JP2005041047A - インクジェットプリンタヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】積層形のインクジェットプリンタヘッドの圧力室間のインクのリークを簡単な工夫で防止する。
【解決手段】前面に列状に配置された複数個のノズル35と、該各ノズル毎に対応する圧力室36と、各圧力室36から前記各ノズル毎に連通するインク流通路と、インク供給源からインクを溜めたのち前記列状の複数のノズル35に対応する複数の圧力室36にインクを補充するマニホールド室7とを有した複数枚のプレートとを積層してなるキャビティユニット10を備えたインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室36を有するベースプレート15を金属製圧延板材にて形成し、且つその圧延方向を前記圧力室36の列方向と略直交し、且つ各圧力室36の長手方向と平行状としたものである。これにより、凹凸条の圧延条痕の長手方向が隣接する圧力室36に跨がらず、インクのリークを防止できる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェットプリンタヘッドに係り、より詳しくは、列状に並ぶノズルを有する積層型のインクジェットプリンタヘッドの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
先行技術のオンディマンド型のインクジェットプリンタヘッドにおいては、特許文献1及び2等に開示されているように、複数枚のプレートを積層して、インク流路を有するキャビティユニットが構成され、これらのプレートは複数個のノズルを備えたノズルプレートと、この各ノズルごとの圧力室を備えたベースプレートと、インク供給源に接続され、且つ前記各圧力室に接続するマニホールド室を有するマニホールドプレート等とから構成されている。圧電アクチュエータは、圧電セラミックス板を挟んで内部電極としてのコモン電極と個別電極とを交互に積層して構成され、前記個別電極とコモン電極との重なり部である活性部が前記圧力室となるように、キャビティユニットに圧電アクチュエータを重ねて接合されている。
【0003】
ところで、前記ベースプレートは一般的に金属薄板にて構成されており、ステンレス等の圧延板材が一般的に使用されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−36545号公報
【特許文献2】
特開2002−59547号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記ベースプレートに圧力室を列状に穿設形成する場合、その圧力室の長手方向を、ベースプレートの短辺方向に沿うように形成し、圧力室の列方向をベースプレートの長辺方向に沿うように配置する。そして、このベースプレートの長辺方向に沿うようにノズルが極短い間隔で配置されている。例えば、1インチ(25.4mm)の長さに、72個のノズルが千鳥配列されている。その場合、前記各ノズルに対応して圧力室が配置されるから、前記列方向に並ぶ圧力室の相隣接する箇所の(隔壁)間隔が極めて短いもの(例えば、0.09mm〜 0.10mm程度)である。前記ベースプレートの圧延方向が圧力室の列方向に沿う場合、換言すると、圧力室の長手方向と交差する方向が圧延方向である場合には、次のような不具合が発生する。
【0006】
即ち、金属薄板の表裏両面には前記圧延方向に沿って長く、且つ圧延方向と直交する方向には凹凸を有する圧延条痕ができ易い。従って、この圧延条痕が隣接する圧力室の間である隔壁の表裏両面に存在するときには、このベースプレートの片面にスペーサプレートを接着剤にて接合し、また、ベースプレートの他面には前記圧電アクチュエータを重ねて接合するときに、前記隔壁の表裏両面における前記圧延条痕の凹凸部分に対する接着剤層の厚さが区々になり、接着剤層の薄い部分もしくはほとんど接着剤が無い部分では、前記隔壁の表面または裏面に沿って隣接する圧力室間が連通する隙間が発生して、インクのリーク(漏れ出し)が起こり、指示通りのノズルの位置からインクが吐出せず、画像形成の精度が悪くなるという問題があった。
【0007】
本発明は、前記従来の問題を解決すべくなされたものであって、金属板の圧延方向と圧力室の列方向との組み合わせを工夫することにより、製造コストを抑えながら画像形成精度の良いインクジェットプリンタヘッドを簡単に提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の発明のインクジェットプリンタヘッドは、前面に列状に配置された複数個のノズルと、該各ノズル毎に対応する圧力室と、各圧力室から前記各ノズル毎に連通するインク流通路と、インク供給源からインクを溜めたのち前記列状の複数のノズルに対応する複数の圧力室にインクを補充するマニホールド室とを有した複数枚のプレートとを積層してなるキャビティユニットを備えたインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室を有するプレートを金属製圧延板材にて形成し、且つその圧延方向が前記圧力室の列方向と略直交する方向としたものである。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室を有するプレートに対して、前記圧力室毎に選択的に駆動可能な活性部を有してインクを吐出させるアクチュエータを積層させたものである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室は、前記ノズルと連通する一端と前記マニホールド室と連通する他端とを結ぶ方向をそれと直交する方向より長い長手方向とし、前記圧延方向は前記長手方向と平行にしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態による圧電式インクジェットプリンタヘッドを示す。図1は第1の実施の形態の圧電式のインクジェットプリンタヘッドを示す分解斜視図、図2はキャビティユニットの分解斜視図、図3はキャビティユニットの分解部分的拡大斜視図、図4はベースプレートにおける圧力室の形態等を示す部分的拡大斜視図である。
【0012】
図1において、金属板製のキャビティユニット10に対して接合されるプレート型の圧電アクチュエータ20の上面には、外部機器との接続のために、フレキシブルフラットケーブル40が重ね接合されているものであり、最下層のキャビティユニット10の下面側に開口されたノズル35から下向きにインクが吐出するものとする。
【0013】
前記キャビティユニット10は、図2及び図3に示すように構成されている。すなわち、ノズルプレート11、ダンパープレート12、2枚のマニホールドプレート13X,13Y、3枚のスペーサプレート14X,14Y,14Z及びベースプレート15の合計8枚の薄い板をそれぞれ接着剤にて重ね接合して積層した構造としている。
【0014】
実施形態では、合成樹脂製のノズルプレート11を除き、各プレート12、13X,13Y、14X,14Y,14Z,15は、42%ニッケル合金鋼板製で、50μm〜150μm程度の厚さを有する。前記ノズルプレート11には、微小径(実施形態では25μm程度)のインク噴出用のノズル35が微小間隔で多数個穿設されている。このノズル35は、当該ノズルプレート11における第1の方向(長辺方向、X方向)に沿って千鳥配列状で2列に配列されている。
【0015】
また、前記ベースプレート15には、図3に示すように、複数の圧力室36がベースプレート15の長辺(前記X方向)に沿って千鳥配列で2列に穿設されている。図3に示されているように、各圧力室36は、その長手方向がベースプレート15の短辺方向(Y方向)に沿うようにして細幅に形成されている。
【0016】
各圧力室36における先端部36aはベースプレート15の短辺方向(Y方向)の略中央部に位置しており、この各先端部36aは、3枚のスペーサプレート14X,14Y,14Zと二枚のマニホールドプレート13X,13Y及びダンパープレート12に同じく千鳥状配列にて穿設されているインク流路としての微小径の貫通孔37を介してノズルプレート11における前記千鳥状配列のノズル35に連通している。
【0017】
図3に示すように、二枚のマニホールドプレート13X,13Yのうち、スペーサプレート14Zの下面に隣接する上側マニホールドプレート13Xには、その長手方向に沿って長い2つのインク室半部13a,13aが前記ノズル35の列の両側に沿って延びるように板厚さを貫通して形成されている。他方、ノズルプレート11側に位置する下側マニホールドプレート13Yには、前記マニホールド室半部13a,13aと同じ平面形状の2つのマニホールド室半部13b,13bが、上側マニホールドプレート13Xの上側にのみ開放するように凹み形成されている。
