JP2015151618A - 成膜装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ワークに対して高品質な成膜処理を低タクトタイム・高スループットで実行することが可能な成膜装置を提供する。
【解決手段】 成膜装置は、分圧測定器18を備える。この分圧測定器18は、成膜チャンバー10内の酸素の分圧あるいは水分の分圧を測定する。また、成膜装置は、原子密度測定器17を備える。この原子密度測定器17は、成膜チャンバー10内における成膜を行うべき金属であるアルミニウムの原子の量としてのアルミニウム原子密度を測定する。成膜チャンバー10内の酸素あるいは水分分圧と金属薄膜を構成する原子の量との比が設定値以下となったときにスパッタリングが開始される。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ワークに対して金属薄膜を、スパッタリング等のPVD(Physical Vapor Deposition:物理気相成長)法により形成する成膜装置に関する。
例えば、自動車のヘッドランプのリフレクターや計器類は、射出成型された樹脂製品が使用される。そして、これらの樹脂製品に対しては、鏡面仕上げや金属質感を持たせる目的から、アルミニウム等の金属をターゲットとしたスパッタリングによる成膜がなされる。
また、スパッタリングによる成膜後には、金属膜の酸化防止や表面の傷付き等の保護のため、プラズマCVDによる酸化シリコン保護膜等の成膜が実行される。すなわち、スパッタリングによる成膜後のワークは、別の成膜装置に搬送され、その成膜装置の成膜チャンバー内でHMDSO(ヘキサ−メチル−ジ−シロキサン)等のモノマーガスを利用したプラズマCVDを行うことにより、スパッタリングによる成膜後の表面に保護膜の成膜を行っている。
スパッタリングによる成膜と複合成膜あるいは重合成膜とを同一の成膜チャンバー内で実行する装置も提案されている。特許文献1には、スパッタリング用電極と複合成膜あるいは重合成膜用電極とを所定距離だけ離隔した位置に配置した成膜装置が開示されている。この成膜装置においては、最初に、ワークとスパッタリング電極とを対向配置するとともに、成膜チャンバー内に不活性ガスを導入した後、スパッタリング電極に直流を印加してスパッタリングによる成膜を実行する。次に、ワークを移動させてワークと複合成膜あるいは重合成膜用電極とを対向配置するとともに、成膜チャンバー内にHMDSO等のモノマーガスを導入した後、複合成膜あるいは重合成膜用電極に高周波電圧を印加して、複合成膜あるいは重合成膜を実行している。この特許文献1に記載の成膜装置においては、使用しないターゲット上にシャッターを配置する構成を有している。
特開2011−58048号公報
このような樹脂製のワークに対する成膜時には、射出成型機より一定の間隔で送り出されるワークを、射出成型機によるワークの生産サイクルと連動した形で成膜することが好ましい。しかしながら、従来の成膜装置においては、成膜開始前の成膜チャンバー内の圧力を10−3Pa(パスカル)程度の高真空圧まで減圧を行わないと、スパッタリング後のワークの表面の反射率が低下したり、黄変と呼ばれる現象が発生したりするという問題が発生することが知られている。このため、減圧に長い時間を要するという問題があった。このような問題は、主として、成膜チャンバー内の酸素または水分の影響によるものである。
図9は、成膜チャンバー内のバックグラウンド圧力を0.5Pa程度の低真空でスパッタリングによる成膜を実行したときのアルゴン(Ar)と水分(HO)の分圧を示すグラフであり、図10は、それにより成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。また、図11は、成膜チャンバー内のバックグラウンド圧力を10−3Pa程度の高真空でスパッタリングによる成膜を実行したときのアルゴン(Ar)の分圧と水分(HO)を示すグラフであり、図12は、それにより成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。ここで、図9および図11の横軸は時間を示し、縦軸は成膜チャンバー内の分圧(Pa)比を示している。また、図10および図12の横軸は波長(nm)を示し、縦軸は反射率(%)を示している。さらに、図9および図11における符号Tは、スパッタリングによる成膜を実際に実行した時間を示している。
図9に示すように、成膜チャンバー内のバックグラウンド圧力を0.5Pa程度の低真空としてスパッタリングによる成膜を実行した場合と、図11に示すように、成膜チャンバー内のバックグラウンド圧力を10−3Pa程度の高真空とした場合では、成膜時のチャンバーのアルゴンの分圧に大きな差異はないが、水分の分圧は、高真空時においては低真空時の十分の一程度となっている。これは、減圧の程度により水分の分圧が大きく変化することを示している。
ここで、0.5Pa程度の低真空下でスパッタリングによる成膜を行った場合には、図10に示すように、特に、アルミニウム薄膜に対する短波長側での反射率が低くなる。これにより、アルミニウム薄膜の表面が黄色がかって見える黄変という現象が発生する。一方、10−3Pa程度の高真空下でスパッタリングによる成膜を行った場合には、アルミニウム薄膜に対して高い反射率を維持することが可能となる。このため、スパッタリングによる成膜時に高い反射率を得るためには、成膜チャンバー内の水分の分圧を小さくする必要があることが理解できる。スパッタリングによる成膜時に酸化作用を有する酸素の分圧についても、同様の考え方をとることができる。
そして、本願の発明者は、アルミニウム等の金属膜の反射率が、成膜チャンバー内の酸素または水分の影響だけではなく、金属薄膜を構成する原子、あるいは、この原子がイオン化されたものの影響を受け、金属薄膜の反射率は、成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量と成膜チャンバー内の金属薄膜を構成する原子の量との比により制御可能なことを見出した。すなわち、成膜チャンバーの真空度が比較的低く、酸素または水分の分圧が比較的高い状態でも、金属薄膜を構成する原子密度を増すことで、高い反射率を有する金属薄膜を成膜することが可能であることを確認した。
従って、この発明はこのような知見のもとでなされたものであり、ワークに対して高品質な成膜処理を低タクトタイム・高スループットで実行することが可能な成膜装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、ワークに対して金属薄膜をPVD成膜する成膜装置であって、成膜チャンバーと、前記成膜チャンバーを減圧する成膜チャンバー減圧部と、前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量を測定する第1測定部と、前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときにPVD成膜を開始させる制御部と、を備えることを特徴とする。
第2の発明は、前記成膜チャンバー内に配設されたターゲット材料を有するスパッタ電極と、前記成膜チャンバー内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部とをさらに備え、前記制御部は、前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する。
第3の発明は、前記第1測定部は、前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の分圧を測定することにより前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量を測定する。
第4の発明は、前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を測定する第2測定部をさらに備え、前記制御部は、前記第2測定部により測定された前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する。
第5の発明は、前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を測定する第2測定部と、成膜開始前に、前記スパッタ電極に対して電圧を印加して、前記第2測定部により測定した前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を記憶する記憶部とをさらに備え、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の分圧の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する。
第6の発明は、前記金属は、アルミニウム、アルミニウム合金、クロムあるいはSUSである。
第1の発明によれば、成膜チャンバー内の金属薄膜を構成する原子の量に対する成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときにPVD成膜を開始させることから、反射率の高い高品質な金属薄膜を成膜することが可能となる。
第2の発明によれば、必要最小限の真空度にてスパッタリングにより成膜を行うことから、真空引きに要する時間が短く、スパッタリングを早く開始することができ、高速成膜が可能となり、短いタクトタイムで高品質・高反射率の金属薄膜を成膜することが可能となる。
第3の発明によれば、成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の分圧を測定することにより、成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量を容易に測定することが可能となる。
第4の発明によれば、第2測定部により、成膜チャンバー内の金属薄膜を構成する原子の量を、リアルタイムで測定することが可能となる。
第5の発明によれば、予め実験的に想定しておいた成膜チャンバー内の金属薄膜を構成する原子の量を利用して、スパッタリングの開始時期を判定することが可能となる。
第6の発明によれば、酸化されやすいアルミニウム、アルミニウム合金、クロムあるいはSUSの薄膜を成膜する場合においても好適に成膜を実行することができ、高品質、高反射率の金属薄膜を成膜することが可能となる。
この発明に係る成膜装置の正面概要図である。 この発明に係る成膜装置の制御系を示すブロック図である。 第1成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルである。 第2成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルである。 第3成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルである。 第4成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルである。 各成膜条件における成膜チャンバー10内の水分の分圧とアルミニウムのプラズマ密度との比を示す表である。 各成膜条件におけるアルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。 成膜チャンバー内の圧力を0.5Pa程度の低真空としてスパッタリングによる成膜を実行したときのアルゴンと水分の分圧を示すグラフである。 アルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。 成膜チャンバー内の圧力を10−3Pa程度の高真空としてスパッタリングによる成膜を実行したときのアルゴンと水分の分圧を示すグラフである。 アルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係る成膜装置の正面概要図である。
この発明に係る成膜装置は、樹脂製のワークWに対してスパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを実行するものであり、本体11と開閉部12とから構成される成膜チャンバー10を備える。開閉部12は、射出成型された樹脂製のワークWを搬入する搬入搬出位置と、本体11との間でパッキング14を介して密閉された成膜チャンバー10を構成する閉鎖位置との間を移動可能となっている。開閉部12が搬入搬出位置に移動した状態においては、成膜チャンバー10の側面に、ワークWを成膜チャンバー10に対して搬入および搬出する開口部が形成されることになる。また、開閉部12に形成された通過孔を通過するようにして、ワークWを載置するためのワーク載置部13が配設されている。このワーク載置部13は、ワークWを載置した状態で開閉部12に対して相対的に移動可能となっている。
また、この成膜装置は、電極部21とターゲット材料22とからなるスパッタ電極23を備える。ターゲット材料22としては、アルミニウム(Al)が使用される。このスパッタ電極23は、図示を省略した絶縁部材を介して、成膜チャンバー10における本体11に装着されている。なお、成膜チャンバー10を構成する本体11は、接地部19によりアースされている。このスパッタ電極23は、直流電源41に接続されている。
この直流電源41としては、ターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上の投入電力となるように、スパッタ電極23に直流電圧を印加し得るものが使用される。すなわち、この直流電源41は、スパッタ電極23への投入電力として、ターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上を投入する。このスパッタ電極23への投入電力が大きくなると成膜チャンバー10内におけるアルミニウムの原子の量が多くなる。
なお、アルミニウムのかわりに、アルミニウム合金、クロムあるいはSUS等を使用してもよい。この発明に係る成膜装置によれば、酸化されやすいアルミニウム、アルミニウム合金、クロムあるいはSUSの薄膜を成膜する場合においても、好適に成膜を実行することができ、高品質、高反射率の金属薄膜を成膜することが可能となる。
ここで、成膜チャンバー10内においては、アルミニウムは原子として存在するだけではなくアルミニウムイオンとして存在する場合がある。この明細書においては、このように原子のまま存在するアルミニウムとイオンとして存在するアルミニウムとを、アルミニウム原子と呼称する。これは、他の原子についても同様である。
さらに、この成膜装置は、CVD電極24を備える。このCVD電極24は、スパッタ電極23と同様、図示を省略した絶縁部材を介して、成膜チャンバー10における本体11に装着されている。また、このCVD電極24は、マッチングボックス46および高周波電源45と接続されている。
なお、上述した高周波電源45としては、例えば、数十MHz(メガヘルツ)程度の高周波を発生させるものを使用することができる。ここで、この明細書で述べる高周波とは、20kHz(キロヘルツ)以上の周波数を意味する。
成膜チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁31および流量調整弁32を介して、アルゴン等の不活性ガスの供給部33と接続されている。また、成膜チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁34および流量調整弁35を介して、HMDSOやHMDS(ヘキサ−メチル−ジ−シラザン)等の原料ガスの供給部36と接続されている。また、成膜チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁81および流量調整弁82を介して、酸素の供給部83と接続されている。さらに、成膜チャンバー10を構成する本体11は、開閉弁39を介して、ターボ分子ポンプ37と接続されており、このターボ分子ポンプ37は、開閉弁48を介して補助ポンプ38と接続されている。さらに、この補助ポンプ38は、開閉弁49を介して成膜チャンバー10を構成する本体11とも接続されている。
また、この成膜装置は、図1において仮想線で示すように、スパッタ電極23と当接することによりターゲット材料22を覆う当接位置と、図1において実線で示すように、成膜チャンバー10の底部付近において支持部52により支持される退避位置との間を、エアシリンダ53の駆動で昇降可能なシャッター51を備える。このシャッター51は、金属等の伝導体で、かつ、非磁性体である材料から構成されている。シャッター51の材質としては、例えば、アルミニウムを採用することができる。
また、この成膜装置は、第1測定手段としての分圧測定器18を備える。この分圧測定器18は、成膜チャンバー10内の酸素の分圧あるいは水分の分圧を測定するものである。この分圧測定器18としては、例えば、四重極型質量分析計(Q−mass分析器)や、赤外線吸収検知器、プラズマ発光分析器を使用することができる。このように、四重極型質量分析計や、赤外線吸収検知器、あるいは、プラズマ発光分析器を使用した場合には、成膜チャンバー10内の酸素あるいは水分の分圧を精密かつ高精度に測定することが可能となる。
さらに、この成膜装置は、第2測定手段としての原子密度測定器17を備える。この原子密度測定器17は、成膜チャンバー10内における成膜を行うべき金属であるアルミニウムの原子の量としてのアルミニウム原子密度を測定するものである。この原子密度測定器17としては、例えば、四重極型質量分析計やプラズマ発光分析器を使用することができる。このように、四重極型質量分析計やプラズマ発光分析器を使用した場合には、成膜チャンバー10内の金属薄膜を構成する原子の量を精密かつ高精度に測定することが可能となる。なお、上述したように、成膜チャンバー10内においては、アルミニウムは原子として存在するだけではなくアルミニウムイオンとして存在する場合がある。この原子密度測定器17は、原子状態のアルミニウムまたはイオン状態のアルミニウムの密度を測定する。
図2は、この発明に係る成膜装置の制御系を示すブロック図である。
この成膜装置は、論理演算を実行するCPU、装置の制御に必要な動作プログラムが格納されたROM、制御時にデータ等が一時的にストアされるRAM等を備え、装置全体を制御する制御部70を備える。この制御部70は、成膜チャンバー10に配設された分圧測定器18および原子密度測定器17と接続されている。また、制御部70は、原子密度測定器17により測定した原子密度を記憶する原子密度記憶部16とも接続されている。また、制御部70は、図1に示すワーク載置部13を移動させる搬送機構を駆動制御する搬送機構駆動部71と、開閉弁31、34、39、48、49、81等を開閉制御する開閉弁駆動部72と、開閉部12を開閉制御する開閉部駆動部73と、スパッタ電極23およびCVD電極24を駆動制御する電極駆動部74とも接続されている。
次に、以上のような構成を有する成膜装置による成膜動作について説明する。この成膜装置により成膜動作を実行するときには、スパッタリングによる成膜を実行するときに、成膜チャンバー10内に存在するであろうアルミニウムの原子の量を、実験的に測定する。この場合においては、成膜チャンバー10内にワークWを搬入しない状態において、スパッタ電極23に対して直流電源41から直流電圧を付与する。これにより、スパッタリング時と同様の状態が成膜チャンバー10内に発生する。そして、このときの成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量を、原子密度測定器17により測定する。測定されたアルミニウムの原子の量は、図2に示す原子密度記憶部16に記憶される。
なお、このときに直流電源41からスパッタ電極23に供給される電力は、実際のスパッタリング時にスパッタ電極23に供給する電力と同じ値とする必要がある。これにより、実際のスパッタリング時における成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量を正確に測定することが可能となる。ここで、直流電源41からスパッタ電極23に供給する電力が大きいほど、成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量は大きくなる。
アルミニウムの原子の量の測定が完了すれば、射出成型されたワークWを、射出成形機より搬送し、成膜チャンバー10内に搬送する。このときには、開閉部12を搬入搬出位置に移動させた上で、図1において仮想線で示すように、ワーク載置部13に載置されたワークWを、成膜チャンバー10内のスパッタ電極23と対向する位置に配置する。このときには、図1において実線で示すように、シャッター51は、成膜チャンバー10の底部付近の退避位置に配置されている。
次に、開閉部12を閉鎖位置に配置し、成膜チャンバー10内を0.1パスカルから1パスカル未満の低真空まで減圧する。ターボ分子ポンプ37による減圧前に、ロータリーポンプ等の補助ポンプ38を使用して、100パスカル程度まで高速で減圧を行う。その後,その最大排気速度が1秒当たり300リットル以上のターボ分子ポンプ37を使用していることから、成膜チャンバー10内を20秒程度の時間で、0.1パスカルから1パスカル未満の低真空まで減圧することができる。
次に、開閉弁31を開放することにより、不活性ガスの供給部33から成膜チャンバー10内にアルゴン等の不活性ガスを供給し、成膜チャンバー10内の真空度が0.5〜3パスカルとなるように、成膜チャンバー10内を不活性ガスで充満させる。
また、このときには、分圧測定器18により、成膜チャンバー10内の酸素または水分の分圧を測定する。
成膜チャンバー10の減圧と、成膜チャンバー10内への不活性ガスの供給とを継続することにより、分圧測定器18により測定された成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧が設定値以下となれば、制御部70は、原子密度測定器17により測定し、原子密度記憶部16に記憶したアルミニウムの原子の量と、分圧測定器18により測定した成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧との比を演算する。すなわち、制御部70は、成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量に対する、成膜チャンバー10内の酸素の量または水分の量の比を演算する。そして、制御部70は、原子密度記憶部16に記憶したアルミニウムの原子の量に対する、分圧測定器18により測定した成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧(すなわち、酸素の量または水分の量)の比が設定値以下となったときに、スパッタ電極23に対して直流電源41から直流電圧を付与する。これにより、スパッタリング現象でターゲット材料22の薄膜がワークWの表面に形成される。なお、原子密度記憶部16に記憶したアルミニウムの原子の量に対する、この成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧の比については、後程、詳細に説明する。
スパッタリング工程においては、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して、1平方センチ当たり25ワット以上の投入電力となるように、直流電源41からスパッタ電極23に直流電圧が印加される。これにより、成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量を必要な値とすることができ、成膜チャンバー10内が低真空である場合であっても、成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量を十分なものとすることができ、樹脂製のワークWの表面にターゲット材料22による薄膜が好適に成膜される。例えば、樹脂製のワークWに対してアルミによる成膜を実行する場合等において、高反射率を有し、かつ、高密着性を有する薄膜を好適に成膜することが可能となる。
なお、スパッタリングによる成膜を実行中には、原子密度測定器17による成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量の測定と、分圧測定器18による成膜チャンバー10内の酸素または水分の分圧の測定とを継続する。そして、制御部70は、成膜チャンバー10内のアルミニウムの原子の量に対する酸素の分圧または水分の分圧の比が設定値以上となれば、警告表示を行う。なお、この場合に、スパッタ電極23に供給する電力を増加させるようにしてもよい。
以上の工程によりスパッタリングによる成膜が完了すれば、必要に応じて引き続き、プラズマ重合による成膜を実行する。
プラズマ重合による成膜が完了すれば、成膜チャンバー10内をベントする。そして、開閉部12を搬入搬出位置に配置した上でワーク載置部13を移動させ、ワーク載置部13上に載置された成膜完了後のワークWを成膜チャンバー10内から搬出して1サイクルの処理を終了する。
図3から図6は、互いに異なる第1から第4の成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルである。ここで、図3から図6における横軸は波長[nm]を示し、縦軸は発光強度(任意単位/Arbitrary Unit)を示している。なお、図3から図6においては、縦軸のスケールは、各々、異なるものとなっている。
図3は、第1成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルを示している。このときの成膜条件は、成膜ャンバー10内を0.9Paまで減圧した後、成膜チャンバー10内にアルゴンガスを供給して成膜チャンバー10内を2Paとした状態で、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して1平方センチ当たり10ワットの投入電力でスパッタリングを実行したものである。この図に示すように、第1成膜条件においては、水分に起因するHが比較的多く検出されている。
図4は、第2成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルを示している。このときの成膜条件は、成膜ャンバー10内を10−3Paまで減圧した後、成膜チャンバー10内にアルゴンガスを供給して成膜チャンバー10内を0.5Paとした状態で、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して1平方センチ当たり10ワットの投入電力でスパッタリングを実行したものである。この第2成膜条件においては、水分に起因するHは、ほとんど検出されていない。
なお、第1成膜条件を示す図3と第2成膜条件を示す図4との関係は、低真空でのスパッタリングを示す図9と、高真空でのスパッタリングを示す図11との関係に類似している。
図5は、第3成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルを示している。このときの成膜条件は、成膜ャンバー10内を0.9Paまで減圧した後、成膜チャンバー10内にアルゴンガスを供給して成膜チャンバー10内を2Paとした状態で、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して1平方センチ当たり35ワットの投入電力でスパッタリングを実行したものである。
図5においては縦軸のスケールが大きいことから図面上明確ではないが、この第3成膜条件においては、図3に示す第1成膜条件と同程度の水分に起因するHが検出されている。しかしながら、この第3成膜条件においては、スパッタ電極23に大きな電力を供給していることから、成膜チャンバー10内のAlの量が極めて多量となる。このため、図4に示す第2成膜条件と図5に示す第3成膜条件とにおいては、HとAlに関してプラズマ発光スペクトルは相似形となる。
図6は、第4成膜条件でスパッタリングを実行したときの成膜チャンバー10内におけるプラズマ発光スペクトルを示している。このときの成膜条件は、成膜ャンバー10内を10−3Paまで減圧した後、成膜チャンバー10内にアルゴンガスを供給して成膜チャンバー10内を0.5Paとした状態で、スパッタ電極23におけるターゲット材料22の表面積に対して1平方センチ当たり35ワットの投入電力でスパッタリングを実行したものである。この第4成膜条件においては、図4に示す第2成膜条件と同様、水分に起因するHはほとんど検出されていない。
図7は、各成膜条件における成膜チャンバー10内の水分の分圧とアルミニウムのプラズマ密度との比を示す表である。
この図においては、水分とアルミニウムの相対比を求めるために、アルミニウムとアルゴンとのカウント数の比と、水分とアルゴンの相対分圧とを利用している。なお、図3から図6に示すプラズマ発光スペクトルから水分に起因するHとアルミとの相対比を求めるようにしてもよい。この図に示すように、低真空低電力で成膜を実行する第1成膜条件では、アルミニウムに対する水分の相対比が大きくなっている。一方、高真空低電力で成膜を実行する第2成膜条件と低真空高電力で成膜を実行する第3成膜条件では、アルミニウムに対する水分の相対比は同等であり、高真空高電力で成膜を実行する第4成膜条件では、アルミニウムに対する水分の相対比が最も小さくなっている。
図8は、図3から図6に示す各成膜条件におけるアルミニウム薄膜の分光反射率を示すグラフである。横軸は波長[nm]、縦軸は反射率[%]を示す。この図において、二点鎖線は第1成膜条件により成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示し、一点鎖線は第2成膜条件により成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示し、破線鎖線は第3成膜条件により成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示し、実線は第4成膜条件により成膜されたアルミニウム薄膜の分光反射率を示している。
この図に示すように、高真空下でスパッタリングによる成膜を行った場合には、アルミニウム薄膜に対して高い反射率を維持することが可能となる。一方、低真空下でスパッタリングによる成膜を行った場合は、スパッタ電極23に供給する電力が小さいと、アルミニウム薄膜の反射率は、特に、短波長側で著しく低くなる。しかしながら、低真空下でスパッタリングによる成膜を行う場合であっても、スパッタ電極23に供給する電力が高く、成膜チャンバー10内のアルミニウム原子の量に対する水分の量の比を小さくした場合には、短波長側での反射率の低下を比較的軽微に抑えることが可能となる。
以上の実験結果より、アルミニウム等の金属膜の反射率が、成膜チャンバー10内の水分の量と、金属薄膜を構成する原子の量との比に依存することが明確となる。このため、スパッタリングによる成膜時に金属薄膜の高い反射率を得るためには、成膜チャンバー10内が低真空であっても、スパッタ電極23に大きな電力を供給して、水分の量に対してアルミニウム原子の量を増加させることにより、高い反射率を得ることができる。そして、成膜チャンバー10内の金属薄膜を構成するアルミニウムの原子の量に対する水分の量の比が設定値以下となったときにスパッタリングを開始する構成を採用することで、常に高い反射率の金属薄膜を得ることが可能となる。
この点については、水分の分圧だけではなく、スパッタリングによる成膜時に酸化作用を有する酸素の分圧についても、同様の考え方をとることができる。
なお、上述した実施形態においては、アルミニウムの原子の量を予め実験的に測定しておき、原子密度記憶部16に記憶したアルミニウムの原子の量に対する、分圧測定器18により測定した成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧の比が設定値以下となったときに、スパッタリングによる成膜を開始するようにしている。しかしながら、実際に原子密度測定器17により測定したアルミニウムの原子の量を使用し、原子密度測定器17により測定したアルミニウムの原子の量に対する分圧測定器18により測定した成膜チャンバー10内の酸素の分圧または水分の分圧の比が設定値以下となったときに、スパッタリングによる成膜を実行するようにしてもよい。この場合には、スパッタリングによる成膜の開始前には、ワークWをシャッター等により覆うようにすればよい。
また、上述した実施形態においては、スパッタリングによる成膜とプラズマCVDによる成膜とを、同一成膜チャンバー10内で連続して実行する成膜装置にこの発明を適用した場合について説明したが、スパッタリングによる成膜のみを実行する成膜装置にこの発明を適用してもよい。
10 成膜チャンバー
11 本体
12 開閉部
13 ワーク載置部
16 原子密度記憶部
17 原子密度測定器
18 分圧測定器
19 接地部
21 電極部
22 ターゲット材料
23 スパッタ電極
31 開閉弁
32 流量調整弁
33 不活性ガスの供給部
34 開閉弁
35 流量調整弁
36 原料ガスの供給源
37 ターボ分子ポンプ
38 補助ポンプ
39 開閉弁
41 直流電源
45 高周波電源
46 マッチングボックス
48 開閉弁
49 開閉弁
51 シャッター
70 制御部
71 搬送機構駆動部
72 開閉弁駆動部
73 開閉部駆動部
74 電極駆動部
81 開閉弁
82 流量調整弁
83 酸素の供給部
W ワーク

Claims (6)

  1. ワークに対して金属薄膜をPVD成膜する成膜装置であって、
    成膜チャンバーと、
    前記成膜チャンバーを減圧する成膜チャンバー減圧部と、
    前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量を測定する第1測定部と、
    前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときにPVD成膜を開始させる制御部と、
    を備えることを特徴とする成膜装置。
  2. 請求項1に記載の成膜装置において、
    前記成膜チャンバー内に配設されたターゲット材料を有するスパッタ電極と、
    前記成膜チャンバー内に不活性ガスを供給する不活性ガス供給部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する成膜装置。
  3. 請求項2に記載の成膜装置において、
    前記第1測定部は、前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の分圧を測定することにより前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量を測定する成膜装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の成膜装置において、
    前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を測定する第2測定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記第2測定部により測定された前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の量の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する成膜装置。
  5. 請求項2に記載の成膜装置において、
    前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を測定する第2測定部と、
    成膜開始前に、前記スパッタ電極に対して電圧を印加して、前記第2測定部により測定した前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量を記憶する記憶部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記成膜チャンバー内の前記金属薄膜を構成する原子の量に対する、前記第1測定部により測定された前記成膜チャンバー内の酸素あるいは水分の分圧の比が設定値以下となったときに、前記スパッタ電極に対して電圧を印加する成膜装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の成膜装置において、
    前記金属は、アルミニウム、アルミニウム合金、クロムあるいはSUSである成膜装置。

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