JP2016199450A - 多孔質体の微構造解析方法、そのプログラム及び微構造解析装置 - Google Patents

多孔質体の微構造解析方法、そのプログラム及び微構造解析装置 Download PDF

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Abstract

【課題】気孔のうち開口から直線方向に延びる部分の情報を取得する。
【解決手段】多孔質体の微構造解析方法としては、多孔質体の3次元スキャンにより得られるボクセルの位置を表す位置情報と、該ボクセルが空間であることを表す空間ボクセルか物体であることを表す物体ボクセルかを区別可能な情報を含むボクセル種別情報と、を対応づけた多孔質体データを用いるものがある。ここでは、(a)多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定し、仮想表面に接する空間ボクセルと仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定するステップ(S200,S300)と、(b)開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析するステップ(S400,S500)とを含む。
【選択図】図7

Description

本発明は、多孔質体の微構造解析方法、そのプログラム及び微構造解析装置に関する。
多孔質体の気孔などの微構造を解析する方法の一つとして、CTスキャンを行うことによって多孔質体の3次元の画素データを得て、この画素データに基づいて解析を行う方法が提案されている。例えば、特許文献1には、画素データのうち空間を表す画素を埋めるように種々の径を持つ仮想球体を配置し、配置された仮想球体に関する情報に基づいて多孔質体の一方の面から他方の面への気孔の連続性を導出する気孔連続性解析方法が記載されている。
特開2011−079732号公報
しかしながら、上述した気孔連続性解析方法では、多孔質体の気孔の連続性を調査するものであり、気孔のうち開口(多孔質体表面の開口部分)から直線的に延びている部分(気孔直線部分)を調査することについては開示されていない。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、気孔のうち開口から直線方向に延びる部分の情報を取得することを主目的とする。
本発明の多孔質体の微構造解析方法は、
多孔質体の3次元スキャンにより得られるボクセルの位置を表す位置情報と、該ボクセルが空間であることを表す空間ボクセルか物体であることを表す物体ボクセルかを区別可能な情報を含むボクセル種別情報と、を対応づけた多孔質体データを用いた微構造解析方法であって、
(a)前記多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定し、前記仮想表面に接する空間ボクセルと前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定するか、又は、前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定するステップと、
(b)前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するステップと、
を含むものである。
この微構造解析方法では、多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定する。次に、その仮想表面に接する空間ボクセルとその仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定する。あるいは、その仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定する。なお、所定数は2以上の整数である。そして、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析する。多孔質体の気孔は、曲折していることが多いが、こうした気孔のうち開口から所定の直線方向に延びる部分つまり気孔直線部分は、多孔質体の特性に比較的大きな影響を与えると考えられる。こうした気孔直線部分は、開口関連ボクセルで表すことができる。そのため、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析することにより、気孔直線部分に関する情報を取得することができる。
本発明の微構造解析方法において、前記ステップ(a)では、前記仮想表面は、(i)3次元座標のXY平面、XZ平面及びYZ平面のいずれかと平行な面であってもよいし、(ii)前記多孔質体の表面に存在する3つ以上の物体ボクセルと接すると共に、該3つ以上の物体ボクセルから選んだ少なくとも1組の3点を結んだ三角形が前記多孔質体の表面の重心を内包するように設定された面であってもよい。例えば、流入面から流出面へガスが通過する多孔質体の3次元スキャンを行う場合、通常、流入面や流出面がXY平面、XZ平面、YZ平面のうちのいずれかとできるだけ平行になるように配置した状態で3次元スキャンを行う。そのため、前記(i)のように、XY平面、XZ平面及びYZ平面の中から流入面や流出面と平行に近い面を選び、その面と平行となるように仮想表面を設定してもよい。その場合、所定の直線方向は、仮想表面に垂直な方向とするのが好ましい。また、XY平面、XZ平面及びYZ平面のいずれの面とも流入面や流出面がある程度の角度を持っている場合には、前記(ii)のように仮想表面を設定するのが好ましい。その場合、所定の直線方向は仮想表面に垂直な方向としてもよいし、その垂直な方向と最も近い軸(X,Y,Z軸のいずれか)の方向としてもよい。
本発明の微構造解析方法において、前記ステップ(b)では、前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するにあたり、少なくとも前記仮想表面に現れる前記開口関連ボクセルから得られる情報に基づいて前記多孔質体の微構造を解析してもよい。前記情報としては、前記仮想表面から前記直線方向に連続している開口関連ボクセルで構成される直孔に関する情報が挙げられる。直孔は、前記仮想表面と垂直でもよいし、垂直でなくてもよい。直孔に関する情報としては、例えば、直孔の長さ(深さ)や直孔の数などが挙げられる。
本発明の微構造解析方法において、前記ステップ(b)では、前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するにあたり、前記仮想表面を前記多孔質体の内方向に所定量オフセットした面を仮想基準面に設定し、少なくとも前記仮想基準面に現れる前記開口関連ボクセルから得られる情報に基づいて前記多孔質体の微構造を解析してもよい。前記情報としては、仮想基準面で互いに隣接する開口関連ボクセルの集合である気孔直線部分に関する情報が挙げられる。気孔直線部分に関する情報としては、例えば、気孔直線部分の開口の数、開口直径の平均、開口直径の標準偏差、開口面積の平均、開口面積の標準偏差、開口率などが挙げられる。
本発明の微構造解析方法において、前記仮想表面を前記多孔質体の内方向に所定量オフセットした面を前記仮想基準面に設定する場合、前記所定量は、以下のように設定してもよい。すなわち、予め気孔率の異なる複数の多孔質体データを用意し、各多孔質体データにつき、仮想表面から仮想断面までの距離と仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合との関係を求め、その割合の昇順と気孔率の昇順とが一致している距離の範囲を求め、該範囲内で所定量を設定してもよい。一般に、多孔質体の気孔率が高いほど、多孔質体の仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合も高いと推測される。しかし、仮想断面が多孔質体の表面に極めて近い場合には、気孔率が低くても、多孔質体の表面の単なる凹凸(気孔ではない)を開口関連ボクセルとしてカウントしてしまい、その仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合が高くなってしまうことがある。その場合、その割合は、気孔率の低い多孔質体の方が気孔率の高い多孔質体よりも高くなることがある。これを回避するには、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合の昇順と気孔率の昇順とが一致するように、オフセットの所定量を設定すればよい。
本発明のプログラムは、上述したいずれかの態様の本発明の微構造解析方法の各ステップを1又は複数のコンピューターに実現させるものである。このプログラムは、コンピューターが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピューターから別のコンピューターへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムを一つのコンピューターに実行させるか又は複数のコンピューターに各ステップを分担して実行させれば、上述した微構造解析方法の各ステップが実行されるため、該微構造解析方法と同様の作用効果が得られる。
本発明の微構造解析装置は、
多孔質体の3次元スキャンにより得られるボクセルの位置を表す位置情報と、該ボクセルが空間であることを表す空間ボクセルか物体であることを表す物体ボクセルかを区別可能な情報を含むボクセル種別情報と、を対応づけた多孔質体データを記憶する記憶手段と、
前記多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定し、前記仮想表面に接する空間ボクセルと前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定するか、又は、前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定する特定手段と、
