JP2014177077A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッド1を加工及び組み立ての容易な構造とする。
【解決手段】液体噴射ヘッド1は、液体を吐出する吐出溝7と液体を吐出しないダミー溝8とが基準方向Kに交互に配列する圧電プレート2と、吐出溝7に液体を供給する液体供給孔3aを有し、圧電プレート2の一方面OSに接合する液体供給プレート3と、吐出溝7から液体を排出する液体排出孔4aを有し、圧電プレート2の他方面TSに接合する液体排出プレート4と、複数のノズル9を有し、ノズル9が吐出溝7に連通し、圧電プレート2の側面SSに接合するノズルプレート5と、を備える。吐出溝7は、ノズル9方向に液体を流す往吐出溝7aと、往吐出溝7aの基準方向Kに隣接しノズル9方向から液体を流す復吐出溝7bとを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bとはノズル9の近傍において連通し、液体供給孔3aが往吐出溝7aに連通し、液体排出孔4aが復吐出溝7bに連通する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被記録媒体に液滴を噴射して記録する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
近年、記録紙等にインク滴を吐出して文字や図形を記録する、或いは素子基板の表面に液体材料を吐出して機能性薄膜を形成するインクジェット方式の液体噴射ヘッドが利用されている。この方式は、インクや液体材料などの液体を液体タンクから供給管を介してチャンネルに導き、チャンネルに充填される液体に圧力を印加してチャンネルに連通するノズルから液体を吐出する。液体の吐出の際には、液体噴射ヘッドや被記録媒体を移動させて文字や図形を記録する、或いは所定形状の機能性薄膜を形成する。
この種の液体噴射ヘッドとして、チャンネルを構成する壁に圧電素子を用い、チャンネル内の液体を常時循環させるスルーフロータイプが知られている。スルーフロータイプは、液体中に気泡や異物が混入した場合でもチャンネル外に迅速に排出することができる。そのため、キャップ構造やサービスステーションを用いずにメンテナンスを実施することができ、メンテナンス時の液体の消費量が減少し、ランニングコストを抑えることができる。更に、吐出不良によって被記録媒体を無駄に消費するのを最小限に抑えることができる。
特許文献1には液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。図9は特許文献1に示される液体噴射ヘッドの分解斜視図である。液体噴射ヘッドは、2枚の圧電素子を重ねて3つの流路90、92、94を構成するPZTウエハ88、89と、流路90と流路94に連通する開口が形成され、流路92を閉塞するマスクプレート100と、流路92を跨いで流路90と流路94を連通させる開口部が形成される開口プレート66と、開口プレート66の開口部に連通するノズル102が形成されるノズルプレート64とを備える。液体は、矢印52で示すように流路90から開口プレート66の開口部を経て流路94に流れる。つまり、液体は流路92の周りを循環する。2つの壁96、98の流路92側の側面にはライン電極が、流路90、94側の側面にはアース電極が設けられ、これらの電極により壁96、98を駆動することにより、ノズル102から小液滴を吐出する。
特許文献2には他の液体循環型の液体噴射ヘッドが記載される。液体噴射ヘッドは、表面に複数の溝が設置される圧電プレートと、圧電プレートの表面に接合され、各溝の上部開口を覆うカバープレートと、圧電プレートの側面に設置され、各溝に連通する複数のノズルを有するノズルプレートとを備える。カバープレートは液体供給孔を備え、液体供給孔を介して各溝に液体が供給される。ノズルプレートの圧電プレート側の表面には各溝に対応する排出路が複数形成される。液体噴射ヘッドは、更に圧電プレートの裏面に液体排出室を備える流路部材が設置される。ノズルプレートに形成される排出路は、圧電プレートの表面に設置される溝と裏面に設置される液体排出室とを連通する。液体は、液体供給孔から各溝に分流し、各溝から対応する排出路を通って液体排出室で合流する。
特表2003−505281号公報 特開2011−131533号公報
特許文献1に記載される液体噴射ヘッドは、2枚のPZTウエハを重ねて3つの流路90、92、94を単位とする複数の流路を構成し、その端面にマスクプレート100、その上面に開口プレート66、更にその上面にノズルプレート64を設置し、その他図示されない流路部材等を必要とする。そのため、部品点数が多く、組み立ての際に高度な位置合わせを必要とする複雑な構造を備える。特許文献2に記載される液体噴射ヘッドは、ノズルプレートの圧電プレート側の表面に、ノズルと同じピッチでノズルと同数の排出路を形成しなければならず、構造が複雑で製造が極めて難しい。
本発明の液体噴射ヘッドは、液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが基準方向に交互に配列し、前記吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、前記吐出溝に液体を供給する液体供給孔を有し、前記圧電プレートの一方面に接合する液体供給プレートと、前記吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、前記圧電プレートの他方面に接合する液体排出プレートと、基準方向に配列する複数のノズルを有し、前記ノズルが前記吐出溝に連通し、前記圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備え、前記吐出溝は、前記ノズル方向に液体を流す往吐出溝と、前記往吐出溝の基準方向に隣接し前記ノズル方向から液体を流す復吐出溝とを含み、前記往吐出溝と前記復吐出溝とは前記ノズルの近傍において連通し、前記液体供給孔が前記往吐出溝に連通し、前記液体排出孔が前記復吐出溝に連通することとした。
また、前記液体供給プレートと前記液体排出プレートとは構成が同一のプレートからなることとした。
また、前記ノズルプレートは、前記ノズルと前記圧電プレートの側面に開口する前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通することとした。
また、前記ノズルプレートは、前記ノズルを有する第一ノズルプレートと、前記第一連通路を有する第二ノズルプレートとが積層することとした。
また、前記圧電プレートは、前記ノズルの近傍に前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第二連通路を有することとした。
また、複数の前記液体供給孔に連通する液体供給路を有し、前記液体供給プレートに接合する液体供給流路部材を備えることとした。
また、前記液体供給路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜により形成されることとした。
また、複数の前記液体排出孔に連通する液体排出路を有し、前記液体排出プレートに接合する液体排出流路部材を備えることとした。
また、前記液体排出路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第二ダンパー膜により形成されることとした。
また、前記吐出溝の他方側は前記圧電プレートの一方面の面内において終端し、前記ダミー溝の側面にアクティブ電極を備え、前記往吐出溝と前記復吐出溝の側面にコモン電極を備え、前記圧電プレートの一方面に、前記コモン電極と電気的に接続するコモン端子と、前記アクティブ電極に電気的に接続するアクティブ端子とを有することとした。
また、前記圧電プレートの一方面に、隣接する前記ダミー溝の側面に形成される前記アクティブ電極を電気的に接続する配線電極を有することとした。
また、前記コモン端子と前記アクティブ端子の間の前記圧電プレートの一方面には前記コモン端子と前記アクティブ端子とを電気的に分離する分離溝が設置されることとした。
また、上記いずれかに記載の液体噴射ヘッドからなる第1液体噴射ヘッド〜第n液体噴射ヘッド(nは2以上の整数)が流路部材を挟んで積層されることとした。
また、前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材とを備えることとした。
また、前記流路部材は、前記液体排出流路部材と前記液体供給流路部材との間にスペーサを備え、前記液体供給路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜により形成され、前記液体排出路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第二ダンパー膜により形成され、前記第一ダンパー膜と前記第二ダンパー膜とは前記スペーサを介して対面することとした。
また、前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材とを備えることとした。
また、前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材とを備えることとした。
また、前記第1液体噴射ヘッド〜前記第n液体噴射ヘッドは、各基準方向が同一方向であり同一のノズルピッチを有し、第k液体噴射ヘッドのノズルと第(k+1)液体噴射ヘッドのノズルとは基準方向に対して(1/n)ピッチずれて設置されることとした。
本発明の液体噴射装置は、上記の液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備えることとした。
本発明による液体噴射ヘッドは、液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが基準方向に交互に配列し、吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、吐出溝に液体を供給する液体供給孔を有し、圧電プレートの一方面に接合する液体供給プレートと、吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、圧電プレートの他方面に接合する液体排出プレートと、基準方向に配列する複数のノズルを有し、ノズルが吐出溝に連通し、圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備える。吐出溝は、ノズル方向に液体を流す往吐出溝と、往吐出溝の基準方向に隣接しノズル方向から液体を流す復吐出溝とを含み、往吐出溝と復吐出溝とはノズルの近傍において連通し、液体供給孔が往吐出溝に連通し、液体排出孔が復吐出溝に連通する。これにより、液体噴射ヘッドの構造が単純となり、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの部分分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッドの説明図である。 本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの往吐出溝の長手方向に沿う断面模式図である。 本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッドの圧電プレート、ノズルプレート及び液体排出プレートの部分分解斜視図である。 本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッドを説明するための図である。 本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッドの往吐出溝の断面模式図である。 本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッドの基準方向の断面模式図である。 本発明の第七実施形態に係る液体噴射装置の模式的な斜視図である。 従来公知の液体噴射ヘッドの分解斜視図である。
(第一実施形態)
