JP2010174656A - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料噴射弁に生じた振動のシリンダヘッドへの伝達を効果的に抑えることができる内燃機関の燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置7Aは、燃料噴射弁12が本体部下面16aとシリンダヘッド4の外面4aとが非接触状態となるようにしてシリンダヘッド4に取り付けられたデリバリパイプ13に固定され、デリバリパイプ13から燃料噴射弁12に至る燃料経路21には燃料漏れを防止するシール部20が設けられ、シール部20は、凸球面状の凸状接続部23と、凸状接続部23と接触可能な凹状接続部24とを有し、凸状接続部23と凹状接続部24とが互いに突き合わされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、シリンダヘッドに設けられた燃料噴射弁を備えた内燃機関の燃料噴射装置に関する。
シリンダヘッドに燃料噴射弁を設けると、その燃料噴射時に生じる振動がシリンダヘッドに伝達されることがある。シリンダヘッドへの振動の伝達を抑える対策として、シリンダヘッドに凹状の支持部を形成し、その支持部の底面にシール部材を介して燃料噴射弁の本体部を押し付け、押圧装置を用いて本体部とシリンダヘッドとの間の密着度合いを変化させる装置が知られている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2が存在する。
特開2006−9630号公報 特開2008−121604号公報
上述した特許文献1の装置では、押圧装置を用いて燃料噴射弁の本体部とシリンダヘッドとの密着度合を小さくしても、燃料噴射弁はシール部材を介してシリンダヘッドと接しているので、燃料噴射弁で生じた振動はシール部材を介してシリンダヘッドに伝達してしまうことが考えられる。
そこで、本発明は、燃料噴射弁に生じた振動のシリンダヘッドへの伝達を効果的に抑えることができる内燃機関の燃料噴射装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料噴射装置は、シリンダヘッドの外面に形成された孔部に設けられた燃料噴射弁を備え、前記燃料噴射弁は、前記孔部内に位置する噴射部と、前記孔部の外側に位置してその孔径よりも大きく形成され、かつ前記孔部側に位置する本体部下面を持つ本体部と、を有する内燃機関の燃料噴射装置において、前記燃料噴射弁は、前記本体部下面と前記シリンダヘッドの前記外面とが非接触状態となるようにして前記シリンダヘッドに取り付けられたデリバリパイプに固定され、前記デリバリパイプから前記燃料噴射弁に至る燃料経路には燃料漏れを防止するシール部が設けられ、前記シール部は、凸球面状の凸状接続部と、前記凸状接続部と接触可能な凹状接続部とを有し、前記凸状接続部と前記凹状接続部とが互いに突き合わされているものである(請求項1)。
本発明の燃料噴射装置によれば、本体部の本体部下面とシリンダヘッドの外面とが非接触状態となるように燃料噴射弁が設けられているので、本体部がシリンダヘッドの外面から浮いた状態に維持される。これにより、燃料噴射弁とシリンダヘッドとの間の直接的な振動伝達経路を遮断することができるので、燃料噴射弁に生じた振動のシリンダヘッドへの伝達を効果的に抑えることができる。また、シリンダブロックの振動に基づいてノッキングの発生の有無を検出するノッキング検出手段が設けられた内燃機関に本発明を適用した場合には、燃料噴射弁の振動がシリンダヘッドを介してシリンダブロックに伝達されることにより生じるノッキング検出手段の誤作動を未然に防止することもできる。
燃料噴射弁の本体部をシリンダヘッドから浮かせるためにデリバリパイプに燃料噴射弁を固定して、その噴射部をシリンダヘッドの孔部に挿入する場合、シリンダヘッドの孔部と燃料噴射弁の噴射部との間で互いの中心線を完全に一致させることが望ましい。しかし、孔部と噴射部との中心線を一致させるために、シリンダヘッド、デリバリパイプ及び燃料噴射弁の加工精度やこれらの組み付け精度を高めるには限界がある。本発明の燃料噴射装置によれば、デリバリパイプから燃料噴射弁に至る燃料経路にシール部が設けられ、そのシール部が凸球面状の凸状接続部とそれと突き合わされる凹状接続部によってシールするため、デリバリパイプから燃料噴射弁までの燃料漏れを防止しながらある程度の軸ずれを許容できる。これにより、必要以上に加工精度や組み付け精度を高めることなく燃料噴射装置の信頼性を確保することが可能になる。
凹状接続部は凸状接続部との間で接触が維持される限りにおいてその構成に格別な制限はない。例えば、前記凹状接続部は前記凸状接続部と接触可能で前記凸状接続部に向かって開口幅が徐々に拡大するテーパ面を有していてもよい(請求項2)。この場合には、凸状接続部と凹状接続部との間に軸ずれが生じても凸球面とテーパ面との接触範囲が変化しないのでシール性を確実に保持できる。
シール部は燃料経路のいずれに設けられてもよい。例えば、前記デリバリパイプと前記燃料噴射弁との間には前記シール部が介在し、前記凸状接続部が前記デリバリパイプ又は前記燃料噴射弁のいずれか一方に、前記凹状接続部が前記デリバリパイプ又は前記燃料噴射弁のいずれか他方に、それぞれ設けられてもよい(請求項3)。また、前記デリバリパイプは、前記シリンダヘッドに取り付けられた本体部と、前記本体部に接続されて前記燃料噴射弁が挿入される挿入部とを有し、前記本体部と前記挿入部との間には前記シール部が介在し、前記凸状接続部が前記本体部又は前記挿入部のいずれか一方に、前記凹状接続部が前記本体部又は前記挿入部のいずれか他方に、それぞれ設けられていてもよい(請求項4)。
デリバリパイプの本体部と挿入部との間にシール部を介在させる場合においては、前記本体部と前記挿入部とは互いに分離可能な別部品として構成され、前記本体部と前記挿入部とは、前記凸状接続部と前記凹状接続部とが互いに押し付けられる方向に付勢する付勢部材によって互いに接続されてもよい(請求項5)。この態様によれば、シリンダヘッドに取り付けられる本体部に対して挿入部の向きを変更できるため軸ずれに対する許容範囲を確保できる。しかも、付勢部材により凸状接続部と凹状接続部とが互いに押し付けられるのでシール性の確保が容易になり信頼性が一層向上する。
この態様においては、前記付勢部材は、前記凸状接続部と前記凹状接続部との接触部を跨いで前記本体部と前記挿入部とを挟むクリップとして構成されてもよい(請求項6)。この場合、前記凸状接続部が設けられた前記本体部又は前記挿入部のいずれか一方には、前記クリップと接触し、かつ前記凸状接続部と中心を共通にして同一半径を持つ凸球面状の接触部が設けられてもよい(請求項7)。このように構成することで、共通の中心回りに凸状接続部を回転させてもクリップの間隔が変わらないのでクリップによる押し付け力を一定に維持できる。これにより軸ずれの許容範囲を更に拡大できる。
以上説明したように、本発明の燃料噴射装置によれば、本体部の本体部下面とシリンダヘッドの外面とが非接触状態となるように燃料噴射弁が設けられているので、本体部がシリンダヘッドの外面から浮いた状態に維持される。これにより、燃料噴射弁とシリンダヘッドとの間の直接的な振動伝達経路を遮断することができるので、燃料噴射弁に生じた振動のシリンダヘッドへの伝達を効果的に抑えることができる。しかも、デリバリパイプから燃料噴射弁に至る燃料経路にシール部が設けられ、そのシール部が凸球面状の凸状接続部とそれと突き合わされる凹状接続部によってシールするため、デリバリパイプから燃料噴射弁までの燃料漏れを防止しながらある程度の軸ずれを許容できる。これにより、必要以上に加工精度や組み付け精度を高めることなく燃料噴射装置の信頼性を確保することが可能になる。
本発明の一形態に係る燃料噴射装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示した図。 図1のII-II線に沿った断面図。 軸ずれが生じた場合の凸状接続部と凹状接続部との作用を説明する説明図。 第2の形態に係る燃料噴射装置の要部を示した図。 第3の形態に係る燃料噴射装置の要部を示した図。 図5のIV−IV線に関する断面を示した図。 第4の形態に係る燃料噴射装置の要部を示した図。
(第1の形態)
図1は本発明の一形態に係る燃料噴射装置が適用された内燃機関の要部を模式的に示しており、図2は図1のII-II線に沿った断面図を示している。内燃機関1は、車両に走行用動力源として搭載された直列4気筒型の火花点火式内燃機関として構成されている。内燃機関1は、4つの気筒2が形成されたシリンダブロック3と、それらの気筒2を塞ぐようにシリンダブロック3の上部に設けられたシリンダヘッド4と、燃料タンク5から燃料通路6を介して導かれた燃料を各気筒2内に噴射するための燃料噴射装置7Aとを備えている。燃料通路6には燃料タンク5から燃料を汲み上げる燃料ポンプ11が設けられている。シリンダブロック3にはその振動に基づいてノッキングの有無を検出するノックセンサ8が設けられている。図2に示すように、シリンダヘッド4には、その外面から気筒2まで延びる孔部10が形成されている。
燃料噴射装置7Aは、気筒2毎に設けられた燃料噴射弁12と、燃料通路6から導かれる燃料を各燃料噴射弁12に導くデリバリパイプ13と備えている。デリバリパイプ13は固定部材15を介してシリンダヘッド4に取り付けられている。燃料噴射弁12の基本的な構造は周知のものと同様である。そのため、燃料噴射弁12の内部構造等の説明は省略し、本発明に関連する部位のみ以下に説明する。
図2に示すように、燃料噴射弁12は、シリンダヘッド4の外面4aに形成された段付きの孔部10の孔径(最大径)よりも大きく形成された本体部16と、孔部10に設けられた噴射部17とを有している。噴射部17の外周面にはシール部材19が設けられている。これにより、気筒2内の気体が外部に漏れることを防ぐことができる。孔部10の反対側には本体部16よりも外径が小さい小径部18が設けられており、その小径部18は燃料漏れを防止するシール部20を介在させてデリバリパイプ13に接続されている。シール部20は図2の矢印で示すようにデリバリパイプ13から燃料噴射弁12へ燃料を導く燃料経路21に設けられている。
シール部20はデリバリパイプ13と一体に設けられた凸状接続部23と、燃料噴射弁12に設けられて凸状接続部23と接触可能な凹状接続部24と、凸状接続部23を挟んで凹状接続部24の反対側に設けられたガスケット25とを備えている。燃料噴射弁12は凸状接続部23を凹状接続部24とガスケット25とで挟み込んだ状態でこれらを貫く組み付けボルト26が小径部18にねじ込まれることによりデリバリパイプ13に固定されている。組み付けボルト26は上記各部品を仮組した後に所定トルクで締付けられる。図2から明らかなように、燃料噴射弁12は本体部下面16aとシリンダヘッド4の外面4aとが非接触状態となっている。
凸状接続部23は外面23aが凸球面状に構成されており、その外面23aには凹状接続部24のテーパ面24aが接している。テーパ面24aは凸状接続部23に向かって開口幅が徐々に拡大するように構成されている。シール部20は、このように構成された凸状接続部23と凹状接続部24とが互いに突き合わされているため、多少の軸ずれが生じても凸球面状の外面23aとテーパ面24aとの接触範囲が変化しないのでシール性を確実に保持できる。図3は軸ずれが生じた場合の凸状接続部23と凹状接続部24との作用を説明する説明図である。この図から明らかなように、燃料噴射弁12とデリバリパイプ13との間に軸ずれが生じても凹状接続部24のテーパ面24aが凸状接続部23の外面23aに沿ってこれらの接触を維持しながら許容範囲φ1を限度として移動できる。
本形態の燃料噴射装置7Aによれば、本体部16の本体部下面16aとシリンダヘッド4の外面4aとが非接触状態となっているので、本体部16がシリンダヘッド4から浮いた状態に維持される。これにより、燃料噴射弁12とシリンダヘッド4との間の直接的な振動伝達経路を遮断することができるので、燃料噴射弁12に生じた振動のシリンダヘッド4への伝達を効果的に抑えることができる。よって、燃料噴射弁12からシリンダヘッド4を介してシリンダブロック3に伝達される振動も抑えられるので、燃料噴射弁12の振動がシリンダブロック3に伝達されることにより生じるノックセンサ8の誤作動を未然に防止することができる。
また、シール部20の構成により軸ずれが生じてもシール性が確保されるので、図3に示した許容範囲φ1内に収まる精度で、シリンダヘッド4、デリバリパイプ13及び燃料噴射弁12を加工し、かつこれらを組み付ければ十分な信頼性を確保できる。そのため、加工や組み付けに要する工数を削減することができる。
(第2の形態)
次に、図4を参照しながら本発明の第2の形態を説明する。図4は第2の形態に係る燃料噴射装置7Bの要部を示している。本形態の燃料噴射装置7Bはデリバリパイプに対する燃料噴射弁の取り付け構造を除いて第1の形態と共通する。従って、第1の形態と共通する構成には同一の参照符号を図面に付して重複する説明を省略する。
燃料噴射装置7Bは、燃料噴射弁12がデリバリパイプ13に対して組み付けシャフト31と袋ナット32とによって固定されている。組み付けシャフト31は大径の頭部31aとその頭部31aから延びるシャフト部31bとを有している。組み付けシャフト31は凸状接続部23が凹状接続部24とガスケット25とで挟み込まれた状態で燃料噴射弁12の内部側から挿入されてこれらを貫いている。ガスケット25から突出した部分には雄ねじ33が形成されていて、その雄ねじ33に袋ナット32がねじ込まれることにより燃料噴射弁12がデリバリパイプ13に固定されている。組み付けシャフト31には燃料を導く通路31cが形成されており、その通路31cは燃料経路21の一部をなしている。
この形態によれば、第1の形態と同等の効果を得ることができる。更に、燃料噴射装置7Bは、燃料経路21の外部に雄ねじ33及び袋ナット32が配置されているので、袋ナット32のねじ込み時に脱離した表面組織等の異物が燃料経路21内に侵入することを防止できる。これにより、油密悪化の要因となる燃料噴射弁12による異物の噛み込みを防止できる。また、こうした異物の侵入を防止するためのフィルタ等の部材を設ける必要がないので部品点数を削減できる。なお、ガスケット25とシャフト部31bとのクリアランスは想定される異物の大きさよりも小さく、例えばフィルタの目の粗さと同程度に設定されている。このため、燃料経路21への異物の侵入を確実に防止できる。
(第3の形態)
次に、図5及び図6を参照しながら本発明の第3の形態を説明する。図5は第3の形態に係る燃料噴射装置7Cの要部を示しており、図6は図5のIV−IV線に関する断面を示している。この形態の燃料噴射装置7Cはシリンダヘッドに取り付けられたデリバリパイプの構成に特徴を有しており、上記各形態と同様に内燃機関1に組み込まれて実施される。デリバリパイプ40はシリンダヘッド4(図1)に取り付けられた本体部41と、その本体部41に接続されて燃料噴射弁12が挿入される挿入部42とを有している。本体部41と挿入部42とは互いに分離可能な別部品として構成されている。燃料噴射弁12は挿入部42に不図示のOリングを介在させた状態で挿入されている。また、上記各形態と同様に燃料噴射弁12は本体部下面16aとシリンダヘッド4の外面4aとが非接触状態となるようにして不図示の固定部材によって挿入部42に固定されている(図2等参照)。
デリバリパイプ40の本体部41と挿入部42とのそれぞれには燃料噴射弁12へ燃料を導く燃料経路43(図6)が形成されている。その燃料経路43が形成された本体部41と挿入部42との間には燃料漏れを防止するシール部44が介在している。シール部44は、挿入部42に設けられた凸状接続部45と、本体部41に設けられて凸状接続部45と接触可能な凹状接続部46とを有しており、これら凸状接続部45と凹状接続部46とは互いに突き合わされている。
