JPH11333886A - バルブゲート式金型装置 - Google Patents

バルブゲート式金型装置

Info

Publication number
JPH11333886A
JPH11333886A JP14781798A JP14781798A JPH11333886A JP H11333886 A JPH11333886 A JP H11333886A JP 14781798 A JP14781798 A JP 14781798A JP 14781798 A JP14781798 A JP 14781798A JP H11333886 A JPH11333886 A JP H11333886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate
valve
valve casing
heater
mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14781798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3240615B2 (ja
Inventor
Kunio Yamamoto
国雄 山本
Yoshinori Higuchi
良則 樋口
Susumu Miura
進 三浦
Osamu Senba
治 千羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP14781798A priority Critical patent/JP3240615B2/ja
Publication of JPH11333886A publication Critical patent/JPH11333886A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3240615B2 publication Critical patent/JP3240615B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2737Heating or cooling means therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C2045/2766Heat insulation between nozzle and mould

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルブケーシングの支持のために断熱リング
を用いた場合に、バルブケーシングの外周側に取り付け
たヒーターの交換を可能とする。ゲートブッシュの組み
込みをも可能とする。 【解決手段】 バルブケーシング76の外周面に、ヒータ
ー91の嵌合面81よりもゲート63側に位置して内周側へ窪
んだ段差部84,85を形成する。この段差部84,85に断熱リ
ング96を焼き嵌めにより固定する。このようにして、断
熱リング96全体をバルブケーシング76においてヒーター
嵌合面81よりも内周側に位置させる。ゲート63を有する
ゲートブッシュ61を固定側型板56に組み込む。このゲー
トブッシュ61内の嵌合面98に断熱リング96を嵌合する。
断熱リング96が邪魔にならずに、ヒーター91をバルブケ
ーシング76から抜き取れる。ゲートブッシュ61の組み込
みのために、その一部を薄くする必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂の射
出成形などに用いられるバルブゲート式金型装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂の射出成
形に用いられるホットランナー金型装置は、成形能率を
高めるために、キャビティへのゲートまでの材料通路内
の樹脂を加熱して常時溶融状態に保つものである。一
方、製品となるキャビティ内の樹脂は冷却させて固化さ
せなければならないため、ホットランナー金型装置で
は、何らかの手段によるゲートの開閉が必要である。こ
のゲートの開閉方式として、バルブピンによりゲートを
機械的に開閉するバルブゲート方式がある。
【0003】ここで、従来のバルブゲート式金型装置の
一例を図2に基づいて説明する。1は固定型、2は可動
型で、型体であるこれら固定型1および可動型2は、図
示上下方向(型開閉方向)に互いに移動して開閉し、型
閉時に相互間に製品形状のキャビティ3を形成するもの
である。固定型1は、固定側型板6とこの固定型型板6
の図示上面すなわち可動型2と反対側の面に固定された
固定側受け板7とを備えている。また、固定側型板6に
貫通形成されたゲートブッシュ組み込み孔8にはゲート
ブッシュ9が嵌合されている。このゲートブッシュ9
は、前記キャビティ3へ開口するゲート10を図示下側の
先端部に有している。
【0004】また、前記固定側受け板7に貫通形成され
た組み込み孔11および前記ゲートブッシュ9の内部によ
り形成された組み込み孔12にバルブ装置13のバルブケー
シング14が組み込まれている。このバルブケーシング14
は、ほぼ筒状になっていて、内部が前記ゲート10に連通
する材料通路15になっている。そして、前記バルブケー
シング14の外周面には、材料通路内の成形材料である熱
可塑性樹脂を常時溶融状態に保つための加熱手段である
バンドヒーター16と、このバンドヒーター16を外側から
覆う筒状のヒーターカバー17とが嵌合されている。さら
に、このヒーターカバー17の外周側には外筒18が嵌合し
てある。断熱のために、前記バルブケーシング14、ヒー
ターカバー17および外筒18の外面と組み込み孔11,12の
内面との間には隙間19が形成してあるが、バルブケーシ
ング14の支持のために、ゲートブッシュ9における反ゲ
ート10側の端部において外筒18の外周面が組み込み孔11
の内周面に嵌合している。この嵌合面20よりも反ゲート
10側では、前記隙間19は空気断熱層を形成するが、嵌合
面20よりもゲート10側では、このゲート10に連通してい
るため、前記隙間19には成形材料である樹脂が浸入す
る。
【0005】また、前記バルブケーシング14内には、図
示していない油圧シリンダーなどにより駆動されて固定
型1および可動型2の型開閉方向に移動し、前記ゲート
10を開閉するバルブピン21が設けられている。このバル
ブピン21は、ゲート10に嵌合してこれを閉塞する。そし
て、ゲート10側においてバルブピン21を支持するため
に、バルブケーシング14におけるゲート10側の先端部の
内周側には支持駒22が螺合されており、この支持駒22の
内周側に形成された複数の支持片23の内側に前記バルブ
ピン21が摺動自在に嵌合している。
【0006】なお、24はヒーター16に沿って設けられた
温度センサーである。また、26は可動型2の可動側型板
である。
【0007】前記バルブピン21が円滑に動作してゲート
10を確実に開閉するためには、これらバルブピン21とゲ
ート10とが確実に芯合せされている必要がある。また、
バルブピン21とゲート10とが偏心していると、バルブケ
ーシング14内からゲート10を経てキャビティ3内に流入
する樹脂の流れに偏向が生じ、成形不良を招くおそれも
ある。前記芯合せを確実なものとするには、ゲートブッ
シュ9とバルブケーシング14とが確実に芯合せされ、か
つ、バルブケーシング14とバルブピン21とが確実に芯合
せされている必要がある。前記図2に示す金型装置にお
いては、ゲートブッシュ9に対してバルブケーシング14
を支持するために、ゲートブッシュ9における反ゲート
10側の端部において外筒18の外周面を組み込み孔12の内
周面に嵌合させているが、この嵌合面20の位置は、ゲー
ト10に近い方が位置決めの精度は本来高くできる。反
面、嵌合面20がキャビティ3の近くに位置していると、
このキャビティ3側とバルブケーシング14側とでの断熱
の点では不利である。そこで、図2に示す金型装置にお
いては、嵌合面20をゲートブッシュ9においてゲート10
から最も遠い位置に設けているが、その分位置決めの精
度は悪くなる。また、ヒーターカバー17の先端部とバル
ブケーシング14の外周面との突き合わせ部が樹脂の入る
隙間19に臨んでいるため、ヒーターカバー17により覆わ
れているとはいえ、樹脂がヒーター16の内部にまで浸入
し、このヒーター16の劣化を招く問題もあった。なお、
ヒーター16が劣化したような場合、ヒーター16およびヒ
ーターカバー17をバルブケーシング14からその先端側へ
抜くことにより、ヒーター16を交換することが可能であ
る。
【0008】図3および図4は、前記図2に示す金型装
置を改良した別の従来のバルブゲート式金型装置を示し
ている。なお、前記図2に示す金型装置と対応する部分
には同一符号を付してその説明を省略する。図3におい
て、31はマニホールドであり、このマニホールド31は、
前記バルブケーシング14の材料通路15に連通するランナ
ー32を内部に有しているとともに、このランナー32内の
樹脂を常時溶融状態に保つためのヒーター(図示してい
ない)を有している。そして、バルブケーシング14にお
ける反ゲート10側の端部はマニホールド31に固定されて
いる。また、バルブケーシング14における反ゲート10側
の端部には、バルブピン21を支持するガイドブッシュ33
が固定されている。このガイドブッシュ33の内部をバル
ブピン21が摺動自在に貫通している。
【0009】また、図3および図4に示す金型装置は、
ゲートブッシュ9を有しておらず、固定側型板6に直接
ゲート10を形成している。また、バルブケーシング14
も、固定側型板6に形成された組み込み孔36に直接組み
込んである。ゲートブッシュ9を設けると、例えばゲー
ト10の摩耗が進行したとき、ゲートブッシュ9のみの交
換により対応できるなどの利点があるが、ゲートブッシ
ュ9を設けなければ、部品点数の減少によりコストを低
減できるなどの利点がある。
【0010】また、バルブケーシング14の先端部に別体
の支持駒22を設けておらず、バルブケーシング14のゲー
ト10側先端部に、バルブピン21が摺動自在に貫通するバ
ルブピン支持孔37を直接形成している。そして、バルブ
ピン21の芯合せのためのバルブピン支持孔37にバルブピ
ン21が常時嵌合しているが、樹脂の流路を確保するため
に、図4にも示すように、バルブピン支持孔37の内面に
は、その軸方向に貫通する複数の凹溝38が形成されてい
る。また、ヒーターカバー17を覆う外筒18も廃止してい
る。
【0011】さらに、前記バルブケーシング14の先端部
の外周面には、ヒーター16およびヒーターカバー17より
もゲート10側に位置して断熱リング41が焼き嵌めにより
固定してある。なお、焼き嵌めとは、断熱リング41を加
熱して膨張させた状態でバルブケーシング14に嵌めるこ
とである。その後断熱リング41が冷却して収縮すると、
この断熱リング41はバルブケーシング14に強固に締め付
けられることになる。その後は、断熱リング41およびバ
ルブケーシング14を個別に加熱したり冷却したりするこ
とはできないので、断熱リング41をバルブケーシング14
から外すことはできなくなる。そして、バルブケーシン
グ14の先端部を支持するために、断熱リング41の外周面
が固定側型板6の組み込み孔36の内面に嵌合されてい
る。この嵌合面42は、ヒーター16およびヒーターカバー
17よりもゲート10側に位置している。なお、断熱性を高
めるために、断熱リング41の内周面には凹溝43が形成し
てある。
【0012】そして、従来の金型装置においては、バル
ブケーシング14の外周面において、ヒーター16およびヒ
ーターカバー17が嵌合された位置の外径と断熱リング41
の嵌合された位置の外径とは、若干の段差はあるもの
の、ほぼ同径になっており、断熱リング41の外径は、ヒ
ーター16およびヒーターカバー17の内径よりも大きくな
っている。
【0013】図3および図4に示す金型装置では、ヒー
ター16およびヒーターカバー17よりもゲート10側に位置
してバルブケーシング14の外周面に固定した断熱リング
41によりバルブケーシング14を固定側型板6に支持して
いるため、この固定側型板6のゲート10とバルブケーシ
ング14との芯合せの精度をより高められる。また、ヒー
ター16に成形材料である樹脂が浸入することを抑制でき
る。
【0014】しかし、前述のように焼き嵌めによってバ
ルブケーシング14に固定された断熱リング41はバルブケ
ーシング14から外すことができず、かつ、断熱リング41
の外径がヒーター16およびヒーターカバー17の内径より
も大きくなっているため、断熱リング41が邪魔になっ
て、ヒーター16もバルブケーシング14から外すことがで
きない。したがって、ヒーター16のみの交換は不可能で
あり、ヒーター16が劣化したような場合には、バルブケ
ーシング14を含めてバルブ装置13全体を交換しなければ
ならない。
【0015】また、図3に示すような断熱リング41を用
いた金型装置では、ゲートブッシュ9と組み合わせるこ
とが困難である。すなわち、図3に鎖線で示すように、
図2に示すものと相似な形状のゲートブッシュ9をその
まま組み込むことは、断熱リング41がゲートブッシュ9
に干渉するため不可能である。断熱リング41が干渉しな
いようにするためには、この断熱リング41が嵌合する部
分においてゲートブッシュ9を薄くしなければならない
が、これは強度などの点で問題がある。ゲートブッシュ
9の厚さを確保するために、このゲートブッシュ9にお
けるゲート10側のテーパー状の部分の角度αを大きくす
ることも考えられるが、これも、逆に固定側型板6が薄
くなりすぎたり、ゲートブッシュ9全体の径が大きくな
りすぎるなどの問題があるため限界がある。
【0016】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、バルブケーシングの支持のために断熱リ
ングを用いたバルブゲート式金型装置において、バルブ
ケーシングの外周側に取り付けたヒーターの交換を可能
とすることを目的とする。また、ゲートブッシュの組み
