JP2016216424A - 表面処理した化粧用粉体及び該表面処理粉体を配合したメーキャップ化粧料 - Google Patents

表面処理した化粧用粉体及び該表面処理粉体を配合したメーキャップ化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】肌への付着性、肌馴染みに優れている化粧料用粉体及び該化粧料用粉体を含有する化粧料を提供する。
【解決手段】本発明の化粧料用粉体は、分子量300〜200,000のジメチコノールとアミノシランで表面処理されている。ジメチコノールとアミノシランの配合比は100/5〜100/25(質量%)は好ましい。さらに、アミノシランは、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランからなる群から選ばれることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、ジメチコノールとアミノシランで表面処理した化粧料用粉体及びこれを含有するメーキャップ化粧料、特に、粉体化粧料に関するものである。
パウダーファンデーションのようなメークアップ化粧料においては、塗布時の伸びや広がりや滑らかさ、肌へのなじみ、付着性といった使用感が良いこと、カバー力や色調といった化粧効果に優れ、肌が美しく見えること、加えて、経時での汗や皮脂による化粧崩れや色くすみがないといった化粧持ちに優れたことが求められ続けている。
これらを具現化するに、一般的に、従来の粉体化粧料、特にパウダーファンデーションは、概ね次のような処方組成を成している。即ち、板状粉体を中心とした体質顔料粉体(表面処理粉体及び/または非表面処理粉体を含む):10−60質量%、球状粉体(表面処理粉体及び/または非表面処理粉体を含む):6−20質量%、微粒子酸化チタン及び/または、微粒子酸化亜鉛(表面処理物及ぶ/または非表面処理物を含む):3−10質量%、油成分(紫外線吸収剤を含んでも良い):6−12質量%、皮脂及び/または汗吸収粉体(板状及び/または球状で、それらの表面処理粉体及び/または非表面処理粉体を含む):0−10質量%、顔料級酸化チタン(表面処理物及び/または非表面処理物を含む):6−12質量%、無機及び/または有機顔料(表面処理物及び/または非表面処理物を含む):0.5−5質量%
これらにおいて、優れた肌なじみや付着性を得るには、これまでも表面処理板状体質顔料粉体の割合を増やしたり、球状粉体を減らしたり、油成分の量や油成分中のワックスや油脂を増やしたり、粘着性の高い高粘度オイルなどを使用したり、顔料級酸化チタンの量を増やしたりして、肌への付着性が高く、肌から剥がれづらい化粧料用粉体を得ることができる。
特開2001−233741 特開2002−154929 特開2014−193824
しかしながら、表面処理板状粉体は、滑り性や撥水性を高めるが、肌への優れた付着性には欠き、また、球状粉体を減らすことは、粉体化粧料の粉の肌上での滑り性や広がり性を損なう。また、油分の増加、高粘度オイル、油脂、ワックスの使用は、塗布時の付着性を増すが、伸び性や広がり性が悪くなり、塗布後、皮膚から分泌される皮脂によって、化粧特性が変化してしまい、肌への付着性が低下して、粉が浮きがちになり、顔の表情等の動きや衣類などの接触により、剥がれ落ちていく。さらには、肌の上の粉体化粧料の粉自体の色も、皮脂の影響を受けてくすんでくる。また、顔料級酸化チタンを増やせば、付着性を増すが、肌での伸びや広がりを低下させ、かつ、過剰なカバー力と白光を助長し美しい自然な仕上がりを損なう。
この様な状況にあって、上記のような手段方法を用いることなく、滑り性や広がり性といった使用性が良く、かつ、付着性の高い粉体化粧料が求められている。
(1)本発明は、分子量300〜200,000のジメチコノールとアミノシランで表面処理した化粧料用粉体を提供するものである。
以下のものは、本発明に係る該表面処理化粧料用粉体の好ましい態様である。
(2)前記成分がジメチコノールとアミノシランの配合比100/5〜100/25(質量%)で表面処理した上記(1)に記載の化粧料用粉体。
(3)該アミノシランは、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランからなる群から選ばれた少なくとも1種のアミノシランである上記(1)又は(2)に記載の化粧料用粉体。
(4)前記アミノシランは、3−アミノプロピルトリエトキシシランである(1)乃至(3)のいずれかに記載の化粧料用粉体。
本発明は、さらに下記のものに関する。
(5)上記(1)乃至(4)のいずれかに記載のジメチコノールとアミノシランで表面処理した前記化粧料用粉体を含有する、メーキャップ化粧料。
(6)本発明のメーキャップ化粧料は、優れた広がり性や美しい仕上がりといった使用性を維持し、かつ、付着性の高い粉体化粧料を得るために、メーキャップ化粧料全体に対して、ジメチコノールとアミノシランで処理した前記化粧料用粉体を5.0〜70(質量%)、更に、好ましくは、20〜70(質量%)含有することが好ましい。
ジメチコノールとアミノシランで表面処理した化粧料用粉体は、従来の表面処理粉体に比較し、肌への親和性、付着性に優れており、 該表面処理した化粧料用粉体を含有する化粧料は、肌に塗布した時、優れた滑り性や広がり性、今までにない美しい仕上がりといった優れた使用性を持っている。かつ、転写試験など、物理的な剥がれ試験に対しても、従来の化粧料よりも、剥がれ強く、化粧持ちが良い。
