JP2016203950A - 車両用シート - Google Patents

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Yoichi Tachikawa
陽一 立川
崇雅 安達
Takamasa Adachi
崇雅 安達
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Abstract

【課題】シートフレームの構成部品であって、着座者を支持するための弾性バネの組み付け剛性を向上させ、組み付け作業性を向上させた車両用シートを提供する。【解決手段】車両用シートは、クッションフレーム10においてパンフレーム12と後方フレームとに架け渡され、着座者を支持する弾性バネ14を備えている。弾性バネ14の前端部分には、パンフレーム12上面に形成された掛け止め穴120の縁に掛け止めされる掛け止め部材140が取り付けられている。掛け止め穴120は、掛け止め部材140を導き入れるために形成された第1穴部と、掛け止め部材140が掛け止められる縁を有する第2穴部とを有している。第2穴部は、第1穴部に隣接して形成され、第1穴部よりも後方側に配置されており、かつ、第1穴部の両端の間隔よりも狭くなるように構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、骨格となるシートフレームの構成部品であって、着座者を支持するための弾性支持部材を備えた車両用シートに関する。
従来、着座部の骨格となるクッションフレームを備え、当該クッションフレームが枠状体からなる本体フレームと、本体フレームにおいて前方部分と後方部分とに架け渡され、着座者を支持する弾性バネと、から構成されている車両用シートが知られている。
そして、当該弾性バネの組み付け剛性を確保しながらも、その組み付け作業性を容易にするための技術が種々提案されているところである(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1に記載の車両用シートでは、クッションフレームが、左右側方に配置される側方フレームと、左右の側方フレームの前方部分を連結するプレート状の前方フレームと、左右の側方フレームの後方部分を連結するパイプフレームと、前方フレームとパイプフレームとに架け渡されるクッションバネと、から構成されている。
また、クッションバネの一端部分には、前方フレーム上面に形成された爪部に掛け止めするためのフック部と、フック部の左右両側にあって、爪部を左右両側から挟み込む位置に配置される一対の樹脂製支持部材と、が設けられている。
上記構成により、クッションバネの組み付け剛性を確保し、組み付け作業性も配慮されたものとなっている。
特許文献2に記載の車両用シートでも同様であって、クッションスプリングの一端部分には、パンフレーム上面に形成された貫通孔に嵌め込まれる樹脂製のスプリング係止具が取り付けられている。
また、複数のクッションスプリングにそれぞれ設けられたスプリング係止具を連結することで、組み付け剛性及び組み付け作業性を確保している。
特開2009−142475号公報 特開2013−103610号公報
しかしながら、特許文献1、2のような車両用シートにおいて、シートフレームの構成部品となる弾性バネの組み付け剛性を一層向上させるとともに、当該弾性バネの組み付け作業性を一層向上させることが可能な技術が求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、骨格となるシートフレームの構成部品であって、着座者を支持するための弾性支持部材の組み付け剛性を向上させ、組み付け作業性を向上させることが可能な車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、シートフレームを備えた車両用シートであって、該シートフレームは、枠状体からなる本体フレームと、該本体フレームにおいて所定方向の一方部分と他方部分とに架け渡され、着座者を支持する弾性支持部材と、を備え、該弾性支持部材の一端部分には、前記一方部分に設けられた掛け止め穴に向かって突出し、該掛け止め穴の縁に掛け止めされる掛け止め部が形成され、前記掛け止め穴は、前記掛け止め部を前記掛け止め穴内に導き入れるために形成された第1穴部と、前記掛け止め穴の中で前記掛け止め部が掛け止められる縁を有する第2穴部と、を有し、該第2穴部は、前記第1穴部に隣接して形成され、前記所定方向において前記第1穴部よりも前記他方部分に近い位置に配置されており、前記所定方向とは直交する方向において前記第2穴部の両端の間隔が、前記第1穴部の両端の間隔よりも狭くなるように構成されていること、により解決される。