込みを可能とすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のバルブ
ゲート式金型装置は、前記目的を達成するために、互い
に開閉し型閉時にキャビティを相互間に形成する複数の
型体と、これら型体のうちキャビティへ開口するゲート
を有する型体に設けられたバルブ装置とを備えるととも
に、このバルブ装置は、前記型体の本体部に形成された
組み込み孔内に組み込まれるとともに材料通路を内部に
形成したほぼ筒状のバルブケーシングと、このバルブケ
ーシングの外周面に着脱可能に嵌合されたヒーターと、
前記バルブケーシングの内部に設けられ前記ゲートを開
閉するバルブピンと、前記バルブケーシングのゲート側
先端部の外周面に固定され前記組み込み孔の内面に嵌合
する断熱リングとを備え、前記バルブケーシングの外周
面に、前記ヒーターが嵌合するヒーター嵌合面を形成す
るとともに、このヒーター嵌合面よりもゲート側に位置
して内周側へ窪んだ段差部を形成し、この段差部に前記
断熱リングを固定して、この断熱リング全体をバルブケ
ーシングにおいて前記ヒーター嵌合面よりも内周側に位
置させたものである。
【0018】成形に際しては、複数の型体を型閉した
後、バルブピンを移動させてゲートを開放する。この状
態で、成形機から成形材料を射出する。この成形材料
は、バルブケーシング内の材料通路を通って、ゲートか
らキャビティ内に充填される。その後、バルブピンが移
動してゲートに嵌合し、このゲートが閉じられる。さら
に、キャビティ内の成形材料すなわち製品が固化した
後、型体を型開して、成形された製品を取り出す。その
間、バルブケーシングの材料通路内の成形材料は、ヒー
ターの加熱により常時溶融状態に保たれる。
【0019】バルブケーシングのゲート側先端部は、こ
のバルブケーシングの外周面に固定された断熱リングが
型体本体部の組み込み孔の内面に嵌合していることによ
り支持されているが、断熱リングは、バルブケーシング
の外周面においてヒーター嵌合面よりもゲート側に位置
して内周側へ窪んだ段差部に固定してあるため、断熱リ
ングと組み込み孔との嵌合面はゲートのより近くに位置
することになる。これにより、ゲートとバルブケーシン
グとの芯合せがより確実なものとなる。また、断熱リン
グ全体がバルブケーシングにおいてヒーター嵌合面より
も内周側に位置していることにより、断熱リングが障害
になることなく、ヒーターをバルブケーシングのゲート
側先端部の方へ抜いて、このバルブケーシングから外せ
る。すなわち、ヒーターが劣化したようなとき、このヒ
ーターのみを交換することが可能である。
【0020】請求項2の発明は、請求項1の発明のバル
ブゲート式金型装置において、前記型体の本体部は、型
板と、この型板内に着脱可能に組み付けられ前記ゲート
を有するゲートブッシュとを備え、このゲートブッシュ
により前記組み込み孔のゲート側の部分を形成し、この
ゲートブッシュで前記断熱リングを前記組み込み孔の内
面に嵌合させたものである。
【0021】前述のように、断熱リングは、バルブケー
シングの外周面においてヒーター嵌合面よりもゲート側
に位置して内周側へ窪んだ段差部に固定してあるため、
断熱リングが障害になることなく、型体の本体部を、型
板にゲートブッシュを埋め込んだ構成とすることが可能
になる。すなわち、断熱リングを受けるために、ゲート
ブッシュの対応する部分を薄肉にするような必要がなく
なる。なお、このようにゲートをゲートブッシュに形成
すると、ゲート部分の摩耗が進行したようなとき、ゲー
トブッシュのみの交換で対応可能である。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明のバルブゲート式金型
装置の一実施例について、図1を参照しながら説明す
る。51は固定型、52は可動型で、型体であるこれら固定
型51および可動型52は、図示上下方向(型開閉方向)に
互いに移動して開閉し、型閉時に相互間に製品形状のキ
ャビティ53を形成するものである。固定型51は、固定側
型板56とこの固定側型板56の図示上面すなわち可動型52
と反対側の面に固定された固定側受け板57とを備えてい
る。また、図示していないが、固定型51は、前記図3に
示す金型装置と同様にマニホールドを有している。
【0023】そして、固定側型板56に貫通形成されたゲ
ートブッシュ組み込み孔58内には、固定側型板56や固定
側受け板57とともに固定型51の本体部をなすゲートブッ
シュ61が着脱可能に嵌合されている。このゲートブッシ
ュ61は、図示下側すなわちキャビティ53側がこのキャビ
ティ53側へ向かって細くなるテーパー部62になってお
り、このテーパー部62の先端部にキャビティ53へ開口す
るゲート63が開口形成されている。そして、ゲートブッ
シュ組み込み孔58の内面とゲートブッシュ61との間に
は、冷却水通路64が形成されているとともに、この冷却
水通路64を挟んで漏水防止用のOリング65が装着されて
いる。
【0024】また、固定型51には、前記ゲート63を開閉
するバルブ装置71が組み込まれている。つぎに、このバ
ルブ装置71の構成を説明する。前記固定側受け板57に
は、前記型開閉方向に貫通する組み込み孔72が形成され
ており、前記ゲートブッシュ61の内部は、前記組み込み
孔72に通じる組み込み孔73になっている。そして、この
組み込み孔72,73内にほぼ筒状のバルブケーシング76が
組み込まれている。図示していないが、前記図3に示す
金型装置と同様に、このバルブケーシング76の一端部は
フランジ状になっていて前記マニホールドおよび固定側
受け板57に固定されている。また、バルブケーシング76
の内部は、マニホールド内の材料通路であるランナーを
前記ゲート63に連通させる材料通路77になっている。こ
の材料通路77の図示下端部すなわちゲート63側の端部
は、材料通路77の他の部分よりも径が小さいバルブ支持
孔78になっている。このバルブ支持孔78の内面には、複
数の凹溝79が型開閉方向に貫通させて形成されている。
バルブ支持孔78は、ゲート63に同軸的に対向している。
そして、バルブケーシング76内には、図示していない油
圧シリンダーなどの駆動により前記型開閉方向に移動す
るバルブ体としてのバルブピン80が内蔵されている。こ
のバルブピン80は、バルブ支持孔78に常時摺動自在に嵌
合しており、前記ゲート63に挿脱自在に嵌合してこのゲ
ート63を閉じるものである。
【0025】前記バルブケーシング76の外周面は、円柱
面からなるバルブ嵌合面81と、このバルブ嵌合面81の図
示下端すなわちゲート63側端から内周側に屈曲した第1
の段差面82と、この第1の段差面82の内周縁からゲート
63側へ屈曲した中間円柱面83と、この中間円柱面83のゲ
ート63側端から内周側に屈曲した平面状の第2の段差面
84と、この第2の段差面84の内周縁からゲート63側へ垂
直に屈曲したゲート側円柱面85と、このゲート側円柱面
85のゲート63側端から内周側に屈曲した第3の段差面86
と、この第3の段差面86の内周縁からゲート63側へ屈曲
したテーパー面87とを有しており、このテーパー面87に
前記バルブ支持孔78および凹溝79が開口している。
【0026】そして、前記バルブケーシング76のヒータ
ー嵌合面81に、材料通路77を加熱するバンドヒーター91
およびこのヒーター91を外側から覆うほぼ円筒状のヒー
ターカバー92が着脱可能に嵌合されている。なお、93
は、ヒーター91に沿って設けられた温度センサーであ
る。
【0027】また、前記第2の段差面84およびゲート側
円柱面85からなる段差部に短い円筒状の断熱リング96が
嵌合されて固定されている。この固定は、焼き嵌めによ
るものである。この断熱リング96の外周面はバルブケー
シング76の前記中間円柱面83とほぼ同一円柱面上に位置
しており、断熱リング96のゲート63側端面はバルブケー
シング76の第3の段差面86とほぼ同一平面上に位置して
いる。したがって、断熱リング96は、全体がバルブケー
シング76においてヒーター嵌合面81よりも内周側に位置
している。なお、断熱リング96の内周面には、空気断熱
層を形成する凹溝97が形成されている。
【0028】さらに、断熱リング96の外周面が前記ゲー
トブッシュ61の組み込み孔73内に形成された同径の円柱
面状の嵌合面98に嵌合している。これにより、バルブケ
ーシング76がそのゲート63側先端部において固定型51の
本体部をなすゲートブッシュ61に支持されている。な
お、断熱リング96とゲートブッシュ61との嵌合面98以外
においては、断熱のために、組み込み孔72,73の内面と
バルブケーシング76あるいはヒーターカバー92の外面と
の間には隙間99が形成されている。また、断熱リング96
は、隙間99のゲート63側の部分とヒーター91側の部分と
を遮断している。
【0029】なお、101は可動型51の可動側型板であ
る。つぎに、前記の構成についてその作用を説明する。
成形にあたっては、まず固定型51と可動型52とを型閉し
て、これら固定型51および可動型52間にキャビティ53を
形成した後、バルブピン80を可動型52から離れる方向へ
移動させてゲート63を開放する。なお、ゲート63が開放
された状態でも、バルブピン80は、バルブケーシング76
のバルブピン支持孔37に嵌合したままである。そして、
射出成形機から固定型51内に成形材料である熱可塑性樹
脂を射出する。この樹脂は、マニホールドのランナーな
どを通り、さらにバルブケーシング76内の材料通路77お
よびバルブピン支持孔78の周囲の凹溝79を通って、ゲー
ト63からキャビティ53内に充填される。その後、保圧を
経て、バルブピン80が可動型52の方へ移動し、ゲート63
に嵌合してこのゲート63を閉じる。キャビティ53内の樹
脂は冷却水通路64を冷却水が通ることにより積極的に冷
却される。そして、キャビティ53内の樹脂すなわち製品
が冷却して固化した後、固定型51と可動型52とを型開し
て、成形された製品を取り出す。その後、再び型閉が行
われて以上の工程が繰り返され、成形が繰り返される。
その間、バルブケーシング76の材料通路77内の樹脂はヒ
ーター91の加熱により常時溶融状態に保たれる。
【0030】前記実施例の構成によれば、断熱リング96
が、バルブケーシング76の外周面において、ヒーター嵌
合面81よりもゲート63側に位置して内周側へ窪んだ第2
の段差面84およびゲート側円柱面85からなる段差部に固
定してあるため、断熱リング92とゲートブッシュ61の組
み込み孔73との嵌合面98はゲート63のより近くに位置す
ることになる。これにより、ゲート63とバルブケーシン
グ76との芯合せがより確実で精度の高いものとなり、ひ
いては、バルブピン80とゲート63およびバルブケーシン
グ76との芯合せもより確実で精度の高いものとなる。し
たがって、バルブケーシング76内からゲート63を経てキ
ャビティ53内に流入する樹脂の流れに偏向が生じること
を防止でき、成形性が安定する。また、バルブピン21の
動作も確実で安定したものになり、ゲート63を確実に開
閉できる。
【0031】また、断熱リング93全体がバルブケーシン
グ76においてヒーター嵌合面81よりも内周側に位置して
いることにより、断熱リング96が障害になることなく、
ヒーター91およびヒーターカバー92をバルブケーシング
76のゲート63側先端部の方へ抜いて、このバルブケーシ
ング76から外せる。すなわち、ヒーター91が劣化したよ
うなとき、このヒーター91のみを交換することが可能で
ある。
【0032】これとともに、断熱リング96は、バルブケ
ーシング76の外周面においてヒーター嵌合面81よりもゲ
ート63側に位置して内周側へ窪んだ段差部に固定してあ
るため、断熱リング93が障害になることなく、本実施例
のように固定側型板56にゲートブッシュ61を埋め込んだ
構成とすることが可能になる。すなわち、断熱リング96
を受けるために、ゲートブッシュ61の対応する部分を薄
肉にするような必要がなくなり、ゲートブッシュ61の各
部で十分な厚さを確保できる。また、ゲートブッシュ61
のテーパー部62の角度を大きくする必要がなく、ゲート
ブッシュ組み込み孔58においても固定側型板56の厚さを
十分に確保できるとともに、ゲートブッシュ61全体の径
を過度に大きくするような必要もない。そして、このよ
うにゲート63をゲートブッシュ61に形成することによ
り、ゲート63部分の摩耗が進行したようなとき、ゲート
ブッシュ61のみの交換で対応することが可能になる。
【0033】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、ゲート63をゲートブッシュ61に形成し
たが、このようなゲートブッシュを設けずに、固定側型
板にゲートを直接形成した金型装置にも、本発明は適用
可能である。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ヒーターを外
周面に嵌合したバルブケーシングのゲート側先端部の外
周面に断熱リングを固定し、この断熱リングを型体の本
体部の組み込み孔の内面に嵌合したバルブゲート式金型
装置において、バルブケーシングの外周面に、ヒーター
嵌合面よりもゲート側に位置して内周側へ窪んだ段差部
を形成し、この段差部に断熱リングを固定して、この断
熱リング全体をバルブケーシングにおいてヒーター嵌合
面よりも内周側に位置させたので、断熱リングと組み込
み孔との嵌合面がゲートのより近くに位置することにな
り、したがって、ゲートとバルブケーシングとの芯合せ
の精度を向上できる。また、断熱リングが障害になるこ
となく、ヒーターをバルブケーシングのゲート側先端部
の方へ抜いて、このバルブケーシングから外すことがで
き、ヒーターが劣化したようなとき、このヒーターのみ
の交換により対処することが可能になる。
【0035】さらに、断熱リングが障害になることな
く、請求項2の発明のように、型体の本体部を、型板に
ゲートブッシュを埋め込んだ構成とすることができる。
そして、このようにゲートをゲートブッシュに形成した
構成とすれば、ゲート部分の摩耗が進行したようなと
き、ゲートブッシュのみの交換で対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブゲート式金型装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】従来のバルブゲート式金型装置の一例を示す断
面図である。
【図3】従来のバルブゲート式金型装置の他の例を示す
縦断面図である。
【図4】同上バルブケーシングの先端部の横断面図であ
る。
【符号の説明】
51 固定型(型体) 52 可動型(型体) 53 キャビティ 56 固定側型板(本体部、型板) 57 固定側型板(本体部) 61 ゲートブッシュ 63 ゲート 71 バルブ装置 72 組み込み孔 73 組み込み孔 76 バルブケーシング 77 材料通路 80 バルブピン 81 ヒーター嵌合面 84 第2の段差面(段差部) 85 ゲート側円柱面(段差部) 91 バンドヒーター(ヒーター) 96 断熱リング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千羽 治 新潟県新潟市小金町3番地1 三菱マテリ アル株式会社新潟製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉し型閉時にキャビティを相互
    間に形成する複数の型体と、これら型体のうちキャビテ
    ィへ開口するゲートを有する型体に設けられたバルブ装
    置とを備えるとともに、このバルブ装置は、前記型体の
    本体部に形成された組み込み孔内に組み込まれるととも
    に材料通路を内部に形成したほぼ筒状のバルブケーシン
    グと、このバルブケーシングの外周面に着脱可能に嵌合
    されたヒーターと、前記バルブケーシングの内部に設け
    られ前記ゲートを開閉するバルブピンと、前記バルブケ
    ーシングのゲート側先端部の外周面に固定され前記組み
    込み孔の内面に嵌合する断熱リングとを備え、前記バル
    ブケーシングの外周面に、前記ヒーターが嵌合するヒー
    ター嵌合面を形成するとともに、このヒーター嵌合面よ
    りもゲート側に位置して内周側へ窪んだ段差部を形成
    し、この段差部に前記断熱リングを固定して、この断熱
    リング全体をバルブケーシングにおいて前記ヒーター嵌
    合面よりも内周側に位置させたことを特徴とするバルブ
    ゲート式金型装置。
  2. 【請求項2】 前記型体の本体部は、型板と、この型板
    内に着脱可能に組み付けられ前記ゲートを有するゲート
    ブッシュとを備え、このゲートブッシュにより前記組み
    込み孔のゲート側の部分を形成し、このゲートブッシュ
    で前記断熱リングを前記組み込み孔の内面に嵌合させた
    ことを特徴とする請求項1記載のバルブゲート式金型装
    置。
JP14781798A 1998-05-28 1998-05-28 バルブゲート式金型装置 Expired - Fee Related JP3240615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14781798A JP3240615B2 (ja) 1998-05-28 1998-05-28 バルブゲート式金型装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14781798A JP3240615B2 (ja) 1998-05-28 1998-05-28 バルブゲート式金型装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11333886A true JPH11333886A (ja) 1999-12-07
JP3240615B2 JP3240615B2 (ja) 2001-12-17

Family

ID=15438905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14781798A Expired - Fee Related JP3240615B2 (ja) 1998-05-28 1998-05-28 バルブゲート式金型装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3240615B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106827412A (zh) * 2017-03-02 2017-06-13 广东柳道热流道系统有限公司 热流道隔热式法兰结构
