JP3191866B2 - バルブゲート式金型装置 - Google Patents

バルブゲート式金型装置

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JP3191866B2
JP3191866B2 JP05487798A JP5487798A JP3191866B2 JP 3191866 B2 JP3191866 B2 JP 3191866B2 JP 05487798 A JP05487798 A JP 05487798A JP 5487798 A JP5487798 A JP 5487798A JP 3191866 B2 JP3191866 B2 JP 3191866B2
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/2806Closure devices therefor consisting of needle valve systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29C2045/2766Heat insulation between nozzle and mould
    • B29C2045/2767Heat insulation between nozzle and mould the heat insulation being provided with an axial opening being part of the melt flow channel

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂の射
出成形などに用いられるバルブゲート式金型装置に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】熱可塑性樹脂の射出成
形に用いられるホットランナー金型装置は、成形能率を
高めるために、キャビティへのゲートまでの材料通路内
の樹脂を加熱して常時溶融状態に保つものである。一
方、製品となるキャビティ内の樹脂は冷却させて固化さ
せなければならないため、ホットランナー金型装置で
は、何らかの手段によるゲートの開閉が必要である。こ
のゲートの開閉方式として、バルブピンによりゲートを
機械的に開閉するバルブゲート方式がある。
【0003】ここで、従来のバルブゲート式金型装置の
一例を図3および図4に基づいて説明する。1は固定
型、2は可動型で、型体であるこれら固定型1および可
動型2は、図3における図示上下方向(型開閉方向)に
互いに移動して開閉し、型閉時に相互間に製品形状のキ
ャビティ3を形成するものである。固定型3は、キャビ
ティ3を形成する固定側型板6と、この固定側型板6の
裏側(可動型2と反対側)に固定された固定側受け板7
と、この固定側受け板7の裏側にスペーサーブロックを
介して固定された固定側取り付け板(図示していない)
とを備えており、この固定側取り付け板と固定側受け板
7との間にはマニホールド8が設けられている。このマ
ニホールド8は、材料通路であるランナー9が内部に形
成されており、このランナー9内の成形材料である熱可
塑性樹脂は、マニホールド8に設けられた図示していな
いヒーターの加熱により常時溶融状態に保たれるように
なっている。
【0004】そして、前記固定型1には、ゲート11を開
閉するバルブ装置12が設けられている。つぎに、このバ
ルブ装置12の構成について説明する。固定型1の本体部
をなす前記固定側型板6および固定側受け板7には、こ
れらを貫通する組み込み孔13が形成されている。この組
み込み孔13の先端部は、キャビティ3へ開口する前記ゲ
ート11になっている。組み込み孔13の内面は、可動型2
側へ向かって段差状あるいはテーパー状に径が小さくな
る形状になっており、マニホールド8側から可動型2側
へ並んだ第1の柱面13aと第1の段差面13bと第2の柱面1
3cと第1のテーパー面13dと第3の柱面13eと第2の段差
面13fと第2のテーパー面13gと第3の段差面13hとを有
している。柱面13a,13c,13eは型開閉方向と平行であ
り、段差面13b,13f,13hは型開閉方向と直交している。
そして、第3の段差面13hに前記ゲート11が開口してい
る。
【0005】16はバルブケーシングで、このバルブケー
シング16は、型開閉方向を軸方向とするほぼ筒状になっ
ており、内部が材料通路17になっている。この材料通路
17におけるマニホールド8側の部分は、このマニホール
ド8のランナー9に連通する屈曲部18となっている。な
お、この屈曲部18は、バルブケーシング16にキャップ19