以下に、本発明を詳細に説明する。
(1)ジメチコノール
本発明で用いるジメチコノールとしては、リニアなジメチルポリシロキサン骨格の両末端に水酸基を有する分子量300~200,000のシリコーンを言う。このジメチコノールはオイルの形態の物や、他のシリコーンオイルとの希釈物、または、水との乳化物からなるジメチコノールエマルジョンがある。ジメチコノールのエマルジョンはジメチコノールのオイルを機械乳化して得られたものと、低分子シロキサンを出発原料として乳化重合のより得られたものとがある。エマルジョン化する時の乳化剤が安全性の高いものであれば、いずれのタイプのエマルジョンを用いても構わない。
本発明で用いるジメチコノールはオイルとエマルジョンの形態にあるのが好適に用いることができる。分子量は300未満であると揮発性が高く表面処理工程でのロス分が多くなり一定の品質の製品を得るのが難しい。分子量が200,000より大きいと粘度が高く反応性が悪くハンドリングの面で困難である。
(2)アミノシラン
本発明で用いるアミノシランとしては、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3− アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランが例示される。反応副生物の安全性の観点で3−アミノプロピルトリエトキシシランが好ましい。
(3)ジメチコノールとアミノシランで表面処理した粉体
本発明で用いるジメチコノールとアミノシランで処理した粉体におけるジメチコノールとアミノシランの配合比率は、ジメチコノール/アミノシラン=100/5〜100/25(質量%)が好ましい。アミノシランの重量比が5.0重量%より少ないと粉体への処理剤の固着力が弱く、肌への馴染、付着力が欠け、化粧料へ配合して肌へ塗布した時、経時での化粧持ち効果が弱い。また、アミノシランの重量比が25.0質量%より多くなると、肌への馴染、付着性は高まるが、滑りが重く広がり性にかけ、化粧料へ配合した時、均一な付着性や滑り性などの使用性に劣る。
ジメチコノールとアミノシランの配合比の好適な例としては、ジメチコノールとアミノシランを混合し、130℃程度の温度で加熱乾燥して生成した反応物の性状が、べとつきがありゴム弾性を示さない配合比が望ましい。
一般にゴム弾性を示さないシリコーン組成物はシリコーンゲルと言われている。このシリコンゲルを規定する方法としては、ゴム硬度を測定する方法として、ISO7619−1に規定されるデュロメーターによる測定法がある。この測定法には、軟質ゴム硬度を測定できるデュロメータータイプAOによる測定法があるが、本発明の上記反応物はシリコーンゲルに属し、好ましいシリコーンゲルのISO7619−1による測定値は10未満であり、より好ましくは5未満、更に好ましくは0である。
この様なジメチコノールとアミノシランのシリコーン架橋物としては、シリコーンエラストマーと言われている固体がこれに相当する。本発明で好適のシリコーン架橋物はゴム弾性を有しないシリコーンで、一般にはシリコーンゲルと言われておりゴム硬度計では測定ができない性状を有する。
(4)被表面処理用の化粧料用粉体
本発明で使用する被表面処理粉体は、化粧料に配合される化粧料用粉体である。化粧料用粉体は、一般に用いられる無機粉体、有機粉体又は無機/無機複合体、無機/有機複合体、有機/有機複合体のいずれでもよく、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、人体や肌への安全性を有し化粧料に実質的に使用可能な粉体及び全範囲の粒子径のものが適用できる。また、その幾何学的態様が、通常化粧料に用いられるものであれば、球状、半球状、星形状、多面体状、紡錘状、針状、板状等いずれの形状でもよく、また、無孔質、多孔質のいずれでもよい。
平均粒子径は0.01〜500μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜100μmである。粒径が0.01μmより小さいと、強い凝集が起こり使用感や軽い感触が低下する場合があり、500μmより大きいと物理的なざらつき感が強く肌への付着性が低下する。なお、平均粒子径は、粉体粒子の形状に合わせ、顕微鏡法、光散乱法、レーザー解析法、液相沈降法、電気抵抗法等の原理により適宜選択して測定する。
