JP2016207317A - 補強型電解質膜の製造方法 - Google Patents

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【課題】補強型電解質膜を製造する時に、空気溜まりやシワの発生を抑制する。【解決手段】補強型電解質膜の製造方法は、多孔型補強膜と電解質膜とを積層して積層膜を形成し、第1のヒートロールに搬送する工程と、前記積層膜が前記第1のヒートロールに接触する前に前記積層膜の幅方向の中央の10%以上50%以下の領域に高温のエアを吹きつける工程と、前記第1のヒートロールと第2のヒートロールとを用いて前記積層膜を加熱しながら加圧して前記電解質膜を前記多孔型補強膜に含浸させる工程と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、補強型電解質膜の製造方法に関する。
特許文献1には、ヒートロールを用いて多孔型補強膜に電解質膜を加圧含浸させて補強型電解質膜を製造する方法が記載されている。
特開2008−277288号公報
多孔型補強膜は、多孔部分に空気を有している。ヒートロールを用いて多孔型補強膜に電解質膜を加圧含浸させるだけでは、この空気が抜けきらず、補強型電解質膜の内部に空気溜まりが発生する場合があった。また、ヒートロールを用いて加熱するときに、電解質膜が熱膨張して、シワが発生し、シワが生じた状態でヒートロールを用いて加圧すると座屈シワが生じる場合があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、補強型電解質膜の製造方法が提供される。この製造方法は、多孔型補強膜と電解質膜とを積層して積層膜を形成し、第1のヒートロールに搬送する工程と、前記積層膜が前記第1のヒートロールに接触する前に前記積層膜の幅方向の中央の10%以上50%以下の領域に高温のエアを吹きつける工程と、前記第1のヒートロールと第2のヒートロールとを用いて前記積層膜を加熱しながら加圧して前記電解質膜を前記多孔型補強膜に含浸させる工程と、を備える。この形態によれば、空気溜まりやシワの発生を抑制できる。
(2)上記形態の製造方法における前記高温のエアを吹きつける工程において、前記積層膜が前記第1のヒートロールに接触する位置から前記高温のエアが吹きつけられる位置までの距離を20mm以上60mm以下、前記高温のエアの吹き出し方向と、積層膜との為す角度を5°以上35°以下、前記高温のエアの温度を270℃以上300℃以下、前記高温のエアの吹き出し圧力を0.1MPa以上0.3MPa以下としてもよい。この形態によれば、空気溜まりやシワの発生をより抑制できる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、補強型電解質膜の製造方法の他、補強型電解質膜の製造装置等の形態で実現することができる。
補強型電解質膜の製造工程を示すフローチャート。 積層膜の製造装置の一例を示す説明図。 含浸装置の一例を示す説明図。 比較例1の含浸装置を示す説明図。 比較例2の含浸装置を示す説明図。 比較例3の含浸装置を示す説明図。 加熱・加圧による積層膜の変化を示す説明図。 本実施形態の効果を示す説明図である。 高温のエアの吹きつけ位置を変更したときの説明図。 ノズル傾斜角を変更したときの説明図。 高温のエアの吹きつけ位置とノズル傾斜角の両方を変更したときの説明図。 高温のエアの温度を変更したときの説明図。 高温のエアの吹き出し圧力を変更したときの説明図。 高温のエアの吹きつけ範囲を変更したときの説明図。
図1は、補強型電解質膜の製造工程を示すフローチャートである。ステップS100では、多孔型補強膜に電解質膜を配置、積層して積層膜を形成する。
図2は、ステップS100で用いられる積層膜の製造装置10(以下「積層膜製造装置10」と呼ぶ。)の一例を示す説明図である。積層膜製造装置10は、電解質膜製造部100と、保護シート貼合部110と、補強膜・電解質膜積層部120と、を備える。電解質膜製造部100は、電解質の膜(以下「電解質膜210」と呼ぶ。)を形成する。電解質としては、ナフィオン(Nafion:登録商標)の前駆体など、側鎖末端にフッ化スルフリル基(−SOF)を有するパーフルオロスルホン酸ポリマーの前駆体を用いることができる。本実施形態では、電解質膜製造部100は、IEC(イオン交換当量)が1.3〜1.8meg/gの電解質の前駆体を用い、厚さ4〜20μmの電解質膜210を形成する。本実施形態では、側鎖末端にフッ化スルフリル基を有する電解質の前駆体を用いたが、代わりに、側鎖末端に塩化スルフリル基(−SOCl)を有する電解質の前駆体、あるいは、側鎖末端にスルホン酸基(−SOH)基を有する電解質を用いても良い。なお、電解質の前駆体のハロゲン化スルフリル基(フッ化スルフリル基、塩化スルフリル基)は、加水分解処理により、スルホン酸基(−SOH)基に容易に変換できる。なお、本実施形態では、「電解質」と呼ぶ場合には、電解質の前駆体、電解質の両方を含むものとする。
保護シート貼合部110は、一対の貼合ロール112と、保護シート繰出ロール114と、を備えている。保護シート繰出ロール114は、保護シート220を繰り出す。保護シート220は、フッ素系の樹脂、例えばテフロン(テフロンは登録商標)または炭化水素系の樹脂、で形成されている。保護シート貼合部110は、一対の貼合ロール112の2つのロールの間に、電解質膜210と、保護シート220とを挟んで通過させることにより、電解質膜210と、保護シート220とを密着させる。
補強膜・電解質膜積層部120は、一対の積層ロール122と、ペースト押出機124と、延伸機126と、を備える。ペースト押出機124は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のファインパウダーとアイソパー(アイソパーは登録商標)とを混合し、帯状に押し出すことで帯状の補強膜230を形成する。延伸機126は、帯状の補強膜230を厚さ1〜5μm、気孔率40〜60%程度に延伸し、約350℃で焼成して、多孔型補強膜231を形成する。例えば、延伸機126は、一対のロールを用い、その間に補強膜230を通過させながら押圧することにより、補強膜230を延伸してもよい。本実施形態では、補強膜・電解質膜積層部120は、ペースト押出機124を有し、補強膜230を製造しているが、別途作成された補強膜230を用いてもよい。
本実施形態では、補強膜230として、ポリテトラフルオロエチレンを用いたが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、共重合成分を10モル%含むポリテトラフルオロエチレン共重合体等のポリオレフィン系樹脂:、ポリシロキサン;ポリメチルメタクリレート(PMMA)などのメタクリレート系樹脂;ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)などのスチレン系樹脂;ポリアミド;ポリイミド(PI);ポリエーテルイミド(PEI);ポリアミドイミド;ポリエステルイミド;ポリカーボネート(PC);ポリアセタール;ポリフェニレンエーテル(PPO)などのポリアリーレンエーテル;ポリフェニレンスルフィド(PPS);ポリアリレート;ポリアリール;ポリスルホン(ポリサルホン);ポリエーテルスルホン(PES)(ポリエーテルサルホン);ポリウレタン類;ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル系樹脂;ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)やポリエーテルケトンケトン(PEKK)などのポリエーテルケトン類;ポリアクリル酸ブチル、ポリアクリル酸エチルなどのポリアクリル酸エステル類;ポリブトオキシメチレンなどのポリビニルエステル類;ポリシロキサン類;ポリサルファイド類;ポリフォスファゼン類;ポリトリアジン類;ポリカーボラン類;ポリノルボルネン;エポキシ系樹脂;ポリビニルアルコール;ポリビニルピロリドン;ポリイソプレンやポリブタジエンなどのポリジエン類;ポリイソブチレンなどのポリアルケン類;フッ化ビニリデン系樹脂、ヘキサフルオロプロピレン系樹脂、ヘキサフルオロアセトン系樹脂などの樹脂(熱可塑性樹脂など)のいずれかを用いても良い。
一対の積層ロール122は、多孔型補強膜231の両面に、保護シート220を有する電解質膜210を配置して、「保護シート220−電解質膜210−多孔型補強膜231−電解質膜210−保護シート220」の5層構造の積層膜200を形成する。積層膜200は、次の工程が実行される含浸装置に送られる。
図1のステップS110では、積層膜200が含浸装置(後述)のヒートロールに接触する前に、積層膜200に高温の空気を吹きつける。ステップS120では、2つのヒートロールの間に積層膜200を挟んで、積層膜200を加熱、加圧し、積層膜200中の電解質膜210を多孔型補強膜231に含浸させて補強型積層膜を生成する。
図3は、ステップS110、S120で用いられる含浸装置30の一例を示す説明図である。図3(A)は、含浸装置30の斜視図である。含浸装置30は、搬送ローラー300と、第1のヒートロール310と、第2のヒートロール320と、搬送ローラー330と、温風吹き出し装置340と、を備える。搬送ローラー300は、積層膜200を第1のヒートロール310に搬送する。積層膜200は、第1のヒートロール310の円周面に沿って第2のヒートロール320に搬送される。第1のヒートロール310と第2のヒートロール320は、200℃〜290℃(好ましくは240℃〜260℃)に加熱されており、電解質膜210を軟化させる。積層膜200は、2つのヒートロール310、320の間に搬送され、2つのヒートロール310、320によって、0.1〜0.8MPaの圧力で加圧される。軟化した電解質膜210は、多孔型補強膜231に含浸して、補強型積層膜201を生成する。温風吹き出し装置340は、積層膜200が第1のヒートロール310に接触する前に、積層膜200の第1のヒートロール310に接触する面200aと反対側の面200bに対して高温の空気(「高温のエア」とも呼ぶ。)を吹きつける。高温のエアの吹きつけ方向は、搬送方向の下流側から上流側に向いている。
図3(B)は、含浸装置30の第1のヒートロール310と、第2のヒートロール320と、温風吹き出し装置340の側面図である。温風吹き出し装置340は、面200b側であって、例えば、積層膜200が第1のヒートロール310に接触する位置P1よりも手前20mm以上60mm以下の位置P2に、5°以上35°以下の吹き出し角度θ1で、高温のエアを吹き出しることが好ましい。ここで、位置P1から位置P2までの距離を「吹きつけ距離L1」と呼ぶ。位置P1よりも手前20mmの位置が、シワが発生する起点であり、位置P1よりも60mm手前の位置が、電解質膜210が膨張しはじめる位置である。積層膜200が第1のヒートロール310に接触する位置P1よりも手前20mm以上60mm以下で高温のエアを吹きつけることで、シワの発生を抑制するとともにシワが発生してもシワを伸ばすという効果が顕著である。
「吹き出し角度θ1」とは、高温のエアの吹き出し方向と、積層膜200との為す角度であり、温風吹き出し装置340のノズル(図示せず)の積層膜200との為す角に等しいので「ノズル傾斜角度θ1」とも呼ぶ。ノズル傾斜角度θ1が5°未満の場合、高温のエアは、積層膜200をかすめるように流れて、積層膜200に十分に当たらない可能性がある。その結果、電解質膜210を十分に加熱できず、軟化できない可能性がある。また、発生したシワ240を高温のエアによって十分に伸ばすことができない可能性がある。一方、ノズル傾斜角度θ1が35°より大きいと、高温のエアが当たる領域が積層膜200の中央の狭い範囲に集中し、積層膜200の両端部においては、十分に加熱できない可能性がある。また、高温のエアが当たる範囲が狭いため、積層膜200の両端部に向かってシワ240を伸ばすことができない可能性がある。
高温のエアの温度Tは、例えば250℃以上300℃以下(好ましくは260℃以上280℃以下)であり、ヒートロール310、320の温度よりも高い温度で、多孔型補強膜231の軟化温度(PTFEの場合327℃)よりも低い温度とすることが好ましい。
温風吹き出し装置340からの高温のエアの吹き出し圧力P1は、例えば0.1MPa以上0.3MPa以下とすることが可能であり、搬送される積層膜200が第1のヒートロール310に密着する圧力0.1MPaより大きな圧力とすることが好ましい。ここで「吹き出し圧力P1」は、温風吹き出し装置340から高温のエアが吹き出す直前の温風吹き出し装置340の内部の圧力である。吹き出し圧力0.1MPa未満の高温のエアの場合、圧力が低いため、高温のエアによって積層膜200を十分に加熱できず、電解質膜210を十分に加熱できない可能性がある。また、吹き出し圧力P1が低いと、シワ240を伸ばすことができない可能性がある。
但し、吹きつけ距離L1、ノズル傾斜角度θ1、高温のエアの温度T、高温のエアの吹き出し圧力P1の好ましい数値範囲は、例示であり、膜部材(電解質膜210や多孔型補強膜231)の材質等に応じてこれ以外の数値範囲を採用しても良い。この点は、以下で説明する他の数値範囲も同様である。
図3(C)は、含浸装置30の第1のヒートロール310と、第2のヒートロール320と、温風吹き出し装置340の上面図である。温風吹き出し装置340は、例えば、吹きつけ範囲W1が、積層膜200の幅の5%より大きく70%以下(好ましくは10%以上50%以下)となるように、積層膜200の中央部に高温のエアを吹きつけても良い。ここで、「高温のエアの吹きつけ範囲W1」は、積層膜200の幅に対する、高温のエアが積層膜200に当たる位置P2における高温のエアの幅である。位置P2における高温のエアの幅は、温風吹き出し装置340の幅とほぼ等しい。高温のエアは、位置P2で積層膜200に当たり、上流側に向かって、幅方向に広がっていく。高温のエアの吹きつけ範囲W1が10%未満の場合、高温のエアが局所的に当たり、高温のエアが当たらない範囲(例えば積層膜200の両端部)では、電解質膜210を十分に加熱できない可能性がある。一方、高温のエアの吹きつけ範囲W1が50%を越える場合には、高温のエアが積層膜200の幅方向に広く当たるため、積層膜200に温度ムラが生じ、温度の低い部分で電解質膜210を十分に軟化できず、空気溜まりが発生する可能性がある。
図4は、比較例1の含浸装置31を示す説明図である。比較例1の含浸装置31は、温風吹き出し装置340を備えていない点が、図3に示した含浸装置30と異なるが、他の構成は、図3の含浸装置30と同じ構成を有している。
図5は、比較例2の含浸装置32を示す説明図である。比較例2の含浸装置32は、図3に示した含浸装置30の温風吹き出し装置340の代わりにヒートローラー350を備える。ヒートローラー350は、第1のヒートロール310よりも直径、幅とも小さい。ヒートローラー350は、本実施形態の位置P1において、第1のヒートロール310と共に積層膜200を挟むように配置されている。ヒートローラー350の温度は、第1のヒートロール310と同じである。
図6は、比較例3の含浸装置33を示す説明図である。比較例3の含浸装置33は、比較例1の含浸装置31の第1のヒートロール310の代わりに、第3のヒートロール312を用いている。第3のヒートロール312は、第1のヒートロール310の端部側を、中央部と段差が生じないように、ポリテトラフルオロエチレンでコーティングして、端部側の熱伝導を抑制した構造を有している。なお、第3のヒートロール312は、端部において、第1のヒートロール310と同じ温度になるように加熱される。
図7は、加熱・加圧による積層膜200の変化を示す説明図である。図7(A)は、本実施形態における積層膜200の加熱・加圧前後の変化を示す。加熱・加圧前の電解質膜210は軟化しておらず、圧力も受けていないため、多孔型補強膜231に含浸していない。一方、加熱・加圧後の電解質膜210は軟化し、圧力を受けて、多孔型補強膜231に含浸する。その結果、補強型積層膜201が形成される。
図7(B)は、比較例1における積層膜200の加熱・加圧前後の変化を示す。加熱・加圧後の電解質膜210は軟化し、圧力を受けて、多孔型補強膜231に含浸する点は本実施形態と共通する。しかし、電解質膜210の軟化が十分でないため、電解質膜210は、十分に多孔型補強膜231に含浸せず、多孔型補強膜231の多孔の一部が電解質膜に含浸されずに、空気溜まり233として残存している。
図7(C)は、比較例1〜3における積層膜200が第1のヒートロール310に接触したときの変化を示す。積層膜200が第1のヒートロール310に接触すると、積層膜200は、第1のヒートロール310によって加熱される。その結果、第1のヒートロール310側の電解質膜210と、保護シート220とが熱膨張してシワ240が生じる。このシワ240は、積層膜200が第1のヒートロール310と第2のヒートロール320との間に挟まれたときに、座屈シワとなる。
図8は、本実施形態の効果を示す説明図である。本実施形態の含浸装置30及び比較例1〜3の含浸装置31〜33を用いて、積層膜200を加熱。加圧した。電解質膜210としては、末端基がF型のフッ素性電解質樹脂を用いた。電解質膜210の厚さは5μm、幅方向の大きさは300mm、長さ方向(搬送方向)の長さは100mである。多孔型補強膜231としては、厚さ5μm、気孔率60%のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を用いた。多孔型補強膜231の幅方向の大きさは300mm、長さ方向(搬送方向)の長さは100mである。保護シート220としては、厚さ50μmのPFA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)を用いた。保護シート220の幅方向の大きさは300mm、長さ方向(搬送方向)の長さは100mである。図8では、効果について、補強型積層膜201の単位長さ(1m)当たりの空気溜まりの個数と、座屈シワの個数を用いて評価した。
サンプルS04(本実施形態)では、空気溜まり、座屈シワいずれも0個/mであった。サンプルS01(比較例1)では、空気溜まりが6個/mであり、座屈シワが2個/mであった。比較例1では、加圧が開始されるまで(2つのヒートロール310、320に挟まれるまで)の加熱が第1のヒートロール310のみによるために、加熱が十分でなく、電解質膜210が十分に軟化しなかった。そのため、電解質膜210が十分に多孔型補強膜231に含浸せず、多孔型補強膜231の多孔の一部が、空気溜まり233として残存したものと思われる。
サンプルS02(比較例2)では、空気溜まりが0個/mであり、座屈シワが3個/mであった。比較例2では、積層膜200がヒートローラー350によっても加熱されるため、電解質膜210が十分に加熱され、軟化して多孔型補強膜231に含浸したため、空気溜まり233が生じなかったものと考えられる。一方、ヒートローラー350が接触する積層膜200中央部と、接触しない積層膜200両端部では、熱膨張差が大きくなるため、シワが発生したものと思われる。
サンプルS03(比較例3)では、空気溜まりが0個/mであり、座屈シワが0.5個/mであった。比較例3では、中央部がより高温である第3のヒートロール312によって積層膜200が加熱されるため、電解質膜210が十分に加熱され、軟化して多孔型補強膜231に含浸したため、空気溜まり233が生じなかったものと考えられる。シワ240(座屈シワ)「についても、比較例1、2よりは改善しているが、本実施形態ほどは改善なかった。
以上、本実施形態によれば、積層膜200が第1のヒートロール310に接触する前に、積層膜200の幅方向の中央部に、高温のエアを吹きつけるので、電解質膜210を加熱して軟化させて、多孔型補強膜231に含浸させるため、空気溜まり233の発生を抑制できる。また、高温のエアを吹きつけることで、シワ240を発生し難くし、また、発生しても高温のエアの圧力で伸ばすことができるので、座屈シワを発生し難くできる。なお、上述したように、各パラメーターの範囲は、以下の通りである。
吹きつけ距離L1:20mm以上60mm以下
ノズル傾斜角度θ1:5°以上35°以下
高温のエアの温度T:250℃以上300℃以下
高温のエアの吹き出し圧力P1:0.1MPa以上0.3MPa以下
高温のエアの吹きつけ範囲W1:10%以上50%以下
本実施形態における実施例:
(1)高温のエアの吹きつけ距離L1の変更
図9は、高温のエアの吹きつけ距離L1(図3(B))を変更したときの説明図である。本実施形態では、図9に示した条件で積層膜200を加熱、加圧した。サンプルS13は、図8の実施形態(サンプルS04)と同じであり、サンプルS11、S12、S14、S15では、高温のエアの吹きつけ距離L1を図9に示すように変更した。
積層膜200の第1のヒートロール310と接触するよりも少し前の位置(吹きつけ距離L1=20mm〜60mm)に高温のエアを吹きつけると(サンプルS12、S13、S14)、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなくなった。一方、サンプルS11、S15では、空気溜まり233は発生しなかったが、シワ240が発生した。比較例1(図4)においてシワ240が発生したときに発生の起点を観察すると、第1のヒートロール310と接触する位置P1より20mm前の位置であり、位置P1からの位置が20mmよりも長い位置に高温のエアを吹きつけると、シワ240を発生し難くできる。また、シワ240の原因となる電解質膜210の熱膨張が開始される位置を観察すると、位置P1から60mmの位置であった。積層膜200にシワ240が生じても、高温のエアは、風の圧力により、シワ240を伸ばす。したがって、位置P1から60mmよりも遠い位置に高温のエアを当てても、その後で電解質膜210の熱膨張しシワ240が発生するため、座屈シワが生じた、と思われる。
(2)ノズル傾斜角θ1の変更
図10は、ノズル傾斜角θ1(図3(B))を変更したときの説明図である。図10のサンプルS23は、図8の実施形態(サンプルS04)と同じである。サンプルS21、S22、S24、S25では、ノズル傾斜角θ1を図10に示すように変更した。
積層膜200に対して、5°以上35°以下のノズル傾斜角θ1で高温のエアを吹きつけると(サンプルS22、S23、S24)、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなくなった。一方、ノズル傾斜角が1°(サンプルS21)や50°(サンプルS25)では、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生した。ノズル傾斜角が5°未満であると、高温のエアは、積層膜200をかすめるように流れ、積層膜200に十分に当たらなかったため、電解質膜210が十分に加熱されなかった。その結果、電解質膜210は、十分に軟化できず、多孔型補強膜231に十分に含浸できなかったため、空気溜まり233が発生したと思われる。また、高温のエアは、積層膜200をかすめるように流れるので、発生したシワ240を高温のエアによって十分に伸ばすことができなかったと思われる。一方、ノズル傾斜角が35°より大きいと、高温のエアが当たる領域が積層膜200の中央の狭い範囲に集中する。しかし、積層膜200の両端部においては、十分に加熱されなかった。その結果、電解質膜210が十分に加熱されず、十分に軟化できなかったため、電解質膜210が多孔型補強膜231に十分に含浸できず、空気溜まり233が発生したと思われる。また、高温のエアが当たる範囲が狭いため、積層膜200の両端部に向かってシワ240を伸ばすことができなかったため、シワ240(座屈シワ)が生じたと思われる。
(3)高温のエアの吹きつけ距離L1とノズル傾斜角θ1の両方の変更
図11は、高温のエアの吹きつけ位置とノズル傾斜角の両方を変更したときの説明図である。本実施形態では、図11に示した条件で積層膜200を加熱、加圧した。サンプルS33は、図8の実施形態(サンプルS04)と同じであり、サンプルS31、S32、S34、S35では、高温のエアの吹きつけ距離L1及びノズル傾斜角θ1を図11に示すように変更した。図11からわかるように、高温のエアの吹きつけ距離L1が20mm以上、60mm以下の範囲であり、ノズル傾斜角θ1が5°以上35°以下の範囲において、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなかった。
(4)高温のエアの温度Tの変更
図12は、高温のエアの温度を変更したときの説明図である。図12のサンプルS42は、図8の実施形態(サンプルS04)と同じである。サンプルS41では、高温のエアの温度を図11に示すように変更した。
積層膜200に対して、270℃の高温のエアを吹きつけると(サンプルS42)、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなくなった。一方、240℃の高温のエアを吹きつけると(サンプルS41)、シワ240(座屈シワ)は発生しなかったが、空気溜まり233が発生した。高温のエアの温度が240℃の場合、高温のエアによって積層膜200が十分に加熱できなかったため、電解質膜210が十分に加熱されず、十分に軟化しなかった。その結果、電解質膜210が多孔型補強膜231に十分に含浸できず、空気溜まり233が発生したと思われる。より高い温度については、多孔型補強膜231の軟化温度(PTFEの場合327℃)よりも低い温度、例えば300℃以下の温度が好ましい。
(5)高温のエアの吹き出し圧力P1の変更
図14は、高温のエアの吹き出し圧力P1を変更したときの説明図である。図14のサンプルS53は、図8の実施形態(サンプルS04)同じである。サンプルS51、52では、高温のエアの吹き出し圧力P1を図14に示すように変更した。
積層膜200に対して、吹き出し圧力0.1〜0.3MPaの高温のエアを吹きつけると(サンプルS52、S53)、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなくなった。一方、吹き出し圧力0.05MPaの高温のエアを吹きつけると(サンプルS51)、空気溜まり233及びシワ240(座屈シワ)が発生した。吹き出し圧力0.1MPa未満の高温のエアの場合、圧力が低いため、高温のエアによって積層膜200が十分に加熱できず、電解質膜210が十分に加熱されず、十分に軟化しなかった。その結果、電解質膜210が多孔型補強膜231に十分に含浸できず、空気溜まり233が発生したと思われる。また、吹き出し圧力が低いため、シワ240を伸ばすことができなかったため、シワ240(座屈シワ)が生じたと思われる。
(6)高温のエアの吹きつけ範囲W1の変更
図14は、高温のエアの吹きつけ範囲W1(図3(C))を変更したときの説明図である。図14のサンプルS63は、図8の実施形態(サンプルS04)と同じである。サンプルS61、62、64、65では、高温のエアの吹きつけ範囲W1を図14に示すように変更した。
高温のエアの吹きつけ範囲W1を10%以上50%以下とすると(サンプルS62、S63、S64)、空気溜まり233やシワ240(座屈シワ)が発生しなくなった。一方、吹きつけ範囲W1を5%(サンプルS61)とすると、空気溜まり233及びシワ240(座屈シワ)が発生した。また、吹きつけ範囲W1を70%(サンプルS65)とすると、シワ240(座屈シワ)は発生しなかったが、空気溜まり233が発生した。吹きつけ範囲W1が狭い場合、積層膜200の端部が十分に加熱できず、電解質膜210が十分に加熱されず、十分に軟化しなかったものと思われる。吹きつけ範囲W1が広い場合、高温のエアが積層膜200の幅方向に広く当たるため、積層膜200に温度ムラが生じ、温度の低い部分で電解質膜210を十分に軟化できず、空気溜まりが発生したものと思われる。
以上の結果より、高温のエアの吹きつけ距離L1は20mm以上60mm以下、ノズル傾斜角θ1は5°以上35°以下、高温のエアの温度Tは270℃以上300℃以下、高温のエアの吹き出し圧力は0.1MPa以上0.3MP以下、高温のエアの吹きつけ範囲W1は10%以上50%以下が好ましい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…積層膜製造装置
30、31、32、33…含浸装置
100…電解質膜製造部
110…保護シート貼合部
112…貼合ロール
114…保護シート繰出ロール
120…補強膜・電解質膜積層部
122…積層ロール
124…ペースト押出機
126…延伸機
200…積層膜
200a、200b…面
201…補強型積層膜
210…電解質膜
220…保護シート
230…補強膜
231…多孔型補強膜
240…シワ
300…搬送ローラー
310…第1のヒートロール
312…第3のヒートロール
320…第2のヒートロール
330…搬送ローラー
340…温風吹き出し装置
350…ヒートローラー

Claims (2)

  1. 補強型電解質膜の製造方法であって
    多孔型補強膜と電解質膜とを積層して積層膜を形成し、第1のヒートロールに搬送する工程と、
    前記積層膜が前記第1のヒートロールに接触する前に前記積層膜の幅方向の中央の10%以上50%以下の領域に高温のエアを吹きつける工程と、
    前記第1のヒートロールと第2のヒートロールとを用いて前記積層膜を加熱しながら加圧して前記電解質膜を前記多孔型補強膜に含浸させる工程と、
    を備える、補強型電解質膜の製造方法。
  2. 請求項1に記載の補強型電解質膜の製造方法において、
    前記高温のエアを吹きつける工程において、
    前記積層膜が前記第1のヒートロールに接触する位置から前記高温のエアが吹きつけられる位置までの距離を20mm以上60mm以下、
    前記高温のエアの吹き出し方向と、積層膜との為す角度を5°以上35°以下、
    前記高温のエアの温度を270℃以上300℃以下、
    前記高温のエアの吹き出し圧力を0.1MPa以上0.3MPa以下とする、
    補強型電解質膜の製造方法。
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