JP2010242712A - フューエルデリバリパイプ - Google Patents

フューエルデリバリパイプ Download PDF

Info

Publication number
JP2010242712A
JP2010242712A JP2009095117A JP2009095117A JP2010242712A JP 2010242712 A JP2010242712 A JP 2010242712A JP 2009095117 A JP2009095117 A JP 2009095117A JP 2009095117 A JP2009095117 A JP 2009095117A JP 2010242712 A JP2010242712 A JP 2010242712A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
relay
introduction
delivery pipe
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009095117A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyosuke Sugiura
恭介 杉浦
Eiji Isogai
英二 磯貝
Tamotsu Yamamoto
保 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otics Corp filed Critical Otics Corp
Priority to JP2009095117A priority Critical patent/JP2010242712A/ja
Publication of JP2010242712A publication Critical patent/JP2010242712A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Joints With Pressure Members (AREA)

Abstract

【課題】高いシール性を有するフューエルデリバリパイプを提供する。
【解決手段】フューエルデリバリパイプ100は、導入用配管200と複数のインジェクタ300との各々が接続される複数の接続部と、各接続部を相互に連通する燃料分岐路111とが内部に形成されているパイプ本体110と、導入部112に取り付けられる中継部品130と、を備え、中継部品130は、導入部112と接続される第1の端部131と、導入用配管200の先端部と接続される第2の端部132と、を備えており、中継部品130の内部には、中継流路133が形成され、第2の端部132には、取付部220に形成されたナット側雄ねじ223と螺合可能な第2の端部側ねじ部132Cが形成されるとともに、テーパ形状で縮径する嵌合部132Dを中継流路133と連通するように凹設することで、取付部220の外面222Aと全周に渡って接触するシール面132Eが形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、フューエルデリバリパイプに関する。
従来、車両内において、燃料タンクから供給される燃料を分岐させてエンジンの各筒内に供給するためのフューエルデリバリパイプのシール構造としては、フューエルデリバリパイプと、これに取り付けられる相手側部品(例えば、インジェクタ)との間にOリングを取り付けることによって、フューエルデリバリパイプと相手側部品とのシールをする構成が知られている(特許文献1)。
一方、近年、筒内への燃料の噴射圧力が高圧化する傾向がある。これは、噴射圧力を高くすることで燃料を微粒化して噴射することができ、完全燃焼させ易くなるから、燃費の向上や排気ガスの抑制に効果的なためである。
燃料の噴射圧力が高くなった場合に、フューエルデリバリパイプと相手側部品とのシールをするためには、Oリングのつぶし代を大きくする必要がある。このためOリングが大型化して、組み付けが困難となっていた。
特開2007−57006号公報
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、高いシール性を有するフューエルデリバリパイプを提供することを目的とする。
本発明は、燃料を導入するための導入用配管と、内燃機関の複数の気筒内へ燃料を供給するための複数の気筒供給用部品とに、それぞれ接続され、前記導入された燃料を分岐して前記各気筒供給用部品に供給するフューエルデリバリパイプであって、前記導入用配管と、前記各気筒供給用部品の各々とを含む相手側部品、が接続される複数の接続部を有し、前記複数の接続部の各々を相互に連通する燃料分岐路が内部に形成されているパイプ本体と、前記複数の接続部のうち、少なくとも一つの接続部に取り付けられる中継部品と、を備え、前記中継部品は、前記少なくとも一つの接続部と接続された第1の端部と、前記相手側部品のうち、少なくとも一つの相手側部品と接続される第2の端部と、を備えており、前記中継部品の内部には、前記燃料分岐路と、前記少なくとも一つの相手側部品の内部に形成された燃料流路と、を連通する中継流路が形成され、前記第2の端部には、前記相手側部品に形成された相手側ねじ部と螺合可能な第2の端部側ねじ部が形成されるとともに、前記第2の端部側ねじ部に対する前記相手側ねじ部の螺進方向に向かってテーパ形状で縮径する嵌合部を前記中継流路と連通するように凹設することで、前記相手側部品の外面と全周に渡って接触するシール面が形成されていることに特徴を有する。