前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析する解析手段と、
を備えたものである。
この微構造解析装置では、多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定する。次に、その仮想表面に接する空間ボクセルとその仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定する。あるいは、その仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定する。なお、所定数は2以上の整数である。そして、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析する。多孔質体の気孔は、曲折していることが多いが、こうした気孔のうち開口から所定の直線方向に延びる部分つまり気孔直線部分は、多孔質体の特性に比較的大きな影響を与えると考えられる。こうした気孔直線部分は、開口関連ボクセルで表すことができる。そのため、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析することにより、気孔直線部分に関する情報を取得することができる。なお、本発明の微構造解析装置は、上述したいずれかの微構造解析方法の各ステップを実現するように各手段の動作を追加したり他の手段を追加したりしてもよい。
本実施形態のユーザーパソコン20の構成図。 多孔質隔壁44を含むハニカムフィルタ30の正面図。 図2のA−A断面図。 多孔質体データ60の概念図。 多孔質隔壁44の撮影断面63の説明図。 多孔質体データ60の説明図。 解析処理のメインルーチンの一例を示すフローチャート。 仮想表面91及び開口関連ボクセルの説明図。 更新テーブル81,82の説明図。 深さ解析ルーチンの一例を示すフローチャート。 多孔質体厚みに対する直孔長さの割合の分布図。 多孔質体厚みに対する直孔長さの割合の平均と透過抵抗との関係を表すグラフ。 開口解析ルーチンの一例を示すフローチャート。 気孔直線部分の開口の分布図。 気孔直線部分の開口率と透過抵抗との関係を表すグラフ。 気孔直線部分の開口の数と透過抵抗との関係を表すグラフ。 気孔直線部分の開口直径の平均と透過抵抗との関係を表すグラフ。 気孔直線部分の開口直径の標準偏差と透過抵抗との関係を表すグラフ。 仮想表面91の他の設定手順を示す説明図。 仮想表面91の他の設定手順を示す説明図。
次に、本発明を実施するための好適な形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の微構造解析装置の一実施形態であるユーザーパソコン(PC)20の構成の概略を示す構成図である。このユーザーPC20は、各種処理を実行するCPU22、各種処理プログラムなどを記憶するROM23、データを一時的に記憶するRAM24などを備えたコントローラー21と、解析処理プログラムなどの各種処理プログラムや多孔質体の3次元の画素データである多孔質体データ60などの各種データを記憶する大容量メモリであるHDD25と、を備えている。なお、ユーザーPC20は、各種情報を画面表示するディスプレイ26やユーザーが各種指令を入力するキーボード等の入力装置27を備えている。HDD25に記憶された多孔質体データ60には、詳細は後述するが、多孔質体テーブル71及び流入流出テーブル72が含まれており、このユーザーPC20は、HDD25に記憶された多孔質体データ60に基づいて、多孔質体の微構造の解析を行うことができる。また、この微構造の解析を行う過程でRAM24には多孔質体データ60と同様のデータが記憶される。なお、RAM24には、多孔質体データ60を更新した更新テーブル81,82が記憶されるが、これらについては後述する。
ここで、ユーザーPC20が解析する多孔質体について説明する。図2は、多孔質体である多孔質隔壁44を含むハニカムフィルタ30の正面図、図3は図2のA−A断面図である。
ハニカムフィルタ30は、ディーゼルエンジンの排ガス中の粒子状物質(パティキュレート・マター(PM))をろ過する機能を持つディーゼル・パティキュレート・フィルタ(DPF)である。このハニカムフィルタ30は、多孔質隔壁44によって区画された多数のセル34(図3参照)を備えており、その外周に外周保護部32が形成されている。多孔質隔壁44の材料としては、強度、耐熱性の観点から、Si結合SiCやコージェライトなどの無機粒子からなるセラミックス材料が好ましい。多孔質隔壁44の厚さは、100μm以上600μm未満であることが好ましく、本実施形態では300μmである。多孔質隔壁44は、例えば平均気孔径(水銀圧入法による)が10μm以上60μm未満であり、気孔率(空隙率)が30%以上70%未満である。ハニカムフィルタ30に形成された多数のセル34には、図3に示すように、入口36aが開放され出口36bが出口封止材38により封止された入口開放セル36と、入口40aが入口封止材42により封止され出口40bが開放された出口開放セル40とがある。これらの入口開放セル36と出口開放セル40とは、隣接するように交互に設けられている。セル密度は、例えば15セル/cm2以上65セル/cm2未満である。外周保護部32は、ハニカムフィルタ30の外周を保護する層であり、上述した無機粒子や、アルミノシリケート、アルミナ、シリカ、ジルコニア、セリア及びムライトなどの無機繊維、及びコロイダルシリカや粘土などの結合材などを含むものとしてもよい。
このハニカムフィルタ30は、例えば図示しないディーゼルエンジンの下流側に搭載し、PMを含む排ガスを浄化して大気へ放出するために使用される。なお、図3の矢印はこのときの排ガスの流れを示している。ディーゼルエンジンからのPMを含む排ガスは、このハニカムフィルタ30の入口36aから入口開放セル36に流入したあと、多孔質隔壁44を通過して隣接する出口開放セル40に流入し、出口開放セル40の出口40bから大気へ放出される。ここで、PMを含む排ガスは、入口開放セル36から多孔質隔壁44を通過して出口開放セル40に流入するときにPMが捕集されるため、出口開放セル40に流入した排ガスは、PMを含まないクリーンな排ガスになる。また、多孔質隔壁44中の気孔内部には図示しない白金などの酸化触媒がコーティングされており、捕集したPMを酸化することで多孔質隔壁44の気孔率の低下や圧力損失の急上昇を防止している。
ハニカムフィルタ30は、例えば基材と造孔材と分散材とを混合して調製した坏土やスラリーを原料として製造することができる。基材としては、上述したセラミックス材料を用いることができる。例えばSiCを基材とするものにおいてはSiC粉末及び金属Si粉末を80:20の質量割合で混合したものを用いることができる。造孔材としては、のちの焼成により燃焼するものが好ましく、例えば澱粉、コークス、発泡樹脂などを用いることができる。分散材としては、エチレングリコールなど界面活性剤を用いることができる。坏土を調製する手段には、特に制限はなく、例えば、ニーダー、真空土練機等を用いる方法を挙げることができる。この坏土を、例えば、セル34が並んで配設される形状の金型を用いて図2,3に示した形状に押出成形し、出口封止材38及び入口封止材42でセル34を封止した後、乾燥処理・仮焼処理・焼成処理を行うことで多孔質隔壁44を含むハニカムフィルタ30を製造することができる。出口封止材38及び入口封止材42は、多孔質隔壁44を形成する原料を用いるものとしてもよい。また、仮焼処理は、焼成温度よりも低い温度でハニカムフィルタ30に含まれる有機物成分を燃焼除去する処理である。焼成温度は、コージェライト原料では、1400℃〜1450℃とし、Si結合SiCでは、1450℃とすることができる。このような工程を経て、多孔質隔壁44を含むハニカムフィルタ30を得ることができる。
ユーザーPC20のHDD25には、このハニカムフィルタ30に対してCTスキャンを行うことによって得た多孔質隔壁44の3次元のボクセルデータが多孔質体データ60として記憶されている。本実施形態では、図3に示すX方向及びY方向で表されるXY平面を撮影断面とし、該撮影断面を図2に示すZ方向に複数撮影することでCTスキャンを行ってボクセルデータを得ている。本実施形態では、X,Y,Zの各方向の解像度はそれぞれ1.2μmであり、これにより得られる1辺が1.2μmの立方体がボクセルとなる。なお、X,Y,Zの各方向の解像度は、例えばCT撮影装置の性能や解析対象の粒子の大きさなどにより適宜設定することができる。また、各方向の解像度が互いに異なる値であってもよい。特に限定するものではないが、X,Y,Zの各方向の解像度は例えば0.1μm〜3.0μmの範囲のいずれかの値として設定してもよい。なお、解像度を高く(ボクセルのX,Y,Zの各方向の長さを小さく)するほど解析の精度が高まる。解析の精度の観点からX,Y,Zの各方向の解像度は例えば3.0μm以下とすることが好ましい。また、解像度が高いほど解析時間(計算時間)は増大するが、X,Y,Zの各方向の解像度は0.5μm未満としてもよい。例えば0.2μm〜0.3μmとしてもよいし、0.2μm未満としてもよい。各ボクセルはX,Y,Z座標(座標の値1がボクセルの一辺の長さである1.2μmに対応する)により位置が表されるとともに、そのボクセルが空間(気孔)であるか物体(多孔質隔壁44の構成物質)であるかを特定する種別情報が併せて付加されてHDD25に記憶されるようになっている。本実施形態では、空間を表すボクセル(空間ボクセル)は種別情報として値0,物体を表すボクセル(物体ボクセル)は種別情報として値9が付加されている。なお、実際にはCTスキャンによって得られるデータは例えばX,Y,Zの座標毎の輝度データである。本実施形態で使用する多孔質体データ60は、この輝度データを所定の閾値で2値化して空間ボクセルか物体ボクセルかを座標毎に求めることにより得ることができる。所定の閾値は、空間ボクセルと物体ボクセルとの判別を適切に行うことのできる値として定められた値である。この閾値は、例えば計測により得られる多孔質隔壁44の気孔率と、2値化後のボクセルデータにおける気孔率とが略等しくなるように予め実験により定めておくものとしてもよい。もしくは、輝度データの輝度分布から、自動(例えば判別分析法(大津の二値化))で閾値を決めてもよい。また、このようなCTスキャンは例えば株式会社島津製作所製のSMX−160CT−SV3を用いて行うことができる。
多孔質体データ60の概念図を図4に示す。図4は、図3の領域50における多孔質隔壁44をCTスキャンして得られたボクセルデータとしての多孔質体データ60の概念図である。この多孔質体データ60は、本実施形態では、多孔質隔壁44のボクセルデータからX方向が多孔質隔壁44の排ガス通過方向の厚さと同じ値である300μm(=1.2μm×250ボクセル),Y方向が480μm(=1.2μm×400ボクセル),Z方向が480μm(=1.2μm×400ボクセル)の直方体部分のボクセルデータを抜き出したものであり、後述する解析処理はこの多孔質体データ60に対して行われる。なお、多孔質体データ60の大きさは多孔質隔壁44の厚さ,大きさや許容される計算負荷などにより適宜設定することができる。例えば、X方向の長さは300μmに限らず多孔質隔壁44の排ガス通過方向の厚さと同じ値とすれば他の値でもよい。また、多孔質隔壁44の排ガス通過方向の厚さと同じ値であることが好ましいが、同じ値でなくともよい。Y方向,Z方向の長さも480μmに限らず他の値であってもよく、Y方向とZ方向とで長さが異なっていてもよい。多孔質体データ60は、直方体の6面のうち2面(YZ平面に平行な面)が多孔質隔壁44と入口開放セル36との境界面である流入面61(図3参照)と、多孔質隔壁44と出口開放セル40との境界面である流出面62(図3参照)とになっており、残りの4面が多孔質隔壁44の断面となっている。図5は、多孔質体データ60のうちZ座標が値3の位置におけるXY平面(撮影断面)63及びその一部の拡大図64である。拡大図64に示すように、XY平面63は1辺が1.2μmのボクセルの配列で構成されており、それぞれのボクセルが空間ボクセル又は物体ボクセルのいずれかで表されている。なお、CTスキャンで得られる撮影断面は、図5に示すようにZ方向の厚みのない平面のデータであるが、各撮影断面は撮影断面のZ方向の間隔分(1.2μm)の厚みがあるものとして、すなわち上述したように各ボクセルは1辺が1.2μmの立方体であるものとして扱われる。なお、多孔質体データ60は、図6に示すようにボクセル毎に位置情報としてのXYZ座標と種別情報とを対応づけた多孔質体テーブル71と、流入面61及び流出面62を表す流入流出テーブル72とを含むデータとしてHDD25に記憶されている。なお、図6の流入流出テーブル72の「X=1」とはXYZ座標系におけるX=1の平面のことであり、図4に示すように流入面61を表している。「X=251」も同様に流出面62を表している。また、HDD25には、多孔質体データ60だけでなく、上述した領域50以外の多孔質隔壁44のボクセルデータを表す別の多孔質体データも複数記憶されている。
なお、上述したように、多孔質体データ60は、ハニカムフィルタ30に対してCTスキャンを行うことによって得た多孔質隔壁44のボクセルデータであるが、CTスキャンを行う際、本実施形態では流入面61及び流出面62がYZ平面とできるだけ平行になるように配置した。
次に、ユーザーPC20がこの多孔質体データ60に対して行う解析処理について説明する。図7は解析処理のメインルーチンの一例を示すフローチャートである。このメインルーチンは、ユーザーが入力装置27を介して解析処理を行うよう指示したときにCPU22がHDD25に記憶された解析処理プログラムを実行することで行われる。なお、以降は多孔質体データ60の解析処理を行う場合について説明するが、他の多孔質体データについても同様に解析処理を行うことができる。いずれの多孔質体データについての解析を行うかは予め定められていてもよいし、ユーザーが指定してもよい。
CPU22は、メインルーチンを開始すると、まず、多孔質体データ60を取得する(ステップS100)。具体的には、CPU22は、HDD25に記憶された多孔質体データ60を読み出してRAM24に記憶する。これにより、HDD25に記憶された多孔質体テーブル71,流入流出テーブル72を含む多孔質体データ60と同じデータがRAM24に記憶される。
次に、CPU22は、仮想表面を設定する(ステップS200)。具体的には、CPU22は、流入面61側の仮想表面91を設定すると共に、流出面62側の仮想表面を設定する。両方の設定手順は同様のため、ここでは、流入面61側の仮想表面91を設定する手順について説明する。CPU22は、図8に示すように、多孔質体の凹凸のある流入面61に存在する少なくとも1つの凸状の物体ボクセルと接するように流入面61側の仮想表面91を設定する。この仮想表面91は、3次元座標のXY平面、XZ平面及びYZ平面のうち多孔質体の流入面61と最も平行に近いYZ平面に平行な面とする。仮想表面91は、3次元のボクセルで構成されるため、実際には面ではなく平板(3次元形状)になる。ここで、仮想表面91が物体ボクセルと接するとは、仮想表面91を構成するボクセルが物体ボクセルと面接触していることをいう。流出面62側の仮想表面もこれと同様にして設定される。
次に、CPU22は、開口関連ボクセルを特定する(ステップS300)。具体的には、CPU22は、流入面61側の仮想表面91に基づいて開口関連ボクセルを特定すると共に、流出面62側の仮想表面に基づいて開口関連ボクセルを特定する。両方の特定手順は同様のため、ここでは、流入面61側の仮想表面91に基づいて開口関連ボクセルを特定する手順について説明する。CPU22は、まず、X座標が仮想表面91のX座標の値より1つ大きい値の空間ボクセル(仮想表面91に接する空間ボクセル)のすべてを開口関連ボクセルであると特定し、これらの種別情報を値0から値1に更新する。種別情報の値1は、開口関連ボクセルであることを示す。次に、仮想表面91に接する開口関連ボクセルの中から1つを選定し、その開口関連ボクセルから多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に2つ以上連続して並んでいる空間ボクセルも開口関連ボクセルであると特定し、これらの種別情報を値0から値1に更新する。この操作を、仮想表面91に接するすべての開口関連ボクセルについて実行する。例えば、図8の部分拡大図では、仮想表面91に接する空間ボクセルのすべては、開口関連ボクセルVa1であると特定される。また、開口関連ボクセルVa1から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に2つ以上連続して並んでいる空間ボクセルは、開口関連ボクセルVa2であると特定される。それ以外の空間ボクセルは、非開口関連ボクセルVbであると特定される。開口関連ボクセルVa1,Va2であると特定された空間ボクセルの種別情報は値0から値1に更新され、非開口関連ボクセルVbであると特定された空間ボクセルの種別情報は値0のままである。ステップS300の操作が終了した後、多孔質体テーブル71は、図9に示す流入面61側の仮想表面91に基づく更新テーブル81に更新される。流出面62側の仮想表面に基づく更新テーブル82もこれと同様にして作成される。
次に、CPU22は、深さ解析ルーチンを実行する(ステップS400)。このルーチンを、図10のフローチャートにしたがって説明する。
CPU22は、このルーチンを開始すると、まず、直孔の長さLa,Lbを算出する(ステップS410)。直孔とは、仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に連続している開口関連ボクセルで構成される一列のボクセル集合体又は仮想表面に接する空間ボクセルであって多孔質体の内方向に他の空間ボクセルが連続していない単一の空間ボクセルである。CPU22は、流入面61側の仮想表面91に基づく直孔の長さLaと、流出面62側の仮想表面91に基づく直孔の長さLbとを算出する。具体的には、直孔を構成する開口関連ボクセルの数にボクセルの1辺の長さ(ここでは1.2μm)を乗じた値が直孔の長さLa,Lbとなる。
次に、CPU22は、各直孔La,Lbにつき、多孔質体厚みに対する直孔長さの割合LRa,LRb(%)を算出し、その割合LRa,LRbの分布を可視化してディスプレイ26に表示する(ステップS420)。多孔質体厚みは、流入面61側の仮想表面と流出面62側の仮想表面との間の長さである。可視化は、例えば、算出した割合LRa,LRbを多段階に区分し、区分ごとに異なる色(又はグレーの明度)を対応づけ、仮想表面に現れるボクセルを2次元のピクセルとし、各ピクセルを割合LRa,LRbに応じた色で画面表示する。その一例を図11に示す。グレースケールの右側の数値は割合LRa(%)である。こうすれば、オペレータは直孔の浅い(短い)部分と深い(長い)部分の分布を視覚的に捉えることができる。
次に、CPU22は、割合LRa,LRbの平均値と透過抵抗との関係をグラフ化してディスプレイ26に表示し(ステップS430)、このルーチンを終了してメインルーチンに戻る。割合LRaの平均値と透過抵抗との関係を表すグラフの一例を図12に示す。ここでは、予め気孔率の異なる多孔質体のサンプル1〜4を作製し、それらをCTスキャンして得られた多孔質体データに基づいて割合LRaや透過抵抗を求め、グラフに表示した。なお、サンプル1〜4の気孔率は、40%以上65%以下の範囲であり、サンプル1<サンプル2<サンプル3<サンプル4とした。透過抵抗は、圧力損失と実質的に同じであり、例えば周知の格子ボルツマン法による流体解析結果に基づいて導出することができる。オペレータは、こうしたグラフから、割合LRaの平均値と透過抵抗との間に相関があるかないか、また相関があるとすればどのような相関かを把握することができる。