を固定することにより形成されている。そして、バルブ
ケーシング16は、前記組み込み孔13内に組み込まれてい
るが、加熱されるバルブケーシング16とキャビティ3内
の樹脂を冷却、固化させるために冷却される固定側型板
6および固定側受け板7との間の断熱のために、バルブ
ケーシング16と固定側型板6および固定側受け板7の接
触面積とは極力小さくしてある。まず、バルブケーシン
グ16におけるマニホールド8側の端部は、ここに形成さ
れたフランジ部20が組み込み孔13の第1の柱面13aおよ
び第1の段差面13bに嵌合した状態で、図示していない
ボルトにより固定側受け板7に固定されている。これと
ともに、フランジ部20は、マニホールド8に突き当たっ
ている。なお、バルブケーシング16におけるゲート11側
の部分の支持については後述する。
【0006】また、バルブケーシング16のゲート11側の
端部には、このゲート11に対向するバルブピン嵌合孔21
が形成されている。このバルブピン嵌合孔21は、軸方向
が型開閉方向と一致しているとともに、ゲート11と同軸
的に位置している。また、バルブピン嵌合孔21の周囲に
は、その軸方向に沿って複数の材料通路凹溝22が形成さ
れている。なお、バルブケーシング16の外面におけるゲ
ート11側の先端部には、前記組み込み孔13の第2のテー
パー面13gに平行に対向するテーパー面23が形成されて
いるが、このテーパー面23に前記材料通路凹溝22が開口
している。
【0007】そして、バルブケーシング16内には、ゲー
ト11を開閉するバルブピン26が設けられている。このバ
ルブピン26のゲート11側の先端部は、前記バルブピン嵌
合孔21に常時摺動自在に嵌合している。また、バルブピ
ン26は、バルブケーシング16におけるマニホールド8側
の端部で、ここに固定されたガイドブッシュ27を摺動自
在に貫通していることによっても支持されており、さら
に、マニホールド8をも貫通している。そして、バルブ
ピン26は、固定側取り付け板に設けられた油圧シリンダ
ー装置などの駆動装置により駆動されて型開閉方向へ移
動することにより、ゲート11に挿脱自在に嵌合してこの
ゲート11を開閉するようになっている。なお、このゲー
ト11に嵌合するバルブピン26の先端部28は、バルブピン
26の他の部分よりも径の小さい円柱形状になっている。
また、バルブピン26の先端部28は、前記バルブピン嵌合
孔21に常時摺動自在に嵌合している。
【0008】また、バルブケーシング16の外周面には、
バンドヒーター31が設けられているとともに、このバン
ドヒーター31を覆う筒状のヒーターカバー32が固定され
ている。なお、このヒーターカバー32におけるマニホー
ルド8側の端部に形成されたフランジ部33が組み込み孔
13の第2の柱面13cの端部に嵌合している。また、バル
ブケーシング16の外周面でバンドヒーター31の内側に
は、このバンドヒーター31の通電を制御するための温度
センサー34が設けられている。
【0009】さらに、バルブケーシング16におけるゲー
ト11側の先端部の外周面には、ステンレス鋼などからな
るシールリング36が嵌合されて固定されている。このシ
ールリング36の内周面中間部には、断熱のための円環状
の凹部37が形成されている。一方、シールリング36の外
周面は、そのゲート11側の一部において組み込み孔13の
第3の柱面13eの一部に嵌合している。これにより、バ
ルブケーシング16のゲート11側が固定側型板6に支持さ
れているとともに、組み込み孔13の内面とバルブケーシ
ング16ないしヒーターカバー32との間の空間部が仕切ら
れている。
【0010】また、前記バルブケーシング16およびシー
ルリング36のゲート11側の先端部と、組み込み孔13の先
端部をなすその第2の段差面13fおよび第2のテーパー
面13gとの間の隙間の外周部には、ほぼ円錐台形筒状の
断熱封止キャップ41が嵌合されている。この断熱封止キ
ャップ41の材料は、本金型装置で成形される熱可塑性樹
脂などの成形材料の熱により溶けない耐熱性および耐摩
耗性に優れた硬質の全芳香族ポリイミド樹脂などからな
るものである。なお、断熱封止キャップ41の材料として
金属を用いないのは、断熱のためであるとともに、金属
であると熱膨張による悪影響があるからである。一方、
バルブケーシング16および組み込み孔13の先端部間の内
周部は、前記ゲート11およびバルブピン嵌合孔21に連通
する空洞部42が形成されている。この空洞部42は、成形
に際して成形材料の樹脂が流入し、これにより樹脂断熱
層を形成するものである。また、断熱封止キャップ41の
ゲート11側の先端面は、前記バルブケーシング16のテー
パー面23への材料通路凹溝22の開口よりも反ゲート11側
に位置している。
【0011】なお、前記可動型32は、詳しくは図示して
いないが、キャビティ33を形成する可動側型板46と、こ
の可動側型板46の裏側(固定型1と反対側)に固定され
た可動側受け板と、この可動側受け板の裏側にスペーサ
ーブロックを介して固定された可動側取り付け板と、成
形された製品を突き出す突き出し機構などを備えてい
る。
【0012】そして、成形時には、固定型1と可動型2
とを型閉した後、図3に実線で示すように、バルブピン
26を移動させてゲート11を開放する。この状態で、射出
成形機のノズルから成形材料である溶融した熱可塑性樹
脂を射出する。この樹脂は、マニホールド8のランナー
9、バルブケーシング16内の材料通路17およびバルブピ
ン嵌合孔21の材料通路凹溝22を通って、ゲート11からキ
ャビティ3内に充填される。なお、バルブピン26の先端
部28は、ゲート11の開放時も含めてバルブピン嵌合孔21
に常時嵌合しているが、このバルブピン嵌合孔21の周囲
の材料通路凹溝22により樹脂の通り道が確保される。そ
して、保圧工程を経た後、図3に鎖線で示すように、バ
ルブピン26が移動してゲート11に嵌合し、このゲート11
が閉じられる。さらに、キャビティ3内の樹脂すなわち
製品が十分に冷却して固化した後、固定型1と可動型2
とを型開して、成形された製品を取り出す。以上の工程
が繰り返されるが、その間、マニホールド8のランナー
9などと同様、バルブケーシング16の材料通路17内の樹
脂は、バンドヒーター31の加熱により常時溶融状態に保
たれる。
【0013】前述のように、樹脂の射出時も含めてバル
ブピン嵌合孔21にバルブピン26の先端部28を常時嵌合さ
せているのは、ゲート11およびバルブケーシング16に対
するバルブピン26の先端部28の芯ずれを防止するためで
ある。かりに、バルブピン26の先端部28が芯ずれを生じ
たとすると、バルブケーシング16内の材料通路17からゲ
ート11を経てキャビティ3内に流入する樹脂の流れに偏
向が生じ、成形不良を招くおそれがある。
【0014】ところで、同一の金型装置を用い、成形材
料のみを顔料ないし染料が異なったものに替えることに
より、同じ形状で異なる色の製品を成形することがあ
る。いわゆる色替えである。このような場合、次の色の
製品の成形を始める前に、射出成形機からの射出(ショ
ット)を何回か行って、金型装置のランナー9などの材
料通路17内に残っている前の色の成形材料を排出しなけ
ればならない。
【0015】前記断熱封止キャップ41は、色替えに備え
て用いられるもので、バルブケーシング16および固定側
型板6の組み込み孔13のゲート11側の先端部間の隙間に
残留する樹脂を少なくするためのものである。ところ
が、前記従来のバルブゲート式金型装置では、バルブケ
ーシング16および固定側型板6の組み込み孔13のゲート
11側の先端部間の隙間において、外周部は断熱封止キャ
ップ41により埋まっているものの、内周部はバルブピン
嵌合孔21およびゲート41よりも外周側に広がった空洞部
42になっているため、この空洞部42に溜まった前の色の
成形材料はなかなか排出されない。そのため、製品の成
形のためではない色替えのためのショットを多数回行わ
なければならず、成形材料の無駄が多いとともに、生産
性が悪くなっていた。一方、色替えのためのショットが
少なければ、空洞部42に残った前の色の成形材料が次の
色の製品に混入し、成形される製品の不良を招いてい
た。
【0016】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、色替えなどに際して、金型装置内の材料
通路中の前の成形材料を速やかに、かつ残留なく確実に
次の成形材料に置換できるバルブゲート式金型装置を提
供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のバルブ
ゲート式金型装置は、前記目的を達成するために、互い
に開閉し型閉時にキャビティを相互間に形成する複数の
型体と、これら型体のうちキャビティへ開口するゲート
を有する型体に設けられたバルブ装置とを備えるととも
に、このバルブ装置は、前記型体の本体部に形成された
組み込み孔内に組み込まれるとともに材料通路を内部に
形成したバルブケーシングと、このバルブケーシングに
設けられたヒーターと、前記バルブケーシングの内部に
設けられ前記ゲートを開閉するバルブピンとを備え、前
記バルブケーシングは、前記バルブピンの先端部が常時
摺動自在に嵌合するバルブピン嵌合孔を前記ゲート側の
先端部に有するとともに、このバルブピン嵌合孔の周辺
部に前記バルブピンの移動方向へ延びる材料通路凹溝を
有し、この材料通路凹溝は、前記バルブピン嵌合孔にお
いてそのゲート側先端よりも奥の位置までのみ延在し、
このバルブピン嵌合孔におけるゲート側先端部は、前記
バルブピンが全周に渡って嵌合する密閉部になっている
ものである。
【0018】成形に際しては、複数の型体を型閉した
後、バルブピンを移動させてゲートを開放する。この状
態で、成形機から成形材料を射出する。この成形材料
は、バルブケーシング内の材料通路およびバルブピン嵌
合孔の材料通路凹溝を通って、ゲートからキャビティ内
に充填される。その際、バルブピンの先端部がバルブピ
ン嵌合孔に嵌合していることにより、ゲートやバルブケ
ーシングに対するバルブピンの先端部の芯ずれが防止さ
れ、バルブケーシング内からゲートを経てキャビティ内
に流入する成形材料の流れの偏向が防止される。前述の
ように、成形材料は、バルブピンが嵌合しているバルブ
ピン嵌合孔の周辺部の材料通路凹溝を通るが、バルブピ
ンの先端は、バルブピン嵌合孔のゲート側先端部の密閉
部までは達しておらず、したがって、ゲートが閉じたと
きにはバルブピンが全周に渡って嵌合する密閉部を成形
材料が通る。キャビティへの成形材料の充填後、バルブ
ピンが移動してゲートに嵌合し、このゲートが閉じられ
る。さらに、キャビティ内の成形材料すなわち製品が固
化した後、型体を型開して、成形された製品を取り出
す。その間、バルブケーシングの材料通路内の成形材料
は、ヒーターの加熱により常時溶融状態に保たれる。
【0019】ところで、従来のバルブゲート式金型装置
において、バルブケーシングおよび組み込み孔のゲート
側の先端部間の隙間に、バルブピン嵌合孔およびゲート
よりも外周側に広がった空洞部があったのは、材料通路
凹溝がバルブケーシングのゲート側先端面に開口してい
たためであり、この開口を塞がないようにするためであ
る。これに対して、本発明では、材料通路凹溝がバルブ
ピン嵌合孔においてそのゲート側先端よりも奥の位置ま
でのみ延在しているために、バルブケーシングおよび組
み込み孔のゲート側の先端部間の隙間のほぼ全体を断熱
封止部材で埋めることが可能になる。
【0020】すなわち、請求項2の発明は、請求項1の
発明のバルブゲート式金型装置において、前記バルブケ
ーシングの先端部と前記型体の組み込み孔のゲート側先
端部との間の隙間に嵌合された断熱封止部材を備え、こ
の断熱封止部材は、前記バルブケーシングの先端よりも
ゲート側に突出し前記バルブピンに周面が近接対向する
バルブピン通孔を有するものである。
【0021】このように断熱封止部材のバルブピン通孔
の周面がバルブピンの周面に近接対向するものであり、
バルブケーシングおよび組み込み孔のゲート側先端部間
の隙間のほぼ全体が断熱封止部材により埋められている
から、この隙間に溜まる成形材料の量は極少ない。した
がって、例えば色替えに際しては、少ないショット数で
前記隙間に溜まった前の成形材料を速やかに排出でき
る。
【0022】
【発明の実施形態】以下、本発明のバルブゲート式金型
装置の一実施例について、図1および図2を参照しなが
ら説明する。なお、本実施例のバルブゲート式金型装置
は、先に説明した図3および図4に示す従来のバルブゲ
ート式金型装置と基本的に同様の構成を有しているの
で、対応する部分には同一符号を付してその説明を省略
し、異なる点を主に説明する。また、前記図3にのみ記
されている符号も適宜引用する。
【0023】本実施例のバルブゲート式金型装置におい
ても、型体である固定型1の本体部である固定側型板6
に形成された組み込み孔13内にバルブ装置12のバルブケ
ーシング16が組み込まれており、このバルブケーシング
16の先端部には、固定側型板6のゲート11を開閉するバ
ルブピン26の先端部28が常時摺動自在に嵌合するバルブ
ピン嵌合孔51が形成されており、このバルブピン嵌合孔
51の周辺部には、その軸方向に沿って複数の材料通路凹
溝52が形成されている。この材料通路凹溝52は、反ゲー
ト11側がバルブケーシング16の材料通路17に連通してい
るが、ゲート11側の部分はテーパー状部53になってお
り、バルブピン嵌合孔51においてそのゲート11側先端よ
りも奥の位置までのみ延在している。これにより、バル
ブピン嵌合孔51におけるゲート11側の先端部は、バルブ
ピン26の先端部28が全周に渡って嵌合する密閉部54にな
っている。すなわち、バルブピン26の先端部28が円柱形
状であるのに対して、密閉部54は、バルブピン26の先端
部28とほぼ同径の円柱形状になっている。そして、ゲー
ト11が開放された状態で、バルブピン26の先端は、密閉
部54よりも反ゲート11側に位置するようになっている。
なお、前述のような形状の材料通路凹溝52を有するバル
ブピン嵌合孔51は、バルブケーシング16の裏側(図示上
側)から放電加工を施すことにより形成できる。
【0024】また、前記バルブケーシング16およびシー
ルリング36のゲート11側の先端部と、組み込み孔13の先
端部をなすその第2の段差面13fおよび第2のテーパー
面13gとの間の隙間には、断熱封止部材としてのほぼ円
錐台形筒状の断熱封止キャップ56が嵌合されている。こ
の断熱封止キャップ56の材料は、本金型装置で成形され
る熱可塑性樹脂などの成形材料の熱により溶けない耐熱
性および耐摩耗性に優れた硬質の全芳香族ポリイミド樹
脂などからなり、旋盤加工などにより成形されるもので
ある。そして、この断熱封止キャップ56は、前記バルブ
ケーシング16および組み込み孔13の先端部間の隙間のほ
ぼ全体を埋めている。すなわち、断熱封止キャップ56の
ゲート11側の先端部は、バルブケーシング16の密閉部54
の周縁近傍および組み込み孔13の第3の段差面13hに達
しており、バルブケーシング16の先端よりもゲート11側
に突出している。そして、断熱封止キャップ56の先端部
には、バルブピン嵌合孔51とゲート11との間に同軸的に
位置し、バルブピン嵌合孔51よりも若干大きい程度の径
を有するバルブピン通孔57が形成されている。したがっ
て、このバルブピン通孔57は、その周面がバルブピン26
に近接対向するものである。
【0025】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。成形時には、固定型1と可動型2とを型閉し
た後、図1に実線で示すように、バルブピン26を移動さ
せてゲート11およびバルブピン嵌合孔51の密閉部54を開
放する。この状態で、射出成形機のノズルから成形材料
である溶融した熱可塑性樹脂を射出する。この樹脂は、
マニホールド8のランナー9、バルブケーシング16内の
材料通路17およびバルブピン嵌合孔51の材料通路凹溝52
および開放された密閉部54を通って、ゲート11からキャ
ビティ3内に充填される。なお、バルブピン26の先端部
28は、ゲート11の開放時も含めてバルブピン嵌合孔51に
常時嵌合しているが、このバルブピン嵌合孔51の周囲の
材料通路凹溝52により樹脂の通り道が確保される。ま
た、バルブピン嵌合孔51の先端部は、断面形状がバルブ
ピン26とほぼ同じ密閉部54になっているが、前述のよう
にゲート11の開放時には密閉部54も開放されるので、材
料通路凹溝52から密閉部54を通ってゲート11へと樹脂が
流れる。
【0026】そして、保圧工程を経た後、図1に鎖線で
示すように、バルブピン26が移動してゲート11に嵌合
し、このゲート11が閉じられる。なお、ゲート11が閉じ
られた状態では、バルブピン26がバルブピン嵌合孔51の
密閉部54に嵌合してこの密閉部54も閉じられる。さら
に、キャビティ3内の樹脂すなわち製品が十分に冷却し
て固化した後、固定型1と可動型2とを型開して、成形
された製品を取り出す。以上の工程が繰り返されるが、
その間、バルブケーシング16の材料通路17内の樹脂は、
バンドヒーター31の加熱により常時溶融状態に保たれ
る。
【0027】前述のように、樹脂の射出時にも、バルブ
ピン嵌合孔51にバルブピン26の先端部28が嵌合している
ので、ゲート11およびバルブケーシング16に対するバル
ブピン26の先端部28の芯ずれが確実に防止され、バルブ
ケーシング16内の材料通路17からゲート11を経てキャビ
ティ3内に流入する樹脂の流れに偏向が生じることが防
止され、成形不良が防止される。
【0028】また、バルブケーシング16のバルブピン嵌
合孔51において、その周辺部の材料通路凹溝52のゲート
11側先端部をテーパー状部53にして材料通路凹溝52をバ
ルブケーシング16の先端面に開口しない構成にしたの
で、バルブケーシング16および組み込み孔13の先端部間
の隙間のほぼ全体を断熱封止キャップ56により埋める構
成とできる。これにより、バルブケーシング16および組
み込み孔13の先端部間の隙間に溜まる樹脂の量が極わず
かなものになる。
【0029】したがって、例えば色替えに際しては、少
ないショット数で前記隙間に溜まった前の色の樹脂を速
やかに、かつ残留なく確実に排出できる。実際、染料を
用いたものなら、数ショットで完全に次の色の樹脂に置
換できる。したがって、成形材料の無駄を少なくできる
とともに、生産性が向上する。また、固定型1内に残留
した前の色の樹脂が次の色の樹脂に混入するようなこと
がなく、成形される製品の不良を防止できる。
【0030】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例では、一つのバルブピン嵌合孔51に3本の材
料通路凹溝52を形成していたが、一つのバルブピン嵌合
孔に形成する材料通路凹溝の数は3本に限らない。ま
た、前記実施例では、断熱封止キャップ56の材料をポリ
イミド樹脂にしたが、断熱封止キャップの材料はそれに
限らず、断熱性に優れ、かつ、成形材料の熱により溶融
しない程度の耐熱性を有する適宜の材料を用いることが
できる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、型体の本体部
の組み込み孔内に組み込まれたバルブケーシングに、ゲ
ートを開閉するバルブピンが常時摺動自在に嵌合するバ
ルブピン嵌合孔を有するとともに、このバルブピン嵌合
孔の周辺部に、バルブピンの移動方向へ延びる材料通路
凹溝を有するバルブゲート式金型装置において、材料通
路凹溝は、バルブピン嵌合孔においてそのゲート側先端
よりも奥の位置までのみ延在し、このバルブピン嵌合孔
におけるゲート側先端部は、バルブピンが全周に渡って
嵌合する密閉部になっているので、バルブケーシングお
よび組み込み孔のゲート側の先端部間の隙間のほぼ全体
を断熱封止部材で埋めることが可能になり、したがっ
て、前記隙間に溜まる成形材料の量を少なくできること
により、色替えなどに際して、金型装置内の材料通路中
の前の成形材料を速やかに、かつ残留なく確実に次の成
形材料に置換することが可能になる。
【0032】すなわち、請求項2の発明のバルブゲート
式金型装置のように、バルブケーシングの先端部と型体
の組み込み孔のゲート側先端部との間の隙間に嵌合され
た断熱封止部材が、バルブケーシングの先端よりもゲー
ト側に突出しバルブピンに周面が近接対向するバルブピ
ン通孔を有するものとすれば、前記隙間に溜まる成形材
料の量が少なくなり、色替えなどに際して、金型装置内
の材料通路中の前の成形材料を速やかに、かつ残留なく
確実に次の成形材料に置換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブゲート式金型装置の一実施例を
示す断面図である。
【図2】同上斜視図である。
【図3】従来のバルブゲート式金型装置の一例を示す縦
断面図である。
【図4】同上横断面図である。
【符号の説明】
1 固定型(型体) 2 可動型(型体) 3 キャビティ 6 固定側型板(本体部) 7 固定側受け板(本体部) 11 ゲート 12 バルブ装置 13 組み込み孔 16 バルブケーシング 17 材料通路 26 バルブピン 31 バンドヒーター(ヒーター) 51 バルブピン嵌合孔 52 材料通路凹溝 54 密閉部 56 断熱封止キャップ(断熱封止部材) 57 バルブピン通孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに開閉し型閉時にキャビティを相互
    間に形成する複数の型体と、これら型体のうちキャビテ
    ィへ開口するゲートを有する型体に設けられたバルブ装
    置とを備えるとともに、このバルブ装置は、前記型体の
    本体部に形成された組み込み孔内に組み込まれるととも
    に材料通路を内部に形成したバルブケーシングと、この
    バルブケーシングに設けられたヒーターと、前記バルブ
    ケーシングの内部に設けられ前記ゲートを開閉するバル
    ブピンとを備え、前記バルブケーシングは、前記バルブ
    ピンの先端部が常時摺動自在に嵌合するバルブピン嵌合
    孔を前記ゲート側の先端部に有するとともに、このバル
    ブピン嵌合孔の周辺部に前記バルブピンの移動方向へ延
    びる材料通路凹溝を有し、この材料通路凹溝は、前記バ
    ルブピン嵌合孔においてそのゲート側先端よりも奥の位
    置までのみ延在し、このバルブピン嵌合孔におけるゲー
    ト側先端部は、前記バルブピンが全周に渡って嵌合する
    密閉部になっていることを特徴とするバルブゲート式金
    型装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブケーシングの先端部と前記型
    体の組み込み孔のゲート側先端部との間の隙間に嵌合さ
    れた断熱封止部材を備え、この断熱封止部材は、前記バ
    ルブケーシングの先端よりもゲート側に突出し前記バル
    ブピンに周面が近接対向するバルブピン通孔を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のバルブゲート式金型装
    置。
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