JP2018172305A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料

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Abstract

【課題】 良好な安定性を有すると共に、滑らかな伸び広がり、均一性・化粧持ち化粧持ちにに優れた水中油型乳化化粧料を提供すること。【解決手段】 次の成分(A)及び(B);(A)下記の表面被覆処理剤(a)及び(b)により表面被覆された粉体(a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサンR1R22SiO−(R22SiO)L−SiR1R22(1)(式中、各R1は水酸基を表し、各R2はそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)及び、(b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物R3R4mSiX(3−m)(2)(式中、R3は少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、R4は炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)(B)水素添加リン脂質を含有する水中油型乳化化粧料。【選択図】 なし

Description

本発明は、特定の表面被覆処理剤により表面被覆された粉体、及び水素添加リン脂質を含有する水中油型乳化化粧料に関するものであり、更に詳しくは、粉体分散性が高く、経時での化粧持ちに優れ、化粧膜の均一性、化粧持続効果に優れる水中油型乳化化粧料に関するものである。
水中油型乳化化粧料はファンデーション、下地、BBクリーム等のメイクアップ化粧料や乳液、クリーム、日中用美容液等のスキンケア化粧料に使用されている剤型であり、みずみずしい使用感でありながら、適度なエモリエント効果を発揮するため、様々な製品に応用されている。特にメイクアップ化粧料においては、塗布時のみずみずしさ、伸びの軽さといった使用感ならびに経時でのしっとり感、乾燥感のなさを具現化するうえで非常に重要な剤型である。
近年ではメイクアップ化粧料だけでなく、スキンケア化粧料にも官能調整や調色、紫外線防御機能等の付与に粉体が用いられる場合があり、粉体の使用にあたり、種々の検討が行われている。特に、固形水中油型化粧料では粉体を含有した場合に、加温充填時の粉体凝集が問題になる場合があり、粉体の分散性向上は重要な課題と言える。
リン脂質は保湿効果の高い天然乳化剤であり、水中油型乳化化粧料に汎用の乳化剤として用いられる。しかし、リン脂質は乳化力が弱いため、粉体等を含有すると安定性に問題を生じる場合がある。そのため、乳化剤型中で凝集する傾向がある粉体には表面処理を施し、凝集を抑え分散性を高める検討が行われている。例えば、シリコンオイル、水及びアニオン性界面活性剤及び/又はリン脂質に自重の10〜30質量%の有機ケイ素化合物で表面処理された微粒子粉体を組み合わせて、経時安定性を向上させた水中油型化粧料がある(特許文献1参照)。
しかしながら、水中油型乳化化粧料は肌から分泌される汗や皮脂となじみやすく、化粧膜が動いたり浮きやすくなり、表情の動き等により小じわや毛穴に粉体が局在化する現象(いわゆるヨレ・毛穴落ち)等の化粧崩れが観察されることが課題であり、粉体含有時の化粧持ちを向上させる検討が行われている。特に、水中油型乳化化粧料における化粧持ちを向上させるために様々な粉体の表面処理が開発されている。例えば、肌へのつき(付着性、均一性)を高め、化粧持ちを向上させるために、シリコーンレジンを媒体としてシリコーンエラストマーを付着してなる複合粒子を用いる技術(特許文献2参照)や、アミノ酸変性オルガノポリシロキサンで処理された粉体を用いる技術(特許文献3参照)等が提案されている。また、肌への密着性に優れた化粧料用粉体として、シリコーンゲルで表面処理した粉体(特許文献4参照)等が提案されている。
特開2003−286147号公報 特開2011−1332号公報 特開2012−102320号公報 WO2014/102862号
しかしながら、特許文献2の技術では、水中油型乳化化粧料において肌への付着性、均一性による化粧持ちは得られるものの、記載されている水中油型乳化化粧料に関しては、水溶性高分子で乳化しているものや、高級アルコールで界面をしっかり固めることで乳化安定性を確保したものであり、リン脂質で乳化した際の安定性を確保することは非常に難しかった。また、特許文献3の技術で粉体を表面処理した場合も同様に、肌への密着性には優れるが、油剤への分散が良好であることから、リン脂質で乳化した組成物に含有した際の安定性を確保することは難しい場合がある。また、特許文献4の技術は、水中油型クリームへの応用は検討されているが、リン脂質で乳化した水中油型乳化化粧料については十分な検討がなされていなかった。このため、粉体分散性が高く、乳化剤としてリン脂質を用いた際にも製剤が安定で、肌への密着性、化粧持続効果に優れた水中油型乳化化粧料の開発が求められていた。
上記実状に鑑み、本発明者らは鋭意研究を行った結果、水素添加リン脂質を乳化剤とした場合に、種々の表面被覆粉体の中でも、特定の両末端反応性ジオルガノポリシロキサン及び、特定のアミノ基含有シラン化合物により表面被覆された粉体を組み合わせて水中油型乳化化粧料とすることにより、粉体分散性が特に高く、水中油型乳化化粧料の安定性を損なうことなく、伸びの軽さ等の使用感ならびに経時での化粧持続効果に優れることを見出した。また、水溶性増粘剤をさらに含有することで、例えば、紫外線吸収剤(特に常温で固形の紫外線吸収剤)等の乳化安定性に大きく影響する成分を含有する場合でも、乳化安定性により優れ、その中でも特に寒天又は(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマーを含有することで、秀でた効果を得られることを見出した。さらに、粉体凝集傾向が強く見られる固形水中油型乳化化粧料とした場合に、特に、加温溶融した後に容器に充填し、冷却して得られる固形水中油型乳化化粧料とした場合に、本発明における課題である粉体分散性に特に優れる効果が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)下記の表面被覆処理剤(a)及び(b)により表面被覆された粉体