【0018】
この構成で、上下2枚のマニホールドプレート13X,13Yを積層し、その上側に下側スペーサプレート14Zを積層することにより、図3に示すように、貫通孔37の列の外側に1つずつ、合計2つのマニホールド室7、7が密閉状に形成される。
【0019】
ベースプレート15の下面に隣接する上側スペーサプレート14Xには、各圧力室36の他端部36bに対応する位置にインク供給孔としての連通路38が穿設されており、各圧力室36の他端部36bには各連通路38、後述する接続流路43及び導入孔44を介してマニホールド室7に接続される。実施形態では、図3及び図4に示すように、前記各圧力室36は、前記ノズル35と連通する一端(一端部36a)と前記マニホールド室7と連通する他端(他端部36b)とを結ぶ方向をそれと直交する方向より長い長手方向とする。図4に示す実施形態では、前記圧力室36の長手方向の長さL1は略4mmとし、圧力室36の幅の狭い方向の寸法W1は略0.25mmとする。さらに、相隣接する圧力室36、36の間の隔壁45の前記列方向(X方向)の寸法W2は略0.1mmとする。
【0020】
そして、ベースプレート15の圧延方向が、当該ベースプレート15の前記短辺方向(Y方向)と平行な方向とする。換言すれば、ベースプレート15の圧延方向を圧力室36の長手方向(即ち、隔壁45の長手方向)に沿うようにする。
【0021】
このように、ベースプレート15の圧延方向を圧力室36の長手方向(即ち、隔壁45の長手方向)に沿う場合、次のような有利な点がある。
【0022】
即ち、金属薄板の表裏両面には前記圧延方向に沿って長い圧延条痕ができ易い。この圧延条痕は、圧延方向と直交する方向には凹凸を有する。換言すると、圧延条痕の凹溝及び凸条の長手方向が圧延方向に沿うものである。従って、隣接する圧力室36の間である隔壁45の表裏両面において、その長手方向に沿うように前記圧延条痕が存在するときには、その凹溝及び凸条の長手方向が隣接する圧力室36にまたがることがない。
【0023】
従って、ベースプレート15の下面側に上側スペーサプレート14Xを接着剤にて接合し、また、ベースプレート15の上面には圧電アクチュエータ20を重ねて接合するときに、前記圧延条痕の長手方向が隔壁45の長手方向に沿うようにすれば、この隔壁45の表裏両面における前記圧延条痕の凹凸部分に対する接着剤層の厚さが区々であっても、接着剤層の薄い部分もしくはほとんど接着剤が無い部分が隣接する圧力室36、36間に跨がることがない。換言すると、前記隔壁45の表面または裏面に沿って隣接する圧力室36、36間が連通する隙間が発生しないから、この隣接する圧力室36の間にインクのリーク(漏れ出し)が起らない。これにより、印字指示通りの位置のノズル35からインクが吐出して、画像形成の精度の悪化を防止できるのである。
【0024】
前記マニホールド室7から前記各圧力室36へインクを供給するように接続流路43が設けられる。即ち、図4に示すように、前記各接続流路43には、マニホールド室7からインクが入る入口孔43cと圧力室36側に開口する出口孔43aと、入口孔43cと出口孔43aとの間にあって、該出口孔43aよりも接続流路43中で最も大きな流路抵抗となるように断面積を小さくして形成された絞り部43bとを有する。
【0025】
実施形態では、前記上側スペーサプレート14Xの下面に隣接するスペーサプレート14Yには、当該プレートの平面に平行状の接続流路43が、圧力室36の長手方向と略平行状に形成されている。下側スペーサプレート14Zには、接続通路43の入口孔43cをマニホールド室7に接続するための導入孔44が貫通形成されている。
【0026】
図3に示すように、マニホールドプレート13X,13Yのすぐ下に位置するダンパプレート12には、ダンパ溝12c,12cが凹み形成されている。このダンパ溝12c,12cはマニホールドプレート13Y側に向けてのみ開放するように形成され、その位置及び形状は前記マニホールド室7、7と一致させている。
【0027】
