JP2017106383A - インジェクタ及び燃料レールアッセンブリ - Google Patents

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相馬 正浩
Masahiro Soma
正浩 相馬
洋史 大野
Yoji Ono
洋史 大野
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Abstract

【課題】内燃機関、特にガソリンを用いた自動車用筒内噴射システムは、年々厳しくなる排気ガスや燃費に対する規制や要求に対応するため、燃料の更なる高圧化が求められている。しかし、現状のようにOリングでのシールが高圧条件となると困難である。そこで、高圧条件においても燃料のシールが可能となる方法が求められる。【解決手段】燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、前記取付部の取付孔に挿入される挿入部を備え、前記挿入部は、締付部材により前記取付部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の取付孔と勘合することを特徴とするインジェクタを用いることにより上記の課題を解決できる。【選択図】図1

Description

本発明は、インジェクタに高圧燃料を供給する燃料レールとインジェクタのアッセンブリに関する。
内燃機関、特にガソリンを用いた自動車用筒内噴射システムは、年々厳しくなる排気ガスや燃費に対する規制や要求に対応するため、燃料の更なる高圧化が求められている。燃料の高圧化により、燃料レールに取り付けられる噴射弁(以下、インジェクタと記載)からの噴霧の微粒化を更に改善し、燃焼の改善を図ることが期待される。燃料の圧力は現在、15MPa、20MPaまで高圧化が進んでいるが更なる高圧化が求められている。
これに対し、従来の燃料レールとインジェクタは、コモンレールとインジェクタを取り付けるカップの内部にOリングを取り付けることで、燃料をシールしている。しかしながら、30MPaを超える高圧条件ではOリングが耐えられず、インジェクタを取り付けるカップより外部にはみ出すといった事象が発生し、燃料のシールが不可能になるという問題が懸念される。
特開2004−360586号公報 特開2008−163813号公報
特許文献1に開示されているように、燃料圧力が30MPa前後になるまでは、燃料レールとインジェクタの間をOリングでシールできることがわかっている。
しかしながら、30MPa以上の高圧条件に対応するには、従来からディーゼルエンジンで採用されているような、シール形状を持たせた先端とそれを締付けるナットを両端に持った高圧パイプを設け、レール本体のシール部とインジェクタ側のシール部に締め付けることで金属シールする方式の採用が考えられる。
また、特許文献2には、燃料レール本体とインジェクタの間に、先端にシール部と押付け部からなる太い部分を両端に持った高圧パイプを備え、さらに両側の締付け部材(ナット)で燃料レール本体側のテーパ部及び、インジェクタ側のテーパ部に締め付けてシールする方式について記載されている。
しかし、この方法では、この高圧パイプ分のコストがかかり、更にレール本体、インジェクタの両方にシール部のテーパ形状と締め付け用のねじ加工が必要となるため、コストが高くなる。
また、インジェクタはその先端位置を、エンジンの燃焼室に対し所定の位置に固定するために、レール本体の固定とは別にインジェクタの固定用の別部材が必要となる。
本発明の目的は、高燃料圧力下においてシール性能を保持しつつ、製造コストを抑制することができるインジェクタ、燃料レール及び燃料レールアッセンブリを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、前記取付部の取付孔に挿入される挿入部を備え、前記挿入部は、締付部材により前記取付部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の取付孔と勘合することを特徴とする。前記したインジェクタを用いることにより、上記課題を解決することができる。
本発明によれば、インジェクタと燃料レール本体とを直接組付けることにより、シール可能となる。この構成により、燃料の更なる高圧化に対応することができる。また、部品点数も少なくなるため、低コスト化が可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明が実施される燃料レールアッセンブリを示す断面図 本発明の組み立て前の状態 インジェクタ燃料入口パイプの構成図1 インジェクタ燃料入口パイプの構成図2 本発明のアッセンブリをエンジンヘッドに取り付けた状態の図面 第二実施例の燃料レールアッセンブリを示す断面図 第二実施例の組み立て前の状態 第二実施例のインジェクタ取付け部の構成図1 第二実施例のインジェクタ取付け部の構成図2 第二実施例のアッセンブリをエンジンヘッドへ取り付けた状態の図面
実施例の全体構成について図1から図10を用いて説明する。以降の図は説明のため寸法を誇張して描いており、実際の縮尺とは異なる。
図1は燃料レールアッセンブリ、図2はその組み立て前の状態を示す。
図3、4は燃料入口パイプ10と締付けナット7の構成及び、一体化した場合の状態を示す。図5はレールアッセンブリのエンジンへの取り付け状態を示す。
燃料レール本体1の端部又は途中には、高圧ポンプ(図示しない)から高圧パイプ(図示しない)を通してレール内部の中心孔2に高圧燃料を供給する入口となるインレット(図示しない)、反対側の端部、又は燃料レール本体1の途中に中心孔2内の燃料圧力を測定する圧力センサ(図示しない)が取り付くセンサボス(図示しない)が取り付けられる。これらは、それぞれ燃料レール本体1に一体の形成、或いは、ねじ込み、ろう付け、溶接等でシール、形成、固定される。
燃料レール本体1にはエンジンの気筒分に相当するインジェクタ取付け部3が燃料レール本体1と一体に形成されている。インジェクタ取付け部3には、シールテーパ面6、取付けねじ部4を持つ。シールテーパ面6と中心孔2の間には燃料通路5が連通している。また、燃料レール本体1には、ブラケット35が溶接等で一体化され、その取り付け底面15とインジェクタ取付け部3のシールテーパ面6の間のインジェクタ13の軸方向の所定長さを確保し、レールアッセンブリをエンジンに取り付けるためのボルト穴14を持つ。
インジェクタ13は、燃料をインジェクタ13内部に供給する燃料入口パイプ10を持つ。この入口側には、インジェクタ先端25と所定の寸法になり、前記シールテーパ面6とシート部を構成する燃料パイプシート面9、24が形成される。また、燃料入口パイプ10はインジェクタ13側に組みつけられる締付けナット7、その締付けナット7で押付けるパイプ肩部12、23、前記シールテーパ面6に押し当てられる燃料パイプシート面9、24を持つ。締付けナット7は燃料入口パイプ10と一緒にインジェクタ13側に溶接等で燃料レール本体1にアッセンブリする前に接合される、或いは締付けナット7をインジェクタの燃料入口パイプ10に組み込んだ後に燃料パイプシート面24、パイプ肩部23を成形する。これらは、インジェクタ13も含めてエンジンの気筒数分準備される。
インジェクタ13はその燃料パイプシート面9を燃料レール本体1、インジェクタ取付け部3のシールテーパ面6に押し当てた状態で、燃料入口パイプ10の外周に設けた締付けナット7を所定トルクで締め付けられ、所定面圧を加えられシールする。
燃料レールアッセンブリは、図5に示すように、燃料レール本体1に溶接等で固定されたブラケット35を介して、ボルト26等でエンジンに固定され、ブラケット35の取り付け面15とインジェクタ取付け部3のシールテーパ面6、及びインジェクタ13の燃料パイプシート面9とインジェクタ先端25で設定された所定の寸法でエンジンヘッドへ取り付けられる。
高圧ポンプ、高圧パイプから供給された燃料は、高圧の燃料圧力を維持しながら、インレットを介してレール本体1の中心孔2内に供給され、燃料通路5を通して、インジェクタ13の燃料入口パイプ10内部を通してインジェクタ13内部へ供給され、インジェクタ13の開弁に合わせてエンジンへ供給される。
本発明の第一実施例について請求項に記載の内容と、図1〜5を用いて特徴を説明する。
燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、前記取付部の取付孔に挿入される挿入部を備え、前記挿入部は、締付部材により前記取付部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の取付孔と勘合する。はじめに図1を参照し、説明する。燃料レール本体1の下流側にはインジェクタ取付部が構成される。インジェクタ取付部3はインジェクタ本体13の上部に設けられた挿入部11(締付肩部)と勘合することにより燃料をシールすることができる。このとき、締付ナット7を用い、ある所定のトルクまで前記したインジェクタ取付部3へ挿入部11を軸方向に締め付ける必要がある。締め付けることにより、はじめて燃料シールが可能となる。本発明を用いることにより、Oリングで燃料シールが不可能とされている35MPa以上の高圧条件においても、もれなく燃料をシールすることが可能となる。また、特許文献2に記載の技術を用いると、燃料レールとインジェクタとの間に新たに高圧パイプを設ける必要があると同時に、両端部を固定する締付ナットが2点必要であるが、本発明を用いることにより、締付ナットを1点にすることができ、作業の効率化、低コスト化という特有の作用効果を奏することができる。また、全接続部分が締付ナット7内部に収まるため、エンジン内部のクリアランス問題の解決にも貢献することができる。
次に、前記挿入部は、前記取付孔に設けられた平面と、前記挿入部に設けられた平面とが重なり合うことにより発生する面圧で、燃料のシールを行うことを特徴とする。図2に示すように、シールテーパ面6は、ある一定の面積を持つ平面を有する。また、挿入部(パイプ肩部12)も前記シールテーパ面6と重なりあうような平面を有する。シールテーパ面6とインジェクタ本体上流側に設けられた挿入部(燃料パイプシート面9)を重ね合わせた上で、締付ナット7を所定のトルクで締め付けると、シールテーパ面6と燃料パイプシート面9との間に一定の面圧が生じる。このように面圧が確保されることにより、燃料のシールが可能となり、外部への燃料漏れを防止することができるという効果を奏す。そのため、Oリングが存在しなくとも、燃料シールが可能となる。
前記インジェクタ上流側は、燃料入口パイプ10が設けられ、前記インジェクタ13の上流側端部には、前記燃料入口パイプ10よりも径の大きい肩部12が設けられ、前記肩部12は、前記締付ナット7に設けられた受け部に押しつけられる。インジェクタ上流側には、インジェクタ13と一体もしくは別体(のちに溶接で一体となる)の燃料入口パイプ10を設ける。この構成により、別途インジェクタ外部に高圧燃料パイプを設ける必要がなくなるため、作業の簡易化、低コスト化に貢献することができる。また、図2にも示されるように、燃料入口パイプ10の上流側にはパイプ肩部12が備えられる。仮に、パイプ肩部12を設けなくとも、燃料シールは可能である。しかしパイプ肩部12を設けることにより、パイプ肩部12下部と締付ナット7に備えられた締付肩部11とが当接することにより、締付ナット7とインジェクタ13本体自体を固定することが可能となる。このことにより、インジェクタ13を締付けナット7のみで燃料レール本体1にシール固定できるため、取付け面に対し、インジェクタ先端25の位置出しをすることができる。このことにより、インジェクタ先端部25を燃焼室128に対し、所定の位置に設定できるという特有の作用効果を奏す。
続いて、前記挿入部には、前記取付部との接続部に向かって縮径部テーパを設け、前記縮径部は前記取付孔と勘合することを特徴とする。図2にも示されるように、燃料入口パイプに設けられているパイプ肩部12よりさらに上流側には、燃料パイプシート面9が設けられる。取付孔6とパイプシート面9は平面と平面が重なり合うことで燃料をシールし、その当接する面積が大きければ大きいほど、強くシールすることが可能となる。そのため、縮径部6(テーパ)を設けることで、締付荷重により、シールテーパ面6との接触面を変形させ、シールする面積を大きくすることにより、より強い燃料シールが可能となる。
ただし、前記したように、インジェクタ上部の燃料入口パイプ10に肩部を形成する場合には、締付部材をいかに取り付けるかという点について考える必要がある。そこで、図4に示すように、燃料入口パイプ10に予め肩部9を設けることはせず、ストレート形状のままで、締付ナット7を組み込む。その後、燃料入口パイプ10の上流側先端部を塑形加工(パンチ加工)することにより、パイプシート面24を形成する。つまり、燃料入口パイプ10からパイプシート面24までを一体で形成することが可能となる。まとめると、前記インジェクタは、インジェクタ本体部と、前記インジェクタ本体部と一体の燃料入口パイプ10で構成される。
また、別の方法として、インジェクタの本体部と燃料入口パイプを別体とする方法がある。前記インジェクタは、インジェクタ本体部と、前記インジェクタ本体部とは別体の燃料入口パイプ10と、前記インジェクタ本体部と前記燃料入口パイプとを接続する接続部と、を有し、前記締め付け部材は前記燃料入口パイプに取り付けられる。すなわち、図3に示すように、インジェクタ本体部13と、予め肩部9を設けた燃料入口パイプをそもそも別体として構成し、燃料入口パイプに締付部材を組みこんだ後に、溶接にて接続する方法である。
前記した二つの方法を用いることにより、締付部材によるインジェクタと取付部の固定が可能となる。
本実施例1によれば、燃料レール本体1にインジェクタ13をシールする際、締付ナット7のみで固定することができる。そのため、取付け面15に対するインジェクタ先端25の位置の決定をすることができ、燃焼室28に対し、インジェクタ13の位置を所定の位置に設定可能となるという効果を奏す。また、前記した特許文献2に対し、締付ナット7と高圧パイプの量を削減することができる。そのため、簡易な構造で、安価な燃料レールアッセンブリを構成することが可能となる。
以下はシールテーパ面と締付けナットの取り付けを逆にした別実施例を示す。
図6は燃料レールアッセンブリ、図7はそのアッセンブリ前の状態を示す。図8、9は燃料入口パイプ10と締付けナット7の構成及び、一体化状況を示す。図10はレールアッセンブリのエンジンへの取り付け状態を示す。
燃料レール本体101の端部又は途中には、高圧ポンプ(図示しない)から高圧パイプ(図示しない)を通してレール内部の中心孔102に高圧燃料を供給する入口となるインレット(図示しない)、反対側の端部、又は燃料レール本体101の途中に中心孔102内の燃料圧力を測定する圧力センサ(図示しない)が取り付くセンサボス(図示しない)が取り付けられる。これらは、それぞれ燃料レール本体101に一体の形成、或いは、ねじ込み、ろう付け、溶接等でシール、形成、固定される。
燃料レール本体101にはエンジンの気筒分に相当するインジェクタ取付け部103が燃料レール本体101と一体に形成されている。インジェクタ取付け部103には、ブラケットの取付け面115と所定の寸法になる取付けシート面119、131が形成される。また、インジェクタ取付け部103はインジェクタ113側に締め付ける締付けナット107、その締付けナット107で押付ける取付け肩部112、130、インジェクタ側のシールテーパ面109に押し当てられる取付けシート面119、131を持つ。締付けナット107はインジェクタ取付け部103と一緒にレール本体101側に溶接等でレール組み立てる前に接合する、或いは締付けナット107を燃料レール本体101のインジェクタ取付け部103に組み込んだ後に取付けシート面131、取付け肩部103を成形する。これらは、インジェクタ113も含めてエンジンの気筒数分準備される。取付けシート面119と中心孔102の間には燃料通路105が連通している。また、燃料レール本体101には、ブラケット131が溶接等で一体化され、その取付け面115とインジェクタ取付け部103の取付けシート面119の間のインジェクタ113の軸方向の所定長さを確保し、レールアッセンブリをエンジンに取り付けるためのボルト穴136を持つ。
インジェクタ113は、燃料をインジェクタ113内部に供給する燃料入口パイプ110を持つ。この入口側には、インジェクタ先端125と所定の寸法になり、前記取付けシート面119とシート部を構成するシールテーパ面109が形成され、前記締付けナット107が締めこまれる締付けねじ137が設けられる。
インジェクタ113はそのシールテーパ面109を燃料レール本体101、インジェクタ取付け部103の取付けシート面119に押し当てた状態で、インジェクタ取付け部103の外周に設けた締付けナット107を所定トルクで締め付けられ、所定面圧を加えられシールする。
燃料レールアッセンブリは、図10に示すように、燃料レール本体101に溶接等で固定されたブラケット135を介して、ボルト126等でエンジンに固定され、ブラケット135の取付け面115とインジェクタ取付け部103の取付けシート面119、及びインジェクタ113のシールテーパ面109とインジェクタ先端125で設定された所定の寸法でエンジンヘッドへ取り付けられる。
高圧ポンプ、高圧パイプから供給された燃料は、高圧の燃料圧力を維持しながら、インレットを介してレール本体101の中心孔102内に供給され、燃料通路105を通して、インジェクタ113の燃料入口パイプ110内部を通してインジェクタ113内部へ供給され、インジェクタ113の開弁に合わせてエンジンへ供給される。
次に、第二実施例について請求項に記載の内容と図6〜10を用いて技術の特徴について説明する。図6及び図7に示されるように、本実施例では、挿入部と取付孔の位置関係が実施例1とは異なるよう構成されたものを示す。
燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、前記取付部の挿入部が挿入される取付孔を備え、前記取付孔は、締付部材により前記挿入部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の前記挿入部と勘合する。図6に示されているが、インジェクタ本体113の上部に取付孔109が、取付部に挿入部119が構成されている。これらが勘合し、その外側から締付ナット107で軸方向に締め付けることにより、燃料のシールが可能となる。また、本発明を用いることにより、Oリングで燃料シールが不可能とされている35MPa以上の高圧条件においても、もれなく燃料をシールすることが可能となる。また、特許文献2に記載の技術を用いると、燃料レールとインジェクタとの間に新たに高圧パイプを設ける必要があると同時に、両端部を固定する締付ナットが2点必要であるが、本発明を用いることにより、締付ナットを1点にすることができ、作業の効率化、低コスト化という特有の作用効果を奏することができる。また、接続部分が締付ナット107内部に収まるため、エンジン内部のクリアランス問題の解決にも貢献することができる。
前記取付孔は、前記挿入部に設けられた平面と、前記取付孔に設けられた平面とが重なり合うことにより発生する面圧で、燃料のシールを行う。図7に示すように、シールテーパ面109は、ある一定の面積を持つ取り付けシート面119を有する。また、挿入部も前記シールテーパ面と重なりあうような平面を有する。シールテーパ面109とインジェクタ本体上流側に設けられた挿入部を重ね合わせた上で、締付部材107を所定のトルクで締め付けると、シールテーパ面109と取付シート面119との間に一定の面圧が生じる。このように面圧が確保されることにより、燃料のシールが可能となり、外部への燃料漏れを防止することができるという効果を奏す。そのため、Oリングが存在しなくとも、燃料シールが可能となる。
続いて、前記取付孔は、前記取付部との接続部に向かって拡径部を設け、前記拡径部は前記挿入部と勘合する。図7にも示されるように、インジェクタ取付部103に設けられている取付肩部112よりさらに下流側には、燃料パイプシート面119が設けられている。取付孔109と挿入部119は平面と平面が重なり合うことで燃料をシールし、その当接する面積が大きければ大きいほど、強くシールすることが可能となる。そのため、縮径部(テーパ)を設けることで、しめつけ荷重により、シールテーパ面109との接触面を変形させ、シール面積を大きくすることにより、より強い燃料シールが可能となるという効果を奏する。
燃料レールアッセンブリは、インジェクタと、前記燃料レールとを備える。また、これらインジェクタ、前記燃料レールは、締付ナットにより固定される。
燃料レールアッセンブリは、前記インジェクタと前記燃料レールは、前記締め付け部材によって固定されることで相対位置が決定される。この構成により、燃料レール及びインジェクタ外部に高圧パイプを設け、高圧パイプの両端部をそれぞれ締付ナットで固定する必要がなくなるため、作業の簡易化、低コスト化が期待される。
続いて、燃料レールアッセンブリは、前記燃料レールに取り付けられたブラケットの端面をエンジンヘッド取付端面に固定し、前記インジェクタの先端位置を内燃機関の燃焼室に対し、所定の位置に固定する。これまで述べてきたとおり、燃料レールアッセンブリを締付ナットで固定することにより、燃料レール及びインジェクタ、インジェクタ先端の位置を固定することができるという効果を奏する。
本実施例によれば、インジェクタ113を締付けナット107のみで燃料レール本体101にシール固定できるため、取付け面115に対し、インジェクタ先端125の位置出しをすることができる。このことにより、燃焼室128に対する所定の位置に設定できるため、簡単な構造で、安価なレールアセンブリの構成が可能となる。
以上で説明を終えるが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…燃料レール本体
2…中心孔
3…インジェクタ取付け部
4…取付けねじ
5…燃料通路
6…シールテーパ面
7…締付けナット
8…締付け部ねじ
9…燃料パイプシート面
10…インジェクタ燃料入口パイプ
11…締付け肩部
12…パイプ肩部
13…インジェクタ
14…ボルト穴
15…取付け面
21…溶接部
24…燃料パイプシート面
25…インジェクタ先端
26…ボルト
27…エンジンヘッド
28…燃焼室
34…ボルト穴
35…ブラケット
101…燃料レール本体
102…中心孔
103…インジェクタ取付け部
105…燃料通路
107…締付けナット
109…シールテーパ面
110…インジェクタ燃料入口パイプ
111…締付け肩部
112…取付け肩部
113…インジェクタ
115…取付け面
119…取付けシート面
125…インジェクタ先端
126…ボルト
127…エンジンヘッド
128…燃焼室
135…ブラケット
136…ボルト穴

Claims (12)

  1. 燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、
    前記取付部の取付孔に挿入される挿入部を備え、
    前記挿入部は、締付部材により前記取付部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の取付孔と勘合することを特徴とするインジェクタ。
  2. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記挿入部は、前記取付孔に設けられた平面と、前記挿入部に設けられた平面とが重なり合うことにより発生する面圧で、燃料のシールを行うことを特徴とするインジェクタ。
  3. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記インジェクタ上流側には、燃料入口パイプが設けられ、
    前記インジェクタの上流側端部には、前記燃料入口パイプよりも径の大きい肩部が設けられ、
    前記肩部は、前記締付部材に設けられた受け部に押しつけられることを特徴とするインジェクタ。
  4. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記挿入部には、前記取付部との接続部に向かって縮径部を設け、
    前記縮径部は前記取付孔と勘合することを特徴とするインジェクタ。
  5. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記インジェクタは、インジェクタ本体部と、前記インジェクタ本体部と一体の燃料入口パイプで構成されることを特徴とするインジェクタ。
  6. 請求項1に記載のインジェクタにおいて、
    前記インジェクタは、インジェクタ本体部と、前記インジェクタ本体部とは別体の燃料入口パイプと、前記インジェクタ本体部と前記燃料入口パイプとを接続する接続部と、を有し、
    前記締め付け部材は前記燃料入口パイプに取り付けられていることを特徴とするインジェクタ。
  7. 燃料レールの取付部に取り付けられるインジェクタにおいて、
    前記取付部の挿入部が挿入される取付孔を備え、
    前記取付孔は、締付部材により前記挿入部に対して軸方向に押し付けられることで、前記取付部の前記挿入部と勘合することを特徴とするインジェクタ。
  8. 請求項7に記載のインジェクタにおいて、
    前記取付孔は、前記挿入部に設けられた平面と、前記取付孔に設けられた平面とが重なり合うことにより発生する面圧で、燃料のシールを行うことを特徴とするインジェクタ。
  9. 請求項7に記載のインジェクタにおいて、
    前記取付孔には、前記取付部との接続部に向かって拡径部を設け、
    前記拡径部は前記挿入部と勘合することを特徴とするインジェクタ。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のインジェクタと、前記燃料レールとを備えたことを特徴とする燃料レールアッセンブリ。
  11. 請求項10に記載の燃料レールアッセンブリにおいて、
    前記インジェクタと前記燃料レールは、前記締め付け部材によって固定されることで相対位置が決定されることを特徴とする燃料レールアッセンブリ。
  12. 請求項10に記載の燃料レールアッセンブリにおいて、
    前記燃料レールに取り付けられたブラケットの端面をエンジンヘッド取付端面に固定し、前記インジェクタの先端位置を内燃機関の燃焼室に対し、所定の位置に固定することを特徴とする燃料レールアッセンブリ。
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