JP2016219364A - 端子付電線製造システム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数種類の端子付電線を効率的に製造できるようにすることを目的とする。【解決手段】端子付電線製造システムは、複数種類の端子付電線を製造する。端子付電線製造システムは、種類の端子付電線のそれぞれに電線種類及び端子種類を対応付けた端子付電線情報を記憶したサーバと、端子付電線製造装置とを備える。端子付電線製造装置は、電線供給機構と、端子圧着機構と、電線供給機構から供給される電線を、端子圧着機構を経て搬送する電線搬送機構と、サーバから送られる端子付電線情報に基づいて、電線供給機構が供給する電線の種類及び端子圧着機構が圧着する端子の種類を制御する切圧制御ユニットとを含む。切圧制御ユニットは、1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線に関する端子付電線情報を、サーバから取得する。【選択図】図9

Description

この発明は、複数種類の端子付電線を製造する技術に関する。
特許文献1は、外側に凸となる湾曲経路を有する循環経路に沿って循環移動可能で、かつ、それぞれ電線保持バーを循環経路から外方に向けて延在する姿勢で支持可能なバー支持部複数と、バー支持部複数を循環経路に沿って循環回転駆動する循環回転駆動機構とを備える電線保持バー搬送装置を開示している。
この電線保持バー搬送装置では、端子圧着装置によって製造された端子付電線が、循環経路に沿って移動する電線保持バーに保持される。
特開2010−287369号公報
上記電線保持バー搬送装置によると、端子圧着装置として、異なる種類の電線を選択的に供給して調尺切断可能な電線調尺切断部、及び、複数種類の端子を選択的に圧着可能な端子圧着部とを備えるものを用いることができる。この場合、電線及び端子の少なくとも一方が異なる複数種類の端子付電線を、あるロット数毎にまとめて製造したり、混在させたりして製造することが可能である。
ところで、上記構成において、端子付電線の種類を変更する場合には、電線調尺切断部における電線供給リールを交換したり、端子圧着部の端子及び圧着金型を交換したりする必要がある。このため、端子付電線の種類変更時に、端子付電線を製造できない時間が長く生じてしまう。
そこで、本発明は、複数種類の端子付電線を効率的に製造できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様は、複数種類の端子付電線を製造する端子付電線製造システムであって、複数種類の端子付電線のそれぞれに電線種類及び端子種類を対応付けた端子付電線情報を記憶したサーバと、複数種類の電線を選択的に供給して調尺及び切断する電線供給機構と、前記電線供給機構側から搬送される電線の端部に、複数種類の端子を選択的に圧着する端子圧着機構と、前記電線供給機構から供給される電線を、前記端子圧着機構を経て、端子付電線回収位置に向けて搬送する電線搬送機構と、前記サーバから送られる前記端子付電線情報に基づいて、前記電線供給機構が供給する電線の種類及び前記端子圧着機構が圧着する端子の種類を制御する切圧制御ユニットとを含む端子付電線製造装置とを備え、前記切圧制御ユニットは、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線に関する端子付電線情報を、前記サーバから取得するものである。
第2の態様は、第1の態様に係る端子付電線製造システムであって、前記切圧制御ユニットは、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、前記電線供給機構による電線の種類の交換動作、及び、前記端子圧着機構による端子及び圧着金型の交換動作の少なくとも一方を行わせるものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係る端子付電線製造システムであって、前記端子付電線回収位置を経由する経路に沿って複数の電線保持バーを搬送する電線保持バー搬送装置をさらに備え、前記電線搬送機構は、前記端子付電線回収位置に搬送された電線保持バーに対して、端子付電線を複数保持させるものである。
第4の態様は、第3の態様に係る端子付電線製造システムであって、前記端子付電線製造装置は、複数種類の端子付電線のそれぞれを複数順次製造し、前記電線搬送機構は、前記端子付電線回収位置に搬送された電線保持バーに対して、同じ種類の端子付電線を複数保持させるものである。
第1の態様によると、切圧制御ユニットは、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線に関する端子付電線情報を、前記サーバから取得するため、次に生産対象となる種類の端子付電線への切替を迅速に行え、複数種類の端子付電線を効率的に製造できるようになる。
第2の態様によると、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、前記電線供給機構による電線の種類の交換、及び、前記端子圧着機構による端子及び圧着金型の交換の少なくとも一方が行われるため、複数種類の端子付電線をより効率的に製造できる。
第3の態様によると、製造された端子付電線を電線保持バーに保持したものを製造できる。
第4の態様によると、電線保持バーに同種類の端子付電線が複数保持されたものを効率よく製造できる。
実施形態に係る端子付電線製造システムの全体構成を示す概略図である。 同上の端子付電線製造システムの一部を正面から視た概略図である。 電線保持バーを示す正面図である。 電線保持バーを示す平面図である。 端子付電線情報の一例を示す図である。 生産対象となる端子付電線の種類及び数量の受付情報例である。 端子付電線製造管理サーバの処理例を示すフローチャートである。 切圧制御ユニットの処理例を示すフローチャートである。 ロット生産中における端子付電線製造装置と端子付電線製造管理サーバとの間の信号のやりとりを示す説明図である。 ロット生産が切り替る際の端子付電線製造装置の動作を示す説明図である。 ロット生産が切り替る際の端子付電線製造装置の動作を示す説明図である。 セット情報の一例を示す図である。
以下、実施形態に係る端子付電線製造システムについて説明する。図1は端子付電線製造システム30の全体構成を示す概略図であり、図2は同端子付電線製造システム30の一部を正面から視た概略図である。
端子付電線製造システム30は、複数種類の端子付電線10を製造するものである。ここでは、端子付電線製造システム30は、複数種類の端子付電線10を、種類別に、電線保持バー20に保持させたものを製造することができる。つまり、同一種類の端子付電線10が複数保持された電線保持バー20が、各種類の端子付電線の製造数に毎に、1つ又は複数製造される。
ここで、端子付電線10及び電線保持バー20について説明しておく。
端子付電線10は、電線12と、電線12の両端部に圧着された端子14とを備える。
電線12は、芯線の周囲に被覆が形成された一般的な電線である。芯線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属によって構成されている。芯線は、単芯線であってもよいし、撚り合わせ線であってもよい。被覆は、芯線の周囲に樹脂を押出被覆等することによって形成される。
電線12の両端部において被覆が所定量除去され、芯線が露出している。この電線12の両端部に端子14が圧着される。端子14は、銅、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属板をプレス加工等することにより形成されたものである。端子14は、一般的には、コネクタハウジング内に挿入され、コネクタ端子として用いられるものである。端子14は、アース端子等であってもよい。なお、以下の説明において、電線12の一端をA端、他端をB端として区別することがある。
端子付電線10は、以下のいずれかが異なることによって、複数種類に区別される。まず、電線12に関して、電線径(芯線径又は被覆径)、芯線の素材(銅系かアルミニウム系か等)、被覆色、電線の長さ等が異なることによって区別される。また、端子14に関して、オス端子であるか、メス端子であるか、端子の大きさ等によって区別される。
上記端子付電線10は、車両等における配線材として用いられるワイヤーハーネス等を構成するものであり、各端子付電線10の配線経路、接続先等は決っている。このため、端子付電線10は、種類を区別して製造され、ワイヤーハーネスに組込まれる。
図3は電線保持バー20を示す正面図であり、図4は電線保持バー20を示す平面図である。なお、図3及び図4では、端子付電線10及び電線保持バー20に対して電線端部を保持させる電線把持部87が図示されている。
電線保持バー20は、端子付電線10の電線端部を保持可能な電線保持部22が直線状に複数並んで設けられ、電線端部を並列状に保持可能に構成されている。ここで、端子付電線10の電線端部とは、電線のうち芯線が被覆により覆われた部分の端部である。
より具体的には、電線保持バー20は、全体として長尺に形成され、複数の電線保持部22と、バー本体部25とを備えている。
電線保持部22は、端子付電線10の電線端部を保持する部分であり、一対の弾性挟持片23と、挟持片固定部24とを有している。
弾性挟持片23は、板状金属材料を打抜き及び屈曲等することにより形成された部材であり、基端部と先端側の湾曲部とを有している。より具体的には、基端部は平板状に形成されており、湾曲部は前記基端部から連続してなだらかなS字状に湾曲する形状に形成されている。
挟持片固定部24は、一対の弾性挟持片23を支持する部分であり、合成樹脂等で全体として略直方体状に形成されている。挟持片固定部24は、一対の弾性挟持片23の基端部を重ね合せ状態で支持可能に構成されている。この状態で、一対の弾性挟持片23の先端部が挟持片固定部24の上側に突出すると共に、一対の湾曲部の延在方向中間部の曲げ部分が突合わせた状態に保持される。一対の湾曲部の先端部は、上側に向けて順次幅広となるように開口している。
そして、一対の弾性挟持片23の先端部間に端子付電線10の電線端部を押し込むことにより、該電線端部が一対の弾性挟持片23の湾曲部における近接した部位と挟持片固定部24の上側端面との間で保持される。
バー本体部25は、本体基部26と一対の端部部材28とを有している。
本体基部26は、棒状(ここでは角柱棒状)に形成され、その長手方向に沿った一面に上記複数の電線保持部22が並列状に支持されている。より具体的には、本体基部26は、一対の弾性挟持片23が直線状に並ぶように、複数の電線保持部22を支持する。例えば、複数の電線保持部22は、本体基部26に対して凹凸嵌合されることにより支持されるとよい。他にも、電線保持部22を本体基部26に対して個別にねじ止め等により固定する構成等を採用してもよい。
一対の端部部材28は、本体基部26の長手方向両端部にねじ止め等により固定され、本体基部26に支持された複数の電線保持部22をその配列方向両側から挟み込むように抜止め固定する部分である。
そして、端子付電線10の両電線端部のそれぞれが、別々の一対の弾性挟持片23に保持されることによって、端子付電線10がU字状に垂下がった状態で電線保持バー20に保持される。好ましくは、端子付電線10の両電線端部は、隣合う一対の弾性挟持片23によって保持される。複数の端子付電線10も同様に保持されることによって、当該複数種類の端子付電線10が電線保持バー20によって並んだ状態で保持される。
なお、短い端子付電線10等については、その一方側の電線端部のみが一対の弾性挟持片によって保持されてもよい。
端子付電線製造システム30は、端子付電線製造管理サーバ32と、端子付電線製造装置40とを備える。
端子付電線製造管理サーバ32は、CPU、ROM、RAM、記憶装置34等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されている。記憶装置34は、フラッシュメモリ或はハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置によって構成されている。本端子付電線製造管理サーバ32は、通信回路を通じて、後述する切圧制御ユニット90と通信を行う。
本端子付電線製造管理サーバ32は、製造される端子付電線10の製造管理等を行うものである。図5に示すように、記憶装置34には、端子付電線10の各種類に電線種類及び端子種類を対応付けた端子付電線情報が記憶されている。図5に示す端子付電線情報の例では、端子付電線10の種類に、電線種類、電線長、A端側端子種類、B端側端子種類が対応付けられている。例えば、端子付電線(TW0001)には、電線種類(W001)、電線長(50mm)、A端側端子種類(T003)、B端側端子種類(T001)が対応付けられている。端子付電線に関するTW0001等の符号は、端子付電線10の各種類に応じて固有に割振られた識別符号である。電線種類に関するW001等の符号は、芯線材質、芯線径、電線径、被覆色等によって区別される電線12の各種類に対して固有に割振られた識別符号である。A端側端子種類、B端側端子種類に関するT001、T003は、オス端子、メス端子、大きさ等に応じて区別される端子14の各種類に対して固有に割振られた識別符号である。
後述する切圧制御ユニット90において生産対象となる端子付電線10が特定されると、切圧制御ユニット90は、端子付電線10と通信を行って当該端子付電線10を製造するために必要となる、電線種類、A端側端子種類、B端側端子種類等の情報を取得する。
端子付電線製造装置40は、電線供給機構50と、電線皮剥機構60と、端子圧着機構70と、電線搬送機構80と、切圧制御ユニット90とを備える。
電線供給機構50は、複数種類の電線12を選択的に供給して調尺及び切断可能に構成されており、電線供給部52と、調尺部56と、切断機構58とを備える。
電線供給部52は、複数の電線巻回リール53と、複数の電線12を選択的に送出す電線送出し機構54とを備える。
複数の電線巻回リール53のそれぞれには、異なる種類の電線12が巻回収容されている。電線送出し機構54は、複数の電線巻回リール53に巻回収容された電線12を交換して選択的に送出し可能に構成されている。このような電線交換機能付の電線送出し機構54は、例えば、特開2011−054391号公報に開示されるように周知である。
調尺部56は、電線供給部52より送出される電線12の長さを計測すること、すなわち、調尺可能に構成されている。例えば、送出される電線12を一対のローラ等で挟込み、電線12の送出しに伴って従動回転するローラの回転数、回転角度等を検出することによって、電線12の長さを計測する。
切断機構58は、調尺部56を経て送りされる電線12を切断可能に構成されている。例えば、切断機構58は、調尺部56を経て送りされる電線12を挟込んで切断可能な一対の切断刃を含む。そして、調尺部56からの出力信号に基づいて、生産対象となる端子付電線10の電線12に応じた長さ分、電線12が送出されると、一対の切断刃が電線12を切断する。これにより、目標長さの電線12を連続的に製造することができる。
電線供給機構50によって所定長に切断された電線12は、電線搬送機構80によって両端部を把持されU字状に曲った状態で搬送される。
電線皮剥機構60は、電線供給機構50の下流側に設けられ、電線12の両端部の被覆を剥離可能に構成されている。電線皮剥機構60は、例えば、一対の皮剥刃を備えており、一対の皮剥刃を電線12の被覆に切込ませた状態で、一対の皮剥刃を電線12の延在方向に沿ってその端部側に移動させることによって、電線12の端部の皮剥を行う。この電線皮剥機構60によって、電線12の両端部に所定長の芯線が露出するようになる。なお、上記電線供給機構50における一対の切断刃によって、電線12の端部の皮剥がなされてもよい。
端子圧着機構70は、電線供給機構50側から搬送される電線12の端部に、複数種類の端子14を選択的に圧着可能に構成されている。端子圧着機構70としては、例えば、複数対の端子圧着金型を有し、その複数対の中から一対の端子圧着金型を共通の端子圧着ポジションにセット可能な圧着装置72において、複数種類の端子を選択的に前記端子圧着ポジションに供給可能な端子供給装置74を適用した構成を用いることができる。
そして、上記電線皮剥機構60で皮剥ぎされた電線12の端部が、本端子圧着機構70に搬送されると、生産対象となる端子付電線10用の端子14が選択されて供給されると共に、所定の端子14に応じた一対の端子圧着金型が選択されて端子圧着ポジションにセットされ、これにより、当該電線12の端部に所定の端子14が圧着される。これが電線12の両端部に対して行われることで、端子付電線10が得られることになる。
このような端子圧着機構自体は、例えば、特開2005−135822号公報等に開示された周知の構成を採用することができる。端子圧着機構としては、特開2013−171755号公報に開示のように、圧着対象となる端子に応じて、端子成形金型装置と端子リールとを交換する構成を採用することも可能である。
電線搬送機構80は、電線供給機構50から供給される電線12を、端子圧着機構70を経て端子付電線回収位置(ここでは受位置)に向けて搬送可能に構成されている。ここでは、電線搬送機構80は、加工用搬送機構82と、移載機構86とを備える。
加工用搬送機構82は、電線供給機構50から供給される電線12を、電線皮剥機構60、端子圧着機構70を経て、移載機構86に対して受渡す位置(図2のP1参照)に搬送可能に構成されている。加工用搬送機構82は、複数の電線把持部84と、複数の電線把持部84を循環移動する移動機構85とを備える。電線把持部84は、それぞれ電線12の端部を把持可能に構成されている。移動機構85としては、例えば、一対のプーリに環状ベルトを巻掛け、前記環状ベルトに一定間隔で複数の電線把持部84を取付け、一方のプーリをモータ等で回転駆動させる構成を採用することができる。そして、モータ等の駆動によって環状ベルトを間欠的に循環回転させることによって、複数の電線把持部84が、電線供給機構50、電線皮剥機構60、端子圧着機構70に対応する各位置、移載機構86への受渡位置に一時停止させつつ搬送できるようになっている。
また、移載機構86は、受渡位置に位置する2つの電線把持部84に保持された端子付電線10の両端部を、電線保持バー20に移載可能に構成されている。
移載機構86は、一対の電線把持部87と、移動駆動部88とを備えている(図2参照)。電線把持部87は、端子付電線10の電線端部を把持可能に構成されている。移動駆動部88は、一対の電線把持部87を、それぞれ、上記受渡位置と、後述する電線保持バー搬送装置100に保持された電線保持バー20のいずれかの電線保持部22に対応する位置(図2の位置P2参照)との間で往復移動させるように構成されている。そして、移動駆動部88により一対の電線把持部87を受渡位置側に移動させた状態で、一対の電線把持部87により当該受渡位置にある電線把持部84により保持された端子付電線10の電線端部を把持する。この後、移動駆動部88により一対の電線把持部87を電線保持バー20のいずれかの電線保持部22側に移動させ、この後、一対の電線把持部87に保持された端子付電線10の電線端部を電線保持バー20に保持させる。このようにして、端子付電線10が、加工用搬送機構82から電線保持バー20に移載される。
切圧制御ユニット90は、端子付電線製造管理サーバ32から送られる端子付電線情報に基づいて、電線供給機構50が供給する電線12の種類、及び、端子圧着機構70が圧着する端子14の種類を制御しつつ、上記電線供給機構50、電線皮剥機構60、端子圧着機構70、電線搬送機構80等を制御する。
すなわち、切圧制御ユニット90は、CPU、ROM、RAM、記憶装置等がバスラインを介して相互接続された一般的なコンピュータによって構成されている。本切圧制御ユニット90は、通信回路を通じて、端子付電線製造管理サーバ32と通信を行う。
また、切圧制御ユニット90は、受付部90aを通じて、生産対象となる端子付電線10の種類及び数量を受付可能に構成されている。図6では、端子付電線10の種類と製造数とが対応付けて受付けられた例を示している。同図において、端子付電線10の種類が上方から下方に向けて並ぶ順は、製造順を示している。この入力は、エフと呼ばれる用紙に印刷されたバーコードを、受付部90aとしてのバーコードリーダによって順次読込むことにより、或は、受付部90aとしてのキーボード、タッチパネル等を通じて行うことができる。
そして、切圧制御ユニット90は、受付けられた生産対象となる端子付電線10の種類を特定して当該端子付電線10の端子付電線情報を要求する。これに応じて、端子付電線製造管理サーバ32は、当該特定された端子付電線10の端子付電線情報を、切圧制御ユニット90に送る。これにより、切圧制御ユニット90は、端子付電線情報において特定された電線12の種類、及び、端子14の種類を制御しつつ、電線供給機構50、端子圧着機構70等の制御を行う。
なお、製造された端子付電線10は、電線保持バー20によって回収される。電線保持バー20は、電線保持バー搬送装置100によって循環搬送される。
電線保持バー搬送装置100は、複数のバー支持部102と、循環駆動機構104とを備える。より具体的には、電線保持バー搬送装置100は、複数の電線保持バー20をそれぞれ支持する複数のバー支持部102を、循環駆動機構104により循環経路に沿って循環移動させる。
バー支持部102は、複数の電線保持バー20をそれぞれ支持する部分であり、環状の循環経路に沿って循環移動可能に設けられている。ここで、循環経路は、外側に凸となる湾曲経路と直線経路とを含む経路であり、ここでは、半円弧状の一対の湾曲経路と、一対の湾曲経路を結ぶ一対の直線経路とを含む。循環経路は、電線搬送機構80により電線保持バー20に端子付電線10が移載される受位置(図のP3参照)を経由する経路に設定されている。
バー支持部102は、電線保持バー20の一端部を片持ち状に支持可能に構成されている。
循環駆動機構104は、複数のバー支持部102を、循環経路に沿って循環移動させる部分である。この循環駆動機構104としては、一対の歯車105と、循環チェーン106とを備える構成を採用できる。
一対の歯車105は、それぞれ平行な回転軸周りに回転可能な平歯車であり、同一平面上で間隔をあけた位置で、フレーム等によって支持されている。一対の歯車105のうちの一方は、モータ等の駆動部により回転駆動される。また、環状の循環チェーン106は、一対の歯車105に巻き掛けられて循環経路上(ここでは、循環経路は水平面に平行な面上)に延在している。そして、駆動部の回転駆動により、一対の歯車105が回転されると共に循環チェーン106が循環経路に沿って循環回転される。
もっとも、循環駆動機構104は、上記構成に限られず、一対のプーリと駆動ベルトとの組合せを有する構成等、複数のバー支持部102を循環経路に沿って循環移動させることが可能な構成であればよい。
上記複数のバー支持部102は、循環チェーン106に対して支持されている。より具体的には、複数のバー支持部102は、複数の電線保持バー20をそれぞれ循環経路の外方に向けて延出させる姿勢で支持可能に設けられている。また、複数のバー支持部102は、循環チェーン106の延在方向において等間隔で設けられている。そして、循環チェーン106の回転に伴って、複数のバー支持部102が上記循環経路に沿って循環移動し、これに伴い、バー支持部102に支持された電線保持バー20も循環経路に沿って循環移動する。
一種類の端子付電線10を製造する際に、電線保持バー20を上記受位置に停止させておくことで、同種類の端子付電線10を当該電線保持バー20に複数保持させることができる。これにより、同一種類の端子付電線10を、同じ電線保持バー20に複数保持させたものを準備することができる。また、複数の電線保持バー20を循環移動させ、電線保持バー20が受位置に位置する度に、異なる種類の端子付電線10を保持させることもできる。これにより、異なる種類の端子付電線10を、同じ電線保持バー20に複数保持させたものを準備することもできる。
端子付電線10を保持した電線保持バー20は、上記循環経路における受位置以外の位置で、取出され、次のワイヤーハーネス製造工程等に運ばれる。
本端子付電線製造システム30は、端子付電線10をロット生産することも、セット生産することもできる。ロット生産とは、各種類の端子付電線10を複数個ずつ(通常、10個単位で複数個)製造し、これを1つ又は複数の電線保持バー20に保持したものを生産する手法である。生産対象となる各種類の端子付電線10の生産単位を、ロットという。セット生産とは、複数種類の端子付電線10を1つの電線保持バー20に保持させたものを、1つ又は複数生産する手法である。セット生産は、例えば、1つのワイヤーハーネスを構成する複数種類の端子付電線10を1つの電線保持バー20にまとめる手法であると考えることもできる。
以下では、ロット生産を想定して、端子付電線製造システム30の動作等について説明する。
図7は端子付電線製造管理サーバ32のロット生産中における処理例を示すフローチャートである。
ロット生産中において、端子付電線製造管理サーバ32は、ステップS1に示すように、切圧制御ユニット90からのロットデータの要求の有無を判定する。ロットデータの要求有りと判定されると、次ステップS2に進む。
ステップS2では、端子付電線製造管理サーバ32は、切圧制御ユニット90から送られたロットデータの要求信号に含まれる端子付電線10の特定情報に基づいて、記憶装置34に記憶された端子付電線情報のうち当該特定情報に対応する電線種類、長さ、A端側端子種類、B端側端子種類を含む端子付電線情報を切圧制御ユニット90に送信する。ステップS1、S2によって、最初に生産対象となるロットに関する端子付電線情報が、切圧制御ユニット90に送信される。
次に、ステップS3に示すように、端子付電線製造管理サーバ32は、切圧制御ユニット90からのロットデータの要求の有無を判定する。ロットデータの要求有りと判定されると、次ステップS4に進む。
次ステップS4において、端子付電線製造管理サーバ32は、切圧制御ユニット90から送られたロットデータの要求信号に含まれる端子付電線10の特定情報に基づいて、記憶装置34に記憶された端子付電線情報のうち当該特定情報に対応する電線種類、長さ、A端側端子種類、B端側端子種類を含む端子付電線情報を切圧制御ユニット90に送信する。ステップS3、S4によって、2回目以降に生産対象となるロットに関する端子付電線情報が、切圧制御ユニット90に送信される。
次ステップS5において、端子付電線製造管理サーバ32は、切圧制御ユニット90から生産完了信号の受信の有無を判定する。生産完了信号が受信されると、次ステップS6に進む。
ステップS6では、端子付電線製造管理サーバ32は、切圧制御ユニット90から送信される生産完了信号に含まれる端子付電線10の種類に基づいて、ロット生産完了処理を行う。例えば、当該特定された端子付電線10のロットの生産が完了した旨を記録等する。
この後、ステップS3に戻って、上記処理を繰返す。
図8は切圧制御ユニット90のロット生産中における処理例を示すフローチャートである。
まず、ステップS11において、生産ロット情報の入力(図6参照)及び生産開始指令の有無が判定され、YESと判定されると、次ステップS12に進む。ここでの生産ロット情報の入力、生産開始指令は、例えば、バーコードリーダ、キーボード、タッチパネル等を通じて行われる。
ステップS12では、最初に生産対象となるロットデータを要求する。つまり、最初に生産対象となる端子付電線10の種類を含むロットデータ要求信号を端子付電線製造管理サーバ32に向けて送信する。
次ステップS13において、端子付電線製造管理サーバ32からロットデータ、つまり、最初に生産対象となる端子付電線10の種類に関する端子付電線情報を受信したか否かを判定する。YESと判定されると、次ステップS14に進む。
ステップS14では、切圧制御ユニット90は、電線供給機構50、端子圧着機構70等に生産準備指令を与える。特に、切圧制御ユニット90は、電線供給機構50に対して、生産対象となる端子付電線10の電線12の種類を特定して生産準備指令を与える。これにより、電線供給機構50は、当該指定された種類の電線12を供給可能な状態に切替える。また、切圧制御ユニット90は、端子圧着機構70に対して、生産対象となる端子付電線10のA端及びB端のそれぞれの端子14の種類を特定して生産準備指令を与える。これにより、端子圧着機構70は、圧着用金型の交換、供給すべき端子14の交換等を行う。
そして、電線供給機構50、端子圧着機構70等において生産準備が完了すると、次ステップS15に進み、電線供給機構50、電線皮剥機構60、端子圧着機構70、電線搬送機構80等に対して生産開始指令を与える。これにより、端子付電線10が順次連続的に生産される。
次ステップS16において、ステップS1において入力された生産ロット情報に基づいて次に生産すべきロットの有無が判定される。次に生産すべきロットが無いと判定された場合には、ステップS25に進み、有りと判定された場合には次ステップS17に進む。
ステップS17では、次に生産すべきロットデータを、端子付電線製造管理サーバ32に対して要求する。つまり、次に生産対象となる端子付電線10の種類を含むロットデータ要求信号を端子付電線製造管理サーバ32に向けて送信する。
次ステップS18では、端子付電線製造管理サーバ32からロットデータ、つまり、次に生産対象となる端子付電線10の種類に関する端子付電線情報を受信したか否かを判定する。YESと判定されると、次ステップS19に進む。
これらのステップS17及びS18によって、切圧制御ユニット90は、1つの種類の端子付電線10の最終製造物となる端子付電線10が、受位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線10に関する端子付電線情報を、端子付電線製造管理サーバ32から取得する処理がなされることになる。
ステップS19では、生産中のロットにおいて、最終製造物となる端子付電線10が処理済か否か(ここでは、電線12が調尺切断済か否か等)が判定される。YESと判定されると、次ステップS20に進む。
ステップS20では、現在生産中のロットの電線12の種類と、次に生産予定のロットの電線12の種類とを比較し、電線12の交換が必要か否かを判定する。電線12の種類が同じである場合、電線12の交換は不要と判定され、ステップS22に進む。電線12の種類が異なる場合、電線12の交換が必要と判定され、次ステップS21に進む。
ステップS21では、切圧制御ユニット90は、電線供給機構50に対して、次に生産対象となる端子付電線10の電線12の種類を特定して電線交換指令を与える。これにより、電線供給機構50は、当該指定された種類の電線12を供給可能な状態に切替える。
次ステップS22では、生産中のロットにおいて、最終製造物となる端子付電線10が処理済か否か(ここでは、電線12の両端への端子14が圧着済か否か等)が判定される。YESと判定されると、次ステップS23に進む。
ステップS23では、A端及びB端のそれぞれにおいて、現在生産中のロットの端子14の種類と、次に生産予定のロットの端子14の種類とを比較し、端子14の交換が必要か否かを判定する。A端及びB端のそれぞれにおいて、端子14の種類が同じである場合、端子14の交換は不要と判定され、ステップS25に進む。A端及びB端の少なくとも一方において端子14の種類が異なる場合、端子14の交換が必要と判定され、次ステップS24に進む。
ステップS24では、切圧制御ユニット90は、端子圧着機構70に対して、次に生産対象となる端子付電線10の端子14の種類を特定して金型及び端子交換指令を与える。なお、金型は端子の種類に応じて決る。これにより、電線供給機構50は、A端又はB端の少なくとも一方において、当該指定された種類の端子14を圧着可能な状態に切替える。
このように、切圧制御ユニット90は、1つの種類の端子付電線10の最終製造物となる端子付電線10が、受位置に搬送されるよりも前に、電線供給機構50による電線12の種類の交換動作、及び、端子圧着機構70による端子14及び圧着金型の交換動作の少なくとも一方を行わせる。
ステップS25において、現在製造中のロットが生産完了したか否かが判定される。例えば、最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送されたときに、生産完了したと判定され、その場合に、次ステップS26に進む。
ステップS26では、切圧制御ユニット90は、端子付電線製造管理サーバ32に向けて、端子付電線10の種類を特定して、現ロットが生産完了した旨を送信する。
次ステップS27では、次ロットの生産の有無が判定される。次ロットの生産有りと判定されると、ステップS15に戻り、生産を継続する。次ロットの生産無しと判定されると、処理を終了する。
図9は、上記ロット生産中における端子付電線製造装置40と端子付電線製造管理サーバ32との間の信号のやりとりを示す説明図である。
同図に示すように、端子付電線製造装置40の切圧制御ユニット90から端子付電線製造管理サーバ32に向けてロットデータが要求され、これに応じて、端子付電線製造管理サーバ32から切圧制御ユニット90に向けてロットデータが送信される。
この後、端子付電線製造装置40においてロット生産が開始され、その後、当該ロットの生産完了前に、端子付電線製造装置40の切圧制御ユニット90から端子付電線製造管理サーバ32に向けて次ロットデータが要求される。これに応じて、端子付電線製造管理サーバ32から切圧制御ユニット90に向けてロットデータが送信される。
これにより、端子付電線製造装置40において、現在生産中のロットの生産完了前に、次ロットの生産準備を行えるようになる。
そして、端子付電線製造装置40において、現在のロット生産が完了すると、その完了信号が端子付電線製造管理サーバ32に送信され、ロット生産完了処理がなされる。
続けて、端子付電線製造装置40において、次のロットの生産が開始され、その後、次のロットデータの要求がなされ、上記処理を繰返す。
図10及び図11は、ロット生産が切り替る際の端子付電線製造装置40の動作を示す説明図である。
図10は、現在生産中のロットにおける最終製造物となる端子付電線10の電線12が電線供給機構50から切断圧着された後の状態を示している。端子付電線製造装置40は、当該電線12を切断した後、次ロットに関する電線12の種類を受信すると、電線供給機構50に対して電線12の交換処理を行わせることができる。このため、図11に示すように、最終製造物となる端子付電線10の電線12の搬送後、比較的短時間で、次の種類の電線12Bに切替えて供給することが可能となる。
端子圧着機構70についても同様に比較的短時間で、次の端子14に切替えて圧着することができる。
このため、ロット切り替り時における端子付電線製造装置40の空作業時間をなるべく短くすることができる。
以上のように構成された端子付電線製造システム30によると、切圧制御ユニット90は、1つの種類の端子付電線10の最終製造物となる端子付電線10が、端子付電線回収位置である受位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線10に関する端子付電線情報を、端子付電線製造管理サーバ32から取得する。このため、次に生産対象となる種類の端子付電線の切替を迅速に行え、複数種類の端子付電線10を効率的に製造できる。
しかも、切圧制御ユニット90は、1つの種類の端子付電線10の最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送されるよりも前に、電線供給機構50による電線12の種類の交換、及び、端子圧着機構70による端子14及び圧着金型の交換を行うため、比較的早いタイミングで、次に生産対象となる種類の端子付電線10の準備を行え、複数種類の端子付電線を効率的に製造できる。
なお、1つの種類の端子付電線10の最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送されるよりも前に、電線供給機構50による電線12の種類の交換、及び、端子圧着機構70による端子14及び圧着金型の交換の一方のみが行われてもよい。
また、最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線10に関する端子付電線情報を、端子付電線製造管理サーバ32から取得しておけば、最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送された後に、当該次に生産対象となる種類の端子付電線10に関する端子付電線情報を取得する場合と比較すると、次に生産対象となる種類の端子付電線の切替を迅速に行えることになる。このため、最終製造物となる端子付電線10が受位置に搬送されるよりも前に、電線供給機構50による電線12の種類の交換、及び、端子圧着機構70による端子14及び圧着金型の交換を行っておくことは必須ではない。
また、本端子付電線製造システム30は、受位置を経由する経路に沿って複数の電線保持バー20を搬送する電線保持バー搬送装置100を備え、電線搬送機構80は、受位置に搬送された電線保持バー20に対して、端子付電線10を複数保持させるため、製造された端子付電線10を電線保持バー20に保持したものを効率よく製造できる。
特に、端子付電線製造装置40は、複数種類の端子付電線10のそれぞれをロット単位で複数順次製造し、電線搬送機構80は、受位置に搬送された電線保持バー20に対して、同じ種類の端子付電線10を複数保持させるため、電線保持バー20に同じ種類の端子付電線10が保持されたものを効率よく製造できる。
なお、本端子付電線製造システム30は、電線保持バー20に複数種類の端子付電線10を保持させる工法、いわゆるセット生産も可能である。例えば、上記したように、電線保持バー20を循環搬送させることで、電線保持バー20が受位置に位置する毎に、異なる端子付電線10を保持させていけばよいからである。
セット生産を行う場合には、端子付電線製造装置40に対して、セットにすべき複数種類の端子付電線10を指定しておく必要がある。
この場合、図12に示すように、端子付電線製造管理サーバ32の記憶装置34において、事前に生産すべきセットの種類(例えば、セット番号によって識別)に、当該セットに含まれる端子付電線10の種類複数を対応付けたセット情報を記憶させておくとよい。
この場合、切圧制御ユニット90に対しては、生産すべきセットの種類(例えば、セット番号)を入力するとよい。この入力は、エフと呼ばれる用紙に印刷されたバーコードをバーコードリーダによって順次読込むことにより、或は、キーボード、タッチパネル等を通じて行うことができる。
そして、切圧制御ユニット90が、上記入力情報に基づいて、生産すべきセットの種類(例えば、セット番号)を特定して、端子付電線製造管理サーバ32に対して当該セットに含まれる端子付電線10の種類を問い合せるようにするとよい。これにより、切圧制御ユニット90は、端子付電線製造管理サーバ32から当該セットに含まれる端子付電線10の種類を受信して特定できるようになる。その後の端子付電線10の種類の特定後の処理(電線12、端子14の種類の特定等)は上記と同様にして行うことができる。
これにより、セット生産する場合において、当該セットに含まれる端子付電線10の種類を個別に切圧制御ユニット90に対して入力する必要がなくなり、入力作業等の簡素化が可能となる。
なお、上記実施形態及び各変形例として説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 端子付電線
12、12B 電線
14 端子
20 電線保持バー
30 端子付電線製造システム
32 端子付電線製造管理サーバ
34 記憶装置
40 端子付電線製造装置
50 電線供給機構
52 電線供給部
53 電線巻回リール
54 電線送出し機構
56 調尺部
58 切断機構
70 端子圧着機構
80 電線搬送機構
82 加工用搬送機構
86 移載機構
90 切圧制御ユニット
100 電線保持バー搬送装置

Claims (4)

  1. 複数種類の端子付電線を製造する端子付電線製造システムであって、
    複数種類の端子付電線のそれぞれに電線種類及び端子種類を対応付けた端子付電線情報を記憶したサーバと、
    複数種類の電線を選択的に供給して調尺及び切断する電線供給機構と、前記電線供給機構側から搬送される電線の端部に、複数種類の端子を選択的に圧着する端子圧着機構と、前記電線供給機構から供給される電線を、前記端子圧着機構を経て、端子付電線回収位置に向けて搬送する電線搬送機構と、前記サーバから送られる前記端子付電線情報に基づいて、前記電線供給機構が供給する電線の種類及び前記端子圧着機構が圧着する端子の種類を制御する切圧制御ユニットとを含む端子付電線製造装置と、
    を備え、
    前記切圧制御ユニットは、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、次に生産対象となる種類の端子付電線に関する端子付電線情報を、前記サーバから取得する、端子付電線製造システム。
  2. 請求項1に記載の端子付電線製造システムであって、
    前記切圧制御ユニットは、前記1つの種類の端子付電線の最終製造物となる端子付電線が、前記端子付電線回収位置に搬送されるよりも前に、前記電線供給機構による電線の種類の交換動作、及び、前記端子圧着機構による端子及び圧着金型の交換動作の少なくとも一方を行わせる、端子付電線製造システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の端子付電線製造システムであって、
    前記端子付電線回収位置を経由する経路に沿って複数の電線保持バーを搬送する電線保持バー搬送装置をさらに備え、
    前記電線搬送機構は、前記端子付電線回収位置に搬送された電線保持バーに対して、端子付電線を複数保持させる、端子付電線製造システム。
  4. 請求項3に記載の端子付電線製造システムであって、
    前記端子付電線製造装置は、複数種類の端子付電線のそれぞれを複数順次製造し、前記電線搬送機構は、前記端子付電線回収位置に搬送された電線保持バーに対して、同じ種類の端子付電線を複数保持させる、端子付電線製造システム。
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