JP2016204667A - カテキン型タンニンを含有する不凍性液体及びガラス化液 - Google Patents
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Abstract
Description
次いで、細胞の融解温度と細胞内の水分濃度から、モル凝固点降下による過冷却活性の増加を求めたところ、細胞内濃度の影響による過冷却活性の増加は2〜3℃程度であり、残りの17〜18℃の過冷却活性は、前述の物理的要因によらず、細胞内に存在する何らかの物質により引き起こされているとの結論に至った。木部柔細胞の過冷却限度温度の増加は、特徴的な遺伝子発現とそれに伴う蛋白質の発現を伴っていたが、この蛋白質には過冷却促進活性はなかった。また、木部柔細胞のみに特徴的に蓄積する糖質は認められず、細胞内に蓄積した個々の糖質にも過冷却促進活性は認められなかった。
本発明者は、これらの過冷却活性を示す画分の中から、3〜9℃の範囲で過冷却活性を示すフラボノール配糖体を同定し先に特許出願をしている(特許文献3)。
1. タンニンからなる過冷却促進剤。
2. タンニンが、炭素原子数6の糖の1つ以上の水酸基が下記式(1)〜(6):
で示される構造から選択される置換ベンゾイル基とエステル結合した部分構造を有する糖エステル型の加水分解型タンニンである前項1に記載の過冷却促進剤。
3. 加水分解型タンニンが、2,3,6−トリ−O−ガロイル−α,β−D−ハマメロース、1,2,6−トリ−O−ガロイル−β−D−グルコースまたは1,2,3,6−テトラ−O−ガロイル−β−D−グルコースである前項2に記載の過冷却促進剤。
4. 加水分解型タンニンが、五倍子由来のタンニン酸である前項2に記載の過冷却促進剤。
5. タンニンが、一般式(I)
で示されるフラバン−3−オール骨格を部分構造として含むカテキン型タンニンである前項1に記載の過冷却促進剤。
6. カテキン型タンニンが、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノール(オリゴノール,ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノールの商品名,(株)アミノアップ化学製)、ライチフルーツ由来ポリフェノール(LFP)、及びブドウ種子由来ポリフェノール(GSP)からなる群より選択されるポリフェノールである前項5に記載の過冷却促進剤。
7. ポリフェノールが、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノール(オリゴノール)またはライチフルーツ由来のポリフェノールであり、超純水に対し過冷却活性を有する前項6に記載の過冷却促進剤。
8. カテキン型タンニンが、茶カテキン、カテキン(C)、エピカテキン(EC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキン(EGC)、ガロカテキンガレート(GCG)及びエピガロカテキンガレート(EGCG)からなるカテキン類より選択される前項5に記載の過冷却促進剤。
9. 前項1〜8のいずれかに記載の過冷却促進剤を水または用途に応じた添加物を含む水溶液に溶解させてなる不凍性液体であって、前記不凍性液体中に前記過冷却促進剤を0.01〜30g/L含む不凍性液体。
10. 添加物が、動植物細胞の培養培地の成分、または生物材料の保存液の成分である前項9に記載の不凍性液体。
11. さらに、凍害防止剤を1〜40容積%含有する前項9に記載の不凍性液体。
12. 凍害防止剤が、メタノール、エタノール、アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ホルムアルデヒド、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、プロリン、グルコース、ソルビトール、シュークロース、トレハロース、ポリエチレングリコール、デキストラン10−150、ポリビニルピロリドン(PVP)、アルブミン、フイコール、及びヒドロキシエチルスターチ(HES)からなる群から選択される1種または2種以上である前項11に記載の不凍性液体。
13. 生物材料を含み、0〜−15℃に冷却された前項9または11に記載の不凍性液体。
14. 凍害防止剤を単独または組み合わせて20〜90容積%含有し、残余が水または用途に応じた添加物を含む水溶液であるガラス化液に、前項1〜8のいずれかに記載の過冷却促進剤を0.01〜30g/L含んでなるガラス化液。
15. 前記水または用途に応じた添加物を含む水溶液を40〜80容積%含有する前項14に記載のガラス化液。
16. 生物材料を含み、液体窒素温度に冷却された前項14または15に記載のガラス化液。
で示される構造から選択される置換ベンゾイル基とエステル結合した部分構造を有する糖エステル型の加水分解型タンニンがある。
加水分解型タンニンの好ましい具体例としては、カスタラギン、ゲラニイン、ゲラニイン酸類、クリガリン、サングイインH−10、β-グルコガリン、アセリタンニン、オイゲニイン、コリラギン、トリガロイルリボフラノース、トリガロイルグルコース、トリガロイルハマメロース、トリガロイルグルコース、テトラガロイルグルコース、ペンタガロイルグルコース、オクタガロイルグルコースなどのガロイル化単糖が挙げられる。
1)種々植物(桃など)の種子から抽出した未同定の粗抽出物は−2.6〜−8.1℃の水の過冷却活性を示す(Cap1e et al.,(1983)Cryoletters, 4, 59-64.)。しかし、この値は、氷核形成物質としては能力の低いヨウ化銀のみを用い、用いた冷却速度も1℃/minと本発明の過冷却促進剤の冷却速度0.2℃/minより遥かに速く、一時的な過冷却をし易い条件である。
2)丁子から抽出したオイゲノールとその類似物質が−0.2〜−2.5℃の水の過冷却活性を示す(Kawahara and Obata(1996)J. Antibact. Antifung. Agents, 24, 95-100.)。添加濃度は1mg/mLであり、冷却速度も1℃/minと本発明の過冷却促進剤の冷却速度より遥かに速く、一時的な過冷却をし易い条件である。
3)ヒノキチオールとその類似物質は−0.4〜−2.1℃の水の過冷却活性を示す(Kawahara et al.,(2000)Biosci. Biotechnol. Biochem., 64, 2651-2656.)。添加濃度は10mMであり、冷却速度も1℃/minと本発明の過冷却促進剤の冷却速度より遥かに速く、一時的な過冷却をし易い条件である。
4)細菌から抽出した130kDaのキチン多糖は0〜−4.2℃の水の過冷却活性を示す(Yamashita et al.,(2002)Biosci. Biotechnol. Biochem., 66, 948-954)。添加濃度は50μg/mLであるが、用いた冷却速度は1℃/minと本発明の過冷却促進剤の冷却速度より遥かに速く、一時的な過冷却をし易い条件である。
5)様々な不凍蛋白質が最大−7.8℃の水の過冷却活性を示す(Duman(2002) J. Comp. Physio1., 172, 163-168.)。しかしこの最大の値が得られる添加不凍蛋白質濃度が不明であるとともに、0.5Mという高濃度のクエン酸を添加した時に得られた値である。不凍蛋白質のみでは−1.2℃、過冷却を促進するのみである。
本発明において、過冷却活性(氷核形成阻害活性ともいう。)は、以下の方法で測定した。すなわち、氷核物質を含む緩衝液に被測定物0.5mg/mLを混合した溶液を用意し、温度コントロールができる銅板上に、この溶液の2μLの液滴を多数載せ、銅板を0.2℃/minで冷却して凍結する液滴数を肉眼的に観察し、50%の液滴が凍結した温度を凍結温度とし、被測定物と氷核物質を含む溶液の凍結温度と、氷核物質と緩衝液のみからなる溶液(Control)の凍結温度の差(INT50(℃))を過冷却活性とした。緩衝液は、50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)を用いた。
北海道札幌地区に自生するカツラから枝を採集した。このカツラの枝の木部組織を鉛筆削りで小片化した後、液体窒素で凍結し、乳鉢と乳棒で可能な限り小片に粉砕した。得られた木部組織の粉砕物3.7Kgをメタノール20Lに2週間浸漬した。得られた抽出液を14,000Gで遠心分離し(Hitachi:HIMC CF15R)、上清を回収した。これを乾燥して、乾燥物93.8gを300mLの水に溶かした。
この粗抽出物の水懸濁液を20℃で14,000Gで遠心分離し、上清を回収した。この上清300mLと酢酸エチル600mLを混合し、分液ロートにて、水可溶部と酢酸エチル可溶部に分け乾燥した。これらの過冷却活性を前記方法で測定した。氷核物質として氷核活性細菌(Erwinia ananas)の死滅菌体(和光純薬工業(株)製)を用いた。水可溶部では−2℃程度の、酢酸エチル可溶部では−4℃程度の過冷却活性が得られた。
Tetrahedron, 53, 10725-10732 (1997)に従って1,2,3,4,6−ペンタガロイル−α,β−D−グルコピラノース混合物(α:β=1:3.8)を調製し、過冷却活性を前記方法で測定した。その結果を図7に示す。
氷核形成物質を加えない蒸留水、または水道水1mLを試験管に入れ、−10℃で、常に空気と混在して水中に絶えず気泡ができる振動下に置いた。これらの水は瞬時に凍結したが、これらの水に0.001%(W/W)濃度以上で、0.1%タンニン酸(五倍子由来)、0.1%各種ポリフェノール(オリゴノール(商品名,(株)アミノアップ化学製)、GSP(ブドウ種子由来ポリフェノール,(株)アミノアップ化学製)、LFP(ライチ果実由来ポリフェノール,(株)アミノアップ化学製)、0.1%茶カテキン、0.1%各種カテキン類(EGC(エピガロカテキン)、C(カテキン)、EGCG(エピガロカテキンガレート)、ECG(エピカテキンガレート))を加えたところ3日間以上過冷却を続けた。
下記の実施例4〜8では、氷核物質として、10mMのヨウ化銀(AgI)(ナカライ製)、2mg/mLの氷核活性細菌エルウィニア・アナナス(Erwinia ananas)の死菌体(和光純薬工業(株)製)、2mg/mLの氷核活性細菌キサントモナス・カムペストリス(Xanthomonas campestris)の死菌体(和光純薬工業(株)製)、及び120mMのフロログルシノール(Phloroglucinol)(東京化成工業(株)製)を、超純水(ミリQ水(MilliQ Water))はミリポア社製超純水装置を通したものを用いた。これら氷核物質のいずれかを含む緩衝液、及び超純水(MilliQ Water)に被測定物質(1mg/mL)を混合し、前記方法で過冷却活性を測定した。被測定物質と氷核物質を含む溶液の凍結温度と氷核物質のみからなる溶液の凍結温度の差、ならびに被測定物質を溶解した純水の凍結温度と純水のみの凍結温度の差を過冷却活性(氷核形成阻害活性)とした(図8〜11、表1〜4参照)。
上記4種の氷核物質を上記表示濃度で用い、加水分解型タンニンとして和光純薬工業(株)から入手したヌルデの虫瘤(五倍子)由来のタンニン酸を0.1質量%の濃度で用いたときの過冷却促進効果を測定した。その結果を図8(A)〜(E)に示し、表1に凍結温度(INT50(℃))及び過冷却活性(℃))を示す。前記五倍子由来のタンニン酸は、氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)及び超純水(MilliQ Water)に対して−0.6〜−4.7℃の過冷却活性を示し、超純水に対し−1.0℃の過冷却活性を示した。
上記と同様4種の氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)を上記表示濃度で添加した水、及び超純水(MilliQ Water)に、縮合型タンニンとして各種ポリフェノール類:GSP(Grape Seed Polyphenol:ブドウ種子由来ポリフェノール,中国ライン(Layn)社製)、LFP(Lychee Fruit Polyphenol:ライチ果実由来ポリフェノール,中国ライン(Layn)社製)、及び01igonol(オリゴノール:ライチ果実由来低分子化ポリフェノールの商品名,(株)アミノアップ化学製)を0.1質量%の濃度で添加し過冷却促進効果を測定した。その結果を図9(A)〜(E)に示す。図9から、01igonol及びLFPは、氷核物質及び超純水の全てに対し過冷却活性を示し、特に超純水に対して優れた過冷却促進効果を有することが判る。
表2に凍結温度(INT50(℃))及び過冷却活性(℃))を示す。
4種の氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)を添加した水、及び超純水(MilliQ Water)に、カテキンとして茶カテキン((株)原料屋ドットコムCCで健康補助食品として販売されているものを入手)を0.1質量%濃度で添加し過冷却促進効果を測定した結果を図10(A)〜(E)示す。図10から、茶カテキンは、氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)の全てに対して過冷却促進効果を有することが判る。また、表3に凍結温度(INT50(℃))及び過冷却活性(℃))を示す。
4種の氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)を添加した水、及び超純水(MilliQ Water)に、カテキン類として、EGC(エピガロカテキン)、C(カテキン)、EC(エピカテキン)、EGCG(エピガロカテキンガレート)、GCG(ガロカテキンガレート)及びECG(エピカテキンガレート)を0.1質量%濃度に添加し、過冷却促進効果を測定した結果を図11(A)〜(E)に示す。なお、前記カテキン類はいずれも和光純薬工業(株)から入手した。図11から、EGCG及びECGは、氷核物質(E. ananas、X. campestris、AgI、Phloroglucinol)及び超純水(MilliQ Water)の全てに対して過冷却促進効果を有し、特に超純水(MilliQ Water)に対して優れた過冷却促進効果を有していることが分かる。
また、表4に凍結温度(INT50(℃))及び過冷却活性(℃)を示す。
Claims (9)
- 過冷却促進剤を水または用途に応じた添加物を含む水溶液に溶解させて調製される不凍性液体であって、前記不凍性液体中に前記過冷却促進剤が0.01g/L〜30g/Lであり、前記過冷却促進剤が、一般式(II)
で示されるフラバン−3−オール骨格を部分構造として含むカテキン型タンニンである、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノール、ライチフルーツ由来ポリフェノール(LFP)、及びブドウ種子由来ポリフェノール(GSP)からなる群より選択されるポリフェノールである不凍性液体。 - さらに、凍害防止剤を1〜40容積%含有する請求項1に記載の不凍性液体。
- 凍害防止剤が、メタノール、エタノール、アセトアミド、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ホルムアルデヒド、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、プロリン、グルコース、ソルビトール、シュークロース、トレハロース、ポリエチレングリコール、デキストラン10−150、ポリビニルピロリドン(PVP)、アルブミン、フイコール、及びヒドロキシエチルスターチ(HES)からなる群から選択される1種または2種以上である請求項2に記載の不凍性液体。
- ポリフェノールが、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノールまたはライチフルーツ由来のポリフェノールであり、超純水に対し過冷却活性を有する請求項1に記載の不凍性液体。
- 植物または動物の細胞、組織、魚介類、野菜から選択される生物材料を含み、0〜−15℃に冷却された請求項1に記載の不凍性液体。
- 過冷却促進剤を0.01〜30g/L含み、凍害防止剤を単独又は組み合わせて20〜90容積%、残余(10〜80容積%)が水又は用途に応じた添加物を含む水溶液であり、前記過冷却促進剤が、一般式(II)
で示されるフラバン−3−オール骨格を部分構造として含むカテキン型タンニンである、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノール、ライチフルーツ由来ポリフェノール(LFP)、及びブドウ種子由来ポリフェノール(GSP)からなる群より選択されるポリフェノールであるガラス化液。 - 前記水または用途に応じた添加物を含む水溶液を40〜80容積%含有する請求項6に記載のガラス化液。
- 植物または動物の細胞、組織、魚介類、野菜から選択される生物材料を含み、液体窒素温度に冷却された請求項6に記載のガラス化液。
- ポリフェノールが、ライチフルーツ由来低分子化ポリフェノールまたはライチフルーツ由来のポリフェノールであり、超純水に対し過冷却活性を有する請求項6に記載のガラス化液。
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