JP2016210259A - ヘッドアップディスプレイ - Google Patents

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    • G02B27/01Head-up displays

Abstract

【課題】
偏光サングラスを着用・非着用に依らず、透過反射面に対する表示光の入射角度の違いによる意図しない輝度のばらつきを抑制する。
【解決手段】
透過反射面1aに対する表示光Kの入射角度θに応じて画像表示部10が出力する表示光Kの光強度を調整する第一調整モードと、前記第一調整モードと比べて表示光Kの入射角度θに応じた光強度の変化率が大きくなるように画像表示部10が出力する表示光Kの光強度を調整する第二調整モードと、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、虚像を表示するヘッドアップディスプレイに関するものである。
ヘッドアップディスプレイは、自車両前方の風景(実景)に重畳画像を重ねて表示することで、実景に情報などを付加したり・特定の対象を強調したりする拡張現実(AR:Augmented Reality)を生成し、車両運転するユーザの視線移動を極力抑えつつ、所望の情報を的確に提供することで、安全で快適な車両運行に寄与するものである。
ところで、ヘッドアップディスプレイが搭載される車両には、体格の異なる運転者が搭乗する場合がある。運転者の体格が異なった場合、ヘッドアップディスプレイの虚像を視認する視点の高さが異なるため、ヘッドアップディスプレイは、その内部に設けられた表示光の方向を制御可能なリレー光学系を回転または/および移動させることで表示光を所定の視点高さに向けるように制御されることが望ましい。
表示光の方向が調整されると、ヘッドアップディスプレイから車両のフロントウインドシールド(透過反射面)に入射する表示光の入射角度が変化する。表示光の反射率は、反射面(透過反射面)に対する入射角度に依存するため、視点の高さの違いにより視認される虚像の輝度が異なってしまう。
例えば特許文献1に開示されているヘッドアップディスプレイは、凹面鏡を回転させることで表示光の方向を調整し、表示光を向ける方向(投影位置)に応じてヘッドアップディスプレイから出射される表示光の出力強度を調整することで、視点の高さの違いにより視認される虚像の輝度のばらつきを抑制している。
特開2009−132221号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたように裸眼を想定した表示光の出力強度調整では、ユーザが偏光サングラスを着用した場合、透過反射面に対する表示光の入射角度の違いに応じて視認される虚像の輝度がばらついてしまうことを本発明者は認識した。
したがって、本発明の1つの目的は、偏光サングラスを着用・非着用に依らず、透過反射面に対する表示光の入射角度の違いに応じた意図しない輝度のばらつきを抑制するヘッドアップディスプレイを提供することである。
本発明は、前記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明は、透過反射面に対する表示光の入射角度に応じて画像表示部が表示する表示画像の輝度を調整することにより、乗員の視点の高さの違いにより生じる虚像の意図しない輝度のばらつきを抑制するものであり、表示光の透過反射面に対する入射角度に応じた表示画像の輝度調整の変化率が異なる輝度調整モードを切り替えることで、偏光サングラスを非着用の際は、表示光の投影位置に応じて表示画像の輝度調整を緩やかにすることができ、偏光サングラスを着用の際は、表示光の投影位置に応じて表示画像の輝度調整を偏光サングラス非着用の際と比べて急にすることができるため、光サングラスを着用・非着用に依らず、表示光の投影位置の違いによる意図しない輝度のばらつきを抑制することができる、ことをその要旨とする。
本発明におけるヘッドアップディスプレイは、表示面に表示画像を表示する画像表示部と、前記画像表示部が前記表示面に表示する前記表示画像の表示光をユーザの前方に配置される透過反射面に向けるリレー光学系と、前記透過反射面に対する前記表示光の入射角度の大きさに応じて前記表示光の光強度を調整する第一調整モードと、前記第一調整モードと比べて前記透過反射面に対する前記表示光の入射角度の大きさに対する前記表示光の光強度の変化率が大きくなるように調整する第二調整モードと、を少なくとも切り替えて前記画像表示部を制御可能な表示制御部と、を備えるものである。
