JP6023466B2 - 車載用表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、車載用表示装置に関する。
車載用の表示装置として、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display:HUDとも記載する。)が知られている。このヘッドアップディスプレイは、フロントガラス上またはダッシュボードに設けられた反射板上に、実像や虚像(これらを表示像ともいう。)を投影し、運転手に各種の情報を提供するようになっている。
このヘッドアップディスプレイには、運転手の両眼で観察させる両眼HUDと、片一方の眼で観察させる単眼HUDの2種類が知られている。一般的に、両眼HUDの場合は、フロントガラス(運転席)から2〜3m先の位置に虚像が表示されるようになっている。一方、単眼HUDの場合には、フロントガラスの前方またはその手前の反射板に、単眼にだけ虚像が表示されるようになっている。
ところで、両眼HUDを使用している場合、自動車を運転している運転手は、運転中は遠方を見ているので、右目に入力される虚像と左目に入力される虚像とがずれてしまい、二重像となってしまっていた。そのため、両眼HUDでは、運転手にとって表示像が非常に見づらく感じられていた。また、運転手は、二重像として表示されている表示像に注視すると、背景がぼやけて知覚されていた。
このように、運転手は、両眼HUDでは、両眼視差による二重像により表示像と背景を同時に視認することができなかった。そこで、両眼視差によって生じる二重像による表示像が見づらくなる問題を解消するため、単眼HUDを用いて運転手の片一方の眼で表示像を観察させる技術が、種々検討されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−76533号公報
上述したように単眼HUDは、運転手の片一方の眼で表示像を観察させるようになっているため、運転手の片眼に光束を投影して反射板に表示像を投影する構成となっていた。したがって、運転手は、光束が投影されている片眼のみでしか反射板の表示像を観察することができないので、運転手にとって表示像が見える範囲が狭く、反射板に表示された表示像が見えなかったり、見づらく感じることがあった。
本実施形態に係る車載用表示装置は周辺視領域の少なくとも一部に広散乱角を有する第1の領域と、当該第1の領域とは異なる中心視領域を形成する第2の領域とを有する反射板と、車両の走行に関する映像を形成し、ミラーを介して当該映像を前記第1の領域と前記第2の領域とに投影する映像投影部と、ボタンの操作に応じて、前記映像投影部の前記ミラーの角度を調整して、前記反射板に投影される前記映像の投影位置を制御する制御部と、を備える。
本実施形態に係る車載用表示装置の概略の構成を示した概略構成図。 従来の単眼HUDの反射板に投影された実像画像が、運転手の視界から消失する場合について示した説明図。 本実施形態に係る反射板の構成を示した概略構成図。 本実施形態に係る反射板の広散乱角領域によって拡張された投影範囲を示した説明図。 本実施形態に係る反射板の広散乱角領域に投影された身長スケールにより、運転手の身長を設定する状態を説明した説明図 本実施形態に係る反射板の中心視領域に投影された実像画像の表示例。 本実施形態に係る車載用表示装置が、運転手の片眼に投影する光束の位置を調整する投影位置調整処理手順を示したフローチャート。 本実施形態に係る車載用表示装置が、反射板に実像画像を表示した状態を示した説明図。
以下、本実施形態に係る車載用表示装置100について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る車載用表示装置100の概略の構成を示した概略構成図である。
図1に示すように、車載用表示装置100は、光源10、映像投影部20、反射板30(これをコンバイナーともいう。)、制御部40などを備えて構成されている。
光源10は、光を発生させる源(物体)であり、光を放射する機能を有している。この光源10は、車両の走行に関する映像を形成する光束60を生成する。光源10は、例えば、液晶パネルや、発光ダイオード(LED:light Emitting Diode)によって実現される。
映像投影部20は、光源10によって放射された光を受けて、車両の走行に関する映像を形成し、その映像を反射板30に投影するようになっている。この映像投影部20は、例えば、投影レンズ21、レンチキューラレンズ22、駆動部23、ミラー24、非球面フルネルレンズ25などを備えて構成されている。
この構成の場合、光源10から放射(出射)された光束60は、投影レンズ21、レンチキューラレンズ22、ミラー24および非球面フルネルレンズ25を経由して、車載用表示装置100が搭載されている自動車32のフロントガラス31に設けられている反射板30に投影されるようになっている。
具体的には、投影レンズ21は、光源10が生成した光束60を投影する。レンチキューラレンズ22は、光束60の発散角を制御することにより光束61の範囲を制御する。
このレンチキューラレンズ22は、本実施形態では、光束61の水平方向の幅を6cm以下に制御するようになっている。これは、運転手90の一般的な両眼の間隔は、平均6cm程度であるため、水平方向の幅を6cm以下に制御することにより運転手90の片眼91のみに光束61を投影するようになっている。
ミラー24は、駆動部23によって角度の調整ができるようになっている。ミラー24は、可動式ミラーであって、角度を調整して光束60の方向を調整することにより、光束61の投影位置を制御する。なお、ミラー24は、反射面として平面鏡以外に凹面ミラーを用いることができ、この場合も駆動部23によって凹面ミラーの角度を変えることができる。
駆動部23は、ミラー24を駆動するモータによって構成されている。非球面フルネルレンズ25は、光束60により形成された映像を所望のサイズに拡大するようになっている。また、非球面フルネルレンズ25は、投影レンズとして構成されている。
次に、制御部40は、映像投影部20を制御することにより、光束61の投影位置50と投影範囲51を調整するようになっている。換言すれば、制御部40は、光束60を反射板30に投影するレンチキューラレンズ22と、ミラー24の角度とを制御することにより、投影位置50と投影範囲51を調整するようになっている。
また、制御部40は、例えば、自動車32の車速に応じて、車速の表示を反射板30に反射させたり、走行中(通常走行モード)において、走行に関する抽象的な情報を反射板30の所定の領域(後述)に表示させるようになっている。
なお、制御部40は、反射板30に表示される映像(実像画像)を運転手90が見ながら、手動で表示位置を調整することができるようになっているが、ミラー24の角度の調整は、これに限定されるものではない。
このような構成により、本実施形態に係る車載用表示装置100は、レンチキューラレンズ22により光源10の発散角が制御され、光束60が反射板30で反射されて運転手90の片眼91に光束61が到達する。
これにより、運転手90は、反射板30に投影された映像(実像画像)を、片眼91で観察(知覚)することができる。
なお、本実施形態に係る車載用表示装置100は、自動車32に搭載されることにより、単眼HUD(Head Up Display)を構成するようになっている。また、本実施形態では、レンチキューラレンズ22を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、拡散角度を制御した拡散板などを用いるようにしてもよい。
次に、従来の単眼HUDを使用した場合の問題点について説明する。
図2は、従来の単眼HUDの反射板39に投影された実像画像が、運転手90の視界から消失する場合について示した説明図である。
図2に示すように、従来の単眼HUDの場合、一般的には焦点が短い短焦点の光束60が反射板39に投影されていた。このため、運転手90は、短焦点により本来の視域よりも狭い視域しか見ることできなかった。
すなわち、片眼91から反射板39までの光路を短くした短焦点方式のHUDは、製品の小型化を実現することができるが、視域が狭くなるという問題を生じていた。ここで、視域とは、反射板に投影された実像画像を見ることができる眼の範囲のことをいうものとする。
そのため、従来の単眼HUDにおいて、運転手90の片眼91では、反射板39の中心付近に投影された垂直方向捕捉範囲64にある実像画像しか見ることができず、水平ラインをはさんで上下の端側に投影された実像画像に対して見ることができない範囲(実像ロスト範囲65)を生じてしまい、運転手90は見ることができなかった。
図2では、垂直方向捕捉範囲64は、運転手90の片眼91により、反射板30の中心付近に投影された実像画像を視認することができる範囲を示している。一方、実像ロスト範囲65は、投影された実像画像が消失されてしまう範囲を示している。
ところで、運転手90が自動車32に乗車した場合、水平方向の投影位置50は、運転手90の運転席により、ある程度の範囲に固定される。また、運転手90の視野は、水平方向の視野角が広いため、水平方向に対する視域の調整の必然性(必要性)は小さい。
これに対し、垂直方向の投影位置50は、運転手90の眼の高さ、あるいは座高の高さに対する調整であるため、水平方向の調整と比べて調整の幅が大きい。したがって、単眼HUDを用いた場合の運転手90に対する視域の調整は、垂直方向の投影位置50に特化して、片眼91の高さを調整するだけでも十分効果を得ることができる。
そこで、本実施形態に係る車載用表示装置100では、運転手90の片眼91に対して垂直方向の投影位置50の調整を容易に行うことができるように、反射板39に、以下のような構成を採用することにした。
図3は、本実施形態に係る反射板30の構成を示した概略構成図である。
図3に示すように、反射板30は、広散乱角領域(第1の領域)33(または高反射散乱領域ともいう。)と、中心視領域(第2の領域)34とを有している。
広散乱角領域33は、中心視領域34の周辺視領域の一部に設けられ、例えば、ガラス製プロジェクタ用スクリーンで使用される材質と同様の材質で形成され、半透過型または不透過型となるように構成されている。
この広散乱角領域33では、運転手90の片眼91の投影位置50のみならず、運転手90が運転席に位置する垂直方向の投影位置において、運転手90に広範囲に視認可能となる視域を形成するようになっている。
中心視領域34は、反射率が制御されたフロントガラス等の半透過性の球面状の凹面ミラーや、フロントガラスと同様の効果を有する部材などにより形成されている。
これにより、本実施形態に係る車載用表示装置100は、運転手90の片眼91の投影位置50から光束61が外れた場合であっても、反射板30の広散乱角領域33に、実像画像を投影することができる。
したがって、本実施形態では、車載用表示装置100の光束61の投影範囲51が片眼91の上下方向に外れ、中心視領域34に投影された実像画像を運転手90が視認することができない状態であっても、広散乱角領域33に投影された実像画像を、運転手90は視認することができる。
このように、運転手90は、車載用表示装置100の投影範囲51から片眼91が外れても、広散乱角領域33に投影されている実像画像を見ることができるので、反射板30が設けられている位置の確認を容易に行うことができる。
次に、広散乱角領域33に投影される実像画像と、運転手90の片眼91に投影される投影範囲について説明する。
図4は、本実施形態に係る反射板30の広散乱角領域33によって拡張された投影範囲52を示した説明図である。
図4に示すように、反射板30の広散乱角領域33は、運転手90に対して、片眼92の位置から片眼93の位置まで垂直方向の投影範囲を拡張して、投影範囲52を形成することができるようになっている。
また、実像形成位置66は、広散乱角領域33によって形成される実像画像が表示される位置を示している。次に、実像形成位置66に表示される実像画像の例について、説明する。
図5は、本実施形態に係る反射板30の広散乱角領域33に投影された身長スケールにより、運転手90の身長を設定する状態を示した説明図である。
図5に示すように、反射板30には、広散乱角領域33と中心視領域34とが設けられ、広散乱角領域33には、運転手90の身長を設定する身長スケールが投影されている。また、広散乱角領域33には、視認可能範囲35と身長設定値36も、投影されている。
図5では、広散乱角領域33に、運転手90の身長の高さの設定として、148cmから192cmの範囲で設定することができることが投影されている。また、現在の身長設定値36は、172cmに設定されている。また、現在の視認可能範囲35は、169cmから175cmとなっている。
視認可能範囲35は、設定された運転手90の身長により、反射板30の中心視領域34を視認できる身長の範囲を示している。なお、本実施形態では、視認可能範囲35は、運転手90が視認可能な身長の理論値よりも、身長の範囲が狭く表示されるようになっている。例えば、身長の理論値の上限が177cmの場合であっても、視認可能範囲35では、175cmと表示されるようになっている。
その理由は、運転手90は、通常自分の身長を認知していると想定できるものの、正確に把握していることは意外に少ない。また、身長、座高、目の位置、俯角などの個人差によって許容範囲も必要である。このため、視認可能範囲35は、視認可能範囲35の身長の範囲を理論値よりも多少狭く表示することにより、運転手90の身長の設定値を適切に設定させ、確実に視認させる効果を有している。
身長設定値36は、現在、車載用表示装置100に設定されている運転手90の身長を示している。身長設定値36は、運転手90が実際の自分の身長に合わせることにより、運転手90の片眼91の投影位置50の高さ(垂直方向)を合わせることができ、中心視領域34に投影される実像画像の位置を設定することができる。
次に、運転手90の身長の設定が適切に行われた場合の中心視領域34の表示例ついて説明する。
図6は、本実施形態に係る反射板30の中心視領域34に投影された実像画像の表示例である。
図6に示すように、反射板30の中心視領域34には任意の文字列が表示されている。これは、運転手90が身長を適切に設定したことにより、運転手90の片眼91の位置と投影範囲51とが一致し、運転手90は、図6に表示された文字列を片眼91で認識することができる。
逆に言えば、図6に示した文字列を運転手90が認識できない場合は、身長の設定と、これに基づく投影位置50の調整が不十分であることを、運転手90は知ることができる。
次に、本実施形態に係る車載用表示装置100を用いて、運転手90の片眼91の投影位置50を調整する投影位置調整処理手順(視域調整モード)について説明する。
(投影位置調整処理手順)
図7は、本実施形態に係る車載用表示装置100が、運転手90の片眼91に投影する光束61の位置を調整する投影位置調整処理手順を示したフローチャートである。
図7に示すように、まず運転手90は、自動車32のエンジンキーを回し、自動車32のエンジンをかける。すると、自動車32は、車載用表示装置100に電源を投入して、車載用表示装置100を起動させる。起動した車載用表示装置100は、光源10から運転手90に向けて光を放射する(ステップS001)。
次に、車載用表示装置100は、映像投影部20において反射板30に光束60を投影して、反射板30を介して運転手90の片眼91に光束61を投影する。そして、反射板30は、広散乱角領域33と中心視領域34に実像画像を投影する(ステップS003)。
次に、運転手90は、運転席において座席の位置を調節するとともに、運転姿勢を調整する(ステップS005)。
そして、運転手90は、反射板30の広散乱角領域33に投影された実像画像を確認し(ステップS007)、基本的には実像画像を容易に見つけることができる。すなわち、反射板30の広散乱角領域33は、運転手90に対して広い視域で実像画像を投影することができるので、通常は、車載用表示装置100は、広散乱角領域33に投影された実像画像を運転手90に容易に確認させることができる(ステップS007のYes)。
もし万一、反射板30の広散乱角領域33に投影された実像画像を見ることができない場合には(ステップS007のNo)、運転手90は、運転席において座席の位置や運転姿勢の調整を再度行い、広散乱角領域33に投影された実像画像を見ることができるように、運転席の位置の調整を繰り返す(ステップS005)。
次に、運転手90は、反射板30の中心視領域34に実像画像を見ることができるか否か確認し(ステップS009)、実像画像(例えば、図4)を見ることができる場合には(ステップS009のYes)、投影位置調整処理手順を終了する。
一方、運転手90が反射板30の中心視領域34に実像画像(例えば、図4)を見ることができない場合には(ステップS009のNo)、広散乱角領域33に投影された視認可能範囲35(図5)を確認し、制御部40を用いて身長設定値36(図5)を設定する(ステップS011)。
運転手90は、運転手90の身長を制御部40で設定することにより、ミラー24の角度が変化して、車載用表示装置100の投影位置50および投影範囲51が、運転手90の身長に合った片眼91の高さに調整される。
具体的には、運転手90が設定する身長の値が現在の設定値よりも高い場合には、反射板30の中心視領域34に投影される実像画像の表示位置(映像位置)を、設定される身長に応じて垂直方向に上げるようにミラー24の角度を変化させる。
逆に、運転手90が設定する身長の値が現在の設定値よりも低い場合には、反射板30の中心視領域34に投影される実像画像の表示位置(映像位置)を、設定される身長に応じて垂直方向に下げるようにミラーの角度を変化させる。
次に、運転手90は、中心視領域34に投影されている実像画像(映像)が反射板30の中心付近となるように、制御部40を用いてミラーの角度の微調整を行う(ステップS013)。つまり、中心視領域34に投影されている実像画像(映像)を、運転手90がよりはっきりと視認することができるようにミラー24の角度を微調整する。なお、この微調整の操作は、制御部40に設けられた図示しない調整ボタンによって行われる。
次に、運転手90が反射板30の実像画像の表示位置の微調整が終了すると、運転手90は、反射板30の中心視領域34に実像画像を見ることができるか否かを再度確認し(ステップS009)、実像画像(例えば、図4)を見ることができる場合には(ステップS009のYes)、投影位置調整処理手順を終了する。
このように、車載用表示装置100は、運転手90に対して、反射板30の中心視領域34に実像画像が見える状態にして、投影位置調整処理手順を終了する。そして、運転手90は、中心視領域34の実像画像をより確実に視認することができる状態で自動車32を運転することができる。
次に、運転手90が自動車32を運転している際の実像画像の表示例について説明する。
図8は、本実施形態に係る車載用表示装置100が、反射板30に実像画像63を投影した状態(通常走行モードの表示例)を示した説明図である。
図8に示すように、運転手90は、フロントガラス31を介して、外界映像70を見ることができる。また、運転手90は、フロントガラス31の手前に設けられた反射板30に、投影された実像画像63を見ることができる。
図8に示した実像画像63は、片眼91の投影範囲51(図1)のみ視認可能な中心視領域37による映像と、投影範囲51以外でも視認可能な広散乱角領域38(周辺視領域の一部)による映像とから構成されている。
図8で示した中心視領域37には、例えば、自動車32の車速を示す情報が投影されており、運転手90の片眼91で見ることができる。一方、広散乱角領域38には、運転手90の片眼91の投影範囲51に限らず、運転手90の片眼91の投影範囲51から外れた位置であっても、運転手90に認識される抽象的な情報が投影されて表示されている。
この広散乱角領域38では、例えば、投影される色の違いにより、危険度を示すことができる。自動車32の車速が、40km/h〜79km/hの場合は、黄色で警告を示す情報を表示させ、また、80km/h以上の場合には、赤色で警告を示す情報を表示させることができる。
また、本実施形態では、これに限定されるものではなく、自動車32の車速に応じて、文字により「減速してください」や「運転注意」などの抽象的な情報を投影するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る車載用表示装置100では、運転手90の片眼91に投影位置50や投影範囲51が合わない場合、運転手90は、反射板30に投影された広散乱角領域33の実像画像を見て運転手90の身長設定を行うことができ、反射板30に投影される中心視領域34の位置合わせを容易に行うことができる。
このように、本実施形態に係る車載用表示装置100では、運転手90が反射板30の中心視領域34の実像画像が見えない場合でも、反射板30の広散乱角領域33に投影された実像画像に基づいて、容易に運転手90の身長設定を行うことができるので、従来のように見えづらい実像画像を探す必要がなく、実像画像を探す面倒や煩わしさを解消することができる。
なお、本実施形態では、運転手90が自ら身長を設定する場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、運転席に運転手90が座る前に、指紋認証によって運転手90を特定できる場合には、その認証された運転手90に応じて、自動的に反射板30の垂直方向の位置調整を行うようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、本発明の実施形態では、フローチャートの各ステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理の例を示したが、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別実行される処理をも含むものである。
10 光源
20 映像投影部
21 投影レンズ
22 レンチキューラレンズ
23 駆動部
24 ミラー
25 非球面フルネルレンズ
30 反射板
31 フロントガラス
32 自動車
33 広散乱角領域(第1の領域)
34 中心視領域(第2の領域)
35 視認可能範囲
36 身長設定値
37 中心視領域
38 広散乱角領域
40 制御部
50 投影位置
51,52 投影範囲
60 光束
61 光束
62 実像形成位置
63 実像画像
64 垂直方向捕捉範囲
65 実像ロスト範囲
70 外界映像
90 運転手
91,92,93 片眼
100 車載用表示装置

Claims (5)

  1. 周辺視領域の少なくとも一部に広散乱角を有する第1の領域と、当該第1の領域とは異なる中心視領域を形成する第2の領域とを有する反射板と、
    車両の走行に関する映像を形成し、ミラーを介して当該映像を前記第1の領域と前記第2の領域とに投影する映像投影部と、
    ボタンの操作に応じて、前記映像投影部の前記ミラーの角度を調整して、前記反射板に投影される前記映像の投影位置を制御する制御部と、
    を備える車載用表示装置。
  2. 前記第2の領域には、
    運転手の片眼で視認可能な前記映像が投影される
    請求項1に記載の車載用表示装置。
  3. 前記第1の領域には、
    前記第2の領域よりも広範囲に視認可能な前記映像が投影される
    請求項1または2に記載の車載用表示装置。
  4. 前記反射板は、
    前記第2の領域の下方に、前記第1の領域を有する
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車載用表示装置。
  5. 前記映像投影部は、
    前記第1の領域に、運転手へのメッセージを示す映像を投影する
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車載用表示装置。
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