JP2016221747A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクに含まれる気泡が内部流路内に停滞することを抑制可能な、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を提供する。【解決手段】インクジェットヘッドは、所定の厚さのプレート状の部材である、中間部材と第一接合部材と第二接合部材を備える。中間部材には貫通穴部が形成される。貫通穴部は、ノズルに繋がる内部流路の一部である流路部分を形成し且つ厚み方向の第一側及び第二側に開口する。第一接合部材は、厚み方向の第一側の面で中間部材に接合され、流れ方向に沿った複数の第一溝が厚み方向の第一側の面に形成され、厚み方向の第一側の面が貫通穴部の内周面と共に流路部分の壁面を形成する。第二接合部材は、厚み方向の第二側の面で中間部材に接合され、流れ方向に沿った複数の第二溝が厚み方向の第二側の面に形成され、厚み方向の第二側の面が貫通穴部の内周面と第一接合部材の厚み方向の第一側の面と共に流路部分の壁面を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置のインクジェットヘッドに関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、液体吐出ヘッドが開示されている。液体吐出ヘッドは、ノズル液室基板と、振動板基板と、アクチュエータ基板を積層接合して構成される。ノズル液室基板は、金属材料を用いて電鋳法によってノズル板と液室部材を一体形成したものである。ノズル液室基板は、ノズルと、液室と、流体抵抗部と、共通液室を有する。液室は、液滴を吐出するノズルと通じ合う。流体抵抗部は、液室と通じ合う。共通液室は、流体抵抗部を介して各液室に記録液を供給する。液室部材は、各液室を隔てる液室間隔壁を形成する。振動板基板は、電鋳法によって金属材料で形成される。振動板基板は、振動板と、凸部と、供給口を有する。振動板では、液室に対応する部分が薄膜とされる。凸部は、振動板の液室と反対側の面に形成される。供給口は、共通液室に記録液を供給する。アクチュエータ基板では、アクチュエータ及び支柱部が、SUS等のベース基板上に設けられる。アクチュエータ及び支柱部は、積層型圧電素子からなり、振動板の凸部と接着剤等によって接合される。液室間隔壁を含む液室部材は、金属材料によって形成される。液室部材は、液室の並び方向の幅が振動板側からノズル板側に向かって連続的に傾斜するテーパ形状に形成される。
特許文献2には、インクジェットプリンタヘッドが開示されている。インクジェットプリンタヘッドのキャビティユニットは、ノズルプレートと、ダンパープレートと、2枚のマニホールドプレートと、3枚のスペーサプレートと、ベースプレートの合計8枚の薄い板をそれぞれ接着剤にて重ね接合して積層した構造とされる。合成樹脂製のノズルプレートを除く前述の各プレートは、42%ニッケル合金鋼板製である。ベースプレートの下面側には、スペーサプレートが接着剤にて接合され、ベースプレートの上面には、圧電アクチュエータが重ねて接合される。ベースプレートでは、圧延方向がベースプレート短辺方向と平行な方向とされる。換言すれば、ベースプレートでは、圧延方向が圧力室の長手方向に沿うようにされる。
特開2007−276149号公報 特開2005−41047号公報
インクジェットヘッドでは、内部に、内部流路が形成される。内部流路は、ノズルへと繋がる。インクジェットヘッドに供給されたインクは、内部流路を流れて、ノズルに供給され、ノズルから吐出される。インクは、気泡を含むことがある。インクに含まれる気泡が、内部流路の所定の位置に留まると、インクの吐出不良が発生することがある。発明者は、インクに気泡が含まれている場合、その気泡が内部流路内に停滞することを抑制し、気泡をスムーズに流すことができる内部流路の構造について、検討を行った。
本発明は、インクに含まれる気泡が内部流路内に停滞することを抑制可能な、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第一溝が前記厚み方向の第一側の面に形成され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記流れ方向に沿った複数の第二溝が前記厚み方向の第二側の面に形成され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッドである。
本発明の他の側面は、所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第一溝が前記厚み方向の第一側の面に形成され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッドである。
本発明の更に他の側面は、所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第二溝が前記厚み方向の第二側の面に形成され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッドである。
上述したインクジェットヘッドによれば、内部流路の流路部分において、スムーズなインクの流れを実現することができる。インクに気泡が含まれていても、流れ方向に流れるインクと共に、気泡を流れ方向に流すことが可能となる。
インクジェットヘッドにおいて、前記第二接合部材は、前記第二接合部材の前記厚み方向の第一側の面に、前記インクを前記ノズルから吐出させるエネルギーを発生する駆動素子が、前記貫通穴部に対応する状態で設けられる、所定の厚さのプレート状の部材である、ようにしてもよい。これによれば、駆動素子が発生させたエネルギーを、内部流路の流路部分に貯留されたインクに作用させることができる。換言すれば、駆動素子が発生させたエネルギーが気泡に作用することを抑制することができる。この場合、前記駆動素子は、圧電素子である、ようにしてもよい。これによれば、圧電素子の変形によって、インクに作用させるエネルギーを発生させることができる。
本発明の更に他の側面は、上述した何れか1つのインクジェットヘッドを備える、インクジェット記録装置である。これによれば、ノズルからのインクの吐出不良を抑制することができる。インクジェット記録装置によって記録される画像の品質低下を抑制することができる。
本発明によれば、インクに含まれる気泡が内部流路内に停滞することを抑制可能な、インクジェットヘッドとインクジェット記録装置を得ることができる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図である。 インクジェットヘッドの概略構成を示す斜視図である。 上段は、インクジェットヘッドを形成する駆動素子と第一プレートと第二プレートと第三プレートと第四プレートと第五プレートと第六プレートと第七プレートを、図2に示すP−Q−R−S線の位置で断面した断面図である。下段は、図2に示すインクジェットヘッドのP−Q−R−S線断面図である。下段は、インクジェットヘッドの内部流路の一例を示す。 複数の第一溝が形成された第二プレートの第一面若しくは第五プレートの第四面、又は複数の第二溝が形成された第三プレートの第二面若しくは第六プレートの第五面の概略構成を示す部分拡大図である。左側の部分拡大図は、前述の各プレートの各面の主走査方向の第三側の範囲に対応する。右側の部分拡大図は、前述の各プレートの各面の主走査方向の第四側の範囲に対応する。
本発明を実施するための実施形態について、図面を用いて説明する。本発明は、以下に記載の構成に限定されるものではなく、同一の技術的思想において種々の構成を採用することができる。例えば、以下に示す構成の一部は、省略し又は他の構成等に置換してもよい。他の構成を含むようにしてもよい。
<インクジェット記録装置>
インクジェット記録装置10について、図1を参照して説明する。インクジェット記録装置10では、記録媒体15が搬送され、記録媒体15に画像が記録される。インクジェット記録装置10では、各種の記録媒体15を対象として画像が記録される。記録媒体15としては、例えば、布帛又は建築用資材が挙げられる。実施形態では、記録媒体15が長尺の布帛である場合を例示している(図1参照)。画像の記録に用いられるインク色は、ブラック、マゼンタ、イエロー及びシアンの4色とする。インク色は、これら以外の色であってもよい。インク色数は、3色以下又は5色以上としてもよい。図1で搬送方向の下流側に図示された記録媒体15の部分に付した模様は、記録媒体15に記録された画像に対応する。
インクジェット記録装置10は、図1に示すように、搬送部20と、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cと、キャリッジ31と、移動部110と、メインタンク120K,120M,120Y,120Cと、供給流路121K,121M,121Y,121Cを備える。搬送部20は、記録媒体15を搬送する。搬送部20によって搬送される記録媒体15は、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cを通過する。実施形態では、搬送部20によって記録媒体15が搬送される方向を「搬送方向」という。搬送方向に直交する方向を「主走査方向」という。搬送方向及びこれと反対の方向を総称して「副走査方向」という。
インクジェットヘッド30Kは、ブラックインクを吐出し、ブラックインクによって画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Kには、ブラックインクを吐出するノズル32(後述する図3参照)が複数形成される。インクジェットヘッド30Mは、マゼンタインクを吐出し、マゼンタインクによって画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Mには、マゼンタインクを吐出するノズル32が複数形成される。インクジェットヘッド30Yは、イエローインクを吐出し、イエローインクによって画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Yには、イエローインクを吐出するノズル32が複数形成される。インクジェットヘッド30Cは、シアンインクを吐出し、シアンインクによって画像を記録するインクジェットヘッドである。インクジェットヘッド30Cには、シアンインクを吐出するノズル32が複数形成される。
キャリッジ31には、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cが所定の位置に位置決めされた状態でそれぞれ搭載される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、図1に示すように、主走査方向に隣り合った状態でキャリッジ31に搭載される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの配列順序は、図1とは異なる順序としてもよい。これらの配列順序は、諸条件を考慮して適宜決定される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cに関するこの他の説明は後述する。
移動部110は、キャリッジ31を、主走査方向に往復移動させる。移動部110は、図1に示すように、2個のプーリ111,112と、タイミングベルト113と、モータ114を含む。2個のプーリ111,112は、搬送部20を基準として、主走査方向の両側にそれぞれ設けられる。プーリ111には、モータ114が連結される。プーリ112は、回転自在に支持される。プーリ111は、モータ114の回転に伴い回転する。タイミングベルト113は、張力が作用した状態でプーリ111,112に架け渡される。タイミングベルト113には、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cが搭載されたキャリッジ31が、支持部115を介して取り付けられる。
メインタンク120Kは、ブラックインクを貯留する。供給流路121Kは、メインタンク120Kとインクジェットヘッド30Kを繋ぐ。ブラックインクは、メインタンク120Kから流出し、供給流路121Kを流れて、インクジェットヘッド30Kに供給される。メインタンク120Mは、マゼンタインクを貯留する。供給流路121Mは、メインタンク120Mとインクジェットヘッド30Mを繋ぐ。マゼンタインクは、メインタンク120Mから流出し、供給流路121Mを流れて、インクジェットヘッド30Mに供給される。メインタンク120Yは、イエローインクを貯留する。供給流路121Yは、メインタンク120Yとインクジェットヘッド30Yを繋ぐ。イエローインクは、メインタンク120Yから流出し、供給流路121Yを流れて、インクジェットヘッド30Yに供給される。メインタンク120Cは、シアンインクを貯留する。供給流路121Cは、メインタンク120Cとインクジェットヘッド30Cを繋ぐ。シアンインクは、メインタンク120Cから流出し、供給流路121Cを流れて、インクジェットヘッド30Cに供給される。
図1では、供給流路121K,121M,121Y,121Cは、簡略化された状態で図示されている。供給流路121K,121M,121Y,121Cは、キャリッジ31の主走査方向への往復移動に対応可能な状態で設けられる。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、同様の構成を有する。メインタンク120K,120M,120Y,120Cは、同様の構成を有する。供給流路121K,121M,121Y,121Cは、同様の構成を有する。実施形態では、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「インクジェットヘッド30」という。メインタンク120K,120M,120Y,120Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「メインタンク120」という。供給流路121K,121M,121Y,121Cを区別せず、又はこれらを総称する場合、「供給流路121」という。
インクジェット記録装置10は、上述した各部の他、送液部を備える。メインタンク120に貯留されたインクは、送液部によって供給流路121を流れて、インクジェットヘッド30に供給される。図1では、送液部の図示は、省略されている。送液部としては、公知のインクジェット記録装置と同様の送液部を採用することができる。従って、送液部に関する説明は省略する。
インクジェット記録装置10での画像の記録は、制御装置に、画像の記録の開始指令が入力された場合に開始される。図1では、制御装置の図示は、省略されている。制御装置は、インクジェット記録装置10と通信可能に接続され、インクジェット記録装置10を制御する。制御装置への開始指令の入力に伴い、移動部110と搬送部20は、次のように動作する。即ち、移動部110において、プーリ111に連結されたモータ114が時計回りと反時計回りに往復して回転する。モータ114の回転に伴い、プーリ111が左右両側に往復して回転する。図1でプーリ111の内側に示す弧状の矢印は、プーリ111の回転方向を示す。モータ114が所定の方向に回転することでプーリ111が左回転すると、タイミングベルト113も左回転する。プーリ112は、左回転するタイミングベルト113に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ31は、主走査方向の第四側から第三側に移動する。キャリッジ31が主走査方向の第三側の移動端に到達すると、モータ114の回転方向は反転し、プーリ111は、右回転する。プーリ111が右回転すると、タイミングベルト113も右回転する。プーリ112は、右回転するタイミングベルト113に従動して回転する。これに伴い、キャリッジ31は、主走査方向の第三側から第四側に移動する。キャリッジ31が主走査方向の第四側の移動端に到達すると、モータ114の回転方向は再度反転し、プーリ111は、再度左回転する。
搬送部20は、上述したキャリッジ31の主走査方向への往復移動に対応して、記録媒体15を搬送方向に搬送する。即ち、搬送部20による記録媒体15の搬送は、キャリッジ31の主走査方向への往復移動に応じて間欠的に行われる。各色のインクは、キャリッジ31が主走査方向に移動している所定のタイミングで、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cにそれぞれ形成されたノズル32から、記録媒体15に向けて吐出される。インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cの各ノズル32から吐出された各色のインクは、記録媒体15に着弾する。着弾した各色のインクによって記録媒体15に、画像が記録される。
移動部110は、画像の記録が終了するまで動作する。従って、キャリッジ31の主走査方向への往復移動は、画像の記録が終了するまで繰り返される。搬送部20は、例えば、画像の記録が終了した後、所定のタイミングで停止する。搬送部20の停止に伴い、搬送方向への記録媒体15の搬送も終了する。
<インクジェットヘッド>
インクジェットヘッド30について、図2〜図4を参照して説明する。上述した通り、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、同様の構成を有する。即ち、インクジェットヘッド30K,30M,30Y,30Cは、図2及び図3下段に示すような態様のインクジェットヘッドである。従って、以下では、インク色を区別することなく説明する。
インクジェットヘッド30に形成される複数のノズル32は、その半数が副走査方向に配列して1列のノズル列をなし、このノズル列が主走査方向に2列設けられた状態で配置される。この場合、2本のノズル列は、副走査方向に所定量だけずれた状態で主走査方向に隣り合って設けられる。即ち、複数のノズル32は、千鳥状に配置される。このような複数のノズル32の配置は例示である。従って、複数のノズル32の配置は、このような配置とは異なる配置としてもよい。
インクジェットヘッド30は、内部流路33を含む(図3下段参照)。内部流路33は、インクジェットヘッド30の内部に形成された流路である。内部流路33は、供給口34(図2参照)を通過してインクジェットヘッド30に供給されたインクをノズル32へと流す。供給口34には、メインタンク120に接続される供給流路121の端部とは反対側となる、供給流路121の端部が接続される。供給口34と複数のノズル32のそれぞれは、内部流路33によって接続される。メインタンク120から供給されたインクは、供給口34からインクジェットヘッド30内に流入し、内部流路33を流れる。内部流路33を流れるインクは、複数のノズル32にそれぞれ到達し、各ノズル32から吐出される。
インクジェットヘッド30は、図2及び図3に示すように、複数の駆動素子39と、第一プレート40と、第二プレート50と、第三プレート60と、第四プレート70と、第五プレート80と、第六プレート90と、第七プレート100を備える。第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90と第七プレート100は、例えば、金属材料のプレートによって形成される。前述の各部材を形成する金属材料としては、例えば、ステンレス又はニッケルが挙げられる。金属材料がステンレスである場合、前述の各部材は、エッチング又はプレス加工によって形成される。金属材料がニッケルである場合、前述の各部材は、例えば、電鋳によって形成される。
実施形態では、第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90と第七プレート100の厚さの方向を「厚み方向」という。厚み方向の一方側を「第一側」といい、厚み方向の第一側と反対となる側を「第二側」という。インクジェット記録装置10では、厚み方向は、鉛直方向となる。厚み方向の第一側は、鉛直方向の上側となり、厚み方向の第二側は、鉛直方向の下側となる。
第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90と第七プレート100は、厚み方向に積層される。前述の各プレートは、厚み方向の第一側から第二側に向けて、第三プレート60、第一プレート40、第二プレート50、第六プレート90、第四プレート70、第五プレート80及び第七プレート100の順で積層される。前述の順で積層された各プレートは、接着剤によって接合される。図2及び図3下段では、前述の各プレートを接合する接着剤が硬化した接着層の図示は、省略されている。実施形態では、第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90と第七プレート100が接着剤によって接合された状態(図2及び図3下段参照)を「接合状態」という。
例えば、接合状態において、第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60に着目すると、第一プレート40は、厚み方向において、第二プレート50と第三プレート60の間に配置される中間部材となる。第二プレート50は、第一面53で中間部材としての第一プレート40に接合される、第一接合部材となる。第一面53は、第二プレート50の厚み方向の第一側の面である。第三プレート60は、第二面61で中間部材としての第一プレート40に接合される、第二接合部材となる。第二面61は、第三プレート60の厚み方向の第二側の面である。
上記とは異なり、接合状態において、第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90に着目すると、第四プレート70は、厚み方向において、第五プレート80と第六プレート90の間に配置される中間部材となる。第五プレート80は、第四面82で中間部材としての第四プレート70に接合される、第一接合部材となる。第四面82は、第五プレート80の厚み方向の第一側の面である。第六プレート90は、第五面93で中間部材としての第四プレート70に接合される、第二接合部材となる。第五面93は、第六プレート90の厚み方向の第二側の面である。
第一プレート40と第二プレート50と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90には、後述する貫通穴部がそれぞれ形成される。内部流路33は、接合状態において、前述の各プレートにそれぞれ形成される貫通穴部が繋がる等して形成される。内部流路33は、本流部35と、複数の支流部を含む。本流部35は、供給口34を端部とする内部流路33の一部である。本流部35は、副走査方向に延在した状態で設けられる。支流部は、本流部35から、各ノズル32の側へと分岐した内部流路33の部分である。1個のノズル32へと繋がる1本の支流部は、圧力室36と、第一流路37と、第二流路38を含む(図3下段参照)。圧力室36と第一流路37と第二流路38のそれぞれは、内部流路33を形成する流路部分である。圧力室36は、主走査方向に細長い空間である。圧力室36には、インクが貯留される。圧力室36に貯留されるインクは、本流部35から第一流路37に流入し、第一流路37を流れて圧力室36に流入する。圧力室36に貯留されたインクは、圧力室36から第二流路38へと流れ、ノズル32に到達する。図3下段では、主として、内部流路33の支流部の部分が図示されている。
第一プレート40には、貫通穴部41が形成される。貫通穴部41は、上述した内部流路33を形成する貫通穴部である。貫通穴部41は、厚み方向の第一側及び第二側が開口し、第一プレート40を厚み方向に貫通する穴部である(図3上段参照)。貫通穴部41は、長尺の穴部である。貫通穴部41は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部41によって形成される前述の流路部分は、圧力室36である。接合状態では、貫通穴部41の内周面(壁面)は、圧力室36の壁面の一部を形成する。実施形態では、貫通穴部41の長手方向は、主走査方向に一致する。貫通穴部41と後述する第四プレート70の貫通穴部71をインクが流れる方向を「流れ方向」という。流れ方向は、厚み方向に直交する。主走査方向の第三側に設けられるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33の支流部では、貫通穴部41における流れ方向は、主走査方向の第四側から第三側となる。主走査方向の第四側に設けられるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33の支流部では、貫通穴部41における流れ方向は、主走査方向の第三側から第四側となる。
第二プレート50には、貫通穴部51,52が形成される。貫通穴部51,52は、上述した内部流路33を形成する貫通穴部である。貫通穴部51,52は、厚み方向の第一側及び第二側が開口し、第二プレート50を厚み方向に貫通する穴部である(図3上段参照)。貫通穴部51は、内部流路33において、第一流路37と圧力室36を接続する。圧力室36に貯留されるインクは、貫通穴部51を通過して、第一流路37から圧力室36に流入する。貫通穴部51は、リストリクタと称されることがある。貫通穴部52は、内部流路33において、圧力室36と第二流路38を接続する。圧力室36に貯留されたインクは、貫通穴部52を通過して、圧力室36から第二流路38へと流出する。
第二プレート50の第一面53には、図4に示すように、複数の第一溝54が形成される。第一溝54は、流れ方向に沿った状態で、例えば、第一面53の全面に形成される。第一溝54は、例えば、第一面53を研磨することで形成される。この場合、第二プレート50の第一面53は、研磨による研磨溝が接合状態において主走査方向となる状態で、研磨される。これによって、複数の第一溝54を、流れ方向に沿った状態で、第一面53に形成することができる。第一溝54は、深さが0.5〜5μm程度で、幅が0.5〜20μm程度の筋状の溝である。第一溝54は、厚み方向及び流れ方向の両方向に直交する方向において、50〜1000本/mm程度形成される。図4では、複数の第一溝54は、前述した態様との対応は考慮せず、簡略化された状態で図示されている。実施形態では、厚み方向及び流れ方向の両方向に直交する方向は、副走査方向である。第一溝54の幅の方向も、副走査方向である(後述する、第一溝83と第二溝62,94において同じ)。接合状態では、複数の第一溝54が形成された第一面53は、第一プレート40の貫通穴部41の内周面と共に、圧力室36の壁面を形成する。
第三プレート60の第二面61には、図4に示すように、複数の第二溝62が形成される。第二溝62は、流れ方向に沿った状態で、例えば、第二面61の全面に形成される。第二溝62は、例えば、第二面61を研磨することで形成される。この場合、第三プレート60の第二面61は、研磨による研磨溝が接合状態において主走査方向となる状態で、研磨される。これによって、複数の第二溝62を、流れ方向に沿った状態で、第二面61に形成することができる。第二溝62は、第一溝54と同様の形状を有する筋状の溝である。厚み方向及び流れ方向の両方向に直交する方向(副走査方向)における単位長さ当たりの本数も、第一溝54と同程度とされる。図4では、複数の第二溝62は、前述した態様との対応は考慮せず、簡略化された状態で図示されている。接合状態では、複数の第二溝62が形成された第二面61は、第一プレート40の貫通穴部41の内周面と第二プレート50の第一面53と共に、圧力室36の壁面を形成する。
第三プレート60には、駆動素子39が設けられる。駆動素子39は、第一プレート40の貫通穴部41(圧力室36)に対応する状態で、第三プレート60の第三面63に接合される。第三面63は、第三プレート60の厚み方向の第一側の面である。駆動素子39は、第三プレート60を挟み、第一プレート40の貫通穴部41(圧力室36)に対向する。駆動素子39の接合には、接着剤が用いられる。図2及び図3下段では、駆動素子39と第三プレート60を接合する接着剤が硬化した接着層の図示は、省略されている。駆動素子39に関する説明は後述する。
第四プレート70には、貫通穴部71,72が形成される。貫通穴部71,72は、上述した内部流路33を形成する貫通穴部である。貫通穴部71,72は、厚み方向の第一側及び第二側が開口し、第四プレート70を厚み方向に貫通する穴部である(図3上段参照)。貫通穴部71は、長尺状の穴部である。貫通穴部71は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部71によって形成される前述の流路部分は、第一流路37である。接合状態では、貫通穴部71の内周面(壁面)は、第一流路37の壁面を形成する。貫通穴部71の内周面は、本流部35と繋がる位置で開口する。実施形態では、貫通穴部71の長手方向は、第一プレート40の貫通穴部41と同様、主走査方向に一致する。本流部35から流入したインクは、貫通穴部71を、流れ方向に流れる。主走査方向の第三側に設けられるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33の支流部では、貫通穴部71における流れ方向は、主走査方向の第四側から第三側となる。主走査方向の第四側に設けられるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33の支流部では、貫通穴部71における流れ方向は、主走査方向の第三側から第四側となる。
貫通穴部72は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部72によって形成される前述の流路部分は、第二流路38である。接合状態では、貫通穴部72の内周面(壁面)は、第二流路38の壁面を形成する。
第五プレート80には、貫通穴部81が形成される。貫通穴部81は、上述した内部流路33を形成する貫通穴部である。貫通穴部81は、厚み方向の第一側及び第二側が開口し、第五プレート80を貫通する穴部である(図3上段参照)。貫通穴部81は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部81によって形成される前述の流路部分は、第二流路38である。接合状態では、貫通穴部81の内周面(壁面)は、第四プレート70の貫通穴部72の内周面と共に、第二流路38の壁面を形成する。
第五プレート80の第四面82には、図4に示すように、複数の第一溝83が形成される。第一溝83は、第二プレート50の第一面53に形成された第一溝54と同様、流れ方向に沿った状態で、例えば、第四面82の全面に形成される。第一溝83は、例えば、第四面82を研磨することで形成される。この場合、第五プレート80の第四面82は、研磨による研磨溝が接合状態において主走査方向となる状態で、研磨される。これによって、複数の第一溝83を、流れ方向に沿った状態で、第四面82に形成することができる。第一溝83は、第一溝54と第二溝62と同様の形状を有する筋状の溝である。厚み方向及び流れ方向の両方向に直交する方向(副走査方向)における単位長さ当たりの本数も、第一溝54と第二溝62と同程度とされる。図4では、複数の第一溝83は、前述した態様との対応は考慮せず、簡略化された状態で図示されている。接合状態では、複数の第一溝83が形成された第四面82は、第四プレート70の貫通穴部71の内周面と共に、第一流路37の壁面を形成する。
第六プレート90には、貫通穴部91,92が形成される。貫通穴部91,92は、上述した内部流路33を形成する貫通穴部である。貫通穴部91,92は、厚み方向の第一側及び第二側が開口し、第六プレート90を厚み方向に貫通する穴部である(図3上段参照)。貫通穴部91は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部91によって形成される前述の流路部分は、第一流路37である。接合状態では、貫通穴部91の内周面(壁面)は、第四プレート70の貫通穴部71の内周面と第五プレート80の第四面82と共に、第一流路37の壁面を形成する。貫通穴部92は、内部流路33の一部である流路部分を形成する。貫通穴部92によって形成される前述の流路部分は、第二流路38である。接合状態では、貫通穴部92の内周面(壁面)は、第四プレート70の貫通穴部72と第五プレート80の貫通穴部81の各内周面と共に、第二流路38の壁面を形成する。
第六プレート90の第五面93には、図4に示すように、複数の第二溝94が形成される。第二溝94は、第三プレート60の第二面61に形成された第二溝62と同様、流れ方向に沿った状態で、例えば、第五面93の全面に形成される。第二溝94は、例えば、第五面93を研磨することで形成される。この場合、第六プレート90の第五面93は、研磨による研磨溝が接合状態において主走査方向となる状態で、研磨される。これによって、複数の第二溝94を、流れ方向に沿った状態で、第五面93に形成することができる。第二溝94は、第一溝54,83と第二溝62と同様の形状を有する筋状の溝である。厚み方向及び流れ方向の両方向に直交する方向(副走査方向)における単位長さ当たりの本数も、第一溝54,83と第二溝62と同程度とされる。図4では、複数の第二溝94は、前述した態様との対応は考慮せず、簡略化された状態で図示されている。接合状態では、複数の第二溝94が形成された第五面93は、第四プレート70の貫通穴部71の内周面と第五プレート80の第四面82と貫通穴部91の内周面と共に、第一流路37の壁面を形成する。
第七プレート100は、複数のノズル32を含む。即ち、インクジェットヘッド30において、複数のノズル32は、第七プレート100に形成される。この他、第七プレート100は、流入部101を含む。流入部101は、ノズル32と第二流路38を接続する。流入部101は、第二流路38を流れるインクをノズル32へと流す流路である。第二流路38を流れるインクは、第二流路38から流入部101を通過して、ノズル32へと到達する。
駆動素子39は、インクをノズル32から吐出させるエネルギーを発生する。駆動素子39としては、例えば、ピエゾ素子が挙げられる。駆動素子39がピエゾ素子である場合、ノズル32からインクを吐出させるエネルギーは、ピエゾ素子が変形することで発生する。ピエゾ素子は、電圧の印加に応じて変形する。圧力室36に貯留されたインクには、駆動素子39が発生させたエネルギーが作用する。即ち、圧力室36に貯留されたインクには、ピエゾ素子の変形に伴う圧力が作用する。圧力室36に貯留されたインクは、自身に作用する圧力によって、圧力室36から貫通穴部52を通過して、第二流路38へと流れ込む。これに伴い、ノズル32からインクが吐出される。駆動素子39としては、公知のインクジェットヘッドと同様、ヒータを採用することもできる。駆動素子39がヒータである場合、ノズル32からインクを吐出させるエネルギーは、ヒータが発生させた熱エネルギーである。
<実施形態の効果>
インクジェットヘッド30では、圧力室36が、第一プレート40の貫通穴部41と第二プレート50と第三プレート60によって形成される。圧力室36において、厚み方向の第二側の壁面となる第二プレート50の第一面53には、複数の第一溝54が形成される。圧力室36において、厚み方向の第一側の壁面となる第三プレート60の第二面61には、複数の第二溝62が形成される。第一溝54と第二溝62は、流れ方向に沿った形状の筋状の溝とされる。インクジェットヘッド30では、第一流路37が、第四プレート70の貫通穴部71と第五プレート80と第六プレート90によって形成される。第一流路37において、厚み方向の第二側の壁面となる第五プレート80の第四面82には、複数の第一溝83が形成される。第一流路37において、厚み方向の第一側の壁面となる第六プレート90の第五面93には、複数の第二溝94が形成される。第一溝83と第二溝94は、流れ方向に沿った筋状の溝とされる。
そのため、圧力室36と第一流路37において、スムーズなインクの流れを実現することができる。インクに気泡が含まれていても、流れ方向に流れるインクと共に、気泡を流れ方向に流すことが可能となる。圧力室36から気泡を流出させることで、駆動素子39が発生させたエネルギーを、圧力室36に貯留されたインクに作用させることができる。換言すれば、駆動素子39が発生させたエネルギーが気泡に作用することを抑制することができる。
インクジェットヘッド30では、主走査方向の第三側又は第四側に配置されるノズル列の各ノズル32に繋がる内部流路33の複数の支流部は、副走査方向に接近した状態で、隣り合って設けられる。即ち、複数の圧力室36と複数の第一流路37は、副走査方向に接近した状態で、隣り合って設けられる。そのため、第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60を接着剤で接合する際、接着剤が、副走査方向に移動し、圧力室36の側に食み出し易くなることが懸念される。第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90を接着剤で接合する際、接着剤が、副走査方向に移動し、第一流路37の側に食み出し易くなることが懸念される。
しかしながら、インクジェットヘッド30では、上述したような、接着剤の副走査方向の移動は、次のようにして、抑制することができる。即ち、第二プレート50の第一面53に、流れ方向に沿った複数の第一溝54を形成することで、第一プレート40と第二プレート50に挟み込まれる接着剤の副走査方向の移動を、第一溝54によって抑制することができる。第三プレート60の第二面61に、流れ方向に沿った複数の第二溝62を形成することで、第一プレート40と第三プレート60に挟み込まれる接着剤の副走査方向の移動を、第二溝62によって抑制することができる。副走査方向において、圧力室36への接着剤の食み出しを抑制することができる。
第五プレート80の第四面82に、流れ方向に沿った複数の第一溝83を形成することで、第四プレート70と第五プレート80に挟み込まれる接着剤の副走査方向の移動を、第一溝83によって抑制することができる。第六プレート90の第五面93に、流れ方向に沿った複数の第二溝94を形成することで、第四プレート70と第六プレート90に挟み込まれる接着剤の副走査方向の移動を、第二溝94によって抑制することができる。副走査方向において、第一流路37への接着剤の食み出しを抑制することができる。
<変形例>
実施形態は、次のようにすることもできる。以下に示す変形例のうちの幾つかの構成は、適宜組み合わせて採用することもできる。以下では上記とは異なる点を説明することとし、同様の点についての説明は適宜省略する。
(1)インクジェット記録装置10では、移動部110によってキャリッジ31を主走査方向に往復移動させつつ、搬送部20によって搬送方向に搬送される記録媒体15に画像が記録される(図1参照)。インクジェット記録装置10とは異なるタイプのインクジェット記録装置が実用化されている。この異なるタイプのインクジェット記録装置は、ライン型と称されるインクジェットヘッドを備える。インクジェットヘッド30における構造は、ライン型のインクジェットヘッドに採用することもできる。ライン型のインクジェットヘッドでは、複数のノズルは、記録媒体15の短手方向に一致する主走査方向に配列される。ノズルが配列される主走査方向の範囲は、例えば、記録媒体15の幅W(図1参照)以上とされる。ノズル列数は、上記同様、複数列とされることもある。例えば、ノズル列数が2列である場合、2本のノズル列は、副走査方向に配置される。
ライン型のインクジェットヘッドが、図2及び図3に示すインクジェットヘッド30と同様の構造である場合、上述した流れ方向は、次の通りである。この説明では、上記との対応を明らかにするため、同一の構成又は対応する構成には、上記で用いた符号を用いる。ライン型のインクジェットヘッド30では、貫通穴部41,71の長手方向は、副走査方向に一致する。
副走査方向の両側のうち、搬送方向の上流側に対応する側に配置されるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33における貫通穴部41,71では、流れ方向は、搬送方向と反対の方向(下流側から上流側へと向かう方向)となる。第二プレート50の第一面53には、複数の第一溝54が、前述した流れ方向に沿った状態で形成される。第三プレート60の第二面61には、複数の第二溝62が、前述した流れ方向に沿った状態で形成される。副走査方向の両側のうち、搬送方向の下流側に対応する側に配置されるノズル列の各ノズル32へと繋がる内部流路33における貫通穴部41,71では、流れ方向は、搬送方向となる。第五プレート80の第四面82には、複数の第一溝83が、前述した流れ方向に沿った状態で形成される。第六プレート90の第五面93には、複数の第二溝94が、前述した流れ方向に沿った状態で形成される。
(2)インクジェット記録装置10では、メインタンク120とインクジェットヘッド30が供給流路121を介して直接接続される(図1参照)。インクジェット記録装置10は、上述した各部の他、サブタンクを備えるようにしてもよい。サブタンクは、各色用のインクジェットヘッド30のそれぞれに対応して設けられる。各色用のサブタンクは、各色用の供給流路121の途中に設けられる。サブタンクは、供給流路121の第一部分を介してメインタンク120から供給されたインクを貯留する。サブタンクに貯留されたインクは、サブタンクから流出し、供給流路121の第二部分を流れてインクジェットヘッド30に供給される。供給流路121の第一部分は、メインタンク120とサブタンクを繋ぐ供給流路121の部分である。供給流路121の第二部分は、サブタンクとインクジェットヘッド30を繋ぐ供給流路121の部分である。供給流路121の第二部分の両端部のうち、インクジェットヘッド30の側の端部は、供給口34に接続される。
(3)第一プレート40の貫通穴部41の内周面と第二プレート50の第一面53と第三プレート60の第二面61は、圧力室36の壁面を形成する(図3参照)。第二プレート50の第一面53には、流れ方向に沿った複数の第一溝54が形成される(図4参照)。第三プレート60の第二面61には、流れ方向に沿った複数の第二溝62が形成される(図4参照)。圧力室36の壁面に関し、第一溝54又は第二溝62は省略するようにしてもよい。第一溝54が省略されるとする。この場合、第二プレートの第一面は、例えば、第一溝54が形成された第一面53と比較し、凹凸のない滑らかな平面とされる。第二溝62が省略されるとする。この場合、第三プレートの第二面は、例えば、第二溝62が形成された第二面61と比較し、凹凸のない滑らかな平面とされる。
第四プレート70の貫通穴部71の内周面と第五プレート80の第四面82と第六プレート90の第五面93は、第一流路37の壁面を形成する(図3参照)。第五プレート80の第四面82には、流れ方向に沿った複数の第一溝83が形成される(図4参照)。第六プレート90の第五面93には、流れ方向に沿った複数の第二溝94が形成される(図4参照)。第一流路の壁面に関し、第一溝83又は第二溝94は省略するようにしてもよい。第一溝83が省略されるとする。この場合、第五プレートの第四面は、例えば、第一溝83が形成された第四面82と比較し、凹凸のない滑らかな平面とされる。第二溝94が省略されるとする。この場合、第六プレートの第五面は、例えば、第二溝94が形成された第五面93と比較し、凹凸のない滑らかな平面とされる。
(4)第一プレート40と第二プレート50と第三プレート60と第四プレート70と第五プレート80と第六プレート90と第七プレート100のそれぞれは、所定の厚さの1枚のプレート状の部材によって形成される(図3上段参照)。前述の各プレートは、複数枚のプレート状の部材を、厚み方向に積層及び接合し、図3上段に示すような、1枚のプレートとするようにしてもよい。第七プレート100に関し、2枚のプレート状の部材を、厚み方向に積層及び接合して形成するとする。この場合、厚み方向の第一側に配置されるプレート状の部材には、流入部101となる貫通穴部が形成される。厚み方向の第二側に配置されるプレート状の部材には、複数のノズル32が形成される。例えば、流入部101となる貫通穴部が形成された前述のプレート状の部材を、更に、複数のプレート状の部材を厚み方向に積層及び接合して形成するようにしてもよい。
10 インクジェット記録装置、 15 記録媒体、 20 搬送部
30,30K,30M,30Y,30C インクジェットヘッド、 31 キャリッジ
32 ノズル、 33 内部流路、 34 供給口、 35 本流部、 36 圧力室
37 第一流路、 38 第二流路、 39 駆動素子、 40 第一プレート
41 貫通穴部、 50 第二プレート、 51,52 貫通穴部、 53 第一面
54 第一溝、 60 第三プレート、 61 第二面、 62 第二溝
63 第三面、 70 第四プレート、 71,72 貫通穴部
80 第五プレート、 81 貫通穴部、 82 第四面、 83 第一溝
90 第六プレート、 91,92 貫通穴部、 93 第五面、 94 第二溝
100 第七プレート、 101 流入部、 110 移動部
111,112 プーリ、 113 タイミングベルト、 114 モータ
115 支持部、 120,120K,120M,120Y,120C メインタンク
121,121K,121M,121Y,121C 供給流路、 W 幅

Claims (6)

  1. 所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第一溝が前記厚み方向の第一側の面に形成され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記流れ方向に沿った複数の第二溝が前記厚み方向の第二側の面に形成され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッド。
  2. 所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第一溝が前記厚み方向の第一側の面に形成され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッド。
  3. 所定の厚さのプレート状の部材であって、インクを吐出するノズルに繋がる前記インクが流れる内部流路の一部である流路部分を形成し且つプレート状の部材の厚み方向の第一側及び第二側に開口する貫通穴部が形成された、中間部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第一側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向の第一側の面が前記貫通穴部の内周面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第一接合部材と、
    前記厚み方向に所定の厚さのプレート状の部材であって、前記厚み方向の第二側の面で前記中間部材に接合され、前記厚み方向に直交し且つ前記流路部分を前記インクが流れる流れ方向に沿った複数の第二溝が前記厚み方向の第二側の面に形成され、前記厚み方向の第二側の面が前記貫通穴部の内周面と前記第一接合部材の前記厚み方向の第一側の面と共に前記流路部分の壁面を形成する、第二接合部材と、を備えるインクジェットヘッド。
  4. 前記第二接合部材は、前記第二接合部材の前記厚み方向の第一側の面に、前記インクを前記ノズルから吐出させるエネルギーを発生する駆動素子が、前記貫通穴部に対応する状態で設けられる、所定の厚さのプレート状の部材である、請求項1から請求項3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記駆動素子は、圧電素子である、請求項4に記載のインクジェットヘッド。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のインクジェットヘッドを備える、インクジェット記録装置。
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