偏光サングラスを着用・非着用に依らず、透過反射面に対する表示光の入射角度の違いによる意図しない輝度のばらつきを抑制することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイの構成の例を示す図である。 図1に示される画像表示部の構成の例を示す図である。 図1に示される制御部の構成の例を示す図である。 図1に示されるヘッドアップディスプレイの虚像の相対輝度と透過反射面に入射する表示光の入射角との関係を示す。 図1に示されるヘッドアップディスプレイが実行する処理の例を示すフローチャートである。
以下に説明する実施形態は、本発明を容易に理解するために用いられ、当業者は、本発明が以下に説明される実施形態によって不当に限定されないことを留意すべきである。
図1を参照して、本発明のヘッドアップディスプレイ(以下、HUDと記載)100の構成について説明する。
図1に示すように、HUD100は、例えば、車両1に搭載され、車両1のフロントウインドシールド(透過反射面の一例)1aの一部に車両情報等の表示光Kを投影する。フロントウインドシールド1aは、表示光Kをユーザ(例えば、車両1の運転者)側に向けて反射し、所定のアイボックス2を生成する。ユーザは、視点3(ユーザの眼)をアイボックス2内におくことで、フロントウインドシールド1aを介した前方(車両1の進行方向)に仮想的に生成される虚像領域200内で虚像201を視認することができる。なお、虚像201は、アイボックス2(視点の位置)から前方方向(車両1の進行方向)に、例えば、5m〜10mの位置に離れて視認される。なお、図1において、虚像領域200を1つのみ記載しているが、後述する画像表示部10を複数備える、または/および後述するリレー光学系20に基づき画像表示部10から出射される表示光Kの結像距離を調整する、などの技術を用いることで、アイボックス2からの距離が異なる複数の虚像領域200を生成し、それぞれの虚像領域200上に虚像201を表示してもよい。
図1の車両1には、ユーザが操作する操作部5が搭載されている。図1の操作部5は、例えば、車両1の図示しないステアリングに設けられた複数のプッシュスイッチで構成される。操作部5は、ユーザが行う操作に応じた操作情報Cを後述する制御部40(インターフェース43)に出力する。なお、操作部5は、車両1内のステアリング以外の箇所に設けられたものであってもよい。また、スマートフォンなどの図示しない携帯機の操作信号を車両1側で無線受信することで、操作部5の代わりとしてもよい。
操作情報Cは、例えば、ユーザが偏光サングラスを装着か未装着かを示す情報や後述するアクチュエータ30を操作する情報などを含み、HUD100は、この偏光サングラスの装着状態を示す操作情報Cにより、後述する第一調整モード(装着モード)または第二調整モード(非装着モード)に切り替えて動作したり、後述するHUD100のアクチュエータ30を動作させる操作情報Cにより、アクチュエータ30を駆動してリレー光学系20を回転または/および移動させたりする。また、操作情報Cは、例えば、偏光サングラスの偏光度の大きさに関する情報、具体的には偏光サングラスの偏光度の数値や偏光度の大小などを示す情報を含んでもよい。HUD100は、この偏光サングラスの偏光度を示す操作情報Cにより、フロントウインドシールド1aに対する表示光Kの入射角度θに対する表示光Kの光強度の変化率を調整する。これらのHUD100の動作については、後で詳述する。
図1の車両1には、ユーザの視点3の位置を検出する視点位置検出部6が搭載されている。図1の視点位置検出部6は、例えば、車両1の内部の天井に設置され、ユーザを撮像する撮像部(図示しない)と、この撮像部が撮像したユーザの撮像画像を解析する画像解析部(図示しない)と、を備える。前記撮像部は、例えば、単眼または複眼の可視光カメラや赤外線カメラなどであり、前記画像解析部は、例えば、公知の画像処理、パターンマッチング法などを用いて前記撮像部が撮像したユーザの撮像画像を画像解析することで、少なくともユーザの視点3の鉛直方向の位置(高さ)を検出し、視点3の位置に関する視点位置情報GをHUD100(制御部40)に出力する。
視点位置情報Gは、例えば、鉛直方向におけるユーザの視点3の高さに関する情報を含み、HUD100は、この視点3の高さを示す視点位置情報Gに基づき、後述するアクチュエータ30を制御することでリレー光学系20を移動または/および回転させる。これにより、HUD100により生成されるアイボックス2をユーザの視点3の位置に合わせることができる。以下では、リレー光学系20を移動または/および回転させることを単に駆動とも呼ぶ。