図1は本発明の第一実施形態に係る液体噴射ヘッド1の部分分解斜視図であり、図2は液体噴射ヘッド1の説明図である。
図1及び図2に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電プレート2と、圧電プレート2の一方面OSに接合する液体供給プレート3と、圧電プレート2の他方面TSに接合する液体排出プレート4と、圧電プレート2の側面に接合するノズルプレート5とを備える。圧電プレート2は、液体を吐出する吐出溝7と液体を吐出しないダミー溝8とが基準方向Kに交互に配列し、吐出溝7の一方側が側面SSに開口する。液体供給プレート3は吐出溝7に液体を供給する液体供給孔3aを有し、側面を圧電プレート2の側面SSに面一に構成して圧電プレート2の一方面OSに接合する。液体排出プレート4は吐出溝7から液体を排出する液体排出孔4aを有し、側面を圧電プレート2の側面SSと面一に構成して圧電プレート2の他方面TSに接合する。ノズルプレート5は、基準方向Kに配列する複数のノズル9を有し、ノズル9が吐出溝7に連通する。
ここで、吐出溝7は、ノズル9方向に液体を流す往吐出溝7aと、往吐出溝7aの基準方向Kに隣接しノズル9方向から液体を流す復吐出溝7bとを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bとはノズル9の近傍において連通する。具体的には、ノズルプレート5は、ノズル9を有する第一ノズルプレート5aと第一連通路11aを有する第二ノズルプレート5bとが積層する。ノズル9と第一連通路11aは連通し、第一連通路11aは圧電プレート2の側面SSに開口する往吐出溝7aとその隣に開口する復吐出溝7bを連通する。また、液体供給プレート3の液体供給孔3aは往吐出溝7aに連通し、液体排出プレート4の液体排出孔4aは復吐出溝7bに連通する。
具体的に説明する。圧電プレート2は、PZTセラミックスなどの圧電体セラミックスからなり、予め一方面OSの垂直方向に分極処理が施されている。圧電プレート2には基準方向Kに往吐出溝7a及び復吐出溝7bからなる吐出溝7とダミー溝8とが交互に形成され、吐出溝7の一方側(ノズルプレート5側)が側面SSに開口し他方側(ノズルプレート5とは反対側)が一方面OS及び他方面TSの各面内において終端する。ダミー溝8は一方側及び他方側が圧電プレート2の両側面に開口する。往吐出溝7a、復吐出溝7b及びダミー溝8は圧電プレート2の一方面OSから他方面TSに貫通する。往吐出溝7a及び復吐出溝7bのダミー溝8側の側面の上半分(上端から略1/2の深さ)までコモン電極18が形成され、ダミー溝8の両側面には溝の深さの上半分までアクティブ電極16が形成される。なお、往吐出溝7a及び復吐出溝7bの他方側の側面が傾斜しているが、これは、溝をダイシングブレードの外周歯により形成するためである。往吐出溝7a及び復吐出溝7bの他方側を垂直な側面としてもよい。
図2(a)は往吐出溝7aに沿う断面模式図であり、図2(b)は復吐出溝7bに沿う断面模式図であり、図2(c)は圧電プレート2の上面模式図である。図2(a)に示すように、液体供給プレート3の液体供給孔3aは往吐出溝7aの他方側の端部において連通する。更に、図2(b)に示すように、液体排出プレート4の液体排出孔4aは復吐出溝7bの他方側の端部において連通する。液体供給プレート3は、溝方向の長さが圧電プレート2よりも短く、圧電プレート2の一方面OSにその他方側を露出して接合される。なお、液体供給プレート3及び液体排出プレート4は圧電プレート2と同じ材料、つまりPZTセラミックスなどの圧電体セラミックスを使用することができる。また、圧電プレート2と同程度の熱膨張係数を有するマシナブルセラミックスを使用してもよい。また、圧電プレート2と液体排出プレート4とは同一板から一体的に構成することができる。つまり、圧電プレート2よりも厚い板(例えばPZTセラミックス)を用意し、往吐出溝7a、復吐出溝7b及びダミー溝8を溝とは反対側の表面に貫通しない深さまで形成する。そして、溝を形成した側とは反対側にサンドブラスト法やダイシングブレードにより復吐出溝7bに連通させて液体排出孔4aを形成すればよい。この場合は、吐出溝7やダミー溝8が形成されない部分が液体排出プレート4となる。
なお、図2においては、液体供給孔3aの一方側(ノズルプレート5側)の端部よりも液体排出孔4aの一方側の端部がノズルプレート5側に位置するが、好ましくは、液体供給孔3aの一方側の端部の位置と液体排出孔4aの一方側の端部の位置とは溝方向において一致させる。これにより、液体供給孔3aの開口端とノズルプレート5の間の距離と、液体排出孔4aの開口端とノズルプレート5の間の距離とが一致し、溝内に効率よく圧力波を生成することができる。
更に、液体供給プレート3の液体供給孔3aと液体排出プレート4の液体排出孔4aとを同じ大きさで溝方向の位置を同じ位置とすることができる。これにより、液体排出プレート4を液体供給プレート3により兼用することができる。つまり、圧電プレート2の他方面TSに接合する液体排出プレート4と圧電プレート2の一方面OSに接合する液体供給プレート3とは構成が同一のプレートを使用することができる。具体的には、液体供給プレート3を圧電プレート2の他方面TSに接合する際に、一方面OSに接合される液体供給プレート3に対して、仕切り壁22cの壁厚及び往吐出溝7a(又は復吐出溝7b)の溝幅を加えた距離を基準方向Kにずらして接合すればよい。なお、図2において往吐出溝7a及び復吐出溝7bの他方側の側面が傾斜しているが、この側面の傾斜角(一方面OSに対する角度)は、ダイシングブレードを圧電プレート2に深く入れる等により容易に大きくすることができる。また、液体供給プレート3としてPZTセラミックスやマシナブルセラミックスを使用する場合でも、液体供給孔3aはダイシングブレードやサンドブラスト等により容易に形成することができる。
更に、図2(c)に示すように、ダミー溝8a、8bの側面にアクティブ電極16を備え、往吐出溝7aと復吐出溝7bのダミー溝8側の側面にコモン電極18を備える。圧電プレート2の一方面OSに、コモン電極18と電気的に接続するコモン端子19を備え、隣接するダミー溝8a、8bの側面に形成されるアクティブ電極16を電気的に接続する配線電極20を備える。なお、本実施形態では配線電極20がアクティブ端子17として機能する。