(a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)及び、
(b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
SiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
(B)水素添加リン脂質
を含有する水中油型乳化化粧料に関するものである。
更に、成分(C)水溶性増粘剤を含有する前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
更に、前記成分(C)が寒天又は(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマーである前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
前記成分(A)における、粉体と表面被覆処理剤(a)及び(b)との含有質量比が、99.9:0.1〜90:10である前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
前記成分(A)における、表面被覆処理剤(a)及び(b)との質量比が100:0.1〜100:35である前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
前記成分(A)が表面被覆処理剤(a)及び(b)とを縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する重合物により、表面被覆された粉体である前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
更に、前記水中油型乳化化粧料が固形である前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
更に、加温溶融した後に容器に充填し、冷却して得られる前記記載の水中油型乳化化粧料に関するものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、粉体分散性が高く、乳化剤としてリン脂質を用いた際にも製剤が安定で、化粧膜の均一性、化粧持続効果に優れたものである。
以下、本発明を詳細に説明する。尚、本明細書において「〜」を用いて表される数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む範囲を意味する。また、%で表記する数値は、特に記載した場合を除き、質量を基準にした値である。
本発明に使用される成分(A)の表面被覆された粉体とは、下記表面被覆処理剤(a)及び、下記表面被覆処理剤(b)を、粉体に被覆することにより得られるものである。
(a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基でを表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)
(b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
SiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
本発明に用いられる表面被覆処理剤(a)は、両末端反応性ジオルガノポリシロキサンであり、下記一般式(1)で示される両末端ヒドロキシシリル基変性シリコーンである。
SiO−(R SiO)−SiR (1)
(式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)
上記(a)の形態としては、特に限定されないが、本発明においては、水サスペンションまたは水エマルジョンの形態で用いることが、成分(A)の感触等を良好にする点で好ましい。該(a)の水エマルジョンを調製する方法としては、通常公知の方法でよく、低分子環状シロキサンを出発原料として乳化重合する方法や、オイル状の両末端反応性ジオルガノポリシロキサンを乳化する方法等が例示される。
本発明に用いられる表面被覆処理剤(b)は、アミノ基含有シラン化合物であり、下記一般式(2)で示されるものである。
SiX(3−m) (2)
(式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
上記(b)の好ましい例としては、特に限定されないが、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等を例示できる。
さらに、本発明に使用される成分(A)の好ましい様態としては、上記の表面被覆処理剤である(a)と(b)とを縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する重合物(以下、「シリコーン微架橋物」と称する)により、表面を被覆された粉体である。該シリコーン微架橋物は、ゴム弾性を有しない化合物であればよく、(a)と(b)との質量比が、概ね、表面被覆処理剤(a):表面被覆処理剤(b)=100:0.1〜100:35であることが好ましい。
また、上記シリコーン微架橋物は、ゴム弾性すなわちゴム硬度を有しない重合体であることが好ましい。ゴム硬度を有しない重合体とは、ISO7619−1に規定されるデュロメータタイプAOによる測定法(軟質ゴム硬度測定)の測定値が10未満であり、より好ましくは5未満、さらに好ましくは0のものである。
さらに、上記シリコーン微架橋物のレオロジー特性は、特に限定されないが、動的粘弾性測定(25℃、歪み率17%、剪断周波数4Hz)における複素弾性率が3,000〜100,000Pa、損失係数tanδ(損失弾性率G”/貯蔵弾性率G’)が1.0〜2.5であることが好ましい。より好ましくは、複素弾性率が10,000〜100,000Paであり、損失係数tanδが1.0〜2.0である。この範囲であれば、使用感、肌への密着性、化粧膜の均一性により優れるためより好ましい。
前記シリコーン微架橋物のレオロジー特性は、以下のようにして測定することができる。
動的粘弾性測定装置:Rheosol−G3000(UBM社製)
測定治具:直径20mmのパラレルプレート
測定周波数:4Hz
測定温度:25±1.0℃
測定歪の設定:歪み率17%に設定し、自動測定モードにて測定を行う。
測定試料厚み(ギャップ):1.0mm
ここで剪断周波数を4Hzとしたのは、人にとって一般的な物理的動作速度の範囲であり、化粧料を肌へ塗布する際速度に近似している理由による。
本発明に使用される成分(A)において、表面被覆されうる粉体としては、通常の化粧料に用いられる粉体であれば、特に限定されず、無機粉体、有機粉体、金属石鹸粉末、光輝性粉体、色素粉体、複合粉体等が挙げられ、その粒子形状(球状、針状、板状、不定形等)、粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)等を問わず、何れのものも使用することができる。
無機粉体として、具体的には、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、シリカ等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体パウダー、ビニル樹脂パウダー、尿素樹脂パウダー、フェノール樹脂パウダー、フッ素樹脂パウダー、ケイ素樹脂パウダー、アクリル樹脂パウダー、メラミン樹脂パウダー、エポキシ樹脂パウダー、ポリカーボネイト樹脂パウダー、微結晶繊維パウダー、コメデンプン、ラウロイルリジン等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの中でも、特に限定されないが、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、水酸化鉄、紺青、群青、ポリスチレンパウダー、ポリウレタンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロースパウダー、シルクパウダー、ナイロンパウダー(12ナイロン、6ナイロン)、スチレン・アクリル酸共重合体パウダー、シリコーンパウダー、ポリエチレンテレフタレートパウダー、酸化チタン被覆雲母、酸化チタン・酸化スズ被覆合成雲母、酸化チタン被覆ガラス末等を選択すると、より化粧効果が高い表面被覆粉体を得ることができるため特に好ましい。これらの粉体の平均粒径は特に限定されないが、化粧効果の観点から3〜200μm程度のものが好ましい。尚、粉体平均粒径は粒度分布測定装置LA-960(堀場製作所)により測定が可能である。
本発明に使用される成分(A)において、これらの粉体に上記の表面被覆処理剤(a)と(b)とを表面被覆する方法としては、特に限定されないが、例えば、表面被覆処理剤と粉体とを直接混合し(加熱して)被覆する乾式被覆方法、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン等の溶媒に表面被覆処理剤を溶解又は分散し、この溶液又は分散液に粉体を添加し、混合後、前記溶媒を乾燥等により除去、加熱、粉砕する湿式被覆方法、メカノケミカル方法等が挙げられる。
また成分(A)は、国際公開2014/102863号に記載された方法に基づいて得ることができる。例えば、粉体と上記シリコーン微架橋物をミキサー等で単純混合して被覆することも可能である。また、より好ましくは、in-situ法にて粉体の存在下でシリコーン微架橋物を粉体粒子表面に析出させた後、加熱することで、粒子表面にシリコーン微架橋物を固着する方法を用いることができる。この方法により、粉体粒子表面への被覆の均一性が高まり、より良好な分散性を有すると共に、肌への密着性に優れた粉体を得ることができる。
このようにして得られる成分(A)は、粉体表面が表面被覆処理剤である(a)及び(b)により被覆されたものであり、その被覆量は、特に制限されないが、粉体と表面被覆処理剤との含有質量比が、(表面被覆されうる粉体):(表面被覆処理剤(a)及び(b))=99.99:0.01〜70:30が好ましく、99.9:0.1〜90:10が特に好ましい。この範囲であれば、粉体が良好な分散性を有すると共に、より滑らかな軽い感触でしっとり感があり、化粧膜の均一性、化粧持ちに優れた表面被覆粉体が得られる。
本発明における成分(A)の含有量は、特に限定されないが、化粧料全量中1〜20%が好ましく、より好ましくは、3〜15%である。この範囲であれば、本発明の水中油型乳化化粧料が良好な安定性を有すると共に、滑らかな伸び広がり、均一性、化粧持ちにより優れるため好ましい。
本発明に使用される成分(B)水素添加リン脂質を乳化剤として用いることで、塗布時のみずみずしさ、伸びの軽さといった使用感、化粧膜の均一性、ならびに経時での化粧持ちに優れる効果を奏する。本発明に使用される成分(B)水素添加リン脂質は、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴリン脂質などの水素添加物が挙げられ、これらの類似物あるいはこれらを含有する組成物、すなわち大豆レシチン、卵黄レシチン、コーンレシチンの水素添加物が挙げられる。このリン脂質のうち、好ましいものとしては、大豆レシチンの水素添加物が好ましい。市販品としては、レシノールS−10、レシノールS−10E(いずれも日光ケミカルズ社製)、HSL−70(ワイエムシィ社製)、ベイシスLS−60HR(日清オイリオグループ社製)、卵黄レシチンPL−100P(キユーピー社製)等が挙げられる。また、リン脂質にはコレステロール及び/又はフィトステロールをあらかじめ混合させたものとして用いることも可能であり、市販品としてPRESOME C−2(日本精化株式会社製)、PHYTOCOMPO−PP(日本精化株式会社製)等が挙げられる。
本発明における成分(B)水素添加リン脂質の含有量は、特に限定されないが、化粧料全量中、0.3〜3.0%が好ましく、0.1〜2.0%がより好ましい。この範囲であれば、化粧膜の均一性ならびに経時での化粧持ちにより優れるため好ましい。