図1のHUD100は、例えば、画像表示部10、リレー光学系20、アクチュエータ30及び制御部40を有する。HUD100は、一般的に車両1のダッシュボードの中に収納されるが、画像表示部10、リレー光学系20、アクチュエータ30及び制御部40の全部または一部がダッシュボードの外部に配置されてもよい。HUD100(制御部40)は、車両1に搭載される車載LAN(Local Area Network)などからなるバス4に接続され、このバス4から車両情報の一部又は全部を入力することができる。
図2は、図1に示される画像表示部10の構成の例を示す図である。以下の説明を容易にするため、図2に示されるように、画像表示部10の表示面11を正面から視認した際、表示面11の左右方向をdx軸(右方向をdx軸正方向)と規定し、上下方向をdy軸(上方向をdy軸正方向)と規定する。なお、図2に示される表示面11におけるdx軸正方向は、例えば、図1の実空間における車両1の進行方向に向かって右方向に対応する。同様に、図2に示される表示面11におけるdy軸正方向は、例えば、図1の実空間における鉛直方向上側に対応する。なお、画像表示部10からの表示光Kがアイボックス2へ到達するまでにリレー光学系20などで反射される場合、図2の表示面11のdx軸正方向または/およびdy軸正方向と、図1の実空間の左右方向または/および鉛直方向とのそれぞれの関係が反転する場合がある。
図2に示したように、画像表示部10は、表示画像12を表示する表示面11と、後述する制御部40が生成する画像データDに基づいて表示面11に表示画像12を表示させる図示しない駆動回路と、を有する。画像データDは、例えば、表示面11内の領域毎の輝度に関する輝度情報Qを含んでいてもよく、画像表示部10は、これらの情報により表示面11内で表示画像12が表示される輝度の強弱をつけてもよい。画像表示部10の表示面11から出射される表示光Kは、リレー光学系20によりフロントウインドシールド1aに導かれ、フロントウインドシールド1aがユーザ側に反射した表示光Kにより、虚像201を表示可能な仮想的な虚像領域200が生成される。表示面11に表示される表示画像12は、虚像領域200上で虚像201として表示される。画像表示部10は、画像データDに含まれる輝度情報Qに基づき、表示面11上の表示画像12の輝度を調整することができる。
なお、画像表示部10は、非偏光の表示光Kを出射するものであり、例えば、DMDなどの反射型表示パネルや、有機EL素子などの自発光表示パネルなどを適用することができる。また、リレー光学系20には、平面鏡、曲面鏡、自由曲面鏡などの反射光学系や、曲面レンズ、自由曲面レンズなどの透過型,屈折型の光学系や、ハーフミラーなどの半透過型光学系などを適用可能である。リレー光学系20は、典型的には、画像表示部10が生成する表示光Kを拡大する機能、フロントウインドシールド1aの歪みを補正し、歪みのない虚像201を視認させる機能、虚像201をユーザから所定の距離だけ離れた位置で結像させる機能を有する。また、図1では、画像表示部10及びリレー光学系20を1つずつ図示してあるが、それぞれは複数設けられてもよい。
アクチュエータ30は、例えば、ステッピングモータやDCモータなどの図示しない駆動部と、前記駆動部からの駆動力によりリレー光学系20を所望の移動または/および回転させる駆動機構などから構成される。アクチュエータ30は、後述する制御部40からの駆動データTに基づいて、リレー光学系20を駆動させることで、フロントウインドシールド1aに対する表示光Kの投影位置を調整し、アイボックス2を移動させることが可能である。なお、フロントウインドシールド1aに対する表示光Kの投影位置が調整される場合、アイボックス2を生成する表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θも変化する。ちなみに、本実施形態では、アクチュエータ30は、リレー光学系20を駆動することでフロントウインドシールド1aに対する表示光Kの投影位置を調整しているが、アクチュエータ30は、HUD100の筐体を移動または/および回転させることでフロントウインドシールド1aに対する表示光Kの投影位置を調整するものであってもよい。また、アクチュエータ30または/およびリレー光学系20は、単数ではなく、複数設けられてもよい。