本発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
前記シール面のビッカース硬さは、前記少なくとも一つの接続部のビッカース硬さよりも、大きい値で設定されていることを特徴とする。
このような構成としておけば、中継部品を用いずに、相手側部品をパイプ本体の接続部に直接押し込む構成と比較すると、相手側部品を中継部品の嵌合部に押し込んだ際に中継部品のシール面が塑性変形することを抑制できる。なお、各ビッカース硬さは、例えば、JIS規格Z2244−2003に規定のビッカース硬さ試験法に準拠して測定することができる。
前記第1の端部と前記一箇所の接続部とは、ガスケットを介することでシールされており、前記ガスケットと前記第1の端部との接触面又は前記ガスケットと前記一箇所の接続部との接触面のうち、いずれか一方又は両方には、前記各接触面の中心と同心円状に凸部が複数形成されていることを特徴とする。
このような構成としておけば、ガスケットの表面と凸部の先端が接触するから、より強い力でガスケットの表面に凸部が押さえつけられ、高いシール性を確保できる。また、凸部は同心円状に形成されているため、径方向外側への燃料の漏れを防止できる。
なお、本発明は、上記以外の種々の形態で実現可能であり、たとえば、フューエルデリバリパイプを有する燃料供給装置、このような燃料供給装置を有する内燃機関、あるいは、このような内燃機関を備える自動車などの形態で実現することが可能である。
本発明のフューエルデリバリパイプにおいては、相手側部品の外面がシール面に接触した際に、シール面が塑性変形する可能性がある。シール面が塑性変形すると、相手側部品を新品に交換する必要が生じた場合は、新しい相手側部品の外面と塑性変形したシール面との間に隙間ができる可能性がある。このような場合、新しい相手側部品と合わせて、中継部品を交換すればよい。
仮に、中継部品を用いずに、相手側部品とパイプ本体の接続部とが接触する構成とした場合は、パイプ本体の接続部が塑性変形すると、パイプ本体を交換する必要が生じる。これと比較して、本発明のフューエルデリバリパイプにおいては、中継部品を交換するだけでよいため、部品交換の手間が少なく、部品のコストも安くて済む。
本発明の実施例における燃料供給装置を示す説明図。 実施例の中継部品とフューエルデリバリパイプ及び導入用配管の接続箇所を示す斜視図。 実施例の中継部品とフューエルデリバリパイプ及び導入用配管との接続を示す断面図。 実施例の導入部の端面を示す説明図。 実施例の中継部品のフランジ面及び導入部の端面がそれぞれガスケットと接触している状態を示す断面図。
本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.自動車における燃料供給装置の構成:
B.実施例のフューエルデリバリパイプの構成:
A.自動車における燃料供給装置の構成:
図1は、本発明の実施例における燃料供給装置の構成を示す図である。燃料供給装置は、図示しない車両内に装備され、燃料タンク10からエンジン50に燃料を供給するものである。燃料供給装置は、燃料供給ポンプ20、フィルタ30と、圧力調整装置40と、導入用配管200と、フューエルデリバリパイプ100と、インジェクタ300とを備えている。なお、本実施例では、エンジン50は、特許請求の範囲における「内燃機関」の一例である。また、本実施例では、インジェクタ300は、特許請求の範囲における「気筒供給用部品」の一例である。
燃料供給ポンプ20は、燃料タンク10の内部に配置され、燃料を加圧する。加圧された燃料は、フィルタ30によって濾過され、圧力調整装置40によって、一定の圧力に調整される。一定の圧力に調整された燃料は導入用配管200によってフューエルデリバリパイプ100に導入される。フューエルデリバリパイプ100に導入された燃料は、フューエルデリバリパイプ100内で分岐され、複数(本実施形態では4つ)のインジェクタ300に供給される。供給された燃料は、各インジェクタ300を開くことでエンジン50内の各気筒へ噴射される。
B.実施例におけるフューエルデリバリパイプの構成:
フューエルデリバリパイプ100は、パイプ本体110と中継部品130とを備えている。パイプ本体110は例えば金属製(アルミ合金や鉄など)で、図1の左右方向に長い略直方体をなしている。パイプ本体110には、円筒状をなし、導入用配管200からの燃料が導入される導入部112と、インジェクタ300が各々接続され、円筒状をなす複数(4気筒の場合4ヶ所)の供給部113とが形成されている。
パイプ本体110の内部には、燃料分岐路111が形成されている。燃料分岐路111は、パイプ本体110の長手方向に延びて形成された主経路111M、主経路111Mに連通する導入路111A及び複数(4気筒の場合4ヶ所)の供給路111Bと、を備えている。
導入路111Aは主経路111Mから、パイプ本体110の短手方向に延び、導入部112の内部を貫通して形成されている。各供給路111Bは主経路111Mから、パイプ本体110の短手方向に延び、各供給部113の内部をそれぞれ貫通して形成されている。これにより、燃料分岐路111によって、導入部112及び各供給路111Bは相互に連通され、導入路111Aから導入された燃料は、主経路111Mを通り各供給路111Bで分岐された後、各インジェクタ300に供給される構成となっている。
図2は、本発明の実施例におけるフューエルデリバリパイプ100と導入用配管200との接続構造を示す斜視図であり、図3は、フューエルデリバリパイプ100と導入用配管200との接続状態を示す断面図である。導入用配管200と、パイプ本体110の導入部112とは、中継部品130を介して接続されている。
導入用配管200は例えばステンレス製の配管本体210と、後述する中継部品130の第2の端部132に取り付けられる取付部220を備えており、その内部には燃料流路230が形成されている。
取付部220は、配管本体210と一体的に形成され、配管本体210より外径の大きい先端部222と、配管本体210に回転可能で外挿される六角形状の取り付けナット221と、を備えている。
先端部222の先端側(後述する第2の端部132との接続側、図3の下側)は、先端側に向かって縮径するテーパ状をなしており、外面222Aが形成されている。一方で、先端部222の基端側、すなわち配管本体210との連結側は、先端側に向かって拡径するテーパ状をなしており、先端部側当接面222Bが形成されている。
取り付けナット221には先端側に向かって開口部221Dが形成され、中継部品130の第2の端部132を収容可能となっており、開口部221Dを構成する内壁には、ナット側雌ねじ223が形成されている。なお、本実施例では、ナット側雌ねじ223は特許請求の範囲に記載の「相手側ねじ部」の一例である。
取り付けナット221の基端側(図3における上側)の壁部221Aの中心には、配管本体210を挿通可能な貫通孔221Bが形成されている。貫通孔221Bの第2の端部132側の先端(図3における下側)は、先端側に向かって拡径するテーパ状をなしており、先端部側当接面222Bと当接可能なナット側当接面221Cが形成されている。
中継部品130は、例えばステンレス製で全体として略円筒状をなし、導入部112に接続される第1の端部131と、導入用配管200に接続される第2の端部132と、を備えている。なお、本実施例では、導入部112は特許請求の範囲に記載の「少なくとも一つの接続部」の一例である。
中継部品130には、軸方向に沿って内部を貫通する中継流路133が形成されている。また、中継流路133は燃料流路230及び導入路111Aに比べて、小径に設定されている。
第1の端部131の外周には、導入部112の内周に形成された導入部雌ねじ112Bと螺合可能な第1の端部側雄ねじ131Aが形成されている。第1の端部131と隣接して、導入部112の外径より一回り小さい径のフランジ部134が形成されている。
また、第1の端部131には、例えば金属製のガスケット150が外挿されるようになっており、第1の端部131を導入部112に接続したときに、対向するフランジ部134のフランジ面134Aと導入部112の端面112Aによって、ガスケット150が挟持されることで、中継部品130と、導入部112とのシールがされる構成となっている。なお、本実施例では、フランジ面134A及び端面112Aは特許請求の範囲に記載の「接触面」の一例である。
フランジ部134の図3における上方には、六角形状のボルト部135が形成されている。ボルト部135に図示しない工具(例えば、六角レンチ)を係合させて、中継部品130を回転させることで第1の端部131を導入部112に締め付ける構成となっている。
第2の端部132は、取り付けナット221が締め付けされる第2の端部先端132Bと、第2の端部先端132Bより径の小さい第2の端部基端132Aと、を備えている。第2の端部先端132Bの外周には、ナット側雌ねじ223と螺合可能な第2の端部側ねじ部132Cが形成されている。また、第2の端部先端132Bの外周の先端は、先端側に向かって縮径するテーパ状をなしており、取り付けナット221の締め付けを容易に行うことができる。
第2の端部先端132Bの先端には、前述した先端部222が嵌合される嵌合部132Dが凹設されている。嵌合部132Dは、中継流路と同軸で形成され、第2の端部側ねじ部132Cに対するナット側雌ねじ223の螺進方向(図3の下方)に向かってテーパ形状で縮径している。
具体的には、嵌合部132Dの先端(図3の上端)の径は、先端部222の先端(図3の下側)の外径よりも大きく設定されており、嵌合部132Dの図3における下端の径は、先端部222の先端の外径よりも小さく設定されている。また、嵌合部132Dの図3における下端で中継流路133と連通されている。
上記の構成により、嵌合部132Dの表面は、先端部222の先端の外面222Aと当接するシール面132Eとなっている。なお、嵌合部132Dの図3における下端の径は、中継流路133と同径となっている。
本実施例においては、シール面132Eのビッカース硬さは、フューエルデリバリパイプ100の導入部112のビッカース硬さよりも、大きい値となっている。また、シール面132Eのビッカース硬さは、導入部112のビッカース硬さよりも、先端部222の先端の外面222Aのビッカース硬さに近い値となるように設定されている。
具体的に説明すると、本実施形態においては、パイプ本体110の材質に例えばアルミニウム合金鋳物を使用し、導入部112のビッカース硬さが約90〜110Hvとなっている。中継部品130の材質には、例えばステンレス鋼を使用し、シール面132Eのビッカース硬さが約250Hvとなっている。また、導入用配管200の材質には例えばステンレス鋼を使用し、先端部222の先端の外面222Aのビッカース硬さが約250Hvとなっている。なお、各ビッカース硬さは、例えば、JIS規格Z2244−2003に規定のビッカース硬さ試験法に準拠して測定することができる。
図4は、導入部112の端面112Aを示す図である。端面112Aには、端面112Aの中心と同心円状の凸部114Bがそれぞれ複数形成されている。この凸部114Bは、例えば端面112Aの表面仕上げを行う際に、端面112Aの中心と同心円状に刃物を動かして加工を行うことで形成される。
図5は、フランジ部134及び導入部112と、ガスケット150との接触箇所の拡大断面図である。フランジ面134Aには、前述した凸部114Bと同様に、フランジ面134Aの中心と同心円状の凸部134Bがそれぞれ複数形成されている。これにより、フランジ部134及び導入部112は、それぞれ、凸部134B、114Bの先端でガスケット150と接触する。
次に、フューエルデリバリパイプ100と導入用配管200との接続方法を説明し、本実施形態の作用について説明する。まず、第1の端部131にガスケット150を外挿させた状態で、ボルト部135に図示しない工具(例えば、六角レンチ)を係合させ、中継部品130を回転させることで、導入部112の導入部雌ねじ112Bに第1の端部側雄ねじ131Aを締め付けていく。
導入部雌ねじ112Bに第1の端部側雄ねじ131Aを締め付けると、ガスケット150の表面とフランジ面134A及び端面112Aとが接触する。このとき、図5にて示すように、フランジ面134A及び端面112Aとガスケット150の接触面では、凸部134B、114Bの先端がガスケット150の両面にそれぞれ押し当てられる。
このため、面同士が当接する構成と比べて接触面積が小さくなり、接触面では強い押圧力が発生するから、より高いシール性を確保することができる。また、凸部134B、114Bはそれぞれ同心円状に形成されているため、燃料が各凸部134B間又は各凸部114B間の非接触部分tを通って径方向外側へ漏れることを防止できる。
次に、中継部品130の第2の端部132に導入用配管200を接続する。具体的には、中継部品130の嵌合部132Dに導入用配管200の先端部222を嵌合させた状態で、取り付けナット221の外周に工具を係合させて、取り付けナット221を回転させることで、ナット側雌ねじ223を第2の端部側ねじ部132Cに対して螺進させる。
ナット側雌ねじ223を第2の端部側ねじ部132Cに螺進させていくと、ナット側当接面221Cが先端部側当接面222Bを押え付けていく。このため、先端部222の外面222Aがシール面132Eに対して全周に渡って押圧される。
嵌合部132Dはナット側雌ねじ223の螺進方向に縮径しているから、取り付けナット221を第2の端部132に締め付ける程、先端部222の外面222Aとシール面132Eとの押圧力は高くなり、より高いシール性を確保できる。以上の作業によって、中継部品130を介して、導入用配管200と導入部112とが接続され、導入路111A、中継流路133及び燃料流路230とが連通される。
上述したように、本実施形態では、中継部品130を介して、パイプ本体の導入部112と、導入用配管200とを接続する構成とした。このような構成としたのは、仮に中継部品130を用いずに、導入部112に直接、導入用配管200の先端部222を押圧してシールする構成とすると、導入部112と先端部222との硬さの違いによっては、導入部112が塑性変形する可能性が高いことが本願発明者によって予見されたためである。
パイプ本体110の材質には軽量化の点から例えばアルミ合金を用いたいという要請がある一方で、導入用配管200の材質には耐食製などの点から例えばステンレス鋼を用いたいという要請がある。一般的にアルミ合金はステンレス鋼よりも硬度が低いから、ステンレス製の先端部222をアルミ合金製の導入部112に押圧した際に導入部112が塑性変形を起こす可能性が高い。
導入部112が塑性変形すると、導入用配管200を新品に交換する必要が生じた場合は、導入用配管200の交換と合わせてパイプ本体110を交換する必要が生じる。これは、塑性変形をした導入部112に新しい先端部222を接続した場合、両部品の間に隙間ができ、シール性が確保できない可能性があるためである。
そこで、本実施形態では、中継部品130を介して、導入用配管200と導入部112とを接続する構成とし、先端部222を中継部品130のシール面132Eに押圧するようにした。このようにしておけば、先端部222が押圧され、シール面132Eが塑性変形した場合でも、中継部品130のみを交換すればよく、パイプ本体110を交換する場合と比較して、部品交換の手間が少なく、部品のコストも安くて済む。
さらに、本実施形態では、中継部品130のシール面132Eのビッカース硬さは、フューエルデリバリパイプ100の導入部112のビッカース硬さよりも、大きい値とした。このため、中継部品130を用いずに、導入用配管200の先端部222をパイプ本体110の導入部112に直接押し込む構成と比較すると、先端部222を中継部品130の嵌合部132Dに押し込んだ際にシール面132Eが塑性変形することを抑制できる。
また、シール面132Eのビッカース硬さを、導入部112のビッカース硬さよりも、先端部222の先端の外面222Aのビッカース硬さに近い値で設定してあるため、シール面132Eの塑性変形をより一層抑制できる。
なお、例えば、シール面132Eのビッカース硬さを先端部222の先端の外面222Aのビッカース硬さより大きい値とすれば、シール面132Eの塑性変形を抑制する効果がさらに高くなる。
本実施形態のような、中継部品130を介して、導入用配管200と導入部112とを接続する構成の創作は、従来の技術常識に反するものである。というのも、従来、フューエルデリバリパイプは、合成樹脂製のOリングを使用すれば、十分なシール性が確保できる程度の圧力で使用されており、部材同士を直接押し当ててシールすることは想定されていなかったからである。
しかし、本願発明者は、燃料噴射圧力の高圧化の要請に対応するため、高い圧力であってもシール性を確保できるように、部材同士を直接押し当ててシールする構成としつつも、部材同士を直接押し当てた際の、部材同士の硬さの違いによる塑性変形を予見し、両部材間に中継部品130を介するといった従来の考え方とは、全く相違する新たな技術的思想を創作した。
<他の実施形態>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこのような実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能である。特に、上記各実施例における構成要素中の独立請求項に記載された要素以外の要素は、付加的な要素なので適宜省略可能である。
(1)上述の実施形態では、導入部112と導入用配管200との間に中継部品130を介する構成を例示したが、この構成に限定されない。パイプ本体110と、パイプ本体110に接続される部品との接続箇所であれば適用可能であり、例えば、複数の供給部113と対応する各インジェクタ300との間全てに中継部品130をそれぞれ介する構成としてもよい。
(2)上述の実施形態では、パイプ本体110に接続される相手側部品として、導入用配管200及び気筒供給用部品であるインジェクタ300を例示したが、相手側部品はこれらに限定されない。相手側部品の他の例としては、例えば、余剰の燃料を燃料タンク10に戻すためのリターン用の燃料配管が挙げられる。
(3)上述の実施形態では、気筒供給用部品としてインジェクタ300を例示したが、これに限定されない。例えばインジェクタ300と供給部113とを配管でつなぐ構成とした場合はこの配管が気筒供給用部品の一例となる。
(4)上述の実施形態では、中継部品130は、一つの第1の端部131に対して一つの第2の端部132を対応させる構成としたが、これに限定されない。例えば、第2の端部132を複数設け、各第2の端部132にそれぞれ各インジェクタ300を接続し、中継部品130内で中継流路133を分岐させることで、第1の端部131からの燃料を分岐させて各インジェクタ300に供給する構成としてもよい。
(5)上述の実施形態では、シール面132Eのビッカース硬さは材質の選定のみで設定したが、これに限定されない。例えば、シール面132Eに表面処理を施した結果、シール面132Eのビッカース硬さが、導入部112のビッカース硬さより大きい値となっていてもよい。また、フューエルデリバリパイプ100、導入用配管200、中継部品130の材質は、本実施形態で例示した材質に限定されないことはもちろんである。
(6)上述の実施形態で、設定された中継部品130のビッカース硬さの数値は、一例であって、他の数値で設定してもよい。例えば、シール面132Eのビッカース硬さを、先端部222の先端の外面222Aのビッカース硬さと、導入部112のビッカース硬さとの間の値で設定してもよい。
また、中継部品130のビッカース硬さを、導入部112のビッカース硬さに近い値又は導入部112のビッカース硬さよりも小さい値としておけば、パイプ本体110の導入部112に中継部品130を取り付けた際に、導入部112の塑性変形する可能性をより低くできる。
10…燃料タンク
20…燃料供給ポンプ
30…フィルタ
40…圧力調整装置
50…エンジン
100…フューエルデリバリパイプ
110…パイプ本体
111…燃料分岐路
111A…導入路
111B…供給路
111M…主経路
112…導入部(本実施例では、特許請求の範囲に記載の「少なくとも一箇所の接続部」の一例)
112A…端面(本実施例では、特許請求の範囲に記載の「接触面」の一例)
112B…導入部雌ねじ
113…供給部(本実施例では、特許請求の範囲に記載の「接続部」の一例)
130…中継部品
131…第1の端部
131A…第1の端部側雄ねじ
132…第2の端部
132A…基端部
132B…先端部
132C…第2の端部側ねじ部
132D…嵌合部
132E…シール面
133…中継流路
134…フランジ部
134A…フランジ面(本実施例では、特許請求の範囲に記載の「接触面」の一例)
134B…凸部
135…ボルト部
150…ガスケット
200…導入用配管
210…配管本体
220…取付部
221…取り付けナット
221A…壁部
221B…貫通孔
221C…ナット側当接面
221D…開口部
222…先端部
222A…外面
222B…先端部側当接面
223…ナット側雌ねじ
230…燃料流路
300…インジェクタ(本実施例では、特許請求の範囲に記載の「気筒供給用部品」の一例)

Claims (3)

  1. 燃料を導入するための導入用配管と、内燃機関の複数の気筒内へ燃料を供給するための複数の気筒供給用部品とに、それぞれ接続され、前記導入された燃料を分岐して前記複数の気筒供給用部品の各々に供給するフューエルデリバリパイプであって、
    前記導入用配管と、前記複数の気筒供給用部品の各々とを含む相手側部品が接続される複数の接続部を有し、前記複数の接続部の各々を相互に連通する燃料分岐路が内部に形成されているパイプ本体と、
    前記複数の接続部のうち、少なくとも一つの接続部に取り付けられる中継部品と、
    を備え、
    前記中継部品は、前記少なくとも一つの接続部と接続された第1の端部と、前記相手側部品のうち、少なくとも一つの相手側部品と接続される第2の端部と、を備え、
    前記中継部品の内部には、前記燃料分岐路と、前記少なくとも一つの相手側部品の内部に形成された燃料流路と、を連通する中継流路が形成され、
    前記第2の端部には、前記少なくとも一つの相手側部品に形成された相手側ねじ部と螺合可能な第2の端部側ねじ部が形成されるとともに、
    前記第2の端部側ねじ部に対する前記相手側ねじ部の螺進方向に向かってテーパ形状で縮径する嵌合部を前記中継流路と連通するように凹設することで、前記少なくとも一つの相手側部品の外面と全周に渡って接触するシール面が形成されているフューエルデリバリパイプ。
  2. 請求項1に記載のフューエルデリバリパイプであって、
    前記シール面のビッカース硬さは、前記少なくとも一つの接続部のビッカース硬さよりも、大きい値で設定されているフューエルデリバリパイプ。
  3. 請求項1又は2に記載のフューエルデリバリパイプであって、
    前記第1の端部と前記少なくとも一つの接続部とは、ガスケットを介することでシールされており、
    前記ガスケットと前記第1の端部との接触面又は前記ガスケットと前記少なくとも一つの接続部との接触面のうち、いずれか一方又は両方には、前記各接触面の中心と同心円状に凸部が複数形成されているフューエルデリバリパイプ。
JP2009095117A 2009-04-09 2009-04-09 フューエルデリバリパイプ Pending JP2010242712A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009095117A JP2010242712A (ja) 2009-04-09 2009-04-09 フューエルデリバリパイプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009095117A JP2010242712A (ja) 2009-04-09 2009-04-09 フューエルデリバリパイプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010242712A true JP2010242712A (ja) 2010-10-28

Family

ID=43095963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009095117A Pending JP2010242712A (ja) 2009-04-09 2009-04-09 フューエルデリバリパイプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010242712A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012184794A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Toyota Motor Corp 組み付け方法
KR101224429B1 (ko) * 2011-07-28 2013-01-22 (주)동보 차량 엔진용 딜리버리 파이프
JP2015518110A (ja) * 2012-06-04 2015-06-25 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料を調量するための装置
WO2016076194A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レール
JP2016094963A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 配管用継手構造
JP2016183852A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジンにおいて液体燃料噴射装置の周りにシールを作成するためのシステム及び方法
JP2016539283A (ja) * 2013-09-20 2016-12-15 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト パイプ接続構造、二元燃料エンジンの高圧流体ラインシステム、二元燃料エンジン、およびテンションナットの使用法
WO2017085962A1 (ja) * 2015-11-18 2017-05-26 三桜工業株式会社 燃料分配管
CN114829762A (zh) * 2019-12-25 2022-07-29 三樱工业株式会社 燃料配管、燃料配管的连接构造以及燃料配管的制造方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0466769A (ja) * 1990-07-05 1992-03-03 Nippondenso Co Ltd 高圧燃料継手
JPH11230438A (ja) * 1998-02-16 1999-08-27 Usui Internatl Ind Co Ltd コモンレール
JP2001165315A (ja) * 1999-12-14 2001-06-22 Calsonic Kansei Corp メタルシール
JP2002206641A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Toyota Industries Corp 管継手のシール構造及び燃料噴射ユニット
JP2003021018A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Bosch Automotive Systems Corp レールと噴射管の接続装置
JP2004081898A (ja) * 2002-08-22 2004-03-18 Horiba Ltd ガス反応装置、反応管及び供試材評価装置
JP2006233866A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Denso Corp コモンレール

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0466769A (ja) * 1990-07-05 1992-03-03 Nippondenso Co Ltd 高圧燃料継手
JPH11230438A (ja) * 1998-02-16 1999-08-27 Usui Internatl Ind Co Ltd コモンレール
JP2001165315A (ja) * 1999-12-14 2001-06-22 Calsonic Kansei Corp メタルシール
JP2002206641A (ja) * 2001-01-11 2002-07-26 Toyota Industries Corp 管継手のシール構造及び燃料噴射ユニット
JP2003021018A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Bosch Automotive Systems Corp レールと噴射管の接続装置
JP2004081898A (ja) * 2002-08-22 2004-03-18 Horiba Ltd ガス反応装置、反応管及び供試材評価装置
JP2006233866A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Denso Corp コモンレール

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012184794A (ja) * 2011-03-04 2012-09-27 Toyota Motor Corp 組み付け方法
KR101224429B1 (ko) * 2011-07-28 2013-01-22 (주)동보 차량 엔진용 딜리버리 파이프
JP2015518110A (ja) * 2012-06-04 2015-06-25 ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 燃料を調量するための装置
JP2016539283A (ja) * 2013-09-20 2016-12-15 シーメンス アクティエンゲゼルシャフト パイプ接続構造、二元燃料エンジンの高圧流体ラインシステム、二元燃料エンジン、およびテンションナットの使用法
US10281068B2 (en) 2013-09-20 2019-05-07 Siemens Aktiengesellschaft Pipe connection arrangement, high-pressure fluid line system of a dual fuel engine, dual fuel engine and use of a tension nut
JP2016089790A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レール
CN107076081A (zh) * 2014-11-10 2017-08-18 臼井国际产业株式会社 直喷式汽油发动机用燃料轨
WO2016076194A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 臼井国際産業株式会社 ガソリン直噴エンジン用燃料レール
JP2016094963A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 トヨタ自動車株式会社 配管用継手構造
JP2016183852A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ガスタービンエンジンにおいて液体燃料噴射装置の周りにシールを作成するためのシステム及び方法
WO2017085962A1 (ja) * 2015-11-18 2017-05-26 三桜工業株式会社 燃料分配管
JP2017096106A (ja) * 2015-11-18 2017-06-01 三桜工業株式会社 燃料分配管
CN108350844A (zh) * 2015-11-18 2018-07-31 三樱工业株式会社 燃料分配管
CN108350844B (zh) * 2015-11-18 2020-07-17 三樱工业株式会社 燃料分配管
US10947624B2 (en) 2015-11-18 2021-03-16 Sanoh Industrial Co., Ltd. Fuel distribution pipe
CN114829762A (zh) * 2019-12-25 2022-07-29 三樱工业株式会社 燃料配管、燃料配管的连接构造以及燃料配管的制造方法
US11982379B2 (en) 2019-12-25 2024-05-14 Sanoh Industrial Co., Ltd. Fuel piping, fuel piping connecting structure, and method for manufacturing fuel piping
CN114829762B (zh) * 2019-12-25 2024-07-09 三樱工业株式会社 燃料配管、燃料配管的连接构造以及燃料配管的制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010242712A (ja) フューエルデリバリパイプ
US10202954B2 (en) End seal structure of fuel rail for gasoline direct injection engine
JP2001020830A (ja) ディーゼル機関用高圧燃料噴射管
JP5895330B2 (ja) 高圧パイプ用継手のシーリング構造
US10273919B2 (en) End seal structure of fuel rail for gasoline direct-injection engine
US20170260946A1 (en) Fuel rail for gasoline direct-injection engine
JP4794646B2 (ja) フューエルデリバリパイプ
US10113522B2 (en) End seal structure of a fuel rail for a gasoline direct injection engine
KR101960201B1 (ko) 가솔린 직분사 엔진용 연료 레일의 단말 시일 구조
JP2007285213A (ja) 圧入構造及びその圧入構造を備えたコモンレール
JP2007056816A (ja) 分岐接続管の接続構造
JP4794645B2 (ja) フューエルデリバリパイプ
JP5720938B2 (ja) 組み付け方法
JP2012036961A (ja) 管継手構造
JP5190340B2 (ja) コモンレール
JP6793661B2 (ja) インジェクタ、燃料レール及び燃料レールアッセンブリ
JP2017106383A (ja) インジェクタ及び燃料レールアッセンブリ
JP2019508617A (ja) 燃料高圧ポンプおよび燃料噴射システム
JP2009250115A (ja) デリバリパイプ用の継手装置
GB2438414A (en) Pipe to fuel injector connector allows misalignment and flow path for leakage
JP2005273496A (ja) コモンレールのシール方法
JP2011106397A (ja) コモンレール及びコモンレールの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110627

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111108