JP2016205155A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】タービンハウジングを、ステー部材を介してエンジン本体に支持する構成に対し、ステー部材の下側に配設されている補機類に熱害を与えないようにする。【解決手段】タービンハウジング2および排気管3を覆うヒートインシュレータ4に、車両走行風を導入する走行風導入部43と、排気管3の外面に沿って走行風を流す走行風導出部44とを備えさせる。ステー部材5におけるエンジン本体1に対する接続位置をタービンホイールの回転中心O1よりも高い位置に設定し、この接続位置近傍におけるステー部材5とエンジン本体1との間に、ステー部材5の上側空間と下側空間とを連通させる連通空間Sを形成する。車両走行風のうちタービンハウジング2よりも上側の空間を通過した比較的低温度の車両走行風が連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に流れ込むため、この下側空間に配設されている補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。【選択図】図1
Description
本発明は自動車などに搭載される内燃機関に係る。特に、本発明は過給機を備えた内燃機関の排気系の構造に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、内燃機関(以下、エンジンという)の排気系部品をヒートインシュレータによって覆うことで、排気系部品からの輻射熱が他の部品に伝わることを防止する構成が知られている。
特許文献1に開示されている排気系の構造としては、ターボチャージャのタービンハウジングをステーによってエンジン本体(具体的にはシリンダブロック)に支持した構成に対し、タービンハウジングの下側を覆うヒートインシュレータ(遮熱板)をステーに一体的に取り付けている。具体的には、ステーに、ターボ側支持部と本体側支持部とを備えさせ、ターボ側支持部にヒートインシュレータを取り付けると共に、このターボ側支持部にタービンハウジングをボルト止めにより支持する。一方、本体側支持部を二股形状にして一対の脚部を設け、これら脚部それぞれをエンジン本体にボルト止めした構成となっている。
しかしながら、特許文献1の構成にあっては、車両走行時の走行風がタービンハウジング周辺を流れて加熱され、この高温となった空気が、前記ステーの一対の脚部とエンジン本体との間に形成されている隙間からステー下側に流れ込む可能性がある。このステー下側に補機類が配設されている場合、このステー下側に流れ込む高温の空気によって補機類に熱害を与えてしまう可能性がある。
ステーの本体側支持部を二股形状にせず、ステーとエンジン本体との間に隙間を形成しないことで、ステー下側に高温の空気を流れ込ませないようにすることも考えられる。しかし、この構成にあっては、タービンハウジングからの輻射熱によってステーが加熱され、このステーからの熱によって、ステー下側に配設されている補機類が加熱されることになり、この場合にも補機類に熱害を与えてしまう可能性がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ステーの下側に配設されている補機類に熱害を与えないようにする内燃機関を提供することにある。
前記の目的を達成するための本発明の解決手段は、車両に搭載され、排気通路の一部を構成するタービンハウジングを覆うヒートインシュレータを備えていると共に、前記タービンハウジングを内燃機関本体に支持するステー部材を備え、このステー部材と前記ヒートインシュレータとを接続した内燃機関を前提とする。この内燃機関に対し、前記ヒートインシュレータに、このヒートインシュレータと前記内燃機関本体との間の空間に車両走行風を導入する走行風導入部と、前記タービンハウジングよりも排気流れ方向下流側の排気通路を構成する排気管を覆い且つこの排気管の外面との間に所定間隔を存することで前記タービンハウジングの外周囲を流れた走行風を前記排気管の外面に沿って流した後に前記空間から導出する走行風導出部とを備えさせる。また、前記ステー部材における前記内燃機関本体に対する接続位置を、前記タービンハウジングに収容されているタービンホイールの回転中心よりも高い位置に設定し、この接続位置近傍における前記ステー部材と前記内燃機関本体との間に、前記ステー部材の上側空間と下側空間とを連通させる連通空間を形成する。
この特定事項により、ヒートインシュレータの走行風導入部から、このヒートインシュレータと内燃機関本体との間の空間に導入された車両走行風のうち、タービンハウジングの外周囲を流れることで、このタービンハウジングから熱を受けて高温となったものは、ヒートインシュレータの走行風導出部によって排気管の外面に沿って流れることになる。このため、この高温となった走行風は、ステー部材の下側空間に流れ込むことなく、排気管の外面に沿って流れ、ヒートインシュレータの走行風導出部によってヒートインシュレータと内燃機関本体との間の空間から導出される。
一方、走行風導入部からヒートインシュレータと内燃機関本体との間の空間に導入されてタービンハウジングよりも上側の空間を通過した車両走行風は、ステー部材と内燃機関本体との間に形成されている連通空間を通過してステー部材の下側空間に流れ込むことになる。この車両走行風はタービンハウジングよりも上側の空間を通過していることで、タービンハウジングからの受熱量は少なく、比較的低温度(タービンハウジングの周辺温度よりも低温度)となっている。このため、ステー部材の下側に補機類が配設されている場合に、比較的低温度の走行風を補機類の外周囲に流すことができ、補機類に熱害を与えてしまうことを回避できる。
本発明では、ステー部材と内燃機関本体との間の連通空間を高い位置に設定することにより、タービンハウジングよりも上側の空間を通過してこのタービンハウジングからの受熱量が少ない車両走行風がステー部材の下側空間に流れ込むようにしている。このため、ステー部材の下側に補機類が配設されている場合に、この補機類が加熱され難くなり、補機類に熱害を与えてしまうことを回避できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、ターボチャージャを備えた車両用ディーゼルエンジンの排気系に本発明を適用した場合について説明する。
図1は実施形態に係る排気系の一部の構成を示す図である。また、図2は図1におけるII−II線に沿った断面図である。
これらの図に示すように、本実施形態に係るエンジンのエンジン本体1は、シリンダブロック11の上面にシリンダヘッド12が載置されており、シリンダヘッド12の排気ポート(図示省略)にターボチャージャのタービンハウジング2が接続されている。
本実施形態におけるシリンダヘッド12は、多気筒エンジンの各気筒それぞれに連通する複数の排気ポートの排気流れ下流側部分が集合されて成るポート集合部12aが一体形成されており、このポート集合部12aに対してタービンハウジング2が接続されている。なお、シリンダヘッド12の側壁面に各気筒毎の排気ポートが開放され、これら排気ポートに排気マニホールドが接続され、この排気マニホールドの下流端部にタービンハウジング2が接続される構成であってもよい。
また、タービンハウジング2の排出側(タービンハウジング2よりも排気流れ方向下流側)には排気管3が連結されている。この排気管3は、タービンハウジング2に対する接続位置から排気ガス流れ方向の下流側に向けて、水平方向に延びた後、下側に延びるように湾曲された形状となっている。この排気管3には図示しない排気浄化触媒およびDPF(Diesel Paticulate Filter)が備えられている。タービンハウジング2の内部には図示しないタービンホイールが収容されており、エンジンの運転時には、このタービンホイールが排気エネルギを受けて回転し、このタービンホイールと連結軸によって連結された図示しない吸気系に備えられたコンプレッサインペラが回転することで吸気を過給するようになっている。
このような排気系の構成により、前記排気ポート、タービンハウジング2および排気管3によって排気通路が構成されている。つまり、タービンハウジング2は排気通路の一部を構成している。
(ヒートインシュレータ)
前記タービンハウジング2および排気管3は、ヒートインシュレータ4によって覆われている。このヒートインシュレータ4は、ステンレス鋼板やアルミニウムめっき鋼板等の板材で形成され、タービンハウジング2および排気管3の外面(エンジン本体1とは反対側に位置する外面)に近接し、この外面を覆っている。これにより、タービンハウジング2および排気管3を流れる排気ガスの熱が外部に輻射されることを抑制する。
前記タービンハウジング2および排気管3は、ヒートインシュレータ4によって覆われている。このヒートインシュレータ4は、ステンレス鋼板やアルミニウムめっき鋼板等の板材で形成され、タービンハウジング2および排気管3の外面(エンジン本体1とは反対側に位置する外面)に近接し、この外面を覆っている。これにより、タービンハウジング2および排気管3を流れる排気ガスの熱が外部に輻射されることを抑制する。
このヒートインシュレータ4は、タービンハウジング2の外面を覆う上流側インシュレータ部41と、排気管3の外面を覆う下流側インシュレータ部42とを備えている。
上流側インシュレータ部41は、タービンハウジング2の外面を覆うと共に図示しないコンプレッサハウジング側(図1における右側)が開放されている。本実施形態に係るエンジンは、図1の右側を車両前方とする縦置き型となっている。従って、車両の走行時には、前記開放部分からヒートインシュレータ4の内側空間(ヒートインシュレータ4とエンジン本体1との間の空間)に走行風が導入されることになる。このため、ヒートインシュレータ4におけるこの開放部分の周辺が走行風導入部43として形成されている。
一方、下流側インシュレータ部42は、前記上流側インシュレータ部41に連続し、排気管3の外面を覆い且つこの排気管3の外面との間に所定間隔を存している。また、この下流側インシュレータ部42は、排気流れ方向の下流側(図1における下側)が開放されている。従って、この開放部分からヒートインシュレータ4外に走行風が導出されることになる。このため、ヒートインシュレータ4におけるこの開放部分の周辺が走行風導出部44として形成されている。
(ステー部材)
前記タービンハウジング2は、ステー部材5を介してシリンダブロック11に取り付けられている。具体的に、このステー部材5は、タービンハウジング2の下側に配設され、ステー本体部51、第1取り付け部52、第2取り付け部53を備えている。
前記タービンハウジング2は、ステー部材5を介してシリンダブロック11に取り付けられている。具体的に、このステー部材5は、タービンハウジング2の下側に配設され、ステー本体部51、第1取り付け部52、第2取り付け部53を備えている。
ステー本体部51は、タービンハウジング2の下側に位置し、このタービンハウジング2の下面との間に所定間隔を存した位置に配置されている。
第1取り付け部52は、シリンダブロック11にボルト止めされる部分である。この第1取り付け部52は、シリンダブロック11の外壁面に沿って延びる取り付けフランジ52aを備えており、この取り付けフランジ52aに形成されている貫通孔(図示省略)にボルトB1が挿入され、シリンダブロック11の外壁面に形成されたボルト孔にこのボルトB1がねじ込まれることによって、ステー部材5がシリンダブロック11に固定されている。なお、前記第1取り付け部52は、ステー部材5の両側(気筒列方向(図1における左右方向)の両側)に設けられており(図中の左側の第1取り付け部は図に現れていない)、この2箇所において、ステー部材5がシリンダブロック11に固定されている。
また、このステー部材5における第1取り付け部52が形成されていない領域の端縁52b(ステー部材5における気筒列方向(図1における左右方向)の中央部分の端縁52b)は、シリンダブロック11の外壁面から僅かに後退されており、このシリンダブロック11の外壁面との間に所定の間隔を存している。つまり、このステー部材5の端縁52bとシリンダブロック11の外壁面との間には、ステー部材5の上側空間と下側空間とを上下方向で連通する連通空間Sが形成されている。
そして、本実施形態の特徴として、この第1取り付け部52の高さ位置は、前記タービンハウジング2に収容されているタービンホイール(図示省略)の回転中心O1よりも高い位置に設定されている。従って、前記連通空間Sも、タービンホイールの回転中心O1よりも高い位置に設定されることになる。このため、前記走行風導入部43からヒートインシュレータ4の内側空間に導入された走行風の一部であって、タービンハウジング2の上側空間を流れる走行風は、タービンハウジング2の周囲を流れることなく、または、タービンハウジング2に達する手前で前記連通空間Sを通過することになって、ステー部材5の上側空間から下側空間へ流れ込むようになっている。
第2取り付け部53は、タービンハウジング2およびヒートインシュレータ4がボルト止めされる部分である。この第2取り付け部53は、ヒートインシュレータ4の下部の内面に沿って延びる取り付けフランジ53aを備えている。この取り付けフランジ53aの外面にヒートインシュレータ4が重ね合わされ、この取り付けフランジ53aの内面に、タービンハウジング2に一体形成されたブラケット21が重ね合わされている。これら取り付けフランジ53a、ヒートインシュレータ4、および、タービンハウジング2のブラケット21にはそれぞれ貫通孔で成るボルト挿入孔(図示省略)が形成されており、これらボルト挿入孔同士が位置合わせされた状態で、これらにボルトB2が挿入され、このボルトB2にナット(図示省略)が装着されることで、タービンハウジング2およびヒートインシュレータ4がステー部材5に取り付けられている。前述したように、ステー部材5は、第1取り付け部52がシリンダブロック11の外壁面に固定されているので、タービンハウジング2およびヒートインシュレータ4は、ステー部材5を介してシリンダブロック11の外壁面に支持されていることになる。
(補機類)
ステー部材5の下側空間には補機類6が配設されている。この補機類6としてはエンジン始動時にクランキングを行うスタータモータ等が挙げられる。補機類6には、樹脂材料が使用されているものがある。このため、補機類6が高温下に晒されると熱害を受けてしまう可能性がある。
ステー部材5の下側空間には補機類6が配設されている。この補機類6としてはエンジン始動時にクランキングを行うスタータモータ等が挙げられる。補機類6には、樹脂材料が使用されているものがある。このため、補機類6が高温下に晒されると熱害を受けてしまう可能性がある。
なお、図2に示すように、この補機類6とステー部材5のステー本体部51との間には、前記連通空間Sを通過することで、ステー部材5の上側空間から下側空間へ流れ込んだ走行風を補機類6の外周囲に沿って案内するガイドプレート7が配設されている。
(走行風の流れ)
次に、車両が走行した場合の走行風の流れについて説明する。
次に、車両が走行した場合の走行風の流れについて説明する。
車両の走行時にエンジンルーム内に流れ込んだ走行風の一部は、ヒートインシュレータ4の上流側インシュレータ部41における走行風導入部43からこのヒートインシュレータ4の内側空間に導入される。
このヒートインシュレータ4の内側空間に導入された車両走行風のうち、タービンハウジング2の周囲を流れることで、このタービンハウジング2から熱を受けて高温となったものは、図1に矢印X1〜X3で示すように、ヒートインシュレータ4の下流側インシュレータ部42における走行風導出部44によって排気管3の外面に沿って流れることになる。このため、高温となった走行風は、ステー部材5の下側空間(補機類6が配設されている空間)に流れ込むことなく、ヒートインシュレータ4の内側空間から走行風導出部44を経て外部に排出される。
一方、前記ヒートインシュレータ4の内側空間に導入された車両走行風のうち、タービンハウジング2よりも上側の空間を通過する車両走行風は、図1および図2に矢印Y1,Y2で示すように、タービンハウジング2の周囲を流れることなく、または、タービンハウジング2に達する手前で、ステー部材5の端縁52bとエンジン本体1との間に形成されている前記連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に流れ込むことになる。この車両走行風は、タービンハウジング2の周囲を流れることなく、または、タービンハウジング2に達する手前で、前記連通空間Sを通過するので、タービンハウジング2からの受熱量は少なく、比較的低温度となっている。このため、ステー部材5の下側に配設されている補機類6が走行風によって加熱されることがなく、この補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。より具体的には、補機類6の前方側(図1における右側)に他の部材が配設されている場合には、補機類6の前方側からの走行風の流れが、この部材によって妨げられ、補機類6の外周囲に走行風を流すことが難しくなるが、本実施形態の構成によれば、前記連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に比較的低温度の走行風を流すことが可能になり、補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。例えば、タービンハウジング2からの輻射熱によってステー部材5が加熱され、このステー部材5からの熱が下側に輻射される状況であっても、比較的低温度の走行風が、前記連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に流れ込むため、補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。
以上説明したように、本実施形態では、ステー部材5におけるエンジン本体1に対する接続位置を、タービンハウジング2に収容されているタービンホイールの回転中心O1よりも高い位置に設定し、この接続位置近傍におけるステー部材5の端縁52bとエンジン本体1との間に、ステー部材5の上側空間と下側空間とを連通させる連通空間Sを形成している。つまり、タービンハウジング2よりも上側の空間を通過することで比較的低温度となっている車両走行風がステー部材5の下側空間に流れ込むようにしている。このため、ステー部材5の下側に配設されている補機類6の外周囲に比較的低温度の走行風を流すことができ、補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。
本発明の発明者は、本実施形態の構成に係る排気系の各部の温度について測定を行った。その結果、タービンハウジング2の周辺温度が200℃に達している状況において、ステー部材5の下側空間の温度(補機類6が晒されている環境温度)は100℃程度となっており、補機類6の熱害は生じていないことを確認した。
−変形例−
次に変形例について説明する。本変形例は、エンジン本体1およびステー部材5の構成が前記実施形態のものと異なっている。ここでは、前記実施形態との相違点について主に説明する。
次に変形例について説明する。本変形例は、エンジン本体1およびステー部材5の構成が前記実施形態のものと異なっている。ここでは、前記実施形態との相違点について主に説明する。
図3は、図2における断面位置よりも図中の奥側(タービンハウジング2の配設位置に対応した位置)における断面図である。この図3に示すように、本例に係るシリンダブロック11の外壁面には、ステー部材5の下面に対して所定間隔を存した位置で水平方向に延びるリブ13が設けられている。このリブ13の先端部(図3における左端部)と、前記ガイドプレート7の先端部(図3における右端部)との間は所定間隔を存しており、この両者間に空間S2が形成されている。このリブ13は、シリンダブロック11の外壁面に一体成形されていてもよいし、ボルト止め等の手段によってシリンダブロック11の外壁面に取り付けられていてもよい。
一方、ステー部材5には、前記リブ13に対してその上側に所定間隔を存した位置に配置されて、このリブ13と略平行に延びる水平プレート部54が一体形成されている。そして、この水平プレート部54の先端部(図3における右端部)と、シリンダブロック11の外壁面との間は所定間隔を存しており、この両者間に空間S1が形成されている。この空間S1(水平プレート部54の先端部とシリンダブロック11の外壁面との間の空間S1)の形成位置と、前記空間S2(リブ13の先端部とガイドプレート7の先端部との間の空間S2)の形成位置とはオフセットされている。具体的には、空間S1はシリンダブロック11の外壁面に近い側に、空間S2はシリンダブロック11の外壁面から遠い側にそれぞれ形成されることでオフセットされている。
この構成により、仮にタービンハウジング2の外周囲を流れることで高温となった走行風が前記連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に流れ込む状況が生じたとしても、この高温の走行風が、補機類6の配設空間に達するための経路としては、図中に破線の矢印で示すように、水平プレート部54の先端部とシリンダブロック11の外壁面との間の空間S1、および、リブ13の先端部とガイドプレート7の先端部との間の空間S2とを通過するものとなる。つまり、この経路がラビリンス構造となっており、高温の走行風が、補機類6の配設空間に流れ込み難い構成となっている。
なお、前記実施形態の場合と同様に、タービンハウジング2よりも上側の空間を通過する低温の走行風は、前記連通空間Sを通過してステー部材5の下側空間に流れ込んでいる。つまり、図3に示した断面位置よりも手前側の断面位置では図2で示したものと同様の構成となっており、この低温の走行風が補機類6の配設空間に達するための経路は前記実施形態の場合と同様であってラビリンス構造となっていない。このように、前記ラビリンス構造は、タービンハウジング2の下側部分のみに適用されている。このため、タービンハウジング2の外周囲を流れることで高温となった走行風が前記連通空間Sを通過した場合には、前記ラビリンス構造部分を通過することになる一方、タービンハウジング2よりも走行風流れ方向の手前側で前記連通空間Sを通過した走行風は前記ラビリンス構造部分を通過することなくステー部材5の下側空間に流れ込むことになる。つまり、高温の走行風は補機類6の配設空間に流れ込み難く、低温の走行風は補機類6の配設空間に流れ込み易い構成となっている。
従って、本例にあっても、ステー部材5の下側に配設されている補機類6の外周囲に比較的低温度の走行風を流すことができ、補機類6に熱害を与えてしまうことを回避できる。
−他の実施形態−
以上説明した実施形態および変形例はディーゼルエンジンの排気系に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らずガソリンエンジンの排気系に対しても適用が可能である。
以上説明した実施形態および変形例はディーゼルエンジンの排気系に本発明を適用した場合について説明した。本発明はこれに限らずガソリンエンジンの排気系に対しても適用が可能である。
本発明は、ターボチャージャを備えた車両用エンジンの排気系の構造に適用可能である。
1 エンジン本体(内燃機関本体)
2 タービンハウジング
3 排気管
4 ヒートインシュレータ
43 走行風導入部
44 走行風導出部
5 ステー部材
52 第1取り付け部
53 第2取り付け部
S 連通空間
O1 タービンホイールの回転中心
2 タービンハウジング
3 排気管
4 ヒートインシュレータ
43 走行風導入部
44 走行風導出部
5 ステー部材
52 第1取り付け部
53 第2取り付け部
S 連通空間
O1 タービンホイールの回転中心
Claims (1)
- 車両に搭載され、排気通路の一部を構成するタービンハウジングを覆うヒートインシュレータを備えていると共に、前記タービンハウジングを内燃機関本体に支持するステー部材を備え、このステー部材と前記ヒートインシュレータとを接続した内燃機関において、
前記ヒートインシュレータは、このヒートインシュレータと前記内燃機関本体との間の空間に車両走行風を導入する走行風導入部と、前記タービンハウジングよりも排気流れ方向下流側の排気通路を構成する排気管を覆い且つこの排気管の外面との間に所定間隔を存することで前記タービンハウジングの外周囲を流れた走行風を前記排気管の外面に沿って流した後に前記空間から導出する走行風導出部とを備えており、
前記ステー部材における前記内燃機関本体に対する接続位置は、前記タービンハウジングに収容されているタービンホイールの回転中心よりも高い位置に設定されており、この接続位置近傍における前記ステー部材と前記内燃機関本体との間には、前記ステー部材の上側空間と下側空間とを連通させる連通空間が形成されていることを特徴とする内燃機関。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015083958A JP2016205155A (ja) | 2015-04-16 | 2015-04-16 | 内燃機関 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019127896A (ja) * | 2018-01-25 | 2019-08-01 | マツダ株式会社 | ターボ過給機付エンジン |
JP2021076077A (ja) * | 2019-11-11 | 2021-05-20 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
-
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- 2015-04-16 JP JP2015083958A patent/JP2016205155A/ja active Pending
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JP7303092B2 (ja) | 2019-11-11 | 2023-07-04 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関 |
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