従って、マニホールドプレート13X,13Y及びダンパプレート12を接合したときには、マニホールドプレート13Yのマニホールド室半部13bを凹設してある底板部(ダンパ部42)に前記ダンパ溝12c,12cが位置する。ここで、マニホールドプレート13Yは適宜弾性変形し得る金属素材であるため、ダンパ部42はマニホールド室7側にもダンパ溝12c側にも自由に振動することができる。この構成により、後述するインク噴射時に、圧力室36で発生した圧力変動がマニホールド室7に伝播しても、ダンパ部42が弾性変形して振動することにより、前記圧力変動を吸収減衰させるというダンパ効果を奏するし、圧力変動が他の圧力室36へ伝播するというクロストークも防止できる。
【0028】
図2に示すように、マニホールド室7、7の端部に対応する位置において、ベースプレート15及び3枚のスペーサプレート14X,14Y、14Zに、2つずつのインク供給孔39a〜39dが穿設され、外部等のインクタンクからインクが供給される。そのため、インク供給孔39dが設けられている側が、マニホールド室7のインクの流れの上流側となる。インクはマニホールド室7、7に供給された後、図3、図4に示すように、下側スペーサプレート14Zの導入孔44から接続流路43、連通路38を経由して各圧力室36に他端部36bに分配供給される。そして、後述するように、圧電アクチュエータ20の駆動により各圧力室36内から前記貫通孔37を通って、当該圧力室36に対応するノズル35に至るという構成になっている。
【0029】
一方、前記圧電アクチュエータ20は、図示しないが複数枚の圧電シートと、トップシートとを積層した構造で、1枚の厚さが30μm程度の各圧電シートのうち最下段の圧電シートの上面(広幅面)には、前記キャビティユニット10における各圧力室36に対応した箇所ごとに細幅の個別電極が(長辺方向、X方向)に沿って列状に形成され、各個別電極は前記長辺方向と直交するY方向に沿って各圧電シートの長辺の端縁部近傍まで延びている。下から偶数段目の圧電シートの上面(広幅面)には、複数個の圧力室36に対して共通のコモン電極が形成されており、最上段のトップシートの上面には、その長辺の端縁部に沿って、前記個別電極の各々に対して電気的に接続される表面電極26と、前記各コモン電極に対して電気的に接続される表面電極27とが設けられている。
【0030】
圧電アクチュエータ20は、特開平4−341853号公報に開示されたものと同様に、より多くの圧電シートを積層した構造とすることもできる。
【0031】
そして、このような構成のプレート型の圧電アクチュエータ20における下面(圧力室36と対面する広幅面)全体に、接着剤層としてのインク非浸透性の合成樹脂材からなる接着剤シート(図示せず)を予め貼着し、次いで、前記キャビティユニット10に対して、当該圧電アクチュエータ20が、その各個別電極を前記キャビティユニット10における各圧力室36の各々に対応させて接着・固定される。また、この圧電アクチュエータ20における上側の表面には、前記フレキシブルフラットケーブル40が重ね押圧されることにより、このフレキシブルフラットケーブル40における各種の配線パターン(図示せず)が、前記各表面電極26、27に電気的に接合される。
【0032】
この構成において、圧電シート21、22の積層方向の個別電極に挟まれた部分を活性部(圧力発生部)として、その電極に電圧を印加することにより、各圧力室36に対して圧電歪みを発生し、圧力室36内のインクに噴射エネルギーを与え、この圧力室36内のインクが、ノズル35から液滴状に吐出して、所定の印字が行われる。
【0033】
【発明の作用・効果】
以上に説明したように、請求項1に記載の発明のインクジェットヘッドは、前面に列状に配置された複数個のノズルと、該各ノズル毎に対応する圧力室と、各圧力室から前記各ノズル毎に連通するインク流通路と、インク供給源からインクを溜めたのち前記列状の複数のノズルに対応する複数の圧力室にインクを補充するマニホールド室とを有した複数枚のプレートとを積層してなるキャビティユニットを備えたインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室を有するプレートを金属製圧延板材にて形成し、且つその圧延方向が前記圧力室の列方向と略直交する方向としたものである。
【0034】
