JP2016205267A - シリンダヘッドのポート部の製造方法 - Google Patents

シリンダヘッドのポート部の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸気ポートや排気ポートといったポート部の形状に沿って樹脂層が形成されたシリンダヘッドのポート部の製造方法を提供する。【解決手段】シリンダヘッドのポート部の製造方法は、ポート内壁に沿って形成される樹脂層を所定の断熱区間において有するシリンダヘッドのポート部の製造方法であって、前記ポート部の内部に可塑化した樹脂を投入する樹脂投入工程と、前記可塑化した樹脂にガスを吹き込むことで、前記樹脂を前記ポート内壁に沿うように膨張させるブロー成形工程と、前記ブロー成形工程において膨張した前記樹脂の全体から、前記断熱区間の前記ポート内壁に沿って成形された前記樹脂を除いた部分、を除去するトリミング工程と、を備える。【選択図】 図1

Description

本開示は、エンジンのシリンダヘッドに形成されるポート部の製造方法に関する。特に、断熱層が内周壁に形成されたポート部の製造方法に関する。
従来から、シリンダヘッドの吸気ポートや排気ポートといったポート部の断熱化が図られている。例えば、特許文献1では、射出成形等により成形された樹脂からなるスリーブ状のライナ部材が吸気ポート部に挿入されることで、断熱構造をポート部に形成している。なお、特許文献2〜4のように、シリンダヘッドの鋳造時において断熱材を使用することでポート部に形成するものもある。
特開2008−121569号公報 特開2010−112250号公報 特開平10−311243号公報 特開平5−43363号公報
しかし、特許文献1が開示するポート部の製造方法では、予め成形されたスリーブ状のライナ部材をポート部に挿入するため、ポート部の形状によっては、ポート部の内周壁に沿って樹脂層を形成するのが困難となる。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、吸気ポートや排気ポートといったポート部の形状に沿って樹脂層が形成されたシリンダヘッドのポート部の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法は、
ポート内壁に沿って形成される樹脂層を所定の断熱区間において有するシリンダヘッドのポート部の製造方法であって、
前記ポート部の内部に可塑化した樹脂を投入する樹脂投入工程と、
前記可塑化した樹脂にガスを吹き込むことで、前記樹脂を前記ポート内壁に沿うように膨張させるブロー成形工程と、
前記ブロー成形工程において膨張した前記樹脂の全体から、前記断熱区間の前記ポート内壁に沿って成形された前記樹脂を除いた部分、を除去するトリミング工程と、を備える。
上記(1)の構成によれば、ブロー成形によりポート部の内周壁(ポート内壁)に断熱層が形成される。また、ブロー成形によって形成された樹脂層は、断熱区間の内周壁にだけ残され、それ以外は除去される。このため、ポート部の形状に沿った樹脂層を様々なポート形状に適応して形成することができ、断熱区間に樹脂層を有するシリンダヘッドのポート部を製造することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記シリンダヘッドに、バルブシート、バルブガイドのうちの少なくとも1つの部品を装着する部品装着工程をさらに備え、
前記部品装着工程は、前記ブロー成形工程の前に行われる。
上記(2)の構成によれば、バルブシート、バルブガイドといった部品が装着されるのがブロー成形工程の前であるため、これらの部品の装着時において、部品と膨張された樹脂とが接触することによる樹脂層(溶融樹脂)のずれを防止することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、
前記シリンダヘッドに、バルブシート、バルブガイドのうちの少なくとも1つの部品を装着する部品装着工程をさらに備え、
前記部品装着工程は、前記ブロー成形工程の後に行われる。
上記(3)の構成によれば、バルブシート、バルブガイドといった部品が装着されるのがブロー成形工程の後であるため、ポート部の内部に障害物がなく、断熱区間に樹脂層を容易に形成することができる。また、部品を覆う樹脂を除去する必要もなく、工数を削減できる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(2)又は(3)の構成において、
前記トリミング工程は、
前記断熱区間における前記部品の装着のための開口を覆う前記樹脂を除去する開口部除去工程と、
前記部品の端面を加工する装着部品加工工程を含み、
前記開口部除去工程と前記装着部品加工工程とは並行して行われる。
上記(4)の構成によれば、部品の装着のための開口を覆う樹脂の除去と、その同一の開口に装着される部品の端面の加工とが一緒に行われる。つまり、部品(例えばバルブガイド)の端面の加工をしながら部品(例えばバルブガイド)の樹脂を同時に取り除くので、別々の工程として行うよりも作業工数を削減することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の構成において、
前記断熱区間は、燃焼室に開口する前記ポート部の燃焼室開口と、前記燃焼室開口とは異なる前記ポート部の端部に開口する外部開口と、の間における前記ポート部の一部区間に形成されており、
前記トリミング工程は、前記断熱区間外にある前記ポート内壁の前記樹脂を除去する区間外内壁樹脂除去工程を含む。
上記(5)の構成によれば、断熱区間外のポート内壁に形成された樹脂(溶融樹脂)を除去することで、ポート部の所望の区間に設けられた断熱区間に樹脂層を有するポート部を製造することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(4)の構成において、
前記断熱区間は、燃焼室に開口する前記ポート部の燃焼室開口と、前記燃焼室開口とは異なる前記ポート部の端部に開口する外部開口と、の間における前記ポート部の一部区間に形成されており、
シリンダヘッドのポート部の製造方法は、
前記ポート部を閉塞するストッパを、前記断熱区間の一方の端部に設置するストッパ設置工程を、さらに備え、
前記樹脂投入工程では、前記ストッパが設置される前記端部とは異なる他の端部側に位置する前記ポート部の開口から前記可塑化した融樹脂を投入する。
上記(6)の構成によれば、断熱区間における溶融樹脂の投入側と反対側となる端部にストッパが設置される。これによって、ポート部の一方の端部の開口から投入された溶融樹脂は、ブロー成形工程において、ストッパより先で膨張されるのが阻止される。これによって、ポート部の所望の区間に設けられた断熱区間に樹脂層を有するポート部を製造することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(5)〜(6)の構成において、
前記ポート部は、ポート分岐部と、前記ポート分岐部において前記ポート部から分岐して第1孔に接続する第1分岐路と、前記ポート分岐部において前記ポート部から分岐して第2孔に接続する第2分岐路と、を少なくとも含み、
前記断熱区間は、前記ポート部の前記外部開口から前記ポート分岐部まで亘って形成されている。
上記(7)の構成によれば、断熱区間がポート部の外部開口からポート分岐部まで亘って形成される。これによって、ポート部が吸気ポートである場合には、断熱区間において、シリンダヘッドからの伝熱によって吸気が温められることを防止することができる。これと共に、分岐路(第1分岐路、第2分岐路)には樹脂層による断熱層がないため、燃料の気化を促進することができる。
また、ストッパを用いる場合には、ポート分岐部においてストッパを位置決めすることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(7)の構成において、
前記トリミング工程の後に、前記ポート部の内部に圧縮空気を送り込む定着工程を、さらに備える。
上記(8)の構成によれば、ポート内部に送り込んだ圧縮空気によって樹脂層をポート内壁に密着させ、ポート内壁と樹脂層との接触面積の増加を図ることで、ポート内壁により良く沿った樹脂層を備えるポート部を製造することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(8)の構成において、
前記断熱区間における前記ポート内壁はエンボス部を有する。
上記(9)の構成によれば、エンボス部に溶融樹脂が係止されることで、ポート内壁から樹脂層が動くことを防止することができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)〜(9)の構成において、
前記ポート部は吸気ポートであり、
前記断熱区間は、前記吸気ポートの入口から所定範囲に亘って形成される。
上記(10)の構成によれば、吸気通路を形成するポート部(吸気ポート)における必要な区間に断熱層を形成することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、吸気ポートや排気ポートといったポート部の形状に沿って樹脂層が形成されたシリンダヘッドのポート部の製造方法が提供される。
本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の断面図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法における溶融樹脂投入工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るブロー成形工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るトリミング工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図であって、部品装着工程を備えるシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図である。 本発明の他の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図であって、部品装着工程を備えるシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図である。 本発明の他の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図であって、部品装着工程を備えるシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る他のシリンダヘッドのポート部の製造方法における溶融樹脂投入工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る他のシリンダヘッドのポート部の製造方法におけるブロー成形工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る他のシリンダヘッドのポート部の製造方法におけるトリミング工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の断面図であって、断熱区間が一部に形成されたシリンダヘッドのポート部を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るシリンダヘッドのポート部の製造方法を示すフロー図であって、ストッパを用いたシリンダヘッドのポート部の製造方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るストッパを用いたシリンダヘッドのポート部の製造方法における溶融樹脂投入工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るストッパを用いたシリンダヘッドのポート部の製造方法におけるブロー成形工程を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るストッパを用いたシリンダヘッドのポート部の製造方法におけるトリミング工程を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1、図6〜図7B、図12は、本発明の一実施形態に係るシリンダヘッド1のポート部2の製造方法を示すフロー図である。また、図2は、本発明の一実施形態に係るシリンダヘッド1のポート部2の断面図である。図1、図6〜図7B、図12に示されるように、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、樹脂投入工程P1と、ブロー成形工程P2と、トリミング工程P3とを備える。そして、この製造方法によって、図2に示されるような、ポート部2の内周壁(以下、ポート内壁21)に沿って形成される樹脂層22を所定の断熱区間Zにおいて有するポート部2が製造される。
このポート部2は、シリンダヘッド1の燃焼室12に吸気を導くため吸気ポートや、燃焼室12から排気を外部に導くための排気ポートである。そして、シリンダヘッド1は、図2に示されるように、上述のポート部2や、上述の燃焼室12となる半球形状等の窪みが形成されており、シリンダブロック(不図示)に組み付けられることで内燃機関(エンジン)を構成する。つまり、ポート部2は、シリンダヘッド1の内部に形成される通路であり、ポート部2によって、シリンダヘッド1の外部と燃焼室12とが連通される。言い換えると、ポート部2は、シリンダヘッド1によって囲まれることで通路壁(ポート内壁21)を形成すると共に、その通路の一方の端部(燃焼室開口23)は燃焼室12に開口し、他方の端部(外部開口24)はシリンダヘッド1の外部に開口する。
また、図2に示されるように、シリンダヘッド1には、バルブシート51や、バルブガイド52、などの部品5が装着される。このため、ポート部2はこれらの部品5が装着される開口(バルブガイド用開口27g、不図示のインジェクタ用開口、燃焼室開口23などの部品装着開口27)を備えている。これらの部品5および部品装着開口27について説明すると、バルブシート51は、ポート部2の燃焼室開口23の周囲に装着される部材である。そして、バルブシート51は、吸気バルブや排気バルブといったバルブ(不図示)が着座した時に、バルブの傘部が密着するように構成されている。気密保持やバルブの熱をシリンダヘッドに逃がすといった役割もバルブシート51は担っている。また、バルブガイド52は燃焼室開口23の上方(シリンダヘッド1の頂部側)に装着される部材であり、細い筒状の形状を有している。そして、バルブ(不図示)の装着時には、バルブによる燃焼室12とポート部2との連通状態の開閉動作に伴って、バルブの傘部に連結されたバルブステム(バルブ軸)がバルブガイド52の筒状の内面を摺動する。バルブステムは、傘部から、燃焼室開口23の側からポート部2の内部を通って上方に伸びており、シリンダヘッド1に装着されたバルブガイド52の筒状の内部に挿入された状態で設置される。このため、バルブガイド52が設置されるための部品装着開口27(バルブガイド用開口27g)をポート部2は備えると共に、このバルブガイド用開口27gにバルブガイド52が装着された場合には、バルブガイド52の筒状の端部52eがポート部2の内部に開口することになる。一方、インジェクタ(不図示)は燃料を噴射する装置であり、吸気ポートに燃料を噴射するエンジンでは、ポート部2(吸気ポート)は、インジェクタからの燃料がポート部2の内部に噴射されるために不図示の開口(インジェクタ用開口)を備える。
ポート部2は、ポート内壁21と、両端の開口(燃焼室開口23、外部開口24)と、部品5の装着のための内部の開口(部品装着開口27)とを備えている。さらに、図2に示されるように、ポート部2は、ポート内壁21に沿って形成される樹脂層22を断熱区間Zにおいて備えている。この断熱区間Zは、樹脂層22が形成される任意の区間である。そして、この断熱区間Zに設けられる樹脂層22により断熱効果を得ることができる。例えば、ポート部2が吸気ポートの場合には、シリンダヘッド1からの伝熱による吸気温の上昇を樹脂層22によって抑制することができ、吸入効率の向上や耐ノック性の向上などを図ることができる。
以下、図2に示されるような樹脂層22を備えるポート部2の製造方法を図1〜図5を用いて説明する。図1〜図5の例示では、ポート部2は吸気ポートであり、断熱区間Zは、吸気ポートの入口(ポート部2の外部開口24)から出口(燃焼室開口23)までのポート内壁21となっている。つまり、ポート部2のポート内壁21の全てに樹脂層22が形成される。また、バルブシート51とバルブガイド52などの部品5は予め装着されており、後述する部品装着工程P4が既に実施されているものとする。なお、図3は、本発明の一実施形態に係る樹脂投入工程P1を説明するための図であり、図4は、本発明の一実施形態に係るブロー成形工程P2を説明するための図であり、図5は、本発明の一実施形態に係るトリミング工程P3を説明するための図となる。また、図6〜図7B、図12における各工程(樹脂投入工程P1、ブロー成形工程P2、トリミング工程P3)も、下記に説明される同じ名前の各工程と同様となる。
図1のステップS11は樹脂投入工程P1であり、図3に示されるように、ポート部2の内部に可塑化した樹脂を投入する工程である。この樹脂は熱可塑性樹脂であり、可塑化した樹脂(以下、溶融樹脂3)はいわゆるパリソンである。この樹脂(溶融樹脂3)は、例えば、主としてポリプロピレン樹脂(PP)を含む材料であっても良く、樹脂の成形後の強度を確保するために、ポリプロピレン樹脂にガラス繊維(GF)などの強化繊維を入れた複合材料であっても良い。あるいは、樹脂(溶融樹脂3)は、主としてポリアミド樹脂(PA)を含む材料であっても良く、同様にポリアミド樹脂にガラス繊維などの強化繊維を入れた複合材料であっても良い。これらの樹脂の熱伝導率は、シリンダヘッドを形成するアルミニウムに比べて非常に小さく、さらに、ポリプロピレン樹脂の方がポリアミド樹脂よりも熱伝導率が小さい。そして、断熱区間Zのポート内壁21に、これらの樹脂からなる樹脂層22が形成されることで、ポート部2に断熱構造が形成される。
また、溶融樹脂3(パリソン)はパイプ状の形状を有している。このパイプ形状の溶融樹脂3は、投入時において、その先端が閉じられることで袋状になっていても良いし、投入後において後述するブロー成形工程P2の前に閉じられることで袋状となっても良い。
そして、この樹脂投入工程P1では、図3に示されるように、ポート部2の一方の端部の開口から溶融樹脂3(パリソン)が投入される。図3の例示では、押し出し機91によって、ポート部2の外部開口24からその内部に溶融樹脂3が投入されている。このため、溶融樹脂3の燃焼室12側の先端が閉じられて袋状となっている。また、図3の例示では、正面視のシリンダヘッド1が例示されており、横に向いたポート部2の外部開口24に対して横から溶融樹脂3が投入されているが、実際の製造時においては、ポート部2の外部開口24が上方に向くようにシリンダヘッド1が設置されていても良い。
ステップS12はブロー成形工程P2であり、図4に示されるように、溶融樹脂3に空気などのガス(気体)を吹き込むことで、溶融樹脂3をポート内壁21に沿うように膨張させる工程である。すなわち、袋状の溶融樹脂3の内部にガスを吹き込むことで溶融樹脂3は膨張していき、ポート内壁21に接触するようになる。その後は、さらにガスが吹きこまれることによってポート内壁21に溶融樹脂3が押し付けられ、溶融樹脂3の膨張はポート内壁21によって阻害されることになる。すなわち、ポート内壁21が溶融樹脂3のブロー成形の型となる。一方、図4の例示では、ポート部2の燃焼室開口23は閉塞されておらず、吹き込まれるガスによって溶融樹脂3は膨張されることで、ポート部2を超えて燃焼室12まで溶融樹脂3が侵入している。なお、他の幾つかの実施形態では、後述するストッパ6によって燃焼室開口23が閉塞されていても良い。
ステップS13はトリミング工程P3であり、図5に示されるように、このブロー成形工程P2において膨張した樹脂の全体から、断熱区間Zのポート内壁21に沿って成形された樹脂を除いた部分(除去部分D)、が除去される。この除去されるべき除去部分Dについて図5を例に説明すると、図5の例示では、除去部分Dは、膨張された樹脂の複数箇所(D1〜D3)にある。まずは、燃焼室12に侵入している部分D1は、ポート内壁21に沿って形成される部分でもなく、除去部分Dに該当する。また、図5の例示では、ブロー成形工程P2の前に、バルブシート51とバルブガイド52とがシリンダヘッド1に既に装着されている。そして、このバルブガイド52の装着によって覆われる部分D2がポート内壁21の燃焼室開口23の付近に存在している。このため、バルブシート51を覆う部分も除去部分Dとなる。一方、図5の例示では、バルブガイド52の一部はポート部2の内部に突出している。この突出しているバルブガイド52の側壁および端部52eからなる部分D3は、バルブガイド52もポート内壁21ではないので、バルブガイド52を覆う部分も除去部分Dとなる。この部分D3の除去により、バルブガイド52の端部52eの開口を覆う樹脂も除去される。
これらの膨張された樹脂の除去部分Dの除去は、例えば、カッターなどの切除工具などにより切除することで行われても良いし、薬品や加熱、再加熱などにより溶かすことで行われても良い。また、除去部分Dの除去は、樹脂が可塑化している状態で行われても良いし、溶融樹脂3が冷えて固まった状態で行われても良い。また、バルブシート51とバルブガイド52には装着後に端面の加工が必要となる場合には、この端面加工をトリミング工程P3と同時に行っても良い。これによって、部品5の装着のための開口(部品装着開口27)を覆う樹脂の除去と、その同一の開口に装着される部品5の端面の加工とが一緒に行われる。つまり、部品5(例えばバルブガイド52)の端面の加工をしながら、部品5(例えばバルブガイド52)の樹脂を同時に取り除くので、別々の工程として行うよりも作業工数を削減することができる。このように、膨張された樹脂から除去部分Dを除去することにより、断熱区間Zのポート内壁21に樹脂層22を備えるポート部2が製造される。
上記(5)の構成によれば、断熱区間外のポート内壁に形成された樹脂(溶融樹脂)を除去することで、ポート部の所望の区間に設けられた断熱区間に樹脂層を有するポート部を製造することができる。
なお、ポート部2に形成される樹脂層22が所定の厚さを有するように、樹脂投入工程P1(S11)とブロー成形工程P2(S12)とを繰り返し行っても良いし、樹脂投入工程P1(S11)とブロー成形工程P2(S12)とトリミング工程P3(S13)との一連の流れを繰り返し行っても良い。また、樹脂層が形成されたポート内壁21と樹脂層22との間に空間(空気層)を設けることで、断熱効果を高めても良い。
上記の構成によれば、ブロー成形によりポート部2の内周壁(ポート内壁21)に断熱層が形成される。また、ブロー成形によって形成された樹脂層22は、断熱区間Zの内周壁にだけ残され、それ以外は除去される。このため、ポート部2の形状に沿った樹脂層22を様々なポート形状に適応して形成することができ、断熱区間Zに樹脂層22を有するシリンダヘッド1のポート部2を製造することができる。
また、幾つかの実施形態では、上記で説明したように、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、シリンダヘッド1に、バルブシート51、バルブガイド52のうちの少なくとも1つの部品5を装着する部品装着工程P4を備えている。これらの部品5は、シリンダヘッド1の所定の部分に圧入されるなどして装着される。
そして、部品装着工程P4を備える場合において、幾つかの実施形態では、図6に示されるように、部品装着工程P4は、ブロー成形工程P2の前に行われている。図6の例示では、樹脂投入工程P1の前に行われることで、シリンダヘッド1に予め装着されている。すなわち、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、部品装着工程P4(ステップS61)、樹脂投入工程P1(S62)、ブロー成形工程P2(S63)、トリミング工程P3(S64)の順番で行われる。
上記の構成によれば、バルブシート51、バルブガイド52といった部品5が装着されるのがブロー成形工程P2の前であるため、これらの部品5の装着時において、圧入等される部品5と樹脂とが接触することによる樹脂層22(溶融樹脂3)のずれを防止することができる。
また、部品装着工程P4を備える場合において、他の幾つかの実施形態では、図7Aに示されるように、部品装着工程P4は、ブロー成形工程P2の後に行われる。すなわち、ブロー成形工程P2の実行時には、バルブシート51やバルブガイド52といった部品5はシリンダヘッド1には装着されておらず、膨張される溶融樹脂3によって、バルブガイド用開口27gや燃焼室開口23などの部品装着開口27はそのまま覆うことになる。
この部品装着工程P4がブロー成形工程P2の後に行われる場合において、幾つかの実施形態では、図7Aに示されるように、ブロー成形工程P2の後であって、トリミング工程P3の直後に行われても良い。すなわち、ブロー成形工程P2において膨張された樹脂(溶融樹脂3)は、トリミング工程P3によって除去部分Dが除去されており、その後に部品装着工程P4が行われる。図8〜図10の例示を用いて具体的に説明すると、断熱区間Zはポート内壁21の全体であり、シリンダヘッド1にはバルブシート51とバルブガイド52とが装着されることになっている。そして、図7AのステップS71aにおいて、部品5の装着がないまま、樹脂投入工程P1(図8参照)が行わる。引き続き、部品5の装着がないまま、ステップS72aにおいてブロー成形工程P2が行われる(図9参照)。なお、図9の例示では、燃焼室開口23が閉塞されることなくブロー成形工程P2が行われているので、燃焼室12まで樹脂が入り込んでいる。さらにステップS73aにおいて、部品5の装着がないままトリミング工程P3が行われ、除去部分Dがある場合には除去される(図10参照)。図10の例示における除去部分Dは、燃焼室12まで入り込んでいる部分D1と、バルブシート51の装着により覆われる部分D2と、バルブガイド用開口27gを覆う部分D3となっており、いずれもポート内壁21を形成する部分ではない。その後、ステップS74aにおいて、部品装着工程P4が行われる、バルブシート51とバルブガイド52が装着される(図2参照)。
また、上記の部品装着工程P4がブロー成形工程P2の後に行われる場合において、他の幾つかの実施形態では、図7Bに示されるように、部品装着工程P4は、ブロー成形工程P2の後であってトリミング工程P3の前に行われても良い。すなわち、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、ステップS71bの樹脂投入工程P1(図8参照)、ステップS72bのブロー成形工程P2(図9参照)、ステップS73bの部品装着工程P4、ステップS74bのトリミング工程P3(図10参照)の順番で行われる。この場合には、部品装着工程P4の実行時において、膨張された樹脂(溶融樹脂3)にバルブガイド用開口27gや燃焼室開口23が覆われていることになる。このため、部品装着工程P4をトリミング工程P3と並列して行っても良い。具体的には、部品5を圧入しながら、膨張された樹脂(溶融樹脂3)と部品5とが干渉する時や干渉直前に樹脂(溶融樹脂3)を除去してもよく、これを繰り返しながら部品5を装着しても良い。
上記の構成によれば、バルブシート51、バルブガイド52といった部品5が装着されるのがブロー成形工程P2の後であるため、ポート部2の内部に障害物がなく、断熱区間Zに樹脂層22を容易に形成することができる。また、部品5を覆う樹脂を除去する必要もなく、工数を削減できる。
また、他の幾つかの実施形態では、図1、図6〜図7B、図12に示されるように、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、トリミング工程P3の後に、ポート部2の内部に圧縮空気を送り込む定着工程P5を、さらに備えている。この圧縮空気は、ファンやブロアにより空気を圧送することにより生成しても良い。この圧縮空気は加温されることで、熱可塑性樹脂からなる樹脂層22を軟化することができる程度の温度を有していても良く、圧縮加温空気によって樹脂層を軟化させて押すことで、ポート内壁21と樹脂層22との接触面積の増加を図ることができる。
また、圧縮工程におけるポート部2の内部への圧縮空気の導入は、ポート部2の一方の端部の開口(燃焼室開口23、外部開口24)から行っても良いし、あるいは、部品5の装着のための開口(バルブガイド用開口27gやインジェクタ用開口など)の1つから行っても良い。これらの開口の複数から行っても良い。
また、ポート部2の内部の部品5の装着のための開口(バルブガイド用開口27gやインジェクタ用開口など)と、ポート部2の両端のそれぞれの開口(燃焼室開口23、外部開口24)のうちの少なくとも1つを特定口とし、この特定口を除いて閉塞すると共に、特定口からポート部2の内部に圧縮空気を送り込んでも良い。さらに、圧縮空気を加温し、圧縮加温空気によって樹脂層を軟化させて押すことで、ポート内壁21と樹脂層22との接触面積の増加を図っても良い。
上記の構成によれば、定着工程P5によりポート内壁と樹脂層との接触面積の増加を図ることで、ポート内壁により良く沿った樹脂層を備えるポート部2を製造することができる。
また、上述の実施形態では、断熱区間Zがポート部2の全体とされているが、これには限定されず、断熱区間Zはポート部2の一部区間であっても良い。すなわち、他の幾つかの実施形態では、図11に示されるように、断熱区間Zは、燃焼室12に開口するポート部2の燃焼室開口23と、燃焼室開口23とは異なるポート部2の端部に開口する外部開口24と、の間におけるポート部2の一部区間に形成されている。つまり、ポート部2の全長Wは、断熱区間Zと非断熱区間Eとに区分される。
そして、この断熱区間Zがポート部2の一部区間にある場合において、幾つかの実施形態では、トリミング工程P3は、断熱区間外にあるポート内壁21の溶融樹脂3を除去する区間外内壁樹脂除去工程を含む。すなわち、トリミング工程P3によって、非断熱区間Eのポート内壁21を覆う樹脂は除去される。この除去にあたっては、上述したのと同様に、カッター等による切除や薬品などによる溶解によって除去されても良い。
上記の構成によれば、断熱区間外のポート内壁21の溶融樹脂3を除去することで、ポート部2の所望の区間に設けられた断熱区間Zに樹脂層22を有するポート部2を製造することができる。
また、この断熱区間Zがポート部2の一部区間にある場合において、他の幾つかの実施形態では、シリンダヘッド1のポート部2の製造方法は、図12に示されるように、ポート部2を閉塞するストッパ6を断熱区間Zの一方の端部の開口側(燃焼室開口23または外部開口24)の端部に設置するストッパ設置工程P6を、さらに備える。また、樹脂投入工程P1では、ストッパ6が設置される前記端部とは異なる他の端部側に位置するポート部2の開口から溶融樹脂3を投入する(図13〜図15参照)。すなわち、上述の通り、樹脂投入工程P1では、ポート部2の一方の端部の開口から溶融樹脂3が投入されるが、投入時において溶融樹脂3がストッパと接触することにより、ストッパ6より先への溶融樹脂3の侵入が阻止されることになる。言い換えると、断熱区間Zにおけるポート内壁21およびストッパ6が溶融樹脂3の成形のための型となる。
このストッパ6は、図13に示されるように、ストッパ支持具61を有しても良い。また、ストッパ支持具61は、ストッパ6から分離可能に構成されても良く、ストッパ6をポート部2の内部に設置後に、ストッパ支持具61をポート部2の内部に挿入しても良い。そして、このストッパ支持具61によって、ストッパ6と溶融樹脂3が接触する接触面の反対側からストッパ6を支持されても良い。
以下、図12に例示されるフローを図13〜15を用いて説明する。なお、図13〜図15の例示では、断熱区間Zは、ポート部2の外部開口24を一方の端部とすると共に、他方の端部はバルブガイド用開口27g(不図示)の手前にある。このため、図12には、部品装着工程P4は示されていない。
図12のステップS121において、ストッパ設置工程P6が実行される。図13〜図15の例示では、ストッパ6は、断熱区間Zの外部開口24と反対側の端部に設置されている。その後、ステップS122において、図13に示されるように、樹脂投入工程P1が行われており、図13の例示では、ポート部2の外部開口24側からストッパ6に向けて溶融樹脂3が投入されている。ステップS123では、図14に示されるようにブロー成形工程P2が行われ、膨張された溶融樹脂3は、断熱区間Zにおけるポート内壁21とストッパ6の接触面の形状に沿って形成される。つまり、ストッパ6が型となって成形される部分D4を膨張された溶融樹脂3は有しており、この部分D4によってポート部2は閉塞されることになる。このポート部2の内部を閉塞する溶融樹脂3の部分D4は、ポート内壁21に沿って形成される部分ではなく、除去部分Dとしてトリミング工程P3により除去されることになる。そして、ステップS124では、図15に示されるようにトリミング工程P3が行われ、ストッパ6の表面(接触面)に形成された樹脂が除去される。このトリミング工程P3の実行時には、ストッパ6も取り外されて良い。
なお、上記ようにストッパ6を用いるなどにより、溶融樹脂3の周囲が成形のための型によって囲まれている場合には、吹き込むガスの圧力(ブロアー圧力)の変化を検出することで、ブロー成形工程P2の終了を判断しても良い。また、溶融樹脂3が投入されるポート部2の開口側にも非断熱区間Eが設けられている場合には、その非断熱区間Eにある溶融樹脂3も除去部分Dとしてトリミング工程P3で除去される。
上記の構成によれば、断熱区間Zにおける溶融樹脂3の投入側と反対側となる端部にストッパ6が設置される。これによって、ポート部2の一方の端部の開口から投入された溶融樹脂3は、ブロー成形工程P2において、ストッパ6より先で膨張されるのが阻止される。これによって、ポート部2の所望の区間に設けられた断熱区間Zに樹脂層22を有するポート部2を製造することができる。
また、他の幾つかの実施形態では、図11に示されるように、ポート部2は、ポート部2の外部開口24から伸びる集合路28に連結されるポート分岐部25を備えることで、複数の分岐路26を備えている。すなわち、ポート部2は、ポート分岐部25においてポート部2から分岐して第1孔23aに接続する第1分岐路26aと、ポート分岐部25においてポート部2から分岐して第2孔23bに接続する第2分岐路26bと、を少なくとも含んでいる(図6の例示では、分岐路26は2つ)。そして、断熱区間Zは、ポート部2の外部開口24からポート分岐部25まで亘って形成されている。なお、第1孔23aと第2孔23bは、燃焼室開口23となる。また、ポート分岐部25は、分岐路26との連結部分であっても良いし、分岐路26との連結部分を含む部分であっても良い。
上記の構成によれば、断熱区間Zにおいて、シリンダヘッド1からの伝熱によって吸気が温められることを防止することができる。これと共に、分岐路26(第1分岐路26a、第2分岐路26b)には樹脂層22による断熱層がないため、燃料の気化を促進することができる。また、ストッパ6を用いる場合には、ポート分岐部25においてストッパ6を位置決めすることができる。
また、他の幾つかの実施形態では、断熱区間Zにおけるポート内壁21はエンボス部を有する。すなわち、断熱区間Zにおけるポート内壁21には、少なくとも1つの小さな突起が設けられている領域(エンボス部)が存在している。このエンボス部は、断熱区間Zの一箇所に設けられても良いし、互いに離間された二箇所以上の複数部分に設けられても良い。具体的には、エンボス部は、例えば、断熱区間Zの両端部のどちらか一方の端部に設けられても良いし、両方の端部に設けられても良い。また、エンボス部における突起は、ポート内壁21の全周に設けられても良いし、周方向に部分的に設けられても良い。
上記の構成によれば、エンボス部に樹脂層22が係止されることで、ポート内壁21から樹脂層22が動くことを防止することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。

1 シリンダヘッド
12 燃焼室
2 ポート部
21 ポート内壁
22 樹脂層
23 燃焼室開口
23a 第1孔
23b 第2孔
24 外部開口
25 ポート分岐部
26 分岐路
26a 第1分岐路
26b 第2分岐路
27 部品装着開口
27g バルブガイド用開口
28 集合路
3 溶融樹脂
5 部品
51 バルブシート
52 バルブガイド
52e バルブガイドの端部
6 ストッパ
61 ストッパ支持具
91 押し出し機
92 吹き込み機
Z 断熱区間
E 非断熱区間
W ポート部の全長
D 除去部分
P1 樹脂投入工程
P2 ブロー成形工程
P3 トリミング工程
P4 部品装着工程
P5 定着工程
P6 ストッパ設置工程

Claims (10)

  1. ポート内壁に沿って形成される樹脂層を所定の断熱区間において有するシリンダヘッドのポート部の製造方法であって、
    前記ポート部の内部に可塑化した樹脂を投入する樹脂投入工程と、
    前記可塑化した樹脂にガスを吹き込むことで、前記樹脂を前記ポート内壁に沿うように膨張させるブロー成形工程と、
    前記ブロー成形工程において膨張した前記樹脂の全体から、前記断熱区間の前記ポート内壁に沿って成形された前記樹脂を除いた部分、を除去するトリミング工程と、を備えることを特徴とするシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  2. 前記シリンダヘッドに、バルブシート、バルブガイドのうちの少なくとも1つの部品を装着する部品装着工程をさらに備え、
    前記部品装着工程は、前記ブロー成形工程の前に行われることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  3. 前記シリンダヘッドに、バルブシート、バルブガイドのうちの少なくとも1つの部品を装着する部品装着工程をさらに備え、
    前記部品装着工程は、前記ブロー成形工程の後に行われることを特徴とする請求項1に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  4. 前記トリミング工程は、
    前記断熱区間における前記部品の装着のための開口を覆う前記樹脂を除去する開口部除去工程と、
    前記部品の端面を加工する装着部品加工工程を含み、
    前記開口部除去工程と前記装着部品加工工程とは並行して行われることを特徴とする請求項2または3に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  5. 前記断熱区間は、燃焼室に開口する前記ポート部の燃焼室開口と、前記燃焼室開口とは異なる前記ポート部の端部に開口する外部開口と、の間における前記ポート部の一部区間に形成されており、
    前記トリミング工程は、前記断熱区間外にある前記ポート内壁の前記樹脂を除去する区間外内壁樹脂除去工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  6. 前記断熱区間は、前記シリンダヘッドに形成される燃焼室に開口する前記ポート部の燃焼室開口と、前記燃焼室開口とは異なる前記ポート部の端部に開口する外部開口と、の間における前記ポート部の一部区間に形成されており、
    シリンダヘッドのポート部の製造方法は、
    前記ポート部を閉塞するストッパを、前記断熱区間の一方の端部に設置するストッパ設置工程を、さらに備え、
    前記樹脂投入工程では、前記ストッパが設置される前記端部とは異なる他の端部側に位置する前記ポート部の開口から前記可塑化した樹脂を投入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  7. 前記ポート部は、ポート分岐部と、前記ポート分岐部において前記ポート部から分岐して第1孔に接続する第1分岐路と、前記ポート分岐部において前記ポート部から分岐して第2孔に接続する第2分岐路と、を少なくとも含み、
    前記断熱区間は、前記ポート部の前記外部開口から前記ポート分岐部まで亘って形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  8. 前記トリミング工程の後に、前記ポート部の内部に圧縮空気を送り込む定着工程を、さらに備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  9. 前記断熱区間における前記ポート内壁はエンボス部を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
  10. 前記ポート部は吸気ポートであり、
    前記断熱区間は、前記吸気ポートの入口から所定範囲に亘って形成されることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のシリンダヘッドのポート部の製造方法。
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