JP2016222086A - 自動二輪車の電装品取付構造 - Google Patents

自動二輪車の電装品取付構造 Download PDF

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Abstract

【課題】車体前部をスリム化することができる自動二輪車の電装品取付構造を提供する。【解決手段】自動二輪車は、左右一対のフレーム片5L,5Rを有するメインフレーム1aを備えている。エンジンEのシリンダヘッド24の後面に吸気通路IPが接続され、シリンダヘッド24の前面に排気通路EPが接続されている。レギュレータ40が、右側のフレーム片5Rの内側で、シリンダヘッド24の後方、且つ吸気通路IPの上方に配置されて、右側のフレーム片5Rに取り付けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、左右一対のフレーム片を有するメインフレームを備えた自動二輪車における電装品の取付構造に関するものである。
近年、自動二輪車において、操縦性を向上させるために、ライディングポジションにおける両脚の開き幅を狭くしたい、すなわち、車体前部の車幅方向寸法を小さくしたいとの要望がある。しかしながら、車体前部のカウルやカバーの内側には、各種電装品が配置されており、車体前部のスリム化が困難であった。例えば、特許文献1のように、レギュレータを変速機(トランスミッション)の近傍に配置したものもある。
特許第5138402号公報
しかしながら、特許文献1のように、レギュレータを変速機の近傍に配置すると、特に、モトクロス用のような不整地走行をする自動二輪車では、後輪により跳ね上げられた泥が付着しやすい。
本発明は、車体前部をスリム化することができる自動二輪車の電装品取付構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の自動二輪車の電装品取付構造は、左右一対のフレーム片を有するメインフレームを備えた自動二輪車の電装品取付構造であって、エンジンのシリンダヘッドの後面に吸気通路が接続され、前記シリンダヘッドの前面に排気通路が接続され、前記電装品が、一方の前記フレーム片の内側で、前記シリンダヘッドの後方、且つ前記吸気通路の上方に配置されて、前記一方のフレーム片に取り付けられている。電装品は、エンジンの電気制御系、ランプの制御系を含む、電気系全般にわたる部品であり、例えば、ジェネレータで発電される交流電流を直流電圧に変換、制御するレギュレータである。
この構成によれば、電装品が、車体の前部でなく、シリンダヘッドの後方に配置されているので、車体の前部がスリムになる。また、電装品が、フレーム片の内側で、シリンダヘッド後方の吸気通路の上方に配置されているので、モトクロス用のような不整地走行をする自動二輪車であっても泥がつきにくい。さらに、フレーム片の内側に配置されているので、万が一転倒しても、電装品が破損しにくい。また、排気側に比べて低温となる吸気側に配置されているので、電装品の温度上昇が抑制される。
本発明において、前記電装品が、前記吸気通路に設けられたスロットルボディの上方に配置されていることが好ましい。この構成によれば、フレーム片の間で、エンジンの後方、且つスロットルボディの上方は比較的周辺部品が少なく走行風が流れやすいので、電装品の放熱性が向上する。
本発明において、前記エンジンの上方に燃料タンクが配置され、前記燃料タンクの下面に燃料ポンプが装着され、前記燃料ポンプの一側方に、前記燃料ポンプと燃料噴射弁とを接続する燃料ホースが配置されている場合、前記電装品が、前記燃料ポンプの他側方に配置されていることが好ましい。この構成によれば、燃料ポンプおよび燃料ホースとの干渉を避けつつ、スペースを有効利用して電装品を配置できる。また、燃料ポンプおよび燃料ホースにより妨げられることなく、走行風を電装品に導くことができる。
本発明において、車体に搭載された制御装置から延びるケーブルが、前記左右一対のフレーム片の一方のフレーム片に沿って配置されている場合、前記電装品が、他方のフレーム片に固定されていることが好ましい。この構成によれば、ケーブルとの干渉を避けつつ、スペースを有効利用して電装品を配置できる。また、ケーブルにより妨げられることなく、走行風を電装品に導くことができる。
本発明において、前記吸気通路が車幅方向の一側に配置され、前記電装品が前記一側と反対側の他側に配置されていることが好ましい。この構成によれば、吸気通路との干渉を避けつつ、スペースを有効利用して電装品を配置できる。
本発明において、前記電装品が、ブラケットを介して一方のフレーム片の内側に取り付けられて、側面視で、前記一方のフレーム片に外側方から覆われ、前記電装品が、前記一方のフレーム片の外側方から取り付けられる締結部材により締結されていることが好ましい。この構成によれば、電装品がフレーム片に外側方から覆われるので、外観が向上する。また、車体の外側方から締結できるので、作業性が向上する。この場合、前記ブラケットが板材からなり、弾性体を介して前記電装品に締結されていることが好ましい。この構成によれば、車体の振動がフレーム片から電装品に伝わるのを抑制できる。また、既存の小さいグロメット型の弾性体を使用できる。
本発明の自動二輪車の電装品取付構造によれば、車体の前部がスリムになるうえに、電装品に泥がつきにくい。
本発明の第1実施形態に係る電装品取付構造を備えた自動二輪車を示す側面図である。 同自動二輪車の車体フレームを示す平面図である。 同自動二輪車の前部を示す平面図である。 同自動二輪車の要部を示す拡大側面図である。 図4から車体フレームを省略した状態を示す拡大側面図である。 同レギュレータの取付構造を車体前方から見た正面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本明細書において、「左側」および「右側」は、自動二輪車に乗車した運転者から見た左右側をいう。
図1は本発明の第1実施形態に係る自動二輪車の右側面図である。図1の自動二輪車は、不整地走行をする、いわゆるモトクロスタイプの一人乗り用の自動二輪車である。この自動二輪車の車体フレームFRは、前半部を形成するフロントフレーム部1と、後半部を形成するリヤフレーム部2とを有している。
フロントフレーム部1は、ヘッドパイプ4から後方斜め下方に延びるメインフレーム1aと、ヘッドパイプ4から下方に延びた後、後方へ延びてメインフレーム1aの下端に接続されるロワフレーム1bとを有している。図2の平面図に示すように、メインフレーム1aは、左右一対のフレーム片5L,5Rを有している。フレーム片5L,5Rの大部分は、後方に向かって幅が広がるように構成されている。つまり、左右のフレーム片5L,5Rの間のスペースが、後部において大きくなっている。詳細には、フレーム片5L,5Rは、ヘッドパイプ4からエンジンEの後述するシリンダヘッド24の真上付近まで幅が徐々に広がり、それより後方では幅がほぼ一定になっている。
図1に示すように、フレーム片5L,5Rがメインフレーム1aの前半部を構成し、メインフレーム1aの後半部は左右一対のスイングアームブラケット9で構成されている。フレーム片5L,5Rが圧延品または鋳造品であるのに対し、スイングアームブラケット9は、鍛造品であり、フレーム片5L,5Rの後端部に溶接により固着されている。図2に示すように、左右のスイングアームブラケット9の上端部が、左右方向(車幅方向)に延びるクロス部材7により連結されている。
一方、リヤフレーム部2は、メインフレーム1aのフレーム片5L,5Rの後部に連結されて後方に延びるシートレール2aと、補強レール2bとを有している。補強レール2bは、シートレール2aの下方でスイングアームブラケット9に連結されて後方斜め上方に延び、後端部がシートレール2aに連結されている。
前記ヘッドパイプ4にステアリングシャフト(図示せず)を介してフロントフォーク8が回動自在に軸支されている。フロントフォーク8の上端部に操向用のハンドル6が固定され、フロントフォーク8の下端部に前輪10が取り付けられている。一方、前記スイングアームブラケット9に取り付けたピボット軸19の回りに、スイングアーム12が上下揺動自在に軸支されている。スイングアーム12の後端部に、後輪14が回転自在に支持されている。シートレール2aとスイングアーム12との間に、路面から後輪14にかかる衝撃を吸収するリヤサスペンション13が懸架されている。本実施形態のリヤサスペンション13は、いわゆる1本サスであり、車体の車幅方向中央部に配置されている。
メインフレーム1aの下方で、ロワフレーム1bの上方に、エンジンEが配置され、車体フレームFRに取り付けられている。エンジンEがドライブチェーン11を介して後輪14を駆動する。本実施形態のエンジンEは、単気筒エンジンである。ただし、エンジンの形式はこれに限定されない。エンジンEは、エンジン回転軸であるクランク軸16を支持するクランクケース20と、クランクケース20の前部の上面から上方に突出したシリンダ22と、その上方のシリンダヘッド24とを有している。
エンジンEの上方に燃料タンク15が配置され、メインフレーム1aの上部に支持されている。燃料タンク15の下面に、エンジンEに燃料を供給する燃料ポンプ17が装着されている。また、燃料タンク15の後方でシートレール2aにシート18が支持されている。シート18は前後方向に長く形成され、シート18の前端が燃料タンク15の上方に位置し、後端が後輪14の上方に位置している。自動二輪車の上部は、前方からシュラウド31、サイドカバー33およびリヤカウル35により外側方から覆われている。
エンジンEのシリンダヘッド24の前面に、排気通路EPの前半部を構成する排気パイプ25が接続されている。排気パイプ25は、エンジンEの排気をシリンダヘッド24の前面から、クランクケース20の上方でシリンダヘッド24の側方を通って後方に導き、後輪14の上方に配置された排気マフラ26に接続されている。排気マフラ26が排気通路EPの後半部を構成する。
シリンダヘッド24の後面に、エンジンEに吸気を導入する吸気通路IPが接続されている。吸気通路IPには、シリンダヘッド24の後面に接続されるスロットルボディ28と、スロットルボディ28の後方に配置されるエアクリーナ30と、スロットルボディ28とエアクリーナ30とを接続する吸気管32とが設けられている。スロットルボディ28は、後述の燃料噴射弁46(図3)を備えている。エアクリーナ30は、シート18の下方に配置されており、外気をエンジン吸気として取り込み、浄化したのち、エンジンEへ導出する。
図3に示すように、吸気通路IPが車幅方向の一側方である左側に配置されている。詳細には、エンジンEの吸気ポート(図示せず)は、車幅方向の中央部に位置しているが、スロットルボディ28に形成された吸気通路IPが、後方に向かって左側に傾斜して延びている。スロットルボディ28の後端に吸気管32が接続されており、吸気管32は、車体の左側を前後方向に延びて、エアクリーナ30に接続されている。平面視で、スロットルボディ28の後方およびエアクリーナ30の前方で、吸気管32の右側方に前記リヤサスペンション13が位置している。
自動二輪車に搭載される電装品の一種であるレギュレータ40が、右側のフレーム片5Rの内側でシリンダヘッドの後方に配置されている。本実施形態では、図1のメインフレーム1aにおけるシュラウド31およびサイドカバー33から露出した部分の内側に、レギュレータ40が配置されている。レギュレータ40は、図3のジェネレータ36で発電される交流電流を直流電圧に変換、制御(整流)する装置である。ジェネレータ36は、エンジンEのクランク軸16の左端部に連結されている。本実施形態の自動二輪車は、バッテリレスでコンデンサ搭載型の車両で、ジェネレータ36とコンデンサ(図示せず)とが、レギュレータ40を介して接続されている。
図4は、レギュレータ40が配置されている部分を拡大して示す右側面図であり、図5は、図4から車体フレームFRを省略した状態を示す右側面図である。図5に示すように、レギュレータ40は、吸気通路IPの上方、詳細には、スロットルボディ28の上方で燃料タンク15の下方に配置されている。スロットルボディ28の上方は、車幅方向寸法の大きな部品が配置されていないので、車幅方向および前後方向の通気性がよい。また、燃料タンク15の下方に配置されているので、燃料タンク15の底壁を上方に凹入させて、その凹入部にレギュレータ40を配置する場合と比べて、レギュレータ配置によって燃料タンク15の容量が減少するのを防ぐことができる。
また、レギュレータ40から離れた下方を排気パイプ25が通過している。つまり、レギュレータ40は、排気パイプ25よりも上方に離間して配置されている。これにより、排気パイプ25の熱による影響を回避できる。また、レギュレータ40は、クロス部材7に近接して、クロス部材7の前方斜め下方に配置されている。これにより、左右のフレーム片5L,5Rの間における吸気通路IPの上方でクロス部材7の前方下方に、クロス部材7に沿って車幅方向に延びる比較的大きな空間が形成され、レギュレータ40からの熱が、レギュレータ40の周囲に篭るのを防ぐことができる。
図5に示すように、レギュレータ40は、長尺状で、図5の横方向である長手方向に沿って延びる複数の冷却フィン42を有している。レギュレータ40の長手方向の両端部に、取付孔44,44が形成されている。各取付孔44は、長円形の貫通孔からなる。レギュレータ40の下面から電圧入出力用のハーネス45が導出されている。
図5に示すように、レギュレータ40は、その長手方向がメインフレーム1aの延在方向に沿うように配置されている。具体的には、レギュレータ40の長尺方向と、メインフレーム1aの延在方向が平行になっている。冷却フィン42が、図4に示す右側のフレーム片5Rの内面に対向している。これにより、図2の冷却フィン42とフレーム片5Rとの間に走行風が流れ、冷却フィン42の放熱性が向上する。また、冷却フィン42は、図5に示すレギュレータ40を車体に取り付けた状態で、後ろ下がりに傾斜している。これにより、例えば、車体を水洗いしたときの水が、冷却フィン42に沿って後方へ流れ落ちる。ただし、冷却フィン42は、前下がりに傾斜していてもよい。
図3に示すように、レギュレータ40は車体の右側に配置されている。詳細には、レギュレータ40は、リヤサスペンション13の前方で、燃料ポンプ17の右側に配置されている。これにより、リヤサスペンション13および燃料ポンプ17との干渉を避けて、レギュレータ40を配置できる。燃料ポンプ17の左側方に、燃料ポンプ17とスロットルボディ28の燃料噴射弁46とを接続する燃料ホース48が配置されている。燃料噴射弁46は、スロットルボディ28内の吸気通路IPに燃料を噴射する。また、平面視で、燃料ポンプ17とレギュレータ40との間に、スペースが形成されており、このスペースにスロットルケーブル52が配置されている。
図2に示すように、車体に搭載された電気的な制御装置(図示せず)から延びる電気ケーブル50が、左側のフレーム片5Lに沿って配置されている。制御装置は、例えば、シート18(図1)の下方に配置されている。電気ケーブル50の接続先は、エンジンEの各センサ、アクチュエータ等である。エンジンEのセンサは、例えば、吸気圧センサ、吸気温センサ等であり、アクチュエータは、例えば、点火プラグ、燃料噴射弁46等の駆動装置である。
レギュレータ40は、平面視で、その大部分がシリンダヘッド24の右側端よりも右側に位置している。これにより、シリンダヘッド24の上方および右側方を通過した走行風がレギュレータ40に向かって流れやすくなり、レギュレータ40の放熱性が向上する。
図4に示すレギュレータ40は、ブラケット55を介して一方の右側のフレーム片50Rの内側に取り付けられ、側面視で、その全体が右側のフレーム片5Rに外側方から覆われている。図5に示すように、ブラケット55は、板金を折り曲げ加工することで形成され、車体に取り付けた状態で、下辺55aが前上がりのほぼ矩形である。ブラケット55は、車体フレームFRに支持される被支持部56と、レギュレータ40が取り付けられる取付部58と、被支持部56と取付部58とを連結する連結部60とを有している。
図6に示すように、被支持部56は、表面が車幅方向外側を向いており、裏面に溶接ナット57が取り付けられている。連結部60は被支持部56から車幅方向内側に傾斜して延びている。連結部60は、さらに、車幅方向内側へ90°に折り曲げられたのち、再度90°折り曲げられて連結部60に平行な取付部58が形成される。取付部58の内側面に、板金からなる円環状のスペーサ部材62が溶接されており、取付部58は他の部分よりも、スペーサ部材62の分だけ厚肉に構成されている。
図5に示す被支持部56は、下部に前後方向に対して約30°傾斜した方向に並んで2つ形成されており、各被支持部56に左右方向(車幅方向)を向くねじ孔56aが形成されている。本実施形態では、ねじ孔56aは溶接ナット57(図6)で構成されている。連結部60の中央部に、肉抜き孔60aが形成されている。取付部58は、上部に、やはり前後方向に対して約30°傾斜した方向に並んで2つ形成されており、各取付部58に貫通孔からなる挿通孔58aが形成されている。挿通孔58aとスペーサ部材62の中心孔62a(図6)は一致している。
図4に示すように、スイングアームブラケット9の上端部(前端部)に、下方に突出する第1取付片66が鍛造によりスイングアームブラケット9と一体に形成されている。第1取付片66に、左右方向を向く第1ボルト挿通孔66aが形成されている。第1取付片66の近傍、詳細には、スイングアームブラケット9における第1取付片66の下方後方に、エンジンブラケット65が取り付けられるエンジン取付部68が鍛造によりスイングアームブラケット9と一体に形成されている。このように、第1取付片66をエンジンブラケット65と別体で設けることで、エンジンEを取り外すことなく、レギュレータ40を着脱できる。
右側のフレーム片5Rの下端部(後端部)に、第2取付片70が溶接により固着されている。第2取付片70は、右側のフレーム片5Rから前方斜め下方に突出し、第1取付片66の上方斜め前方に位置している。第2取付片70に、左右方向を向く第2ボルト挿通孔70aが形成されている。
レギュレータ40の車体への取り付けを説明する。まず、ブラケット55にレギュレータ40を取り付けて、サブアッシーを組み立てる。詳細には、図5に示すように、ブラケット55の上部の取付部58の挿通孔58aとスペーサ部材62の中心孔62aに、ゴムのような弾性体からなる円筒状のグロメット69を嵌合する。グロメット69は、軸方向の両端に鍔部72,72が形成されており、両鍔部72,72の間で、ブラケット55の取付部58とスペーサ部材62とに装着される。
