同じ断面略L形の支持枠を他方の側壁4bに載置する。さらに、こうした他方の側壁4bに載置する支持枠は、実施例1〜6の支持枠12aと同様に、嵌入孔部または挿通孔部を備え且つ連結片を嵌め合わせた構成とすることも可能である。ここで、他方の支持枠に嵌め合わされる連結片の垂下固定片部には、ボルトタイプの固定螺子を螺合できる。
本発明にあっては、上述した実施例に限定されるものではなく、上述の実施例以外の構成についても本発明の趣旨の範囲内で適宜変更して実施可能である。
1 溝路
4a,4b 側壁
9 通水部
11A,11B,11C,11D,11E,11F 溝路用支持装置
12a,12b 支持枠
13a,13b 立ち上がり片部
14a,14b 水平片部
15 連結梁
22 垂下固定片部
31,41 嵌入孔部
35,45,55,65,75 連結片
35a,45a,55a,65a,75a 垂下固定片部
35b 嵌合上部
45b,55b 乗載部
51 挿通孔部
t 敷地境界

Claims (2)

  1. 溝路を構成する左右の側壁に夫々乗載される水平片部と各水平片部の一側端に連成された立ち上がり片部とを備え、該溝路の上部で所定間隔をおいて対向状に配置された両立ち上がり片部の間に通水部を形成する一対の支持枠と、
    該支持枠の長手方向に所定間隔で配設され、両支持枠の水平片部の上面に載置されて両支持枠を連結する複数の連結梁と、
    両支持枠に夫々連結される一対の垂下固定片部を備え、両垂下固定片部を左右の側壁の外側に位置させて、垂下固定片部対によって両側壁を挟持することにより、両支持枠を溝路の側壁に固定する枠固定手段と
    を備えた溝路用支持装置において、
    敷地境界側の支持枠に設けられ、立ち上がり片部の下部に形成された外側方および下方に開口する複数の嵌入孔部と、
    他方の支持枠に、嵌入孔部と対応する位置に設けられた、連結梁が貫通する貫通孔と、
    略平板状をなし、該嵌入孔部に嵌め合わされ、嵌め合わされた状態で、外側面が支持枠の立ち上がり片部の外側面と略面一となるように板厚が定められ、支持枠の嵌入孔部に嵌め合わされた部位を嵌合上部とし、当該支持枠の立ち上がり片部から下方へ垂下される部位を前記枠固定手段の垂下固定片部とする連結片と
    を備え、
    連結片の嵌合上部は、連結梁の敷地境界側端部に接合されるものであり、
    さらに該垂下固定片部に螺合される固定螺子が、螺子頭を有しない全螺子タイプのものであることを特徴とする溝路用支持装置。
  2. 溝路を構成する左右の側壁に夫々乗載される水平片部と各水平片部の一側端に連成された立ち上がり片部とを備え、該溝路の上部で所定間隔をおいて対向状に配置された両立ち上がり片部の間に通水部を形成する一対の支持枠と、
    該支持枠の長手方向に所定間隔で配設され、両支持枠の水平片部の上面に載置されて両支持枠を連結する複数の連結梁と、
    両支持枠に夫々連結される一対の垂下固定片部を備え、両垂下固定片部を左右の側壁の外側に位置させて、垂下固定片部対によって両側壁を挟持することにより、両支持枠を溝路の側壁に固定する枠固定手段と
    を備えた溝路用支持装置において、
    敷地境界側の支持枠に設けられ、水平片部の、立ち上がり片部との連成部位に隣接して、側壁の外側に位置するように形成された下方に開口する複数の挿通孔部と、
    他方の支持枠に、嵌入孔部と対応する位置に設けられて、連結梁が貫通する貫通孔と、
    連結梁の敷地境界側端部に接合される接合上部と、該接合上部から下方に連成され、挿通孔部に挿通して、該挿通孔部から下方に垂下される垂下固定片部とからなる連結片と
    を備えたことを特徴とする溝路用支持装置。
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