上記のように、弾性支持部材の一端部分には、本体フレームの一方部分にある掛け止め穴の縁に掛け止めされる掛け止め部が形成され、掛け止め穴は、掛け止め部を導き入れるために形成された第1穴部と、掛け止め穴の中で掛け止め部が掛け止められる縁を有する第2穴部と、を有しているため、弾性支持部材の組み付け作業性を確保しながらも、組み付け剛性を確保することができる。
また、第2穴部は、第1穴部に隣接して形成され、所定方向において第1穴部よりも他方部分に近い位置に配置されており、所定方向とは直交する方向において第2穴部の両端の間隔が、第1穴部の両端の間隔よりも狭くなるように構成されているため、弾性支持部材の掛け止め部を第1穴部に通した後に、弾性支持部材の付勢力を利用して第2穴部に導き入れることができる。そして、掛け止め部を間隔の狭い第2穴部の縁に掛け止めることができる。
従って、弾性支持部材の組み付け剛性、組み付け作業性を向上させた車両用シートを実現できる。
このとき、前記シートフレームは、着座部の骨格となるクッションフレームであって、前記本体フレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームと、左右の前記サイドフレームの前方部分を連結する前方フレームと、左右の前記サイドフレームの後方部分を連結する後方フレームと、を有し、前記弾性支持部材は、前記前方フレームと前記後方フレームを連結するためにシート前後方向に延出し、前記掛け止め部は、前記前方フレームに設けられた前記掛け止め穴に向かって屈曲していると良い。
上記構成により、シートフレームの中で、特に着座者による着座荷重が大きく掛かるクッションフレームの弾性支持部材について、組み付け剛性、組み付け作業性を向上させることができる。
このとき、前記前方フレームは、略プレート状からなるパンフレームであって、前記掛け止め穴は、前記パンフレームの上面に形成され、上下方向に貫通する穴からなり、前記第2穴部は、前記第1穴部よりも後方側に配置され、かつ、シート幅方向において前記第1穴部よりも幅狭となるように形成されていると良い。
上記構成により、シートフレーム上に掛け止め穴を作成するにあたって、量産加工性に優れた形状、配置となる。
このとき、前記掛け止め部は、前記弾性支持部材の一端部分に取り付けられ、樹脂材料からなる掛け止め部材であると良い。
上記構成により、弾性支持部材の一端部分を直接加工して掛け止め部を形成する場合よりも量産性に優れたものとなる。また樹脂材料を採用することで、弾性支持部材の組み付け作業性が一層向上する。
また樹脂材料を採用することで、異音の抑制や、樹脂成形の自由度の向上、そして組み付けの確実性(形状追従性)が確保される。
このとき、前記掛け止め部は、前記掛け止め穴に向かって延びている第1延出部と、該第1延出部よりも先端側に形成され、かつ、前記第1延出部よりも両端の間隔が広くなるように形成される第2延出部と、を有し、前記掛け止め穴を通過するように設けられ、前記第2延出部の縁部分が、前記掛け止め部の延出方向において、前記第2穴部の縁部分と重なるように構成されていると良い。
上記構成により、掛け止め部が掛け止め穴から抜け難い構造となる。
例えば、掛け止め部の第2延出部と、第2穴部の縁部分とが上下方向において当接し合うことで、掛け止め部の上下方向における抜けが規制される。
このとき、前記一方部分のうち、前記掛け止め穴が形成された部分を含む領域には、前記掛け止め穴の深さ方向に窪むフレーム凹部が形成され、前記掛け止め部において前記第1延出部が、前記所定方向において前記フレーム凹部の内壁部分と当接するように構成されていると良い。
上記構成により、掛け止め部が掛け止め穴から一層抜け難い構造となる。
例えば、掛け止め部の第1延出部と、フレーム凹部の内壁部分とが前後方向において当接し合うことで、掛け止め部の前後方向における抜けが規制される。
このとき、前記弾性支持部材は、所定の間隔を空けて複数設けられ、各々の前記弾性支持部材の一端部分に設けられた前記掛け止め部同士を連結するための連結部をさらに備えていると良い。
上記構成により、弾性支持部材の組み付け剛性、組み付け作業性が一層向上する。
このとき、前記シートフレーム上にクッション材を載置して構成され、前記シートフレームにおいて前記掛け止め部は、前記弾性支持部材よりも前記クッション材側に突出するように配置され、前記クッション材を面で支持するように設けられていると良い。
上記構成により、掛け止め部を利用してクッション材の支持性を良好に保つことができる。
請求項1の発明によれば、弾性支持部材の掛け止め部を第1穴部に通した後に、弾性支持部材の付勢力を利用して第2穴部に導き入れることができる。そして、掛け止め部を間隔の狭い第2穴部の縁に掛け止めることができる。
従って、弾性支持部材の組み付け剛性、組み付け作業性を向上させた車両用シートを実現できる
請求項2の発明によれば、シートフレームの中で、特に着座者による着座荷重が大きく掛かるクッションフレームの弾性支持部材について、組み付け剛性、組み付け作業性を向上できる。
請求項3の発明によれば、シートフレーム上に掛け止め穴を作成するにあたって、量産加工性に優れた形状、配置となる。
請求項4の発明によれば、弾性支持部材の一端部分を直接加工して掛け止め部を形成する場合よりも量産性に優れたものとなる。また樹脂材料を採用することで、弾性支持部材の組み付け作業性が一層向上する。また樹脂材料を採用することで、異音の抑制や、樹脂成形の自由度の向上、そして組み付けの確実性(形状追従性)が確保される。
請求項5の発明によれば、掛け止め部が掛け止め穴から抜け難い構造となる。例えば、掛け止め部の第2延出部と、掛け止め穴の縁部分とが上下方向において当接し合うことで、掛け止め部の上下方向における抜けが規制される。
請求項6の発明によれば、
掛け止め部が掛け止め穴から一層抜け難い構造となる。例えば、掛け止め部の第1延出部と、フレーム凹部の内壁部分とが前後方向において当接し合うことで、掛け止め部の前後方向における抜けが規制される。
請求項7の発明によれば、弾性支持部材の組み付け剛性、組み付け作業性が一層向上する。
請求項8の発明によれば、掛け止め部を利用してクッション材の支持性を良好に保つことができる。
本実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームの斜視図である。 クッションフレームの要部拡大図であり、弾性バネの一端がパンフレーム上面に掛け止めされた状態を説明する図である。 掛け止め部材と掛け止め穴の関係を示す分解斜視図である。 掛け止め部材が掛け止め穴に掛け止めされた状態を説明する断面斜視図である。 バックフレームの要部拡大図であり、弾性バネの一端がバックサイドフレーム側面に掛け止めされた状態を説明する図である。 第2実施例であって、クッションフレームの斜視図である。 図7の要部拡大図であり、弾性バネの一端がサイドフレーム上面に掛け止めされた状態を説明する図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートについて、図1〜図8を参照しながら説明する。
本実施形態は、クッションフレームにおいて前方フレームと後方フレームとに架け渡され、着座者を支持する弾性支持部材を備え、弾性支持部材の一端部分には、前方フレーム上面に形成された掛け止め穴の縁に掛け止めされる掛け止め部材が取り付けられ、掛け止め穴は、掛け止め部材を導き入れるために形成された第1穴部と、掛け止め部材が掛け止められる縁を有する第2穴部と、を有しており、第2穴部は、第1穴部に隣接して形成され、第1穴部よりも後方側に配置されており、かつ、第1穴部の両端の間隔よりも狭くなるように構成されていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、車両用シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、図1に示すように、シートクッション1と、シートバック2とを備えるシート本体と、図2に示すように、シートクッション1に対してシートバック2を回転可能に連結するリクライニング装置30と、から主に構成されている。
シートクッション1は、図1に示すように、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム10にクッション材1aを載置して表皮材1bで被覆されて構成されている。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となるバックフレーム20にクッションパッド2aを載置して表皮材2bで被覆されて構成されている。
クッションフレーム10は、図2に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前方部分を連結するパンフレーム12と、各サイドフレーム11の後方部分を連結する後方フレーム13と、パンフレーム12と後方フレーム13とに架け渡され、蛇状に延びている複数の弾性バネ14と、から主に構成されている。
なお、サイドフレーム11、パンフレーム12、及び後方フレーム13を組み合わせたものが、特許請求の範囲において本体フレームに相当する。
弾性バネ14が、特許請求の範囲において弾性支持部材に相当する。
サイドフレーム11は、縦断面略I字形状の板金部材からなり、シート前後方向に延出しており、その前方部分にはパンフレーム12が取り付けられており、その後方部分にはリクライニング装置30が取り付けられている。
パンフレーム12は、着座者の大腿部を支持するフレームであって、略矩形状のプレート体からなり、シート幅方向の両端部分が、サイドフレーム11の上面に載置されて取り付けられている。
パンフレーム12のシート幅方向の中央部分には、シート前後方向に所定の間隔を空けて下方側に窪んだフレーム凹部12a,12bが形成されている。
後方フレーム13は、パイプ形状からなり、シート幅方向の両端部分が、サイドフレーム11の側面に嵌め込まれて取り付けられている。
弾性バネ14は、図2、図3に示すように、着座者の臀部を支持する弾性支持部材であって、シート幅方向において所定の間隔を空けて3つ設けられている。
弾性バネ14の前端部分14aには、パンフレーム12上面に形成された掛け止め穴120の縁に掛け止めされる掛け止め部材140が取り付けられている。
また、弾性バネ14の後端部分14bには、パイプ状の後方フレーム13に引っ掛けるためのフック部材が取り付けられている。
掛け止め穴120、掛け止め部材140の詳細については後述する。
バックフレーム20は、図2に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるバックサイドフレーム21と、各バックサイドフレーム21の上端部分を連結する略逆U字形状の上部フレーム22と、各バックサイドフレーム21の下端部分を連結する略プレート形状の下部フレーム23と、各バックサイドフレーム21に架け渡され、蛇状に延びている2つの弾性バネ24と、から主に構成されている。
バックサイドフレーム21は、横断面略コ字形状の板金部材からなり、上下方向に延出しており、その下端部分がリクライニング装置30を介してサイドフレーム11の後端部分と連結されている。
弾性バネ24は、着座者の背もたれ部を支持する弾性支持部材であって、図6に示すように、その左右両端部分には、バックサイドフレーム21側面に形成された掛け止め穴210の縁に掛け止めされる掛け止め部材240が取り付けられている。
リクライニング装置30は、図2に示すように、シートバック2の回転動作をロックするロック状態と、ロック解除状態との間で切り替え可能であって、シートバック2を起立姿勢でロックした状態から、不図示の操作レバーが操作されることでロック状態を解除し、シートバック2の起立姿勢を調整することが可能な装置である。
リクライニング装置30は、バックフレーム20の回転を規制するリクライニングユニット31と、バックサイドフレーム21の下端部分にシート幅方向に軸支され、バックサイドフレーム21の外側面から突出してリクライニングユニット31と連結される回転軸32と、リクライニングユニット31の外側に取り付けられ、バックフレーム20をシート前方側に付勢する渦巻きバネ33と、から主に構成されている。
回転軸32は、シート幅方向においてバックサイドフレーム21とサイドフレーム11とに軸支されており、その延出端部には、不図示の操作レバーが取り付けられている。
渦巻きバネ33は、その一端部が、バックフレーム20側に係止され、他端部がクッションフレーム10側に係止されて構成されている。
<弾性バネ14の掛け止め構造>
弾性バネ14の前端部分14aには、図3、図4に示すように、樹脂材料からなる掛け止め部材140が取り付けられている。
掛け止め部材140は、屈曲形状体からなり、前端部分14aからシート前方側に延びている前方延出部141と、前方延出部141の先端からシート幅方向の一方側に屈曲して延びている左右延出部142と、左右延出部142の先端から下方側に屈曲して延びている下方延出部143と、から主に構成されている。
下方延出部143は、左右延出部142から連続して延びている第1下方延出部143aと、第1下方延出部143aよりも先端側に形成され、かつ、第1下方延出部143aよりもシート幅方向の両端の間隔が広くなるように形成されている第2下方延出部143bと、を備えている。
また、弾性バネ14の前端部分14aには、図4、図5に示すように、各々の弾性バネ14に設けられた掛け止め部材140同士を連結するための連結部材144が設けられている。
連結部材144は、シート幅方向に長尺な略コ字形状体からなり、掛け止め部材140と一体的に形成されており、連結部材144の左右両端部分が、それぞれ掛け止め部材140の下方延出部に連結されている。
パンフレーム12の上面のうち、フレーム凹部12bが形成された部分には、図3、図4に示すように、上下方向に貫通する穴からなる掛け止め穴120が形成されている。
掛け止め穴120は、掛け止め部材140を掛け止め穴120内に導き入れるために形成された第1穴部121と、掛け止め穴120の中で掛け止め部材140が掛け止められる縁を有する第2穴部122、とから主に構成されている。
第1穴部121は、略円形状の穴からなり、掛け止め部材140の第1下方延出部143a及び第2下方延出部143bを上下方向において挿通できるように形成されている。
第2穴部122は、略矩形状の穴からなり、第1下方延出部143aを挿通できるが、第2下方延出部143bを挿通できないような大きさで形成されている。
第2穴部122は、第1穴部121に隣接して形成され、シート前後方向において第1穴部121よりも後方側となる後方フレーム13に近い位置に配置されている。
言い換えれば、第2穴部122は、第1穴部121よりも弾性バネ14の付勢方向側の位置に配置されている。
第2穴部122の左右両端の間隔は、第1穴部121の左右両端の間隔よりも狭くなっており、また、第2穴部122の前後両端の間隔は、第1穴部121の前後両端の間隔よりも狭くなっている。
上記構成により、図4に示すように、掛け止め部材140の下方延出部143を第1穴部121に通した後に、弾性バネ14の付勢力を利用して下方延出部143を第2穴部122に導き入れることができる。そして、下方延出部143を第2穴部122の縁に掛け止めることができる。
このとき、第2下方延出部143bの縁部分と、第2穴部122の縁部分とが上下方向において当接し合うことで、掛け止め部材140の上下方向における抜けが規制される。
また上記構成において、図4、図5に示すように、掛け止め部材140が掛け止め穴120に掛け止められたときに、第1下方延出部143aと、フレーム凹部12bの内壁部分とが前後方向において当接している。
詳しく言うと、第1下方延出部143aにおいて一部後方側に張り出した部分が、フレーム凹部12bの内壁部と当接し合っている。
そのため、掛け止め部材140のシート前後における抜けが規制される。
また上記構成において、図5に示すように、掛け止め部材140が掛け止め穴120に掛け止められたときに、連結部材144と、フレーム凹部12bの内壁部分とが前後方向において当接し合っている。
そのため、掛け止め部材140のシート前後における抜けが一層規制される。
また上記構成において、図5に示すように、掛け止め部材140のうち、前方延出部141及び左右延出部142は、上下方向において弾性バネ14よりもクッション材1a側に突出するように配置されている。
そのため、樹脂材料からなる掛け止め部材140が、クッション材1aを面で支持することができ、クッション材1aの支持性を良好に保つことができる。
<弾性バネ24の掛け止め構造>
弾性バネ24の左右端部分には、図6に示すように、樹脂材料からなる掛け止め部材240がそれぞれ取り付けられている。
掛け止め部材240は、屈曲形状体からなり、弾性バネ24の端部分からシート後方側に延びている後方延出部241と、後方延出部241の先端からシート幅方向の内側に屈曲して延びている左右延出部242と、を備えている。
左右延出部242は、後方延出部241から連続して延びている第1左右延出部242aと、第1左右延出部242aよりも先端側に形成され、かつ、第1左右延出部242aよりも上下方向の両端の間隔が広くなるように形成されている第2左右延出部242bと、を備えている。
バックサイドフレーム21の側面には、シート幅方向に貫通する掛け止め穴210が形成されている。
掛け止め穴210は、掛け止め部材240を掛け止め穴120内に導き入れるために形成された第1穴部221と、掛け止め部材140が掛け止められる縁を有する第2穴部222、を備えている。
第1穴部221は、掛け止め部材240の第1左右延出部242a及び第2左右延出部242bをシート幅方向において挿通できるように形成されている。
第2穴部222は、第1左右延出部242aを挿通できるが、第2左右延出部242bを挿通できないような大きさで形成されている。
第2穴部222は、第1穴部221に隣接して形成され、シート前後方向において第1穴部221よりも前方側に配置されている。
言い換えれば、第2穴部222は、第1穴部221よりも弾性バネ24の付勢方向側の位置に配置されている。
第2穴部222の上下両端の間隔は、第1穴部221の上下両端の間隔よりも狭くなっている。
上記構成により、掛け止め部材240の第1左右延出部242aを第1穴部221に通した後に、弾性バネ24の付勢力を利用して左右延出部242を第2穴部222に導き入れることができる。そして、左右延出部242を第2穴部222の縁に掛け止めできる。
このとき、第2左右延出部242bの縁部分と、第2穴部222の縁部分とがシート幅方向において当接し合っている。
また、後方延出部241と、バックサイドフレーム21の側壁部分とがシート幅方向において当接している。
<クッションフレームの第2実施形態>
次に、クッションフレームの第2実施例について、図7、図8に基づいて説明する。
なお、以下の説明において上述したクッションフレーム10と重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係るクッションフレーム10´では、図7に示すように、弾性バネ14´が、シート幅方向に延びて左右のサイドフレーム11´に架け渡されている点が大きく異なっている。
弾性バネ14´の左右端部分には、樹脂材料の掛け止め部材140´が取り付けられている。
掛け止め部材140´は、弾性バネ14´の端部分から上方側に延びており、第1上方延出部140a´と、第1上方延出部140a´よりも先端側に形成され、かつ、第1上方延出部140a´よりも前後方向の両端の間隔が広くなるように形成されている第2上方延出部140b´と、を備えている。
サイドフレーム11´の上端フランジの上面には、上下方向に貫通する掛け止め穴120´が形成されている。
掛け止め穴120´は、掛け止め部材140´を導き入れるための第1穴部121´と、掛け止め部材140´を掛け止めする縁を有する第2穴部122´と、を備えている。
第2穴部122´は、第1穴部121´に隣接して形成され、シート幅方向において第1穴部121´よりも内側に配置されている。
言い換えれば、第2穴部122´は、第1穴部121´よりも弾性バネ14´の付勢方向側の位置に配置されている。
第2穴部122´の上下両端の間隔は、第1穴部121´の上下両端の間隔よりも狭くなっている。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図3、図6、図7に示すように、本発明に係る弾性バネ(弾性支持部材)の掛け止め構造は、クッションフレーム10やバックフレーム20において採用されているが、特に限定されることなく、シートフレームの中で、弾性支持部材が取り付けられているフレーム部分であれば、広く採用することができる。
上記実施形態において、図3に示すように、弾性バネ14の一端部分には、樹脂材料からなる掛け止め部材140が取り付けられているが、特に限定されることなく、弾性バネ14の一端部分を直接加工することで掛け止め部を形成しても勿論良い。
上記実施形態において、図4に示すように、掛け止め部材140は、弾性バネ14の一端部分を囲むように覆って取り付けられており、言い換えれば、弾性バネ14の一端部分が掛け止め部材140を終始貫通するように設けられているが、特に限定されることなく適宜変更可能である。
なお、弾性バネ14の一端部分が掛け止め部材140を終始貫通するように設けられていると、掛け止め部材140の剛性を向上させることができる。また、弾性バネ14及び掛け止め部材140の成形作業も比較的容易となる。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートクッション(シートフレーム)
1a,2a クッション材
1b,2b 表皮材
2 シートバック
10,10´ クッションフレーム
11,11´ サイドフレーム
12 パンフレーム
12a,12b フレーム凹部
13 後方フレーム
14,14´ 弾性バネ(弾性支持部材)
14a 前端部分
14b 後端部分
20 バックフレーム
21 バックサイドフレーム
22 上部フレーム
23 下部フレーム
24 弾性バネ(弾性支持部材)
24a 端部分
30 リクライニング装置
31 リクライニングユニット
32 回転軸
33 渦巻きバネ
120,120´,210 掛け止め穴
121,121´,211 第1穴部
122,122´,222 第2穴部
140,140´,240 掛け止め部材(掛け止め部)
141 前方延出部
142 左右延出部
143 下方延出部
143a 第1下方延出部(第1延出部)
143b 第2下方延出部(第2延出部)
144 連結部材(連結部)
140´a 第1上方延出部(第1延出部)
140´b 第2上方延出部(第2延出部)
241 後方延出部
242 左右延出部
242a 第1左右延出部(第1延出部)
242b 第2左右延出部(第2延出部)

Claims (8)

  1. シートフレームを備えた車両用シートであって、
    該シートフレームは、枠状体からなる本体フレームと、該本体フレームにおいて所定方向の一方部分と他方部分とに架け渡され、着座者を支持する弾性支持部材と、を備え、
    該弾性支持部材の一端部分には、前記一方部分に設けられた掛け止め穴に向かって突出し、該掛け止め穴の縁に掛け止めされる掛け止め部が形成され、
    前記掛け止め穴は、前記掛け止め部を前記掛け止め穴内に導き入れるために形成された第1穴部と、前記掛け止め穴の中で前記掛け止め部が掛け止められる縁を有する第2穴部と、を有し、
    該第2穴部は、前記第1穴部に隣接して形成され、前記所定方向において前記第1穴部よりも前記他方部分に近い位置に配置されており、
    前記所定方向とは直交する方向において前記第2穴部の両端の間隔が、前記第1穴部の両端の間隔よりも狭くなるように構成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記シートフレームは、着座部の骨格となるクッションフレームであって、
    前記本体フレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームと、左右の前記サイドフレームの前方部分を連結する前方フレームと、左右の前記サイドフレームの後方部分を連結する後方フレームと、を有し、
    前記弾性支持部材は、前記前方フレームと前記後方フレームを連結するためにシート前後方向に延出し、
    前記掛け止め部は、前記前方フレームに設けられた前記掛け止め穴の縁に掛け止めされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記前方フレームは、略プレート状からなるパンフレームであって、
    前記掛け止め部は、前記弾性支持部材の一端部分から、前記パンフレームの上面に向かって屈曲し、
    該掛け止め穴は、前記パンフレームの上面に形成され、上下方向に貫通する穴からなり、
    前記第2穴部は、前記第1穴部よりも後方側に配置され、かつ、シート幅方向において前記第1穴部よりも幅狭となるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記掛け止め部は、前記弾性支持部材の一端部分に取り付けられ、樹脂材料からなる掛け止め部材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用シート。
  5. 前記掛け止め部は、前記掛け止め穴に向かって延びている第1延出部と、該第1延出部よりも先端側に形成され、かつ、前記第1延出部よりも両端の間隔が広くなるように形成される第2延出部と、を有し、前記掛け止め穴を通過するように設けられ、
    前記第2延出部の縁部分が、前記掛け止め部の延出方向において、前記第2穴部の縁部分と重なるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用シート。
  6. 前記一方部分のうち、前記掛け止め穴が形成された部分を含む領域には、前記掛け止め穴の深さ方向に窪むフレーム凹部が形成され、
    前記掛け止め部において前記第1延出部が、前記所定方向において前記フレーム凹部の内壁部分と当接するように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記弾性支持部材は、所定の間隔を空けて複数設けられ、
    各々の前記弾性支持部材の一端部分に設けられた前記掛け止め部同士を連結するための連結部をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用シート。
  8. 前記シートフレーム上にクッション材を載置して構成され、
    前記シートフレームにおいて前記掛け止め部は、前記弾性支持部材よりも前記クッション材側に突出するように配置され、前記クッション材を面で支持するように設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の車両用シート。
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