JP2019128389A - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】立体視域を左右方向に移動させることができ、かつ、車両に搭載されるパッケージ数を低減することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供する。【解決手段】ヘッドアップディスプレイ装置100は、立体視用の画像を表示する表示器2と、表示器2の表示面における縦方向及び横方向のうちの縦方向に沿う方向の回動軸RAにより表示器2を回動させる回動機構7と、ヘッドアップディスプレイ装置100に内蔵されている赤外線カメラ6による撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、ユーザUの眼Eの位置を算出する位置算出部12と、ユーザUの眼Eと立体視用の画像による立体視域SAとの位置関係に応じて、回動機構7を用いて表示器2を回動させることにより立体視域SAを左右方向に移動させる制御を実行する回動制御部13とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、ヘッドアップディスプレイ装置に関する。
従来、車載用のヘッドアップディスプレイ装置が開発されている。また、車両のダッシュボードに搭載されている撮像装置による撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、当該車両の搭乗者の眼の位置、すなわち当該ヘッドアップディスプレイ装置のユーザの眼の位置を算出する技術が開発されている。
これに対して、特許文献1には、車載用のヘッドアップディスプレイ装置に内蔵されている赤外線カメラによる撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、当該車両の搭乗者の眼の位置、すなわち当該ヘッドアップディスプレイ装置のユーザの眼の位置を算出する技術が開示されている。これにより、ヘッドアップディスプレイ装置と撮像装置とが互いに別個のパッケージにより構成されている従来の構造に比して、車両のダッシュボードに搭載されるパッケージ数を低減することができる。
また、特許文献1記載のヘッドアップディスプレイ装置は、当該算出された眼の位置に応じてコンバイナ又は凹面鏡を回動させるものである。これにより、虚像の結像位置を自動的に調整している。
近年、右眼用の画像及び左眼用の画像に対応する可視光をウインドシールド又はコンバイナに投射することにより、両眼視差に基づく裸眼立体視(以下、単に「立体視」ということがある。)を実現するヘッドアップディスプレイ装置が開発されている(いわゆる「3D−HUD」)。3D−HUDによる立体視は、ユーザの眼が所定の三次元領域(以下「立体視域」という。)内に位置しているときに実現される。ユーザの眼が立体視域外に位置しているときは、立体視が困難となり、いわゆる「二重像」又は「ちらつき」などが発生する。このため、ユーザの眼の位置を算出する技術を適用して、ユーザの眼の位置の変化に追従するように立体視域を移動させるのが好適である。
ここで、両眼視差に基づく裸眼立体視の原理により、左右方向に対する立体視域のサイズを大きくすることは困難である。より具体的には、左右方向に対する立体視域のサイズは、ユーザの両眼間の距離以下の値に設定される必要がある。このため、ユーザの眼の位置の変化に追従するように立体視域を移動させる場合、特に左右方向に立体視域を移動させることが重要となる。
これに対して、立体視に非対応のヘッドアップディスプレイ装置(いわゆる「2D−HUD」)においては、虚像の視認性を向上する観点などから、ユーザの眼の位置に応じて、特に上下方向に対する虚像の結像位置を調整することが重要となる。特許文献1記載のヘッドアップディスプレイ装置においては、コンバイナ又は凹面鏡の回動方向が上下方向であるため、虚像の結像位置の調整方向も主として上下方向となる。
すなわち、特許文献1記載のヘッドアップディスプレイ装置は立体視に対応していない。仮に特許文献1記載のヘッドアップディスプレイ装置を3D−HUDに用いたとしても、立体視域を左右方向に移動させることはできないという問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、立体視域を左右方向に移動させることができ、かつ、車両に搭載されるパッケージ数を低減することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、立体視用の画像を表示する表示器と、表示器の表示面における縦方向及び横方向のうちの縦方向に沿う方向の回動軸により表示器を回動させる回動機構と、当該ヘッドアップディスプレイ装置に内蔵されている赤外線カメラによる撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、ユーザの眼の位置を算出する位置算出部と、ユーザの眼と立体視用の画像による立体視域との位置関係に応じて、回動機構を用いて表示器を回動させることにより立体視域を左右方向に移動させる制御を実行する回動制御部とを備えるものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、立体視域を左右方向に移動させることができ、かつ、車両に搭載されるパッケージ数を低減することができる。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の要部を側方から見た状態を示す断面図である。図2は、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置に設けられている制御基板の要部を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1のヘッドアップディスプレイ装置100について説明する。
図1は、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置の要部を側方から見た状態を示す断面図である。図2は、実施の形態1に係るヘッドアップディスプレイ装置に設けられている制御基板の要部を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1のヘッドアップディスプレイ装置100について説明する。
図1に示す如く、制御基板1、表示器2、ミラー3、赤外線光源4、赤外線反射板5、赤外線カメラ6及び回動機構7が筐体8に収容されている。図2に示す如く、制御基板1は画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13を有している。
画像生成部11は、立体視用の画像を生成するものである。より具体的には、画像生成部11は、右眼用の画像と左眼用の画像とを生成するものである。表示器2は、画像生成部11により生成された画像を表示するものである。ミラー3は、表示器2に表示された画像に対応する可視光を反射して、車両(不図示)のウインドシールドWSに投射するものである。以下、表示器2に表示された画像に対応する可視光、すなわち立体視用の画像に対応する可視光を「画像光」という。
表示器2は、表示部21と、この表示部21の表示面に沿うようにして設けられた分光部22とを有している。表示部21は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)又はOLED(Organic Electro Luminescence Display)などのディスプレイにより構成されている。分光部22は、例えば、視差バリアにより構成されている。
図1における実線の矢印P1は、表示器2からユーザUの眼Eまでの画像光の光路を示している。P1に示す如く、表示器2が発した画像光は、赤外線反射板5を透過し、次いで、ミラー3により反射され、次いで、ウインドシールドWSにより反射され、次いで、ユーザUの眼Eに到達する。これに対して、図1における二点鎖線の矢印P2は、ユーザUにより知覚される画像光の光路を示している。P2に示す如く、画像光はユーザUにより虚像VIとして視認される。
赤外線光源4は、赤外線カメラ6による撮像用の赤外線を発するものである。赤外線光源4は、例えば、LED(Light Emitting Diode)により構成されている。図1に示す例において、赤外線光源4及び赤外線カメラ6は互いに隣設されている。以下、赤外線カメラ6による撮像用の赤外線を「撮像光」という。
図1における破線の矢印P3は、赤外線光源4からユーザUの眼Eまでの撮像光の光路を示している。P3に示す如く、赤外線光源4が発した撮像光は、赤外線反射板5により反射され、次いで、ミラー3により反射され、次いで、ウインドシールドWSにより反射され、次いで、ユーザUの眼Eに到達する。このとき、ウインドシールドWSにより反射された撮像光は、ユーザUの眼Eのみならず、ユーザUの顔を含む所定の範囲内に存在する物体に照射される。
図1における破線の矢印P4は、ユーザUの眼Eから赤外線カメラ6までの撮像光の光路を示している。P4に示す如く、ユーザUの顔を含む所定の範囲内に存在する物体により反射された撮像光は、ウインドシールドWSにより反射され、次いで、ミラー3により反射され、次いで、赤外線反射板5により反射され、次いで、赤外線カメラ6に到達する。すなわち、赤外線カメラ6は、ユーザUの顔を含む所定の範囲(以下「撮像範囲」という。)を撮像するものである。
このように、ヘッドアップディスプレイ装置100内の光学系はミラー3及び赤外線反射板5を含むものであり、この光学系は画像光及び撮像光により共用されるものである。このため、赤外線反射板5とミラー3間、ミラー3とウインドシールドWS間、及び、ウインドシールドWSとユーザUの眼E間においては、画像光の光路P1と撮像光の光路P3,P4とが互いに重畳している。しかしながら、通常、赤外線である撮像光はユーザUにより不可視である。このため、ユーザUの眼Eに照射される撮像光が虚像VIの視認性に影響を与えることはなく、視認性の低下を回避することができる。また、撮像光に赤外線を用いることにより、夜間の撮像に対応することができる。
また、赤外線反射板5は可視光を透過するとともに赤外線を反射するものである。赤外線反射板5が表示器2とミラー3間に配置されていることにより、撮像光が表示器2に照射されるのを防ぐことができるのはもちろんのこと、太陽光に含まれる赤外線が表示器2に照射されるのも防ぐことができる。この結果、表示器2の温度上昇を抑制することができる。なお、赤外線反射板5の面積を小さくして製造コストの低減を図る観点から、赤外線反射板5は可能な限り表示器2の近くに配置するのが好適である。
位置算出部12は、赤外線カメラ6による撮像画像を示す画像データを赤外線カメラ6から取得するものである。位置算出部12は、当該取得された画像データに対する画像認識処理を実行することにより、ユーザUの眼Eの位置を算出するものである。
具体的には、例えば、位置算出部12は、公知の画像認識処理を実行することにより右眼ERの位置及び左眼ELの位置を算出する。または、例えば、位置算出部12は、公知の画像認識処理を実行することにより両眼ER,EL間の中心部の位置を算出する。なお、位置算出部12は、公知の画像認識処理を実行することによりユーザUの頭部の位置を算出して、当該算出された頭部の位置に基づき両眼ER,EL間の中心部の位置を推定するものであっても良い。
通常、表示部21の表示面は長手方向及び短手方向を有する形状(例えば長方形状)であり、当該長手方向に沿う方向が表示の横方向、当該短手方向に沿う方向が表示の縦方向となる。回動機構7は、回動機構7に内蔵されているモータ(不図示)を用いて、当該縦方向に沿う軸(以下「回動軸」という。)RAにより表示器2を回動させるものである。図1における両方向の矢印RDは、回動機構7により表示器2が回動可能な方向を示している。
回動機構7内のモータは、例えば、ステッピングモータを用いたものである。これにより、回動機構7を安価に実現することができる。
回動制御部13は、位置算出部12により算出されたユーザUの眼Eの位置に応じて、回動機構7を用いて表示器2を回動させることにより立体視域SAを左右方向に移動させる制御を実行するものである。回動制御部13による制御の具体例については、図5〜図8を参照して後述する。
画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13により、制御基板1の要部が構成されている。制御基板1、表示器2、ミラー3、赤外線光源4、赤外線反射板5、赤外線カメラ6、回動機構7及び筐体8により、ヘッドアップディスプレイ装置100の要部が構成されている。
次に、図3を参照して、制御基板1の要部のハードウェア構成について説明する。
図3Aに示す如く、制御基板1にはプロセッサ14及びメモリ15が実装されている。メモリ15には、制御基板1を画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ15に記憶されているプログラムをプロセッサ14が読み出して実行することにより、画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13の機能が実現される。
プロセッサ14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)などを用いたものである。メモリ15は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの半導体メモリを用いたものである。
または、図3Bに示す如く、制御基板1に専用の処理回路16が実装されており、この処理回路16により画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13の機能が実現されるものであっても良い。処理回路16は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)などを用いたものである。
または、制御基板1にプロセッサ14、メモリ15及び処理回路16が実装されており、画像生成部11、位置算出部12及び回動制御部13のうちの一部の機能がプロセッサ14及びメモリ15により実現されるとともに、残余の機能が処理回路16により実現されるものであっても良い。
次に、図4のフローチャートを参照して、制御基板1の動作について、位置算出部12及び回動制御部13の動作を中心に説明する。
まず、ステップST1にて、位置算出部12は、赤外線カメラ6による撮像画像を示す画像データを赤外線カメラ6から取得する。位置算出部12は、当該取得された画像データに対する画像認識処理を実行することにより、ユーザUの眼Eの位置を算出する。眼Eの位置の算出方法の具体例は既に説明したとおりであるため、再度の説明は省略する。
次いで、ステップST2にて、回動制御部13は、ステップST1で算出された眼Eの位置に応じて、回動機構7を用いて表示器2を回動させることにより立体視域SAを左右方向に移動させる制御を実行する。ステップST2における制御の具体例については、図5〜図8を参照して後述する。
次いで、図5〜図8を参照して、回動制御部13による制御の具体例などについて説明する。
図5に示す如く、表示器2は、表示部21の表示面に沿うようにして設けられた分光部22を有している。図5に示す例において、分光部22は視差バリアにより構成されている。視差バリアは、略一定間隔に配列された複数本の短冊状のバリア221〜22Nにより構成されている。なお、Nは視差バリアに含まれるバリアの本数に対応しており、図5に示す例においてはN=7である。
表示部21が発した画像光は、分光部22により右眼用の画像光と左目用の画像光とに分光される。図中、P1Rは右眼用の画像光の光路を示しており、θRは表示部21の表示面に対する右眼用の画像光の光線角度を示している。また、P1Lは左眼用の画像光の光路を示しており、θLは表示部21の表示面に対する左眼用の画像光の光線角度を示している。これらの光線角度θR,θLは、右眼用の画像光が右眼用の立体視域SARのみに投射され、かつ、左眼用の画像光が左眼用の立体視域SALのみに投射される値に設定されている。
図6及び図7の各々は、回動機構7による表示器2の回動位置φが初期位置であり(すなわちφ≒0°であり)、かつ、θR≒θLである状態(以下「基準状態」という。)を示している。図6は、基準状態において、ユーザUの右眼ERが右眼用の立体視域SARの中心部に位置しており、かつ、ユーザUの左眼ELが左眼用の立体視域SALの中心部に位置している状態を示している。図7は、基準状態において、ユーザUの右眼ERが右眼用の立体視域SARの縁部に位置しており、かつ、ユーザUの左眼ELが左眼用の立体視域SALの縁部に位置している状態を示している。
両眼視差に基づく裸眼立体視の原理により、右眼用の立体視域SARの左右方向に対するサイズSXRは、ユーザUの両眼ER,EL間の距離D以下の値に設定されている。他方、右眼用の立体視域SARの上下方向に対するサイズSZR(不図示)及び前後方向に対するサイズSYRは、立体視の原理による制限がないため、十分に大きい値に設定されている。
同様に、両眼視差に基づく裸眼立体視の原理により、左眼用の立体視域SALの左右方向に対するサイズSXLは、ユーザUの両眼ER,EL間の距離D以下の値に設定されている。他方、左眼用の立体視域SALの上下方向に対するサイズSZL(不図示)及び前後方向に対するサイズSYLは、立体視の原理による制限がないため、十分に大きい値に設定されている。
図6に示す状態においては、ユーザUが頭部を右方向又は左方向に多少動かしたとしても、右眼ERが立体視域SAR外に出る蓋然性は低く、左眼ELが立体視域SAL外に出る蓋然性も低い。これに対して、図7に示す状態においては、ユーザUが少しでも頭部を右方向に動かした場合、右眼ERが立体視域SAR外に出るとともに左眼ELが立体視域SAL外に出る蓋然性が高い。右眼ER又は左眼ELのうちの少なくとも一方が立体視域SA外に位置している状態においては、立体視が困難となり、二重像又はちらつきなどが発生する。
そこで、回動制御部13は、図8に示す如く表示器2を回動させることにより、立体視域SAを右方向に移動させる。これにより、立体視域SARの中心部の位置を右眼ERの位置に近づけることができ、かつ、立体視域SALの中心部の位置を左眼ELの位置に近づけることができる。図中、矢印A1は表示器2の回動方向を示しており、矢印A1’は表示器2の回動による虚像VIの回動方向を示しており、矢印A2Rは表示器2の回動による立体視域SARの移動方向を示しており、矢印A2Lは表示器2の回動による立体視域SALの移動方向を示している。また、φ’は表示器2の回動による虚像VIの回動量を示しており、φ’≒φである。
すなわち、回動制御部13には、表示器2の回動位置φと立体視域SAの中心部の位置との対応関係を示すデータベースが予め記憶されている。回動制御部13は、現在の回動位置φに対応する立体視域SAの中心部の位置、及び、位置算出部12により算出されたユーザUの眼Eの位置に基づき、右眼ERの現在位置に対する立体視域SARの中心部の現在位置のずれ量、及び、左眼ELの現在位置に対する立体視域SALの中心部の現在位置のずれ量を算出する。
回動制御部13は、当該算出されたずれ量を所定の閾値と比較する。回動制御部13は、ずれ量が閾値以上である場合、ずれ量が小さくなる方向に表示器2を回動させる制御を実行する。すなわち、立体視域SAの中心部の位置がユーザUの眼Eの位置に近づく方向に表示器2を回動させる制御を実行する。これにより、図8に示す如く、ユーザUの眼Eの位置の変化に追従するように立体視域SAを移動させることができる。この結果、ユーザUの眼Eが立体視域SA外に出るのを抑制することができる。
なお、回動制御部13に予め記憶されているデータベースは、表示器2の回動方向と立体視域SAの移動方向との対応関係、及び、表示器2の回動量と立体視域SAの移動量との対応関係を示すものであっても良い。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100はウインドシールド型に限定されるものではなく、コンバイナ型であっても良い。すなわち、図1に示すウインドシールドWSと同様に画像光及び撮像光を反射する機能を、図1に示すウインドシールドWSに代えて図示しないコンバイナが果たすものであっても良い。
また、分光部22は、いわゆる「可変視差バリア」により構成されているものであっても良い。すなわち、複数本のバリア221〜22Nの配列方向に対する複数本のバリア221〜22Nの各々の位置が変化することにより、立体視域SAが左右方向に移動するものであっても良い。この場合、ヘッドアップディスプレイ装置100は、回動機構7を有しないものであっても良い。また、制御基板1は、回動制御部13に代えて、複数本のバリア221〜22Nの配列方向に対する複数本のバリア221〜22Nの各々の位置を変化させることにより立体視域SAを左右方向に移動させる制御を実行するバリア制御部(不図示)を有するものであっても良い。
ただし、分光部22に可変視差バリアを用いた表示器2は、分光部22に通常の視差バリアを用いた表示器2に比して高価である。このため、ヘッドアップディスプレイ装置100の単価を低減する観点から、回動機構7及び回動制御部13を有する構造を採用するのがより好適である。
また、分光部22は、視差バリアに代えてレンチキュラレンズにより構成されているものであっても良い。すなわち、ヘッドアップディスプレイ装置100による立体視は視差バリア方式に限定されるものではなく、レンチキュラ方式であっても良い。
また、表示部21は画像光を発するものであれば良く、LCD又はOLEDなどのディスプレイに限定されるものではない。表示部21は、例えば、LCOS(Liquid crystal on silicon)方式のプロジェクタ、DLP(登録商標)方式のプロジェクタ、又はラスタースキャン方式のプロジェクタなどにより構成されているものであっても良い。
また、回動機構7は、表示器2の全体を回動させるものであっても良く、又は表示器2の一部のみを回動させるものであっても良い。例えば、回動機構7は、表示部21を回動させずに分光部22のみを回動させるものであっても良い。
また、赤外線カメラ6は、ヘッドアップディスプレイ装置100と他のシステムとにより共用されるものであっても良い。例えば、赤外線カメラ6は、ヘッドアップディスプレイ装置100とドライバーモニタリングシステムとにより共用されるものであっても良い。
以上のように、実施の形態1のヘッドアップディスプレイ装置100は、立体視用の画像を表示する表示器2と、表示器2の表示面における縦方向及び横方向のうちの縦方向に沿う方向の回動軸RAにより表示器2を回動させる回動機構7と、ヘッドアップディスプレイ装置100に内蔵されている赤外線カメラ6による撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、ユーザUの眼Eの位置を算出する位置算出部12と、ユーザUの眼Eと立体視用の画像による立体視域SAとの位置関係に応じて、回動機構7を用いて表示器2を回動させることにより立体視域SAを左右方向に移動させる制御を実行する回動制御部13とを備える。回動機構7及び回動制御部13により、立体視域SAを左右方向に移動させることができる。また、ヘッドアップディスプレイ装置100に内蔵されている赤外線カメラ6を用いることにより、ヘッドアップディスプレイ装置100と別パッケージの撮像装置を不要とすることができる。この結果、車両に搭載されるパッケージ数を低減することができる。
また、回動制御部13による制御は、立体視域SAを左右方向に移動させることにより立体視域SAの中心部の位置をユーザUの眼Eの位置に近づけるものである。これにより、ユーザUの眼Eの位置の変化に追従するように立体視域SAを移動させることができる。この結果、ユーザUの眼Eが立体視域SA外に出るのを抑制することができる。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100は、立体視用の画像に対応する可視光(画像光)と赤外線カメラ6による撮像用の赤外線(撮像光)とにより共用される光学系を備える。撮像光に赤外線を用いることにより、画像光及び撮像光による共用の光学系を用いた場合であっても、ユーザUの眼Eに照射された撮像光が虚像VIの視認性に影響を与えるのを回避することができる。また、撮像光に赤外線を用いることにより、夜間の撮像に対応することができる。
また、ヘッドアップディスプレイ装置100の内部において、赤外線カメラ6と赤外線(撮像光)を発する赤外線光源4とが互いに隣設されている。これにより、筐体8内にて赤外線カメラ6及び赤外線光源4を図1に示す如く配置することができる。
また、光学系は赤外線反射板5を含み、赤外線反射板5は赤外線(撮像光)が表示器2に照射されるのを防ぐものである。これにより、太陽光に含まれる赤外線が表示器2に照射されるのも防ぐことができる。この結果、表示器2の温度上昇を抑制することができる。
また、回動機構7は、モータを用いて表示器2を回動させるものである。これにより、回動機構7を安価に実現することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 制御基板、2 表示器、3 ミラー、4 赤外線光源、5 赤外線反射板、6 赤外線カメラ、7 回動機構、8 筐体、11 画像生成部、12 位置算出部、13 回動制御部、14 プロセッサ、15 メモリ、16 処理回路、21 表示部、22 分光部、221〜22N バリア、100 ヘッドアップディスプレイ装置。
Claims (7)
- 立体視用の画像を表示する表示器と、
前記表示器の表示面における縦方向及び横方向のうちの縦方向に沿う方向の回動軸により前記表示器を回動させる回動機構と、
当該ヘッドアップディスプレイ装置に内蔵されている赤外線カメラによる撮像画像に対する画像認識処理を実行することにより、ユーザの眼の位置を算出する位置算出部と、
前記ユーザの眼と前記立体視用の画像による立体視域との位置関係に応じて、前記回動機構を用いて前記表示器を回動させることにより前記立体視域を左右方向に移動させる制御を実行する回動制御部と、
を備えるヘッドアップディスプレイ装置。 - 前記回動制御部による制御は、前記立体視域を左右方向に移動させることにより前記立体視域の中心部の位置を前記ユーザの眼の位置に近づけるものであることを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記立体視用の画像に対応する可視光と前記赤外線カメラによる撮像用の赤外線とにより共用される光学系を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 当該ヘッドアップディスプレイ装置の内部において、前記赤外線カメラと前記赤外線を発する赤外線光源とが互いに隣設されていることを特徴とする請求項3記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記光学系は赤外線反射板を含み、前記赤外線反射板は前記赤外線が前記表示器に照射されるのを防ぐものであることを特徴とする請求項3又は請求項4記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記回動機構は、モータを用いて前記表示器を回動させるものであることを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載のヘッドアップディスプレイ装置。
- 前記赤外線カメラは、当該ヘッドアップディスプレイ装置とドライバーモニタリングシステムとにより共用されるものであることを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2021171346A1 (ja) * | 2020-02-25 | 2021-09-02 | 三菱電機株式会社 | 表示制御装置、ヘッドアップディスプレイ、及び表示制御方法 |
WO2021177315A1 (ja) * | 2020-03-06 | 2021-09-10 | 京セラ株式会社 | カメラ装置、ウインドシールドおよび画像表示モジュール |
WO2021199583A1 (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-07 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 撮像表示システム |
JP2021182123A (ja) * | 2020-05-20 | 2021-11-25 | 京セラ株式会社 | 画像表示モジュール |
-
2018
- 2018-01-22 JP JP2018008261A patent/JP2019128389A/ja active Pending
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