JP2016211051A - 成膜装置、プラズマ処理装置および成膜方法 - Google Patents

成膜装置、プラズマ処理装置および成膜方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016211051A
JP2016211051A JP2015097268A JP2015097268A JP2016211051A JP 2016211051 A JP2016211051 A JP 2016211051A JP 2015097268 A JP2015097268 A JP 2015097268A JP 2015097268 A JP2015097268 A JP 2015097268A JP 2016211051 A JP2016211051 A JP 2016211051A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
electrode
film
workpiece
film forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015097268A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6477221B2 (ja
Inventor
敏 徳田
Satoshi Tokuda
敏 徳田
吉牟田 利典
Toshinori Yoshimuta
利典 吉牟田
聖菜 市岡
Seina Ichioka
聖菜 市岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2015097268A priority Critical patent/JP6477221B2/ja
Publication of JP2016211051A publication Critical patent/JP2016211051A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6477221B2 publication Critical patent/JP6477221B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】メタクリル樹脂等の金属薄膜との密着性が低い樹脂を使用した場合においても、樹脂表面の全域において金属薄膜を高い密着性をもって成膜することが可能な成膜装置、プラズマ処理装置および成膜方法を提供する。【解決手段】成膜装置は、本体11と開閉部12とから構成される成膜チャンバー10と、電極部21とターゲット材料22とからなるスパッタ電極23と、ワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13の両側に配置された一対のCVD電極24、25とを備える。成膜チャンバー10を構成する本体11は、管路55により、開閉弁31および流量調整弁32を介して、不活性ガスの供給部33と接続されている。また、成膜チャンバー10を構成する本体11は、管路55により、開閉弁34および流量調整弁35を介して、Si系材料の供給部36と接続されている。【選択図】図1

Description

この発明は、樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜するために使用される成膜装置、プラズマ処理装置および成膜方法に関する。
例えば、自動車のヘッドランプのリフレクターや計器類等の光学部品は、従来は、ガラス等の無機材料基材が使用されてきた。しかしながら、自動車の燃費向上等を目的とした軽量化の要請から、樹脂基材への置換が進んでいる。また、従来は金属膜の成膜についてはメッキ法が多用されてきたが、近年は環境負荷低減のため、スパッタリング法等のドライプロセスへの置換が進んでいる。このため、このような部品については、射出成型された樹脂製品に対しては、鏡面仕上げや金属質感を持たせる目的から、アルミニウム等の金属をターゲットとしたスパッタリングによる成膜がなされている。
また、スパッタリングによる成膜後には、金属膜の酸化防止や表面の傷付き等の保護のため、プラズマCVDによる酸化シリコン保護膜等の成膜が実行されることが多い。すなわち、スパッタリングによる成膜後のワークは、別の成膜装置に搬送され、その成膜装置のチャンバー内でHMDSO(ヘキサ−メチル−ジ−シロキサン)等のモノマーガスを利用したプラズマCVDを行うことにより、スパッタリングによる成膜後の表面に保護膜の成膜を行っている。
スパッタリングによる成膜と複合成膜あるいは重合成膜とを同一のチャンバー内で実行する装置も提案されている。特許文献1には、スパッタリング用電極と複合成膜あるいは重合成膜用電極とを所定距離だけ離隔した位置に配置した成膜装置が開示されている。この成膜装置においては、最初に、ワークとスパッタリング電極とを対向配置するとともに、チャンバー内に不活性ガスを導入した後、スパッタリング電極に直流を印加してスパッタリングによる成膜を実行する。次に、ワークを移動させてワークと複合成膜あるいは重合成膜用電極とを対向配置するとともに、チャンバー内にHMDSO等のモノマーガスを導入した後、複合成膜あるいは重合成膜用電極に高周波電圧を印加して、複合成膜あるいは重合成膜を実行している。この特許文献1に記載の成膜装置においては、使用しないターゲット上にシャッターを配置する構成を有している。
