JP2016216189A - エレベータのかご移動制止装置 - Google Patents

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【課題】かご扉が開いた状態でかごが所定着床位置から移動した場合に、かごの移動を簡易な構成でより確実に制止することができるエレベータのかご移動制止装置を提供する。【解決手段】かご扉が開いた状態でかご12が移動するのを制止するかご移動制止装置50は、かご12の乗場着床時にかご扉14a,14bの開動作に連動して床部19の乗場側端面から先端部が突出した突出位置にスライド移動するスライドプレート52と、スライドプレート52を床部19の下側に収納した収納位置と突出位置との間で移動させるリンク機構60とを備える。スライドプレート52は、かご扉14a,14bの開動作時に収納位置から突出位置に移動して、乗場100に設置された乗場扉114a,114bの下部をガイドする乗場敷居溝103の下側に形成された係合空間102にその先端部が挿入される。【選択図】図3

Description

本発明は、エレベータのかご移動制止装置に関する。
図7は、従来の戸開走行保護装置を含むエレベータ10Aの全体構成を概略的に示す図である。また、図8は、図7に示すエレベータ10Aのかご12に設けられるかご扉14a,14bを乗場側から見た状態で示す図である。
図7および図8に示すように、エレベータ10Aはかご12を備える。かご12には2枚のかご扉14a,14bが設けられている。これら2枚のかご扉14a,14bは、互いに反対方向に移動することにより開閉動作を行う。かご12は、エレベータ10Aが設置されている建物の乗場に着床すると、上記2枚のかご扉14a,14bが後述する乗場扉とともに開く。これにより、乗客は乗場からかご12内へ又はかご12から乗場へと乗降することができる。
図7に示すように、かご12の上部には、綱車16に巻き掛けられた主ロープ18の一端部が連結されている。主ロープ18の他端部は、図示しないカウンタウエイトに連結されている。
綱車16は、巻上機20の回転軸の一端部に連結されている。これにより、巻上機20の駆動により綱車16が回転することによって、かご12が図示しない昇降路内で昇降移動するようになっている。巻上機20の回転軸の他端部には円盤状のブレーキディスク22が連結されている。そして、ブレーキディスク22の外周部には、一対のブレーキ装置24a,24bが設けられている。一対のブレーキ装置24a,24bは、それぞれ独立して作動可能になっている。
巻上機20およびブレーキ装置24a,24bは、制御盤30に電気的に接続されている。制御盤30は、エレベータ10Aの動作を統括的に制御および監視する機能を有する。この制御盤30からの指令を受けて、巻上機20は回転および停止の動作を行い、かご12を昇降させる。また、制御盤30からの指令を受けて、かご12の着床時等にかご扉14a,14bの開閉動作を行う。さらに、制御盤からの指令を受けて、ブレーキ装置24a,24bが作動し、例えばブレーキパッドをブレーキディスク22に押し付けることによって巻上機20の回転軸(すなわち綱車16およびかご12)が回転しないように固定する。
エレベータ10Aは、調速機40をさらに備える。かご12の側面には、調速機40の無端状のロープ42が連結されている。この無端状のロープ42は、昇降路内の天井部に回転可能に設置された上側シーブ43と、昇降路内の底部(すなわちピット)に回転可能に設置された下側シーブ44とに巻き掛けられて、かご12の昇降移動に伴ってロープ42が移動することによって各シーブ43,44が回転する。
また、調速機40は、上側シーブ43の回転量および回転速度を検出するエンコーダ46と、エンコーダ46による検出結果を受信する制御装置48とを備える。制御装置48は、エンコーダ46による検出結果に基づいてかご12の移動量および移動速度を監視することができる。また、制御装置48は、図示しない配線または無線等によって巻上機20およびブレーキ装置24a,24bに電気的に接続されている。これにより、調速機40の制御装置48は、制御盤30に故障等が生じた場合には巻上機20およびブレーキ装置24a,24bに指令を送信して、制御盤30とは独立して巻上機20およびブレーキ装置24a,24bを制御できるように構成されている。
図8に示すように、かご扉14a,14bは、それぞれ2個のハンガーローラ15によってハンガーレール17上に吊り下げ支持されている。かご扉14a,14bは、かご12の上部に設置された図示しない駆動装置によって矢印方向に開閉動作される。また、かご扉14a,14bの下端にはガイドシュー14cがそれぞれ取り付けられている。ガイドシュー14cは、かご12の床部19に形成されたかご敷居溝内に嵌まり込んで、かご扉14a,14bの開閉動作をガイドするようになっている。
また、少なくとも一方のかご扉14bの上部にはスイッチカム32が取り付けられている。これに対応して、かご12の上部には、扉全閉確認スイッチ34が配置されている。扉全閉確認スイッチ34は、かご扉14a,14bが全閉状態になったときに上記スイッチカム32に接触して信号を制御盤30に送信する。制御盤30は、かご扉14a,14bが全閉状態にあることを示す信号を受けて、巻上機20に指令を発してかご12を昇降移動させる。これにより、かご扉14a,14bが開いた状態でかご12が走行することが無いようにしている。
なお、下記特許文献1および2には、エレベータにおいて乗場に着床したかごと乗場との間に形成される隙間を塞ぐ技術が開示されている。
特開2006−143438号公報 特開平7−179280号公報
一般に、エレベータにおける戸開走行保護装置とは、駆動装置及び制御器に故障が生じ、かごの停止位置が著しく移動した場合、又はかご及び昇降路のすべての出入り口の戸が閉じる前にかごが昇降した場合に、自動的にかごを制止する装置をいい、具体的には(1)2個の独立したブレーキ、(2)かごの移動を検知する装置、(3)通常の制御回路とは独立した制御回路の3要件をすべて満たした装置をいうとされている。これを上述したエレベータ10Aに当てはめると、一対のブレーキ装置24a,24bと、調速機40のロープ42、上側シーブ43およびエンコーダ46と、調速機40の制御装置48とが上記3要件に該当して、エレベータ10Aにおける戸開走行保護装置を構成する。
より具体的には、扉全閉確認スイッチ34によってかご扉14a,14bが完全に閉まったことを確認する前にかご12が昇降移動した場合、調速機40のロープ42にその移動が伝わり、さらに調速機40のエンコーダ46によってかご12の移動量が検出される。そして、調速機40の制御装置48によってかご12の移動量が著しいと判定された場合、一対のブレーキ装置24a,24bを作動させる指令を送信する。この指令を受けてブレーキ装置24a,24bが作動して、かご12を制止状態とする。このとき、もし一対のブレーキ装置24a,24bの一方が作動に支障を来している場合でも、他方のブレーキ装置が作動してかご12の移動を阻止することができる。
しかしながら、上述した従来のエレベータ10Aでは、かご扉14a,14bが完全に閉まったことを確認する装置(すなわち扉全閉確認スイッチ34)、かご12が所定位置から著しく移動したことを検出する装置(すなわち調速機40のエンコーダ46等)、かご12の移動を制止するための装置(すなわち一対のブレーキ装置24a,24b)およびそれを制御する装置(すなわち調速機40の制御装置48)が連携し合いながら戸開走行保護装置を構成しているため、1つの装置の誤作動が全体の誤作動につながり易いという問題があった。また、最終的にかご12の移動を制止する装置である一対のブレーキ装置24a,24bが冠水等によって動作不良となった場合は2個の独立したブレーキ装置24a,24bでもかご12の制止が効かない可能性も考えられる。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、かご扉が完全に閉まっていない状態でかごが所定着床位置から著しく移動した場合にかごの移動を簡易な構成でより確実に制止することができるエレベータのかご移動制止装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエレベータのかご移動制止装置は、エレベータのかごの床部の下側に設置され、かご扉が開いた状態で前記かごが移動するのを制止するかご移動制止装置であって、前記かごの乗場着床時に前記かご扉の開動作に連動して前記床部の乗場側端面から先端部が突出した突出位置にスライド移動するスライドプレートと、前記スライドプレートを前記床部の下側に収納した収納位置と前記突出位置との間で移動させる駆動手段と、を備え、前記スライドプレートは、前記かご扉の開動作時に前記収納位置から前記突出位置に移動して、前記乗場に設置された乗場扉の下部をガイドする乗場敷居の下側に上面及び下面を有して形成された係合空間に前記スライドプレートの先端部が挿入されるものである。
本発明に係るエレベータのかご移動制止装置において、前記駆動手段はリンク機構で構成され、前記リンク機構は、前記かご扉の開動作に連動して前記スライドプレートを前記突出位置へと押し出す一方で、前記かご扉の閉動作に連動して前記スライドプレートを前記収納位置に引き込むものであってもよい。
この場合、前記駆動手段を構成するリンク機構は、前記かご扉に取り付けられた扉カムに当接可能なカムフォロワと、前記スライドプレートを前記突出位置の方向へ付勢する付勢手段とを含み、前記スライドプレートは、前記かご扉の開動作時に前記付勢手段の付勢力によって前記突出位置に押し出され、前記かご扉の閉動作時には前記扉カムが前記カムフォロワに当接することにより前記リンク機構を介して前記収納位置に引き込まれるように構成してもよい。
また、本発明に係るエレベータのかご移動制止装置において、前記係合空間に挿入された前記スライドプレートと前記係合空間の上面及び下面との間の寸法は、前記かごが着床位置から著しく移動したとみなされる移動距離範囲となるよう設定されていてもよい。
さらに、本発明に係るエレベータのかご移動制止装置において、前記スライドプレートの幅は、前記かご扉が完全開動作したときの開口幅と同等に設定されていてもよい。ここで、「同等」とは、完全に等しい場合のほか、幾らか短い又は長い場合を含む意味である。
本発明に係るエレベータのかご移動制止装置では、かごが乗場に着床してかご扉の開動作時にかごの床部からスライドプレートが乗場側に突出し、その先端部が乗場敷居の下側に形成された係合空間に挿入される。この状態で、かごが何らかの原因で昇降移動した場合、スライドプレートの先端部が係合空間の上面または下面に当接することによって、それ以上のかごの移動が制止される。したがって、本発明によれば、かご扉が完全に閉まっていない状態でかごが所定着床位置から著しく移動した場合に簡易な構成でかごの移動をより確実に制止することができる。
本実施形態のエレベータのかご移動制止装置を含むエレベータのかごを示す斜視図である。 図1に示したかごの正面図である。 図2中の矢印Aから見た側面図である。 スライドプレートを収納位置に引き込んだ状態にあるリンク機構を示す平面図である。 スライドプレートを突出位置へ押し出すときのリンク機構を示す平面図である。 図5中のH部の拡大斜視図である。 従来の戸開走行保護装置を含むエレベータの全体構成を概略的に示す図である。 図7に示すエレベータ10Aのかごに設けられるかご扉を乗場側から見た状態で示す図である。
以下に、本発明に係る実施の形態について添付図面を参照しながら詳細に説明する。この説明において、具体的な形状、材料、数値、方向等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等にあわせて適宜変更することができる。また、以下において複数の実施形態や変形例などが含まれる場合、それらの特徴部分を適宜に組み合わせて用いることは当初から想定されている。
以下では、上述した従来のエレベータ10Aと同一の構成については、同一符号を付して説明を援用することにより重複説明を省略する。
図1は、本実施形態のエレベータのかご移動制止装置50を含むエレベータ10のかご12を示す斜視図である。また、図2はかご12の正面図である。図1および図2では、かご12の2枚のかご扉14a,14bが完全に開いた状態で示されている。さらに、図3は、図2中の矢印Aから見た側面図である。
図1ないし図3に示すように、エレベータ10のかご12は、2枚のかご扉14a,14bを備える。かご扉14a,14bは、図示しない駆動装置によって両開き式で開閉駆動される。かご扉14a,14bが完全に閉じた状態になったことは、扉全閉確認スイッチ34からの信号によって制御盤30で確認されることは上述したとおりである。
また、かご12は、床部19を有する。床部19の上面は、かご12に乗り込んだ乗客が立つ床面を構成する。床部19には、図3に示すように、かご側敷居溝19aが形成されている。このかご側敷居溝19aにかご扉14a,14bのガイドシュー14cが嵌まり込んでいる。これにより、かご扉14a,14bが開閉動作する際、かご扉14a,14bの各下部が直線状にガイドされて移動することができる。
本実施形態のかご移動制止装置50は、かご12の床部19の下側に設置されている。かご移動制止装置50は、スライドプレート52と、このスライドプレート52をスライド移動させるリンク機構(駆動手段)60とを少なくとも備える。かご移動制止装置50は、かご12の床部19の下側に所定間隔をおいて対向するベース板56上に配置されている。ベース板56は、床部19の幅方向両側に取り付けられた支持板54a,54bによって固定支持されている。
スライドプレート52は、例えば、金属からなる長方形状の板材によって好適に構成される。スライドプレート52は、図3に示すように、かご12が目的階の乗場100に着床してかご扉14a,14bが開動作するのに連動して、かご12から乗場100側へ突出して、乗場床部101に形成された係合空間102内に挿入されることにより、かご扉14a,14bが完全に閉じていない状態(すなわち戸開状態)で走行しないように制止する機能を有する。
図2に示すように、ベース板56上には、スライドプレート52の幅方向両側縁部をスライド移動可能に支持する2つのガイド部材58a,58bが固定配置されている。各ガイド部材58a,58bは、それぞれコ字状の断面および端面の形状を有している。これにより、後述するように突出位置と収納位置との間で移動するスライドプレート52を正確に直線状にガイドしながら移動させることができる。
図3を参照すると、乗場100には乗場扉114a,114b(一方のみ図示)が開閉可能に設置されている。これらの乗場扉114a,114bは、乗場100に着床したかご12のかご扉14a,14bが開動作すると、これに連動して一緒に両開き式で開動作するようになっている。また、乗場床部101には乗場敷居溝103が形成さている。この乗場敷居溝103に乗場扉114aの下端に取り付けられたガイドシュー114cが嵌り込んでガイドされるようになっている。なお、乗場扉114a,114bもまた、ハンガーレール117に吊り下げ支持された状態で開閉動作することは、かご扉14a,14bの場合と同様である。
また、乗場床部101には、かご12が昇降移動する昇降路に向かって開口する係合空間102が形成されている。係合空間102は、上面102aと下面102bとを有して形成されている。この係合空間102にかご12からスライドプレート52が突出して挿入されたとき、係合空間102の上面102aおよび下面102bとスライドプレート52との間には隙間53a,53bが形成されている。これらの隙間53a,53bの上下方向の各寸法は、乗場100に着床停止したかご12が何らかの原因で昇降移動したときに、所定の着床位置から著しく移動したとみなされる移動距離範囲となるよう設定されている。具体的には、隙間53a,53bの上下方向の各寸法は、例えば、数mm〜20mmの範囲内でそれぞれ設定されるのが好ましい。
なお、係合空間102は、上面102aおよび下面102bに加えて図示しない奥壁面を有する凹部として形成されてもよい。また、係合空間102の下面102bは、昇降路の壁に埋設された金属板で構成されてもよいし、あるいは、エレベータ10が設置される建物の構造物(例えばコンクリート等)で構成されてもよい。
図2に示すように、スライドプレート52の幅Wsは、完全に開いた状態にあるかご扉14a,14b間の開口幅Wdと同等に設定されるのが好ましい。このようにスライドプレート52の幅Wsを設定することで、図2に示すように乗場100とかご12との間に形成される隙間104の下方を幅方向全体にわたってスライドプレート52で塞ぐことができる。これにより、かご12の乗客が落し物をしたときに、その落し物が隙間104を介して昇降路内に落ち込んでしまうのを効果的に防止することができる。
次に、図1ないし図3に加えて、図4ないし図6を参照して、スライドプレート52を移動させるリンク機構60について説明する。図4は、スライドプレート52を収納位置に引き込んだ状態にあるリンク機構60を示す平面図である。図5は、スライドプレート52を突出位置へ押し出すときのリンク機構60を示す平面図である。また、図6は、図5中のH部の拡大斜視図である。
本実施形態では、各かご扉14a,14bに対応してリンク機構60がそれぞれ設けられている。一対のリンク機構60は対称な関係をなす同一構成を有するため、以下ではかご扉14aに対応するリンク機構60を例に説明する。
図1ないし図3に示すように、かご12のかご扉14a,14bの昇降路側(すなわち乗場100とは反対側)の表面下部には、カム取付部材62が例えばボルト留め等の手段で固定されている。カム取付部材62の下端部には扉カム64が設けられている。この扉カム64は、図4に示すように、スライドプレート52側の角部64aが円弧状に丸く形成され、そこからかご12の幅方向に沿って所定長さで延伸する直線部64bを有している。このように扉カム64がかご扉14aに取り付けられていることで、かご扉14aの開閉動作に伴って扉カム64も一緒に移動するように構成されている。
リンク機構60は、第1連結アーム66a、第2連結アーム66b、第3連結アーム66c、第4連結アーム66d、および、コイルばね(付勢手段)78を含む。第1連結アーム66aは、ベース板56に立設された支点軸68aによって回動可能に支持されている。第1連結アーム66aは、一端部にカムフォロワ70が固定されている。このカムフォロワ70は、略直角三角形状の平面形状を有し、その斜辺が上記扉カム64に当接するようになっている。また、第1連結アーム66aの他端部は、連結軸72aを介して第2連結アーム66bの一端部に回動可能に連結されている。
真っ直ぐな板状または棒状をなす第2連結アーム66bの他端部は、第3連結アーム66cの一端部に連結軸72bを介して回動可能に連結されている。「く」の字状に曲がった第3連結アーム66cは、その曲がり部において、ベース板56に立設された支点軸68bによって回動可能に支持されている。また、第3連結アーム66cの他端部は、連結軸72cを介して第4連結アーム66dの一端部に回動可能に連結されている。そして、第4連結アーム66dの他端部は、連結軸72dを介してスライドプレート52に回動可能に連結されている。
第2連結アーム66bには、ばね取付部材74がねじ留め等によって取り付けられている。また、ベース板56上には、ばね取付部材74から所定距離だけ離れた位置にばね係止部76が固定配置されている。そして、コイルばね78は、その両端がばね取付部材74の端部とばね係止部76とに引っ掛けられて引っ張り力を生じさせる状態で配置されている。このコイルばね78は、図3に示すようにスライドプレート52が収納位置にあるときには、スライドプレート52を突出位置へと押し出す方向の付勢力をリンク機構60に作用させている。
なお、本実施形態ではスライドプレート52を収納位置から突出位置へ押し出す付勢力をコイルばね78で得るとして説明したが、これに限定されるものではなく、板ばね、渦巻ばね、ねじりばね等の他の種類のばね、あるいは、他の弾性部材(例えばゴム等)を用いてもよい。
続いて、上述したスライドプレート52およびリンク機構60を備えるかご移動制止装置50の動作について説明する。
かご12が昇降移動しているとき、かご12に設置されたスライドプレート52は、図4に示すようにリンク機構60によってかご12の床部19の下側に完全に引き込まれた収納位置にある。このとき、リンク機構60の第1連結アーム66aに固定されたカムフォロワ70は、コイルばね78の引っ張り力によって、かご扉14a,14bに取り付けられた扉カム64に当接した状態にある。また、コイルばね78の引っ張り力は、リンク機構60を介してスライドプレート52を突出位置側(すなわち矢印B方向)へ付勢する付勢力として作用している。
かご12が目的階の乗場100に到着して着床停止すると、制御盤30(図7参照)からの指令に基づいてかご扉14a,14bが開動作を開始する。このとき、所定の着床位置に停止したかご12の床部19と、乗場100の乗場床部101とは、同じ高さ位置、すなわちほぼ面一になっている。
この状態でかご扉14a,14bが開動作すると、図5に示すように、かご扉14aに取り付けられた扉カム64が矢印C方向に移動する。そして、扉カム64がリンク機構60のカムフォロワ70から外れる位置まで移動したとき、コイルばね78の引っ張り力によって、第1連結アーム66aが支点軸68aを中心に矢印D方向に回転する。これに伴って第2連結アーム66bが矢印E方向に移動し、第3連結アーム66cが支点軸68bを中心に矢印F方向に回転する。これにより、第4連結アーム66dが矢印G方向に移動し、その結果、第4連結アーム66dに連結されたスライドプレート52がかご12から矢印B方向に押し出される。このとき、スライドプレート52は、ガイド部材58a,58bによってガイドされるため、かご12の幅方向と直交する方向に直線状に移動する。
このようにしてかご12から押し出されたスライドプレート52は、図3に示すように、先端部がかご12の床部19の乗場側端面から突出した突出位置まで移動する。この突出位置では、スライドプレート52の先端部が乗場100側の係合空間102に挿入された状態となる。
このようにスライドプレート52の先端部が係合空間に挿入されて係合した状態、すなわち、かご扉14a,14bが開状態にあるとき、何らかの原因でかご12が所定の許容移動量(すなわち隙間53a,53bの上下方向寸法)だけ上昇移動または下降移動すると、スライドプレート52の先端部が係合空間102の上面102aまたは下面102bに干渉する。その結果、それ以上のかご12の移動が制止されることになり、かご扉14a,14bが開いた状態でのかご12の走行が防止される。
他方、乗場100からかご12及び/又はかご12から乗場100への乗客の乗降が完了すると、制御盤30からの指令を受けてかご扉14a,14bが閉動作する。このとき、閉動作するかご扉14a,14bに取り付けた扉カム64がリンク機構60のカムフォロワ70に当接することにより、図5を参照して上述した突出動作とは反対方向にリンク機構60が動く。これにより、スライドプレート52は、図3に示す突出位置から図4に示す収納位置まで引き込まれる。その結果、乗場100側の係合空間102に対するスライドプレート52の係合が解除され、かご12が昇降移動可能な状態になる。
そして、扉全閉確認スイッチ34によってかご扉14a,14bが完全に閉じたことが検出されると、制御盤30の指令により、かご12は次の目的階へ向けて昇降移動を開始する。
上述したように、本実施形態のかご移動制止装置50によれば、かご12が乗場100に着床してかご扉14a,14bの開動作時にかご12の床部19からスライドプレート52が乗場100側に突出し、その先端部が乗場敷居溝103の下側に形成された係合空間102に挿入される。この状態で、かご12が何らかの原因で昇降移動した場合、スライドプレート52の先端部が係合空間102の上面102aまたは下面102bに当接することによって、それ以上のかご12の移動が制止される。したがって、かご扉14a,14bが開いた状態でかご12が所定着床位置から著しく移動した場合に、簡易な構成でかご12の移動をより確実に制止することができる。その結果、かご移動制止装置50を設置したエレベータ10の安全性がより一層向上する。
また、本実施形態のかご移動制止装置50によれば、乗場100にかご12が着床停止してかご扉14a,14b(および乗場扉114a,114b)が開くと、スライドプレート52が突出位置に移動して、乗場100とかご12との間の隙間104の下方を塞ぐ。したがって、乗客が落とした落し物が隙間104に入り込んだとしても、スライドプレート52によって受け止められるため、昇降路内に落し物が落ち込んでしまうのを防止できる。
なお、本発明は、上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項およびその均等な範囲において種々の変更および改良が可能である。
例えば、上記においては、両開き式の2つのかご扉14a,14bを有するかご12を備えたエレベータ10にかご移動制止装置50を適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、片開き式のかご扉を有するかごを備えたエレベータに本発明に係るかご移動制止装置を適用してもよい。
また、上記では、スライドプレート52を収納位置と突出位置との間で移動させる駆動手段としてリンク機構を用いた例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ワイヤ等の索状物および滑車等を用いてスライドプレートを移動させる構成としてもよいし、他の構成によりスライドプレートを移動させる構成としてもよい。
10,10A エレベータ、12 かご、14a,14b かご扉、14c,114c ガイドシュー、15 ハンガーローラ、16 綱車、17,117 ハンガーレール、18 主ロープ、19 (かご)床部、19a かご側敷居溝、20 巻上機、22 ブレーキディスク、24a,24b ブレーキ装置、30 制御盤、32 スイッチカム、34 扉全閉確認スイッチ、40 調速機、42 ロープ、43 上側シーブ、44 下側シーブ、46 エンコーダ、48 制御装置、50 かご移動制止装置、52 スライドプレート、53a,53b 隙間、54a,54b 支持板、56 ベース板、58a,58b ガイド部材、60 リンク機構、62 カム取付部材、64 扉カム、64a 角部、64b 直線部、66a 第1連結アーム、66b 第2連結アーム、66c 第3連結アーム、66d 第4連結アーム、68a,68b 支点軸、70 カムフォロワ、72a,72b,72c,72d 連結軸、74 ばね取付部材、76 ばね係止部、100 乗場、101 乗場床部、102 係合空間、102a 上面、102b 下面、103 乗場敷居溝、104 (乗場とかごの間の)隙間、114a,114b 乗場扉、Wd (かご扉の)開口幅、Ws (スライドプレートの)幅。

Claims (5)

  1. エレベータのかごの床部の下側に設置され、かご扉が開いた状態で前記かごが移動するのを制止するかご移動制止装置であって、
    前記かごの乗場着床時に前記かご扉の開動作に連動して前記床部の乗場側端面から先端部が突出した突出位置にスライド移動するスライドプレートと、
    前記スライドプレートを前記床部の下側に収納した収納位置と前記突出位置との間で移動させる駆動手段と、を備え、
    前記スライドプレートは、前記かご扉の開動作時に前記収納位置から前記突出位置に移動して、前記乗場に設置された乗場扉の下部をガイドする乗場敷居の下側に上面及び下面を有して形成された係合空間に前記スライドプレートの先端部が挿入される、
    エレベータのかご移動制止装置。
  2. 請求項1に記載のエレベータのかご移動制止装置において、
    前記駆動手段はリンク機構で構成され、前記リンク機構は、前記かご扉の開動作に連動して前記スライドプレートを前記突出位置へと押し出す一方で、前記かご扉の閉動作に連動して前記スライドプレートを前記収納位置に引き込むことを特徴とする、エレベータのかご移動制止装置。
  3. 請求項2に記載のエレベータのかご移動制止装置において、
    前記駆動手段を構成するリンク機構は、前記かご扉に取り付けられた扉カムに当接可能なカムフォロワと、前記スライドプレートを前記突出位置の方向へ付勢する付勢手段とを含み、前記スライドプレートは、前記かご扉の開動作時に前記付勢手段の付勢力によって前記突出位置に押し出され、前記かご扉の閉動作時には前記扉カムが前記カムフォロワに当接することにより前記リンク機構を介して前記収納位置に引き込まれることを特徴とする、エレベータのかご移動制止装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のエレベータのかご移動制止装置において、
    前記係合空間に挿入された前記スライドプレートと前記係合空間の上面及び下面との間の寸法は、前記かごが着床位置から著しく移動したとみなされる移動距離範囲となるよう設定されていることを特徴とする、エレベータのかご移動制止装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のエレベータのかご移動制止装置において、
    前記スライドプレートの幅は、前記かご扉が完全開動作したときの開口幅と同等に設定されていることを特徴とする、エレベータのかご移動制止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108100837A (zh) * 2017-10-31 2018-06-01 天津乐驰电梯配件有限公司 一种安全耐用的电梯地坎组件

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