従って、列方向に隣接する圧力室の間には、当該各圧力室と平行状に隔壁が形成される。そして、前記圧延条痕の長手方向が隔壁の長手方向に沿うように設定したから、この隔壁の表裏両面における前記圧延条痕の凹凸部分に対する接着剤層の厚さが区々であっても、接着剤層の薄い部分もしくはほとんど接着剤が無い部分が隣接する圧力室間に跨がることがない。換言すると、前記隔壁の表面または裏面に沿って隣接する圧力室間が連通する隙間が発生しないから、この隣接する圧力室の間にインクのリーク(漏れ出し)が起らないという効果を奏する。
そして、金属製圧延材の圧延方向を見定め、そのプレートに対して前記圧力室の列方向と略直交する方向が圧延方向であるように材料取りを行うだけで良いから、前記の効果を奏するための特別な製造コストが掛からないという効果も奏する。
【0035】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室を有するプレートに対して、前記圧力室毎に選択的に駆動可能な活性部を有してインクを吐出させるアクチュエータを積層させたものである。従って、圧力室を有するプレートとアクチュエータとの接合時に、上述のような隣接する圧力室にまたがるような隙間が発生せず、アクチュエータの駆動によのインクのリークが発生しない。従って、印字指示通りの位置のノズルからインクが吐出して、画像形成の精度の悪化を防止できる安定した性能のインクジェットプリンタヘッドを提供することができる。
【0036】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のインクジェットプリンタヘッドにおいて、前記圧力室は、前記ノズルと連通する一端と前記マニホールド室と連通する他端とを結ぶ方向をそれと直交する方向より長い長手方向とし、前記圧延方向は前記長手方向と平行にしたものである。従って、圧力室の長手方向での隣接する圧力室間のインクの漏れ(リーク)を効果的に抑えることができ、インクジェットプリンタヘッド全体としてもインクのリークが少なくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の圧電式のインクジェットプリンタヘッドを示す分解斜視図である。
【図2】キャビティユニットの分解斜視図である。
【図3】キャビティユニットの分解部分的拡大斜視図である。
【図4】圧力室と接続通路との分解部分的拡大斜視図である。
【図5】図1のV−V線における一部拡大断面図である。
【符号の説明】
7 マニホールド室
10 キャビティユニット
11 ノズルプレート
12 ダンパープレート
12c ダンパ溝
13X,13Y マニホールドプレート
13a、13b マニホールド室半部
14X,14Y,14Z スペーサプレート
15 ベースプレート
20 圧電アクチュエータ
35 ノズル
36 圧力室
36a 先端部
36b 他端部
37 貫通孔
38 連通路
39a〜39d インク供給孔
40 フレキシブルフラットケーブル
43 接続流路

Claims (3)

  1. 前面に列状に配置された複数個のノズルと、該各ノズル毎に対応する圧力室と、各圧力室から前記各ノズル毎に連通するインク流通路と、インク供給源からインクを溜めたのち前記列状の複数のノズルに対応する複数の圧力室にインクを補充するマニホールド室とを有した複数枚のプレートとを積層してなるキャビティユニットを備えたインクジェットプリンタヘッドにおいて、
    前記圧力室を有するプレートを金属製圧延板材にて形成し、且つその圧延方向が前記圧力室の列方向と略直交する方向であることを特徴とするインクジェットプリンタヘッド。
  2. 前記圧力室を有するプレートに対して、前記圧力室毎に選択的に駆動可能な活性部を有してインクを吐出させるアクチュエータを積層させたことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットプリンタヘッド。
  3. 前記圧力室は、前記ノズルと連通する一端と前記マニホールド室と連通する他端とを結ぶ方向をそれと直交する方向より長い長手方向とし、前記圧延方向は前記長手方向と平行であることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェットプリンタヘッド。
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