無機粉体としては、セリサイト、天然マイカ、焼成マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、アルミナ、マイカ、タルク、カオリン、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、炭酸カルシュウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム塩、リン酸カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、酸化鉄、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、水酸化クロム、紺青、群青、水酸化アルミニウム、硫酸マグネシウム、炭化ケイ素、タングステン酸金属塩、アルミン酸マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロルヒドロキシアルミニウム、クレー、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、窒化ホウ素、窒化アルミニウム、窒化チタン、窒化ケイ素、シリコーンカーバイト、チタン酸コバルト、チタン酸鉄、リチウムコバルトチタネート、アルミン酸コバルト、無機青色系顔料、アルミニウム粉、金粉、銀粉、鉄粉、白金粉、低次酸化チタン、微粒子酸化チタン、バタフライ状硫酸バリウム、花びら状酸化亜鉛、テトラポット状酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆シリカ、酸化チタン被覆合成マイカ、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母、酸化チタン被覆ホウケイ酸(ナトリウム/カルシウム)、酸化チタン被覆ホウケイ酸(カルシウム/アルミニウム)、酸化亜鉛被覆タルク、酸化亜鉛被覆マイカ、酸化亜鉛被覆シリカ、ベンガラ被覆雲母、ベンガラ被覆雲母チタン、ベンガラ、黒酸化鉄被覆雲母チタン、カルミン酸被覆雲母チタン、カルミン、紺青被覆雲母チタン、ステンレスパウダー、カッパーパウダー、トルマリン粉末、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、ガラスファイバー、カーボンファイバー、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、β―ウォラストナイト、ゾノライト、チタン酸カリウム繊維、硼酸アルミニウム繊維、塩基性硫酸マグネシウム繊維、窒化ケイ素繊維等、タングステン酸金属、アルミニウムパウダー等の金属粉末顔料が挙げられる。
有機粉体としては、ポリアミド、ポリアクリル酸、アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン、スチレン共重合体、ポリウレタン、ビニル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン、ポリメチルベンゾグアナミン、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル等のポリメチルメタクリレート、セルロース、シルク、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、シリコーン樹脂粉末、シリコーンゴム粉末、テフロン(登録商標)粉末等のフッ素樹脂粉末などの粉体、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等の金属石鹸等、ラうロイルリジン、アルキルリン酸塩、キチン、キトサン、多糖類粉末、タンパク質粉末、カーボンブラック、更に有機系色素が挙げられ、ぐたいれいとしては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等のタール色素、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等の天然色素が挙げられる。
更に、本発明において表面処理される粉体は、表面処理剤との親和性や固着性の向上を図るべく、例えばアルミニウム、カルシウム、マグネシウム、セリウム、ケイ素、ジルコニウム、チタン、亜鉛、鉄、コバルト、マンガン、ニッケル及びスズの少なくとも1種の酸化物又は含水酸化物で被覆されていてもよい。
(5)表面処理
本発明では、上記各種の粉体をそのまま本発明の表面処理に用いても、他の従来公知の表面処理を施した処理粉体を用いても構わない。他の表面処理としては、例えばフッ素化合物での表面処理、シリコーンでの表面処理、シリコーン樹脂での表面処理、ペンダントでの表面処理、シランカップリングでの表面剤処理、チタンカップリングでの表面処理、油剤での表面処理、N−アシル化リジンでの表面処理、金属石鹸での表面処理、アミノ酸での表面処理、無機化合物での表面処理、プラズマ表面処理、メカノケミカル表面処理等が挙げられる。また、本発明の表面処理を施した後で、配合する化粧料の剤型やその目的に応じて、本願発明の効果を損なわない範囲で、前記各種の表面処理を施しても良い。
表面処理の方法としては、乾式処理としては、以下のものが挙げられる。(a)溶剤を用いず、粉体とシリコーンを形成するジメチコノールとアミノシランとを撹拌、混合、加熱乾燥する乾式処理。(b)少量の水やアルコールを使用してシリコーンを形成するジメチコノールとアミノシランと粉体を撹拌、混合、加熱乾燥する乾式処理。また、湿式処理としては、以下のものが挙げられる。(c)多量の水やアルコールとシリコーンと粉体とのスラリーを形成させた後、溶媒を留去して加熱乾燥する湿式処理。処理の方法としては、一般に上記のいずれかから選ばれるが、より均一な表面処理を行うことができるという観点では湿式法が好適である。前記本発明で言うアルコールとはエタノールまたはイソプロピルアルコールである。
加熱乾燥の条件としては、アミノシランの加熱による着色を避けるために100〜150℃の範囲が好ましい。100℃より低い温度では反応速度が遅く生産効率が悪い。150℃より高い温度で乾燥するとアミノシランの熱劣化が起こり白色の粉体は黄色に着色する。
また、ジメチコノールとアミノシランの処理をする際に反応性を高め粉体粒子への固着性を上げるために、酸性物質又はアルカリ性物質を添加しても良い。酸性物質として特に限定されず、例えば、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸等の有機酸、塩酸、硫酸、リン酸、塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化マグネシウム、ポリ塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸亜鉛等を使用することができる。
アルカリ性物質は特に限定されず、例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、アンモニア、トリエタノールアミン等を使用することができる。
(6)メーキャップ化粧料
本発明のメーキャップ化粧料には、上記本発明以外の粉末、油分、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、保湿剤、防腐剤、高分子、酸化防止剤、紫外線防御剤、香料、各種薬剤等を本発明の所期の効果を損なわない質的、量的範囲で配合することが可能である。
本発明に配合されうる本発明における成分以外の粉末としては、通常化粧料において用いられる粉末を挙げることができる。例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、黒雲母、金雲母、合成雲母、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、タングステン酸金属塩、シリカ、ゼオライト、焼成硫酸カルシウム、焼セッコウ、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム等)の無機粉末、ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレン-アクリル酸共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末。
二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色系顔料:酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料:γ―酸化鉄等の無機褐色系顔料:黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料:黒酸化鉄、カーボン、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料:マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫系顔料:酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料:群青、紺青等の無機青色系顔料:酸化チタン被覆マイカ、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、着色酸化チタン被覆マイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗泊等のパール顔料:アルミニウムパウアダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料:赤色202号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、青色404号等の有機顔料:赤色3号、赤色104号、赤色227号、赤色401号、橙色205号、黄色4号、黄色202号、緑色3号、青色1号等のジルコニウム、バリウム、アルミニウムレーキ等の有機顔料:クロロフィル、β―カロチン等の天然色素等が挙げられる。
本発明のメーキャップ化粧料に配合され得る油分としては、通常化粧料において用いられる油分を挙げることができる。例えば、液体油脂として、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン等:固体油脂として、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等:ロウとして、ミツロウ、キャンでリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、鯨ロウ、ラノリン、還元ラノリン等、炭化水素として、流動パラフィン、スクワラン、パラフィン、セレシン、ワセリン、スクワレン、マイクロクリスタリンワックス等:高級脂肪酸として、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸等。
高級アルコールとして、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、べへニルアルコール、オレイルアルコール、モノステアリルグリセロールエーテル、モノパルミチルグリセロールエーテル、コレステロール、フィトステロール、イソステアリルアルコール等:エステル油として、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸デシル、ジオクタン酸エチレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、トリオクタン酸トリメチロールプロパン、テトラオクタン酸ペンタエリスリトール、トリオクタン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸グリセリン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等:シリコーンとして、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられるが、上記の油分に断定されるものではない。またこれらの油分は、本発明のメーキャップ化粧料において1種あるいは2種以上を任意に選択して用いることができる。
本発明のメーキャップ化粧料においては、通常化粧料に配合されうる界面活性剤を、そのイオン性の有無に関わらず用いることができる。具体的には、アニオン界面活性剤として例えば、セッケン用素地、ラウリン酸ナトリウム等の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム等の高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン(以下、POEと略する)ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン酸塩、POEステアリルエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩、ジ−2−エチルへキシルスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩、ロート油等の硫酸化塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α―オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラうロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤として例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等のジアルキルジメチルアンモニウム塩、塩化セチルピリジ二ウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両面界面活性剤としては例えば、2−ウンデシル−N,N.N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム等のイミダゾリン系両性界面活性剤、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
親油性非イオン系界面活性剤としては例えば、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンセスキオレエート等のソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリン等のグリセリンポリグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレングリコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
親水性非イオン界面活性剤として例えば、POEソルビタンモノステアレート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POEソルビットモノオレエート等のPOEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリンモノイソステアレート等のPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POEステアリルエーテル、POEコレスタノールエーテル等のPOEアルキルエーテル、POEノニルフェニルエーテル等のPOEアルキルフェニルエーテル、プルロニック等のプルアロニック型類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPと略する)セチルエーテル等のPOE・POPアルキルエーテル、テトロニック等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合体、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体、POEミツロウ・ラノリン誘導体、アルカノールアミド、POEプロピレングリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、POE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられるが、上記の界面活性剤に限定されるものではない。また、これら界面活性剤は、本発明メーキャップ化粧料において1種又は2種以上を任意に選択して配合することができる。
本発明のメーキャップ化粧料の取り得る形態は特に限定されず、例えば化粧下地、ファンデーション、白粉、頬紅、口紅、マスカラ、アイシャドー、アイライナー等の形態をとり得る。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。配合量は特に断らない限り、重量%である。
[ジメチコノールとアミノシランで処理した化粧料用粉体の製造]
[実施例1] (ジメチコノール/アミノシラン比=100/5質量%)
タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)1kgを万能混合機に仕込み、水550gとアミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業株式会社)0.9kgの混合水溶液を投入して10分間混合する。さらに、ジメチコノール(分子量400、粘度16cst)18kgを投入して15分間混合撹拌して粉体の混合物を軟ペースト状とした。これを取り出し乾燥機にて、130℃にて16時間乾燥した。パルべライザーで粉砕して表面処理3%タルクを得た。
[実施例2] (ジメチコノール/アミノシラン比=100/20質量%)
容量20リットルの容器に、水5リットルとセリサイトFSE(三信鉱工株式会社)1kgを仕込み、内温20℃で、ディスパーミキサー(プライムミクス社:AM−40)にて、2000rpmで5分間分散しスラリー状態にした。ジメチコノールの水エマルジョン(下記製造例1) 92.7gを添加して2500rpmで5分間撹拌した。次いで、5質量% KBE−903水溶液を166g添加した。1N−NaOH水溶液にてpHを10.5に調整した後、3000rpmにて30分間、撹拌反応させた。遠心脱水機にてろ過して、5リットルの水で洗浄した後、脱水ケーキを乾燥機にて130℃、16時間乾燥した。乾燥後、パルべライザーで粉砕して表面処理5%セリサイトを得た。
[製造例1] (ジメチコノールエマルジョンの製造)
容量2リットルのポリエチレンビーカーに、オクタメチルシクロテトラシロキサン450gとイオン交換水500g、ラウロイルメチルタウリンナトリウム6.75gを仕込み、ホモミキサー撹拌2,000rpmにより予備混合した後、クエン酸4gを添加して70℃に昇温してホモミキサー5,000rpmにより24時間乳化重合した。卓上加圧ホモジナイザー(APVゴーリン製)で50MPaにて1回乳化分散することによりジメチコノールの水エマルジョンを得た。次いで10%炭酸ナトリウムを加えてpH7に調整して水エマルジョンを得た。この水エマルジョンを105℃で3時間乾燥して水を揮発除去した固形分についてGPCによるPS換算の分子量を求めたところ100,000であった。 固形分は45.0%であった。
[比較例1] 表面未被覆タルク(タルクJA−13R)(浅田製粉株式会社)
[比較例2] メチコン被覆タルク
ヘンシルミキサー FM20C(日本コークス工業株式会社)20リットルに、タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)980gを入れ、メチコンKF−99P(信越化学工業株式会社)20g、水500gを入れ、2分間高速撹拌を行う。乾燥機で115℃、6時間乾燥する。乾燥後、パルべライザーで粉砕して表面処理2%タルクを得た。
[比較例3] ジメチコン被覆タルク
ヘンシルミキサー FM20C(日本コークス工業株式会社)20リットルに、タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)980gを入れ、ジメチルポリシロキサン20g、水500gを入れ、2分間高速撹拌を行う。乾燥機で115℃、6時間乾燥する。乾燥後、パルべライザーで粉砕して表面処理2%タルクを得た。
[比較例4] リポアミノ酸被覆タルク
タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)970gを万能混合機に仕込み、水600gとセピフィールワン(株式会社成和化成)30g、水酸化アルミニウム5gの混合水溶液を投入し、15分間撹拌して粉体の混合物を軟ペースト状にした。これを取り出し、乾燥機で110℃、8時間乾燥後、パルべライザーで粉砕し、表面処理3%のタルクを得た。
[比較例5] アミノ酸被覆タルク
タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)970gを万能混合機に仕込み、水600gとアミソフトHS−21(味の素株式会社)30g、水酸化アルミニウム3gの混合水溶液を投入し、15分間撹拌して粉体の混合物を軟ペースト状にした。これを取り出し、乾燥機で110℃、8時間乾燥後、パルべライザーで粉砕し、表面処理3%のタルクを得た。
[比較例6] エステル・アミノ酸被覆タルク
タルクJA−13R(浅田製粉株式会社)965gを万能混合機に仕込み、水600gとイソステアリルセバシン酸30g、アミソフトHS−21(味の素株式会社)5g、水酸化アルミニウム3gの混合水溶液を投入し、15分間撹拌して粉体の混合物を軟ペースト状にした。これを取り出し、乾燥機で110℃、8時間乾燥後、パルべライザーで粉砕し、表面処理3.5%のタルクを得た。
[評価方法1:官能評価]
化粧料評価専門パネル10名に、表1記載の実施例及び比較例の化粧料用粉体を、前腕を使用して、「肌へのつきの良さ」、「肌の上での滑りの良さ」、「肌の上での伸びの良さ」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し化粧料用粉体毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
実施例1〜2及び比較例1〜6の官能評価結果を表1−2に示した。
表1より明らかなように、本発明の実施例1〜2の化粧料用粉体は、「肌へのつきの良さ」、「肌の上での滑りの良さ」、「肌の上でののびの良さ」の全ての項目について優れたものであった。
[実施例3〜5及び比較例7〜12]
表2:実施例3〜5、表3:比較例7〜12に示す組成の粉体化粧料(パウダーファンデーション)を下記製造方法により調整した。
[製造方法] 実施例3〜5
A:成分(1)〜(10)をHANIL LAB.MIXERで、30秒、4回、粉砕混合撹拌する。
B:成分(11)〜(15)を前もって、50℃〜60℃で均一混合しておく。
C:成分(11)〜(15)を粉砕した粉に、滴下する。
D:HANIL LAB.MIXERで30秒、4回、混合撹拌する。
[製造方法] 比較例7〜12
A:成分(1)〜(10)をHANIL LAB.MIXERで、30秒、4回、粉砕混合撹拌する。
B:成分(11)〜(15)を前もって、50℃〜60℃で均一混合しておく。
C:成分(11)〜(15)を粉砕した粉に、滴下する。
D:HANIL LAB.MIXERで30秒、4回、混合撹拌する。
*1:SA−チタンPFC−407(三好化成株式会社製)
*2:SA−酸化鉄(三好化成株式会社製)
*3:エチルへキシルメトキシシンナメイト
[評価方法2:転写試験]
合成皮革(PBZ13001−BK:小松精錬株式会社製)を10cmx10cmにカットする。カットした合成皮革に、6.32cmx6.32cmの試料塗布枠を油性ペンで付け、その枠内にスポンジパフで試料20mgを塗布する。塗布後合成皮革の3か所を、色差計(X−Rite SP−60 積分球分光測色計)で測定し基準値とする。

測定後、新しい10cmx10cmの合成皮革を試料塗布した合成皮革の上に重ね合わせる。重ね合わせた上を、1kg重量の円筒ポリ容器で10往復させる。重ね合わせていた合成皮革を剥がす。試料を塗布していた方の合成皮革の表面3か所の色差を測定し、基準値との絶対色差△E1とする。次いで、同じように、新しい10cmx10cm合成皮革を同一試料塗布合成皮革の上に重ね合わせる。重ね合わせた上を、1kg重量の円筒形ポリ容器で10往復させる。重ね合わせていた合成皮革を剥がす。試料を塗布していた方の合成皮革の表面3か所の色差を測定し、基準値との絶対色差△E2とする。各試料毎に、試料数N=5で平均値とする。
[評価結果]
表4−1に転写試験結果を示した。
表4から明らかなように、本発明の実施例3〜5の粉体化粧料は、全ての比較例と比べて、付着性が強く剥がれずらいことが分った。
[評価方法3:官能評価]
化粧料評価専門パネル10名に、表2記載の実施例3と4、比較例9と11の粉体化粧料を、顔に塗布して、「塗布時の滑りや広がり性」、「自然なカバー力」、「キメの整い」、「ツヤ感のある仕上がり」、「化粧持ち」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し粉体化粧料用毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
[評価結果]
実施例3と4、比較例9と11の官能試験結果を表5に示した。
表5より明らかなように、本発明の粉体化粧料は、従来良好な使用感を提供してきたジメチコン被覆処理粉体を使用した比較例9の粉体化粧料、また、従来良好な付着性を有していた比較例11の粉体化粧料に比較し、全ての項目で優れている粉体化粧料であった。特に、化粧持ちについては、[評価方法2:転写試験]の試験結果をそのまま反映し、実際の使用においても、経時によるヨレや剥がれ等の化粧崩れがないことを示した。

Claims (6)

  1. 分子量300〜200,000のジメチコノールとアミノシランで表面処理した化粧料用粉体。
  2. 前記成分がジメチコノールとアミノシランの配合比100/5〜100/25(質量%)で表面処理した請求項1に記載の化粧料用粉体。
  3. 該アミノシランは、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシランからなる群から選ばれた少なくとも1種のアミノシランである請求項1又は2に記載の化粧料用粉体。
  4. 前記アミノシランは、3−アミノプロピルトリエトキシシランである(1)乃至(3)のいずれかに記載の化粧料用粉体。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のジメチコノールとアミノシランで表面処理した化粧料用粉体を含有するメーキャップ化粧料。
  6. メーキャップ化粧料全体に対して、ジメチコノールとアミノシランで処理した前記化粧料用粉体を5.0〜70(質量%)含有する請求項5に記載のメーキャップ化粧料。

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