JP5871055B2 - 成膜装置 - Google Patents

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Description

この発明は、単一のチャンバー内において、ワークに対してスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行する成膜装置に関する。
例えば、自動車のヘッドランプのリフレクターや計器類は、射出成型されたプラスチック製品が使用される。そして、これらのプラスチック製品に対しては、鏡面仕上げや金属質感を持たせる目的から、アルミ等の金属をターゲットとしたスパッタリングによる成膜がなされる。そして、スパッタリングによる成膜後には、金属膜の酸化防止のため、プラズマCVDによる酸化シリコン保護膜等の成膜が実行される。
このような場合に、従来、射出成型機により射出成型されたワークを、一旦、一定量だけストックした上で、別の工場においてスパッタリングやプラズマCVDによる成膜を実行していた。このような場合においては、高品質の成膜を実行するために、ワークの表面に付着した水分等の吸着ガスを十分に真空排気して取り除く必要がある。このため、従来は、多数のワークをまとめてチャンバー内に設置し、チャンバー内を油拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ、クライオポンプなどのような超高真空ポンプで十分に真空排気して水分等の吸着ガスを取り除いた上で成膜作業を行っていた。このため、大型の装置が必要となるばかりではなく、処理に長い時間を要していた。
また、スパッタリングによる成膜後のワークは、別の成膜装置に搬送され、その成膜装置のチャンバー内でHMDSO(ヘキサ−メチル−ジ−シロキサン)等のモノマーガスを利用したプラズマCVDを行うことにより、スパッタリングによる成膜後の表面に保護膜の成膜を行っている。
また、スパッタリングによる成膜と複合成膜あるいは重合成膜とを同一のチャンバー内で実行する装置も提案されている。特許文献1には、スパッタリング用電極と複合成膜あるいは重合成膜用電極とを所定距離だけ離隔した位置に配置した成膜装置が開示されている。この成膜装置においては、最初に、ワークとスパッタリング電極とを対向配置するとともに、チャンバー内に不活性ガスを導入した後、スパッタリング電極に直流を印加してスパッタリングによる成膜を実行する。次に、ワークを移動させてワークと複合成膜あるいは重合成膜用電極とを対向配置するとともに、チャンバー内にHMDSO等のモノマーガスを導入した後、複合成膜あるいは重合成膜用電極に高周波電圧を印加して、複合成膜あるいは重合成膜を実行している。この特許文献1に記載の成膜装置においては、使用しないターゲット上にシャッターを配置する構成を有している。
また、特許文献2には、スパッタリング用電極とプラズマ重合用電極とを兼用する兼用電極を有する成膜装置が開示されている。この成膜装置においては、最初に、チャンバー内に不活性ガスを導入した後、兼用電極に直流あるいは高周波を印加してスパッタリングによる成膜を実行し、次に、チャンバー内にHMDSO等のモノマーガスを導入した後、兼用電極に高周波電圧を印加してプラズマ重合による成膜を実行している。
特開2011−58048号公報 特開平10−195651号公報
特許文献1に記載の成膜装置によれば、スパッタリングによる成膜と複合成膜あるいは重合成膜とを同一のチャンバー内で実行することができる。しかしながら、スパッタリングによる成膜と複合成膜あるいは重合成膜とを別々の位置で実行することから、チャンバーのサイズが大型化し、装置のコストが上昇するのみではなく、チャンバー内の減圧や気体の入れ替えに時間がかかるという問題が生ずる。
一方、特許文献2に記載の成膜装置によれば、装置を小型化できることから、装置のコストダウンと成膜処理の効率化を図ることができるが、その一方で、スパッタリングによる成膜後にプラズマ重合による成膜を実行するときに、電極が重合堆積物により汚染されるという問題が生ずる。このような重合堆積物による汚染が生じたときには、次のスパッタリングによる成膜時に、スパッタリング成膜の性能が低下するという問題が生ずる。このため、特許文献2に記載された成膜装置においては、プラズマ重合による成膜実行後、直流を利用したスパッタリングによる成膜の実行前に、高周波スパッタリング法等を実行することにより、電極の表面をクリーニングする必要があるという問題がある。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、スパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを同一のチャンバー内で同一の電極を使用して実行した場合においても、電極が汚染されることなく、効率的にスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行することが可能な成膜装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、単一のチャンバー内において、ワークに対してスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行する成膜装置であって、ターゲット材料を備えた電極と、前記電極に高周波電圧を印加する高周波電源と、前記チャンバー内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、前記チャンバー内に原料ガスを供給する原料ガス供給部と、前記チャンバー内を減圧する減圧手段と、前記ターゲット材料と接触した状態で当該ターゲット材料を覆う状態と、前記ターゲット材料を開放する状態とを切替可能なシャッターを備えたシャッター機構とを備え、前記スパッタリングによる成膜時には前記シャッターを開放することにより前記ターゲット材料を備えた電極をスパッタリング用の電極として機能させ、前記プラズマCVDによる成膜時には前記シャッターにより前記ターゲット材料を前記ターゲット材料と接触した状態で覆うことにより、前記ターゲット材料を備えた電極と前記シャッターとをプラズマCVD用の電極として機能させることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電極は、マグネトロン電極である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記シャッターは、伝導体から構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記シャッターは、前記プラズマCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質から構成される。
請求項5に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記シャッターは、伝導体と、前記伝導体における前記ワーク側の表面に形成された前記プラズマCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質とから構成される。
請求項6に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッターは、非磁性体から構成される。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッターは、少なくともその一部が磁性体から構成される。
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記電極に直流電圧を印加する直流電源をさらに備える。
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッター機構は、一対のシャッターと、この一対のシャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームとを備え、前記一対のシャッターが中央から両側に向かって互いに異なる方向に揺動することにより開放状態となる構造を有する。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、前記一対のシャッターの先端部は、前記電極から前記ワークに向かう方向と交差する方向を向く当接面において互いに当接する。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッター機構は、前記シャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームを備え、前記シャッターは、前記アームに対して揺動可能に配設される。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の発明において、前記アームは、前記揺動軸と平行に延びる軸を中心として互いに蝶動可能な一対のアーム部材と、これら一対のアーム部材の姿勢を直線状とするための、前記一対のアーム部材のうちの一方のアーム部材に付設され、他方のアーム部材を挟持する一対の板バネと、を備える。
請求項13に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記シャッター機構は、前記シャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームを備え、前記アームと前記シャッターとの間に、前記スパッタリングによる成膜時に前記アームと前記シャッターとにわたる膜が形成されることを防止するための庇部が形成された絶縁部材が配設される。
請求項1に記載の発明によれば、スパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを同一のチャンバー内で同一の電極を使用して実行した場合においても、シャッターの作用により、電極が汚染されることなく効率的にスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行することが可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、マグネトロン電極を採用することにより、プラズマをターゲット付近に封じ込めてプラズマ密度を高めることで、スパッタリング速度を向上させることが可能となる。
