JP2019025876A - ブロー成形品の内蔵部品の取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】内蔵部品をパリソンに溶着し、又はパリソン同士を確実に溶着することができる、ブロー成形品の成形方法を提供する。
【解決手段】ブロー成形金型20は、ブロー成形割型21を有し、ブロー成形割型21のキャビティー22面に入子26を設けて、入子26は、入子溶着面23aと入子本体部23bを有する。入子本体部23bには入子加熱冷却管23dを設ける。ブロー成形金型20を開き、両側のブロー成形割型21のキャビティー22面と入子溶着面23aにそれぞれパリソン8を吸着又は押圧させる。入子溶着面23aを高温媒体で加熱するとともに両側のブロー成形割型21のキャビティー22面に吸着又は押圧したパリソン8に内蔵部品10を溶着、又は入子溶着面23aに当接したパリソン8同士を溶着させ、ブロー成形割型21を閉じた後に、入子溶着面23aとブロー成形割型のキャビティー22面を冷却する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の外壁の内部に、内蔵部品を取付けるブロー成形品の内蔵部品の取付方法に関するものである。
従来、中空状のブロー成形品、例えば、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって中空状の熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の中空状の製品の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、中空体を製造していた。
一方、ブロー成形方法においても、ブロー成形品、例えば、燃料タンクの内部にバルブ類や燃料の流動音を抑制するためのバッフルプレート等の内蔵部品を設けることが求められている場合がある。
ブロー成形品が大型化した場合や、内蔵部品が複数個取付ける場合には、図9と図10に示すように、パリソン8を2枚に分割して、それぞれのブロー成形割型121のキャビティー122の対向する部分にパリソン8を保持させるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
ブロー成形中子金型130に内蔵部品110を取付けて、2枚のパリソン8の間にブロー成形中子金型130を挿入している。そして、パリソン8をブロー成形割型121のキャビティー122に密着させた後に、内蔵部品110を取付けたスライドシリンダ131をスライドさせて、内蔵部品110をパリソン8の表面に押圧して取付けている。
そして、内蔵部品110のパリソン8と対向する面をパリソン8と溶融させて、パリソン8の内面に取付けている。
しかしながら、パリソン8がブロー成形割型121のキャビティー122と接触することで、パリソン8の温度が下がり、融点以下になる場合がある。この場合には、内蔵部品110をパリソン8の表面に溶着することができなくなるか、或いは溶着が不充分になる場合がある。また、左右のブロー成形割型121に取付けられたパリソン8同士を溶着する場合にも、溶着力が小さい場合がある。
特許第5026515号公報
そのため、本発明は、ブロー成形品の成形方法において、内蔵部品をパリソンに溶着し、又はパリソン同士を確実に溶着することができる、ブロー成形品の成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有し、
ブロー成形割型のキャビティー面に入子を設けて、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、
ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティー面と入子溶着面にそれぞれパリソンを吸着又は押圧させ、入子溶着面を高温媒体で加熱するとともに両側のブロー成形割型のキャビティー面に吸着又は押圧したパリソンに内蔵部品を溶着、又は入子溶着面に当接したパリソン同士を溶着させ、ブロー成形割型を閉じた後に、入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却することを特徴とするブロー成形品の成形方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有する。このため、両側のブロー成形割型にパリソンを吸着又は押圧して、両側のパリソン同士を溶着させて、中空状のブロー成形品を成形することができる。
ブロー成形割型のキャビティー面に入子を設けて、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設けている。このため、入子本体部の入子加熱冷却管によりパリソンに当接する入子溶着面を加熱と冷却を行い、入子溶着面に当接するパリソンの保温と冷却を行うことができる。
ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティー面と入子溶着面にそれぞれパリソンを吸着又は押圧させ、入子溶着面を高温媒体で加熱する。このため、入子溶着面によりパリソンを保温して、溶融温度以下に下がるのを防止して、他部材又はパリソン同士を溶着させることができる。
両側のブロー成形割型のキャビティー面に吸着又は押圧したパリソンに、内蔵部品を溶着、又は入子溶着面に当接したパリソン同士を溶着させ、ブロー成形割型を閉じた後に、入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却する。このため、入子溶着面に内蔵部品を溶着させ、或いは、入子溶着面に当接したパリソン同士を溶着させるとともに、入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却することにより、内蔵部品が取付けられたパリソンを素早く冷却して、ブロー成形品を成形することができる。
請求項2の本発明は、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型と、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に内蔵部品を保持する内蔵部品保持部材を有し、
ブロー成形割型のキャビティー面に内蔵部品がパリソンを介して当接する部分に入子を設けて、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、
両側のブロー成形割型のキャビティー面に吸着又は押圧したパリソンの間に内蔵部品保持部材を挿入し、入子溶着面に対向するように内蔵部品保持して、ブロー成形割型を移動させて、内蔵部品をパリソンに当接して溶着させ、内蔵部品をブロー成形品に取付けるブロー成形品の成形方法である。
請求項2の本発明では、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型と、ブロー成形割型が開いたときにブロー成形割型の間に内蔵部品を保持する内蔵部品保持部材を有する。このため、両側のブロー成形割型に吸着したパリソンの間に内蔵部品保持部材を挿入して、パリソンの内面に内蔵部品を取付けることができる。
ブロー成形割型のキャビティー面に内蔵部品がパリソンを介して当接する部分に入子を設けて、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設けている。このため、入子本体部の入子加熱冷却管によりパリソンと当接する入子溶着面を加熱と冷却を行い、入子溶着面に当接するパリソンの保温と冷却を行うことができ、内蔵部品とパリソンを溶着させることができる。
両側のブロー成形割型のキャビティー面に吸着又は押圧したパリソンの間に内蔵部品保持部材を挿入し、入子溶着面に対向するように内蔵部品保持して、ブロー成形割型を移動させて、内蔵部品をパリソンに当接して溶着させ、内蔵部品をブロー成形品に取付ける。このため、入子溶着面によりパリソンを保温して、内蔵部品をパリソンに当接して溶着させて、内蔵部品を保温されたパリソンに溶着させることができる。
請求項3の本発明は、ブロー成形割型は、スタンドオフを成形する部分にも、入子を設け、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、入子溶着面を加熱した状態でパリソン同士を当接させ、パリソンのスタンドオフ同士の先端を溶着させたブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項3の本発明では、ブロー成形割型は、スタンドオフを成形する部分にも、入子を設け、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、入子溶着面を加熱した状態でパリソン同士を当接させ、パリソンのスタンドオフ同士の先端を溶着させている。このため、スタンドオフを成形する部分のパリソンについても、入子溶着面によりパリソンを保温して、スタンドオフを形成するパリソン同士を溶融状態で当接させて、スタンドオフを形成するパリソン同士を溶着させることができる。
請求項4の本発明は、ブロー成形割型は、ブロー成形品の周囲を成形する部分にも、入子を設け、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、ブロー成形品の周囲を成形する部分を加熱した状態でパリソン同士を当接させ、パリソンのブロー成形品の周囲を成形する部分を溶着させるブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項4の本発明では、ブロー成形割型は、ブロー成形品の周囲を成形する部分にも、入子を設け、入子は、パリソンに当接する入子溶着面と、ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、ブロー成形品の周囲を成形する部分を保温した状態でパリソン同士を当接させ、パリソンのブロー成形品の周囲を成形する部分を溶着させている。このため、ブロー成形品の周囲を成形する部分のパリソンについても、入子溶着面によりパリソンを保温して、ブロー成形品の周囲を成形するパリソン同士を溶融状態で当接させて、ブロー成形品の周囲を成形するパリソン同士を溶着させ、2枚のパリソンからブロー成形品を成形することができる。
請求項5の本発明は、ブロー成形割型と入子本体部との間は断熱部材又は断熱隙間が設けられたブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項5の本発明では、ブロー成形割型と入子本体部との間は断熱部材又は断熱隙間が設けられている。このため、入子本体部をブロー成形割型とは別に加熱及び冷却することができ、パリソンの内蔵部品を取付ける部分や、スタンドオフ及びブロー成形品の周囲を成形する部分をパリソンの他の部分とは別に保温及び冷却することができる。
請求項6の本発明は、入子本体部の中の加熱冷却管は、加熱冷却切替ユニットにより高温媒体及び低温媒体の循環を切り替えさせるブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項6の本発明では、入子本体部の中の加熱冷却管は、加熱冷却切替ユニットにより高温媒体及び低温媒体の循環を切り替えることができるため、入子本体部の加熱と冷却を加熱冷却切替ユニットにより容易に行うことができ、入子溶着面に当接したパリソンの保温と冷却を素早く行うことができる。
請求項7の本発明は、入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却し、内蔵部品を取付けたブロー成形品をブロー成形金型から取り出した後に、入子を高温媒体で加熱して、次のブロー成形品の内蔵部品の取付けを行うブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項7の本発明では、入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却し、内蔵部品を取付けたブロー成形品をブロー成形金型から取り出した後に、入子を高温媒体で加熱して、次のブロー成形品の内蔵部品の取付けを行う。このため、次のブロー成形時に入子を素早く加熱して、成形サイクルを短くするとともに、パリソンが入子に当接したときに、パリソンの冷却を遅らせることができる。
請求項8の本発明は、入子本体部を循環する高温媒体は、90〜180℃であるブロー成形品の内蔵部品の取付方法である。
請求項8の本発明では、入子本体部を循環する高温媒体は、90〜180℃であるため、入子に当接したパリソンが融点以下に低下することを遅らせることができる。
ブロー成形割型のキャビティー面に内蔵部品がパリソンを介して当接する部分に入子を設けて、入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設けるため、入子本体部の入子加熱冷却管によりパリソンに当接する入子溶着面を加熱と冷却を行い、入子溶着面に当接するパリソンの保温と冷却を行うことができる。
入子溶着面を高温媒体で加熱するとともに両側のブロー成形割型のキャビティー面に吸着又は押圧したパリソンの間に内蔵部品保持部材を挿入し、内蔵部品をパリソンに当接させるため、入子溶着面によりパリソンを保温して、内蔵部品をパリソンに当接させて、内蔵部品を溶融状態にあるパリソンに溶着させることができる。
本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型のブロー成形割型を加熱および冷却する装置の模式図である。 ブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形金型が開いた状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンがブロー成形割型のキャビティーに吸引又は押圧された状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンを取付けてブロー成形割型がスライドして、内蔵部品をパリソンに押圧し、スタンドオフを成形するパリソン同士を押圧し、ブロー成形品の周囲を成形するパリソン同士を押圧した状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、パリソンを押圧した状態で、パリソンを冷却する状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型でブロー成形品を製造する工程の断面図であり、ブロー成形割型を開いて、ブロー成形品を取出す状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態で使用するブロー成形金型の入子の部分拡大断面図である。 本発明の実施の形態で成形される燃料タンク斜視図である。 従来のブロー成形金型のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、2枚のパリソンの間に内蔵部品を取付けたブロー成形中子金型が入った状態を示す断面図である。 従来の他のブロー成形金型のブロー成形品を製造する工程の断面図であり、2枚のパリソンの間にブロー成形中子金型が入り、ブロー成形中子金型の内蔵部品をスライドさせて、パリソンに押圧する状態を示す断面図である。
本発明の実施の形態の内部に内蔵部品10が取付けられるブロー成形品の成形方法について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1の内部に内蔵部品10を溶着して取付けて、スタンドオフ部分同士と外周リブ2部分同士を溶着するブロー成形方法を例にとり、図1〜図8に基づき説明する。本発明は、内蔵部品10を有する燃料タンク1の成形方法を例にとり説明するが、他のブロー成形品のブロー成形方法や真空成形方法についても使用することができる。
図8は、本発明の実施の形態のブロー成形方法により製造された燃料タンク1の斜視図である。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図8に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘り溶着して形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
本実施の形態において成形される燃料タンク1は、後述するブロー成形金型で製造される。燃料タンク1の外壁は、ブロー成形で形成され、その外壁は、1層又は多層で形成され、多層の場合は、例えば、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
燃料タンク1の内部には、例えば、燃料タンク1の補強のための柱や、燃料の波うちを防止して、波うち音の発生を防止することができるための仕切り板や、燃料ポンプ、キャニスター等を取付ける箱状物等が内蔵部品10として取付けられている。
内蔵部品10は、ポリアセタール、高密度ポリエチレン(HDPE)等の耐燃料油性の熱可塑性合成樹脂で形成することができる。これにより燃料タンク1の強度を向上させることができるとともに、燃料タンク1の内部に取付けられても、燃料油による膨潤等で剛性が低下することがない。
本発明の実施の形態であるブロー成形方法について、ブロー成形による燃料タンク1の成形方法を、図1〜図7に基づき説明する。
本発明の実施の形態であるに使用するブロー成形装置は、パリソン8を押出するダイコア(図示せず)と、パリソン8を保持するパリソン保持部材(図示せず)と、ブロー成形品を成形するブロー成形金型20と、ブロー成形金型20を加熱冷却する加熱冷却ユニット30から構成されている。
ダイコアから押出されたパリソン8は、縦方向に2枚に切断されて、切断されたパリソン8は、先端をパリソン保持部材で保持されて、ブロー成形金型20まで移動される。
なお、パリソン8は、2枚に切断されることなく、別々にシート状に押出されて、ブロー成形金型20まで移動させることができる。
図2に示すように、ブロー成形金型20は、パーティングラインで2つに分割して形成されたブロー成形割型21を有し、開閉面にブロー成形品である燃料タンク1を形成するブロー成形割型21のキャビティー22が形成されている。さらに、後述するように、ブロー成形割型21が開いたときに、内蔵部品10を保持して、ブロー成形割型21の間に移動する内蔵部品保持部材(図示せず)を設けている。
本実施の形態では、パリソン8は、2枚の切断されたシート状のものを使用するが、円筒状のパリソン8を両側のブロー成形割型21のキャビティー22に吸着させて、内蔵部品10を保持する内蔵部品保持部材を挿入させてもよい。
また、本実施の形態では、入子26を燃料タンク1内部に内蔵部品10を取付ける部分を設けるとともに、スタンドオフ部分同士を溶着させる部分を設け、さらに、燃料タンク1の外周リブ2部分を溶着させる部分を設けているが、上記3つの部分の1〜2つの部分のみ入子26を設けることもできる。
図1に示すように、ブロー成形割型21は、ブロー成形機の型板40に取付けられて、2個のブロー成形割型21が互いに近接し合体したり、離れたりすることができる。
ブロー成形割型21には、加熱冷却ユニット30が取付けられている。加熱冷却ユニット30は、高温媒体を送水する高温ユニット31と低温媒体を送水する冷却ユニット32を有する。
高温ユニット31から加熱冷却切替ユニット33までと、加熱冷却切替ユニット33から高温ユニット31まで高温媒体パイプ34が取付けられている。
冷却ユニット32から加熱冷却切替ユニット33までと、加熱冷却切替ユニット33から冷却ユニット32まで低温媒体パイプ35が取付けられているとともに、冷却ユニット32からブロー成形割型21までと、ブロー成形割型21から冷却ユニット32まで低温媒体パイプ35が取付けられている
さらに、加熱冷却切替ユニット33からブロー成形割型21までと、ブロー成形割型21から加熱冷却切替ユニット33まで高温低温媒体パイプ36が設けられている。
上述の構成は、左右のブロー成形割型21について同様である。
図2に示すように、ブロー成形割型21には、キャビティー22が形成され、キャビティー22には、入子26が取付けられている。
本実施の形態において、入子26は、図2に示すように、内蔵部品10をパリソン8に溶着する内蔵部品取付部23と、燃料タンク1のスタンドオフを成形するスタンドオフ成形部24と、燃料タンク1の周囲の外周リブ2を溶着するピンチ部25に設けられている。
上述の通り、入子26は上記の3つの部分にすべて取付けても、それぞれ1〜2個の部分を選択して取付けてもよい。
図7に基づき、入子26の構成について、内蔵部品取付部23を例にとり説明する。
内蔵部品取付部23は、内蔵部品取付部23の本体部分である内蔵部品取付部本体部23bと、内蔵部品取付部本体部23bの先端部分のパリソン8と当接してパリソン8を加熱及び冷却するとともに内蔵部品10を取付ける内蔵部品溶着面23aと、内蔵部品取付部23をブロー成形割型21に取付ける内蔵部品取付部固定板23eを有する。
図7に示すように、内蔵部品取付部固定板23eは、ブロー成形割型21との間に断熱材23cを挟んでブロー成形割型21に固定されている。また、内蔵部品取付部本体部23bとブロー成形割型21の間には、断熱隙間23fが設けられている。
さらに、内蔵部品取付部本体部23bの内部には、内蔵部品取付部加熱冷却管23dが設けられている。内蔵部品取付部加熱冷却管23dは、高温低温媒体パイプ36と接続され、高温低温媒体パイプ36は、加熱冷却切替ユニット33まで接続されている。
このため、内蔵部品取付部本体部23bと内蔵部品溶着面23aは高温低温媒体パイプ36により、加熱と冷却を行うことができる。その場合に、断熱材23cと断熱隙間23fがブロー成形割型21と内蔵部品取付部23の間に設けられているため、ブロー成形割型21の温度に影響されることなく、内蔵部品溶着面23aと内蔵部品取付部本体部23bの温度を上下させることができる。
スタンドオフ成形部24とピンチ部25も同様の構成を有する。
即ち、入子26のスタンドオフ成形部24にも、スタンドオフ溶着面24a、スタンドオフ本体部24b、断熱材24c、スタンドオフ加熱冷却管24d、スタンドオフ固定板24e及び断熱隙間24fを有する。
また、入子26のピンチ部25にも、ピンチ部溶着面25a、ピンチ部本体部25b、断熱材25c、ピンチ部加熱冷却管25d、ピンチ部固定板25e及び断熱隙間25fを有する。
次に、図1〜図6に基づき、本発明の実施の形態である内蔵部品10を有するブロー成形品のブロー成形方法を説明する。
まず、図1に示す高温ユニット31から高温媒体を、高温媒体パイプ34を経由して加熱冷却切替ユニット33に送付する。さらに、高温媒体を加熱冷却切替ユニット33から高温低温媒体パイプ36を経由して入子26に送付する。
そうすると、入子26の内蔵部品取付部23では、内蔵部品取付部加熱冷却管23dに高温媒体が入り、内蔵部品溶着面23aが加熱される。同様に、スタンドオフ成形部24のスタンドオフ加熱冷却管24dに高温媒体が入り、スタンドオフ溶着面24aが加熱され、ピンチ部25のピンチ部加熱冷却管25dに高温媒体が入り、ピンチ部溶着面25aが加熱される。
入子26のスタンドオフ成形部24とピンチ部25も同様である。
次に、ダイコア(図示せず)から押出された2枚のパリソン8は、ブロー成形金型20まで移動し、ブロー成形金型20がパーティングラインで分割して形成されたブロー成形割型21が左右に開いた状態の間に、それぞれ左右のブロー成形割型21のキャビティー22に対向して位置する。パリソン8は、上部と下部をパリソン保持部材(図示せず。)で挟持されて、保持されている。
次に、図3に示すように、ブロー成形割型21のキャビティー22に設けたエア抜き孔から空気を吸引して、パリソン8をキャビティー22の面に吸引してキャビティー22面でパリソン8を賦形する。ブロー成形割型21の間に圧空用金型を挿入し、圧空用金型の空気によりパリソン8をブロー成形割型21のキャビティー22面に押圧することもできる。
このとき、内蔵部品取付部23、スタンドオフ成形部24及びピンチ部25に貼りついたパリソン8は、内蔵部品取付部23、スタンドオフ成形部24及びピンチ部25が高温媒体により高温にされているため、パリソン8の温度が保温されて、溶融状態を維持することができる。パリソン8の溶融状態を維持するため、高温媒体は高圧状態で、90〜180℃程度の温度で供給される。
そして、ブロー成形割型21の間に内蔵部品10を取付けた内蔵部品保持部材であるブロー成形中子金型(図示せず。)、又は内蔵部品10を取付けたロボットアーム(図示せず。)を挿入する。このため、筒状のパリソン8の内部に内蔵部品10を挿入する必要が無く、内蔵部品10が2枚のパリソン8と接触することなく、内蔵部品10をブロー成形割型21の間におくことができる。
次に、図4に示すように、両側のブロー成形割型21を互いに近接する方向に移動させて、ブロー成形割型21のキャビティー22に密着したパリソン8の表面に内蔵部品10を当接させる。このとき、左右のスタンドオフ成形部24に貼りついたパリソン8同士も先端が当接する。また、ピンチ部25に貼りついたパリソン8同士も当接する。
このとき、パリソン8の内部に空気を吹き込みブロー成形を行い、パリソン8をブロー成形金型のキャビティー22面に押圧することができる。
このとき、上述のように、入子26である内蔵部品取付部23、スタンドオフ成形部24及びピンチ部25には、高温ユニット31から加熱冷却切替ユニット33及び高温低温媒体パイプ36経由で高温媒体が供給されているため、これらの部分に貼りついたパリソン8が、高温状態にあり、確実に溶着することができる。即ち、内蔵部品10は、パリソン8の内面に溶着され、スタンドオフ部分は、先端同士が溶着され、燃料タンク1の周囲の外周リブ2の部分は溶着される。
次に、図5に示すように、冷却ユニット32から低温媒体を低温媒体パイプ35を経由して加熱冷却切替ユニット33に送付する。さらに、低温媒体を加熱冷却切替ユニット33から高温低温媒体パイプ36を経由して入子26に送付する。このとき、同時に冷却ユニット32から低温媒体を低温媒体パイプ35を経由してブロー成形割型21の入子26が取付けられていない部分に送付する。なお、ブロー成形割型21の入子26が取付けられていない部分の冷却は、内蔵部品10の溶着、スタンドオフ部分の溶着、燃料タンク1の周囲の外周リブ2の部分の溶着時に行うこともできる。
そうすると、入子26の内蔵部品取付部23では、内蔵部品取付部加熱冷却管23dに低温媒体が入り、内蔵部品溶着面23aが冷却される。同様に、スタンドオフ成形部24のスタンドオフ加熱冷却管24dに低温媒体が入り、スタンドオフ溶着面24aが冷却され、ピンチ部25のピンチ部加熱冷却管25dに低温媒体が入り、ピンチ部溶着面25aが冷却される。
また、同時にブロー成形割型21の入子26が取付けられていない部分も冷却される。
次に、図6に示すように、ブロー成形割型21を開いて、ブロー成形割型21のキャビティー22で賦形された2枚のパリソン8が合体した燃料タンク1を取出す。
燃料タンク1のフランジ部の融着した部分の余分な部分を切除して外周リブ2を形成し、内蔵部品10が取付けられた燃料タンク1とする。
さらに、燃料タンク1を取り出したブロー成形割型21には、高温ユニット31から高温媒体を高温媒体パイプ34、加熱冷却切替ユニット33から高温低温媒体パイプ36を経由して入子26に送付する。入子26を加熱して、次の燃料タンク1の成形の準備をする。これにより、成形サイクルを短くすることができる。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 内蔵部品
20 ブロー成形金型
21 ブロー成形割型
22 キャビティー
23 内蔵部品取付部
24 スタンドオフ成形部
25 ピンチ部
33 加熱冷却切替ユニット

Claims (8)

  1. ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、
    上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された上記パリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有し、
    上記ブロー成形割型のキャビティー面に入子を設けて、該入子は、上記パリソンに当接する入子溶着面と、上記ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、該入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、
    上記ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、開かれた両側の上記ブロー成形割型の上記キャビティー面と上記入子溶着面にそれぞれ上記パリソンを吸着又は押圧させ、上記入子溶着面を高温媒体で加熱するとともに両側の上記ブロー成形割型の上記キャビティー面に吸着又は押圧した上記パリソンに内蔵部品を溶着、又は上記入子溶着面に当接した上記パリソン同士を溶着させ、上記ブロー成形割型を閉じた後に、上記入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却することを特徴とするブロー成形品の成形方法。
  2. 上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された上記パリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型と、上記ブロー成形割型が開いたときに上記ブロー成形割型の間に内蔵部品を保持する内蔵部品保持部材を有し、
    上記ブロー成形割型のキャビティー面に上記内蔵部品が上記パリソンを介して当接する部分に入子を設けて、該入子は、上記パリソンに当接する入子溶着面と、上記ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、該入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、
    両側の上記ブロー成形割型の上記キャビティー面に吸着又は押圧した上記パリソンの間に上記内蔵部品保持部材を挿入し、上記入子溶着面に対向するように上記内蔵部品保持して、上記ブロー成形割型を移動させて、上記内蔵部品を上記パリソンに当接して、溶着させ、上記内蔵部品を上記ブロー成形品に取付ける請求項1に記載のブロー成形品の成形方法。
  3. 上記ブロー成形割型は、スタンドオフを成形する部分に、入子を設け、該入子は、上記パリソンに当接する入子溶着面と、上記ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、該入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、上記入子溶着面を加熱した状態で上記パリソン同士を当接させ、上記パリソンの上記スタンドオフ同士の先端を溶着させる請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の成形方法。
  4. 上記ブロー成形割型は、上記ブロー成形品の周囲を成形する部分にも、入子を設け、該入子は、上記パリソンに当接する入子溶着面と、上記ブロー成形割型に取付けられる入子本体部を有し、該入子本体部には高温媒体及び低温媒体を循環させる入子加熱冷却管を設け、上記ブロー成形品の周囲を成形する部分を加熱した状態で上記パリソン同士を当接させ、上記パリソンの上記ブロー成形品の周囲を成形する部分を溶着させる請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のブロー成形品の成形方法。
  5. 上記ブロー成形割型と上記入子本体部との間は断熱部材又は断熱隙間が設けられた請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のブロー成形品の成形方法。
  6. 上記入子本体部の中の加熱冷却管は、加熱冷却切替ユニットにより高温媒体及び低温媒体の循環を切り替える請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のブロー成形品の成形方法。
  7. 上記入子溶着面とブロー成形割型のキャビティー面を冷却し、上記内蔵部品を取付けた上記ブロー成形品を上記ブロー成形金型から取り出したのちに、上記入子を高温媒体で加熱して、次のブロー成形品の内蔵部品の取付けを行う請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のブロー成形品の成形方法。
  8. 上記入子本体部を循環する高温媒体は、90〜180℃である請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のブロー成形品の成形方法。
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