第一ノズルプレート5a及び第二ノズルプレート5bはポリイミド膜により形成することができる。また、他の高分子材料や金属材料を使用することができる。第一ノズルプレート5aに形成するノズル9は、第二ノズルプレート5bに形成する第一連通路11aの、基準方向Kにおいて略中央に位置する。なお、ノズルプレート5は第一及び第二ノズルプレート5a、5bの二層構造に代えて、第三実施形態において説明するように仕切り壁22cの先端部を研削して第二連通路を形成すれば、ノズルプレート5は第一ノズルプレート5aのみとすることができる。また、第一及び第二ノズルプレート5a、5bを一体化した単層のノズルプレート5としてもよい。
液体噴射ヘッド1は次のように動作する。まず、液体は、矢印INで示すように液体供給プレート3の液体供給孔3aから往吐出溝7aに流入し、第二ノズルプレート5bの第一連通路11aを通して復吐出溝7bに流入し、矢印OUTで示すように液体排出プレート4の液体排出孔4aから排出される。駆動時は液体を上記ルートで常時循環させる。一方、ダミー溝8は液体供給孔3a及び液体排出孔4aのいずれにも連通せず、液体は流入しない。そして、アクティブ端子17とコモン端子19に駆動信号を与えて両壁22a、22bの厚さ方向に電界を印加する。つまり、ダミー溝8aのアクティブ電極16と往吐出溝7aのコモン電極18との間の壁22aと、ダミー溝8bのアクティブ電極16と復吐出溝7bのコモン電極18との間の壁22bに駆動信号を与える。すると、壁22a、22bは厚みすべり変形し、往吐出溝7a及び復吐出溝7bの容積を瞬間的に変化させる。これにより往吐出溝7a及び復吐出溝7bの液体に圧力波が発生してノズル9から液滴が吐出される。その他の往吐出溝7a、復吐出溝7b及びダミー溝8も同様に駆動する。
なお、往吐出溝7aと復吐出溝7bとを仕切る仕切り壁22cは液体の流れを仕切るために設けている。そのため、壁22aや壁22bとは異なり任意の厚さに設定することができる。液体噴射ヘッド1のノズル9のピッチは1つのダミー溝8と1つの吐出溝7により定まる。そして、仕切り壁22cの厚さのみを変更し、ダミー溝8、吐出溝7及び壁22a、22bの幅を変更することなくノズル9のピッチを調整することができる。
また、仕切り壁22cは駆動に寄与しない壁なので圧電体である必要はない。そのため、液体供給プレート3に仕切り壁22cを設け、圧電プレート2の吐出溝7を広く形成し、液体供給プレート3を圧電プレート2に接合したときに吐出溝7を往吐出溝7aと復吐出溝7bに分割するように構成してもよい。また、圧電プレート2の全体を圧電体セラミックスから形成することに代えて、壁22a、22bを圧電体セラミックスにより形成し、その他の領域を絶縁体材料により形成してもよい。また、ダミー溝8a、8bは圧電プレート2の一方側の側面から他方側の側面までストレートに形成したが、これに代えて、ダミー溝8a、8bの他方端を吐出溝7の他方端と同様に一方面OS及び他方面TSの面内において終端させてもよい。また、液体を液体噴射ヘッド1の上面に設置した液体供給プレート3側から供給し、液体噴射ヘッド1の下面に設置した液体排出プレート4側から排出することに代えて、液体を液体排出プレート4側から供給し、液体供給プレート3側から排出してもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る液体噴射ヘッド1は、液体を圧電プレート2の一方面OSの側から流入し、圧電プレート2の他方面TSの側に流出するようにしたので、液体供給孔3aに液体を供給する流路部材や液体排出孔4aから液体を排出する流路部材の構成を簡素化することができる。また、液体は基準方向Kに隣接する往吐出溝7aと復吐出溝7bを循環するので、液体内に気泡や異物が混入しても、迅速に外部に排出することができる。更に、液体噴射ヘッド1の構造が単純となり、高度な加工や位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
(第二実施形態)
図3は本発明の第二実施形態に係る液体噴射ヘッドの往吐出溝7aの長手方向に沿う断面模式図である。第一実施形態と異なる点は液体供給流路部材12aと液体排出流路部材12bを設置したことであり、その他の構成は第一実施液体と同様である。従って、以下、第一実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分は説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図3に示すように、液体噴射ヘッド1は、液体供給プレート3の上面に接合する液体供給流路部材12aと液体排出プレート4の下面に接合する液体排出流路部材12bを備える。液体供給流路部材12aは、複数の液体供給孔3aに連通する液体供給路13aと液体供給路13aに連通し外部から液体が供給される供給接続部21aを備える。液体排出流路部材12bは、複数の液体排出孔4aに連通する液体排出路13bと液体排出路13bに連通し外部に液体を排出する排出接続部21bを備える。つまり、液体は、供給接続部21aから供給され、液体供給路13aから複数の液体供給孔3aを介して複数の往吐出溝7aに流入する。液体は、更に、各往吐出溝7aのそれぞれに連通する第一連通路11aを介して対応する各復吐出溝7bに流入し、複数の液体排出孔4aを介して液体排出路13bにおいて合流し、排出接続部21bから排出される。その他の構成及び動作は第一実施形態と同様なので説明を省略する。
このように、液体供給プレート3の上面に液体供給流路部材12aを、液体排出プレート4の下面に液体排出流路部材12bを分離して設けるので、流路部材の構成が簡素化される。また、第一実施形態と同様に、液体は基準方向Kに隣接する往吐出溝7aと復吐出溝7bを循環するので、液体内に気泡や異物が混入しても、迅速に外部に排出することができる。更に、液体噴射ヘッド1の構造が単純となり、高度な加工や位置合わせを必要とせず、組み立てが容易となってコストを削減することができる。
(第三実施形態)
図4は、本発明の第三実施形態に係る液体噴射ヘッド1の圧電プレート2、ノズルプレート5及び液体排出プレート4の部分分解斜視図である。第一実施形態と異なる点は、ノズルプレート5と、往吐出溝7aと復吐出溝7bが圧電プレート2の側面SSに開口する開口部の構造であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。従って、以下、第一実施形態と異なる部分について説明し、同一の部分は説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同地の符号を付している。
図4に示すように、圧電プレート2は、往吐出溝7aと復吐出溝7bが側面SSに開口する開口部、つまりノズル9の近傍に往吐出溝7aと復吐出溝7bを連通する第二連通路11bを備える。具体的には、往吐出溝7aと復吐出溝7bに挟まれる仕切り壁22cのノズルプレート5側の先端部を削除する。そして、ノズルプレート5は第一ノズルプレート5aのみが側面SSに接合される。これにより、往吐出溝7aの液体は第二連通路11bを介して復吐出溝7bに流入する。その結果、ノズルプレート5を単層とすることができ、部品数が減少して組み立てが一層容易となる。
(第四実施形態)
図5は本発明の第四実施形態に係る液体噴射ヘッド1を説明するための図である。図5(a)は液体噴射ヘッド1の圧電プレート2と液体排出プレート4の部分斜視図である。図5(b)は圧電プレート2にフレキシブル基板23を接合した部分平面模式図である。第一実施形態における圧電プレート2と異なる点は、圧電プレート2の一方面OSの他方側(ノズルプレートとは反対側)に分離溝24を有する点であり、その他の構成は第一実施形態と同様である。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図5に示すように、圧電プレート2の一方面OSには、基準方向Kに交互に配列する吐出溝7とダミー溝8が形成される。吐出溝7は往吐出溝7aと復吐出溝7bとを含む。ダミー溝8は、一方面OSの一方側(ノズルプレート側)の側面SSから他方側の側面まで形成される。往吐出溝7a及び復吐出溝7bは一方側が圧電プレート2の側面SSに開口し、他方側が一方面OSの面内において終端する。ダミー溝8の側面にアクティブ電極16を備え、往吐出溝7a及び復吐出溝7bのダミー溝8側の側面にコモン電極18を備える。
圧電プレート2の一方面OSに、隣接する2つのダミー溝8の側面に形成されるアクティブ電極16を電気的に接続する配線電極20を有し、アクティブ端子17として機能する。更に、往吐出溝7a及び復吐出溝7bの他方端近傍の一方面OSに、往吐出溝7a及び復吐出溝7bのそれぞれの側面に形成されるコモン電極18と電気的に接続するコモン端子19を有する。そして、コモン端子19とアクティブ端子17の間の一方面OSには分離溝24が設置される。分離溝24は基準方向Kに直線状に形成され、アクティブ端子17とコモン端子19は分離溝24を介して電気的に分離される。
フレキシブル基板23は圧電プレート2のアクティブ端子17とコモン端子19の上部に設置される。フレキシブル基板23は共通電極23aと個別電極23bを備え、共通電極23aが各コモン端子19に共通に電気的に接続し、個別電極23bが各アクティブ端子17に個別に電気的に接続する。共通電極23aは、コモン端子19との接続部を除いて、分離溝24の上部に配置される。その結果、共通電極23aは、ダミー溝8に形成されるアクティブ電極16との交差部においてアクティブ電極16から離間し、共通電極23aの表面に厚い絶縁膜を形成するなどの絶縁対策が緩和される。
(第五実施形態)
図6は本発明の第五実施形態に係る液体噴射ヘッド1の往吐出溝7aの断面模式図である。第二実施形態と異なる点は液体供給流路部材12aと液体排出流路部材12bの構造であり、その他の構成は第二実施形態と同様である。従って、以下、主に異なる部分について説明し、同一の部分については説明を省略する。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図6に示すように、液体噴射ヘッド1は、圧電プレート2と、圧電プレート2の一方面OSに接合する液体供給プレート3と、液体供給プレート3の上面に接合する液体供給流路部材12aと、圧電プレート2の他方面TSに接合する液体排出プレート4と、液体排出プレート4の下面に接合する液体排出流路部材12bとを備える。液体供給流路部材12aは、複数の液体供給孔3aに連通する液体供給路13aと、液体供給路13aに連通し外部から液体が供給される供給接続部21aと、液体供給路13aの一部を構成し液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜14aと、第一ダンパー膜14aの上部の空気層25aと、空気層25aと大気とを連通する連通孔26aとを備える。
液体排出流路部材12bは、複数の液体排出孔4aに連通する液体排出路13bと液体排出路13bに連通し外部に液体を排出する排出接続部21bと、液体排出路13bの一部を構成し液体の圧力を緩和させる第二ダンパー膜14bと、第二ダンパー膜14bの下部の空気層25bと、空気層25bと大気とを連通する連通孔26bとを備える。
液体は、供給接続部21aから供給され、液体供給路13aから複数の液体供給孔3aを介して複数の往吐出溝7aに流入する。液体は、更に、各往吐出溝7aのそれぞれに連通する第一連通路11aを介して対応する各復吐出溝7bに流入し、複数の液体排出孔4aを介して液体排出路13bにおいて合流し、排出接続部21bから排出される。
液体供給路13aは一部が第一ダンパー膜14aにより形成され、液体排出路13bは一部が第二ダンパー膜14bにより形成されるので、液体噴射ヘッド1の移動に伴って流路内の液体の慣性により発生する圧力変動や、他の吐出溝7の液体が吐出される際に発生する圧力波が液体供給孔3aや液体排出孔4aに伝達される場合でも、この圧力変動は第一ダンパー膜14aや第二ダンパー膜14bにより緩衝され、往吐出溝7aや復吐出溝7bへのクロストークやセルフトークを軽減する。連通孔26a、26bは空気層25a、25bが密閉されるのを防ぎ、第一及び第二ダンパー膜14a、14bが自由に振動できるようにするために設けてある。なお、ノズルプレート5や圧電プレート2について、第三実施形態や第四実施形態のノズルプレート5や圧電プレート2を適用することができることは説明するまでもない。
(第六実施形態)
図7は本発明の第六実施形態に係る液体噴射ヘッド1の基準方向Kの断面模式図である。液体噴射ヘッド1は第一液体噴射ヘッド1a、第二液体噴射ヘッド1b及び第三液体噴射ヘッド1cが流路部材12、12’を挟んで積層する構造を備える。同一の部分又は同一の機能を有する部分には同一の符号を付している。
図7に示すように、第一〜第三液体噴射ヘッド1a、1b、1cのそれぞれは第一実施形態と同様の構造を有する。第一液体噴射ヘッド1aの液体供給プレート3の上面には液体供給流路部材12aが設置される。第一液体噴射ヘッド1aの液体排出プレート4と第二液体噴射ヘッド1bの液体供給プレート3の間に流路部材12が設置される。第二液体噴射ヘッド1bの液体排出プレート4と液体噴射ヘッド1cの液体供給プレート3の間に流路部材12’が設置される。液体噴射ヘッド1cの液体排出プレート4の下面には液体排出流路部材12bが設置される。なお、液体供給流路部材12a及び液体排出流路部材12bの基本構成は第五実施形態の液体供給流路部材12a及び液体排出流路部材12bと同じである。また、第一〜第三液体噴射ヘッド1a〜1cは、いずれも液体供給プレート3から液体を排出し、液体排出プレート4から液体を供給してもよく、上下を反転させても等価である。
第一液体噴射ヘッド1aのノズル9aは基準方向KにピッチPの等間隔で配列する。第二液体噴射ヘッド1bのノズル9bは、基準方向KにピッチPの等間隔で配列し、第一液体噴射ヘッド1aのノズル9aに対して基準方向KにP/3ずれて配列する。第三液体噴射ヘッド1cのノズル9cは、基準方向KにピッチPの等間隔で配列し、第二液体噴射ヘッド1bのノズル9bに対して基準方向KにP/3ずれて配列する。従って、基準方向Kに対する記録密度は一台の液体噴射ヘッドの3倍に向上する。
流路部材12は、第一液体噴射ヘッド1aの複数の液体排出孔4aに連通する液体排出路13dを有する液体排出流路部材12dと、第二液体噴射ヘッド1bの複数の液体供給孔3aに連通する液体供給路13cを有する液体供給流路部材12cとを備える。流路部材12は、更に、液体排出流路部材12dと液体供給流路部材12cとの間にスペーサ15を備える。液体供給路13cはその一部が液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜14cにより形成され、液体排出路13dはその一部が液体の圧力変動を緩和させる第二ダンパー膜14dにより形成され、第一ダンパー膜14cと第二ダンパー膜14dとは、スペーサ15を介し、空気層25を挟んで対面する。流路部材12’も流路部材12と同様の構造を有する。なお、空気層25は外気に連通する。
液体は、第一液体噴射ヘッド1aには矢印で示すように液体供給流路部材12aから流入し液体排出流路部材12dから流出し、第二液体噴射ヘッド1bには矢印で示すように液体供給流路部材12cから流入し液体排出流路部材12d’から流出し、第三液体噴射ヘッド1cには矢印で示すように液体供給流路部材12c’から流入し液体排出流路部材12bから流出する。つまり、液体は各液体噴射ヘッド1a、1b、1cに並列に流入し並列に流出する。これにより、第一〜第三液体噴射ヘッド1a、1b、1cにおいて液体の条件を同一に揃えることができる。また、各流路部材の流路にダンパー膜を設けたので、流路内の液体の慣性により発生する圧力変動や、吐出溝7から液体を吐出する際に発生する圧力波が緩衝される。また、流路部材12は空気層25を挟んで液体排出流路部材12dと液体供給流路部材12cが積層し、流路部材12’は空気層25’を挟んで液体排出流路部材12d’と液体供給流路部材12c’が積層する。そのため、第一液体噴射ヘッド1aから排出される液体の圧力変動や圧力波が、第二液体噴射ヘッド1bに流入する液体に伝達されず、第二液体噴射ヘッド1bに流入する液体の圧力変動や圧力波が第一液体噴射ヘッド1aから排出される液体に伝達されない。第二液体噴射ヘッド1bと第三液体噴射ヘッド1cの間においても同様である。その結果、第一〜第三液体噴射ヘッド1a、1b、1cは同一条件で液滴を吐出することができる。
本実施形態では、第一液体噴射ヘッド1aの液体排出プレート4と第二液体噴射ヘッド1bの液体供給プレート3が対向し、第二液体噴射ヘッド1bの液体排出プレート4と第三液体噴射ヘッド1cの液体供給プレート3が対向する構成であるが、これに代えて、第一液体噴射ヘッド1aの液体排出プレート4に第二液体噴射ヘッド1bの液体排出プレート4を対向させ、第二液体噴射ヘッド1bの液体供給プレート3に第三液体噴射ヘッド1cの液体供給プレート3を対向する構成としてもよい。つまり、流路部材12は2層の液液体排出流路部材12dがスペーサ15と空気層25を挟んで積層し、流路部材12’は2層の液体供給流路部材12c’がスペーサ15’と空気層25’を挟んで積層する構成とする。これにより、流路部材12においては第一液体噴射ヘッド1aから排出される液体と第二液体噴射ヘッド1bから排出される液体が合流する一つの排出接続部(図6を参照)を設置すればよい。流路部材12’においても同様に、第二液体噴射ヘッド1bに供給する液体と第三液体噴射ヘッド1cに供給する液体に分割される一つの供給接続部(図6を参照)を設置すればよい。その結果、各流路部材12、12’の構成を簡素化することができる。
なお、本実施形態では液体噴射ヘッド1を3層に積層したが、更に多数の液体噴射ヘッド1を積層することができる。即ち、液体噴射ヘッドを第1液体噴射ヘッド〜第n液体噴射ヘッド(nは2以上の整数)が流路部材12を挟んで積層する構成とすることができる。この場合、第1液体噴射ヘッド〜第n液体噴射ヘッドは、基準方向Kと同一方向であり同一のノズルピッチPを有し、第k液体噴射ヘッド(kは1≦k<nを満たす整数)のノズルと第(k+1)液体噴射ヘッドのノズルとは基準方向Kに対して(P/n)ピッチずらして設置することができる。これにより、一個の液体噴射ヘッドに対して基準方向Kの記録密度をn倍とすることができる。
また、流路部材12は、第k液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔4aに連通する液体排出路13bを有する液体排出流路部材12dと、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔4aに連通する他の液体排出路13dを有する他の液体排出流路部材12dとを備えるようにできる。流路部材12’は、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔3aに連通する液体供給路13cを有する液体供給流路部材12cと、第(k+2)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔3aに連通する他の液体供給路13cを有する他の液体供給流路部材12cとを備えるようにできる。
(第七実施形態)
図8は本発明の第七実施形態に係る液体噴射装置30の模式的な斜視図である。液体噴射装置30は、液体噴射ヘッド1、1’を往復移動させる移動機構40と、液体噴射ヘッド1、1’に液体を供給し、液体噴射ヘッド1、1’から液体を排出する流路部35、35’と、流路部35、35’に連通する液体ポンプ33、33’及び液体タンク34、34’とを備えている。各液体噴射ヘッド1、1’は、圧電プレート2と、ノズルプレート5と、流路部材12とを備える。液体ポンプ33、33’として、流路部35、35’に液体を供給する供給ポンプとそれ以外に液体を排出する排出ポンプのいずれかもしくは両方を設置し、液体を循環させる。また、図示しない圧力センサーや流量センサーを設置し、液体の流量を制御することもある。液体噴射ヘッド1、1’は、吐出溝7とダミー溝8が交互に配列し、各吐出溝7は往吐出溝7aと復吐出溝7bを含み、往吐出溝7aと復吐出溝7bはノズル9の近傍において連通し、液体が循環可能に構成されている。液体噴射ヘッド1、1’は、既に説明した第一〜第六実施形態のいずれかを使用することができる。
液体噴射装置30は、紙等の被記録媒体44を主走査方向に搬送する一対の搬送手段41、42と、被記録媒体44に液体を吐出する液体噴射ヘッド1、1’と、液体噴射ヘッド1、1’を載置するキャリッジユニット43と、液体タンク34、34’に貯留した液体を流路部35、35’に押圧して供給する液体ポンプ33、33’と、液体噴射ヘッド1、1’を主走査方向と直交する副走査方向に走査する移動機構40とを備えている。図示しない制御部は液体噴射ヘッド1、1’、移動機構40、搬送手段41、42を制御して駆動する。
一対の搬送手段41、42は副走査方向に延び、ローラ面を接触しながら回転するグリッドローラとピンチローラを備えている。図示しないモータによりグリッドローラとピンチローラを軸周りに移転させてローラ間に挟み込んだ被記録媒体44を主走査方向に搬送する。移動機構40は、副走査方向に延びた一対のガイドレール36、37と、一対のガイドレール36、37に沿って摺動可能なキャリッジユニット43と、キャリッジユニット43を連結し副走査方向に移動させる無端ベルト38と、この無端ベルト38を図示しないプーリを介して周回させるモータ39を備えている。
キャリッジユニット43は、複数の液体噴射ヘッド1、1’を載置し、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種類の液滴を吐出する。液体タンク34、34’は対応する色の液体を貯留し、液体ポンプ33、33’、流路部35、35’を介して液体噴射ヘッド1、1’に供給する。各液体噴射ヘッド1、1’は駆動信号に応じて各色の液滴を吐出する。液体噴射ヘッド1、1’から液体を吐出させるタイミング、キャリッジユニット43を駆動するモータ39の回転及び被記録媒体44の搬送速度を制御することにより、被記録媒体44上に任意のパターンを記録することできる。
なお、本実施形態は、移動機構40がキャリッジユニット43と被記録媒体44を移動させて記録する液体噴射装置30であるが、これに代えて、キャリッジユニットを固定し、移動機構が被記録媒体を2次元的に移動させて記録する液体噴射装置であってもよい。つまり、移動機構は液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させるものであればよい。
1 液体噴射ヘッド、1a 第一液体噴射ヘッド、1b 第二液体噴射ヘッド、1c 第三液体噴射ヘッド
2 圧電プレート
3 液体供給プレート、3a 液体供給孔
4 液体排出プレート、4a 液体排出孔
5 ノズルプレート、5a 第一ノズルプレート、5b 第二ノズルプレート
7 吐出溝、7a 往吐出溝、7b 復吐出溝
8、8a、8b ダミー溝
9、9a、9b、9c ノズル
11a 第一連通路、11b 第二連通路
12、12’ 流路部材、12a、12c、12c’ 液体供給流路部材、12b、12d、12d’ 液体排出流路部材
13a、13c 液体供給路、13b、13d 液体排出路
14a、14c、14c’ 第一ダンパー膜、14b、14d、14d’ 第二ダンパー膜
15、15’ スペーサ
16 アクティブ電極
17 アクティブ端子
18 コモン電極
19 コモン端子
20 配線電極
21a 供給接続部、21b 排出接続部
22a、22b 壁、22c 仕切り壁
23 フレキシブル基板、23a 共通電極、23b 個別電極
24 分離溝
25、25’、25a、25b 空気層
26a、26b 連通孔
SS 側面、OS 一方面、TS 他方面、K 基準方向、P ピッチ

Claims (19)

  1. 液体を吐出する吐出溝と液体を吐出しないダミー溝とが基準方向に交互に配列し、前記吐出溝の一方側が側面に開口する圧電プレートと、
    前記吐出溝に液体を供給する液体供給孔を有し、前記圧電プレートの一方面に接合する液体供給プレートと、
    前記吐出溝から液体を排出する液体排出孔を有し、前記圧電プレートの他方面に接合する液体排出プレートと、
    基準方向に配列する複数のノズルを有し、前記ノズルが前記吐出溝に連通し、前記圧電プレートの側面に接合するノズルプレートと、を備え、
    前記吐出溝は、前記ノズル方向に液体を流す往吐出溝と、前記往吐出溝の基準方向に隣接し前記ノズル方向から液体を流す復吐出溝とを含み、前記往吐出溝と前記復吐出溝とは前記ノズルの近傍において連通し、前記液体供給孔が前記往吐出溝に連通し、前記液体排出孔が前記復吐出溝に連通する液体噴射ヘッド。
  2. 前記液体供給プレートと前記液体排出プレートとは構成が同一のプレートからなる請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記ノズルプレートは、前記ノズルと前記圧電プレートの側面に開口する前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第一連通路を備える請求項1又は2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記ノズルプレートは、前記ノズルを有する第一ノズルプレートと、前記第一連通路を有する第二ノズルプレートとが積層する請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記圧電プレートは、前記ノズルの近傍に前記往吐出溝と前記復吐出溝とを連通する第二連通路を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 複数の前記液体供給孔に連通する液体供給路を有し、前記液体供給プレートに接合する液体供給流路部材を備える請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記液体供給路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜により形成される請求項6に記載の液体噴射ヘッド。
  8. 複数の前記液体排出孔に連通する液体排出路を有し、前記液体排出プレートに接合する液体排出流路部材を備える請求項1〜7のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記液体排出路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第二ダンパー膜により形成される請求項8に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記吐出溝の他方側は前記圧電プレートの一方面の面内において終端し、前記ダミー溝の側面にアクティブ電極を備え、前記往吐出溝と前記復吐出溝の側面にコモン電極を備え、
    前記圧電プレートの一方面に、前記コモン電極と電気的に接続するコモン端子と、前記アクティブ電極に電気的に接続するアクティブ端子とを有する請求項1〜9のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記圧電プレートの一方面に、隣接する前記ダミー溝の側面に形成される前記アクティブ電極を電気的に接続する配線電極を有する請求項10に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 前記コモン端子と前記アクティブ端子の間の前記圧電プレートの一方面には前記コモン端子と前記アクティブ端子とを電気的に分離する分離溝が設置される請求項10又は11に記載の液体噴射ヘッド。
  13. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッドからなる第1液体噴射ヘッド〜第n液体噴射ヘッド(nは2以上の整数)が流路部材を挟んで積層される液体噴射ヘッド。
  14. 前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材とを備える請求項13に記載の液体噴射ヘッド。
  15. 前記流路部材は、前記液体排出流路部材と前記液体供給流路部材との間にスペーサを備え、
    前記液体供給路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第一ダンパー膜により形成され、
    前記液体排出路の一部が液体の圧力変動を緩和させる第二ダンパー膜により形成され、
    前記第一ダンパー膜と前記第二ダンパー膜とは前記スペーサを介して対面する請求項14に記載の液体噴射ヘッド。
  16. 前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体排出孔に連通する液体排出路を有する液体排出流路部材とを備える請求項13に記載の液体噴射ヘッド。
  17. 前記流路部材は、第k(kは1≦k<nを満たす整数)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材と、第(k+1)液体噴射ヘッドの複数の液体供給孔に連通する液体供給路を有する液体供給流路部材とを備える請求項13に記載の液体噴射ヘッド。
  18. 前記第1液体噴射ヘッド〜前記第n液体噴射ヘッドは、各基準方向が同一方向であり同一のノズルピッチを有し、第k液体噴射ヘッドのノズルと第(k+1)液体噴射ヘッドのノズルとは基準方向に対して(1/n)ピッチずれて設置される請求項13〜17のいずれか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  19. 請求項1に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、
    前記液体噴射ヘッドに液体を供給する液体供給管と、
    前記液体供給管に前記液体を供給する液体タンクと、を備える液体噴射装置。
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