請求項3に記載の発明によれば、シャッターが伝導体から構成されることから、このシャッターを効率的にプラズマCVD用の電極として機能させることが可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、シャッターがCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質から構成されることから、プラズマCVD時に、シャッターの材質に由来する成膜領域への不純物の混入を防止することが可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、シャッターが、伝導体とCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質とから構成されることから、伝導体により電極機能を効率的に維持しつつ、成膜領域への不純物の混入を防止することが可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、非磁性体のシャッターを採用することにより、プラズマCVDによる成膜時にシャッターにより電極におけるターゲット材料を覆った場合においても、マグネトロン電極によるマグネトロン放電の作用を効率的に得ることができ、プラズマCVDによる成膜速度を向上させることが可能となる。
請求項7に記載の発明によれば、シャッターの少なくとも一部が磁性体から構成されることから、プラズマCVD時のプラズマの密度またはプラズマの分布をコントロールすることが可能となり、プラズマCVDによる成膜の膜厚や膜質をコントロールするためのパラメータを増加させることが可能となる。
請求項8に記載の発明によれば、直流電源をさらに備えることから、直流スパッタリングが可能な材料を使用する場合に、スパッタリングによる成膜をより高速に実行することが可能となる。
請求項9に記載の発明によれば、一対のシャッターが中央から両側に向かって互いに異なる方向に揺動することにより開放状態となる構造を採用することから、シャッターを開閉するときに必要な占有空間を小さくすることができ、チャンバーの小型化を図ることが可能となる。
請求項10に記載の発明によれば、一対のシャッターの先端部が電極からワークに向かう方向と交差する方向を向く当接面において互いに当接することから、プラズマCVDによる成膜時に、一対のシャッター間の隙間から電極が汚染されることを有効に防止することが可能となる。
請求項11および請求項12に記載の発明によれば、シャッターがアームに対して揺動可能に配設されることから、シャッターとターゲット材料を備えた電極とを全面において密着させることが可能となる。このため、電極の汚染をより確実に防止できるとともに、シャッターをプラズマCVD用電極としてより適切に機能させることが可能となる。
請求項13に記載の発明によれば、絶縁部材の作用により、アームとシャッターとを絶縁状態とすることができる。そして、絶縁部材における庇部の作用により、伝導体の成膜時に各アームと各シャッターとにわたる膜が形成されてチャンバーに連結されたアームと電極に当接するシャッターとが導通することにより、チャンバーと電極とが短絡することを防止することが可能となる。
この発明に係る成膜装置1を適用した成膜システムの概要図である。 この発明の第1実施形態に係る成膜装置1の概要図である。 この発明の第1実施形態に係る成膜装置1の電極20付近の拡大図である。 シャッター機構の拡大図である。 シャッター機構における絶縁部材36付近の拡大図である。 シャッター31の各種の先端形状を示す説明図である。 他の実施形態に係るシャッター31の構成を示す説明図である。 他の実施形態に係るシャッター31の構成を示す説明図である。 この発明の第2実施形態に係る成膜装置1の電極20a、20b付近の拡大図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。最初に、この発明に係る成膜装置1を適用した成膜システムについて説明する。図1は、この発明に係る成膜装置1を適用した成膜システムの概要図である。
この成膜システムは、射出成型機2と、この発明に係る成膜装置1と、ワークWを射出成型機2から成膜装置1に搬送する搬送装置3とを備える。
射出成型機2において射出成型により形成されたワークWは、搬送装置3におけるハンド4により保持されて成膜装置1に搬送される。成膜装置1は、本体11と開閉部12とから構成されるチャンバー10を備える。搬送装置3により搬送されたワークWは、ハンド4により、成膜装置1における開閉部12に付設されたワーク載置部13上に載置される。しかる後、開閉部12が本体11側に移動することにより、ワークWは成膜装置1におけるチャンバー10内に配置される。
このような成膜システムによれば、射出成型機2の直近に成膜装置1を設置することができ、射出成型機2により射出成型されたワークWを、直接、成膜装置1に搬入することが可能となる。このため、射出成型後のワークWに対して水分等の吸着ガスが付着する前に、このワークWを成膜装置1に搬送することができることから、従来必要とされていた水分等の吸着ガスを取り除くための高真空ポンプを省略することが可能となる。このため、低コスト、低エネルギーを実現できるとともに、成膜作業を効率的に実行することが可能となる。
次に、この発明に係る成膜装置1の具体的構成について説明する。図2は、この発明の第1実施形態に係る成膜装置1の概要図であり、図3は、その電極20付近の拡大図である。
上述したように、この成膜装置1は、本体11と開閉部12とから構成されるチャンバー10を備える。開閉部12は、ワークWを搬入する搬入位置と、本体11との間で密閉されたチャンバー10を構成する閉鎖位置との間を移動可能となっている。開閉部12には、ワークWを載置するためのワーク載置部13が付設されている。また、図3に示すように、この成膜装置1は、その内部に磁石22を有する電極部21と、ターゲット材料23とからなる電極20を備える。この電極20は、絶縁部材14を介して、チャンバー10における本体11に装着されている。なお、チャンバー10を構成する本体11は、接地部19によりアースされている。
電極20は、スイッチ45を介して、フィルター42および直流電源41に接続されている。また、電極20は、スイッチ46を介して、マッチングボックス43および高周波電源44と接続されている。さらに、電極20におけるターゲット材料23の下方には、一対のシャッター31を含むシャッター機構が配設されている。なお、高周波電源44としては、例えば、数十MHz(メガヘルツ)程度の高周波を発生させるものを使用することができる。ここで、この明細書で述べる高周波とは、20kHz(キロヘルツ)以上の周波数を意味する。
図4は、シャッター機構の拡大図である。
このシャッター機構においては、シャッター31は、チャンバー10の本体11に連結された揺動軸15を中心に揺動するアーム39により支持されている。このアーム39は、揺動軸15と平行に延びる軸34を中心として互いに蝶動可能な一対のアーム部材32、33と、これら一対のアーム部材32、33の姿勢を直線状とするための、一対のアーム部材32、33のうちの一方のアーム部材32にネジ37により取り付けられ、他方のアーム部材33を挟持する一対の板バネ35を備える。アーム部材32は、本体11に連結された揺動軸15を中心に揺動自在となっている。なお、このシャッター31は、金属等の伝導体で、かつ、非磁性体である材料から構成されている。このシャッター31の材質としては、例えば、アルミニュウムを採用することができる。
このシャッター機構においては、各アーム39が揺動軸15を中心に揺動することにより、一対のシャッター31は、図2および図3において実線で示す電極20におけるターゲット材料23を覆う閉鎖位置と、図2および図3において仮想線で示す電極20におけるターゲット材料23を開放する解放位置との間で揺動する。すなわち、一対のシャッター31は、閉鎖位置から、これらの一対のシャッター31が中央から両側に向かって互いに異なる方向に揺動することにより開放状態となる観音開き式の構造を有する。
図3において拡大して示すように、一対のシャッター31の先端部は、当接面38において互いに当接している。この状態において、当接面38は、電極20からワークWに向かう方向と直交する方向を向き、ターゲット材料23の表面と平行な面となる。このため、一対のシャッター31が閉鎖位置に配置されたときに、これらの当接面38を完全に密着した状態とすることが可能となる。これにより、後述するように、プラズマ重合による成膜時に、電極20におけるターゲット材料23が重合堆積物により汚染されるという現象を有効に防止することが可能となる。
また、このシャッター機構においては、アーム39は、上述したように、互いに蝶動可能な一対のアーム部材32、33と、これら一対のアーム部材32、33の姿勢を直線状とするための一対の板バネ35とを備える。このため、一対のシャッター31は、揺動軸15と平行な軸34を中心として傾斜する方向に揺動することができる。これにより、電極20におけるターゲット材料23の下面とシャッター31の上面が完全に平行となっていない場合においても、シャッター31をターゲット材料23に押し付けることにより、シャッター31がアーム部材33とともに板バネ35による力に抗して傾斜して、ターゲット材料23の下面とシャッター31の上面とを完全に密着させることが可能となる。
さらに、このシャッター機構においては、アーム部材33とシャッター31との間には、アーム部材33とシャッター31とを絶縁状態とするとともに、スパッタリングによる成膜時にアーム部材33とシャッター31とにわたる膜が形成されることを防止するための絶縁部材36が配設されている。
図5は、シャッター機構における絶縁部材36付近の拡大図である。
シャッター機構におけるアーム39を構成するアーム部材33のシャッター側の端縁には、絶縁部材36が付設されている。この絶縁部材36は、その両端に庇部48が形成された断面が略コの字状の形状を有する。ワークWには、電極20とチャンバー10との間で電圧が付与される。このため、チャンバー10における本体11に接続されたアーム39と電極20に当接するシャッター31とを絶縁状態としておく必要がある。
この時、後述するスパッタリングによる成膜時には、ワークWだけではなく、シャッター31やアーム39の表面にもターゲット材料23から成る膜が形成される。この膜が伝導体であった場合においては、この膜がアーム39のアーム部材33とシャッター31とにわたって形成されれば、チャンバー10に連結されたアーム39と電極20に当接するシャッター31とが導通することにより、チャンバー10と電極20とが短絡してしまう。しかしながら、図5に示すように、この絶縁部材36には庇部48が形成されていることから、シャッター31やアーム39の表面にターゲット材料23から成る膜100が形成された場合においても、庇部48の内側の領域Aには膜100が形成されないことになり、スパッタリングによる成膜時にアーム39とシャッター31とにわたる膜が形成され
ることを有効に防止することが可能となる。
再度、図2を参照して、チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁51および流量調整弁52を介して、アルゴン等の不活性ガスの供給部53と接続されている。また、チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁54および流量調整弁55を介して、HMDSOやHMDS(ヘキサ−メチル−ジ−シラザン)等の原料ガスの供給部56と接続されている。さらに、チャンバー10を構成する本体11は、ドライポンプ58およびメカニカルブースタポンプ57と接続されている。
次に、以上のような構成を有する成膜装置1による成膜動作について説明する。この成膜装置1により成膜動作を実行するときには、図1に示すように、射出成型機2において射出成型により形成されたワークWを、搬送装置3におけるハンド4により保持して、成膜装置1における開閉部12に付設されたワーク載置部13上に載置する。しかる後、開閉部12が本体11側に移動することにより、ワークWは、成膜装置1におけるチャンバー10内の電極20と対向する位置に配置される。
この状態において、チャンバー10内を0.1パスカルから5パスカル程度まで減圧する。この時には、最初に、ドライポンプ58を利用して高速でチャンバー10内を減圧した後、メカニカルブースタポンプ57を使用してチャンバー10内を高真空とする。また、シャッター機構により、一対のシャッター31を、図2および図3において仮想線で示す解放位置に配置する。なお、ドライポンプ58により必要な真空圧が得られる場合には、メカニカルブースタポンプ57を省略してもよい。
次に、開閉弁51を開放することにより、不活性ガスの供給部53からチャンバー10内にアルゴン等の不活性ガスを供給し、チャンバー10内の真空度が0.1〜5パスカルとなるように、チャンバー10内を不活性ガスで充満させる。そして、スイッチ45を閉じることにより、電極20に対してフィルター42を介して直流電源41から直流電圧を付与し、あるいは、スイッチ46を閉じることにより、電極20に対してマッチングボックス43を介して高周波電源44から高周波電圧を付与する。これにより、スパッタリング現象でターゲット材料23の薄膜がワークWの表面に形成される。
なお、電極20に対して直流電圧を付与した場合には、ターゲット材料23として直流スパッタリングが可能な材質を使用した場合に、スパッタリングによる成膜をより高速に実行することが可能となる。但し、この直流電源41とフィルター42とを省略し、高周波電源44のみを利用してスパッタリングを実行するようにしてもよい。
この時、この発明に係る成膜装置1においては、電極20内に磁石22を配設したマグネトロン電極を採用することにより、プラズマをターゲット材料23付近に封じ込めてプラズマ密度を高めることで、スパッタリング速度を向上させることが可能となる。
以上の工程によりスパッタリングによる成膜が終了すれば、引き続き、プラズマ重合による成膜を実行する。このプラズマ重合は、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)の一種である。プラズマ重合を実行する場合には、チャンバー10内を0.1パスカルから5パスカル程度まで減圧する。また、シャッター機構により、一対のシャッター31を、図2および図3において実線で示す閉鎖位置に配置する。
次に、開閉弁54を開放することにより、原料ガスの供給部56からチャンバー10内に原料ガスを供給し、チャンバー10内の真空度を0.1〜10パスカルとなるように、チャンバー10内を原料ガスで充満させる。そして、スイッチ46を閉じることにより、電極20に対してマッチングボックス43を介して高周波電源44から高周波電圧を付与する。この時には、シャッター31を電極20とともにプラズマ重合用の電極として機能させて、プラズマ重合による成膜を実行する。これにより、プラズマ重合反応で原料ガスの薄膜がワークWの表面に堆積する。
この時、この発明に係る成膜装置1においては、非磁性体のシャッター31を採用することにより、プラズマ重合による成膜時にシャッター31により電極20におけるターゲット材料23を覆った場合においても、磁石22によるマグネトロン放電の作用を得ることができる。このため、プラズマ重合による成膜時においても、その成膜速度を向上させることが可能となる。
また、この発明に係る成膜装置1においては、上述したように、板バネ35を利用したターゲット材料23の下面と伝導体からなるシャッター31の上面とを完全に密着させる構成を採用していることから、シャッター31を電極20と一体化させてプラズマ重合用の電極として有効に機能させることができるとともに、電極20におけるターゲット材料23を完全に閉鎖してその汚染を有効に防止することが可能となる。また、シャッター31が伝導体であることから、スパッタリングによる成膜を継続して実行することにより、ターゲット材料23が減少したとしても、重合による成膜状態を一定に維持することが可能となる。すなわち、このような場合においては、ターゲット材料23が金属等の導電性材料であるか否かにかかわらず、シャッター31が伝導体であれば、シャッター31とターゲット材料23とが完全に密着する状態で接触することと相俟って、表面側(ワークW側)の電圧を一面一様とすることができ、成膜状態を一定に維持することが可能となる。
また、この成膜装置1においては、アーム部材33とシャッター31との間には、スパッタリングによる成膜時にアーム部材33とシャッター31とにわたる膜100が形成されることを防止するための絶縁部材36が配設されていることから、チャンバー10に連結されたアーム39と電極20に当接するシャッター31とが導通してしまい、チャンバー10と電極20とが短絡することを防止することが可能となる。
さらに、この成膜装置1においては、上述したように、一対のシャッター31の先端部は、電極20からワークWに向かう方向と直交する方向を向く当接面38において互いに当接している。このため、一対のシャッター31が閉鎖位置に配置されたときに、これらの当接面38を完全に密着した状態とすることが可能となる。これにより、プラズマ重合による成膜時に、電極20におけるターゲット材料23が重合堆積物により汚染されるという現象を有効に防止することが可能となる。
図6は、シャッター31の各種の先端形状を示す説明図である。
図6(a)に示すように、一対のシャッター31の先端部が電極20からワークWに向かう方向を向いていた場合には、シャッター31を閉鎖位置から解放位置に移動させるときに、両方のシャッター31の干渉を避けるために、両シャッター31間に隙間を設ける必要がある。このため、この隙間により、プラズマ重合による成膜時に、電極20におけるターゲット材料23が重合堆積物により汚染されるという現象が発生する。
これに対して、図3および図6(b)に示すように、一対のシャッター31の先端部が、電極20からワークWに向かう方向と直交する方向を向く当接面38において互いに当接した場合には、このような隙間の発生を防止することが可能となる。
なお、図6(c)に示すように、一方のシャッター31の先端部が他方のシャッター31を覆う形状を有し、これらのシャッター31の先端部が電極20からワークWに向かう方向と直交する方向を向く当接面において互いに当接する構成を採用してもよい。さらには、図6(d)に示すように、一対のシャッター31の先端部が、電極20からワークWに向かう方向と交差する方向を向く傾斜した当接面において互いに当接する構成を採用した場合においても、同様に、隙間の発生を防止することが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、シャッター31の材質として、伝導体を採用している。しかしながら、シャッター31の材質として伝導体以外のものを採用してもよい。このような材質を採用した場合においても、スパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行することが可能となる。
また、シャッター31の材質として、プラズマ重合による成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質を採用するようにしてもよい。このように、プラズマ重合による成膜により形成される膜と組成が近い材質を使用した場合においては、プラズマ重合時に、シャッター31の材質に由来する成膜領域への不純物の混入を防止することが可能となる。この場合に、例えば、原料ガスとしてHMDSOやHMDSを使用してシリコン酸化膜を成膜する場合においては、シャッター31としてシリコン酸化物を使用すればよい。また、例えばDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を成膜する場合においては、シャッター31として炭素材料を使用すればよい。この場合においても、シャッター31とターゲット材料23とが完全に密着する状態で接触していることから、ターゲット材料23の汚染を好適に防止することが可能となる。
さらに、シャッター31として、伝導体と、この伝導体におけるワークW側の表面に形成されたCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質との両方から構成されるものを使用してもよい。図7は、このような実施形態に係るシャッター31の構成を示す説明図である。
図7に示すシャッター31は、伝導体31aと、この伝導体31aの下面(ワークW側の表面)に形成されたCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質31bとから構成される。このような構成を採用した場合には、伝導体31aにより電極機能を効率的に維持しつつ、成膜領域への不純物の混入を防止することが可能となる。
さらに、上述した実施形態においては、シャッター31として、非磁性体からなるものを使用しているが、シャッター31として、その一部または全部が磁性体であるものを採用してもよい。図8は、このような実施形態に係るシャッター31の構成を示す説明図である。
図8(a)に示すシャッター31は、その全体が磁性体より構成される。このような構成を採用した場合においては、シャッター31を構成する磁性体の厚み等を調整することにより、磁石22によるマグネトロン放電の作用を調整することが可能となる。また、図8(b)に示すシャッター31は、非磁性体31cの下面に磁性体31dを付設した構成を有する。このような構成を採用した場合には、磁性体31dの厚み、形状、配置等を調整することにより、磁場分布を調整することが可能となる。
図8(a)、図8(b)のいずれの場合においても、磁場の影響を制御することにより、プラズマ重合時のプラズマの密度およびプラズマの分布をコントロールすることが可能となり、プラズマ重合により成膜される重合膜の膜厚や膜質をコントロールするためのパラメータを増加させることが可能となる。
次に、この発明の他の実施形態について説明する。図9は、この発明の第2実施形態に係る成膜装置1の電極20a、20b付近の拡大図である。なお、上述した第1実施形態と同様の部材については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
この実施形態においては、第1実施形態における電極20と同様の構成を有する一対の電極20a、20bをチャンバー10の本体11の上部に配設し、これらの電極20a、20bをLF電源49に接続した構成を有する。ここで、LF電源49は、高周波電源の一種であり、例えば、20kHzから100kHzの周波数の高周波を発生させるものである。
この第2実施形態に係る成膜装置1においてスパッタリングによる成膜を実行するときには、第1実施形態と同様、一対のシャッター31を図9において仮想線で示す解放位置に配置する。また、第1実施形態と同様に、チャンバー10内にアルゴン等の不活性ガスを充満させる。そして、LF電源49により一対の電極20a、20bに、互いに逆位相の電圧を交互に印加する。プラズマ中のアルゴンイオンは陽イオンであることから、負電位のターゲット材料がスパッタされることになる。すなわち、スパッタ現象は、電極20aと電極20bとで交互に発生する。
一方、この第2実施形態に係る成膜装置1においてプラズマ重合による成膜を実行するときには、第1実施形態と同様、一対のシャッター31を図9において実線で示す閉鎖位置に配置する。また、チャンバー10内に原料ガスを充満させる。そして、LF電源49により一対の電極20a、20bに電圧を印加する。これにより、シャッター31を電極20a、20bとともに、プラズマ重合用の電極として機能させて、プラズマ重合による成膜を実行することが可能となる。
この第2実施形態に係る成膜装置1においては、LF電源49を使用するだけで、高周波電源44やマッチングボックス43を使用する必要がないことから、装置を安価に製造することができる。また、ターゲット材料23に重合堆積物が付着した場合においても、LF電源49を使用してスパッタリングによる成膜を実行するときに、スパッタと同時にターゲット材料のクリーニング効果を奏することが可能となる。
1 成膜装置
2 射出成型機
3 搬送装置
4 ハンド
10 チャンバー
11 本体
12 開閉部
13 ワーク載置部
14 絶縁部材
15 揺動軸
19 接地部
20 電極
21 電極部
22 磁石
23 ターゲット材料
31 シャッター
32 アーム部材
33 アーム部材
34 軸
35 板バネ
36 絶縁部材
38 当接面
39 アーム
41 直流電源
42 フィルター
43 マッチングボックス
44 高周波電源
45 スイッチ
46 スイッチ
48 庇部
49 LF電源
51 開閉弁
52 流量調整弁
53 不活性ガスの供給部
54 開閉弁
55 流量調整弁
56 原料ガスの供給部
57 メカニカルブースタポンプ
58 ドライポンプ
100 膜
W ワーク

Claims (13)

  1. 単一のチャンバー内において、ワークに対してスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行する成膜装置であって、
    ターゲット材料を備えた電極と、
    前記電極に高周波電圧を印加する高周波電源と、
    前記チャンバー内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部と、
    前記チャンバー内に原料ガスを供給する原料ガス供給部と、
    前記チャンバー内を減圧する減圧手段と、
    前記ターゲット材料と接触した状態で当該ターゲット材料を覆う状態と、前記ターゲット材料を開放する状態とを切替可能なシャッターを備えたシャッター機構とを備え、
    前記スパッタリングによる成膜時には前記シャッターを開放することにより前記ターゲット材料を備えた電極をスパッタリング用の電極として機能させ
    前記プラズマCVDによる成膜時には前記シャッターにより前記ターゲット材料を前記ターゲット材料と接触した状態で覆うことにより、前記ターゲット材料を備えた電極と前記シャッターとをプラズマCVD用の電極として機能させることを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記電極は、マグネトロン電極である成膜装置。
  3. 請求項2に記載の成膜装置において、
    前記シャッターは、伝導体から構成される成膜装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の成膜装置において、
    前記シャッターは、前記プラズマCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質から構成される成膜装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の成膜装置において、
    前記シャッターは、伝導体と、前記伝導体における前記ワーク側の表面に形成された前記プラズマCVDによる成膜により形成される膜と共通の元素をもつ材質とから構成される成膜装置。
  6. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記シャッターは、非磁性体から構成される成膜装置。
  7. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記シャッターは、少なくともその一部が磁性体から構成される成膜装置。
  8. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記電極に直流電圧を印加する直流電源をさらに備える成膜装置。
  9. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記シャッター機構は、一対のシャッターと、この一対のシャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームとを備え、前記一対のシャッターが中央から両側に向かって互いに異なる方向に揺動することにより開放状態となる構造を有する成膜装置。
  10. 請求項9に記載の成膜装置において、
    前記一対のシャッターの先端部は、前記電極から前記ワークに向かう方向と交差する方向を向く当接面において互いに当接する成膜装置。
  11. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記シャッター機構は、前記シャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームを備え、
    前記シャッターは、前記アームに対して揺動可能に配設される成膜装置。
  12. 請求項11に記載の成膜装置において、
    前記アームは、前記揺動軸と平行に延びる軸を中心として互いに蝶動可能な一対のアーム部材と、これら一対のアーム部材の姿勢を直線状とするための、前記一対のアーム部材のうちの一方のアーム部材に付設され、他方のアーム部材を挟持する一対の板バネと、を備える成膜装置。
  13. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記シャッター機構は、前記シャッターをチャンバーに連結された揺動軸を中心に揺動させるアームを備え、
    前記アームと前記シャッターとの間に、前記スパッタリングによる成膜時に前記アームと前記シャッターとにわたる膜が形成されることを防止するための庇部が形成された絶縁部材を配設した成膜装置。
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