本発明は更に、成分(C)として水溶性増粘剤を含有することで、経時でのしっとり感、乾燥感のなさ、化粧持続効果、水中油型乳化化粧料の安定化効果をより高める効果を奏する。本発明に使用される成分(C)水溶性増粘剤とは、水に分散又は溶解させた際に、増粘もしくは水性ゲルを形成するものである。ゲルの形成に際しては、必要に応じて、加熱冷却を行ったり、中和してもよい。また、水に分散又は溶解させる際に、エタノール等、水に溶解する水性溶媒を用いて分散又は溶解させたものであってもよい。水溶性増粘剤としては、水溶性天然高分子、水溶性合成高分子、粘土鉱物、無水ケイ酸等が挙げられる。
本発明に使用される成分(C)の水溶性増粘剤は、通常化粧料に用いられるものであれば特に制限されないが、例えば、カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリスチレンスルホネート等の合成・半合成系、セルロースガム、ジェランガム、ペクチン、カラギーナン、キサンタンガム、スクレロチウムガム、カラヤガム、寒天等の天然系の多糖類、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/カルボキシエチルアクリレート)クロスポリマー、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマー、(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマー等の疎水基を持つ水溶性増粘剤などを挙げることができる。これらの水溶性増粘剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらの水溶性増粘剤の中でも、水中油型乳化化粧料の安定化効果を向上させるため、特に好ましいのは、寒天、(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマーである。具体的な市販品としては、例えば伊那寒天UP−37(伊那食品工業社製)、アデカノールGT−700(ADEKA社製)等の市販品を用いることもできる。
本発明における成分(C)水溶性増粘剤の含有量は、特に限定されないが、化粧料全量中0.05〜3%が好ましく、より好ましくは、0.1〜2%である。この範囲であれば、本発明の水中油型乳化化粧料が良好な安定性を有すると共に、しっとり感や滑らかな伸び広がり、密着感、化粧持ちにより優れるため好ましい。
本発明において、さらに25℃で固形の紫外線吸収剤を含有することができる。本発明に使用される固形の紫外線吸収剤は、通常、紫外線防御効果を得るために用いられる成分であるが、水中油型乳化化粧料において固形の紫外線吸収剤を含有することで安定性が低下したり、べたつきが生じてしまう場合がある。特に経時で析出してしまい、紫外線防御効果が低下する等の問題が生じる場合があり、紫外線防御効果を必要とする化粧料においては大きな課題となる。しかし、本発明の成分を組み合わせることで、かかる課題を解決し、安定性を損なうことなく、紫外線防御効果を有する水中油型乳化化粧料を得ることができ好ましい。本発明に使用される25℃で固形の紫外線吸収剤は、通常化粧料に使用されるものであれば特に制限されないが、具体的には、2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸へキシルエステル、2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン)、4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン等が挙げられ、必要に応じて1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料への固形の紫外線吸収剤の含有量は、特に限定されないが、化粧料全量中0.1〜3%が好ましく、0.3〜1.5%とすることがより好ましい。この範囲であれば、適度な紫外線防御機能を有し、水中油型乳化化粧料の安定性に優れるため好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、液状、乳液状、ゲル状、固形状にしたもの等が挙げられ、いずれの性状でもよい。その中でも、水中油型乳化化粧料が固形であると、バルクを充填する際に高温で溶解し流動性の高い状態で凝集せずに、分散維持する必要があるため、粉体分散性が問題になる場合があるが、本発明の成分を組み合わせることで、前記凝集の課題を解決することができる。そのため、種々の性状の中でも、粉体分散性に優れることで、水中油型乳化化粧料の安定性に優れた効果が見られることから、固形が好ましい。
固形化する方法は、特に限定されないが、乳化前から加温して粉体含めて分散しながら乳化を行い、分散しながら冷却して増粘・固形化する方法や乳化物を予め調製しておき、加温した水溶性増粘ゲル化剤と混合添加し、冷却することで固形化する方法、予め乳化物、増粘ゲル化剤をそれぞれ調製したものを混合し、加温溶融した後に容器に充填し、冷却して得る方法などが挙げられる。その中でも、水中油型乳化化粧料を加温溶融した後、容器に充填する過程での粉体凝集ならびに乳化滴の崩壊が生じやすいため、特に、加温溶融した後に容器に充填し、冷却して得られる水中油型乳化化粧料において、粉体分散性や安定化効果をより発揮でき好ましい。
本発明においては、上記成分(A)〜(C)のほかに、より本発明の効果が顕著に現れる固形の紫外線吸収剤を含有でき、さらに通常化粧料に含有される成分として、油性成分、成分(B)以外の界面活性剤、成分(C)以外の水溶性高分子、保湿成分、固形以外の紫外線吸収剤、酸化防止剤、金属キレート剤、防腐剤、成分(A)以外の粉体、色素、香料、各種薬剤等を本発明の効果を妨げない範囲で任意に含有することができる。
本発明の水中油型乳化化粧料の製造方法としては、特に限定されないが、成分(A)を、必要に応じて成分(C)を含有する水性成分に分散後加温したものに、成分(B)ならびに、必要に応じて固形の紫外線吸収剤を加温溶解した油性成分を添加分散し乳化後、冷却して水中油型乳化化粧料を得る方法、成分(B)ならびに、必要に応じて成分(C)を含有する水性成分に分散後加温したものに、必要に応じて固形の紫外線吸収剤を含有する油性成分を加温溶解後に添加して乳化後、冷却して乳化物を得たのち、成分(A)を添加後分散して水中油型乳化化粧料を得る方法などが挙げられる。充填方法としては、特に限定されないが、固形水中油型乳化化粧料とする場合に、加温溶融して容器に充填後、冷却固化して得る方法等が挙げられ、充填容器は、皿状容器、コンパクト容器、スティック状容器等、目的とする形状により容器を選択できる。
