JP6278656B2 - 液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法 - Google Patents

液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、被記録媒体に液滴を噴射して記録する液体噴射ヘッド、液体噴射装置及び液体噴射ヘッドの製造方法に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料などの液体を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液体を吐出する。液体の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜を形成する。
この種の液体噴射ヘッドとして、チャンネルを構成する壁に圧電素子を用い、チャンネル内の液体を常時循環させるスルーフロータイプが知られている。スルーフロータイプは、液体中に気泡や異物が混入した場合でもチャンネル外に迅速に排出することができる。そのため、キャップ構造やサービスステーションを用いずにメンテナンスを実施することができ、メンテナンス時の液体の消費量が減少し、ランニングコストを抑えることができる。更に、吐出不良によって被記録媒体を無駄に消費するのを最小限に抑えることができる。
特許文献1には液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。図15(a)は特許文献1に記載される液体噴射ヘッドの説明図である。圧電素子は二枚のPZTウエハ30、32と、二枚のPZTウエハ30、32に挟まれるポリイミドシート38を備える。PZTウエハ30、32の内表面には溝が形成され、この溝が対向してチャンバー36を構成する。各PZTウエハ30、32の各溝の側面には電極44、46が形成され、隣接するチャンバー36間の側壁48をせん断モードで駆動する。チャンバー36はポリイミドシート38により上下に仕切られ、ポリイミドシート38はノズル42に最も近い端50でカットされている。インク等の液体は矢印52で示すように上部チャンバーから下部チャンバーに循環する。
また、図15(b)は特許文献1に記載される他の液体噴射ヘッドの分解斜視図である。液体噴射ヘッドは、2枚の圧電素子を重ねて3つの流路90、92、94を構成するPZTウエハ88、89と、流路90と流路94に連通する開口が形成され、流路92を閉塞するマスクプレート100と、流路92を跨いで流路90と流路94を連通させる開口部が形成される開口プレート66と、開口プレート66の開口部に連通するノズル102が形成されるノズルプレート64とを備える。液体は、矢印52で示すように流路90から開口プレート66の開口部を経て流路94に流れる。つまり、液体は流路92の周りを循環する。2つの壁96、98の流路92側の側面にはライン電極が、流路90、94側の側面にはアース電極が設けられ、これらの電極により壁96、98を駆動してノズル102から小滴49を吐出する。
特許文献2には他の液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。液体噴射ヘッドは、表面に複数の溝が設置される圧電プレートと、圧電プレートの表面に接合され、各溝の上部開口を覆うカバープレートと、圧電プレートの側面に設置され、各溝に連通する複数のノズルを有するノズルプレートとを備える。カバープレートは液体供給孔を備え、液体供給孔を介して各溝に液体が供給される。ノズルプレートの圧電プレート側の表面には各溝に対応する排出路が複数形成される。液体噴射ヘッドは、更に圧電プレートの裏面に液体排出室を備える流路部材が設置される。ノズルプレートに形成される排出路は、圧電プレートの表面に設置される溝と裏面に設置される液体排出室とを連通する。液体は、液体供給孔から各溝に分流し、各溝から対応する排出路を通って液体排出室で合流する。
特表2003−505281号公報 特開2011−131533号公報
図15(a)に示される液体噴射ヘッドの圧電素子は、2枚のPZTウエハの間にポリイミドシート38を必要とし、ポリイミドシート38の端50にはノズル位置に対応するカット部が形成される。そのため、部品点数が増加するとともに、二枚のPZTウエハ30、32の溝同士を位置合わせし、かつ、ポリイミドシート38のカット部をこれらの溝に位置合わせする必要があり、部品点数が増加するとともに組み立て工程が複雑となる。また、図15(b)に示される液体噴射ヘッドは、2枚のPZTウエハを重ねて3つの流路90、92、94を単位とする複数の流路を構成し、その端面にマスクプレート100、その上面に開口プレート66、更にその上面にノズルプレート64を設置する必要がある。そのため、部品点数が多く、組み立ての際に高度な位置合わせを必要とする複雑な構造を備える。特許文献2に記載される液体噴射ヘッドは、ノズルプレートの圧電プレート側の表面に、ノズルと同じピッチでノズルと同数の排出路を形成しなければならず、構造が複雑で製造が極めて難しい。
本発明の液体噴射ヘッドは、上面の基準方向に配列する吐出溝を有し、第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を有する圧電体基板と、前記上面に接合されるカバープレートと、前記第一の側面に接合され、前記吐出溝に連通するノズルを有するノズルプレートと、を備えることとした。
また、前記圧電体基板は、前記吐出溝と交互に配列し、前記側部流路と連通しない非吐出溝を有することとした。
また、前記非吐出溝は前記吐出溝よりも前記上面からの深さが浅いこととした。
また、前記非吐出溝は、前記圧電体基板の前記第一の側面から前記第一の側面に対向する第二の側面に亘って形成されることとした。
また、前記吐出溝は、前記圧電体基板の前記第一の側面から前記第一の側面に対向する第二の側面の手前まで形成されることとした。
また、前記側部流路は、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面に開口することとした。
また、前記側部流路は、前記圧電体基板の前記第一の側面に隣接し互いに対向する第三の側面と第四の側面の手前まで形成されることとした。
また、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面には凹部からなる第一の下部液室を有し、前記第一の下部液室は前記側部流路に連通することとした。
また、前記側部流路は、基準方向に直交する方向の断面が前記吐出溝から前記上面とは反対側の下面に向けて末広がりの形状を有することとした。
また、前記側部流路に連通する第二の下部液室を有し、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面に接合される下部プレートを備えることとした。
また、前記圧電体基板は第一の圧電体基板と第二の圧電体基板とを含み、前記カバープレートは第一のカバープレートと第二のカバープレートとを含み、前記第一の圧電体基板の下面と前記第二の圧電体基板の下面とが対向して固定され、前記第一の圧電体基板の側部流路と前記第二の圧電体基板の側部流路とが連通し、前記第一の圧電体基板の上面に前記第一のカバープレートが接合され、前記第二の圧電体基板の上面に前記第二のカバープレートが接合されることとした。
また、前記第一の圧電体基板の下面と前記第二の圧電体基板の下面とが接合されることとした。
また、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板との間に設置され、前記側部流路に連通する第二の下部液室が形成される下部プレートを備えることとした。
また、前記第一の圧電体基板の吐出溝が基準方向に配列するピッチと前記第二の圧電体基板の吐出溝が基準方向に配列するピッチとは等しく、互いに基準方向に半ピッチずれることとした。
本発明の液体噴射ヘッドの製造方法は、圧電体基板の上面に吐出溝を基準方向に形成する溝形成工程と、前記圧電体基板の第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を形成する側部流路形成工程と、前記上面にカバープレートを接合するカバープレート接合工程と、前記第一の側面にノズルプレートを接合するノズルプレート接合工程と、を備えることとした。
また、前記溝形成工程は、前記圧電体基板の前記上面に前記吐出溝と非吐出溝とを基準方向に交互に形成する工程であることとした。
また、前記溝形成工程は、前記吐出溝の前記上面からの深さを前記非吐出溝の前記上面からの深さよりも深く形成することとした。
また、前記側部流路形成工程は、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面の側から研削することとした。
また、前記側部流路形成工程は、前記圧電体基板の前記第一の側面の側から研削することとした。
また、前記吐出溝の側面に導電材を堆積する導電材堆積工程を備えることとした。
また、前記圧電体基板から成る第一の圧電体基板と第二の圧電体基板とを備え、前記側部流路形成工程は、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板の各第一の側面に側部流路を形成する工程であり、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板とは前記上面とは反対側の下面どうしを対向させ、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板の各第一の側面を面一に積層固定する積層工程を備えることとした。
本発明の液体噴射装置は、上記に記載の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明による液体噴射ヘッドは、上面に基準方向に配列する吐出溝を有し、第一の側面に複数の吐出溝と連通する側部流路を有する圧電体基板と、上面に接合されるカバープレートと、第一の側面に接合され、吐出溝に連通するノズルを有するノズルプレートと、を備える。これにより、構成要素が少なく、組み立ての容易な液体循環型の液体噴射ヘッドを提供することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの模式的な分解斜視図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの圧電体基板の模式的な斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドの模式的は分解斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドの断面模式図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッドの断面模式図である。 本発明の第八実施形態に係る液体噴射ヘッドの断面模式図である。 本発明の第九実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造方法を示す工程図である。 本発明の第十実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造方法を示す工程図である。 本発明の第十実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造工程を説明するための図である。 本発明の第十実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造工程を説明するための図である。 本発明の第十一実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の液体噴射ヘッドの説明図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の説明するための図である。図1(a)は液体噴射ヘッド1の吐出溝3の溝方向の断面模式図であり、図1(b)は下部プレート11を除去した液体噴射ヘッド1を下面LP側から見る平面模式図であり、図1(c)はノズルプレート9を除去した液体噴射ヘッド1を第一の側面SP1側から見る正面模式図である。
液体噴射ヘッド1は、圧電体基板2と、圧電体基板2の上面UPに接合されるカバープレート6と、圧電体基板2の第一の側面SP1に接合されるノズルプレート9と、圧電体基板2の上面UPとは反対側の下面LPに接合される下部プレート11とを備える。圧電体基板2は、上面UPの基準方向Kに配列する吐出溝3を有し、第一の側面SP1に複数の吐出溝3と連通する側部流路5を有する。カバープレート6は吐出溝3に連通する上部液室7を有し、ノズルプレート9は吐出溝3に連通するノズル10を有する。下部プレート11は、側部流路5に連通する下部液室12b(第二の下部液室に対応する。以下同じ。)を備える。この構成により、カバープレート6から吐出溝3に流入した液体はノズル10近傍において側部流路5に流入し、圧電体基板2の外部へ流出する。このように、構成要素が少なく、組み立ての容易な液体循環型の液体噴射ヘッド1とすることができる。
具体的に説明する。圧電体基板2としてPZTセラミックスやその他の圧電体材料を使用することができる。圧電体基板2は上面UPの垂直方向に分極処理が施されている。圧電体基板2として、上面UPの垂直方向に分極処理が施されている圧電体材料と、反対方向に分極処理が施される圧電体材料とを積層したシェブロン型の圧電体基板を使用することができる。吐出溝3は、第一の側面SP1から第一の側面SP1に対向する第二の側面SP2の手前まで形成される。吐出溝3及び側部流路5は、ダイシングブレードを用いて形成することができる。例えば、吐出溝3は上面UPの垂直方向から研削して形成することができる。また、側部流路5は、第一の側面SP1又は下面LPの垂直方向からダイシングブレードにより研削して形成することができる。そのため、吐出溝3と連通する側部流路5を簡便に形成することができる。
この吐出溝3の両側面には側壁を駆動するための図示しない駆動電極が形成される。圧電体基板2の上面UPの第二の側面SP2側には図示しない端子が設置され、駆動信号が供給可能に構成される。例えば3サイクル駆動により各吐出溝3から液滴を吐出することができる。
カバープレート6は、PZTセラミックス、その他のセラミックス、金属、ガラス材、プラスチック等を使用することができる。ノズルプレート9は、ポリイミドフィルム、その他のプラスチックフィルム、金属板等を使用することができる。カバープレート6には上部液室7が形成され、各吐出溝3に連通する。ノズルプレート9には複数のノズル10が形成され、複数のノズル10のそれぞれは複数の吐出溝3のそれぞれに連通する。下部プレート11は、セラミックス、金属、プラスチックス、ガラス材等を使用することができる。下部プレート11は、圧電体基板2の第一の側面SP1と交差する第三の側面SP3及び第三の側面SP3に対向する第四の側面SP4のそれぞれよりも基準方向Kに突出し、この突出部の内部に下部液室12bから液体を排出する下部流路16が形成される。下部プレート11の圧電体基板2側には凹部15bが形成され、この凹部15bと下面LPにより下部液室12bが構成される。下部液室12bは、側部流路5と基準方向Kに亘って連通する。下部流路16は、下部液室12bと基準方向Kにおいて連続し、第二の側面SP2側に液体を排出する。
液体噴射ヘッド1は次のように動作する。まず、上部液室7に液体が供給される。液体は、矢印で示すように各吐出溝3に流入し、ノズルプレート9の方向に流れ、第一の側面SP1の手前で各吐出溝3から側部流路5に流入し、基準方向Kに流出する。その状態で、吐出溝3の駆動電極と、隣接する2つの吐出溝3の駆動電極との間に駆動信号を印加して吐出溝3を挟む2つの側壁をせん断モードで変形させる。例えば、吐出溝3の容積を瞬間的に拡大させて上部液室7から液体を引込み、次に吐出溝3の容積を瞬間的に元に戻す。これにより吐出溝3の液体に圧力波を生じさせ、ノズル10から液滴を吐出する。
(第二実施形態)
図2は本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッド1の模式的な分解斜視図である。液体噴射ヘッド1は、圧電体基板2と、圧電体基板2の上面UPに接合されるカバープレート6と、圧電体基板2の第一の側面SP1に接合されるノズルプレート9とを備える。圧電体基板2は、上面UPの基準方向Kに交互に配列する吐出溝3と非吐出溝4を有し、第一の側面SP1に複数の吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5を有する。カバープレート6は吐出溝3に連通する上部液室7を有し、ノズルプレート9は吐出溝3に連通するノズル10を有する。この構成により、カバープレート6から吐出溝3に流入した液体はノズル10近傍において側部流路5に流入し、圧電体基板2の外部へ流出する。このように、構成要素が少なく、組み立ての容易な液体循環型の液体噴射ヘッド1とすることができる。
具体的に説明する。圧電体基板2としてPZTセラミックスやその他の圧電体材料を使用することができる。圧電体基板2は上面UPの垂直方向に分極処理が施されている。圧電体基板2として、上面UPの垂直方向に分極処理が施されている圧電体材料と、反対方向に分極処理が施される圧電体材料とを積層したシェブロン型の圧電体基板を使用することができる。吐出溝3は、第一の側面SP1から第一の側面SP1に対向する第二の側面SP2の手前まで形成される。非吐出溝4は、第一の側面SP1から第二の側面SP2に亘って形成される。非吐出溝4は吐出溝3よりも上面UPからの深さが浅い。吐出溝3、非吐出溝4及び側部流路5は、ダイシングブレードを用いて形成することができる。例えば、吐出溝3及び非吐出溝4は上面UPの垂直方向から研削して形成することができる。また、側部流路5は、第一の側面SP1の垂直方向からダイシングブレードにより研削して形成することができる。そのため、吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5を簡便に形成することができる。
吐出溝3の両側面と非吐出溝4の両側面には側壁SWを駆動するための駆動電極13が形成される。圧電体基板2の上面UPの第二の側面SP2側には個別端子14bが設置され、上面UPの個別端子14bと吐出溝3の間には共通端子14aが設置される。共通端子14aは吐出溝3の両側面に形成される駆動電極13と電気的に接続し、個別端子14bは吐出溝3を挟む2つの非吐出溝4の吐出溝3側の2つの側面に形成される駆動電極13を電気的に接続する。共通端子14aと個別端子14bに駆動信号が印加されると、吐出溝3と吐出溝3を挟む2つの非吐出溝4との間の2つの側壁SWがせん断モードで変形し、吐出溝3の容積を変化させる。
カバープレート6は、PZTセラミックス、その他のセラミックス、ガラス材、金属、プラスチック等を使用することができる。ノズルプレート9は、ポリイミドフィルム、その他のプラスチックフィルム、金属板等を使用することができる。カバープレート6には上部液室7が形成され、上部液室7には板厚方向に貫通する複数のスリット8が形成される。複数のスリット8のそれぞれは複数の吐出溝3のそれぞれに連通する。ノズルプレート9には複数のノズル10が形成され、複数のノズル10のそれぞれは複数の吐出溝3のそれぞれに連通する。第一の側面SP1に開口する非吐出溝4と側部流路5の各開口部はノズルプレート9により閉塞される。
液体噴射ヘッド1は次のように動作する。まず、上部液室7に液体が供給される。液体は、各スリット8を介して各吐出溝3に流入し、ノズルプレート9の方向に流れ、第一の側面SP1の手前で各吐出溝3から側部流路5に流入し、基準方向Kに流出する。その状態で、共通端子14aと個別端子14bに駆動信号を印加し、吐出溝3を挟む2つの側壁SWをせん断モードで変形させる。まず、吐出溝3の容積を瞬間的に拡大させて上部液室7から液体を引込み、次に吐出溝3の容積を瞬間的に元に戻す。これにより吐出溝3の液体に圧力波を生じさせ、ノズル10から液滴を吐出する。
(第三実施形態)
図3は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド1の圧電体基板2の模式的な斜視図である。第二実施形態の圧電体基板2と異なる点は、側部流路5の形状であり、その他の構成は第二実施形態と同様である。以下、第二実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分については説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3に示すように、吐出溝3の第一の側面SP1には複数の吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5が形成される。側部流路5は、圧電体基板2の上面UPとは反対側の下面LPに開口する。吐出溝3から流出する液体は基準方向Kに導かれるとともに下面LP側に流出するので、側部流路5における液体の流路抵抗が低減する。その結果、各吐出溝3を流れる液体の条件が均等化される。
(第四実施形態)
図4及び図5は本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図4は液体噴射ヘッド1の模式的な分解斜視図であり、図5(a)は吐出溝3の断面模式図であり、図5(b)は非吐出溝の断面模式図であり、図5(c)は下部プレート11を除去した液体噴射ヘッド1を下面LP側から見る平面模式図であり、図5(d)はノズルプレート9を除去した液体噴射ヘッド1を第一の側面SP1側から見る正面模式図である。本実施形態の液体噴射ヘッド1は、第三実施形態における圧電体基板2の下面LP側に下部プレート11を設置している。その他の構成は第三実施形態と同様である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図4及び図5に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電体基板2と、圧電体基板2の上面UPに接合されるカバープレート6と、圧電体基板2の第一の側面SP1に接合されるノズルプレート9と、圧電体基板2の上面UPとは反対側の下面LPに接合される下部プレート11とを備える。圧電体基板2は、上面UPの基準方向Kに交互に配列する吐出溝3と非吐出溝4を有し、第一の側面SP1に複数の吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通せず、下面LPに開口する側部流路5を有する。カバープレート6は吐出溝3に連通する上部液室7を有し、ノズルプレート9は吐出溝3に連通するノズル10を有する。
下部プレート11は、側部流路5に連通する下部液室12bと下部液室12bに連通する下部流路16を備える。下部プレート11は、圧電体基板2の第一の側面SP1と交差する第三の側面SP3及び第三の側面SP3に対向する第四の側面SP4のそれぞれよりも基準方向Kに突出し、この突出部の内部に下部液室12bから液体を排出する下部流路16が形成される。下部プレート11の圧電体基板2側には凹部15bが形成され、この凹部15bと下面LPにより下部液室12bが構成される。下部液室12bは、側部流路5と基準方向Kに亘って連通する。下部流路16は、下部液室12bと基準方向Kにおいて連続し、第二の側面SP2側に液体を排出する。
従って、各吐出溝3から流出する液体は側部流路5を横断して下部液室12bに流入し、下部流路16に排出される。そのため、第二実施形態と比較すると側部流路5から下部流路16までの流路断面積が拡大する。その結果、基準方向Kの並びの中央付近に位置する吐出溝3と両端付近に位置する吐出溝3の下部流路16までの流路抵抗差が縮小し、各吐出溝3の液体の圧力や流速が均等化され、吐出条件のばらつきが低減する。
(第五実施形態)
図6は、本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッド1の断面模式図である。図6(a)は吐出溝3の断面模式図であり、図6(b)は非吐出溝4の断面模式図である。第四実施形態と異なる点は、圧電体基板2の下面LPに凹部15aが形成される点であり、その他の構成は第四実施形態と同様である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図6に示すように、圧電体基板2の下面LPに形成される凹部15aからなる下部液室12a(第一の下部液室に対応する。以下同じ。)を有し、下部液室12aは側部流路5に連通する。下面LPの下部液室12aは、下部プレート11に形成される凹部15bからなる下部液室12bとともに下部液室12を構成する。その結果、下部液室12の容積が増加し、側部流路5と下部流路16との間の流路抵抗が低減する。なお、凹部15aの流路抵抗が十分低い場合には下部プレート11の凹部15bを省略することができる。
(第六実施形態)
図7は、本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図7(a)は下部プレート11を除去した液体噴射ヘッド1を下面LP側から見る平面模式図であり、図7(b)はノズルプレート9を除去した液体噴射ヘッド1を第一の側面SP1側から見る正面模式図である。第四実施形態と異なる点は、側部流路5と下部プレート11の形状であり、その他は第四実施形態と同様である。従って、以下、第四実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分は説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図7に示すように、圧電体基板2の第一の側面SP1には複数の吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5が形成される。側部流路5は圧電体基板2の下面LPに開口し、第一の側面SP1と交差する第三の側面SP3の手前から第三の側面SP3に対向する第四の側面SP4の手前まで形成される。下部プレート11は、基準方向Kの端部を圧電体基板2の第三の側面SP3及び第四の側面SP4と面一に形成し、下部液室12bを構成する凹部15bは第三の側面SP3及び第四の側面SP4の手前まで形成し、側部流路5の基準方向Kの長さに合わせる。従って、側部流路5は下部液室12bと基準方向Kに亘って連通する。各吐出溝3から流出する液体は側部流路5を横断して下部液室12bに流出し、図示しない下部流路に排出される。
そのため、下部プレート11は圧電体基板2よりも基準方向Kに突出しないので、液体噴射ヘッド1をコンパクトに構成することができる。また、第三〜第五実施形態と同様に、各吐出溝3の液体の圧力や流速が基準方向Kの並びにおいて均等化され、吐出条件のばらつきを低減させることができる。なお、下部プレート11は第四実施形態の場合と同様に基準方向Kにおいて圧電体基板2よりも突出させてもよい。
(第七実施形態)
図8は、本発明の第七実施形態に係る液体噴射ヘッド1の断面模式図である。第三〜第六実施形態の圧電体基板2と異なる点は、第一の側面SP1に形成される側部流路5の断面形状である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図8に示すように、側部流路5の基準方向Kに直交する方向の断面は吐出溝3から下面LPに向けて末広がりの形状を有する。言い換えると、吐出溝3の底面BPと側部流路5の側面SSとは鋭角で交差する。これにより、ノズル10近傍の吐出溝3の開口面積、つまり側部流路5が吐出溝3に開口する開口面積を小さく抑え、液滴を吐出する際の圧力波の漏れを低減させ、かつ、側部流路5の流路抵抗の増加を防ぐことができる。その他の構成は、第三〜第六実施形態と同様なので、説明を省略する。
なお、側面SSの構成は図8の形態に限られない。つまり、図8では吐出溝3の底面BPと側部流路5の側面SSとは鋭角で交差するが、側面SSは吐出溝3の底面BPと鈍角で交差してもよい。この場合は、吐出溝3から側部流路5への液体の流れが滑らかになり、ノズル10近傍から気泡などの異物を効果的に除去することができる。
(第八実施形態)
図9は、本発明の第八実施形態に係る液体噴射ヘッド1の断面模式図である。本実施形態では2枚の圧電体基板2の下面LPどうしを接合して記録密度を向上させている。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
第一の圧電体基板2aとその上面UPに接合される第一のカバープレート6a、及び、第二の圧電体基板2bとその上面UPに接合される第二のカバープレート6bは、第五実施形態において示す圧電体基板2及びその上面UPに接合されるカバープレート6と同様の構造を有する。即ち、圧電体基板2は上面UPの基準方向Kに交互に配列する吐出溝3と非吐出溝4を有し、第一の側面SP1に吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5を有する。カバープレート6は上部液室7を有し、上部液室7はスリット8を介して各吐出溝3に連通する。また、圧電体基板2は下面LPに凹部15aからなる下部液室12aを有し、下部液室12aは側部流路5に連通する。
図9に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電体基板2として第一の圧電体基板2aと第二の圧電体基板2bと、を含み、カバープレート6として第一のカバープレート6aと第二のカバープレート6bを含む。第一の圧電体基板2aの下面LPと第二の圧電体基板2bの下面LPとが対向して固定され、第一の圧電体基板2aの側部流路5と第二の圧電体基板2bの側部流路5とが連通する。第一の圧電体基板2aの凹部15aと第二の圧電体基板2bの凹部15aとにより下部液室12aが構成される。第一の圧電体基板2aの上面UPに第一のカバープレート6aが接合され、第二の圧電体基板2bの上面UPの第二のカバープレート6bが接合される。第一及び第二圧電体基板2a、2bの第三の側面SP3とこれに対抗する第四の側面SP4には図示しない下部プレートが接合され、下部プレートの内部に形成される図示しない下部流路が下部液室12a及び側部流路5に連通する。更に、第一の圧電体基板2aの吐出溝3が基準方向Kに配列するピッチと第二の圧電体基板2bの吐出溝3が基準方向Kに配列するピッチとは等しく、互いに基準方向Kに半ピッチずれている。なお、第一の圧電体基板2aの吐出溝3と第二の圧電体基板2bの吐出溝3とは基準方向Kにずらさないで接合してもよい。
液体は、第一及び第二のカバープレート6a、6bの2つの上部液室7に供給されると、スリット8を介し第一及び第二の圧電体基板2a、2bの吐出溝3に流入し、側部流路5を介して下部液室12aに流出し、図示しない下部プレートの2つの下部流路から外部に排出される。
このように、2枚の圧電体基板2を重ねて液体噴射ヘッド1を構成することにより、基準方向Kの記録密度を向上させることができる。なお、本実施形態では第一の圧電体基板2aと第二の圧電体基板2bの下面LPどうしを接合する構成であるが、これに代えて、第一の圧電体基板2aの下面LPと第二の圧電体基板2bの下面LPとの間に下部プレートを設置し、下部プレートに第一及び第二圧電体基板2a、2bの側部流路5に連通する下部液室と、下部液室に連通する下部流路を設置することができる。
なお、第二実施形態〜第八実施形態においては、圧電体基板2の上面UPに吐出溝3と非吐出溝4とを基準方向Kに交互に形成する例であるが、これらの実施形態の場合にも、第一実施形態と同様に吐出溝3のみを基準方向Kに形成することができる。その場合は、すべての吐出溝3が側部流路5に連通し、カバープレート6にはスリット8を設けることなく上部液室7をすべての吐出溝3に連通させ、非吐出溝4の対応するノズルプレート9の位置にノズル10を形成すればよい。
(第九実施形態)
図10は、本発明の第九実施形態に係る液体噴射ヘッド1の製造方法を示す工程図である。図10に示す工程図は本発明に係る液体噴射ヘッド1の基本的な製造方法である。
まず、溝形成工程S1において、圧電体基板の上面に吐出溝を基準方向Kに形成する。圧電体基板は、PZTセラミックスやその他の圧電体材料の基板を使用することができ、上面の垂直方向に一様に分極処理が施される。また、シェブロン型圧電体基板を使用することができる。吐出溝は、ブレードの外周部にダイヤモンド等の砥粒を埋め込んだダイシングブレードを用いて、圧電体基板の上面を垂直に研削して形成することができる。
次に、側部流路形成工程S2において、圧電体基板の第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を形成する。側部流路を形成する際にも、上記吐出溝の形成と同様に、ダイシングブレードを用いて第一の側面に対して垂直方向から、又は、上面とは反対側の下面から研削して側部流路を形成することができる。
第七実施形態の図8で示すような側面SSは、上記のダイシングブレードを所定角度傾斜させることによって形成することができる。吐出溝3の底面BPと側部流路5の側面SSとは鋭角で交差させる場合は、第二の側面SP2側にブレードを傾けて研削する。吐出溝3の底面BPと側部流路5の側面SSとは鈍角で交差させる場合は、第一の側面SP1側にブレードを傾けて研削する。
次に、カバープレート接合工程S3において、圧電体基板の上面にカバープレートを接合し、圧電体基板の上面に吐出溝からなるチャンネルを構成する。次に、ノズルプレート接合工程S4において、圧電体基板の第一の側面にノズルプレートを接合する。ノズルプレートにより、第一の側面に開口する非吐出溝や側部流路が閉塞される。このように、部品点数を大きく増加させること無く、液体循環用の側部流路を簡便に形成することができる。
なお、溝形成工程S1において、圧電体基板2の上面UPに吐出溝3と非吐出溝4とを基準方向Kに交互に形成することができる。この場合に、第一の側面SP1において吐出溝3を非吐出溝4よりも深く形成しておくことにより、第一の側面SP1において吐出溝3と連通し非吐出溝4とは連通しない側部流路5を容易に形成することができる。
(第十実施形態)
図11は、本発明の第十実施形態に係る液体噴射ヘッドの製造方法を示す工程図である。図12及び図13は、各製造工程を説明するための図である。
まず、感光性樹脂膜設置工程S01において、図12(S01)に示すように、圧電体基板2の上面UPに感光性樹脂膜17を設置する。圧電体基板2としてPZTセラミックス、その他の圧電体材料を使用することができる。感光性樹脂膜17として、例えばレジスト膜を使用することができる。次に、樹脂膜パターン形成工程S02において、図12(S02)に示すように、感光性樹脂膜17の露光・現像を行って感光性樹脂膜17のパターンを形成する。吐出溝3や非吐出溝4が形成される領域や、共通端子14aや個別端子14bが形成される領域から感光性樹脂膜17を除去する。
次に、溝形成工程S1において、図12(S1a)、(S1b)、(S1c)に示すように、圧電体基板2の上面UPに吐出溝3と非吐出溝4とを交互に基準方向Kに形成する。図12(S1a)が圧電体基板2を第一の側面SP1から見る正面模式図であり、図12(S1b)が吐出溝3の溝方向の断面模式図であり、図12(S1c)が非吐出溝4の溝方向の断面模式図である。各溝はダイシングブレードにより研削して形成することができる。吐出溝3の上面UPからの深さを非吐出溝4の上面UPからの深さよりも深く形成する。吐出溝3及び非吐出溝4の幅は20μm〜100μmであり、吐出溝3の深さは200μm〜1mmであり、非吐出溝4の深さは200μm〜400μmである。吐出溝3は第一の側面SP1から第二の側面SP2の手前まで形成し、非吐出溝4は第一の側面SP1から第二の側面SP2までストレートに形成する。吐出溝3の第二の側面SP2の側の端部はダイシングブレードの外形が転写され、上面UPに向けて切り上がる形状となる。なお、非吐出溝4の第二の側面SP2側は、吐出溝3と同様に、第二の側面SP2の手前まで形成し、その端部が上面UPに切り上がる形状であってもよい。
次に、側部流路形成工程S2において、図12(S2a)、(S2b)、(S2c)に示すように、圧電体基板2の第一の側面SP1に側部流路5を形成する。図12(S2a)が圧電体基板2を第一の側面SP1を見る正面模式図であり、図12(S2b)が吐出溝3の溝方向の断面模式図であり、図12(S2c)が非吐出溝4の溝方向の断面模式図である。側部流路5は、溝形成工程と同様にダイシングブレードを用いて、圧電体基板2の第一の側面SP1の側から、又は、上面UPとは反対側の下面LPの側から研削して形成することができる。側部流路5は、圧電体基板2の第一の側面SP1と下面LPの角部に、角部を除去するように形成する。言いかえると、側部流路5は、第一の側面SP1の側と下面LPの側に開口する。側部流路5は、吐出溝3と第一の側面SP1側の端部において連通し、非吐出溝4とは連通しない。
次に、導電材堆積工程S21において、図13(S21)に示すように、吐出溝3の側面及び図示しない非吐出溝4の側面に導電材18を堆積する。斜め蒸着法により吐出溝3と非吐出溝4の側面に金属からなる導電材18を堆積し、駆動電極13とする。駆動電極13は、上面UPから非吐出溝4の深さの略1/2の深さまで形成する。また、導電材18は、後に個別端子14b及び共通端子14aとなる圧電体基板2の上面UPにも堆積する。なお、本実施形態では、導電材18を斜め蒸着法により吐出溝3及び非吐出溝4の側面に上面UPから非吐出溝4の深さの略1/2の深さまで堆積しているが、本発明はこれに限定されない。例えばシェブロン型の圧電体基板2を使用する場合は、導電材18をメッキ法により吐出溝3及び非吐出溝4の側面の全面に堆積することができる。
次に、樹脂膜除去工程S22において、図13(S22)に示すように、感光性樹脂膜17を除去して導電材18のパターニングを行う(リフトオフ法)。これにより、第二の側面SP2近傍の上面UPに共通端子14aと個別端子14bを形成する。共通端子14aは吐出溝3の両側面に形成される駆動電極13と電気的に接続し、個別端子14bは吐出溝3を挟む2つの非吐出溝4の吐出溝3側の2つの側面に形成される駆動電極13を電気的に接続する。個別端子14b及び共通端子14aはフレキシブル回路基板と接続して外部から駆動信号を入力する。
次に、カバープレート接合工程S3において、図13(S3)に示すように、圧電体基板2の上面UPにカバープレート6を接合する。カバープレート6は、液体が供給される上部液室7と、上部液室7に連通するスリット8とを備え、個別端子14bと共通端子14aが露出し、スリット8と吐出溝3とが連通するように上面UPに接合する。上部液室7と非吐出溝4とは連通しないので、非吐出溝4には液体が流入しない。
次に、下部プレート接合工程S31において、図13(S31)に示すように、圧電体基板2の下面LPに下部プレート11を接合する。図13(S31)は吐出溝3の溝方向に沿う断面模式図である。下部プレート11は、側部流路5に連通し、側部流路5から液体が流入する下部液室12bと、下部液室12bに連通し液体を外部に流出させる下部流路16を備える。下部液室12bは、下部プレート11の圧電体基板2側の表面に形成される凹部15bと圧電体基板2の下面LPにより囲まれる領域であり、吐出溝3及び非吐出溝4が交互に配列する領域下部の基準方向Kに亘って形成される。下部液室12bは、第三の側面SP3及びこれに対向する第四の側面SP4から突出する突出部を備え、この突出部の内部に下部流路16が形成される。
次に、ノズルプレート接合工程S4において、図13(S4)に示すように、圧電体基板2の第一の側面SP1にノズルプレート9を接合する。ノズルプレート9はノズル10を備え、接合の際にノズル10と吐出溝3を連通させる。カバープレート6と下部プレート11は、端部が第一の側面SP1と面一に設置される。ノズルプレート接合工程S4において、ノズルプレート9は下部プレート11の端面に接合し、側部流路5の側面を構成する。
このように、圧電体基板2の第一の側面SP1に側部流路5を形成し、圧電体基板2の下面LPに下部液室12bを有する下部プレート11を設置すればよいので、部品点数の大きな増加が無く、簡便な方法により液体循環型の液体噴射ヘッド1を製造することができる。なお、側部流路形成工程S2はカバープレート接合工程S3の後でもよい。また、樹脂膜パターン形成工程S02、導電材堆積工程S21、樹脂膜除去工程S22を行ってリフトオフ法により共通端子14aや個別端子14bを形成するが、これに代えて、導電材堆積工程S21の後に感光性樹脂膜設置工程S01、樹脂膜パターン形成工程S02を行い、導電材18のエッチング処理を行って共通端子14aや個別端子14bを形成してもよい。
また、本実施形態では1枚の圧電体基板2によりノズル列が1列の液体噴射ヘッド1を製造するが、二枚の圧電体基板2の下面LPどうしを接合し、或いは、二枚の圧電体基板2の間に下部プレート11を挟んで接合し、ノズル列が2列の液体噴射ヘッド1を製造することができる。つまり、感光性樹脂膜設置工程S01→樹脂膜パターン形成工程S02→溝形成工程S1→側部流路形成工程S2→導電材堆積工程S21→樹脂膜除去工程S22の後に、圧電体基板2の下面LPどうしを対向させて固定する積層工程S5を行う。次に、カバープレート接合工程S3において二枚の圧電体基板2の上面UPのそれぞれにカバープレート6を接合し、次に、ノズルプレート接合工程S4においてノズルプレート9を2枚の圧電体基板2の第一の側面SP1に接合すればよい。
(第十一実施形態)
図14は本発明の第十一実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。液体噴射装置30は、液体噴射ヘッド1、1’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド1、1’に液体を供給し、液体噴射ヘッド1、1’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に連通する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。各液体噴射ヘッド1、1’は、圧電体基板2と、カバープレート6、ノズルプレート9とを備える。液体ポンプ33、33’として、流路部35、35’に液体を供給する供給ポンプとそれ以外に液体を排出する排出ポンプのいずれかもしくは両方を設置し、液体を循環させる。また、図示しない圧力センサーや流量センサーを設置し、液体の流量を制御することもある。液体噴射ヘッド1、1’は、圧電体基板2の上面UPに吐出溝3と非吐出溝4が交互に配列し、第一の側面SP1には側部流路5が形成され、液体が循環可能に構成されている。液体噴射ヘッド1、1’は、既に説明した第一〜第八実施形態のいずれかを、また、第九実施形態又は第十実施形態の製造方法により製造されるものを使用することができる。
液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド1、1’と、液体噴射ヘッド1、1’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド1、1’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド1、1’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39を備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1、1’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド1、1’に供給する。各液体噴射ヘッド1、1’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射ヘッド
2 圧電体基板、2a 第一の圧電体基板、2b 第二の圧電体基板
3 吐出溝
4 非吐出溝
5 側部流路
6 カバープレート、6a 第一のカバープレート、6b 第二のカバープレート
7 上部液室
8 スリット
9 ノズルプレート
10 ノズル
11 下部プレート
12、12a、12b 下部液室
13 駆動電極
14a 共通端子、14b 個別端子
15a、15b 凹部
16 下部流路
17 感光性樹脂膜
18 導電材
K 基準方向、UP 上面、LP 下面
SP1 第一の側面、SP2 第二の側面、SP3 第三の側面、SP4 第四の側面
WS 側壁、BP 底面、SS 側面

Claims (22)

  1. 上面の基準方向に配列する吐出溝を有し、第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を有する圧電体基板と、
    前記上面に接合されるカバープレートと、
    前記第一の側面に接合され、前記吐出溝に連通するノズルを有するノズルプレートと、を備える
    液体噴射ヘッドであって、
    前記圧電体基板は、前記吐出溝と交互に配列し、前記側部流路と連通しない非吐出溝を有し、かつ、
    前記非吐出溝は、前記圧電体基板の前記第一の側面から前記第一の側面に対向する第二の側面に亘って形成されている、
    液体噴射ヘッド。
  2. 上面の基準方向に配列する吐出溝を有し、第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を有する圧電体基板と、
    前記上面に接合されるカバープレートと、
    前記第一の側面に接合され、前記吐出溝に連通するノズルを有するノズルプレートと、を備える、
    液体噴射ヘッドであって、
    前記側部流路は、前記圧電体基板の前記第一の側面に隣接し互いに対向する第三の側面と第四の側面の手前まで形成されている、
    液体噴射ヘッド。
  3. 前記圧電体基板は、前記吐出溝と交互に配列し、前記側部流路と連通しない非吐出溝を有する請求項に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記非吐出溝は前記吐出溝よりも前記上面からの深さが浅い請求項1又は3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記吐出溝は、前記圧電体基板の前記第一の側面から前記第一の側面に対向する第二の側面の手前まで形成される請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記側部流路は、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面に開口する請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面には凹部からなる第一の下部液室を有し、前記第一の下部液室は前記側部流路に連通する請求項1〜のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記側部流路は、基準方向に直交する方向の断面が前記吐出溝から前記上面とは反対側の下面に向けて末広がりの形状を有する請求項1〜のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記側部流路に連通する第二の下部液室を有し、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面に接合される下部プレートを備える請求項1〜のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記圧電体基板は第一の圧電体基板と第二の圧電体基板とを含み、
    前記カバープレートは第一のカバープレートと第二のカバープレートとを含み、
    前記第一の圧電体基板の下面と前記第二の圧電体基板の下面とが対向して固定され、前記第一の圧電体基板の側部流路と前記第二の圧電体基板の側部流路とが連通し、前記第一の圧電体基板の上面に前記第一のカバープレートが接合され、前記第二の圧電体基板の上面に前記第二のカバープレートが接合される請求項1〜のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記第一の圧電体基板の下面と前記第二の圧電体基板の下面とが接合される請求項10に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板との間に設置され、前記側部流路に連通する第二の下部液室が形成される下部プレートを備える請求項10に記載の液体噴射ヘッド。
  13. 前記第一の圧電体基板の吐出溝が基準方向に配列するピッチと前記第二の圧電体基板の吐出溝が基準方向に配列するピッチとは等しく、互いに基準方向に半ピッチずれる請求項10〜12のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  14. 圧電体基板の上面に吐出溝を基準方向に形成する溝形成工程と、
    前記圧電体基板の第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を形成する側部流路形成工程と、
    前記上面にカバープレートを接合するカバープレート接合工程と、
    前記第一の側面にノズルプレートを接合するノズルプレート接合工程と、を備える、
    液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記溝形成工程は、前記圧電体基板の前記上面に前記吐出溝と非吐出溝とを基準方向に交互に形成する工程であり、
    前記非吐出溝は、前記圧電体基板の前記第一の側面から前記第一の側面に対向する第二の側面に亘って形成されている、
    液体噴射ヘッドの製造方法。
  15. 圧電体基板の上面に吐出溝を基準方向に形成する溝形成工程と、
    前記圧電体基板の第一の側面に複数の前記吐出溝と連通する側部流路を形成する側部流路形成工程と、
    前記上面にカバープレートを接合するカバープレート接合工程と、
    前記第一の側面にノズルプレートを接合するノズルプレート接合工程と、を備える、
    液体噴射ヘッドの製造方法であって、
    前記側部流路は、前記圧電体基板の前記第一の側面に隣接し互いに対向する第三の側面と第四の側面の手前まで形成されている、
    液体噴射ヘッドの製造方法。
  16. 前記溝形成工程は、前記圧電体基板の前記上面に前記吐出溝と非吐出溝とを基準方向に交互に形成する工程である請求項15に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  17. 前記溝形成工程は、前記吐出溝の前記上面からの深さを前記非吐出溝の前記上面からの深さよりも深く形成する請求項14又は16に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  18. 前記側部流路形成工程は、前記圧電体基板の前記上面とは反対側の下面の側から研削する請求項14〜17のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  19. 前記側部流路形成工程は、前記圧電体基板の前記第一の側面の側から研削する請求項14〜17のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  20. 前記吐出溝の側面に導電材を堆積する導電材堆積工程を備える請求項14〜19のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  21. 前記圧電体基板から成る第一の圧電体基板と第二の圧電体基板とを備え、
    前記側部流路形成工程は、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板の各第一の側面に側部流路を形成する工程であり、
    前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板とは前記上面とは反対側の下面どうしを対向させ、前記第一の圧電体基板と前記第二の圧電体基板の各第一の側面を面一に積層固定する積層工程を備える請求項14〜20のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドの製造方法。
  22. 請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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