また、特許文献2には、スパッタ電極と当接することによりターゲット材料を覆う当接位置と、チャンバーの底部付近の退避位置との間を昇降可能なシャッターを備え、シャッターが、エアシリンダのシリンダロッドにより下方から支持された状態で、このエアシリンダの駆動により、退避位置から当接位置に向けて上昇する構成を有し、同一チャンバー内でスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行可能な成膜装置が開示されている。
特開2011−58048号公報 特開2014−221926号公報
このようなスパッタリングによる成膜を実行するワークの材質として、特に、メタクリル(PMMA)樹脂は、安価であるばかりではなく、透明度が高いことからミラー等に多用され、また、透明度によって高級感があることから、化粧品の容器等にも使用したいという要請が高い。しかしながら、メタクリル樹脂は、金属薄膜との密着性が低く、その表面に適正な金属薄膜を形成することが困難である。
すなわち、メタクリル樹脂に対してスパッタリングにより金属の薄膜を形成した場合には、高いエネルギーを持った金属粒子がメタクリル樹脂の表面に入射することにより、メタクリル樹脂の分子鎖が切断されてメタクリル樹脂の表面が脆化する。そして、メタクリル樹脂の表面がこの脆化部分から剥離するという現象が発生する。
このような脆化部分の発生は、スパッタリング時において、スパッタ電極におけるターゲット材料の表面積に対して1平方センチ当たり25ワット以上の投入電力を印加した場合のように、スパッタ電極に印加する導入電力を大きくした場合に、特に顕著となることが、本発明者により見出された。
このため、ウエットプロセス等によりメタクリル樹脂の表面にバインダー層を形成して密着性の向上を図ることも考えられるが、プロセスが複雑化するばかりではなく、廃液等が発生して自然環境に悪影響を与えるという問題が生ずる。
これに対して、本発明者等は、樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜する成膜方法であって、樹脂製のワークに対してSiの存在下でプラズマ処理を実行するプラズマ処理工程と、ワークに対して金属製のターゲット材料によりスパッタリング処理を実行するスパッタリング工程とを含む成膜方法を提案している(特願2014−015150)。このような成膜方法によれば、メタクリル系樹脂等の金属薄膜との密着性が低い樹脂を使用した場合においても、樹脂と金属薄膜とを強固に密着して積層させることが可能となる。
この成膜方法は、メタクリル系統の樹脂と金属薄膜とを強固に密着し得る優れたものではあるが、ワークの裏面や立体形状のワークに対しては、金属薄膜の密着性向上効果が軽減される場合がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、メタクリル樹脂等の金属薄膜との密着性が低い樹脂を使用した場合においても、樹脂表面の全域において金属薄膜を高い密着性をもって成膜することが可能な成膜装置、プラズマ処理装置および成膜方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜する成膜装置であって、前記ワークを収納するチャンバーと、前記チャンバー内に放電用ガスを供給するための放電用ガス供給部と、前記チャンバー内にSi系材料を供給するSi系材料供給部と、ターゲット材料を備え、前記チャンバー内に配設されたスパッタ電極と、前記スパッタ電極に直流電圧を供給する直流電源と、前記チャンバー内に配置され、前記ワークを支持する対向電極と、前記対向電極の両側に配置された一対の、あるいは、前記対向電極を囲む形状を有する、励起電極と、前記一対の励起電極に高周波電圧を印加する高周波電源と、を備え、前記励起電極に対して高周波電圧を印加することによりSiの存在下でプラズマ処理を実行した後、前記スパッタ電極に直流電圧を印加してスパッタリング成膜を実行するように構成したことを特徴とする。
第2の発明は、PVD法により金属薄膜を成膜する前の樹脂製のワークに対してプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置であって、前記ワークを収納するチャンバーと、
前記チャンバー内に放電用ガスを供給するための放電ガス供給部と、前記チャンバー内にSi系材料を供給するSi系材料供給部と、前記チャンバー内に配置され、前記ワークを支持する対向電極と、前記対向電極の両側に配置された一対の、あるいは、前記対向電極を囲む形状を有する、励起電極と、前記一対の励起電極に高周波電圧を印加する高周波電源とを備え、前記励起電極に対して高周波電圧を印加することによりSiの存在下でプラズマ処理を実行するように構成したことを特徴とする。
第3の発明は、樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜する成膜方法であって、前記ワークを対向電極により支持された状態で前記チャンバー内に配置するワーク搬入工程と、前記チャンバー内にSi含有ガスおよび放電用ガスを供給するガス供給工程と、励起電極を、前記チャンバー内において、前記対向電極の両側、または、前記対向電極を囲むように配置した状態において、当該励起電極に対して高周波電圧を印加することにより、Siの存在下でプラズマ処理を実行するプラズマ処理工程と、ターゲット材料を備えたスパッタ電極を前記チャンバー内に配置した状態において、当該スパッタ電極に直流電圧を印加してスパッタリング成膜を実行するスパッタリング成膜工程と、を備えたことを特徴とする。
第4の発明は、前記スパッタリング成膜工程の後に、前記チャンバー内に原料ガスを供給する原料ガス供給工程と、前記励起電極に対して高周波電圧を印加することにより原料ガスを含む膜を成膜する成膜工程と、を含む。
第1の発明から第3の発明によれば、メタクリル系樹脂等の金属薄膜との密着性が低い樹脂を使用した場合においても、樹脂と金属薄膜とを強固に密着して積層させることが可能となる。
特に、第1の発明によれば、プラズマ処理とスパッタリング成膜とを同一のチャンバー内で連続して行うことができる。これにより、チャンバー内の真空状態を保ったまま連続処理を実行することができ、樹脂と金属薄膜との密着性をさらに向上し得るとともに、作業効率を向上させることが可能となる。
第4の発明によれば、スパッタリングによる金属薄膜の成膜とプラズマCVDによる保護膜の成膜とを、同一チャンバー内で短時間に連続して実行することが可能となる。
この発明の第1実施形態に係る成膜装置の概要図である。 この発明に係る成膜装置の制御系を示すブロック図である。 成膜動作を示すフローチャートである。 ワークWに対する成膜状態を説明する模式図である。 この発明の第2実施形態に係る成膜装置の概要図である。 この発明の第3実施形態に係る成膜装置の部分概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明の第1実施形態に係る成膜装置の概要図である。
この実施形態に係る成膜装置は、樹脂製のワークWに対してスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行するものである。なお、ワークWの材質としては、メタクリル樹脂が使用される。メタクリル樹脂は、一般にアクリル樹脂と呼称される樹脂の正式名称であり、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)やアクリルガラスと呼称されることもある。メタクリル樹脂は、安価であるばかりではなく、透明度が高いという特性を有する半面、金属薄膜との密着性が低いという特性を有する。
なお、メタクリル樹脂の代わりに、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂、PP(ポリプロピレン)樹脂、PC(ポリカーボネート)樹脂、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂を使用することができる。
この成膜装置は、本体11と開閉部12とから構成される成膜チャンバー10を備える。開閉部12は、射出成型された樹脂製のワークWを搬入する搬入搬出位置と、本体11との間でパッキング14を介して密閉された成膜チャンバー10を構成する閉鎖位置との間を移動可能となっている。開閉部12が搬入搬出位置に移動した状態においては、成膜チャンバー10の側面に、ワークWを成膜チャンバー10に対して搬入および搬出する開口部が形成されることになる。また、開閉部12に形成された通過孔を通過するようにして、ワークWを載置するためのワーク載置部13が配設されている。
このワーク載置部13は、この発明に係る対向電極として機能するものであり、ワークWを載置した状態で開閉部12に対して相対的に移動可能となっている。このワーク載置部13は、接地部18によりアースされている。このワーク載置部13は、多数の細孔が形成された、所謂、パンチングプレートから構成される。このワーク載置部13には、図1に示すように、ワークWの形状に応じてワークWの下面を開放し、あるいは、ワークWを挿入するための孔部が形成されている。
また、この成膜装置は、電極部21とターゲット材料22とからなるスパッタ電極23を備える。このスパッタ電極23は、図示を省略した絶縁部材を介して、成膜チャンバー10における本体11に装着されている。なお、成膜チャンバー10を構成する本体11は、接地部19によりアースされている。このスパッタ電極23は、接地部17によりアースされた直流電源41に接続されている。
なお、この直流電源41としては、ターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上の投入電力となるように、スパッタ電極23に直流電圧を印加し得るものが使用される。すなわち、この直流電源41は、スパッタ電極23への投入電力として、ターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上を投入する。ターゲット材料22には、アルミニウム(Al、以下「Al」という)が使用される。なお、Alのかわりにアルミニウム合金を使用してもよい。また、ターゲット材料22として、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、SUS(ステンレス鋼材)を使用することができる。
さらに、この成膜装置は、この発明に係る励起電極として機能する一対のCVD電極24、25を備える。これらのCVD電極24、25は、ワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13の両側に配置されることになる。これらのCVD電極24、25は、スパッタ電極23と同様、図示を省略した絶縁部材を介して、成膜チャンバー10における本体11に装着されている。また、このCVD電極24、25は、接地部16を介してアースされた一対の高周波電源45と接続されている。
なお、上述した高周波電源45としては、例えば、数十MHz(メガヘルツ)程度の高周波を発生させるものを使用することができる。ここで、この明細書で述べる高周波とは、20kHz(キロヘルツ)以上の周波数を意味する。
成膜チャンバー10を構成する本体11は、管路55により、開閉弁31および流量調整弁32を介して、不活性ガスの供給部33と接続されている。また、成膜チャンバー10を構成する本体11は、管路55により、開閉弁34および流量調整弁35を介して、Si系材料の供給部36と接続されている。この管路55は、分岐しており、CVD電極24付近に配設された気体噴出口56と、CVD電極25付近に配設された気体噴出口57とを備える。
ここで、不活性ガスは、後述するプラズマ処理時には放電用ガスとして機能するものであり、CVD成膜処理時にはキャリアガスとして機能するものである。この不活性ガスとしては、例えば、アルゴンが使用される。なお、放電用ガスという機能に着目した場合には、アルゴンにかえて、ヘリウム、水素、酸素、窒素のいずれか、または、それらの混合ガスを使用することができる。
また、Si系材料は、後述するプラズマ処理時には、後述する混在領域を形成するために機能するものであり、CVD成膜処理時には成膜材料として機能するものである。このSi系材料としては、HMDSO(ヘキサメチルジシロキサン)が使用される。但し、Siを含む気体であれば、HMDSOにかえて、HMDS(ヘキサメチルシラザン)、TEOS(テトラエトキシシラン)、TMOS(テトラメトキシシラン)等を使用してもよい。
さらに、成膜チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁39を介して、ターボ分子ポンプ37と接続されており、このターボ分子ポンプ37は、開閉弁48を介して補助ポンプ38と接続されている。さらに、この補助ポンプ38は、開閉弁49を介して成膜チャンバー10を構成する本体11とも接続されている。なお、ターボ分子ポンプ37としては、その最大排気速度が、1秒当たり300リットル以上のものが使用される。
また、この成膜装置は、図1において仮想線で示すように、スパッタ電極23と近接することによりターゲット材料22を覆う当接位置と、図1において実線で示すように、成膜チャンバー10の底部付近において支持部52により支持される退避位置との間を、エアシリンダ53の駆動で昇降可能なシャッター51を備える。このシャッター51は、金属等の伝導体で、かつ、非磁性体である材料から構成されている。
図2は、この発明に係る成膜装置の制御系を示すブロック図である。
この成膜装置は、論理演算を実行するCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部70を備える。この制御部70は、図1に示すワーク載置部13を移動させる搬送機構を駆動制御する搬送機構駆動部71と、開閉弁31、34、39、48、49等を開閉制御する開閉弁駆動部72と、開閉部12を開閉制御する開閉部駆動部73と、スパッタ電極23およびCVD電極24、25を駆動制御する電極駆動部74とも接続されている。
次に、以上のような構成を有する成膜装置による成膜動作について説明する。図3は、成膜動作を示すフローチャートである。また、図4は、ワークWに対する成膜状態を説明する模式図である。
この成膜装置により成膜動作を実行するときには、射出成型されたワークWを、射出成形機より搬送し、成膜チャンバー10内に搬送する(ステップS1)。このときには、開閉部12を搬入搬出位置に移動させた上で、図1において仮想線で示すように、ワーク載置部13に載置されたワークWを、成膜チャンバー10内のCVD電極24、25と対向する位置に配置する。このときには、図1において仮想線で示すように、シャッター51を、スパッタ電極23と近接してターゲット材料22を覆う当接位置に配置する。この状態においては、エアシリンダ53のシリンダロッド54は、エアシリンダ53の本体内に収納された縮収状態となっている。
次に、開閉部12を閉鎖位置に配置し、成膜チャンバー10内を0.1パスカルから1パスカル程度の低真空まで減圧する(ステップS2)。ターボ分子ポンプ37による減圧前に、ロータリーポンプ等の補助ポンプ38を使用して、100パスカル程度まで高速で減圧を行う。その後、その最大排気速度が1秒当たり300リットル以上のターボ分子ポンプ37を使用していることから、成膜チャンバー10内を20秒程度の時間で、0.1パスカルから1パスカル程度の低真空まで減圧することができる。
次に、開閉弁31を開放することにより、不活性ガスの供給部33から成膜チャンバー10内に不活性ガスとしてのアルゴンを供給し、成膜チャンバー10内の真空度が0.5〜3パスカルとなるように、成膜チャンバー10内をアルゴンで充満させる(ステップS3)。そして、開閉弁34を開放することにより、Si系材料の供給部36から成膜チャンバー10内にHMDSOを供給する(ステップS4)。このときのHMDSの供給量は、極わずかでよい。
この状態において、プラズマ処理を実行する(ステップS5)。このときには、CVD電極24、25に対して高周波電源45から400W程度の高周波電圧を付与する。また、このときには、Si系材料の供給部36からHMDSOを5sccm程度の流量で供給するとともに、不活性ガスの供給部33からアルゴンを100sccm程度の流量で供給する。このプラズマ処理は、数十秒程度で完了する。この状態においては、図4(a)に示すように、メタクリル樹脂製のワークWの表面に、HMDSO等から生じたSi、O、Cから成る化合物層100が形成される。
このプラズマ処理工程においては、CVD電極24、25がワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13の両側に配置されていることから、成膜チャンバー10内において均一なプラズマおよびガス流分布を得ることができる。このために、均一なプラズマ処理効果が得られ、メタクリル樹脂製のワークWの表面全域に対して、HMDSO等から生じたSi、O、Cから成る化合物層100を均一に形成することが可能となる。
次に、スパッタリング成膜を実行する(ステップS6)。このときには、図1において実線で示すように、ワーク載置部13に載置されたワークWを、成膜チャンバー10内のスパッタ電極23と対向する位置に配置する。また、図1において実線で示すように、シャッター51は、成膜チャンバー10の底部付近の退避位置に配置される。スパッタリング成膜を行う場合には、スパッタ電極23に対して直流電源41から直流電圧を付与する。これにより、スパッタリング現象でターゲット材料22であるAlの薄膜がワークWの表面に形成される。
このときには、最初に、HMDSO等から生じたSi、O、Cから成る化合物層100に対してスパッタリング現象でAlが衝突することにより、図4(b)に示すように、化合物層100は、AlとSi、O、Cとが共有結合し、あるいは、AlとSi、O、Cとが拡散混合層を形成することにより、AlとSi、O、Cとが混在する混在領域101となる。このときの、混在領域101の厚みは、数原子層に相当する数オングストロームから数ナノメートル程度となる。
そして、スパッタリング成膜を継続することにより、図4(c)に示すように、混在領域101上に、Alの薄膜102が形成される。このAlの薄膜102の厚みは、150ナノメートル程度である。
なお、このスパッタリング成膜工程においては、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上の投入電力となるように、直流電源41からスパッタ電極23に直流電圧が印加される。これにより、成膜チャンバー10内が低真空である場合であっても、樹脂製のワークWの表面にAlの薄膜102が好適に成膜される。
以上の工程によりスパッタリングによる成膜が完了すれば、引き続き、Si酸化物のプラズマCVDによる成膜を実行する。プラズマCVD成膜を実行する場合には、図1において仮想線で示すように、ワーク載置部13に載置されたワークWを、成膜チャンバー10内のCVD電極24、25と対向する位置に配置する。また、図1において仮想線で示すように、シャッター51を、スパッタ電極23と近接してターゲット材料22を覆う当接位置に配置する。
この状態において、開閉弁34を開放することにより、Si系材料の供給部36から成膜チャンバー10内にSi系材料であるHMDSOを原料ガスとして供給し、成膜チャンバー10内の真空度を0.1〜10パスカルとする(ステップS7)。そして、CVD電極24、25に対して高周波電源45から高周波電圧を付与することにより、プラズマCVDによる成膜を実行する(ステップS8)。これにより、図4(d)に示すように、プラズマCVD反応でSi系材料による保護膜103がワークWの表面(Alの薄膜102の表面)に堆積する。
プラズマCVDによる成膜が完了すれば、成膜チャンバー10内をベントする。そして、開閉部12を搬入搬出位置に配置した上でワーク載置部13を移動させ、ワーク載置部13上に載置された成膜完了後のワークWを成膜チャンバー10内から搬出する(ステップS9)。
そして、全てのワークWに対する処理が終了しているか否かを判断する(ステップS10)。全てのワークWに対する処理が終了した場合には、装置を停止させる。一方、未処理のワークWが存在する場合には、ステップS1に戻る。
なお、このような処理を継続して実行する場合においては、成膜チャンバー10内に、プラズマCVDによる成膜時に使用されたSiが残存している。このため、このSiの残存量によっては、Siを追加供給しない場合においても、プラズマ処理工程(ステップS5)においてSi、O、Cから成る化合物層100を形成することができる場合がある。このため、ステップS4におけるHMDSOの供給工程を省略することも可能となる。
以上のように、この発明に係る成膜方法を適用して成膜を行った場合には、メタクリル樹脂製のワークWとAlの薄膜102との間に、AlとSi、O、Cとが混在する混在領域101が存在する。この混在領域101においては、AlとSi、O、Cとが共有結合し、あるいは、AlとSi、O、Cとが拡散混合層を形成している。このため、この混在領域101の作用により、メタクリル樹脂製のワークWの表面の分子鎖の切断による脆化を防止することができ、メタクリル樹脂製のワークWとAlの薄膜102とを強固に密着した状態で積層させることが可能となる。
なお、上述した実施形態において、プラズマ処理工程(ステップS5)の前、あるいは、プラズマ処理工程(ステップS5)とスパッタリング成膜工程(ステップS6)との間に、Si化合物のプラズマCVD成膜工程を実行してもよい。また、図3に示すステップS3からステップS5において、アルゴンのかわりに酸素を供給してもよい。アルゴンの代わりに酸素を使用した場合においては、Al薄膜の反射率を向上させることが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図5は、この発明の第2実施形態に係る成膜装置の概要図である。なお、上述した第1実施形態と同様の部材については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第2実施形態に係る成膜装置においては、上述した第1実施形態に係る成膜装置におけるワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13の両側に配置された一対のCVD電極24、25の代わりに、ワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13を囲む形状を有する単一の励起電極として機能するCVD電極26を備える。このCVD電極26は、ホロー型(円筒型もしくは角筒型)の形状を有し、成膜チャンバー10の開閉部12側(図5における右側)に開口部を有する。また、この第2実施形態においては、管路55は、単一の気体噴出口58を備えている。
この第2実施形態に係る成膜装置においても、CVD電極26がワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13を囲む形状を有することから、成膜チャンバー10内において均一なプラズマおよびガス流分布を得ることができる。このために、均一なプラズマ処理効果が得られ、メタクリル樹脂製のワークWの表面全域に対して、HMDSO等から生じたSi、O、Cから成る化合物層100を均一に形成することが可能となる。
次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図6は、この発明の第3実施形態に係る成膜装置の部分概要図である。この図においては、成膜装置のうち、スパッタ電極23付近の図示を省略している。なお、上述した第1実施形態または第2実施形態と同様の部材については、同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
この第3実施形態に係る成膜装置においては、ワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13を上側から囲む形状を有する単一の励起電極として機能するCVD電極27を備える。このCVD電極27は、成膜チャンバー10の下側に開口部を有する。
この第3実施形態に係る成膜装置においても、CVD電極27がワークWを支持する対向電極としてのワーク載置部13を囲む形状を有することから、成膜チャンバー10内において均一なプラズマおよびガス流分布を得ることができる。このために、均一なプラズマ処理効果が得られ、メタクリル樹脂製のワークWの表面全域に対して、HMDSO等から生じたSi、O、Cから成る化合物層100を均一に形成することが可能となる。
なお、この第3実施形態に係る成膜装置においては、ワークWをCVD電極27内の空間内に搬入し、あるいは、搬出するめには、CVD電極27の一部、あるいは、成膜チャンバー10の一部を開閉可能な構成とするなど、ワークWの搬送機構を特別な構成とする必要がある。
上述した実施形態においては、いずれも、スパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを、同一の成膜チャンバー10内で連続して実行するこの発明に係る成膜装置について説明した。しかしながら、スパッタリング成膜機構を省略し、スパッタリング成膜により金属薄膜を成膜する前の樹脂製のワークに対してプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置としてもよい。また、金属薄膜の成膜には、例えば蒸着等の、スパッタリング以外のPVD(Physical Vapor Deposition:物理蒸着)法を利用して金属薄膜を成膜するようにしてもよい。
10 成膜チャンバー
11 本体
12 開閉部
13 ワーク載置部
16 接地部
17 接地部
18 接地部
19 接地部
21 電極部
22 ターゲット材料
23 スパッタ電極
24 CVD電極
25 CVD電極
26 CVD電極
27 CVD電極
31 開閉弁
32 流量調整弁
33 不活性ガスの供給部
34 開閉弁
35 流量調整弁
36 Si系材料の供給部
37 ターボ分子ポンプ
38 補助ポンプ
39 開閉弁
41 直流電源
45 高周波電源
48 開閉弁
49 開閉弁
51 シャッター
70 制御部
71 搬送機構駆動部
72 開閉弁駆動部
73 開閉部駆動部
74 電極駆動部
100 化合物層
101 混在領域
102 Alの薄膜
103 保護膜
W ワーク

Claims (4)

  1. 樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜する成膜装置であって、
    前記ワークを収納するチャンバーと、
    前記チャンバー内に放電用ガスを供給するための放電用ガス供給部と、
    前記チャンバー内にSi系材料を供給するSi系材料供給部と、
    ターゲット材料を備え、前記チャンバー内に配設されたスパッタ電極と、
    前記スパッタ電極に直流電圧を供給する直流電源と、
    前記チャンバー内に配置され、前記ワークを支持する対向電極と、
    前記対向電極の両側に配置された一対の、あるいは、前記対向電極を囲む形状を有する、励起電極と、
    前記一対の励起電極に高周波電圧を印加する高周波電源と、
    を備え、
    前記励起電極に対して高周波電圧を印加することによりSiの存在下でプラズマ処理を実行した後、前記スパッタ電極に直流電圧を印加してスパッタリング成膜を実行するように構成したことを特徴とする成膜装置。
  2. PVD法により金属薄膜を成膜する前の樹脂製のワークに対してプラズマ処理を実行するプラズマ処理装置であって、
    前記ワークを収納するチャンバーと、
    前記チャンバー内に放電用ガスを供給するための放電ガス供給部と、
    前記チャンバー内にSi系材料を供給するSi系材料供給部と、
    前記チャンバー内に配置され、前記ワークを支持する対向電極と、
    前記対向電極の両側に配置された一対の、あるいは、前記対向電極を囲む形状を有する、励起電極と、
    前記一対の励起電極に高周波電圧を印加する高周波電源とを備え、
    前記励起電極に対して高周波電圧を印加することによりSiの存在下でプラズマ処理を実行するように構成したことを特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 樹脂製のワークに対して金属薄膜を成膜する成膜方法であって、
    前記ワークを対向電極により支持された状態で前記チャンバー内に配置するワーク搬入工程と、
    前記チャンバー内にSi含有ガスおよび放電用ガスを供給するガス供給工程と、
    励起電極を、前記チャンバー内において、前記対向電極の両側、または、前記対向電極を囲むように配置した状態において、当該励起電極に対して高周波電圧を印加することにより、Siの存在下でプラズマ処理を実行するプラズマ処理工程と、
    ターゲット材料を備えたスパッタ電極を前記チャンバー内に配置した状態において、当該スパッタ電極に直流電圧を印加してスパッタリング成膜を実行するスパッタリング成膜工程と、
    を備えたことを特徴とする成膜方法。
  4. 請求項3に記載の成膜方法において、
    前記スパッタリング成膜工程の後に、
    前記チャンバー内に原料ガスを供給する原料ガス供給工程と、
    前記励起電極に対して高周波電圧を印加することにより原料ガスを含む膜を成膜する成膜工程と、
    を含む成膜方法。
JP2015097268A 2015-05-12 2015-05-12 成膜方法 Expired - Fee Related JP6477221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097268A JP6477221B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 成膜方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015097268A JP6477221B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 成膜方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016211051A true JP2016211051A (ja) 2016-12-15
JP6477221B2 JP6477221B2 (ja) 2019-03-06

Family

ID=57549398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015097268A Expired - Fee Related JP6477221B2 (ja) 2015-05-12 2015-05-12 成膜方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6477221B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018193581A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 株式会社島津製作所 成膜方法

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415363A (en) * 1987-07-08 1989-01-19 Shimadzu Corp Thin film forming device
JPH06158278A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Stanley Electric Co Ltd リフレクターの表面処理方法
JPH08209352A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Hitachi Ltd プラズマ処理装置および方法
JP2004299372A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyo Riko Kk 真空成膜方法及び表面被覆されたプラスチック製品
JP2005212917A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Shin Meiwa Ind Co Ltd サークルライン型真空成膜装置
WO2009084408A1 (ja) * 2007-12-28 2009-07-09 Ulvac, Inc. 成膜装置及び成膜方法
JP2010001542A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Ulvac Japan Ltd 成膜方法及び成膜装置
JP2010058111A (ja) * 2008-08-06 2010-03-18 憲一 ▲高▼木 コーティング方法及び該コーティング方法で表面処理したプラスティック製品
JP2012232591A (ja) * 1999-12-13 2012-11-29 Sabic Innovative Plastics Ip Bv 微小亀裂耐性の向上した積層品及びその製造方法
JP2014070268A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Seiko Epson Corp プラズマ処理装置、吐出装置のノズル板および吐出装置
WO2015037315A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 株式会社島津製作所 成膜装置および成膜方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415363A (en) * 1987-07-08 1989-01-19 Shimadzu Corp Thin film forming device
JPH06158278A (ja) * 1992-11-25 1994-06-07 Stanley Electric Co Ltd リフレクターの表面処理方法
JPH08209352A (ja) * 1995-02-06 1996-08-13 Hitachi Ltd プラズマ処理装置および方法
JP2012232591A (ja) * 1999-12-13 2012-11-29 Sabic Innovative Plastics Ip Bv 微小亀裂耐性の向上した積層品及びその製造方法
JP2004299372A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyo Riko Kk 真空成膜方法及び表面被覆されたプラスチック製品
JP2005212917A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Shin Meiwa Ind Co Ltd サークルライン型真空成膜装置
WO2009084408A1 (ja) * 2007-12-28 2009-07-09 Ulvac, Inc. 成膜装置及び成膜方法
JP2010001542A (ja) * 2008-06-20 2010-01-07 Ulvac Japan Ltd 成膜方法及び成膜装置
JP2010058111A (ja) * 2008-08-06 2010-03-18 憲一 ▲高▼木 コーティング方法及び該コーティング方法で表面処理したプラスティック製品
JP2014070268A (ja) * 2012-10-02 2014-04-21 Seiko Epson Corp プラズマ処理装置、吐出装置のノズル板および吐出装置
WO2015037315A1 (ja) * 2013-09-10 2015-03-19 株式会社島津製作所 成膜装置および成膜方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018193581A (ja) * 2017-05-16 2018-12-06 株式会社島津製作所 成膜方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6477221B2 (ja) 2019-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW201333229A (zh) 塗覆的馬氏體鋼製品及形成塗覆的鋼製品的方法
WO2006025356A1 (ja) ガスバリア積層体及びその製造方法
US9443711B2 (en) Room-temperature bonding apparatus
JP6361665B2 (ja) 構造体および成膜方法
JP6477221B2 (ja) 成膜方法
JP5661452B2 (ja) スパッタリング方法
JP6202098B2 (ja) 成膜装置および成膜方法
TW201716605A (zh) 成膜方法及成膜裝置
CN111378947B (zh) 一种类金刚石薄膜的制备方法
JP5668637B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
US20170058394A1 (en) Film formation device and film formation method
JP3773320B2 (ja) 成膜装置及び成膜方法
JP6045031B2 (ja) 成膜装置
JP5871055B2 (ja) 成膜装置
JP5450557B2 (ja) マスキング成膜方法
JP4895897B2 (ja) 薄膜構造体及びその製造方法
JP7188281B2 (ja) 成膜方法、樹脂製品の製造方法および成膜装置
JP2015151618A (ja) 成膜装置
US20230015174A1 (en) Forming Nanotwinned Regions in a Ceramic Coating at a Tunable Volume Fraction
CN103814153A (zh) 薄膜形成方法、薄膜形成装置、形成有覆膜的被处理物、模具以及工具
KR20150044092A (ko) 외장재 용 고경도 장식성 금속질화물 코팅층의 제조방법 및 제조장치
KR20240039058A (ko) 표면 처리 장치 및 표면 처리 방법
JP6061409B2 (ja) 超硬合金の表面仕上げ方法
KR20150124441A (ko) 외장재 용 고경도 장식성 금속질화물 코팅층의 제조방법 및 제조장치
JP6390197B2 (ja) 絶縁性基材への導電性dlc層のコーティング装置および方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180327

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190121

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6477221

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees