JPH11333673A - 自動製造装置の作業配分方法および記録媒体 - Google Patents

自動製造装置の作業配分方法および記録媒体

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JPH11333673A
JPH11333673A JP14310898A JP14310898A JPH11333673A JP H11333673 A JPH11333673 A JP H11333673A JP 14310898 A JP14310898 A JP 14310898A JP 14310898 A JP14310898 A JP 14310898A JP H11333673 A JPH11333673 A JP H11333673A
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JP
Japan
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manufacturing apparatus
automatic manufacturing
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work
procedure
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JP14310898A
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English (en)
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Tomomi Katsurayama
智視 葛山
Hiroshi Ishikawa
石川  浩
Mitsushige Kasai
潤慈 葛西
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication date
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  • Multi-Process Working Machines And Systems (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】多品種生産を行う際に負荷データを自動製造装
置に振り分けるに当たり、より生産効率の高い作業配分
を行うこと。 【解決手段】自動製造装置に製造される製品の受注デー
タから、当該製品を構成する部品に関する情報を含む材
料データを形成する。形成された材料データに基づい
て、自動製造装置に割り当て可能なすべての組み合わせ
を取得することにより、ロット毎に組み合わせグループ
を形成する。形成された組み合わせグループをロットの
多い順に自動製造装置に差立てて、作業を配分する。 【効果】最も広い選択の中から最適な組み合わせグルー
プを選択し、自動製造装置に配分することが可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動製造装置の作業
配分方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にワイヤハーネスやワイヤハーネス
を構成するサブアッセンブリ(以下、「ワイヤアッセン
ブリ」と総称する)に代表されるように、多くの工業製
品は、種類の異なる複数の部品を組み合わせて自動生産
されている。
【0003】例えば、上記ワイヤアッセンブリは、複数
の電線やコネクタによって所定の回路を形成する電気配
線システムであり、その製造過程に当たっては、複数の
被覆電線を調尺して裁断し、裁断された電線の端部に皮
剥ぎ加工を施した後、皮剥ぎされて芯線が露出された端
部に端子を接続することが自動化されている。
【0004】そのような自動生産においては、同種の部
品においても、品番(仕様)の異なるものを複雑に組み
合わせて多品種少量生産することが要請されており、と
りわけ、そのような品番の組み換えを合理的に行って、
段取り等の時間を短縮することが要請されている。
【0005】このような要請を受けて、従来より顧客か
らの受注データから管理データないしCADデータを形
成し、形成された管理データないしCADデータに基づ
いて製品の製造に必要なデータを製品の自動製造装置に
入力している。
【0006】このようなデータ入力の方法としては、受
注データが入力されたホストコンピュータを各生産現場
の端末コンピュータに接続し、ホストコンピュータから
管理データないしCADデータを端末コンピュータに入
力した後、端末コンピュータが入力されたデータに基づ
いて製品のロット毎に絵符を発行していた。そして、作
業者は、発行された絵符に基づいて、各自動製造装置に
絵符のデータを入力し、製品のロット毎に自動製造装置
の段取り替えを行って製品を生産していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、先行技
術においては、自動製造装置に入力されるデータが単に
製品のロット毎に分割されているに過ぎなかったので、
必ずしも個々の自動製造装置の稼働率を高めることがで
きなかった。特に、自動製造装置というものは、通常、
複数の加工ユニットから選択(一部稼働および交換を含
む)されたものを稼働させて自動的に部品を加工するこ
とにより複数品番(種類)の製品を製造するものが多い
ことから、配分が不適切であると、頻繁に加工ユニット
を交換する必要があったり手待ちが生じたりするからで
ある。そのため、配分を決定しても生産計画が狂ってし
まう場合もあり、それによる生産効率の低下を避けるこ
とができなかった。
【0008】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、多品種生産を行う際に、より生産効率の高い作
業配分を行うことのできる自動製造装置の作業配分方法
および記録媒体を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、複数の加工ユニットから選
択されたものを稼働させて自動的に部品を加工すること
により製品を製造する自動製造装置の作業配分を割り当
てる自動製造装置の作業配分方法において、製造される
製品の受注データから、当該製品を構成する部品に関す
る情報を含む材料データを抽出する手順と、抽出された
材料データに基づいて、自動製造装置に割り当て可能な
すべての組み合わせを取得することにより、ロット単位
で組み合わせグループを形成する手順と、形成された組
み合わせグループをロットの多い順に自動製造装置に差
立てて、作業を配分する手順とを含んでいることを特徴
とする自動製造装置の作業配分方法である。
【0010】この特定事項を含む発明では、受注データ
から自動製造装置に作業を配分するに当たり、先ず、各
部品を割り当て可能なすべての組み合わせを取得してロ
ット毎に組み合わせグループを生成し、ロット順に差し
立てているので、最も広い選択の中から最適な組み合わ
せグループを選択し、自動製造装置に配分することが可
能になる。
【0011】好ましい態様において、上記材料データを
抽出する手順は、後工程の必要な部品と不要な部品とを
大分類した後、その分類順序を守って差立てが行われる
ように細分類される手順を含んでいる。
【0012】この特定事項を含む発明では、材料データ
が抽出される際の分類によって、後工程が必要な部品が
先に加工されるので、当該部品の後工程による作業時間
の間に後工程が不要な部品を加工することができる結
果、後工程による手待ち時間を低減することが可能にな
る。
【0013】また、別の態様において、上記組み合わせ
グループを差立てて作業を配分する手順は、予め自動製
造装置の加工ユニットのうち、故障があるものに対応す
るグループを除いて行っている。
【0014】この特定事項を含む発明では、配分を行う
際に、故障がある加工ユニットを排除した組み合わせか
ら先に配分され、故障があって製造できない組み合わせ
が後回しにされることになる。
【0015】別の好ましい態様において、上記組み合わ
せグループを差立てて作業を配分する手順は、予め自動
製造装置の前回の加工ユニットの組み合わせに近いもの
を優先して配分する手順を含んでいる。
【0016】この特定事項を含む発明では、配分を行う
際に、前回の加工ユニットの組み合わせに近い組み合わ
せグループが優先されるので、段取り替えを最小限に抑
えた状態で順次作業を行うことが可能になる。
【0017】本発明は、複数の加工ユニットから選択さ
れたものを稼働させて自動的に部品を加工することによ
り製品を製造する自動製造装置の作業配分を割り当てる
に当たり、自動製造装置に関するデータを稼働データと
して取得する手順と、製造される製品の受注データか
ら、当該製品を構成する部品に関する情報を含む材料デ
ータを生成する手順と、形成された材料データに基づい
て、自動製造装置に割り当て可能なすべての組み合わせ
を取得することにより、差立て単位としての組み合わせ
グループを形成する手順と、形成された組み合わせグル
ープから自動製造装置にグループを差立てて、作業を配
分する手順とを含むプログラムを記録したコンピュータ
読み取り可能な記録媒体によって実現される。
【0018】そのようなプログラムにおいて好ましく
は、上記材料データを抽出する手順は、後工程の必要な
部品と不要な部品とを大分類した後、その分類順序を守
って差立てが行われるように細分類される手順を含んで
いる。
【0019】また、好ましくは、上記組み合わせグルー
プを差立てて作業を配分する手順は、予め自動製造装置
の加工ユニットのうち、故障があるものに対応するグル
ープを除いて行っている。
【0020】また、好ましくは、上記組み合わせグルー
プを差立てて作業を配分する手順は、予め自動製造装置
の前回の加工ユニットの組み合わせに近いものを優先し
て配分する手順を含んでいる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明の好ましい実施の形態について詳述する。
【0022】図1は本発明の実施の一形態における自動
製造装置としての電線加工装置10の平面略図である。
【0023】同図を参照して、この電線加工装置10
は、水平軸周りに周回する無端コンベヤー11を一水平
方向に沿わせて配置し、その無端コンベヤー11の背後
に、複数種類の被覆電線を収容した、加工ユニットとし
ての電線カセット12と、同じく加工ユニットとしての
複数の端子圧着ユニット13(図示の例では8機)をこ
の順で並設しているとともに、調尺装置14をはじめと
する種々のユニットを有している。図示の例では、電線
加工装置10の下流端に電線ストック部15を併設して
おり、製造された電線ストック部15をピックアンドプ
レスユニット16でストックすることができるCCM
(Combination Crimping Mac
hine)と呼称される形式になっている。
【0024】そして、周知の通り、選択された電線カセ
ット12から繰り出された被覆電線を調尺装置14で調
尺して裁断し、コンベヤー11上のクランプ11aを二
つ一組にして調尺された被覆電線の端部をU字型に垂ら
した状態で把持し、間欠的に各端子圧着ユニット13に
送給するとともに、送給された被覆電線の端部に対応す
る端子圧着ユニット13で端子を圧着することにより、
調尺された電線の両端(一方を「A端」といい、他方を
「B端」という)に端子を接続して調尺電線を製造する
ことができるようになっている。上記電線カセット12
の切り換えは、自動で行うことができる。これに対し、
端子圧着ユニット13については、各ロット毎に手作業
で段取り替えを行う場合が多い。
【0025】なお、電線加工装置10には、この他にも
電線加工のために種々のユニットを有しているが、それ
自体は公知であるので、説明を省略する。
【0026】上記CCM、すなわち電線加工装置10の
コントローラ20は、FA用の制御コンピュータ30か
ら入力されるデータに基づいて、電線加工を行う。
【0027】図2は電線加工装置にデータを入力するた
めのシステムを説明するシステム構成図である。
【0028】同図を参照して、上記電線加工装置10
は、一つの工場に複数台設けられており、それぞれ種類
の異なる電線カセット12や端子圧着ユニット13から
選択されたものが組み合わされている。
【0029】各電線加工装置10には、それぞれ制御コ
ンピュータ30が1対1で配置されており、この制御コン
ピュータ30とコントローラ20とが双方向で通信を行
うことにより、データの授受を行うようになっている。
【0030】各制御コンピュータ30には、POP端末
コンピュータ31が例えばN−net等によって双方向
通信可能に接続されている。このPOP端末コンピュー
タ31のハードディスクには、CD−ROMその他の記
録媒体から後述の作業配分プログラムがインストールさ
れており、この作業配分プログラムに基づいて、各電線
加工装置10に作業配分を行うことができるようになっ
ている。
【0031】各POP端末コンピュータ31は、LAN
(例えばXrox社の商標名「イーサネット」)等によ
ってオフコン32に接続されている。オフコン32は、
各工場単位に配置されたものであり、このオフコン32
は、オンラインでホストCPU33と接続されている。
このホストCPU33は、全ての受注データを管理する
ホストコンピュータであり、このホストCPU33か
ら、電線加工装置10に関連する受注データが上記オフ
コン32に入力し、各工場に割り当てている。さらに入
力されたデータをオフコン32が各POP端末コンピュ
ータ31に割り当てることにより、上記POP端末コン
ピュータ31には、生産されなければならない製品のデ
ータ(「負荷データ」という)が入力される。図示の実
施の形態において、負荷データは、主としてワイヤアッ
センブリのCADデータ並びに生産数であり、CADデ
ータには、各部品の構成データや各部品を加工するため
の装置に関するデータが含まれる。なお、図2におい
て、34および35は、それぞれPOP端末コンピュー
タ31、オフコン32に接続されたプリンタであり、こ
のうち、オフコン32に接続されたプリンタ35によっ
て、従来通り絵符を出力することが可能になっている。
【0032】図3は、図1の実施の形態に係るデータの
処理手順を示す流れ図である。
【0033】図2および図3を参照して、ホストCPU
33から受注データがオフコン32に入力されると、オ
フコン32は、そのデータに基づいて一日分の負荷デー
タ作成プログラムによって、POP端末コンピュータ3
1に入力される負荷データを生成する。オフコン32に
は、抽出条件として、端子の種類、電線の種類、電線の
サイズ、調尺電線の切断長さ等がマスター登録されてお
り、上記負荷データは、この条件に合致させる方法で抽
出される。次いで、一日分の負荷データがオフコン32
からPOP端末コンピュータ31に入力されると、PO
P端末コンピュータ31は、負荷構成分析プログラムに
よって、負荷データの分析を行い、次いで、作業配分プ
ログラムによって、作業配分を決定し、各制御コンピュ
ータ30にデータの差立てを行う。そして、制御コンピ
ュータ30は、差立てられたデータに基づいて電線加工
装置10を制御し、その実績結果をPOP端末コンピュ
ータ31に戻すようになっている。
【0034】図4は、図1の実施の形態に係る負荷構成
分析プログラムの手順を示す流れ図である。同図を参照
して、負荷データがPOP端末コンピュータ31に入力
されると、この負荷データの中から、後工程が必要な調
尺電線(「非単線」という)と後工程が不要な調尺電線
(「単線」という)とに分類され、非単線が先に配分/
加工されるようにデータ構造が決定される。
【0035】次に、各非単線、単線について、それぞれ
調尺電線の線種が分類され、各線種毎にサイズが分類さ
れ、各サイズ毎に両端の端子の種類が分類され、…とい
う形で細分類されることにより、最終的には、電線加工
装置10の電線カセット12と端子圧着ユニット13の
組み合わせに適した組み合わせグループを得るための材
料データDTが生成され、記憶される。
【0036】図5は図3のフローに係る作業配分プログ
ラムのフローチャートである。
【0037】同図を参照して、上述した負荷構成分析プ
ログラムによって、材料データDTが生成されると、先
ず、ステップS1において、その材料データDTが読み
込まれる。次いで、ステップS2において、POP端末
コンピュータ31が管理している制御コンピュータ30
を通し、各電線加工装置10の稼働状態を示す稼働デー
タMNが入力される。この稼働データMNは、搭載され
ている電線カセット12や端子圧着ユニット13の種
類、さらに一日に処理可能な最大負荷量LMAX、現在の
負荷量L、加工ユニットのID等が含まれている。符号
「MN」はこれらのデータを全て含むものであることを
示している。また、「N」は電線加工装置のIDを示す
変数である。
【0038】つぎに、ステップS3において、材料デー
タDTに基づき、総当たりで端子と電線の組み合わせパ
ターンが取得される。この組み合わせパターンは、例え
ば、電線1に対して、A端側端子No.1、B端側端子
No.2…が全て組み合わされたマトリックスである。
図示の実施の形態では、8機の端子圧着ユニット13を
4機ずつA端とB端とに振り分けているので、例えば、
圧着加工される端子の種類が10種類である場合、その
組み合わせパターンは104=210パターン となる。
【0039】次いで、ステップS4において、取得され
た全ての組み合わせパターンについて、各組み合わせパ
ターンの負荷量LWNが算出され、その総和LAが算出さ
れる。
【0040】そして、各電線加工装置10毎にデータの
配分が行われる。
【0041】ステップS5において、まず、入力された
各電線加工装置10のIDが初期化され、次いで、ステ
ップS6において、IDの若い順に差立て対象となる電
線加工装置が特定される。
【0042】電線加工装置10が特定されると、ステッ
プS7において、詳しくは後述するグループ差立て処理
が行われ、このグループ差立て処理が終了すると、ステ
ップS8において、すべてのグループが差し立てられた
か否かが判別される。
【0043】仮にすべての差立てが終了した場合には、
処理を終了し、グループが残っている場合には、ステッ
プS9において、同一の電線加工装置10にさらに差立
てが可能であるか否かが判別される。
【0044】仮に同一の電線加工装置10にさらなる差
立てが可能である場合には、ステップS7に戻り差立て
作業を継続する。また、一日の最大負荷量に達している
場合には、ステップS6に戻って次の電線加工装置10
に処理を移行する。
【0045】図6は図5のグループ差立て処理を示すフ
ローチャートである。
【0046】同図および図5を参照して、グループ差立
て処理は、幾つかのオプションプログラムが含まれてい
る。これらのオプションプログラムは、図5のフローチ
ャートにおけるステップS2において入力されたデータ
に基づき、POP端末コンピュータの設定によって選択
的に機能させることができるようになっている。
【0047】先ず、ステップS71、S72は、特定さ
れた電線加工装置10の端子圧着ユニット13に故障が
あるか否かを判別する第1のオプションプログラムであ
り、このオプションプログラムが選択され、端子圧着ユ
ニット13に関するデータが入力されている場合におい
て、故障した端子圧着ユニット13が存在する場合に
は、ステップS72において、その端子圧着ユニット1
3によって加工される端子が含まれたグループを後回し
にして差立てが行われる。
【0048】これにより、修理等の必要な電線を後回し
にして加工することができるので、修理による手待ちを
可及的に低減することが可能になる。
【0049】次に、第2のオプションプログラムである
ステップS73、S74においては、特定の端子が端子
圧着ユニット13のプレス機に特定するためのデータが
入力されているか否かが判別され、入力されている場合
には、該当する端子をプレス機(端子圧着ユニット1
3)に優先的に特定して差立てを行うようにしている。
【0050】周知の通り、端子圧着ユニット13は、プ
レス機を主要素とし、このプレス機にアプリケータと呼
称されているかしめ装置装着して一つの単位をなしてお
り、プレス機でかしめ装置を駆動し、端子の加工を行う
ようにしている。ここで、一つのプレス機には複数のか
しめ装置が割り当てられて選択的に交換されるようにな
っているとともに、一つのかしめ装置には複数種類の端
子が割り当てられる。そこで、予め端子をプレス機に特
定することによって、プレス機に割り当てられるかしめ
装置の配分が特定され、段取り換えの効率を向上させる
ことが可能になるので、このようなオプションが設けら
れているのである。
【0051】このオプションが採用された場合には、プ
レス機(端子圧着ユニット13)に対して特定の端子を
含むグループが優先的に割り当てられ、端子の種類をキ
ーとして効率的な配分が行われる。
【0052】さらに、図示の実施の形態では、第3のオ
プションであるステップS75、76において、前回の
端子圧着ユニット13や、電線カセット12の組み合わ
せが入力されているか否かが判別され、入力されている
場合には、現状の組み合わせに最も近いグループを優先
して差し立てる処理がなされる。
【0053】このオプションプログラムが実行された場
合、差立てを行う際に、前回の加工ユニット(端子圧着
ユニット13)等の組み合わせに近い組み合わせグルー
プが優先されるので、段取り替えをより最小限に抑えた
状態で順次作業を行うことが可能になる。
【0054】ステップS73、S74と、ステップS7
5、S76とは、いずれを優先させてもよい。
【0055】ステップS77において、以上のようなオ
プションプログラム(ステップS71〜S76)が終了
すると、それらの条件を満たす組み合わせグループがす
べての組み合わせグループからロットの多い順に選択さ
れ、配分される。これにより、最初に選択されたグルー
プについては、最もロットの大きなものが選択され、そ
れ以降に選択されたグループについては、前回のグルー
プにおいて特定された端子圧着ユニット13等の配列と
最も近いもの(従って段取り換えが少ないもの)から順
に選択される。
【0056】次いで、ステップS78において、差立て
処理がなされる。これにより、差し立てられた電線加工
装置10の負荷Lが更新され、且つ、差し立てられたグ
ループに係る負荷量LWNが全負荷量LAから差し引かれ
て、処理は元のルーチンに戻る。
【0057】図7は図5、図6の実行結果を示すチャー
ト図である。
【0058】同図を参照して、以上のプログラムに基づ
いて作業配分を行った場合、作業の前日に、POP端末
コンピュータ31がプリンタ34で絵符を発行するとと
もに、対応する電線加工装置10に対して差立て処理を
行う。ここで、差立て処理の基礎となる材料データDT
が、非単線と単線とに分類されて、後工程が必要な非単
線を優先的に配分するように設定されているので、電線
加工処理は、非単線の処理を行う1直と、単線の処理を
行う2直とにスケジュールされる。
【0059】これにより、電線加工装置10は、先ず、
前回(前日)のレイアウトに最も近い組み合わせグルー
プに該当する処理を、上記材料データDTの生成時に形
成された順序に従って行う。この結果、図示の通り、一
日分の組み合わせグループG1〜G4は、そのロットの
多いものから順に配分されるのであるが、上述したオプ
ションプログラムによって、電線カセット12の前回の
配列が優先されている結果、一番ロット数の大きい組み
合わせグループG1の次にロット数が三番目の組み合わ
せグループG3が先に分配され、その後、G2、G4と
分配されている。
【0060】従って、図示の実施の形態では、最小の段
取り替えで作業が開始されることになる。
【0061】しかも、上述した実施の形態では、オプシ
ョンプログラムによって、故障した端子圧着ユニット1
3を必要とするグループが後回しにされて処理されるの
で、修理による手待ちを可及的に防止することができ
る。
【0062】以上説明したように、図示の実施の形態で
は、受注データから自動製造装置に割り当て可能なすべ
ての組み合わせを取得して差立て単位としての組み合わ
せグループを生成し、最も広い選択の中から最適なグル
ープを差立てているので、多品種生産を行う際に負荷デ
ータを自動製造装置に振り分けるに当たり、より生産効
率の高い作業配分を行うことができるという顕著な効果
を奏する。
【0063】上述した実施の形態は、本発明の好ましい
具体例を例示したものに過ぎず、本発明は上述した実施
の形態に限定されない。本発明の特許請求の範囲内で種
々の設計変更が可能であることは云うまでもない。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
受注データから自動製造装置に割り当て可能なすべての
組み合わせを取得して差立て単位としての組み合わせグ
ループを生成し、最も広い選択の中から最適なグループ
を差立てているので、多品種生産を行う際に、より生産
効率の高い作業配分を行うことができるという顕著な効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における自動製造装置と
しての電線加工装置の平面略図である。
【図2】電線加工装置にデータを入力するためのシステ
ムを説明するシステム構成図である。
【図3】図1の実施の形態に係るデータの処理手順を示
す流れ図である。
【図4】図1の実施の形態に係る負荷構成分析プログラ
ムの手順を示す流れ図である。
【図5】図3のフローに係る作業配分プログラムのフロ
ーチャートである。
【図6】図5のグループ差立て処理を示すフローチャー
トである。
【図7】図5、図6の実行結果を示すチャート図であ
る。
【符号の説明】
10各電線加工装置 12電線カセット(加工ユニット) 13端子圧着ユニット(加工ユニット) 20コントローラ 30制御コンピュータ 31端末コンピュータ 32オフコン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の加工ユニットから選択されたものを
    稼働させて自動的に部品を加工することにより製品を製
    造する自動製造装置の作業配分を割り当てる自動製造装
    置の作業配分方法において、 製造される製品の受注データから、当該製品を構成する
    部品に関する情報を含む材料データを抽出する手順と、 抽出された材料データに基づいて、自動製造装置に割り
    当て可能なすべての組み合わせを取得することにより、
    ロット単位で組み合わせグループを形成する手順と、 形成された組み合わせグループをロットの多い順に自動
    製造装置に差立てて、作業を配分する手順とを含んでい
    ることを特徴とする自動製造装置の作業配分方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動製造装置の作業配分方
    法において、 上記材料データを抽出する手順は、後工程の必要な部品
    と不要な部品とを大分類した後、その分類順序を守って
    差立てが行われるように細分類される手順を含んでいる
    自動製造装置の作業配分方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の自動製造装置の作
    業配分方法において、 上記組み合わせグループを差立てて作業を配分する手順
    は、予め自動製造装置の加工ユニットのうち、故障があ
    るものに対応するグループを除いて行う手順を含んでい
    る自動製造装置の作業配分方法。
  4. 【請求項4】請求項1、2、または3記載の自動製造装
    置の作業配分方法において、 上記組み合わせグループを差立てて作業を配分する手順
    は、予め自動製造装置の前回の加工ユニットの組み合わ
    せに近いものを優先して配分する手順を含んでいる自動
    製造装置の作業配分方法。
  5. 【請求項5】複数の加工ユニットから選択されたものを
    稼働させて自動的に部品を加工することにより製品を製
    造する自動製造装置の作業配分を割り当てるに当たり、 製造される製品の受注データから、当該製品を構成する
    部品に関する情報を含む材料データを抽出する手順と、 抽出された材料データに基づいて、自動製造装置に割り
    当て可能なすべての組み合わせを取得することにより、
    ロット単位で組み合わせグループを形成する手順と、 形成された組み合わせグループをロットの多い順に自動
    製造装置に差立てて、作業を配分する手順とを含むプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
  6. 【請求項6】請求項5記載の自動製造装置の記録媒体に
    おいて、 上記材料データを抽出する手順は、後工程の必要な部品
    と不要な部品とを大分類した後、その分類順序を守って
    差立てが行われるように細分類される手順を含んでいる
    プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
    媒体。
  7. 【請求項7】請求項5または6記載の記録媒体におい
    て、 上記組み合わせグループを差立てて作業を配分する手順
    は、予め自動製造装置の加工ユニットのうち、故障があ
    るものに対応するグループを除いて行う手順を含んでい
    るプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記
    録媒体。
  8. 【請求項8】請求項5、6、または7記載の記録媒体に
    おいて、 上記組み合わせグループを差立てて作業を配分する手順
    は、予め自動製造装置の前回の加工ユニットの組み合わ
    せに近いものを優先して配分する手順を含んでいるプロ
    グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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