JP2004204796A - 内燃機関の吸気ポート構造 - Google Patents

内燃機関の吸気ポート構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2004204796A
JP2004204796A JP2002376553A JP2002376553A JP2004204796A JP 2004204796 A JP2004204796 A JP 2004204796A JP 2002376553 A JP2002376553 A JP 2002376553A JP 2002376553 A JP2002376553 A JP 2002376553A JP 2004204796 A JP2004204796 A JP 2004204796A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
intake
liner
intake port
cylinder head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002376553A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4147938B2 (ja
Inventor
Kensuke Tominaga
健介 富永
Takayuki Hamamoto
高行 濱本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2002376553A priority Critical patent/JP4147938B2/ja
Publication of JP2004204796A publication Critical patent/JP2004204796A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4147938B2 publication Critical patent/JP4147938B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】ポートライナ40を用いて、吸気ポート16の断熱性・放熱性を有効に高める。
【解決手段】シリンダヘッド10には、吸気側壁20に開口するポート開口22と燃焼室12とを結ぶ吸気ポート16が形成される。この吸気ポート16にポートライナ40を配設する。このポートライナ40を、吸気ポート16の中でポート開口22寄りの一部分にのみ配設し、かつ、シリンダヘッド10に比して熱伝導率の低い材料により形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の吸気ポート構造、特にポートライナを用いた吸気ポート構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内燃機関のシリンダヘッドから吸気ポート内を流れる吸気への伝熱量を低減し、吸入効率の向上を図るために、吸気ポートに断熱部材としてのポートライナを配設する技術が知られている。例えば特許文献1では、ポートライナの一端をシリンダヘッドに鋳込み、吸気ポート(又は排気ポート)の全長にわたってポートライナを配設した構造が記載されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−106415号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1のように、吸気ポートの全長にわたってポートライナが配設されていると、燃焼室から吸気ポートへ吹き返される残留ガスの熱が放熱され難くなり、これに起因して吸気温度が上昇し、逆に吸気密度の低下等を招くおそれがあり、更なる改良が望まれる。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、吸気ポート内の吸気を適切に断熱・放熱して、吸気密度の向上を図ることができる新規な内燃機関の吸気ポート構造を提供することを主たる目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
シリンダヘッドには、このシリンダヘッドの吸気側壁に開口するポート開口と燃焼室とを結ぶ吸気ポートが形成される。この吸気ポートにポートライナを配設する。このポートライナは、吸気ポートの中でポート開口寄りの範囲に配設され、かつ、シリンダヘッドに比して熱伝導率の低い材料により形成される。吸気ポートの中で燃焼室寄りの部分では、シリンダヘッドが直接的に吸気ポートの壁面を画成している。
【0007】
【発明の効果】
吸気ポートの中でポート開口寄りの部分では、ポートライナによりシリンダヘッドから吸気ポート内の吸気への伝熱量を抑制し、この断熱効果により吸気密度の向上及び出力向上を図ることができる。吸気ポートの中で燃焼室寄りの部分には、ポートライナが配設されていないので、燃焼室から吸気ポートへ吹き返される残留ガスの熱をシリンダヘッド側へ良好に放熱することができ、この放熱効果により吸気密度の向上及び出力向上を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について説明する。
【0009】
図1〜5は、本発明の第1実施例に係る内燃機関の吸気ポート構造を示している。図1に示すように、内燃機関は、ヘッドガスケット2を挟んでボルトにより共締め固定されるシリンダブロック1とシリンダヘッド10とにより大略構成される。シリンダブロック1には、ピストン3が昇降可能に嵌合する複数のシリンダ4が形成されている。
【0010】
シリンダヘッド10には、その下面側に各シリンダ4へ臨んだペントルーフ型の燃焼室12が凹設されているとともに、冷却水が通流する空間としてのウォータジャケット14が形成され、かつ、吸気通路の一部をなす吸気ポート16及び排気通路の一部をなす排気ポート18が穿設されている。このシリンダヘッド10は、アルミ合金(あるいは鋳鉄)のような硬質な金属材料により一体的に鋳造され、この鋳造時に上記の燃焼室12,ウォータジャケット14,吸気ポート16及び排気ポート18等も成形される。
【0011】
吸気ポート16は、シリンダヘッド10の吸気側壁20(図1の右側の側壁)に開口するポート開口22と燃焼室12とを結んでいる。図2に示すように、吸気ポート16は、各シリンダ4毎に、吸気ポート開口22から延びる一本の集合通路16aと、この集合通路16aから分岐して燃焼室12へ延びる2本の分岐通路16bと、により構成される。この吸気ポート16と同様、排気ポート18は、燃焼室12から排気側壁に開口する排気側のポート開口へ延びており、各シリンダ4毎に、燃焼室12から延びる2本の分岐通路と、これら分岐通路が集合・合流して排気側のポート開口へ延びる一本の集合通路と、により構成される。
【0012】
シリンダヘッド10には、各シリンダ4毎に、吸気ポート16の2つの分岐通路16bをそれぞれ開閉する2本の吸気弁24と、排気ポート18の2つの分岐通路をそれぞれ開閉する2本の排気弁26と、燃焼室12の中央へ臨んだ点火プラグ28と、が取り付けられている。
【0013】
吸気側壁20には、吸気ポート開口22を覆うようにインテークマニホールド30が取り付けられている。図5にも示すように、インテークマニホールド30は、吸気ポート16に接続する合計4つの吸気ブランチ32と、これら4つの吸気ブランチ32の一端に一体的に接続し、かつ、固定手段としての取付ボルト37(図3)によりガスケット38を挟んで吸気側壁20へ固定される板状の取付フランジ34と、を有し、例えば樹脂(あるいは金属等)により一体的に成形される。取付フランジ34には、吸気ブランチ32へ連なる4つの孔が形成されているとともに、上記の取付ボルト37が貫通するボルト孔36が複数箇所に穿設されている。
【0014】
そして、各吸気ポート16には中空形状のポートライナ40が配設されている。以下、この実施例の特徴的な構造及びその作用効果について列記する。
【0015】
(1)ポートライナ40は、シリンダヘッド10に比して熱伝導率の低い材料、例えば樹脂,スチール,セラミック等の材料により形成され、ここでは特に、軽量かつ安価な樹脂材料により一体的に成形されている。ポートライナ40は、吸気ポート16の通路長手方向の全長にわたって配設されてはおらず、この吸気ポート16の中で吸気側壁20寄りの通路長手方向の範囲に配設されている。つまり、吸気ポート16の中で、燃焼室12寄りの部分にはポートライナ40が存在しておらず、シリンダヘッド10の一部である吸気ポート16の内周面が直接的に吸気通路を画成している。つまり、吸気ポート16の中で燃焼室寄りの部分では、シリンダヘッド10が直接的に吸気ポート16の壁面を画成している。
【0016】
従って、吸気ポート16の中でも吸気側壁寄りの部分では、熱伝導率の低いポートライナ40により高温なシリンダヘッド10から吸気ポート16内を通流する吸気及びインテークマニホールド30側への伝熱量が低減され、この断熱効果により、吸気密度の向上及びこれに伴う出力向上を図ることができる。加えて、吸気ポート16の中でも燃焼室寄りの部分では、ポートライナ40が配設されておらず、シリンダヘッド10自体に穿設された吸気ポート16の内周面により吸気通路が画成されているため、燃焼室12から吸気ポート16へ吹き返される残留ガスの熱が、ポートライナ40により断熱されることなくシリンダヘッド10側(特に、後述するウォータジャケット14側)へ効果的に放熱される。従って、この残留ガスによる吸気温度の上昇を効果的に抑制することができる。つまり、吸気ポート16の中で吸気側壁20寄りの一部分にのみポートライナ40を配設することによって、シリンダヘッド側から吸気ポート内部への断熱効果と、吸気ポート内部からシリンダヘッド側への放熱効果と、の双方の効果をバランス良く得ることができる。
【0017】
(2)ポートライナ40は、吸気側壁20に開口するポート開口22より吸気ポート16へ挿入することにより、この吸気ポート16に嵌合・配設され、かつ、インテークマニホールド30を吸気側壁20へ固定することにより、これらインテークマニホールド30とシリンダヘッド10とによって固定的に狭持される。このように、インテークマニホールド30をシリンダヘッド10へ固定することによって、ポートライナ40をシリンダヘッド10に対して固定することができ、ポートライナ40を固定するボルト等の固定手段を敢えて必要としないため、構成の簡素化・低コスト化・及び組立作業の容易化等の効果が得られる。
【0018】
(3)ポートライナ40は、形状的には、吸気ポート16の集合通路16aに応じた偏平な筒状をなすライナ部42と、このライナ部42の一端より径方向外方へ一体的に張り出したフランジ部44と、により構成される。ポートライナ40を挟んでインテークマニホールド30をシリンダヘッド10へ組み付つけた状態で、ライナ部42の内周面及びフランジ部44の端面が、吸気ポート16の内周面及び吸気側壁20の壁面と段差なく連なるように、シリンダヘッド10側には、ポートライナ40が嵌合する嵌合部46が凹設されている。この嵌合部46は、ライナ部42が嵌合するライナ嵌合部48と、フランジ部44が嵌合するフランジ嵌合部50と、により構成されている。ライナ嵌合部48は、ライナ部42の厚さに相当する分、吸気ポート16の吸気側壁20寄りの部分を拡径・大径化するように形成されている。フランジ嵌合部50は、フランジ部44の厚さに相当する分、吸気側壁20のポート開口22の周縁部を窪ませるように形成されている。
【0019】
このように、ポートライナ40がライナ部42とフランジ部44とからなる簡素な形状であるため、シリンダヘッド10に嵌合部46を加工又は鋳造時に成形することにより、既存のシリンダヘッドにもポートライナ40を容易に適用することができる。また、フランジ部44がフランジ嵌合部50とインテークマニホールド30の取付フランジ34との間で通路長手方向に実質的に隙間なく狭持されることにより、後述するようにポートライナ40の先端側に隙間Xを確保しつつ、ポートライナ40を通路長手方向に確実に保持することができる。
【0020】
(4)図3に示すように、ポートライナ40を挟んでインテークマニホールド30をシリンダヘッド10へ固定した状態で、ポートライナ40の燃焼室側(挿入側)の端面40aと、この端面40aに対向する吸気ポート16のライナ嵌合部48の段差面48aとの間には、異部材であるシリンダヘッド10とポートライナ40との熱膨張率の差を考慮して、所定の隙間Xが確保されている。従って、仮に上記の熱膨張率の差に起因してポートライナ40が相対的に膨張変形しても、この膨張変形分を隙間Xで吸収することができ、この膨張変形に起因するシール性の低下等を防止・回避することができる。
【0021】
(5)ポートライナ40の内周面の表面粗さを、シリンダヘッド10の吸気ポート16内周面の表面粗さに比して小さくしている。つまり、ポートライナ40は、シリンダヘッド10に比して表面粗さが小さくなるように、その材質が選択され、あるいは表面加工処理が施されている。これにより、通気抵抗の低減化を図り、吸入効率を向上することができる。なお、吸気ポート16の表面粗さは、例えば鋳造時に用いるポート形成用の砂中子の表面粗さ等により制限される。
【0022】
(6)吸気ポート16に挿入されるポートライナ40の通路長さ(挿入長さ)Lは、断熱性及び放熱性・加工性及び組付作業性・燃料噴霧の干渉回避等を考慮して、以下のように設定される。
【0023】
第1に、上述した燃焼室12から吸気ポート16へ吹き返される残留ガスの熱をより効果的に放熱するように、ウォータジャケット14が吸気ポート16の燃焼室寄りの部分の近傍・周囲に配設されており、この燃焼室寄りの部分の周囲をポートライナ40が完全に覆うことのないように、その長さLが設定されている。典型的には図1にも示すように、ポートライナ40がウォータジャケット14に達することのないように、その長さLが制限されている。つまり、吸気ポート16には、ポートライナ40が存在しておらず、かつ、ウォータジャケット14の近傍に位置する燃焼室寄りの区間(概ね図2の分岐通路16bの位置に相当)と、ポートライナ40により覆われ、かつ、ウォータジャケット14が周囲に存在しない区間と、が設けられる。
【0024】
但し、図9に示すように、仮にポートライナ40の一部60がウォータジャケット14の近傍に差し掛かっており、ポートライナ40の周囲にウォータジャケット14の一部が存在していても、ポートライナ40がなく、ウォータジャケット14の近傍に位置する、吸気ポート16の燃焼室寄りの部分62が残されていれば、上述した所期の放熱性・断熱性を得ることができる。
【0025】
第2に、加工性・組付作業性を考慮して、ポートライナ40のライナ部42が、ほぼ均一な通路断面形状の直線状(つまり、真っ直ぐな偏平筒状)に形成されている。詳しくは、図2に示すように、吸気ポート16は、吸気側壁20に直交して延びる吸気側壁20寄りの直線状の直線部(16a)と、この直線部から湾曲しつつ燃焼室12へ延びる湾曲部(16b)と、により構成される。直線部は概ね上記の集合通路16aに相当し、湾曲部は概ね上記の分岐通路16bに相当している。この吸気ポート16の吸気側壁寄りの直線部にポートライナ40が嵌合する。このように直線状をなすポートライナ40の長さLをできるだけ長くして、通気抵抗の低減化等を図るために、図2に示すように、吸気ポート16が湾曲し始める位置52の直前、言い換えると集合通路16aから複数の分岐通路16bへ分岐する分岐位置54の直前に、ポートライナ40の挿入側の先端が位置するように、その長さLが設定されている。
【0026】
第3に、燃料噴射弁56からの燃料噴霧58は、一般的に、噴射位置を起点として円錐状・中空円錐状等の徐々に拡散する末広がり型の形状をなしている。この燃料噴霧58が比較的温度の低いポートライナ40の内周面に直接的に当たってしまうと、燃料の気化促進が阻害され、排気性能の低下を招くおそれがある。そこで、図1及び図2に示すように、燃料噴射弁56がポートライナ40よりも吸気上流側のインテークマニホールド30に取り付けられ、この吸気上流側よりそれぞれの吸気弁24側へ向けて二方向に燃料噴霧58が噴射される構成の場合、この燃料噴霧58がポートライナ40に直接的に干渉することなく、このポートライナ40の内部を通過するように、その長さLが設定されている。つまり、ポートライナ40の吸気上流側より燃料が噴射される構成の場合、燃料噴霧58がポートライナ40に直接的に当たることのないように、ポートライナ40の長さLが制限されている。
【0027】
一方、図6に示す第2実施例のように、燃料噴射弁56Aがシリンダヘッド10に直接的に取り付けられ、ポートライナ40よりも吸気下流側(燃焼室側)の吸気ポート16内へ燃料を噴射する構造の場合、燃料噴霧58Aがポートライナ40に干渉するおそれがないので、燃料噴霧との干渉を考慮することなくポートライナ40の長さLを設定することができ、設計の自由度が高くなる。同様に、燃焼室内へ直接的に燃料を噴射する筒内直接噴射式の内燃機関へ適用する場合についても、燃料噴霧との干渉を考慮することなくポートライナの長さを設定することができる。
【0028】
図7(a)は、上記の第1実施例に係るポートライナ40及び嵌合部46の形状を示し、(b),(c)は、これらの形状が異なる他の実施例を示している。(a)の第1実施例では、上述したように、ポートライナ40がライナ部42とフランジ部44とにより構成され、かつ、吸気ポート16毎に別体として形成されている。シリンダヘッド10に形成される嵌合部46は、ライナ部42が嵌合するライナ嵌合部48とフランジ部44が嵌合するフランジ嵌合部50とにより構成される。
【0029】
図7(b)の第3実施例では、ポートライナ40Aの拡大フランジ部44Aが、図5(a)に示すようなインテークマニホールド30の取付フランジ34に応じた形状・寸法に設定されており、複数のライナ部42にまたがって形成されている。つまり、ポートライナ40Aは、複数のライナ部42と一つの拡大フランジ部44Aとを樹脂等により一体的に成形した単一の部品となっている。シリンダヘッド10に形成される嵌合部46Aは、吸気ポート16の吸気側壁20寄りの部分を拡径したライナ嵌合部48のみの形状となっており、吸気側壁20のポート開口22周縁部にはフランジ嵌合部が形成されていない。拡大フランジ部44Aには、取付フランジ34のボルト孔36(図5)に対応するボルト孔が形成されており、双方のボルト孔を貫通する取付ボルト37(図3参照)によって、インテークマニホールド30とポートライナ40Aとが吸気側壁20へ共締め固定される。取付フランジ34と拡大フランジ部44Aとの間には第1ガスケット38が介装され、フランジ部44と吸気側壁20との間には第2ガスケット38Aが介装される。
【0030】
この第3実施例と第1実施例とを比較すると、第3実施例は、吸気側壁20にフランジ嵌合部を形成しなくて済む点と、複数のライナ部42が拡大フランジ部44Aにより一体化されており、部品点数が少なくて済む点で有利である。但し、第3実施例では、吸気通路の気密性を確保するために拡大フランジ部44Aの両側にそれぞれガスケット38,38Aを配置する必要がある。
【0031】
図7(c)の第4実施例は第1実施例を更に簡素化したものである。すなわち、ポートライナ40Bが、ライナ部42のみのシンプルな偏平筒状をなしており、第1実施例のフランジ部が省略されている。これに伴い、吸気側壁20側のフランジ嵌合部も形成されておらず、シリンダヘッド10に形成される嵌合部46Bもライナ嵌合部48のみの簡素な形状となっている。この第4実施例では、第1実施例に比し、フランジ部やフランジ嵌合部が省略されるため、ポートライナ40の保持性は低下するものの、加工・製造が容易となる。
【0032】
図8は、ポートライナ40Cをインテークマニホールド30Cに一体的に形成した第5実施例を示している。具体的には、図7(c)の第4実施例のシンプルな形状のポートライナを、インテークマニホールド30Cに一体的に形成した態様となっている。このポートライナ40Cは、吸気ブランチ32から連続するように取付フランジ34を横切って延びている。インテークマニホールド30Cは、吸気ブランチ32,取付フランジ34及びポートライナ40Cに相当するポート挿入部を含めて、シリンダヘッド10に比して熱伝導率の低い樹脂(又は金属)により一体的に形成されている。シリンダヘッド10には、上記の第4実施例と同様、ポートライナ40C(ライナ部42)が嵌合するライナ嵌合部48のみが吸気ポート16の一部を大径化するように形成されている。このようにポートライナ40Cをインテークマニホールド30Cに一体的に形成することにより、更なる部品点数の削減・組付作業性の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図。
【図2】上記吸気ポート構造を簡略的に示す平面対応図。
【図3】ポートライナ近傍の拡大断面図。
【図4】ポートライナの断面図(a)及び正面図(b)。
【図5】インテークマニホールドの正面図(a)及び断面図(b)。
【図6】本発明の第2実施例に係る内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図。
【図7】第1実施例(a),第3実施例(b)及び第4実施例(c)に係る吸気ポート構造の要部を拡大して示す断面図。
【図8】第4実施例に係る内燃機関の吸気ポート構造を示す断面図。
【図9】ポートライナの一部がウォータジャケットに差し掛かっている態様を示す断面図。
【符号の説明】
10…シリンダヘッド
12…燃焼室
14…ウォータジャケット
16…吸気ポート
20…吸気側壁
22…ポート開口
30…インテークマニホールド
40…ポートライナ
56…燃料噴射弁

Claims (10)

  1. シリンダヘッドに形成され、このシリンダヘッドの吸気側壁に開口するポート開口と燃焼室とを結ぶ吸気ポートと、
    この吸気ポートに配設されるポートライナと、を有し、
    このポートライナは、吸気ポートの中でポート開口寄りの一部分の範囲に配設され、かつ、シリンダヘッドに比して熱伝導率の低い材料により形成され、
    吸気ポートの中で燃焼室寄りの部分では、シリンダヘッドが直接的に吸気ポートの壁面を画成している内燃機関の吸気ポート構造。
  2. 上記ポートライナの燃焼室側の端面と、この端面に対向するシリンダヘッドの段差面との間に所定の間隙を設ける請求項1に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  3. 上記ポートライナの表面粗さが、吸気ポートの表面粗さよりも小さい請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  4. 上記シリンダヘッドにウォータジャケットが形成され、
    このウォータジャケットが、少なくとも吸気ポートの中で上記ポートライナが配設されていない燃焼室寄りの部分の近傍に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  5. 上記ポートライナよりも吸気上流側の吸気通路内に燃料を噴射する燃料噴射弁を有し、
    この燃料噴射弁より噴射された燃料噴霧がポートライナの内周面に直接的に当たらないように設定されている請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  6. 上記ポートライナよりも燃焼室寄りの吸気ポート又は燃焼室へ燃料を噴射する燃料噴射弁を有する請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  7. 上記ポートライナが、直線状に形成されたライナ部を有し、
    上記吸気ポートに、上記ライナ部が嵌合するライナ嵌合部が形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  8. 上記ポート開口を覆うように吸気側壁へ取り付けられるインテークマニホールドと、
    このインテークマニホールドを吸気側壁へ固定する固定手段と、を有し、
    上記ポートライナは、上記ポート開口より挿入され、上記インテークマニホールドとシリンダヘッドとにより狭持される請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  9. 上記ポートライナが、略筒状のライナ部と、このライナ部の一端より径方向外方へ張り出したフランジ部と、により構成され、
    上記シリンダヘッドにポートライナが嵌合する嵌合部が形成され、
    この嵌合部は、上記ポートライナのポート開口寄りの部分を大径化するように形成され、上記ライナ部が嵌合するライナ嵌合部と、上記吸気側壁のポート開口の周縁部を窪ませるように形成され、上記フランジ部が嵌合するフランジ嵌合部と、により構成されている請求項8に記載の内燃機関の吸気ポート構造。
  10. 上記ポート開口を覆うように吸気側壁へ取り付けられるインテークマニホールドと、
    このインテークマニホールドを吸気側壁へ固定する固定手段と、を有し、
    上記ポートライナは、上記インテークマニホールドに一体的に形成されている請求項1〜7のいずれかに記載の内燃機関の吸気ポート構造。
JP2002376553A 2002-12-26 2002-12-26 内燃機関の吸気ポート構造 Expired - Fee Related JP4147938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002376553A JP4147938B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 内燃機関の吸気ポート構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002376553A JP4147938B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 内燃機関の吸気ポート構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004204796A true JP2004204796A (ja) 2004-07-22
JP4147938B2 JP4147938B2 (ja) 2008-09-10

Family

ID=32813996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002376553A Expired - Fee Related JP4147938B2 (ja) 2002-12-26 2002-12-26 内燃機関の吸気ポート構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4147938B2 (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009124414A1 (zh) * 2008-04-08 2009-10-15 可立新实业有限公司 用于机车引擎上盖的套管
WO2014199717A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 日産自動車株式会社 内燃機関のシリンダヘッド
JP2015169096A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 日産自動車株式会社 内燃機関の吸気ポート構造
JP2016114014A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気ポート断熱構造
JP2016205267A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドのポート部の製造方法
JP2017015022A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気通路構造
JP2017025802A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気装置
JPWO2015182191A1 (ja) * 2014-05-26 2017-05-25 愛知機械工業株式会社 シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関ならびに吸気ポート成形用中子
JP2018003600A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 三菱自動車工業株式会社 エンジンの吸気通路構造
CN107614861A (zh) * 2015-06-02 2018-01-19 日产自动车株式会社 多气缸内燃发动机的进气通路构造
WO2020145153A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッド
WO2020145157A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
WO2020145154A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
JP7310958B1 (ja) 2022-03-24 2023-07-19 いすゞ自動車株式会社 インテークマニホールド接続構造

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009124414A1 (zh) * 2008-04-08 2009-10-15 可立新实业有限公司 用于机车引擎上盖的套管
WO2014199717A1 (ja) * 2013-06-12 2014-12-18 日産自動車株式会社 内燃機関のシリンダヘッド
JP2015169096A (ja) * 2014-03-05 2015-09-28 日産自動車株式会社 内燃機関の吸気ポート構造
JPWO2015182191A1 (ja) * 2014-05-26 2017-05-25 愛知機械工業株式会社 シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関ならびに吸気ポート成形用中子
JP2016114014A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気ポート断熱構造
JP2016205267A (ja) * 2015-04-24 2016-12-08 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドのポート部の製造方法
CN107614861A (zh) * 2015-06-02 2018-01-19 日产自动车株式会社 多气缸内燃发动机的进气通路构造
CN107614861B (zh) * 2015-06-02 2022-04-08 日产自动车株式会社 多气缸内燃发动机的进气通路构造
JPWO2016194149A1 (ja) * 2015-06-02 2018-03-22 日産自動車株式会社 多気筒内燃エンジンの吸気通路構造
EP3306069A4 (en) * 2015-06-02 2018-04-18 Nissan Motor Co., Ltd. Intake passage structure of multi-cylinder internal combustion engine
US11401896B2 (en) 2015-06-02 2022-08-02 Nissan Motor Co., Ltd. Intake passage structure for multi-cylinder internal combustion engine
JP2017015022A (ja) * 2015-07-02 2017-01-19 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気通路構造
JP2017025802A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 三菱自動車工業株式会社 内燃機関の吸気装置
JP2018003600A (ja) * 2016-06-27 2018-01-11 三菱自動車工業株式会社 エンジンの吸気通路構造
WO2020145153A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッド
CN113272543A (zh) * 2019-01-07 2021-08-17 三菱自动车工业株式会社 气缸盖
JPWO2020145154A1 (ja) * 2019-01-07 2021-09-27 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
JPWO2020145153A1 (ja) * 2019-01-07 2021-09-27 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッド
JPWO2020145157A1 (ja) * 2019-01-07 2021-09-27 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
JP7028344B2 (ja) 2019-01-07 2022-03-02 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
EP3910186A4 (en) * 2019-01-07 2022-03-02 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha CYLINDER HEAD
JP7028343B2 (ja) 2019-01-07 2022-03-02 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
WO2020145154A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
WO2020145157A1 (ja) * 2019-01-07 2020-07-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッドの製造方法
JP7173166B2 (ja) 2019-01-07 2022-11-16 三菱自動車工業株式会社 シリンダヘッド
US11530667B2 (en) 2019-01-07 2022-12-20 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Cylinder head
JP7310958B1 (ja) 2022-03-24 2023-07-19 いすゞ自動車株式会社 インテークマニホールド接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4147938B2 (ja) 2008-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4655033B2 (ja) 内燃機関
JP4147938B2 (ja) 内燃機関の吸気ポート構造
US20010025632A1 (en) Intake manifold with integrated exhaust gas recirculation system
US8413435B2 (en) Exhaust manifolds including heat shield assemblies
US6523343B2 (en) Air gap insulated exhaust manifold assembly for an internal combustion engine and a method of making same
KR20080086532A (ko) 내연 기관
KR20110052730A (ko) 배기가스 터보차저
US7328692B2 (en) Intake device for internal combustion engine
JPH09317579A (ja) 内燃機関の吸気装置
US7069894B2 (en) Intake manifold having intake pipes linked by transverse acoustic synchronization channels with exhaust gas recirculation inlets
JP4088552B2 (ja) Egrパイプ継手構造
US11098673B2 (en) Cylinder head with integrated exhaust manifold
JPH02181063A (ja) 内燃機関の吸気マニホールド
JP2001234807A (ja) シリンダヘッド
EP3112655B1 (en) Intake manifold
KR101405177B1 (ko) 배기 매니폴드와 실린더 헤드가 일체로 형성된 엔진
JP2008169720A (ja) シリンダヘッド構造およびその製造方法
JP2005083193A (ja) 内燃機関の排気装置
JP2006307804A (ja) 過給機付エンジン
KR20090064015A (ko) 실린더 헤드 및 배기 시스템
JP7493230B2 (ja) 吸気マニホールド及び船外機
US20090229248A1 (en) Exhaust device comprising a cylinder head with a thermally decoupled integrated exhaust manifold
JP2003035226A (ja) 内燃機関の吸気装置
JP3494881B2 (ja) 内燃機関の排気マニホールド
JP2010084708A (ja) 内燃機関の排気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080603

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110704

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120704

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130704

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees