JP6024908B2 - 液体吐出ヘッド、画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は液体吐出ヘッド、画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)からなる記録ヘッドを用いた液体吐出記録方式の画像形成装置としてインクジェット記録装置などが知られている。
液体吐出ヘッドとしては、液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、ノズルが通じる複数の個別液室が形成された流路板と、個別液室の壁面を形成する振動板部材と、複数の個別液室に液体を供給する共通液室が形成された共通液室部材と接合して構成するものが知られている。
そして、従来、製造工程中に切断されるブリッジ部を有する振動板部材を使用する場合に、ブリッジ部の切断による変形によって接合不良が発生するのを防止するため、平面視で、ブリッジ部を除く振動板部材の外径形状と流路板の外形形状とを同じにするものがある(特許文献1)。
特開2008−68489号公報
しかしながら、上述したように平面視で、ブリッジ部を除く振動板部材の外形形状と流路板の外形形状とを同じにするのでは、流路板の外形形状が振動板部材の外形形状によって規制されることになる。
そのため、例えば、流路板のノズル配列方向と直交する方向の端面からはみ出した領域に、振動板部材で構成した共通液室の壁面を形成するダンパ領域を配置することができなくなるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、ブリッジ部を有する振動板部材と流路板との接合信頼性を確保しつつ、振動板部材にダンパ領域などを配置できるスペースを確保できるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る液体吐出ヘッドは、
液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、
前記ノズルが通じる複数の個別液室が形成された流路板と、
前記個別液室の壁面を形成する振動板部材と、
前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室が形成された共通液室部材と、を備え、
前記振動板部材は、外周に設けられたブリッジ部が切断されて形成され、
少なくとも前記流路板の外周部が前記振動板部材に接合され、
ノズル配列方向に沿う前記流路板と前記振動板部材との接合領域のうち、前記ブリッジ部に対応しない領域には、前記接合領域のノズル配列方向と直交する方向の接合幅が、前記ブリッジに対応する領域の前記接合幅よりも狭い
構成とした。
本発明によれば、ブリッジ部を有する振動板部材と流路板との接合信頼性を確保しつつ、振動板部材にダンパ領域などを配置できるスペースを確保できるようになる。
本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドの概略外観斜視説明図である。 図1のA−A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図である。 図1のB−B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。 同実施形態における振動板部材の平面説明図である。 同振動板部材の個片化前の状態を説明する平面説明図である。 振動板部材の個片化時の変形の説明に供する平面説明図である。 同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明の第2実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明の第3実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明の第4実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明の第5実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 図11のC−C線に相当するノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。 図11のD−D線に相当するノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。 本発明の第6実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明の第7実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。 本発明に係る画像形成装置の一例の説明に供する機構部の側面説明図である。 同機構部の要部平面説明図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。本発明の第1実施形態に係る液体吐出ヘッドについて図1ないし図3を参照して説明する。図1は同ヘッドの概略外観斜視説明図、図2は図1のA−A線に沿うノズル配列方向と直交する方向(液室長手方向)の断面説明図、図3は図1のB−B線に沿うノズル配列方向(液室短手方向)の断面説明図である。
この液体吐出ヘッドは、ノズル板1と、流路板(液室基板)2と、壁面部材であり、ダンパ形成部材を兼ねる振動板部材3とを積層接合している。そして、振動板部材3を変位させる圧力発生手段である圧電アクチュエータ11と、共通液室部材(共通流路部材)としてフレーム部材20とを備えている。
ノズル板1、流路板2及び振動板部材3によって、液滴を吐出する複数のノズル4に通じる個別液室6、個別液室6に液体を供給する流体抵抗部を兼ねた液体供給路7と、液体供給路7に連なる液導入部8とを形成している。個別液室6は圧力室、加圧液室、加圧室、圧力発生室などとも称される。
そして、フレーム部材20の共通流路としての共通液室10から振動板部材3に形成した開口部9を通じて、液導入部8、液体供給路7を経て複数の個別液室6に液体を供給する。振動板部材3の開口部9にはフィルタ部が設けられる。
ここで、ノズル板1は、ニッケル(Ni)の金属プレートから形成したもので、エレクトロフォーミング法(電鋳)で製造したものを用いている。これに限らず、その他の金属部材、樹脂部材、樹脂層と金属層の積層部材などを用いることができる。ノズル板1には、各個別液室6に対応して例えば直径10〜35μmのノズル4を形成し、流路板2と接着剤接合している。また、このノズル板1の液滴吐出側面(吐出方向の表面:吐出面、又は個別液室6側と反対の面)には撥液層を設けている。
流路板2は、単結晶シリコン基板をエッチングして、個別液室6、液体供給路7、液導入部8などを構成する溝部を形成している。なお、流路板2は、例えばSUS基板などの金属板を酸性エッチング液でエッチングし、あるいはプレスなどの機械加工を行って形成することもできる。
振動板部材3は、流路板2の個別液室6の壁面を形成する壁面部材を兼ね、第1層3A、第2層3B及び第3層3Cの3層構造としているが、2層又は4層以上の構造とすることもできるし、1層構造とすることもできる。ここでは、振動板部材3の第1層3Aによって個別液室6に対応する部分に変形可能な振動領域30を有している。
そして、この振動板部材3の個別液室6とは反対側に、振動板部材3の振動領域30を変形させる駆動手段(アクチュエータ手段、圧力発生手段)としての電気機械変換素子を含む圧電アクチュエータ11を配置している。
この圧電アクチュエータ11は、図示しないベース部材上に接着剤接合した積層型の圧電部材12に、ハーフカットダイシングによって溝加工をして、所要数の柱状の圧電素子(圧電柱)12A、12Bを所定の間隔で櫛歯状に形成したものである。
圧電部材12の圧電柱12A、12Bは、同じものであるが、駆動波形を与えて駆動させる圧電柱を駆動圧電柱(駆動柱)12A、駆動波形を与えないで単なる支柱として使用する圧電柱を非駆動圧電柱(非駆動柱)12Bとして区別している。
そして、駆動柱12Aは振動板部材3の振動領域30に第2層3B及び第3層3Cで形成した島状の凸部3aに接合されており、非駆動柱12Bは振動板部材3の同じく凸部3bに接合されている。
この圧電部材12は、圧電層と内部電極とを交互に積層したものであり、内部電極がそれぞれ端面に引き出されて外部電極が設けられ、駆動柱12Aの外部電極に駆動信号を与えるための可撓性を有するフレキシブル配線基板としてのFPC15が接続されている。
フレーム部材20は、例えばエポキシ系樹脂或いは熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイト等で射出成形により形成し、図示しないヘッドタンクや液体カートリッジから液体が供給される共通液室10が形成されている。
また、振動板部材3はダンパ形成部材を兼ねており、第1層3Aによって共通液室10の一部の壁面を変形可能な領域としてのダンパ領域21を形成している。一方、流路板2のノズル配列方向の端部2aには、ダンパ領域21に対向する部分に、ダンパ領域21を逃げる(ダンパ領域21の変形を許容する)切り欠き部22が形成されている。
このように構成した液体吐出ヘッドにおいては、例えば駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位から下げることによって駆動柱12Aが収縮し、振動板部材3の振動領域30が下降して個別液室6の容積が膨張することで、個別液室6内に液体が流入する。その後、駆動柱12Aに印加する電圧を上げて駆動柱12Aを積層方向に伸長させ、振動板部材3の振動領域30をノズル4方向に変形させて個別液室6の容積を収縮させる。これにより、個別液室6内の液体が加圧され、ノズル4から液滴が吐出(噴射)される。
そして、駆動柱12Aに印加する電圧を基準電位に戻すことによって振動板部材3の振動領域30が初期位置に復元し、個別液室6が膨張して負圧が発生するので、このとき、共通液室10から液体供給路7を通じて個別液室6内に液体が充填される。そこで、ノズル4のメニスカス面の振動が減衰して安定した後、次の液滴吐出のための動作に移行する。
なお、このヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与え方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本実施形態における振動板部材について図4ないし図6も参照して説明する。図4は振動板部材の平面説明図、図5は同振動板部材の個片化前の状態を説明する平面説明図、図6は振動板部材の個片化時の変形の説明に供する平面説明図である。
振動板部材3は、図4に示すように、外周に複数のブリッジ部301を有している。
このブリッジ部301は、図5に示すように、ウエハ・シート302上に状態において、個片(個々の振動板部材3)同士を機械的に接続する機能を有しており、これによって、部品のハンドリング性を向上して、生産性を向上することができる。
したがって、個片化するとき、すなわち、図5の状態から個々の振動板部材3に分割するときには、ブリッジ部301をシャー型のカッターなどの切断手段で切断する。
このブリッジ部301の切断を行うときに、振動板部材3には、例えば図6に斜線を施して示す領域303に変形が発生する。
次に、本実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置について図7を参照して説明する。図7は同説明に供する平面説明図である。
流路板2の外周部は、図7において網掛けをして示す領域(外周接合領域)121で、振動板部材3に接着剤で接合されている。ここでは、外周接合領域121の形状は、流路板2の振動板部材3との接合面の形状であるが、この例では、外周接合領域121の形状は流路板2の外形形状と同じである。
この外周接合領域121は、ノズル配列方向において、ブリッジ部301に対応する接合領域121aと、ブリッジ部301に対応しない接合領域121bとで接合幅(ノズル配列方向と直交する方向の幅)を異ならせている。
ここでは、外周接合領域121のうち、平面視形状で、ブリッジ部301に対応しない領域に、ノズル配列方向と直交する方向で外側に向かって開口する凹み部122を形成している。凹み部122は流路板2の切り欠き部22に相当する。これにより、ブリッジ部301に対応しない接合領域121aの接合幅bは、ブリッジ部301に対応する接合領域121aの接合幅aよりも狭くなる(a>b)。
言い換えれば、振動板部材3と流路板2とを接合する外周接合領域121について、ノズル配列方向において、ブリッジ部301に対応する接合領域121aの接合幅aを接合領域121bより相対的に広くする。これにより、ブリッジ部301の切断によって生じる振動板部材3の変形領域に対応する接合領域の接合面積を大きくすることができ、接合信頼性が確保される。
一方、ノズル配列方向において、ブリッジ部301に対応しない接合領域121bの接合幅bは接合領域121aより相対的に狭くする。これにより、平面視形状で流路板2にノズル配列方向と直交する方向で凹む切り欠き部22を設けることができる。そこで、図7に示すように、切り欠き部22に対応する凹み部122で生じる空間内にダンパ領域21を配置することができるようになる。
ダンパ領域21による減衰効果(ダンパ性能)は、ダンパ領域21の変形量(体積変化率)に比例し、ダンパ領域21が平面視形状で長方形形状である場合、変形量は、長辺の1乗、短辺の5乗、及び厚さの−3乗に比例する。そのため、ダンパ領域21の短辺をより大きくすることが、ダンパ性能を高める上で効果的である。
したがって、切り欠き部22に対応する凹み部122で生じる空間内にダンパ領域21を配置することで、短辺(ノズル配列方向の長さ)を長くすることができ、ヘッドサイズを大型化することなく、ダンパ性能を向上することができる。
このように、ノズル配列方向に沿う流路板と振動板部材との接合領域のうち、ブリッジ部に対応しない領域には、接合領域のノズル配列方向と直交する方向の接合幅が、ブリッジに対応する領域の接合幅よりも狭い部分が存在している構成とすることで、ブリッジ部を有する振動板部材と流路板との接合信頼性を確保しつつ、振動板部材にダンパ領域などを配置できるスペースを確保できるようになる。
また、本実施形態では、ノズル配列方向において、振動板部材3のダンパ領域21とブリッジ部301とは異なる位置に配置されている。これによって、ブリッジ部301を切断するときの変形がダンパ領域21に及んでダンパ性能が低下することが防止される。
ここで、上述した「ブリッジ部に対応する領域」(接着幅を広くする領域)は、事前に変形量が異なる振動板部材のサンプルを準備し、流路板との接着性の評価を行って決定することができる。まず、変形量が異なるサンプル毎に、接着幅に応じて、その変形量の振動板部材が流路板と所望の接着性が得られるか評価を行ったデータを取得する。そして、ブリッジ部からの距離とその距離における振動板部材の変形量のデータを取得する。これらのデータから、ブリッジ部からの距離に応じて、所望の接着性を得るための接着幅を特定できるため、接着幅を広くする領域であるブリッジ部に対応する領域と接着幅の特定を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について図8を参照して説明する。図8は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。
本実施形態においても、外周接合領域121に凹み部122を設けている。これにより、ブリッジ部301に対応する接合領域121aの接合幅aに対して、ブリッジ部301に対応しない接合領域121bの接合幅bが狭くなる。
そして、本実施形態では、ダンパ領域21は、外周接合領域121のうちの接合領域121aよりもノズル配列方向と直交する方向で外側に配置している。
このようにした場合、ブリッジ部301の切断によって生じる振動板部材3の変形領域に対応する領域では大きな接合面積を確保することができ、接合信頼性が確保される。また、本実施形態でも、ノズル配列方向において、振動板部材3のダンパ領域21とブリッジ部301とは異なる位置に配置されているので、ブリッジ部301の切断時の変形によってダンパ性能が低下することが防止される。
また、本実施形態では、ダンパ領域21と接合領域121bとの間に、ダンパ領域21よりも厚肉のスペースを確保することができる。例えば、このスペースに流路板2との接合面側に開口する凹部を形成して、接着剤がダンパ領域21まで流れ出さないような形状を施すことができる。
次に、本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。図8は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。
本実施形態においても、外周接合領域121に、平面視形状で、ノズル配列方向と直交する方向で内側に向かって開口する凹み部122を設けている。これにより、ブリッジ部301に対応する接合領域121aの接合幅に対し、ブリッジ部301に対応しない接合領域121bの接合幅を狭くしている。
そして、本実施形態では、ダンパ領域21は、外周接合領域121のうちの接合領域121aよりもノズル配列方向と直交する方向で外側に配置している。
このようにした場合、ブリッジ部301の切断によって生じる振動板部材3の変形領域に対応する接合領域の接後面積を広くでき、接合信頼性が確保される。また、本実施形態でも、ノズル配列方向において、振動板部材3のダンパ領域21とブリッジ部301とは異なる位置に配置されているので、ブリッジ部301の切断時の変形によってダンパ性能が低下することが防止される。
次に、本発明の第4実施形態について図10を参照して説明する。図10は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、前記第2実施形態において、外周接合領域121に、1つのダンパ領域21に対応して2つの凹み部122a、122bを設け、ブリッジ部301に対応しない接合領域の一部にも、接合幅が広い接合領域121cを設けている。なお、凹み部122は3つ以上設けることもできる。
これにより、振動板部材と流路板の接合信頼性を高めることもできる。
ここで、接合領域121cの接着幅は、接合領域121bの接着幅よりも広く、ブリッジ部301に対応した接合領域121aの接着幅より狭くしている。
このような接合領域121cを設けることで、次のような作用効果を得ることができる。例えば、ダンパ領域21のノズル配列方向の長さが長く、ダンパ領域21に対応する接着幅が狭い接合領域121bもノズル配列方向に長い場合には、本実施形態のように接合領域121bの一部に接合領域121bの接着幅よりも広い接合領域121cを設けることができる。これにより、複数に区画された幅広のスペースが得られ、かつ、流路板との接合信頼性も確保することができる。
次に、本発明の第5実施形態について図11ないし図13を参照して説明する。図11は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図、図12は図11のC−C線に相当するノズル配列方向と直交する方向の断面説明図、図13は図11のD−D線に相当するノズル配列方向と直交する方向の断面説明図である。
本実施形態では、流路板2のノズル配列方向と直交する方向の端部2aがダンパ領域21と対向し、流路板2の端部2aのダンパ領域21と対向する側には、ダンパ領域21を逃げる逃げ部23を形成している。逃げ部23は、ここでは、滴吐出方向に沿う断面形状で、垂直段差形状としているが、これに限られない。
本実施形態と前記第1実施形態との違いは、前記第1実施形態では、ダンパ領域21と対向する流路板2の部分の全部が切り欠かれているのに対し、本実施形態では、ダンパ領域21の変形を許容できる範囲でダンパ領域側が切り欠かれている点である。
このように構成すれば、振動板部材3と流路板2との接合領域の接合幅にかかわらず、ノズル板1と流路板2の外形形状を同じにして、ノズル板1と流路板2とを接合することができて、接合信頼性が向上する。また、ノズル板1と流路板2の外形形状を同じにできることで、複雑な形状にする必要はなくなり組み立て工程への負荷も小さくなる。
次に、本発明の第6実施形態について図14を参照して説明する。図14は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、前記第4実施形態(又は前記第1実施形態)において、ノズル配列方向で中央部に位置するブリッジ部301に対応する接合領域121aの外側(ノズル配列方向)にダンパ領域21Aを設けている。
これにより、全体的なダンパ領域を広くすることができ、ダンパ性能の向上を図れる。
次に、本発明の第7実施形態について図15を参照して説明する。図15は同実施形態における振動板部材と流路板の接合領域及びダンパ領域の配置の説明に供する平面説明図である。
本実施形態では、前記第4実施形態において、ダンパ領域21を2つのダンパ領域21a、21bに分割して、ダンパ領域21a、21bは、平面視形状で、凹み部122a、122b内に入り込む短辺長さ(前記第1実施形態と同様な短辺長さ)としている。
これにより、ダンパ領域の長辺は短くなるが、短辺が長くなることで、前記第4実施形態と同じヘッドサイズで、全体として、ダンパ性能を向上することができる。
ここでも、前述した図10の第4実施形態で説明したと同様に、接合領域121cの接着幅は、接合領域121bの接着幅よりも広く、ブリッジ部301に対応した接合領域121aの接着幅より狭くしている。
この場合、接合領域121cに対応した領域にもダンパ領域121bよりも短辺長さが短いダンパ領域を形成することもできるし、このダンパ領域に隣接するダンパ領域121bと一体にして、コの字形状のダンパ領域を形成することもできる。
以上の各実施形態ではフィルタ領域を形成する壁面部材が振動板部材である例で説明しているが、圧電アクチュエータを使用しない場合など、単に個別液室の壁面を形成するだけの部材であってもよい。
次に、本発明に係る画像形成装置の一例について図16及び図17を参照して説明する。図16は同装置の機構部の側面説明図、図17は同機構部の要部平面説明図である。
この画像形成装置はシリアル型画像形成装置である。左右の側板221A、221Bに横架したガイド部材である主従のガイドロッド231、232でキャリッジ233を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによってタイミングベルトを介して矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ233には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための本発明に係る液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド234を搭載している。記録ヘッド234は、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド234は、それぞれ2つのノズル列を有する。一方の記録ヘッド234aの一方のノズル列はブラック(K)の液滴を、他方のノズル列はシアン(C)の液滴を吐出する。他方の記録ヘッド234bの一方のノズル列はマゼンタ(M)の液滴を、他方のノズル列はイエロー(Y)の液滴を吐出する。なお、ここでは2ヘッド構成で4色の液滴を吐出する構成としているが、1ヘッド当たり4ノズル列配置とし、1個のヘッドで4色の各色を吐出させることもできる。
また、記録ヘッド234のヘッドタンク235には各色の供給チューブ236を介して、供給ユニットによって各色のインクカートリッジ210から各色のインクが補充供給される。
一方、給紙トレイ202の用紙積載部(圧板)241上に積載した用紙242を給紙するための給紙部として、用紙積載部241から用紙242を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)243及び給紙コロ243に対向する分離パッド244を備える。この分離パッド244は給紙コロ243側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙242を記録ヘッド234の下方側に送り込むために、用紙242を案内するガイド245と、カウンタローラ246と、搬送ガイド部材247と、先端加圧コロ249を有する押さえ部材248とを備える。さらに、給送された用紙242を静電吸着して記録ヘッド234に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト251を備えている。
この搬送ベルト251は、無端状ベルトであり、搬送ローラ252とテンションローラ253との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト251の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ256を備えている。この帯電ローラ256は、搬送ベルト251の表層に接触し、搬送ベルト251の回動に従動して回転するように配置されている。この搬送ベルト251は、図示しない副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ252が回転駆動されることによってベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド234で記録された用紙242を排紙するための排紙部として、搬送ベルト251から用紙242を分離するための分離爪261と、排紙ローラ262及び排紙コロ263とを備え、排紙ローラ262の下方に排紙トレイ203を備えている。
また、装置本体の背面部には両面ユニット271が着脱自在に装着されている。この両面ユニット271は搬送ベルト251の逆方向回転で戻される用紙242を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ246と搬送ベルト251との間に給紙する。また、この両面ユニット271の上面は手差しトレイ272としている。
さらに、キャリッジ233の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド234のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構281を配置している。この維持回復機構281には、記録ヘッド234の各ノズル面をキャッピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)282a、282b(区別しないときは「キャップ282」という。)を備えている。また、維持回復機構281は、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード283と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け284などを備えている。
また、キャリッジ233の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け288を配置している。この空吐出受け288には記録ヘッド234のノズル列方向に沿った開口部289などを備えている。
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ202から用紙242が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙242はガイド245で案内され、搬送ベルト251とカウンタローラ246との間に挟まれて搬送される。更に用紙242は先端を搬送ガイド237で案内されて先端加圧コロ249で搬送ベルト251に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
そして、帯電した搬送ベルト251上に用紙242が給送されると、用紙242が搬送ベルト251に吸着され、搬送ベルト251の周回移動によって用紙242が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ233を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド234を駆動することにより、停止している用紙242にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙242を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙242の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙242を排紙トレイ203に排紙する。
このように、この画像形成装置では、本発明に係る液体吐出ヘッドを記録ヘッドとして備えるので、高画質画像を安定して形成することができる。
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味である。被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味する。また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用いる。例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
1 ノズル板
2 流路板
3 振動板部材
4 ノズル
5 個別流路
6 個別液室
8 液導入部
10 共通液室
12 圧電部材
20 フレーム部材
21 ダンパ領域
22 逃げ部
81 液導入部
82 通路
121 外周接合領域
122 凹み部
123 逃げ部
233 キャリッジ
234a、234b 記録ヘッド
301 ブリッジ部

Claims (5)

  1. 液滴を吐出する複数のノズルが形成されたノズル板と、
    前記ノズルが通じる複数の個別液室が形成された流路板と、
    前記個別液室の壁面を形成する壁面部材と、
    前記複数の個別液室に液体を供給する共通液室が形成された共通液室部材と、を備え、
    前記壁面部材は、外周に設けられたブリッジ部が切断されて形成され、
    少なくとも前記流路板の外周部が前記壁面部材に接合され、
    ノズル配列方向に沿う前記流路板と前記壁面部材との接合領域のうち、前記ブリッジ部に対応しない領域には、前記接合領域のノズル配列方向と直交する方向の接合幅が、前記ブリッジに対応する領域の前記接合幅よりも狭い
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記壁面部材は、前記共通液室の壁面となる変形可能なダンパ領域を有し、
    ノズル配列方向で、前記ダンパ領域と前記ブリッジ部とは異なる位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記流路板は、平面視形状で、前記ダンパ領域に対応する部分がノズル配列方向と直交する方向に凹む切り欠き部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記流路板のノズル配列方向と直交する方向の端部が、前記ダンパ領域の一部に対向し、
    前記流路板の前記ダンパ領域に対向する部分には、前記ダンパ領域側に、前記ダンパ領域の変形を許容する逃げ部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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