凸状接続部45はその外面45aが凸球面状に構成されており、その外面45aには凹状接続部46のテーパ面46aが接している。テーパ面46aは凸状接続部45に向かって開口幅が徐々に拡大するように構成されている。シール部44は、凸状接続部45と凹状接続部46とが互いに押し付けられる方向に付勢する付勢手段としてのクリップ48を更に備えている。クリップ48は凸状接続部45と凹状接続部46との接触部を跨いで本体部41と挿入部42とを挟んでいる。クリップ48は間隔を広げることによりその断面が概略コ字状となるまで弾性変形可能であり、その変形で生じた弾性力によって本体部41と挿入部42とを挟み込むことができる。
シール部44がこのように構成されているため、クリップ48の弾性変形が許される許容範囲φ2内において凸状接続部45と凹状接続部46との接触を保ちながら本体部41に対して挿入部42の向きを変更することができる。また、図6に示すように、挿入部42の内径dはシール部44によるシール幅Wに比べて十分大きく設定されている。そのため、本体部41及び挿入部42のそれぞれに内燃機関稼働時の燃圧が作用した場合には、力の釣り合いから挿入部42を本体部41に押し付ける図の上向き方向の力が働き凸状接続部45と凹状接続部46とを強固にシールできる。クリップ48の剛性、シール幅W及び挿入部42の内径dを適宜設定することにより、燃圧が作用しない燃料噴射装置7Cの組み付け時に本体部41と挿入部42とが可動し、燃圧が作用する機関可動時に本体部41と挿入部42とが不動となるように構成することも可能である。
この形態によれば、凸状接続部45と凹状接続部46との接触を保ちながら本体部41に対して挿入部42の向きを変更できるので軸ずれに対する許容範囲を確保できる。従って、図6に示した許容範囲φ2内に収まる精度で、シリンダヘッド4及びデリバリパイプ40を加工し、かつこれらを組み付ければ十分な信頼性を確保できる。これにより、加工や組み付けに要する工数を削減することができる。また、クリップ48により凸状接続部45と凹状接続部46とが互いに押し付けられるのでシール性の確保が容易になり信頼性が一層向上する。
(第4の形態)
次に、本発明の第4の形態を図7を参照しながら説明する。図7は第4の形態に係る燃料噴射装置7Dの要部を示している。本形態はデリバリパイプ及びシール部の構成を除いて第3の形態と共通するので、第3の形態と共通する構成には同一の参照符号を図面に付して説明を省略する。燃料噴射装置7Dはデリバリパイプ50を有しており、そのデリバリパイプ50はシリンダヘッド4(図1)に取り付けられた本体部51と、その本体部51に接続されて燃料噴射弁12が挿入される挿入部52とを有している。本体部51と挿入部52とは互いに分離可能な別部品として構成されている。
燃料噴射弁12は挿入部52に不図示のOリングを介在させた状態で挿入されている。燃料経路53が形成された本体部51と挿入部52との間には燃料漏れを防止するシール部54が介在しており、第3の形態と同様に、シール部54は、凸状接続部45と凹状接続部46とが互いに突き合わされた状態でシールされている。シール部54は付勢手段としてのクリップ58を更に備えており、そのクリップ58は凸状接続部45と凹状接続部46との接触部を跨いで本体部51と挿入部52とを挟んでいる。凸状接続部46が設けられた挿入部52には、クリップ58と接触し、かつ凸状接続部45と中心Cを共通にして同一半径を持つ凸球面状の接触部52aが設けられている。図示の形態では凸状接続部46と接触部52aとが連続して形成されている。
この形態によれば、第3の形態と同等の効果を得ることができる他、共通の中心Cの回りに凸状接続部45を回転させてもクリップ58の間隔が変わらないのでクリップ58による押し付け力を一定に維持できる。これにより軸ずれの許容範囲を第3の形態よりも拡大することができる。
本発明は、上記各形態に限定されず本発明の要旨の範囲内において種々の形態にて実施してよい。上記各形態の凸状接続部及び凹状接続部のそれぞれが設けられる場所を相互に入れ替えてもよい。第1の形態で説明すると、凸状接続部23を燃料噴射弁12に設け、凹状接続部24をデリバリパイプ13に設けることも可能である。他の形態でも同様の変更が可能である。このように凸状接続部と凹状接続部とを入れ替えても同等の効果を得ることが可能である。
1 内燃機関
2 気筒
4 シリンダヘッド
4a シリンダヘッドの外面
7A〜7D 燃料噴射装置
10 孔部
12 燃料噴射弁
13 デリバリパイプ
16 本体部
16a 本体部下面
17 噴射部
20 シール部
21 燃料経路
23 凸状接続部
24 凹状接続部
24a テーパ面
40 デリバリパイプ
41 本体部
42 挿入部
45 凸状接続部
46 凹状接続部
46a テーパ面
48 クリップ(付勢部材)
50 デリバリパイプ
51 本体部
52 挿入部
52a 接触部
58 クリップ(付勢部材)

Claims (7)

  1. シリンダヘッドの外面に形成された孔部に設けられた燃料噴射弁を備え、前記燃料噴射弁は、前記孔部内に位置する噴射部と、前記孔部の外側に位置してその孔径よりも大きく形成され、かつ前記孔部側に位置する本体部下面を持つ本体部と、を有する内燃機関の燃料噴射装置において、
    前記燃料噴射弁は、前記本体部下面と前記シリンダヘッドの前記外面とが非接触状態となるようにして前記シリンダヘッドに取り付けられたデリバリパイプに固定され、
    前記デリバリパイプから前記燃料噴射弁に至る燃料経路には燃料漏れを防止するシール部が設けられ、
    前記シール部は、凸球面状の凸状接続部と、前記凸状接続部と接触可能な凹状接続部とを有し、前記凸状接続部と前記凹状接続部とが互いに突き合わされていることを特徴とする内燃機関の燃料噴射装置。
  2. 前記凹状接続部は前記凸状接続部と接触可能で前記凸状接続部に向かって開口幅が徐々に拡大するテーパ面を有している請求項1に記載の燃料噴射装置。
  3. 前記デリバリパイプと前記燃料噴射弁との間には前記シール部が介在し、
    前記凸状接続部が前記デリバリパイプ又は前記燃料噴射弁のいずれか一方に、前記凹状接続部が前記デリバリパイプ又は前記燃料噴射弁のいずれか他方に、それぞれ設けられている請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
  4. 前記デリバリパイプは、前記シリンダヘッドに取り付けられた本体部と、前記本体部に接続されて前記燃料噴射弁が挿入される挿入部とを有し、
    前記本体部と前記挿入部との間には前記シール部が介在し、
    前記凸状接続部が前記本体部又は前記挿入部のいずれか一方に、前記凹状接続部が前記本体部又は前記挿入部のいずれか他方に、それぞれ設けられている請求項1又は2に記載の燃料噴射装置。
  5. 前記本体部と前記挿入部とは互いに分離可能な別部品として構成され、
    前記本体部と前記挿入部とは、前記凸状接続部と前記凹状接続部とが互いに押し付けられる方向に付勢する付勢部材によって互いに接続されている請求項4に記載の燃料噴射装置。
  6. 前記付勢部材は、前記凸状接続部と前記凹状接続部との接触部を跨いで前記本体部と前記挿入部とを挟むクリップとして構成されている請求項5に記載の燃料噴射装置。
  7. 前記凸状接続部が設けられた前記本体部又は前記挿入部のいずれか一方には、前記クリップと接触し、かつ前記凸状接続部と中心を共通にして同一半径を持つ凸球面状の接触部が設けられている請求項6に記載の燃料噴射装置。
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