図3は、図1の制御部40の概略構成例を示す。図3に示されるように、制御部40は、画像表示部10の表示を制御するものであり、例えば、処理部41、記憶部42及びインターフェース43を含む。処理部41は、例えばCPUやRAMで構成され、記憶部42は、例えばROMで構成され、インターフェース43は、バス4に接続される入出力通信インターフェースで構成される。例えば、インターフェース43は、バス4を介して車両情報や操作情報C,視点位置情報G等を取得することができる。記憶部42は、入力した操作情報Cに基づいてアクチュエータ30を駆動するための駆動データTを生成するためのデータ、及び車両情報などに基づいて画像データDを生成するためのデータ、操作情報Cまたは視点位置情報Gまたは駆動データTに基づいて表示画像12の輝度を調整する輝度情報Qを生成するためのデータなどを記憶することができる。処理部41は、記憶部42からのデータを読み取り、所定の動作を実行することで駆動データT、画像データD、及び輝度情報Qを生成することができる。処理部41は、後述する輝度調整処理を実行することで、輝度情報Qを生成し、虚像201の輝度を調整する。なお、インターフェース43は、例えば、バス4を介して操作部5からユーザの操作情報Cと、視点位置検出部6からユーザの視点3の位置に関する情報を含む視点位置情報Gと、を取得することができ、本発明の請求項に記載の操作情報取得手段,視点位置情報取得手段としての機能も有する。また、制御部40は、本発明の請求項に記載の画像表示部10を制御する表示制御部としての機能も有する。なお、制御部40は、HUD100の内部にあってもよく、その一部または全部の機能がHUD100の外側の車両1側に設けられてもよい。
図4は、本発明のHUD100が『輝度調整処理』を実行しない場合であり、図1に示したフロントウインドシールド1aに対する表示光Kの入射角度θが65度である場合の虚像201の輝度を基準(相対輝度Lを1)とした虚像201の相対輝度Lを示した図であり、本発明者がフレネルの式を用いて行ったシミュレーションの結果を示している。図4に示されるように、フロントウインドシールド1aに対する表示光Kの入射角度θが大きくなるに従い、虚像201の相対輝度Lが高くなる。また、ユーザが偏光サングラスを着用した場合の入射角度θに対する虚像201の相対輝度Lの変化率は、ユーザが偏光サングラスを着用していない場合の虚像201の相対輝度Lの変化率より大きくなる。この理由について以下に説明する。
フロントウインドシールド1aが表示光Kを反射する透過反射面とすると、この透過反射面1aにより反射されてユーザに向かう表示光Kの反射光は、透過反射面1aに入射する入射光の軌跡と反射された反射光の軌跡とを含む仮想面に対して、電場ベクトルが垂直方向(水平面(地面)に対して平行方向)に振動するS偏光成分が主となる。したがって、ユーザが偏光サングラスを非着用である状態では、ユーザの眼には、S偏光成分が主となる表示光Kが入射するため、ユーザが視認する虚像201の輝度は、透過反射面1aで多く反射されたS偏光成分の光強度に概ね依存する。他方、偏光サングラスは、車両1の運転者が着用した状態において、典型的には、光の電場成分の振動方向が水平面(地面)に対して平行方向の偏光(S偏光)を透過させない偏光軸を有する。すなわち、偏光サングラスは、透過反射面1aで多く反射されたS偏光成分の光を透過させないため、ユーザが視認する虚像201の輝度は、表示光Kに含まれる水平面(地面)に対して直交方向のP偏光成分の光強度に依存する。透過反射面1aに対する表示光Kの入射角度θは、車両の種類によって異なるが、概ね50度から75度の範囲で設定されており、P偏光の入射角度θに応じた反射率の変化率は、入射角度θが50度から75度範囲内において、S偏光の反射率の変化率よりも大きくなる。よって、ユーザが偏光サングラスを着用した状態における虚像201の相対輝度Lの変化率は、ユーザが偏光サングラスを非着用である状態における虚像201の相対輝度Lの変化率よりも大きくなる。
本発明のHUD100は、例えば、図4に示されるような入射角度θに対する虚像201の相対輝度Lの推移を下に、画像表示部10が表示する表示画像12の輝度を調整する『輝度調整処理』を実行することで、HUD100からユーザに向かう表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θが異なった場合でも、虚像201の意図しない輝度の違いを抑制することができる。以下に、図5を参照して、本発明のHUD100が実行する『輝度調整処理』のフローの例を示す。
図5は、HUD100が実行する輝度調整処理の例を示すフローチャートである。HUD100の前記輝度調整処理は、例えば、車両1が起動されたとき、又は、車両1の電子機器に電力が供給されたとき、又は、車両1の起動または車両1の電子機器の電力供給から所定時間経過したときに開始される。
ステップS01では、制御部40は、操作部5からユーザの操作情報Cまたは視点位置検出部6からユーザの視点3の位置に関する情報を含む視点位置情報Gを取得する。
ステップS02では、制御部40は、ステップS01で取得した操作情報Cまたは視点位置情報Gに対応するアクチュエータ30の駆動量を含む駆動データTを決定し、この駆動データTに基づいてアクチュエータ30を駆動する。具体的には、制御部40は、記憶部42に予め記憶されたテーブルデータを読み出し、ステップS01で取得した操作情報Cまたは視点位置情報Gに対応する駆動データTを決定し、決定した駆動データTに基づいてアクチュエータ30を駆動することでリレー光学系20を移動または/および回転させ、フロントウインドシールド1aにおけるHUD100の表示光Kの投影位置を上下方向に移動させる。なお、ステップS02で、制御部40は、操作情報Cまたは視点位置情報Gから駆動データTを予め設定された算出式を用いて演算により求めてもよい。
ステップS03では、制御部40が、ユーザが偏光サングラスを着用している状態に合わせて虚像201の輝度調整を行う第一調整モードと、ユーザが偏光サングラスを着用していない状態に合わせて虚像201の輝度調整を行い、前記第一調整モードよりも視点位置情報Gや駆動データTの変化に対する輝度の変化率が小さい第二調整モードと、を切り替える。具体的に例えば、制御部40は、操作部からユーザによるモードを切り替える操作情報に基づいて、前記第一、第二調整モードを切り替える。また、制御部40は、例えば、視点位置検出部6がユーザを撮像し、撮像画像を画像解析することで偏光サングラスの着用状態を判定した着用判定情報を入力し、この着用判定情報に基づき、前記第一、第二調整モードを切り替えてもよい。
ステップS04では、制御部40が、ステップS03で切り替えられた調整モードに応じて、視点位置情報GまたはステップS02で生成された駆動データTを下に、画像表示部10の表示面11に表示される表示画像12の輝度を調整する。具体的に例えば、制御部40は、ステップS03で決定された調整モードの視点位置情報Gと表示画像12の輝度情報Qとを関連付けたテーブルデータを記憶部42から読み出し、ステップS01で入力した視点位置情報Gに基づいた輝度情報Qで表示画像12を表示させる。また、制御部40は、ステップS03で決定された調整モードの駆動データTと表示画像12の輝度情報Qとを関連付けたテーブルデータを記憶部42から読み出し、ステップS02で決定した駆動データTに基づいた輝度情報Qで表示画像12を表示させてもよい。ちなみに、ステップS02と、ステップS03,S04及びS05とは、必ずしもこの順番である必要はなく、順番が入れ替わっても、または同時に実行されてもよい。
以上に説明したように、本発明のHUD100は、透過反射面1aに対する表示光Kの入射角度θに応じて画像表示部10が出力する表示光Kの光強度を調整する第一調整モードと、前記第一調整モードと比べて表示光Kの投影位置に対する表示光Kの光強度の変化率が大きくなるように画像表示部10が出力する表示光Kの光強度を調整する第二調整モードと、を有している。従って、HUD100は、調整モードを表示光Kの変化率が小さい第一調整モードを用いて表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θの変化に応じて、画像表示部10の輝度を調整することで、偏光サングラスを着用していないユーザに所望の輝度の虚像201を視認させることができる。また、HUD100は、調整モードを表示光Kの変化率が大きい第二調整モードを用いて表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θの変化に応じて、画像表示部10の輝度を調整することで、偏光サングラスを着用しているユーザに所望の輝度の虚像201を視認させることができる。
なお、虚像201の画角が大きく、表示光Kがフロントウインドシールド1aの広範囲に投影される場合、画像表示部10の表示面11内の表示される位置に応じて、ユーザに向かう表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θが大きく異なってしまい、虚像領域200内の表示される位置に応じで虚像201の輝度が大きく異なってしまう。従って、前述したような前記第一または前記第二調整モードを用いて、画像表示部10の表示面11の各領域から出射される表示光Kの光強度を、フロントウインドシールド1aに対する表示光Kの入射角度θに応じて、段階的または連続的に調整してもよい。
なお、本発明のHUD100は、リレー光学系20を駆動させるアクチュエータ30を有していなくてもよい。リレー光学系20を駆動しない場合であっても、ユーザの視点3の位置の変化に応じて、ユーザの視点3に向かう表示光Kのフロントウインドシールド1aに対する入射角度θは変化する。この場合、本発明のHUD100は、視点位置情報Gに応じて、画像表示部10が出力する表示光Kの光強度を調整するようにしてもよい。
本発明のヘッドアップディスプレイは、車両などの移動体に搭載される虚像を視認させるヘッドアップディスプレイに適用することができる。
1…車両、1a…フロントウインドシールド(透過反射面)、2…アイボックス、3…視点、4…バス、5…操作部、6…視点位置検出部、10…画像表示部、20…リレー光学系、30…アクチュエータ、40…制御部(アクチュエータ制御部,表示制御部)、41…処理部、42…記憶部、43…インターフェース(操作情報取得手段,視点位置情報取得手段)、200…虚像領域、201…虚像、C…操作情報、D…画像データ、G…視点位置情報、K…表示光、L…虚像の相対輝度、Q…輝度情報、θ…入射角度

Claims (10)

  1. 表示面に表示画像を表示する画像表示部と、
    前記画像表示部が前記表示面に表示する前記表示画像の表示光をユーザの前方に配置される透過反射面に向けるリレー光学系と、
    前記透過反射面に対する前記表示光の入射角度の大きさに応じて前記表示光の光強度を調整する第一調整モードと、前記第一調整モードと比べて前記透過反射面に対する前記表示光の入射角度の大きさに対する前記表示光の光強度の変化率が大きくなるように調整する第二調整モードと、を少なくとも切り替えて前記画像表示部を制御可能な表示制御部と、を備える、
    ことを特徴とするヘッドアップディスプレイ。
  2. 少なくとも前記リレー光学系を移動または/および回転させることで前記透過反射面に対する入射角度を調整可能なアクチュエータをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記表示制御部は、前記第一調整モードまたは前記第二調整モードに基づき、前記表示面内の表示する位置に応じて、前記表示画像の輝度を調整する、
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  4. ユーザの操作情報を取得する操作情報取得手段をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記操作情報取得手段が入力する前記操作情報に基づいて、前記第二調整モードにおける前記変化率を調整する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記操作情報は、サングラスの偏光度に関する情報を含む、
    ことを特徴とする請求項4に記載のヘッドアップディスプレイ。
  6. ユーザを撮像し、前記ユーザのサングラス着用を判定した着用判定情報を取得する判定情報取得手段をさらに備え、
    前記表示制御部は、前記判定情報取得部が入力する前記着用判定情報に基づいて、前記第一調整モードから前記第二調整モードに切り替える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  7. 前記表示制御部は、記第一調整モードまたは前記第二調整モードから他の調整モードに切り替える際、前記表示光の光強度を徐変する、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  8. 前記表示制御部は、記第一調整モードおよび前記第二調整モードにおいて、前記リレー光学系の位置または/および角度に応じて前記表示光の光強度を調整する、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  9. ユーザの鉛直方向の視点位置に関する視点位置情報を取得する視点位置情報取得手段をさらに備え、
    前記表示制御部は、記第一調整モードおよび前記第二調整モードにおいて、前記視点位置情報取得手段が入力する前記視点位置情報に基づいて、前記表示光の光強度を調整する、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。
  10. 前記画像表示部が出射する前記表示光は、非偏光の光である、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のヘッドアップディスプレイ。


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