CN108724638A (zh) * 2018-06-26 2018-11-02 珠海格力精密模具有限公司 浇注口镶件及包括其的模具
US20190016031A1 (en) * 2017-07-17 2019-01-17 Inglass S.P.A. Apparatus for injection moulding of plastic materials

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106827412A (zh) * 2017-03-02 2017-06-13 广东柳道热流道系统有限公司 热流道隔热式法兰结构
US20190016031A1 (en) * 2017-07-17 2019-01-17 Inglass S.P.A. Apparatus for injection moulding of plastic materials
CN109262986A (zh) * 2017-07-17 2019-01-25 英格拉斯股份公司 用于塑性材料的注模的设备
CN108724638A (zh) * 2018-06-26 2018-11-02 珠海格力精密模具有限公司 浇注口镶件及包括其的模具
CN108724638B (zh) * 2018-06-26 2023-09-08 珠海格力精密模具有限公司 浇注口镶件及包括其的模具

Also Published As

Publication number Publication date
JP3240615B2 (ja) 2001-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0936047B1 (en) Injection molding method, injection mold, and valve gate device
JP5139926B2 (ja) バルブゲート構造
JP3240615B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP3191866B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JPH05177664A (ja) バルブゲート式金型装置
JP2000167882A (ja) バルブゲート式金型装置
KR100484401B1 (ko) 성형방법 및 이것에 이용하는 밸브게이트식 금형장치
JP2002307492A (ja) バルブゲート式金型装置
JPS5951418B2 (ja) 弁体にライニングを形成する方法
JP4214587B2 (ja) 環状成形品の射出成形方法並びに射出成形金型
JP3160890B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP4203903B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP3684575B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP2005297454A (ja) ホットランナー式金型装置及び成形方法
JP3704704B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP2004148551A (ja) バルブゲート式金型装置
JP3684574B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP3713700B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JP2002283409A (ja) バルブゲート式金型装置およびこれを用いた成形方法
JP2002355857A (ja) バルブゲート式金型装置
WO2003002326A1 (fr) Procede de fabrication de produit moule et dispositif de moulage metallique du type a clapet de valve
JP4343001B2 (ja) バルブゲート式金型装置
JPH11333887A (ja) バルブゲート式金型装置
JP2003340878A (ja) ホットランナー式金型装置
JP2002283403A (ja) 箱状体の成形用金型装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010917

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees