JP2017015022A - 内燃機関の吸気通路構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリンダヘッドに挿入され、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなるインテークマニホールドの筒状延長部とシリンダヘッドとの接合部のシール性を向上できる内燃機関の吸気通路構造を提供することを目的とする。
【解決手段】吸気ポート5の吸気上流側の開口39に形成された嵌合凹部37と、インテークマニホールド7の吸気下流側の端部に形成され開口39と接続する連結部25と、連結部25から延出形成され嵌合凹部37に挿入される筒状延長部29と、筒状延長部29の先端面29aと外周面29bとの両面に亘る先端外周部に設置されるシール部材51と、を備え、シール部材51は、嵌合凹部37の内周面37bと筒状延長部29の外周面29b、嵌合凹部37の内周面37bと交わる嵌合凹部37の底面37aと筒状延長部29の先端面29aとの少なくとも2箇所においてシール面を形成することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本開示は、内燃機関の吸気通路構造に関し、特に、インテークマニホールドの樹脂製の挿入部をシリンダヘッドの吸気ポート内に挿入して吸気断熱を行う構造において、樹脂製の挿入部とシリンダヘッドとの接合部のシール構造に関する。
内燃機関への吸気は、インテークマニホールドに設けられた吸気通路と、シリンダヘッドに設けられた吸気ポートを介して燃焼室に吸引される。インテークマニホールド及びシリンダヘッドは、燃焼室から伝わる熱によって加熱されるため、吸気は、インテークマニホールドの吸気通路やシリンダヘッドの吸気ポートの壁面から受熱することで温度上昇することが避けられない。
そこで、エンジンに吸入される空気の温度上昇を抑制するために、インテークマニホールドを、断熱性を有する樹脂材料で構成し、インテークマニホールドの樹脂製の挿入部を吸気ポートに挿入した吸気管の取付け構造が、特許文献1(特開2007−285171号公報)、特許文献2(特開2007−56794号公報)に提案されている。
特許文献1には、内燃機関のシリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続される樹脂製の吸気管と、この吸気管の出口に樹脂にて一体に形成され、吸気ポートの内部に挿入される挿入部を備える構成が開示されている。
また、特許文献2には、樹脂製の吸気マニホールドの先端部に、樹脂によって形成された断熱スリーブが設けられ、該断熱スリーブの筒状のスリーブ部がシリンダヘッド内に挿入されて、スリーブ部の内周面によって吸気ポートの内壁面の一部が形成される構成が開示されている。
特開2007−285171号公報 特開2007−56794号公報
しかしながら、特許文献1には、内燃機関のシリンダヘッドに形成された吸気ポートに接続される樹脂製の吸気管の挿入部の構成が開示されているが、樹脂製の挿入部とシリンダヘッドとの接合部のシール構造については開示されていない。
また、特許文献2には、樹脂製の筒状スリーブ部がシリンダヘッド内に挿入され、筒状スリーブ部の先端面とシリンダヘッド側の底壁面との間に、環状のシールガスケットを介在させてシール面を確保する構成が示されている。
しかし、筒状スリーブ部の先端面とシリンダヘッド側の底壁面との間にシール面を形成するため、シール性能を増大させるには、筒状スリーブ部の径を大きくして板厚を増大してシール面積を拡大してガスケットの大型化等をしなくてはならず、シリンダヘッドの内部にシール面を確保する関係上、筒状スリーブ部の大型化には限界がある。
また、筒状スリーブ部の先端面とシリンダヘッド側の底壁面との間にシール面を形成するため、インテークマニホールドの固定用のボルトの座面からシールガスケットの位置までが、筒状スリーブ部の外周側とシリンダヘッドとの間にシール面を形成する構造に比べると離れるため、ボルトによる締付面圧が確保し難い。
そこで、前述の技術的課題に鑑み、本発明の少なくとも一つの実施形態の目的は、シリンダヘッドに挿入され、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなるインテークマニホールドの延長部とシリンダヘッドとの接合部分のシール性を向上できる内燃機関の吸気通路構造を提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造は、シリンダヘッドの内部に形成されて、吸気上流側の開口と燃焼室とを連通する吸気ポートと、前記吸気上流側の開口に接続されるインテークマニホールドとを備える吸気通路構造において、前記シリンダヘッドの前記吸気上流側の開口は凹部を有して形成された嵌合凹部を備え、前記インテークマニホールドの吸気下流側の端部に設けられ、該端部とシリンダヘッドの前記開口とを接続する連結部と、前記連結部から吸気下流側へ延出形成されて前記嵌合凹部に挿入され、内周面により前記吸気ポートの上流側端部の内周面を形成する筒状延長部と、該筒状延長部の先端面と外周面との両面に亘る先端外周部に設置されるシール部材と、を備え、前記シール部材は、前記嵌合凹部の内周面と前記筒状延長部の外周面、前記嵌合凹部の内周面と交わる前記嵌合凹部の底面と前記筒状延長部の先端面との少なくとも2箇所においてシール面を形成することを特徴とする。
前記(1)の構成によれば、シール部材は、嵌合凹部の内周面と筒状延長部の外周面、嵌合凹部の内周面と交わる嵌合凹部の底面と筒状延長部の先端面との少なくとも2箇所においてシール面を形成するので、外周側だけに設けられるシール部材や、先端側だけに設けられるシール部材に比べて、シール面を広く確保できるため、筒状延長部とシリンダヘッドとの接合部のシール性を向上できる。
また、シール面の拡大に伴い、筒状延長部のシール部近傍の肉厚を増大しなくてもシール性が確保できるようになるため、筒状延長部の肉厚増大による大型化を抑制できる。
また、シール部材が筒状延長部の先端外周部に設置されるので、先端面の外周端より内側に設置される従来構造に比べて、インテークマニホールドの固定用のボルトのボルト中心からシール部材の位置までの距離が近づき、シール部材へのボルトによる締付面圧が確保しやすくなる。
また、シール部材が筒状延長部の先端外周部に設置されるので、従来構造のシール部材の内外周に筒状延長部の肉厚が分散されるのに比べて、シール部材の内周側の肉厚を確保できるため強度向上につながる。
(2)幾つかの実施形態では、前記(1)の構成において、前記筒状延長部の先端外周部に設置されるシール部材に対向する前記嵌合凹部の底面に、該シール部材の先端部が入り込み当接するシール溝が形成されることを特徴とする。
前記(2)の構成によれば、シール部材の先端部が嵌合凹部の底面に形成されたシール溝内に入り込みシール部材のつぶれ量を確保するため、シール性(気密性)を向上できる。また、組付け時にシール部材が溝内で姿勢が安定するため、組付け性が向上する。
(3)幾つかの実施形態では、前記(2)の構成において、前記シール溝は嵌合凹部の底面の最外周端に全周に形成され、前記シール溝の溝幅は前記シール部材の幅よりも大きく形成されることを特徴とする。
前記(3)の構成によれば、シール溝は嵌合凹部の底面の最外周端に全周に形成され、前記シール溝の溝幅は前記シール部材の幅よりも大きく形成されるので、組み付けの際に、シール部材を嵌合凹部の底面の最外周端に位置させやすくなるため、シール部材を介して、インテークマニホールドの吸気管部の端部を正確にシリンダヘッド内に位置決めすることができる。
(4)幾つかの実施形態では、前記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記シール部材は、周方向に直角方向の断面形状が矩形形状のリング部材からなることを特徴する。
前記(4)の構成によれば、シール部材が断面矩形形状(例えば正方形、長方形)からなるリング部材であるので、固定面である嵌合凹部の底面及び内周面への充填率が最大なる形態であるため、シール性が確実になる。
(5)幾つかの実施形態では、前記(1)から(3)の何れかの構成において、前記シール部材は、周方向に直角方向の断面形状がW形状のリング部材からなることを特徴とする。
前記(5)の構成によれば、シール部材は、周方向に直角方向の断面形状がW形状をなすリング部材であるため、シール部材の周方向に直角方向へ弾性変形しやすく、且つ変形量が、矩形断面形状のシール部材よりも大きいので、組付け時のシール部材の歪み(倒れ)による装着性の悪化を抑制できる。特に、複数気筒に対応する複数の連結部が一体になったものを、シリンダヘッドの嵌合凹部に装着する際に、複数気筒間におけるシール部材の歪みによる装着性の悪化を抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、前記(1)から(5)の何れかの構成において、前記シール部材には、環状のバネ部材が内蔵され該バネ部材は、周方向に直角方向の断面形状において中央位置よりも一方側に片寄って内蔵され、前記バネ部材の収縮力で前記筒状延長部に前記シール部材が装着されることを特徴とする。
前記(6)の構成によれば、シール部材をバネ部材の内周方向の付勢力によって、筒状延長部の先端外周部に取り付けることができる。これによって、シール部材の位置が安定するため、インテークマニホールドの先端の筒状延長部のシリンダヘッドへの組付け性が向上する。すなわち、インテークマニホールドのシリンダヘッドへの組付け性が向上する。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、シリンダヘッドに挿入され、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなるインテークマニホールドの筒状延長部の先端面と外周面との両面に亘る先端外周部にシール部材を設置して、嵌合凹部の内周面と底面との両面においてシール面を形成することによって、筒状延長部とシリンダヘッドとの接合部のシール性を向上できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造を示す一部断面の全体説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造の吸気マニホールド側を示す側面視の全体図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシリンダブロック側を示す全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシール部材の断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシール部材の断面説明図である。 本発明の一実施形態の係る内燃機関の吸気通路構造を示す一部断面の全体説明図であり、図1の対応図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシール部材の断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシール部材の断面説明図である。 本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造のシール部材の断面説明図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、これらの実施形態に記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状及びその相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一つの構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の吸気通路構造を、図1から図3に示す。
図1に示すように、吸気通路構造は、内燃機関(以下エンジンという)1のシリンダヘッド15の内部に形成されて、吸気上流側の開口39と燃焼室19とを連通する吸気ポート5と、吸気上流側の開口39に接続されるインテークマニホールド7とを備えている。
さらに、シリンダヘッド15の吸気ポート5の吸気上流側の開口39は、凹部を有して形成された嵌合凹部37を備え、さらに、インテークマニホールド7の吸気下流側の端部には連結部25が設けられ、該端部とシリンダヘッド15の開口39とを接続するようになっている。
そして、連結部25から吸気下流側へ延出形成されて嵌合凹部37に挿入され、内周面により吸気ポート5の上流側端部の内周面5aを形成する筒状延長部29と、筒状延長部29の先端面と外周面との両面に亘る先端外周部に設置されるシール部材51と、を備えている。
また、図1に示すように、エンジン1は、吸気ポートインジェクタ3によって吸気ポート5内に燃料を噴射するポート噴射式エンジンについて示しており、インテークマニホールド7の吸気管部9を介して吸気ポート5内に吸入された吸入空気と、吸気ポートインジェクタ3の噴口から噴射された燃料とが吸気ポート5内で混合されて混合気となり、所定のタイミングで開閉作動される吸気弁11を介して、ピストン13とシリンダヘッド15とシリンダ17との間に形成される燃焼室19内へ供給される。そして、所定のタイミングで点火プラグ21を点火させて燃焼させるようになっている。
図2は、エンジン1のインテークマニホールド7の側面視図であり、インテークマニホールド7は、複数(例えば3気筒分の3本)の吸気管部9が上方から下方に向かって吸気が流れるように湾曲形状を有して設けられている。また、吸気管部9の材料はシリンダヘッド15よりも熱伝導率が低い軽金属または合成樹脂によって成形されている。3本の吸気管部9は、それぞれ長円形の断面または2つの円形が接合した形状を有している。吸気管部9内には吸気通路23が形成されている。
また、図2に示すように、複数の吸気管部9の先端部には、シリンダヘッド15に連結され、シリンダヘッド15の熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなる連結部25が設けられている。連結部25は軽金属または合成樹脂によって成形されている。
連結部25は、吸気管部9と一体に設けられても、別体に設けられてもよい。一体の場合には、連結部25と吸気管部9とが同一材料で形成されており、一体による部品点数の低減効果を有している。
別体の場合には、圧入または接着等によって接合される。シリンダヘッド15の熱の吸気への伝熱を抑制して吸気の温度上昇の抑制を図る観点から、吸気管部9よりさらに低い熱伝導率の材料で形成することが好ましい。
図1、2に示すように、吸気管部9の先端部の連結部25は、全体が略筒形状からなり、連結部25の先端部分に筒状延長部29が延出形成されている。また、気筒毎の複数の連結部25を一連に連結する取付け壁部31を有している。この取付け壁部31には、シリンダヘッド15への取付けボルト33の貫通穴35を有し、平板形状に形成されている。
また、図2に示すように、連結部25には、各気筒の吸気ポートインジェクタ3が取付けられ、吸気ポートインジェクタ3の噴口から噴射された燃料が吸気ポート5内に噴射されるように装着されている。吸気ポート5はシリンダヘッド15内の途中から二又に分かれて吸気2弁構造を採用しているため、吸気ポートインジェクタ3は気筒当たり2インジェクタの構造となっている。
筒状延長部29は、図2に示すように取付け壁部31から膨出されて形成され、シリンダヘッド15の外面に開口し吸気ポート5に連通する嵌合凹部37に嵌合挿入されて組み込まれる。組み込み後には、筒状延長部29の内周面により吸気ポート5の上流側端部の内周面5aを形成する。
嵌合凹部37は、図3に示すように、シリンダヘッド15の側壁面に形成された凹部であり、嵌合凹部37は、吸気ポート5の吸気上流側の開口39に形成されている。
また、嵌合凹部37は、平坦な底面37aを有し、底面37aの中央部には吸気ポート5が形成されている。図3では、3気筒分の3つの嵌合凹部37が形成されている。
次に、図1、2を参照してシール部分について説明する。
図1には、連結部25が取付けボルト33によってシリンダヘッド15に取り付けられている状態を示している。取付けボルト33が取付け壁部31の貫通穴35を貫通してシリンダヘッド15の雌ねじ部に螺合する。図1においては、取付け壁部31と連結部25とを模式的に同一部材として記載している。
取付け壁部31の接合面45がシリンダヘッド15の外面47に接合して締結される。締結によって連結部25の内周面によって吸気通路23が形成され、筒状延長部29の内周面によって吸気ポート5の上流側の内周面5aの部分が形成される。
この筒状延長部29の先端面29aと外周面29bとの両面に跨るように、または亘って先端外周部49に、シール部材51が設けられる。この先端外周部49すなわち隅部に、筒状延長部29の軸方向の断面形状で、矩形に切り欠かれたシール部材51の取付け溝53が、周方向にリング状に形成されている。そして、その取付け溝53に、リング状のシール部材51が取り付けられる。
シール部材51の周方向に直角方向の断面形状は、図1に示すように矩形状であり、略正方形である。また、後述するように長方形状やW形状であってもよく、また円形断面のOリングでもよい。シール部材51の材料は、取付けボルト33の締結力で潰される弾性変形部材であり、例えばゴム部材によって形成されている。
図1に示すように、シール部材51が、断面矩形形状の正方形からなるリング部材の場合には、固定面である取付け溝53への充填率、及び嵌合凹部37の底面37a及び内周面37bへの充填率が、円形に比べて大きく最大になる形態であるため、シール性が確実になる。
シール部材51は、取付けボルト33の締結力で潰されて、シール部材51は、嵌合凹部37の内周面37bと筒状延長部29の外周面29bとの間、及び、嵌合凹部37の内周面37bと交わる嵌合凹部37の底面37aと筒状延長部29の先端面29aとの間、の少なくとも2箇所においてシール面を形成する。
なお、取付けボルト33を締結する前は、筒状延長部29の先端面29aと嵌合凹部37の底面37aとの隙間と、取付け壁部31の接合面45とシリンダヘッド15の外面47との隙は略同一の隙間を形成しており、取付けボルト33の締結後においてはこれら両方の隙間が接合するようになっている。
本実施形態によれば、シール部材51は、嵌合凹部37の内周面37bと筒状延長部29の外周面29b、嵌合凹部37の内周面37bと交わる嵌合凹部37の底面37aと筒状延長部29の先端面29aとの少なくとも2箇所においてシール面を形成するので、筒状延長部の外周側だけのシール部材や先端側だけのシール部材に比べて、シール面を広く確保できるため、筒状延長部とシリンダヘッドとの接合部のシール性を向上できる。
また、シール面の拡大に伴い、シール部材51の近傍であって筒状延長部29の先端部分の肉厚を増大しなくてもシール性が確保できるようになるため、筒状延長部29の大型化や板厚増大を抑制できる。
また、シール部材51が、筒状延長部29の先端外周部49にシール部材51が設置されるので、筒状延長部の先端面の外周端より内側に設置される従来構造に比べて、インテークマニホールド7の取付けボルト33のボルト中心からシール部材51の中心位置までの距離(図1のD)が近づくため、シール部材への取付けボルト33による締付面圧が確保しやすくなる。
また、シール部材51が、筒状延長部29の先端外周部49にシール部材51が設置されるので、従来構造のように筒状延長部の先端面の外周端より内側に設置されて、シール部材の内周側と外周側との両方に筒状延長部の肉厚が分散される構造に比べて、大型化せずにシール部材の内周側の肉厚を確保できるため強度向上にもつながる。
本発明の一実施形態を図4、5に示す。図1から図3に示した実施形態におけるシール部材51に代えて、図4に示すような矩形状の長方形シール部材61、図5に示すようなW形断面形状のW形シール部材63を備える。また不図示の長円形や楕円形であってもよい。
長方形シール部材61、W形シール部材63、また長円形や楕円形の長手方向を周方向に直角方向に位置させるように配置される。
長方形シール部材61のように長方形の場合には、正方形断面に比べて嵌合凹部37の内周面37bと、嵌合凹部37の底面37aとの2つの面とのシール面積を拡大可能になり、シール性をさらに向上できる。
また、W形シール部材63のようにW形状の場合には、W形状のため周方向に直角方向へ弾性変形しやすく、且つ変形しても長手方向のW形態が崩れて歪んでしまうことが抑えられるため、矩形の断面形状に比べて組付け時のシール部材の歪みによる装着性の悪化を抑制できる。複数気筒の場合であると、複数の連結部25が取付け壁部31によって一体になったものを、シリンダヘッド15の嵌合凹部37に装着する際に、複数気筒間におけるシール部材の歪みによる装着性の悪化を抑制できる。
また、長方形シール部材61、W形シール部材63、また長円形、楕円形の断面形状のシール部材のように、断面形状において長手方向を周方向に直角方向に位置させるように配置することによって、取付けボルト33の締結力によるシール部材が潰れやすく潰れ量を確保しやすいため、気密性を向上できる。
本発明の一実施形態を、図6に示す。図1から図5に示す実施形態において、筒状延長部29の先端外周部49に設置されるシール部材69に対向する嵌合凹部37の底面37aに、シール部材69の先端部が入り込み当接するシール溝71を備えている。
図6に示したシール部材69は、図4に示した長方形シール部材61と同等の形状を有している。他に正方形、長円形、楕円形、W形であってもよい。
このように、シール溝71が形成されるので、シール部材69がシール溝71内に入り込むためシール部材69のつぶれ状態を安定化できる。すなわち、シール部材69に作用する圧縮力を安定して作用させることができるようになるため、シール部材69を変形されて歪ませたりすることなくつぶれ量を確保できるようになるので、シール性(気密性)を向上できる。また、組付け時にシール部材69がシール溝71内で姿勢が安定するため、組付け性が向上する。
また、シール溝71は嵌合凹部37の底面37aの最外周端に沿って周方向に同一深さで全周に形成されている。さらに、シール溝71の溝幅71a、すなわち筒状延長部29の嵌合方向である軸方向に直角方向の幅は、シール部材61の幅よりも大きく形成されているとよい。例えば、シール部材69の幅よりも1〜2割程度大きく形成されている。
このように、シール溝71が嵌合凹部37の底面37aの最外周端に形成され、さらに、シール溝71の溝幅71aはシール部材61の幅よりも大きく形成されているので、組み付けの際に、シール部材69を嵌合凹部37の底面37aの最外周端に位置させることによって、シール部材61を介して、インテークマニホールド7の吸気管部9の端部を正確にシリンダヘッド15内に位置決めすることができる。
また、シール溝71の溝深さ71bは、筒状延長部29の先端外周部49に形成される取付け溝53の深さ53bより浅い方が好ましい。次の実施形態で説明するようなシール部材69を、筒状延長部29の先端外周部49に保持するバネ部材81を有しないため、シール部材69の弾性変形力だけで筒状延長部29の先端外周部49に保持されるので、シール部材69の安定保持のために、このような溝深さ関係が好ましい。
また、シール部材69のように、長方形の断面形状で長手方向を周方向に直角方向に位置させるように配置することによって、シール溝71側へのシール部材69の突出量を確保できるため、シール溝71へのシール部材69の挿入が容易になり組付け性を向上できる。また、長円形、楕円形、W形の断面形状のシール部材であっても、長手方向を周方向に直角方向に位置させるように配置することによって同様の向上効果が得られる。
本発明の一実施形態を、図7、8、9に示す。図1から図6に示す実施形態において、図7、8、9に示すように、シール部材85には、環状のバネ部材81が内蔵され、該バネ部材81は、周方向に直角方向の断面形状において中央位置よりも一方側に片寄って内蔵されている。
片寄って配置される側を、筒状延長部29の先端外周部49側に位置させる。このように配置されることで、バネ部材81の収縮力で筒状延長部29の先端外周部49の取付け溝53の内部に、シール部材85が確実に装着される。
これによって、シール部材85の位置が、筒状延長部29に対してずれることなく安定する。従って、インテークマニホールド7の先端の筒状延長部29のシリンダヘッド15への組付け性が向上し、インテークマニホールド7のシリンダヘッド15への組付け性が向上する。
さらに、バネ部材81の収縮力で、シール部材85と筒状延長部29の先端外周部49とのシール性も向上する。
図7は、シール部材85が周方向に直角方向の断面形状が長方形断面形状の場合を示す。バネ部材81が長方形断面形状の内、筒状延長部29の取付け溝53側に位置され、バネ部材81の収縮力方向Fは、取付け溝53の筒状延長部29の軸方向のほぼ中央に位置している。
図8は、シール部材87が周方向に直角方向の断面形状がW形状の場合を示す。バネ部材81がW形の形状の内、筒状延長部29の取付け溝53側に位置され、バネ部材81の収縮力方向Fは、取付け溝53の筒状延長部29の軸方向のほぼ中央に位置している。
図9は、シール部材89が周方向に直角方向の断面形状が長円形、または楕円形の場合を示す。バネ部材81が長円形または楕円形の内、筒状延長部29の取付け溝53側に位置され、バネ部材81の収縮力方向Fは、取付け溝53の筒状延長部29の軸方向のほぼ中央に位置している。
以上の図7から図9においては、バネ部材81によって、シール部材85、87、89が、筒状延長部29に対してずれることなく安定して固定される。これによって、インテークマニホールド7のシリンダヘッド15への組付け性の向上、及びバネ部材81の収縮力で、シール部材85、87、89と筒状延長部29の取付け溝53側との間のシール性も向上する。
本発明の一実施形態によれば、シリンダヘッドに挿入され、シリンダヘッドの熱伝導率より低い熱伝導率を有する材料からなるインテークマニホールドの筒状延長部の先端面と外周面との両面に亘る先端外周部にシール部材を設置することによって、筒状延長部とシリンダヘッドとの接合部のシール性を向上できるので、インテークマニホールドの樹脂製の挿入部を、シリンダヘッドの吸気ポート内に挿入して吸気断熱を行う構造への適用に有効である。
1 エンジン(内燃機関)
3 吸気ポートインジェクタ
5 吸気ポート
7 インテークマニホールド
9 吸気管部
15 シリンダヘッド
19 燃焼室
25 連結部
29 筒状延長部
29a 筒状延長部の先端面
29b 筒状延長部の外周面
31 取付け壁部
33 取付けボルト
37 嵌合凹部
37a 嵌合凹部の底面
37b 嵌合凹部の内周面
51、61、63、85、87、89 シール部材
37a 嵌合凹部の底面
37b 嵌合凹部の内周面
39 開口
71 シール溝
81 バネ部材

Claims (6)

  1. シリンダヘッドの内部に形成されて、吸気上流側の開口と燃焼室とを連通する吸気ポートと、前記吸気上流側の開口に接続されるインテークマニホールドとを備える吸気通路構造において、
    前記シリンダヘッドの前記吸気上流側の開口は凹部を有して形成された嵌合凹部を備え、
    前記インテークマニホールドの吸気下流側の端部に設けられ、該端部とシリンダヘッドの前記開口とを接続する連結部と、
    前記連結部から吸気下流側へ延出形成されて前記嵌合凹部に挿入され、内周面により前記吸気ポートの上流側端部の内周面を形成する筒状延長部と、
    該筒状延長部の先端面と外周面との両面に亘る先端外周部に設置されるシール部材と、を備え、
    前記シール部材は、前記嵌合凹部の内周面と前記筒状延長部の外周面、前記嵌合凹部の内周面と交わる前記嵌合凹部の底面と前記筒状延長部の先端面との少なくとも2箇所においてシール面を形成することを特徴とする内燃機関の吸気通路構造。
  2. 前記筒状延長部の先端外周部に設置されるシール部材に対向する前記嵌合凹部の底面に、該シール部材の先端部が入り込み当接するシール溝が形成されることを特徴とする請求項1記載の内燃機関の吸気通路構造。
  3. 前記シール溝は嵌合凹部の底面の最外周端に全周に形成され、前記シール溝の溝幅は前記シール部材の幅よりも大きく形成されることを特徴とする請求項2記載の内燃機関の吸気通路構造。
  4. 前記シール部材は、周方向に直角方向の断面形状が矩形形状のリング部材からなることを特徴する1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  5. 前記シール部材は、周方向に直角方向の断面形状がW形状のリング部材からなることを特徴とする1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気通路構造。
  6. 前記シール部材には、環状のバネ部材が内蔵され該バネ部材は、周方向に直角方向の断面形状において中央位置よりも一方側に片寄って内蔵され、前記バネ部材の収縮力で前記筒状延長部に前記シール部材が装着されることを特徴とする1から5のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気通路構造。
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