JP2018118702A - 車両のヘッドアップディスプレイ - Google Patents

車両のヘッドアップディスプレイ Download PDF

Info

Publication number
JP2018118702A
JP2018118702A JP2017013409A JP2017013409A JP2018118702A JP 2018118702 A JP2018118702 A JP 2018118702A JP 2017013409 A JP2017013409 A JP 2017013409A JP 2017013409 A JP2017013409 A JP 2017013409A JP 2018118702 A JP2018118702 A JP 2018118702A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
driver
sight
light beam
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017013409A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6711291B2 (ja
Inventor
淵上 英希
Hideki Fuchigami
英希 淵上
嵩洋 深水
Takahiro Fukamizu
嵩洋 深水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2017013409A priority Critical patent/JP6711291B2/ja
Publication of JP2018118702A publication Critical patent/JP2018118702A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6711291B2 publication Critical patent/JP6711291B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

【課題】運転者が車両の前方とヘッドアップディスプレイによる情報の虚像とを交互に見る場合の視線の移動量を少なくする。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ7は、情報を光線として発生させる発光部8と、その発光部8に一方の端部が切換装置12を介して接続されて上記光線を伝達する光ファイバ9,10と、光ファイバ9,10の他方の端部に設けられて上記光線をウインドシールドガラス6に投射する投射部11と、を備える。更に、ヘッドアップディスプレイ7は、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が変更されるよう投射部11を変位させる変位装置13も備える。車両の運転者からは、ウインドシールドガラス6上における上記情報の投射位置P1から前方に向けて離れた位置P2に、その情報の虚像が見える。そして、車両の前方を見ている運転者の視線の向う方向に上記情報の虚像の見える位置が変化するよう投射部11が変位される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両のヘッドアップディスプレイに関する。
車両のヘッドアップディスプレイとしては、情報を光線として発光させる発光部を備え、その発光部からの光線を複数の反射鏡で反射させて車両のウインドシールドガラスに投射するものが知られている。こうしたヘッドアップディスプレイが設けられた車両の運転者からは、ウインドシールドガラス上における上記情報の投射位置から前方に向けて離れた位置に、その情報の虚像が見えるようになる。そして、ウインドシールドガラス上における上記情報の投射位置から同情報の虚像が見える位置までの距離(以下、深度という)は、発光部からウインドシールドガラス上における上記情報の投射位置に至るまでの上記光線の長さと等しくなる。
車両の運転者は、同車両の前方とヘッドアップディスプレイによる上記情報の虚像とを交互に見る場合がある。この場合における運転者の目の疲れを軽減するためには、運転者における視線上の焦点位置の前後方向への変化を小さくすることが好ましい。そして、上述した運転者における視線上の焦点位置の変化を小さくするためには、ヘッドアップディスプレイにおける上記光線の長さを長くして上記情報の虚像の深度を大きくすることが考えられる。ただし、ヘッドアップディスプレイにおいて上記光線の長さを長くするためには、設置場所に制限がある観点から反射鏡の数を増やして上記光線の反射回数を多くしなければならないが、反射鏡の数及び光線の反射回数を増やすことにも限界がある。
また、設置場所をとることなく上記光線の長さを長くすることができるヘッドアップディスプレイとしては、例えば特許文献1に示されるような光ファイバを用いたヘッドアップディスプレイをあげることができる。このヘッドアップディスプレイは、発光部に一方の端部が接続されて同発光部からの光線を伝達する光ファイバと、その光ファイバの他方の端部に設けられて上記光線をウインドシールドガラスに投射する投射部と、を備えている。この場合、光ファイバを長くすることによって上記光線を長くすることができるとともに、その光ファイバを巻いた状態とすることによって設置場所をとらないようにすることができる。
特開平8−108773号公報
ところで、運転者が視線を向ける方向は、車両の状況に応じて同車両の上下方向及び幅方向に頻繁に変わる。このため、車両の状況によっては、運転者が視線を向ける方向とヘッドアップディスプレイにおける上記情報の虚像が見える位置とが大きく食い違ってしまい、運転者が車両の前方と上記情報の虚像とを交互に見る場合に視線の移動量が大きくなるという問題がある。
本発明の目的は、運転者が車両の前方とヘッドアップディスプレイによる情報の虚像とを交互に見る場合の視線の移動量を少なくすることができる車両のヘッドアップディスプレイを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する車両のヘッドアップディスプレイは、情報を光線として発生させる発光部と、その発光部に一方の端部が接続されて上記光線を伝達する光ファイバと、その光ファイバの他方の端部に設けられて上記光線を車両のウインドシールドガラスに投射する投射部と、を備える。更に、上記ヘッドアップディスプレイは、ウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置が変更されるよう上記投射部を変位させる変位装置を備える。
この構成によれば、車両の運転者からは、ウインドシールドガラス上における上記情報(光線)の投射位置から前方に向けて離れた位置に、その情報の虚像が見えるようになる。この虚像の見える位置は、ウインドシールドガラス上における上記情報(光線)の投射位置に合わせて変化する。このため、上記変位装置を通じて上記投射部を変位させることにより、運転者における上記情報の虚像が見える位置を変化させることが可能になる。そして、車両の前方を見ている運転者の視線の向う方向に上記情報の虚像の見える位置が変化するよう上記変位装置を通じて上記投射部を変位させることにより、運転者が車両の前方とヘッドアップディスプレイによる情報の虚像とを交互に見る場合の視線の移動量を少なくすることができる。
上記ヘッドアップディスプレイは、上記変位装置を車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御する制御部を備えるものとすることが考えられる。
この構成によれば、運転者の視線の移動が生じる車両状況となったとき、その車両状況に合わせて上記変位装置を制御することにより、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置が変化するよう上記投射部を変位させることが可能となる。このように投射部を変位させることにより、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置を速やかに変化させることができる。
上記ヘッドアップディスプレイにおいて、上記変位装置をウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置が少なくとも車両の幅方向に変更されるよう上記投射部を車両の幅方向に回転させるものとすることが考えられる。この場合、上述した車両の運転者の視線に関係する車両状況は、車両におけるステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角とすることが考えられる。そして、上記制御部は、ウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置がステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて変更されるよう、上記変位装置の制御を通じて上記投射部を車両の幅方向に回転させるよう構成される。
車両の運転者は、ステアリングホイールを中立位置から右回転させたとき、視線を車両の幅方向右側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量をステアリングホイールの中立位置からの回転角の増大に伴って大きくする。また、運転者は、ステアリングホイールを中立位置から左回転させたとき、視線を車両の幅方向左側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量をステアリングホイールの中立位置からの回転角の増大に伴って大きくする。上記構成によれば、ステアリングホイールの中立位置からの所定回転角分の右回転が行われたとき、ウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置が、上記所定回転角分に対応した分、車両の幅方向右側に変更されるように、変位装置の制御を通じて投射部を車両の幅方向右側に回転させることが可能となる。また、ステアリングホイールの中立位置からの所定回転角分の左回転が行われたときには、ウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置が、上記所定回転角分に対応した分、車両の幅方向左側に変更されるように、変位装置の制御を通じて投射部を車両の幅方向左側に回転させることが可能となる。そして、上述したように投射部を回転させることにより、運転者のステアリングホイールの回転に伴う視線の移動方向及び移動量に対応して上記情報の虚像が見える位置を変化させることができる。その結果、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置が移動するようになる。
上記ヘッドアップディスプレイにおいて、車両の運転者の視線に関係する車両状況に車速を含むものとし、上記制御部を次のように構成することが考えられる。すなわち、上記制御部については、ウインドシールドガラスにおける上記光線の投射位置がステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて変更されるよう、上記変位装置の制御を通じて上記投射部を車両の幅方向に回転させる際、車速が速いほど上記投射部の回転量を大きくするものとする。
車速が速いほど、ステアリングホイールの回転操作に対して車両の進行方向が大きく変わるため、ステアリングホイールの回転に伴う運転者の視線の移動量が大きくなる。上記構成によれば、ステアリングホイールの回転に合わせて上記投射部を車両の幅方向に回転させる際、その投射部の回転量を車速が速いほど大きくするようにしているため、上述したように車速の増速に伴ってステアリングホイールを回転させる際の運転者の視線の移動量が大きくなるとしても、それに合わせて上記情報の虚像が見える位置を変化させることができる。
なお、上記車両は、ヘッドランプの光軸が前記ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて車両の幅方向に変位するよう、上記ヘッドランプを動作させるものとすることが考えられる。
この構成によれば、ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じてヘッドランプを変位させるため、ステアリングホイールの上記回転方向及び上記回転角を検出するためのセンサ等が車両に設けられている。従って、ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて、上記投射部を車両の幅方向に回転させるに当たり、上記センサ等を流用することができるようになる。
上記ヘッドアップディスプレイは、上記光ファイバとして長さの異なる複数の光ファイバを具えるとともに、上記複数の光ファイバのうちのいずれかが前記光線を伝達する光ファイバとして選択されるよう切り換え動作する切換装置を備えるものとすることが考えられる。
この構成によれば、切換装置の切り換え動作を通じて、光線を伝達する光ファイバとして長さの異なる複数の光ファイバのうちのいずれかを選択することにより、発光部からウインドシールドガラス上における上記情報の投射位置に至るまでの上記光線の長さを変えることができる。そして、上記光線の長さを変えることにより、ウインドシールドガラス上における上記情報の投射位置から同情報の虚像が見える位置までの距離(深度)を変えることができる。従って、車両状況に応じて運転者が車両の前方に向う視線上の焦点位置を同車両の前後方向に変えるとき、それに合わせて上記情報の虚像の深度を変えることが可能となる。このように上記情報の虚像の深度を変えることにより、運転者が車両の前方と上記情報の虚像とを交互に見る場合に、運転者における視線上の焦点位置の前後方向への変化を小さくし、運転者の目の疲れを軽減することができる。
上記ヘッドアップディスプレイは、上記変位装置を車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御するとともに、上記切換装置を車両の運転者における視線上の焦点位置に関係する車両状況に応じて制御する制御部を備えるものとすることが考えられる。
この構成によれば、運転者における視線上の焦点位置の変化が生じる車両状況となったとき、その車両状況に合わせて上記切換装置を制御することにより、運転者の視線上の焦点位置が変化する方向に、上記情報の虚像の見える位置が変化するよう同虚像の深度を変えることが可能となる。このように上記情報の虚像の深度を変えることにより、運転者の視線上の焦点位置が変化する方向に上記情報の虚像の見える位置を速やかに変化させることができる。
上記ヘッドアップディスプレイにおいて、車両の運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況とは車速であり、上記制御部を車速が速いほど上記光線を伝達する光ファイバとして長さの長い光ファイバが選択されるよう上記切換装置を制御するものとすることが考えられる。
車速が速いほど、運転者が車両の前方を見るときの運転者の視線上の焦点位置が前方側に変化する。上記構成によれば、車速が速いほど上記光線を伝達する光ファイバとして長さの長い光ファイバが選択されるため、上述したように車速の増速に合わせて運転者の視線上の焦点位置が前方側に変化するとしても、それに合わせて上記情報の虚像の深度を大きくして、その虚像の見える位置を前方側に変化させることができる。
本発明によれば、運転者が車両の前方とヘッドアップディスプレイによる情報の虚像とを交互に見る場合の視線の移動量を少なくすることができる。
ヘッドアップディスプレイが適用される車両全体を示す略図。 ヘッドアップディスプレイの構造を示す略図。 ヘッドアップディスプレイの電気的構成を示すブロック図。 ヘッドアップディスプレイの動作手順を示すフローチャート。
以下、車両のヘッドアップディスプレイの一実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に示す車両1は、運転席のユーザーによって操作されるステアリングホイール2と、そのステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角に応じてヘッドランプ3の光軸が車両1の幅方向に変位するよう同ヘッドランプ3を動作させるアクチュエータ4と、車両1の前方(図1の上方)を撮影するカメラ5と、を備えている。更に、車両1には、情報(車速等)を光線として発生させて同光線を車両1のウインドシールドガラス6に投射するヘッドアップディスプレイ7が設けられている。こうしたヘッドアップディスプレイ7が設けられた車両1の運転者からは、ウインドシールドガラス6上における上記情報の投射位置P1から前方に向けて離れた位置P2に、その情報の虚像が見えるようになる。
図2に示すように、ヘッドアップディスプレイ7は、上記情報を光線として発生させる発光部8と、その発光部8に一方の端部が切換装置12を介して接続されて上記光線を伝達する光ファイバ9,10と、その光ファイバ9,10の他方の端部に設けられて上記光線を車両1のウインドシールドガラス6に投射する投射部11と、を備えている。複数の光ファイバ9,10はそれぞれ長さが異なっており、光ファイバ9の長さよりも光ファイバ10の長さの方が長くされている。また、上記切換装置12は、複数の光ファイバ9,10のうちのいずれかが上記光線を伝達する光ファイバとして選択されるよう切り換え動作するものである。
ウインドシールドガラス6上におけるヘッドアップディスプレイ7による上記情報の投射位置P1から同情報の虚像が見える位置P2までの距離(以下、深度という)は、発光部8からウインドシールドガラス6上における上記情報の投射位置P1に至るまでの上記光線の長さと等しくなる。従って、複数の光ファイバ9,10のうち上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ10が選択された場合には、上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ9が選択された場合と比較して、上記情報の虚像の深度が大きくされるようになる。
ヘッドアップディスプレイ7は、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が変更されるよう投射部11を変位させる変位装置13を備えている。この変位装置13は、車両1の幅方向に延びる回転軸14周りに回転する方向に変位可能なベース部材15と、そのベース部材15を上記回転軸14周りに回転させるよう駆動されるモータ16と、を具えている。更に、変位装置13は、上記ベース部材15に設けられて上下方向に延びる回転軸17と、上記投射部11を支持するとともに上記回転軸17周りに回転することが可能である回転体18と、その回転体18(投射部11)を上記回転軸17周りに回転させるよう駆動されるモータ19と、を備えている。なお、回転体18の外周面には光ファイバ9,10が巻かれており、それによって光ファイバ9,10の設置場所が小さく抑えられている。
ヘッドアップディスプレイ7において、モータ19の駆動を通じて回転体18を回転軸17周りに回転させると、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が車両1の幅方向に変更されるよう投射部11が車両1の幅方向に回転する。また、モータ16の駆動を通じてベース部材15を回転軸14周りに回転する方向に変位させると、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が上下に変更されるよう投射部11が上下方向に回転する。
次に、ヘッドアップディスプレイ7の電気的構成について説明する。
図3に示す電子制御装置20は、車両1に搭載されており、同車両1に設けられた各種機器を制御するためのものである。
電子制御装置20には、車両1の駆動系の回転に基づいて車速を検出する車速センサ21からの検出信号、車両1におけるステアリングホイール2の中立位置に対する回転方向及び回転角を検出する回転角センサ24からの検出信号、及び、水平面に対する車両1の傾きを検出する傾斜角センサ22からの検出信号が入力される。更に、電子制御装置20には、上記カメラ5からの映像信号、及び、地図情報及び車両1の現在位置等に基づき運転者に対し車両1を運転する際のサポート情報を提供するナビゲーション装置23からのサポート情報(地図情報、現在位置等)が入力される。
電子制御装置20は、入力された各種の信号及び情報に基づき、アクチュエータ4、モータ16,19、切換装置12、及び発光部8といった各種機器の駆動回路に対し指令信号を出力し、それら機器の動作を制御する。
詳しくは、電子制御装置20は、運転者によってステアリングホイール2が中立位置から回転したとき、その回転方向及び回転角に応じてヘッドランプ3(図1)の光軸が車両1の幅方向に変位するようアクチュエータ4の駆動を通じてヘッドランプ3を動作させる。これにより、ステアリングホイール2を右回転させたときには同ホイール2の回転角に応じた分、ヘッドランプ3の光軸が車両1の幅方向右側に変位する。一方、ステアリングホイール2を左回転させたときには同ホイール2の回転角に応じた分、ヘッドランプ3の光軸が車両1の幅方向左側に変位する。
電子制御装置20(図3)は、車速センサ21によって検出された車速等の情報やナビゲーション装置23からのサポート情報等を、光線として発生させるよう発光部8を動作させる。なお、発光部8はこのときに発生させる光線の色を変更することが可能となっており、電子制御装置20は発光部8によって発生する上記光線の色を制御することが可能となっている。
発光部8が上記情報を光線として発生させると、その光線が図2に示す光ファイバ9もしくは光ファイバ10により伝達されて投射部11からウインドシールドガラス6上の投射位置P1に投射される。このとき、運転者からは、上記投射位置P1から前方に向けて離れた位置P2に、その情報の虚像が見えるようになる。また、このときの情報の虚像の深度は、上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ9を選択するか、あるいは光ファイバ10を選択するかによって変わる。そして、光ファイバ9よりも長くされている光ファイバ10を選択した場合には、光ファイバ9を選択した場合よりも、上記情報の虚像の深度が大きくなる。
電子制御装置20は、車両1の運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況に応じて、複数の光ファイバ9,10のうちのいずれかが上記光線を伝達する光ファイバとして選択されるよう切換装置12を切り換え動作させる。なお、運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況としては、例えば車速があげられる。電子制御装置20は、車速が予め定められた閾値未満であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして短い方の光ファイバ9が選択されるよう切換装置12を動作させる一方、車速が予め定められた閾値以上であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして長い方の光ファイバ10が選択されるよう切換装置12を動作させる。
このときの電子制御装置20は、運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況に応じて切換装置12を制御する制御部として機能し、更には車速が速いほど上記光線を伝達する光ファイバとして長さの長い光ファイバが選択されるよう切換装置12を制御する制御部として機能する。
電子制御装置20は、車両1の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて、変位装置13のモータ16,19を制御する。このときの電子制御装置20は、変位装置13を車両1の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御する制御部としての役割を担う。なお、運転者の視線の移動に関係する車両状況としては、例えばステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角、車速、並びに車両1の水平面に対する傾斜角があげられる。
電子制御装置20は、ステアリングホイール2の中立位置に対する回転方向及び回転角に応じて、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が変更されるよう、モータ19の駆動を通じて投射部11(回転体18)を回転軸17周りであって車両1の幅方向に回転させる。このときの電子制御装置20は、投射位置P1がステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角に応じて変更されるよう、変位装置13(モータ19)の制御を通じて投射部11を車両1の幅方向に回転させる制御部としての役割を担う。
電子制御装置20は、ステアリングホイール2が中立位置に対し右回転されたときには、同ホイール2の回転角に対応した分、上記投射位置P1が車両1の幅方向右側に移動するよう、モータ19の駆動を通じて投射部11(回転体18)を回転させる。また、ステアリングホイール2が中立位置に対し左回転されたときには、同ホイール2の回転角に対応した分、上記投射位置P1が車両1の幅方向左側に移動するよう、モータ19の駆動を通じて投射部11(回転体18)を回転させる。更に、電子制御装置20は、上述したように投射部11を回転させる際、車速が速いほど投射部11の回転量を大きくする。
電子制御装置20は、水平面に対する車両1の傾斜角に応じて、ウインドシールドガラス6における上記光線の投射位置P1が変更されるよう、モータ16の駆動を通じて投射部11(ベース部材15)を回転軸14周りで上下方向に回転させる。
詳しくは、車両1の前端が水平面よりも上となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が上側に移動するよう、モータ16の駆動を通じて投射部11(ベース部材15)が回転される。また、車両1の前端が水平面よりも下となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が下側に移動するよう、モータ19の駆動を通じて投射部11(回転体18)が回転される。
次に、ヘッドアップディスプレイ7の動作について説明する。
図4は、ヘッドアップディスプレイ7の動作手順を示すフローチャートである。電子制御装置20は、このフローチャートのステップ101(S101)の処理として、回転角センサ24によって検出されたステアリングホイール2の中立位置に対する回転方向及び回転角を取り込み、S102の処理として車速センサ21によって車速を取り込む。続いて、電子制御装置20は、S103の処理として傾斜角センサ22によって検出された車両1の傾斜角を取り込み、S104の処理としてカメラ5によって撮影された映像を取り込む。その後、S105に進む。
電子制御装置20は、S105の処理として、車速に応じて光ファイバ9,10のうちのいずれかを上記光線を伝達する光ファイバとして選択する。詳しくは、車速が上記閾値未満であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして短い方の光ファイバ9を選択する。これにより、運転者から見える上記情報の虚像の深度が小さくなる、言い換えればウインドシールドガラス6上における上記情報の投射位置P1から同情報の虚像が見える位置P2までの距離が短くなる。一方、車速が上記閾値以上であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして長い方の光ファイバ10を選択する。これにより、運転者から見える上記情報の虚像の深度が大きくなる、言い換えればウインドシールドガラス6上における上記情報の投射位置P1から同情報の虚像が見える位置P2までの距離が長くなる。
ここで、運転者が車両1の前方を見るときの運転者の視線上の焦点位置は、車速が速いほど前方側に変化する。このため、上述したように車速が閾値以上という速い値であるとき、上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ9よりも長い光ファイバ10を選択することにより、車速の増速に合わせて運転者の視線上の焦点位置が前方側に変化するとしても、それに合わせて上記情報の虚像の深度が大きくされて同虚像の見える位置が前方側に変化する。
一方、車速が遅いときには、運転者が車両1の前方を見るときの運転者の視線上の焦点位置が、車両1の後方側に変化する(車両1側に近づく)。このため、上述したように車速が閾値未満という遅い値であるとき、上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ10よりも短い光ファイバ9を選択することにより、車両1の減速に合わせて運転者の視線上の焦点位置が車両1側に近づくとしても、それに合わせて上記情報の虚像の深度が小さくされて同虚像の見える位置が車両1近くに変化する。
電子制御装置20は、続くS106の処理として、車速、並びに、ステアリングホイール2の中立位置に対する回転方向及び回転角に応じて、モータ19の駆動により投射部11を回転軸14周りに且つ車両1の幅方向に回転させる。
詳しくは、ステアリングホイール2が中立位置に対し右回転されたときには、同ホイール2の回転角に対応した分、上記投射位置P1が車両1の幅方向右側に移動するよう投射部11を回転させる。更に、このときの投射部11の回転量を車速が速いほど大きくする。一方、ステアリングホイール2が中立位置に対し左回転されたときには、同ホイール2の回転角に対応した分、上記投射位置P1が車両1の幅方向左側に移動するよう投射部11を回転させる。更に、このときの投射部11の回転量を車速が速いほど大きくする。
ここで、車両1の運転者は、ステアリングホイール2を中立位置から右回転させたとき、視線を車両1の幅方向右側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量をステアリングホイール2の中立位置からの回転角の増大に伴って大きくする。また、運転者は、ステアリングホイール2を中立位置から左回転させたとき、視線を車両1の幅方向左側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量をステアリングホイールの中立位置からの回転角の増大に伴って大きくする。更に、車速が速いほど、ステアリングホイール2の回転操作に対して車両1の進行方向が大きく変わるため、ステアリングホイール2の回転に伴う運転者の視線の移動量が大きくなる。
従って、上述したように投射部11を回転させることにより、運転者のステアリングホイール2の回転に伴う視線の移動方向及び移動量に対応して、上記情報の虚像が見える位置P2を変化させることができる。その結果、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置P2が移動するようになる。
電子制御装置20は、続くS107の処理として、車両1の水平面に対する傾斜角に応じて、モータ16の駆動により投射部11を上下方向に回転させる。詳しくは、車両1の前端が水平面よりも上となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が上側に移動するよう、投射部11が回転される。また、車両1の前端が水平面よりも下となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が下側に移動するよう、投射部11が回転される。
ここで、車両1の運転者は、車両1の前端が水平面よりも上となるよう同車両1が傾斜しているときには視線を上側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量を車両1の傾斜角の増大に伴って大きくする。また、運転者は、車両1の前端が水平面よりも下となるよう同車両1が傾斜しているときには視線を下側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量を車両1の傾斜角の減少に伴って小さくする。従って、上述したように投射部11を回転させることにより、車両1の水平面に対する傾斜角に対応して上記情報の虚像が見える位置P2を変化させることができ、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置P2が移動するようになる。
電子制御装置20は、続くS108の処理として、発光部8で発生する光線(情報)の色を、車両1の前方を撮影するカメラ5からの映像に応じて調整する。ここで、車両1の前方に位置する風景や路面の色等によっては、それらが上記情報の虚像と重なって運転者から見えにくくなるおそれがある。S108の処理では、こうしたことに対処するためにカメラ5からの映像に応じて発光部8で発生する光線(情報)の色を調整し、それによって上記情報の虚像が運転者から見えにくくなることを抑制するようにしている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)ヘッドアップディスプレイ7が搭載された車両1の運転者からは、ウインドシールドガラス6上における上記情報(光線)の投射位置P1から前方に向けて離れた位置P2に、その情報の虚像が見えるようになる。そして、ヘッドアップディスプレイ7においては、変位装置13を通じて投射部11を変位させることにより、運転者における上記情報の虚像が見える位置を変化させることが可能になる。従って、車両1の前方を見ている運転者の視線の向う方向に上記情報の虚像の見える位置が変化するよう上記変位装置13を通じて上記投射部11を変位させることにより、運転者が車両1の前方とヘッドアップディスプレイ7による情報の虚像とを交互に見る場合の視線の移動量を少なくすることができる。
(2)上記変位装置13は、電子制御装置20を通じて、車両1の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御される。このため、運転者の視線の移動が生じる車両状況となったとき、その車両状況に合わせて上記変位装置13を制御することにより、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置P2が変化するよう上記投射部11を変位させることが可能となる。このように投射部11を変位させることにより、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置を速やかに変化させることができる。
(3)車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況としては、車両1におけるステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角があげられる。そして、ステアリングホイール2の中立位置からの所定回転角分の右回転が行われたときには、上記情報の投射位置P1が、上記所定回転角分に対応した分、車両1の幅方向右側に変更される。一方、ステアリングホイール2の中立位置からの所定回転角分の左回転が行われたときには、上記情報の投射位置P1が、上記所定回転角分に対応した分、車両1の幅方向左側に変更される。これにより、運転者のステアリングホイール2の回転に伴う視線の移動方向及び移動量に対応して、上記情報の虚像が見える位置P2を変化させることができる。その結果、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置P2を移動させることができる。従って、運転者が視線を向ける方向と上記情報の虚像が見える位置P2とが大きく食い違ってしまい、運転者が車両1の前方と上記情報の虚像とを交互に見る場合に視線の移動量が大きくなることを抑制できる。
(4)車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況としては車速もあり、車速が速いほどステアリングホイール2の回転操作に対して車両の進行方向が大きく変わるため、ステアリングホイール2の回転に伴う運転者の視線の移動量が大きくなる。このことを考慮して、ステアリングホイール2の回転に合わせて上記投射部を車両の幅方向に回転させる際、上記情報の投射位置P1を車両1の幅方向に変更するための投射部11の回転量を車速が速いほど大きくする。このため、上述したように車速の増速に伴ってステアリングホイール2を回転させる際の運転者の視線の移動量が大きくなるとしても、それに合わせて上記情報の虚像が見える位置P2を変化させることができる。
(5)車両1にはステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角に応じてヘッドランプ3を変位させるため、ステアリングホイール2の上記回転方向及び上記回転角を検出するためのセンサ(回転角センサ24)が設けられている。従って、ステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角に応じて、ヘッドアップディスプレイ7の投射部11を回転軸17周りであって車両1の幅方向に回転させるに当たり、上記センサ(回転角センサ24)を流用することができ、そうした流用によって部品点数の増加を抑制することができる。
(6)切換装置12の切り換え動作を通じて、光線を伝達する光ファイバとして長さの異なる複数の光ファイバ9,10のうちのいずれかを選択することにより、上記情報の虚像の深度を変えることができる。従って、車両状況に応じて運転者が車両1の前方に向う視線上の焦点位置を同車両1の前後方向に変えるとき、それに合わせて上記情報の虚像の深度を変えることが可能となる。このように上記情報の虚像の深度を変えることにより、運転者が車両1の前方と上記情報の虚像とを交互に見る場合に、運転者における視線上の焦点位置の前後方向への変化を小さくし、運転者の目の疲れを軽減することができる。
(7)上記切換装置12は、電子制御装置20を通じて、運転者における視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況に応じて制御される。このため、運転者における視線上の焦点位置の変化が生じる車両状況となったとき、その車両状況に合わせて上記切換装置12を制御することにより、運転者の視線上の焦点位置が変化する方向に、上記情報の虚像の見える位置P2が変化するよう同虚像の深度を変えることが可能となる。このように上記情報の虚像の深度を変えることにより、運転者の視線上の焦点位置が変化する方向に上記情報の虚像の見える位置P2を速やかに変化させることができる。
(8)車両1の運転者における視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況としては例えば車速があげられ、同車速が速いほど運転者が車両1の前方を見るときの運転者の視線上の焦点位置が前方側に変化する。そして、車速が閾値以上という速い値であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ9よりも長い光ファイバ10が選択される一方、車速が閾値未満という遅い値であるときには上記光線を伝達する光ファイバとして光ファイバ10よりも短い光ファイバ9が選択される。これにより、車速の増速に合わせて運転者の視線上の焦点位置が前後方向に変化するとしても、それに合わせて上記情報の虚像の深度を変化させることができ、同虚像の見える位置を前後方向に変化させることができる。
(9)車両1の運転者は、車両1の前端が水平面よりも上となるよう同車両1が傾斜しているときには視線を上側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量を車両1の傾斜角の増大に伴って大きくする。また、運転者は、車両1の前端が水平面よりも下となるよう同車両1が傾斜しているときには視線を下側に移動させるとともに、そのときの視線の移動量を車両1の傾斜角の減少に伴って小さくする。こうしたことを考慮して、車両1の前端が水平面よりも上となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が上側に移動するよう、投射部11が回転される。また、車両1の前端が水平面よりも下となるよう同車両1が傾斜しているときには、そのときの車両1の傾斜角に対応した分、上記投射位置P1が下側に移動するよう、投射部11が回転される。上述したように投射部11を回転させることにより、車両1の水平面に対する傾斜角に対応して上記情報の虚像が見える位置P2を変化させることができ、運転者の視線が向う方向に上記情報の虚像の見える位置P2を移動させることができるようになる。
(10)車両1の前方に位置する風景や路面の色等によっては、それらが上記情報の虚像と重なって運転者から見えにくくなるおそれがある。このことに対処するため、カメラ5からの映像に応じて発光部8で発生する光線(情報)の色を調整することにより、上記情報の虚像が運転者から見えにくくなることを抑制するようにしている。従って、運転者は、車両1の前方に位置する風景や路面の色等から影響を受けることなく、上記情報の虚像を見ることができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・カメラ5からの映像に応じて発光部8で発生する光線(情報)の色を調整することは必須ではない。
・カメラ5からの映像に応じて発光部8で発生する光線(情報)の色を調整する代わりに、投射部11を変位させて投射位置P1を移動させて上記情報の虚像の位置P2をずらすことにより、上記情報の虚像が運転者から見えにくくなることを抑制するようにしてもよい。
・長さの異なる三つ以上の光ファイバを設け、車速が速くなるほど長い光ファイバを選択して用いるようにしてもよい。この場合、車速の増速に合わせて運転者の視線上の焦点位置が前方側に変化するとしても、それに合わせて運転者から見える情報の虚像の深度を大きくすることができる。
・用いられる光ファイバの選択は、車速に基づいて行うだけでなく、車両1の前方に位置する風景や路面の色等に応じて行うことも可能である。
・運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況として、例えば先行車両との間の距離を用いるようにしてもよい。この距離が短くなるほど運転者における視線上の焦点位置が車両1に近くなるため、上記距離が短いほど短い光ファイバが選択されて用いられることとなる。なお、先行車両との間の距離については、例えばカメラ5によって撮影された映像に基づき求めることが可能である。
・切換装置12は、その切り換え動作が手動によって行われるものであってもよい。この場合、運転者が自身の視線上の焦点位置の前後方向への変化に応じて切換装置12を切り換え動作させる。
・光ファイバを一つだけにしてもよい。この場合には切換装置12を省略することができるようになる。
・ステアリングホイール2の中立位置からの回転方向及び回転角に応じてヘッドランプ3を変位させる機能を有する車両1に本発明を適用したが、そうした機能のない車両に適用することも可能である。
・ステアリングホイール2の回転に合わせて投射部11を車両1の幅方向に回転させる際、そのときの回転量を必ずしも車速に応じて変える必要はない。
・傾斜角センサによって車両1の水平面に対する傾斜角を検出する代わりに、ナビゲーション装置23からのサポート情報(地図情報、車両の現在位置)に基づき上記傾斜角を推定するようにしてもよい。
・上記傾斜角に応じて投射部11を上下方向に回転させることは必須ではない。投射部11を上下方向に回転させない場合、モータ16及び回転軸14等を省略することが可能となる。
・運転者の視線をカメラ等を用いて判別し、判別した視線の向う方向に上記情報の虚像が変位するよう投射部11を変位させてもよい。
・投射部11は手動によって変位させられるものであってもよい。この場合、運転者が自身の視線の移動に伴って投射部11を変位させる。
・車両1の幅方向についての投射位置P1の移動については、投射部11の回転軸17周りの回転によって実現する代わりに、投射部11の車両1の幅方向についてのスライド移動によって実現するようにしてもよい。
1…車両、2…ステアリングホイール、3…ヘッドランプ、4…アクチュエータ、5…カメラ、6…ウインドシールドガラス、7…ヘッドアップディスプレイ、8…発光部、9…光ファイバ、10…光ファイバ、11…投射部、12…切換装置、13…変位装置、14…回転軸、15…ベース部材、16…モータ、17…回転軸、18…回転体、19…モータ、20…電子制御装置、21…車速センサ、22…傾斜角センサ、23…ナビゲーション装置、24…回転角センサ。

Claims (8)

  1. 情報を光線として発生させる発光部と、その発光部に一方の端部が接続されて前記光線を伝達する光ファイバと、その光ファイバの他方の端部に設けられて前記光線を車両のウインドシールドガラスに投射する投射部と、を備える車両のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記ウインドシールドガラスにおける前記光線の投射位置が変更されるよう前記投射部を変位させる変位装置を備えることを特徴とする車両のヘッドアップディスプレイ。
  2. 前記変位装置を車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御する制御部を備える請求項1に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
  3. 前記変位装置は、前記ウインドシールドガラスにおける前記光線の投射位置が少なくとも車両の幅方向に変更されるよう前記投射部を車両の幅方向に回転させるものであり、
    車両の運転者の視線の移動に関係する前記車両状況とは、車両におけるステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角であり、
    前記制御部は、前記ウインドシールドガラスにおける前記光線の投射位置が前記ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて変更されるよう、前記変位装置の制御を通じて前記投射部を車両の幅方向に回転させるものである請求項2に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
  4. 車両の運転者の視線の移動に関係する前記車両状況には、車速が含まれており、
    前記制御部は、前記ウインドシールドガラスにおける前記光線の投射位置が前記ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて変更されるよう、前記変位装置の制御を通じて前記投射部を車両の幅方向に回転させる際、車速が速いほど前記投射部の回転量を大きくする請求項3に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
  5. 前記車両は、ヘッドランプの光軸が前記ステアリングホイールの中立位置からの回転方向及び回転角に応じて車両の幅方向に変位するよう、前記ヘッドランプを動作させるものである請求項3又は4に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両のヘッドアップディスプレイにおいて、
    前記光ファイバとして長さの異なる複数の光ファイバを具えるとともに、前記複数の光ファイバのうちのいずれかが前記光線を伝達する光ファイバとして選択されるよう切り換え動作する切換装置を備えることを特徴とする車両のヘッドアップディスプレイ。
  7. 前記変位装置を車両の運転者の視線の移動に関係する車両状況に応じて制御するとともに、前記切換装置を車両の運転者における視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況に応じて制御する制御部を備える請求項6に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
  8. 車両の運転者の視線上の焦点位置の変化に関係する車両状況とは、車速であり、
    前記制御部は、車速が速いほど、前記光線を伝達する光ファイバとして長さの長い光ファイバが選択されるよう前記切換装置を制御する請求項7に記載の車両のヘッドアップディスプレイ。
JP2017013409A 2017-01-27 2017-01-27 車両のヘッドアップディスプレイ Active JP6711291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013409A JP6711291B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 車両のヘッドアップディスプレイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017013409A JP6711291B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 車両のヘッドアップディスプレイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018118702A true JP2018118702A (ja) 2018-08-02
JP6711291B2 JP6711291B2 (ja) 2020-06-17

Family

ID=63044769

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017013409A Active JP6711291B2 (ja) 2017-01-27 2017-01-27 車両のヘッドアップディスプレイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6711291B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113547989A (zh) * 2020-04-24 2021-10-26 上海汽车集团股份有限公司 汽车及其抬头显示系统
CN113727156A (zh) * 2021-08-09 2021-11-30 东风汽车集团股份有限公司 基于光线和视线的多自由度车载影音系统调整方法和装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08108773A (ja) * 1994-10-12 1996-04-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 乗物用ヘッドアップディスプレイ
JPH11119147A (ja) * 1997-10-14 1999-04-30 Asahi Optical Co Ltd ヘッドアップディスプレイ
JP2004203245A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Toyota Motor Corp ヘッドアップディスプレイ装置
JP2012086831A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Toshiba Corp 車載表示装置
JP2016090684A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社豊通エレクトロニクス レーザ光出力装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08108773A (ja) * 1994-10-12 1996-04-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 乗物用ヘッドアップディスプレイ
JPH11119147A (ja) * 1997-10-14 1999-04-30 Asahi Optical Co Ltd ヘッドアップディスプレイ
JP2004203245A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Toyota Motor Corp ヘッドアップディスプレイ装置
JP2012086831A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Toshiba Corp 車載表示装置
JP2016090684A (ja) * 2014-10-31 2016-05-23 株式会社豊通エレクトロニクス レーザ光出力装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113547989A (zh) * 2020-04-24 2021-10-26 上海汽车集团股份有限公司 汽车及其抬头显示系统
CN113727156A (zh) * 2021-08-09 2021-11-30 东风汽车集团股份有限公司 基于光线和视线的多自由度车载影音系统调整方法和装置
CN113727156B (zh) * 2021-08-09 2023-05-26 东风汽车集团股份有限公司 基于光线和视线的多自由度车载影音系统调整方法和装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6711291B2 (ja) 2020-06-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6458998B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ
CN110431038B (zh) 显示装置以及具有显示装置的移动体
JP6540988B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
US9753289B2 (en) Head up display device
JP6528962B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP5359958B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ装置の製造方法
WO2016190135A1 (ja) 車両用表示システム
WO2018079794A1 (ja) 虚像表示光学系及び画像表示装置
WO2018142610A1 (ja) 立体表示装置およびヘッドアップディスプレイ
WO2017090464A1 (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2004168230A (ja) 車両用表示装置
JP2009292409A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
CN106030465A (zh) 具有并且用于自动接通/切换平视显示器装置的调节装置的系统和方法
JP2018077400A (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2013218346A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置の製造方法および同製造方法に用いるのに適した虚像調整装置
JP2019077327A (ja) 車両用表示装置および車両用表示システム
JP2019128389A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP2011107382A (ja) 車両用表示装置
JP2018120135A (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2016068577A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置
JP6711291B2 (ja) 車両のヘッドアップディスプレイ
JP6481445B2 (ja) ヘッドアップディスプレイ
JP2016185768A (ja) 車両用表示システム
JP6441026B2 (ja) 車両用ヘッドアップディスプレイ装置
JP2013240057A (ja) ヘッドアップディスプレイ装置の調整方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200428

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6711291

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250