本発明の水中油型乳化化粧料の剤型は、水中油型であれば特に限定されず、水中油中水型、リポソーム、ベシクル等でもよい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、特に限定されないが、ファンデーション、下地、BBクリーム、アイシャドウ、アイブロウ、コンシーラー等のメイクアップ化粧料や乳液やクリーム、日中用美容液等のスキンケア化粧料に好適に用いられる。本発明の効果が顕著に発揮される化粧料は、粉体ならびに固形の紫外線吸収剤を含有するファンデーション、下地、BBクリーム等のメーキャップ化粧料ならびに日中用美容液等のスキンケア化粧料である。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<成分(A)の製造方法>
1.シリコーン微架橋物サンプルの調製
容量2リットルのポリエチレンビーカーにオクタメチルシクロテトラシロキサン450gとイオン交換水500g、ラウロイルメチルタウリンナトリウム6.75gを仕込み、ホモミキサー撹拌2000rpmにより予備混合した後、クエン酸4gを添加して、70℃に昇温してホモミキサー5000rpmにより24時間乳化重合した。卓上加圧ホモジナイザー(APVゴーリン製)で50MPaにて1回乳化分散することにより高分子量の(a)の水エマルジョンを得た。次いで10%炭酸ナトリウムを加えてpH7に調整して(a)の水エマルジョンを得た。この水エマルジョンを105℃で3時間乾燥して水を揮発除去した固形分について、GPCによるPS換算の分子量を求めたところ10000であった。固形分は46.5%であった。
PP製300ml容器にて、上記のエマルション21.5gに、イオン交換水88.5gを加え、常温にて、ホモミキサーを用いて6000rpm、10分間攪拌した。これをスターラーで攪拌しながら、(b)アミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903:信越化学工業社製)の25wt%IPA溶液4gを添加する。次いで1N−NaOH水溶液にて、pHを10.5に調整して15分間攪拌した後、アルミ皿に移し、105℃で24時間、乾燥させてシリコーン微架橋物を得た。得られたシリコーン微架橋物の、デュロメータAOによる測定はNA(測定限界以下)、複素弾性率は17500Pa、tanδは1.353であった。
(デュロメーターAOによる測定)
スチロール角型ケース(タテ36×ヨコ36×高さ14mm)に、シリコーン微架橋物を面より僅かに出るように仕込み、表面を平たんにして試験面とする。デュロメーターの加圧板を試験面上20mm位置に置き、試験面表面と加圧板が平行になるように維持された状態で、加圧板を試験片に押し当てて針の目盛りを読み取る。この操作を5回行い平均値を測定値とした。なお、測定により針が動かなかった場合はNA(Not Applicable)とした。
(動的粘弾性測定)
下記に示す条件によりG’(貯蔵弾性率)およびG”(損失弾性率)を求め複素弾性率とtanδを求めた。
粘弾性測定装置:Rheosol−G3000(UBM社製)
測定治具:直径20mmのパラレルプレート
測定周波数:4Hz
測定温度:25±1.0℃
測定歪の設定:歪み率17%に設定し、自動測定モードにて測定を行う。
測定試料厚み(ギャップ):1.0mm
2.表面被覆された粉体(A)の製造
製造例1:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/10)5%表面被覆マイカ
容量20リットルのPE製容器に、水7LとY−2300(ヤマグチマイカ社製)1kgを仕込み、ディスパーミキサー(プライムミクス社;AM−40)にて2000rpmで5分間分散した。前記の水エマルジョン103gを添加して2500rpmにて5分間攪拌した。次いで、架橋剤としてアミノプロピルトリエトキシシラン(KBE−903;信越化学工業社製)5質量%水溶液を96g添加した。1N−NaOH水溶液にてpHを10.3に調整した後、3000rpmにて30分間攪拌反応させた。遠心脱水機にてろ過して7Lの水にて洗浄した後、脱水ケーキを乾燥機中120℃にて16時間乾燥した。この時ケーキ中に温度センサーを挿入して温度を記録したところ、115℃以上で7時間加熱されていた。乾燥したケーキをパルベライザーで粉砕して、5%表面被覆マイカを得た。
製造例2:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/10)0.1%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンとアミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ2.0gと1.8gに換えた以外は、製造例1に準じて、0.1%表面被覆マイカを得た。
製造例3:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/10)10%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ196gと182gに換えた以外は、製造例1に準じて、10%表面被覆マイカを得た。
製造例4:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/10)0.05%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ1.0gと0.9gに換えた以外は、製造例1に準じて、0.05%表面被覆マイカを得た。
製造例5:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/1)5%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ108gと9.6gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆マイカを得た。
製造例6:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/35)5%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ80gと259gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆マイカを得た。
製造例7:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/0.05)5%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ107gと0.5gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆マイカを得た。
製造例8:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/50)5%表面被覆マイカ
製造例1の水エマルジョンと、アミノプロピルトリエトキシシラン5質量%水溶液の仕込み量を、それぞれ72gと333gに換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆マイカを得た。
製造例9:(表面被覆処理剤(a)/表面被覆処理剤(b)=100/10)5%表面被覆タルク
製造例1の粉体をタルクJA−13R(浅田製粉社製)に換えた以外は、製造例1に準じて、5%表面被覆タルクを得た。
実施例1〜17及び比較例1〜4 下地
表1〜3に示す組成の下地を下記製造方法に従って調製した。得られた下地について、下記評価方法によりイ:粉体の分散安定性、ロ:乳化安定性、ハ:滑らかな伸び広がり、ニ:化粧膜の均一性、ホ:化粧持ち(汗・皮脂への耐久性)の評価を行った。その結果を併せて表1〜3に示す。
注1:アデカノールGT−700(ADEKA社製)
注2:セピゲル305(SEPPIC社製)
(製造方法):実施例1〜17、比較例1〜4
A.成分(14)〜(29)をロールミルで均一分散する。
B.成分(1)〜(7)を75℃に加熱し、均一混合する。
C.成分(8)〜(13)を75℃に加熱し、均一混合する。
D.BにAを添加混合する。
E.CにDを添加混合し、75℃で乳化する。
F.Eを室温に冷却し、下地を得た。
<評価方法(イ:粉体の分散安定性)>
各試料を透明ガラス製容器に入れ封入し、恒温槽にて50℃で1ヶ月保管した後のバルクについて、粉体の凝集レベルを目視にて観察し、以下の4段階判定基準を用いて判定した。
<判定基準>
(評価結果) :(判定)
粉体のムラが見られない : ◎
わずかに粉体のムラが見られるが問題ないレベル: ○
粉体のムラが見られる : △
ひどく粉体のムラが見られる : ×

<評価方法(ロ:乳化安定性)>
各試料を透明ガラス製容器に入れ封入し、恒温槽にて50℃で1ヶ月保管した後のバルクについて廃液の有無を確認し、さらに一部を取出し伸び広げ、目視にてキメを確認した。
<判定基準>
(評価結果) :(判定)
初期と比べて変化なし : ◎
わずかにキメが悪化するが、初期と大きく変化なし: ○
キメが悪化しており、わずかに排液が見られる : △
排液が見られる : ×

<評価方法(ハ:滑らかな伸び広がり、ニ:化粧膜の均一性、ホ:化粧持ち(汗・皮脂への耐久性))>
化粧品評価専門パネル20名に、前記実施例及び比較例の下地を使用してもらい、塗布時の「ハ:滑らかな伸び広がり」、化粧の仕上がり効果としての「ニ:化粧膜の均一性」、経時での汗や皮脂に対する「ホ:化粧持ち」について、各自が以下の基準に従って5段階評価し、下地毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を算出し、以下の判定基準に従って判定した。なお、経時での汗や皮脂に対する「ホ:化粧持ち」については、下地塗布から6時間後(日常生活)の状態を評価した。
<評価基準>
(評価結果) :(評点)
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
<判定基準>
(評点の平均点) :(判定)
4.5以上 : ◎
3.5以上4.5未満 : ○
1.5以上3.5未満 : △
1.5未満 : ×
(結果)
表1〜3の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜17の下地は、粉体の分散安定性、乳化安定性、滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性、化粧持ち(汗・皮脂への耐久性)の全ての項目に優れた下地であった。一方、成分(B)の水素添加リン脂質の代わりに、その他の乳化剤を含有した比較例1、2は、滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性、化粧持ちについて満足できるものが得られず、成分(A)の代わりに別の表面処理を施した粉体を用いた比較例3、表面処理をしていない粉体を用いた比較例4では粉体の分散が良くないことで、肌への付着が均一でないため、化粧膜の均一性や化粧持ちに欠ける結果となった。
実施例18 ファンデーション
下記の処方および製造方法によりファンデーションを製造した。
(処方) (%)
(1)レシチン処理酸化チタン 8.0
(2)ベンガラ 0.2
(3)黄色酸化鉄 0.8
(4)黒色酸化鉄 0.1
(5)製造例9の5%表面被覆タルク 2.0
(6)1,3−ブチレングリコール 4.0
(7)セスキオレイン酸ソルビタン 0.2
(8)トリセテアレス−4リン酸 0.4
(9)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.6
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 3.0
(11)2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
安息香酸へキシルエステル 0.3
(12)水素添加リン脂質 2.5
(13)セトステアリルアルコール 1.5
(14)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(15)寒天 2.0
(16)カラギーナン 0.02
(17)1,3−ブチレングリコール 10.0
(18)グリコシルトレハロース 0.05
(19)精製水 残 量
(製造方法)
A.成分(14)〜(19)を90℃にて均一に混合溶解する。
B.成分(1)〜(8)をロールミルにて均一に分散処理し、Aに攪拌しながら添加する。
C.成分(9)〜(13)を75℃にて均一に混合溶解する。
D.CをBにホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながら添加し75℃で乳化する。
E.Dを攪拌しながら室温に冷却し、脱泡する。
F.Eを75℃で加温溶解後、塗布体付きチューブ容器に充填し、室温に冷却してファンデーションを得た。
以上のようにして得られたファンデーションは、粉体の分散安定性が良好で、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びの滑らかさ、仕上がりの均一性に優れ、経時での化粧持ちも極めて良好なものであった。
実施例19 日中用美容液
下記の処方および製造方法により日中用美容液を製造した。
(処方) (%)
(1)製造例6の5%表面被覆マイカ 0.5
(2)(PEG−240/デシルテトラデセス−20
/HDI)コポリマー(注1) 0.5
(3)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.4
(4)1,3−ブチレングリコール 5.0
(5)精製水 残 量
(6)水酸化カリウム 0.05
(7)水素添加リン脂質 0.5
(8)PEG−30フィトステロール 0.1
(9)4−tert−ブチル−4’−メトキシ
−ジベンゾイルメタン 0.2
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5.0
(11)ポリシリコーン−15 1.0
(12)メチルフェニルポリシロキサン 1.0
(13)ジカプリン酸プロピレングリコール 2.0
(14)セトステアリルアルコール 1.0
(15)モノステアリン酸グリセリル 0.4
(16)エタノール 2.0
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を75℃にて均一に混合溶解する。
B.成分(7)〜(15)を75℃にて均一に混合溶解する。
C.AにBをホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながら添加し75℃で乳化する。
D.Cを攪拌しながら室温に冷却後、成分(16)〜(17)を添加し、均一に混合する。
E.Dを脱泡し、日中用美容液を得た。
得られた日中用美容液は、粉体の分散安定性および乳化安定性が良好で、塗布時の滑らかな伸び広がりを有し、仕上がりの均一性と経時での化粧持ちにも優れた日中用美容液であった。
実施例20 デイクリーム
下記の処方および製造方法によりデイクリームを製造した。
(処方) (%)
(1)寒天 0.5
(2)(PEG−240/デシルテトラデセス−20
/HDI)コポリマー(注1) 1.0
(3)1,3−ブチレングリコール 5.0
(4)グリセリン 2.0
(5)精製水 残 量
(6)水素添加リン脂質 1.5
(7)ベヘニルアルコール 1.5
(8)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 5.0
(9)2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
安息香酸へキシルエステル 1.0
(10)スクワラン 2.0
(11)コハク酸ジ2−エチルヘキシル 1.0
(12)ジメチルポリシロキサン(注3) 0.2
(13)エタノール 5.0
(14)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
(15)窒化ホウ素(平均粒径6.5μm) 0.5
(16)製造例3の10%表面被覆マイカ 3.0
(17)ナイロン粉末(球状、平均粒径10μm) 0.5
(18)精製水 3.0
注3:KF−96−10CS(信越化学工業社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を75℃にて均一に混合溶解する。
B.成分(6)〜(12)を75℃にて均一に混合溶解する。
C.AにBをホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながら添加し、75℃で乳化する。
D.Cを攪拌しながら室温に冷却後、予め分散した成分(13)〜(18)を添加し、均一混合する。
E.Dを脱泡し、デイクリームを得た。
得られたデイクリームは、粉体の分散安定性および乳化安定性が良好で、塗布時の滑らかな伸び広がりを有し、仕上がりの均一性と経時での化粧持ちにも優れたデイクリームであった。
実施例21 固形水中油型チーク
下記の処方および製造方法により固形水中油型チークを製造した。
(処方) (%)
(1)赤色226号 0.1
(2)ベンガラ 0.3
(3)黄色4号アルミニウムレーキ 0.02
(4)2%パーフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
雲母チタン 1.5
(5)製造例9の5%表面被覆タルク 2.0
(6)1,3−ブチレングリコール 4.0
(7)セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.2
(8)トリセテアレス−4リン酸 0.4
(9)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.8
(10)メトキシケイヒ酸エチルヘキシル 2.0
(11)2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)
安息香酸へキシルエステル 0.2
(12)ポリステアリン酸スクロース 2.5
(13)水素添加リン脂質 0.5
(14)セトステアリルアルコール 1.5
(15)精製水 20.0
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(17)寒天 2.0
(18)ローカストビーンガム 0.05
(19)1,3−ブチレングリコール 10.0
(20)オレンジフラワー水 5.0
(21)精製水 残 量
(製造方法)
A.成分(9)〜(14)を75℃にて均一に混合溶解する。
B.75℃に加熱した成分(15)をホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながらAを添加し、75℃で乳化する。
C.Bを攪拌しながら室温に冷却し、脱泡する。
D.成分(16)〜(21)を90℃に加熱して均一に混合溶解する。
E.成分(1)〜(8)をロールミルにて均一に分散処理し、70℃まで冷却したDに攪拌しながら添加する。
F.Eをホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながら40℃まで冷却後、Cを添加する。
G.Fを攪拌しながら室温まで冷却し、脱泡する。
H.Gを75℃で加温溶解後、気密容器の樹脂皿に充填し、室温まで冷却して固形水中油型チークを得た。
以上のようにして得られた固形水中油型チークは、粉体の分散安定性が良好で、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びの滑らかさ、仕上がりの均一性に優れ、経時での化粧持ちも極めて良好なものであった。
実施例22 水中油型スティック状アイカラー
下記の処方および製造方法により水中油型スティック状アイカラーを製造した。
(処方) (%)
(1)赤色226号 0.1
(2)ベンガラ 0.3
(3)黄色4号アルミニウムレーキ 0.05
(4)2%ジメチコン処理ベンガラ被覆雲母チタン 1.5
(5)製造例8の5%表面被覆マイカ 2.0
(6)1,3−ブチレングリコール 4.0
(7)イソステアリン酸ソルビタン 0.2
(8)トリセテアレス−4リン酸 0.4
(9)ミネラルオイル 1.8
(10)水添ポリイソブテン 2.0
(11)セレシンワックス(融点:73℃) 0.2
(12)ベヘニン酸ナトリウム 2.5
(13)水素添加リン脂質 0.5
(14)セトステアリルアルコール 1.5
(15)精製水 20.0
(16)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(17)寒天 5.0
(18)ローカストビーンガム 0.1
(19)1,3−ブチレングリコール 10.0
(20)ラベンダー水 2.0
(21)精製水 残 量
(製造方法)
A.成分(9)〜(14)を75℃にて均一に混合溶解する。
B.75℃に加熱した成分(15)をホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながらAを添加し、75℃で乳化する。
C.Bを攪拌しながら室温に冷却し、脱泡する。
D.成分(16)〜(21)を90℃に加熱して均一に混合溶解する。
E.成分(1)〜(8)をロールミルにて均一に分散処理し、70℃まで冷却したDに攪拌しながら添加する。
F.Eをホモディスパー(2.5型;PRIMIX社製)にて攪拌しながら40℃まで冷却後、Cを添加する。
G.Fを攪拌しながら室温まで冷却し、脱泡する。
H.Gを75℃で加温溶解後、気密スティック容器に充填し、室温まで冷却して水中油型スティック状アイカラーを得た。
以上のようにして得られた水中油型スティック状アイカラーは、粉体の分散安定性が良好で、乳化安定性に優れ、塗布時の伸びの滑らかさ、仕上がりの均一性に優れ、経時での化粧持ちも極めて良好なものであった。

Claims (8)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)下記の表面被覆処理剤(a)及び(b)により表面被覆された粉体
    (a)下記一般式(1)で示される両末端反応性ジオルガノポリシロキサン
    SiO−(R SiO)−SiR (1)
    (式中、各Rは水酸基を表し、各Rはそれぞれ独立して、炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Lは3〜10,000のいずれかの整数を表す)及び、
    (b)下記一般式(2)で示されるアミノ基含有シラン化合物
    SiX(3−m) (2)
    (式中、Rは少なくとも1つのアミノ基を有する炭素数1〜20の炭化水素基を表し、Rは炭素数1〜4のアルキル基を表し、Xは炭素数1〜4のアルコキシ基を表し、mは0または1である)
    (B)水素添加リン脂質
    を含有する水中油型乳化化粧料。
  2. 更に、成分(C)水溶性増粘剤を含有する請求項1に記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 前記成分(C)が寒天又は(PEG−240/デシルテトラデセス−20/HDI)コポリマーである請求項1又は2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 前記成分(A)における、粉体と、表面被覆処理剤(a)及び(b)との含有質量比が、99.9:0.1〜90:10である請求項1〜3のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 前記成分(A)における、表面被覆処理剤(a)及び(b)との質量比が100:0.1〜100:35である請求項1〜4のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 前記成分(A)が表面被覆処理剤(a)及び(b)とを縮合反応させた、シリコーンの微三次元架橋構造を有する重合物により、表面被覆された粉体である請求項1〜5のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
  7. 前記水中油型乳化化粧料が固形である請求項1〜6のいずれか1項に記載の水中油型乳化化粧料。
  8. 加温溶融した後に容器に充填し、冷却して得られる請求項7に記載の水中油型乳化化粧料。
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