JP4615464B2 - プラズマ処理装置用電極アッセンブリ及びプラズマ処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、プラズマエッチング等のプラズマ処理を行うためのプラズマ処理装置用電極アッセンブリ及びプラズマ処理装置に関する。
半導体装置や液晶表示装置等の製造工程においては、プラズマを用いて各種の処理を行うプラズマ処理が多用されている。このようなプラズマ処理を行うプラズマ処理装置としては、例えば、処理チャンバー内に、対向配置された一対の対向電極の間に高周波電界を形成してプラズマを発生させる所謂平行平板型のプラズマ処理装置が知られている。
近年の半導体装置の製造工程等においては、生産性の向上等を図るため、被処理基板である半導体ウエハが次第に大径化されている。このため、上記のような平行平板型のプラズマ処理装置では、広い面積範囲において、プラズマ密度の均一なプラズマを発生させてプラズマ処理の面内均一性を高める必要が生じている。
上記のようなプラズマ密度は、電極の中央部で高くなり、周辺部で低くなる傾向がある。このため、プラズマ処理装置用電極アッセンブリにおいては、処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材(例えば、シリコン等から構成される)と、その裏面側に配置される部材であるスペーサ等との間に、電極の中央部付近のみ間隙が形成されるようにして、プラズマ密度の均一化を図ることが行われている。また、電極表面部材等を、中央部と周辺部と電気抵抗の異なる別部材で構成してプラズマ密度の均一化を図る技術も知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2000−323456号公報
上記の従来技術のうち、電極表面部材とその裏面側に配置されるスペーサ等の間に間隙を設ける技術では、この間隙内で異常放電が発生する場合があるという課題がある。また、電極表面部材等を、中央部と周辺部と電気抵抗の異なる別部材で構成する技術では、構成部材の数が多くなるため、プラズマ処理装置用電極アッセンブリの組み立てやメンテナンスが煩雑になるという課題がある。
本発明は、上記従来の事情に対処してなされたもので、異常放電の発生や、組み立て及びメンテナンスの煩雑さを招くことなく、プラズマ密度の均一化を図ることができ、面内均一性の良好なプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処理装置用電極アッセンブリ及びプラズマ処理装置を提供することを目的とする。
請求項1のプラズマ処理装置用電極アッセンブリは、被処理基板が収容される処理チャンバー内に高周波電界を形成してプラズマを発生させるためのプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材を具備したことを特徴とする。
請求項2のプラズマ処理装置用電極アッセンブリは、請求項1記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、前記板状部材が、前記処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材であることを特徴とする。
請求項3のプラズマ処理装置用電極アッセンブリは、請求項1記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、前記板状部材が、前記処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材の裏面側に配置される部材であることを特徴とする。
請求項4のプラズマ処理装置用電極アッセンブリは、請求項1〜3いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、前記板状部材が、前記中央部と前記周辺部との間に位置し、前記中央部の電気抵抗値と前記周辺部の電気抵抗値との中間の電気抵抗値を有する中間部を有することを特徴とする。
請求項5のプラズマ処理装置は、請求項1〜4いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリを具備し、当該プラズマ処理装置用電極アッセンブリに高周波電力を供給するよう構成されたことを特徴とする。
請求項6のプラズマ処理装置は、請求項1〜4いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリを具備し、当該プラズマ処理装置用電極アッセンブリが接地電位とされるよう構成されたことを特徴とする。
本発明によれば、異常放電の発生や、組み立て及びメンテナンスの煩雑さを招くことなく、プラズマ密度の均一化を図ることができ、面内均一性の良好なプラズマ処理を行うことのできるプラズマ処理装置用電極アッセンブリ及びプラズマ処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るプラズマ処理装置としてのプラズマエッチング装置の全体の断面構成を示すものであり、図2は、その要部断面構成示すものである。
プラズマエッチング装置1は、電極板が上下平行に対向し、プラズマ形成用電源が接続された容量結合型平行平板エッチング装置として構成されている。
プラズマエッチング装置1は、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウム等からなり円筒形状に成形された処理チャンバー(処理容器)10を有しており、この処理チャンバー10は接地されている。処理チャンバー10内の底部にはセラミックなどの絶縁板11を介して、被処理物、例えば半導体ウエハWを載置するための略円柱状のサセプタ支持台12が設けられている。さらに、このサセプタ支持台12の上には、下部電極を構成するサセプタ13が設けられている。このサセプタ13には、ハイパスフィルター(HPF)62が接続されている。
サセプタ支持台12の内部には、冷媒室19が設けられており、この冷媒室19には、冷媒が冷媒配管20a,20bを介して導入されて循環し、その冷熱がサセプタ13を介して半導体ウエハWに対して伝熱され、これにより半導体ウエハWが所望の温度に制御される。
サセプタ13の上には、半導体ウエハWと略同形の静電チャック14が設けられている。静電チャック14は、導電膜からなる電極板15と、この電極板15を挟持する一対の絶縁層又は絶縁シートからなり、電極板15には直流電源16が後述する接続端子58及び可動給電棒67を介して電気的に接続されている。この静電チャック14は、直流電源16によって印加された直流電圧に起因するクーロン力又はジョンソン・ラーベック力によって半導体ウエハWを吸着保持する。
サセプタ13の内部には、静電チャック14の上面から突出自在に複数のプッシャーピン56が設けられている。これらのプッシャーピン56は、例えば、モータとボールねじ等からなる駆動機構によって駆動され、半導体ウエハWを搬送ロボット等との間で受け渡しする際に、半導体ウエハWを静電チャック上に持ち上げた状態で支持する。
サセプタ13の上には、静電チャック14の周囲を囲むように、環状のフォーカスリング17が配置されている。このフォーカスリング17は、シリコン等から構成され、エッチングの均一性を向上させる作用を有する。フォーカスリング17の周囲には、フォーカスリング17の側部を保護するカバーリング54が配置されている。また、サセプタ13及びサセプタ支持台12の側面には、例えば石英からなる円筒状の内壁部材18が設けられている。
絶縁板11、サセプタ支持台12、サセプタ13、静電チャック14には、半導体ウエハWの裏面に、伝熱媒体(例えばHeガス等)を供給するためのガス通路21が形成されており、この伝熱媒体を介してサセプタ13の冷熱が半導体ウエハWに伝達され半導体ウエハWが所定の温度に維持されるようになっている。
サセプタ13の上方には、このサセプタ13と平行に対向して上部電極22が設けられている。サセプタ13と上部電極22との間は、プラズマ生成空間Sとして機能する。上部電極22は、環状の外側上部電極23と、この外側上部電極23の内側に配置された円板形状の内側上部電極24とで構成されている。内側上部電極24と、外側上部電極23との間には、例えば石英等からなる誘電体25が配置され、これらは絶縁されている。内側上部電極24と、外側上部電極23との間に誘電体25を挿むことによってコンデンサが形成される。このコンデンサのキャパシタンスは、内側上部電極24と、外側上部電極23との間のギャップの大きさと誘電体25の誘電率とに応じて所望の値にされる。外側上部電極23と処理チャンバー10の側壁との間には、例えば、アルミナ又はイットリア等からなる環状の絶縁性遮蔽部材26が気密に配置されている。
外側上部電極23は、例えば、シリコン等から構成される。この外側上部電極23には、図2に示すように、整合器27、給電棒28、コネクタ29及び給電筒30を介して第1の高周波電源31が電気的に接続されている。第1の高周波電源31は、13.5MHz以上の高周波、例えば60MHzの高周波電圧を出力する。給電筒30は、略円筒状又は円錐状の導電板、例えば、アルミニウム板又は銅板からなり、下端が周方向で連続的に外側上部電極23に接続され、上端がコネクタ29を介して給電棒28に電気的に接続されている。給電筒30の外側では、処理チャンバー10の側壁が上部電極22の高さ位置よりも上方に延出して円筒状接地導体10aを構成している。この円筒状接地導体10aの上端部は筒状の絶縁部材63によって給電棒28から電気的に絶縁されている。本構成においては、コネクタ29からみた負荷回路において、給電筒30、外側上部電極23及び円筒状接地導体10aによって、給電筒30及び外側上部電極23を導波路とする同軸線路が形成される。
内側上部電極24は、多数のガス孔32aを有し、処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材32を有する。電極表面部材32の裏面側には、同じく多数のガス孔34aを有するクーリングプレート34が設けられ、このクーリングプレート34と電極表面部材32との間には、同じく多数のガス孔37aを有するスペーサ37が設けられている。クーリングプレート34には、図示しない冷媒循環機構が設けられ、所望温度に設定可能とされている。
上記の電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34は、電極支持体33によって一体的に支持されている。電極表面部材32は、図示しないボルトによって電極支持体33に締結されており、このボルトの頭部は、電極表面部材34の下部に配置された環状のシールドリング53によって保護されている。
電極支持体33の内部には、後述する処理ガスが導入されるバッファ室が形成され、このバッファ室は、Oリング等からなる環状隔壁部材43で分離された中心バッファ室35及び周辺バッファ室36からなる。
本実施形態では、電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34及び電極支持体33によって、プラズマ処理装置用電極アッセンブリが構成されており、プラズマエッチング装置1のメンテナンス等において、これらを一体的に交換可能となっている。そして、上記の電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34のうちの少なくとも1つが、金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材とされている。このような金属基複合材(MMC(Metal Matrix Composites))としては、例えば、株式会社日本セラテック社製の金属基複合材を使用することができる。
このような金属基複合材では、金属に対してセラミックの含有割合を調整することによって、電気抵抗値の異なる領域を有する一体の部材を構成することが可能であり、これによって、電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34を、中央部が周辺部より高い抵抗値を有する一体の板状部材として製作することができる。なお、電極表面部材32を金属基複合材から構成する場合は、シリコンを基材とするものから構成することが好ましい。また、スペーサ37、クーリングプレート34を金属基複合材から構成する場合は、アルミニウム合金等を基材とするものから構成することができる。
上記のように、プラズマ処理装置用電極アッセンブリを構成する電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34の少なくとも1つを、金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材とすることにより、例えば、電極表面部材32とスペーサ37との間に、中央部のみ間隙を設けた場合と同様な効果、つまり、中央部分のプラズマ密度が高くなることを抑制することができ、面内均一性の良好なプラズマ処理を行うことができる。又、間隙を形成することがないので、間隙部分で異常放電が生じることを防止することができる。さらに、一体の板状部材から構成することによって、複数の部材から構成した場合のように、構造が複雑になったり、組み立てやメンテナンス等が煩雑化することを防止することができる。なお、電気抵抗値の分布は、図3に模式的に示すように中央部100aと周辺部100bの2つの領域に分けても良く、図4に模式的に示すように、中央部100aと周辺部100bの間に、これらの中間の抵抗値を有する中間領域100cを設け3つの領域に分けても良い。また、さらに多数の領域に分けても良い。
なお、上記のような金属基複合材は、プラズマエッチング装置1の他の構成部材にも使用することができる。例えば、処理チャンバー10を金属基複合材から構成し、内部にヒータ層とこのヒータ層の周囲を囲む絶縁層を設け、表面層を導体層とすることによって、ヒータが内蔵された一体型のチャンバーを構成することもできる。このような構成とすれば、処理チャンバー10の壁面の温度を制御できるとともに、別途にヒータやペルチエ素子を取り付けた場合に比べて洗浄時等の取り扱いを容易に行うことが可能となる。
内側上部電極24の電極支持体33には、整合器27、給電棒28、コネクタ29及び上部給電筒44を介して第1の高周波電源31が電気的に接続されている。上部給電筒44の途中には、キャパシタンスを可変調節できる可変コンンデンサ45が配置されている。
図1に示すように、処理チャンバー10の外部には、処理ガス供給源38が配置されている。この処理ガス供給源38からは、中心バッファ室35及び周辺バッファ室36に所望の流量比で処理ガスを供給できるようになっている。すなわち、処理ガス供給源38からのガス供給管39が途中で分岐管39a,39bに分岐し、流量制御弁40a,40bを介して中心バッファ室35及び周辺バッファ室36に接続されている。さらに、ガス供給管39には、マスフローコントローラ(MFC)41及び開閉弁42が介挿されている。
処理チャンバー10の底部には排気口46が設けられ、この排気口46に排気マニフォールド47を介して自動圧力制御弁(APCバルブ)48及びターボ分子ポンプ(TMP)49が接続されている。これらの自動圧力制御弁48及びターボ分子ポンプ49が協働して、処理チャンバー10内を所定の減圧雰囲気、例えば1Pa以下の所定の圧力まで真空引き可能なように構成されている。また、排気口46とプラズマ生成空間Sとの間には、複数の通気孔を有する環状のバッフル板50が、サセプタ支持台12を取り巻くように配置されている。このバッフル板50は、プラズマ生成空間Sから排気口46へのプラズマの漏洩を防止する。
また、処理チャンバー10の側壁には、半導体ウエハWの搬入出口51が設けられ、ここには、ゲートバルブ52が設けられている。そして、このゲートバルブ52を開にした状態で、搬入出口51を通じて、半導体ウエハWが隣接するロードロック室(図示せず)との間で搬送されるようになっている。また、搬入出口51及びプラズマ生成空間Sの間には、空気圧によって上下動するスライドバルブとしてのシャッタ55が配置されている。このシャッタ55は、半導体ウエハWのプラズマ生成空間Sへの搬入出においてゲートバルブ52が開いた時に、搬入出口51をプラズマ生成空間Sから遮断し、プラズマが搬入出口51を介して漏洩するのを防止する。
下部電極としてのサセプタ13には、下部給電筒57及び整合器58を介して第2の高周波電源59が接続されている。この第2の高周波電源59の周波数は2〜27MHzの範囲が好ましい。下部給電筒57の内側空間には、静電チャック14の電極板15に接続され、かつ、サセプタ13を貫通する接続端子58の端部が露出し、内部空間において上下動する可動給電棒67が配置されている。直流電源16が電極板15に直流電圧を印加する場合、可動給電棒67が上昇して接続端子58に接触し、直流電源16が電極板15に直流電圧を印加しない場合、可動給電棒67が下降して接続端子58から離れる。
可動給電棒67は底部にフランジを有し、また、下部給電筒57も内側空間に向けて突出するフランジを有する。可動給電棒67のフランジ及び下部給電筒57のフランジの間には可動給電棒67の上下動を規制する、絶縁体である窒化ケイ素(SiN)からなるバネ60が配置されている。このようにバネ60を絶縁体から構成することにより、高周波電力に起因する電磁誘導が発生せず、バネ60が高温になることがないのでその劣化を防止することができる。
内側上部電極24には、第1の高周波電源31からの高周波電力をグランドに通さず、第2の高周波電源59からの高周波電力をグランドへ通すローパスフィルタ(LPF)61が接続されている。一方、サセプタ13には、第1の高周波電源31からの高周波電力をグランドへ通すためのハイパスフィルタ(HPF)62が接続されている。
上記構成のプラズマエッチング装置1によって、半導体ウエハWのプラズマエッチングを行う場合、半導体ウエハWは、ゲートバルブ52が開放された後、図示しないロードロック室から処理チャンバー10内へと搬入され、静電チャック14上に載置される。そして、直流電源16から静電チャック14の電極板15に直流電圧が印加されることによって、半導体ウエハWが静電チャック14上に静電吸着される。次いで、ゲートバルブ52が閉じられ、APCバルブ48及びTMP49によって、処理チャンバー10内が所定の真空度まで真空引きされる。
その後、開閉弁42が開放されて、処理ガス供給源38から所定の処理ガス(エッチングガス)が、マスフローコントローラ41によってその流量を調整されつつ、中心バッファ室35及び周辺バッファ室36を通じて処理チャンバー10内のプラズマ生成空間S内に導入される。
そして、処理チャンバー10内の圧力が、所定の圧力に維持される。その後、第1の高周波電源31から所定の周波数の高周波電力が上部電極22に印加される。これにより、上部電極22と下部電極としてのサセプタ13との間に高周波電界が生じ、処理ガスが解離してプラズマ化する。
他方、第2の高周波電源59から、上記の第1の高周波電源31より低い周波数の高周波電力が下部電極であるサセプタ13に印加される。これにより、プラズマ中のイオンがサセプタ13側へ引き込まれ、イオンアシストによりエッチングの異方性が高められる。
この時、内側上部電極24において、サセプタ13上の半導体ウエハWに対向する中心シャワーヘッド及び周辺シャワーヘッドで処理ガス噴出流量の比率を任意に調整できるので、ガス分子又はラジカル密度の空間分布を半導体ウエハWの径方向で制御し、ラジカルベースによるエッチング特性の空間的な分布を任意に制御することができる。
また、上部電極22においては、プラズマ生成のための高周波電極として外側上部電極23を主、内側上部電極24を副とし、第1の高周波電源31、第2の高周波電源59によって上部電極22の直下の電子に与える電界強度の比率を調整可能にしている。したがって、イオン密度の空間分布を径方向で制御し、反応性イオンエッチングの空間的な特性を任意かつ精細に制御することができる。
さらに、内側上部電極24においては、電極表面部材32、スペーサ37、クーリングプレート34のうちの少なくとも1つが、金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材とされている。これによって、中央部分の高周波電界が強くなり、この部分のプラズマ密度が高くなることを抑制することができ、面内均一性の良好なプラズマ処理を行うことができる。
そして、プラズマエッチングが終了すると、高周波電力の供給及び処理ガスの供給が停止され、上記した手順とは逆の手順で、半導体ウエハWが処理チャンバー10内から搬出される。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、異常放電の発生や、組み立て及びメンテナンスの煩雑さを招くことなく、プラズマ密度の均一化を図ることができ、面内均一性の良好なプラズマ処理を行うことができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形が可能である。例えば、プラズマエッチング装置は、図1,2に示した平行平板型の上下部高周波印加型に限らず、例えば、図5に示すように、下部電極(サセプタ13)に、第1の高周波電源31と、第2の高周波電源59が接続された、下部2周波印加型のプラズマエッチング装置1a等にも同様にして適用することができる。
なお、図5のプラズマエッチング装置1aについては、図1,2に示したプラズマエッチング装置1と対応する部分に対応する符号を付して重複した説明は省略するが、この場合、上部電極22は、グランドに電気的に接続され、接地電位とされている。この上部電極を構成する電極表面部材32等を、金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材とすることによって上記の実施形態と同様な効果を得ることができる。なお、図5のプラズマエッチング装置1aでは、処理チャンバー10の外側に、回転可能な磁石70が設けられており、処理チャンバー10内に磁場を形成してプラズマの制御を行えるようになっている。
本発明の実施形態に係るプラズマエッチング装置の全体の構成を示す図。 図1のプラズマエッチング装置の要部構成を示す図。 抵抗値の分布の状態を説明するための図。 抵抗値の他の分布の状態を説明するための図。 他の実施形態に係るプラズマエッチング装置の全体の構成を示す図。
符号の説明
1……プラズマエッチング装置、10……処理チャンバー、22……上部電極、32……電極表面部材、33……電極支持体、34……クーリングプレート、37……スペーサ、W……半導体ウエハ。

Claims (6)

  1. 被処理基板が収容される処理チャンバー内に高周波電界を形成してプラズマを発生させるためのプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、
    金属基複合材からなり、中央部が周辺部より高い電気抵抗値を有する電気抵抗値の分布を有する板状部材を具備したことを特徴とするプラズマ処理装置用電極アッセンブリ。
  2. 請求項1記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、
    前記板状部材が、前記処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材であることを特徴とするプラズマ処理装置用電極アッセンブリ。
  3. 請求項1記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、
    前記板状部材が、前記処理チャンバー内に露出する露出面を構成する電極表面部材の裏面側に配置される部材であることを特徴とするプラズマ処理装置用電極アッセンブリ。
  4. 請求項1〜3いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリであって、
    前記板状部材が、前記中央部と前記周辺部との間に位置し、前記中央部の電気抵抗値と前記周辺部の電気抵抗値との中間の電気抵抗値を有する中間部を有することを特徴とするプラズマ処理装置用電極アッセンブリ。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリを具備し、
    当該プラズマ処理装置用電極アッセンブリに高周波電力を供給するよう構成されたことを特徴とするプラズマ処理装置。
  6. 請求項1〜4いずれか1項記載のプラズマ処理装置用電極アッセンブリを具備し、
    当該プラズマ処理装置用電極アッセンブリが接地電位とされるよう構成されたことを特徴とするプラズマ処理装置。
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