つぎに、グロメット69の内側に円筒状のカラー74を挿通する。カラー74は、軸方向の一端(図5では車体外側)に鍔部74aが形成されている。この状態で、カラー74の一端側から円筒状のカラー74の内側にボルト75を挿通する。さらに、ボルト75をレギュレータ40の取付孔44に挿通した後、ナット76に締め付ける。以上により、ブラケット55にレギュレータ40が取り付けられ、サブアッシーが構成される。
つづいて、レギュレータ40およびブラケット55からなるサブアッシーを車体に取り付ける。具体的には、図4に示す右側のフレーム片5Rの第1取付片66の第1ボルト挿通孔66aおよび第2取付片70の第2ボルト挿通孔70aに、車体の外側から締結部材の一種であるボルト78をそれぞれ挿通する。ボルト78は、さらに、図5に示すブラケット55の被支持部56のねじ孔56aに締め付けられる。以上により、レギュレータ40がブラケット55を介してメインフレーム1aに取り付けられる。このように、サブアッシーを組んだ後で、車体の外側方からボルト78を締結して取り付けるので、作業性がよい。
図5に示すように、ブラケット55の肉抜き孔60aをレギュレータ40から延びるハーネス45が通過している。このように、本実施形態では、ブラケット55は、レギュレータ40の取り付けに加えて、ハーネス45のガイド機構としても機能している。これにより、ハーネス45の不所望な移動が規制される。
上記構成によれば、レギュレータ40が、車体の前部でなく、シリンダヘッド24の後方に配置されているので、車体の前部がスリムになる。また、レギュレータ40が、右側のフレーム片5Rの内側で、シリンダヘッド24の後方の吸気通路IPの上方に配置されているので、モトクロス用のような不整地走行をする自動二輪車であっても泥がつきにくい。その結果、レギュレータ40が故障しにくくなる。さらに、右側のフレーム片5Rの内側に配置されているので、万が一転倒しても、レギュレータ40が破損しにくい。また、排気側に比べて低温となる吸気側に配置されているので、レギュレータ40の温度上昇が抑制される。
ここで、図2に示すように、左右のフレーム片5L,5Rの間隔は、前方に向かって狭くなるので、フレーム片5L,5Rの内側で前方には、スペース的にレギュレータ40を配置しにくい。図5に示すレギュレータ40を、同図の位置よりも前方に配置すると燃料ポンプ17と干渉し、右側のフレーム片5Rに沿った後方に配置すると、スロットルボディ28と干渉するうえに、排気パイプ25に近づいて熱的に不利となる。
また、レギュレータ40が、排気パイプ25の上方に間隔をあけて配置されているので、路面からの泥水が排気パイプ25に衝突することでレギュレータ40にまで達するのを防ぐことができる。さらに、レギュレータ40の上方が、シート18および燃料タンク15により覆われているので、上方からの雨水、泥水等がレギュレータ40に向かうのを防ぐことができる。
レギュレータ40が、スロットルボディ28の上方に配置されている。左右のフレーム片5L,5Rの間で、シリンダヘッド24の後方、且つスロットルボディ28の上方は走行風が流れやすい。したがって、レギュレータ40の放熱性が向上する。
図3に示す燃料ポンプ17の左側に燃料ホース48が配置され、燃料ポンプ17の右側にレギュレータ40が配置されている。これにより、燃料ポンプ17および燃料ホース48との干渉を避けつつ、スペースを有効利用してレギュレータ40を配置できる。また、燃料ポンプ17および燃料ホース48により妨げられることなく、走行風がレギュレータ40に導かれる。
図2に示す電気ケーブル50が左側のフレーム片5Lに沿って配置され、レギュレータ40が、右側のフレーム片5Rに取り付けられている。これにより、電気ケーブル50との干渉を避けつつ、スペースを有効利用してレギュレータ40を配置でき、しかも、電気ケーブル50に生じる電磁ノイズを低減できる。また、電気ケーブル50により妨げられることなく、走行風がレギュレータ40に導かれる。
図3に示す吸気通路IPが車体の左側に配置され、レギュレータ40が右側に配置されている。これにより、吸気通路IPとの干渉を避けつつ、スペースを有効利用してレギュレータ40を配置できる。また、吸気通路IPには、スロットル弁駆動機構(図示せず)、スロットルケーブル52、スロットル用プーリ(図示せず)、燃料噴射弁46、スロットルボディ28に接続される電線等が付属しているが、これらの機器との干渉も防ぐことができる。
レギュレータ40が、図5に示すブラケット55を介して図4に示す右側のフレーム片5Rの内側に取り付けられて、側面視で、右側のフレーム片5Rに外側方から覆われている。これにより、レギュレータ40が側面視で見えなくなるので、自動二輪車の外観が向上する。また、レギュレータ40が、右側のフレーム片5Rの外側方から取り付けられる締結部材78により締結されているので、車体の外側方から締結できるから、作業性が向上する。
図5に示すように、ブラケット55がグロメット69を介してレギュレータ40に締結されている。これにより、車体の振動がレギュレータ40に伝わるのを抑制できる。車体フレームFRとブラケット55との間に弾性体を設けてもよいが、レギュレータ40とブラケット55との間に設ける方が、設計の自由度が向上する。具体的には、ブラケット55が板金で構成されているので、既存の小さいグロメット69を使用できる。
本発明は、以上の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。例えば、上記実施形態では、モトクロスタイプの自動二輪車について説明したが、本発明の電装品取付構造は、モトクロスタイプ以外の自動二輪車にも適用できる。また、上記実施形態では、電装品は車体の右側に配置されているが、左側に配置してもよい。
さらに、上記実施形態では、電装品40としてレギュレータが用いられているが、これに限定されず、例えば、コンデンサ、リレー、ヒューズ、イグニッションコイル、転倒センサ、エンジンコントロールユニット(ECU)等であってもよい。これらの電装品は、電装品自身が発熱するが、本発明の取付構造によれば、電装品の周囲の温度が高くなるのを抑制できるから、電装品の温度が上昇するのを防ぐことができる。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1a メインフレーム
5L,5R フレーム片
15 燃料タンク
17 燃料ポンプ
24 シリンダヘッド
28 スロットルボディ
40 レギュレータ(電装品)
46 燃料噴射弁
48 燃料ホース
50 電気ケーブル
55 ブラケット
69 グロメット(弾性体)
78 締結部材
E エンジン
EP 排気通路
IP 吸気通路

Claims (7)

  1. 左右一対のフレーム片を有するメインフレームを備えた自動二輪車の電装品取付構造であって、
    エンジンのシリンダヘッドの後面に吸気通路が接続され、前記シリンダヘッドの前面に排気通路が接続され、
    前記電装品が、一方の前記フレーム片の内側で、前記シリンダヘッドの後方、且つ前記吸気通路の上方に配置されて、前記一方のフレーム片に取り付けられている自動二輪車の電装品取付構造。
  2. 請求項1に記載の電装品取付構造において、前記電装品が、前記吸気通路に設けられたスロットルボディの上方に配置されている自動二輪車の電装品取付構造。
  3. 請求項1または2に記載の電装品取付構造において、前記エンジンの上方に燃料タンクが配置され、
    前記燃料タンクの下面に燃料ポンプが装着され、
    前記燃料ポンプの一側方に、前記燃料ポンプと燃料噴射弁とを接続する燃料ホースが配置され、
    前記電装品が、前記燃料ポンプの他側方に配置されている自動二輪車の電装品取付構造。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の電装品取付構造において、車体に搭載された制御装置から延びるケーブルが、前記左右一対のフレーム片の一方のフレーム片に沿って配置され、
    前記電装品が、他方のフレーム片に固定されている自動二輪車の電装品取付構造。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の電装品取付構造において、前記吸気通路が車幅方向の一側に配置され、前記電装品が前記一側と反対側の他側に配置されている自動二輪車の電装品取付構造。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の電装品取付構造において、前記電装品が、ブラケットを介して一方のフレーム片の内側に取り付けられて、側面視で、前記一方のフレーム片に外側方から覆われ、
    前記電装品は、前記一方のフレーム片の外側方から取り付けられる締結部材により締結されている自動二輪車の電装品取付構造。
  7. 請求項6に記載の電装品取付構造において、前記ブラケットは、板材からなり、弾性体を介して前記電装品に締結されている自動二輪車の電装品取付構造。
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