CPU22は、図7に示すように、深さ解析ルーチン(ステップS400)を実行したあと、開口解析ルーチンを実行する(ステップS500)。このルーチンを、図13のフローチャートにしたがって説明する。
CPU22は、このルーチンを開始すると、まず、仮想基準面を設定する(ステップS510)。具体的には、CPU22は、流入面61側の仮想基準面を設定すると共に、流出面62側の仮想基準面を設定する。両方の設定手順は同様のため、ここでは、流入面61側の仮想基準面を設定する手順について説明する。CPU22は、流入面61側の仮想表面91を多孔質体の内方向(X方向)に所定量オフセットした面を仮想基準面に設定する。CPU22は、所定量を設定するにあたり、予め用意された気孔率の異なる複数の多孔質体データを用い、各多孔質体データにつき、仮想表面から仮想断面までの距離と仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合との関係を求める。CPU22は、仮想表面91から仮想断面までの距離のうち仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合の昇順と気孔率の昇順とが一致している範囲を求め、該範囲内でオフセットするときの所定量を設定する。一般に、多孔質体の気孔率が高いほど、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合も高いと推測される。しかし、仮想断面が多孔質体の表面に極めて近い場合には、気孔率が低くても、多孔質体の表面の単なる凹凸(気孔ではない)を開口関連ボクセルとしてカウントしてしまい、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合が高くなってしまうことがある。その場合、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合は、気孔率の低い多孔質体の方が気孔率の高い多孔質体よりも高くなることがある。これを回避するために、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合の昇順と気孔率の昇順とが一致するように、オフセットの所定量を設定する。なお、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合の値が小さすぎると微構造解析の精度を担保しにくいため、その値が比較的大きくなるようにオフセットの所定量を設定するのが好ましい。流出面62側の仮想基準面もこれと同様にして設定される。
次に、CPU22は、仮想基準面に現れる開口関連ボクセルから気孔直線部分の開口に関する各種情報を導出する(ステップS520)。気孔直線部分とは、隣接する直孔の束であり、実際の気孔のうち開口から直線的に延びている部分に相当する。気孔直線部分の開口に関する情報としては、気孔直線部分の開口の数Ca,Cb(添え字のaは流入面61側、bは流出面62側を示す、以下同じ)、開口面積Sa,Sb、開口直径Da,Db、開口率ARa,ARbなどのほか、これらを加工して得られる情報が挙げられる。気孔直線部分の数Ca,Cbは、仮想基準面上で隣接している開口関連ボクセルを1つの気孔の開口とみなし、その開口の数をカウントした値である。開口面積Sa,Sbは、仮想基準面上の気孔直線部分の開口ごとの面積であり、開口を構成する開口関連ボクセルの数にボクセルの1面の面積(ここでは1.44μm2)を乗じた値である。開口直径Da,Dbは、便宜上、開口面積Saを円の面積とみなし、その円の面積から数学的に求めた値である。開口率ARa,ARbは、仮想基準面の面積に対する開口面積Sa,Sbの総和の割合である。
次に、CPU22は、気孔直線部分の開口の分布を可視化してディスプレイ26に表示する(ステップS530)。具体的には、仮想基準面上の開口関連ボクセルを黒、それ以外のボクセルを白とし、仮想基準面に現れるボクセルを2次元のピクセルとし、各ピクセルを白か黒で画面表示する。その一例を図14に示す。こうすれば、オペレータは仮想基準面における気孔直線部分の開口の大きさを視覚的に認識することができる。なお、ここでは色分けを白と黒とで行ったが、どのような色を使っても構わない。
次に、CPU22は、気孔直線部分の開口に関する各種情報と透過抵抗との関係をグラフ化してディスプレイ26に表示し(ステップS430)、このルーチンを終了してメインルーチンに戻り、メインルーチンを終了する。ステップS430では、例えば、開口率ARaと透過抵抗との関係、気孔直線部分の開口の数Caと透過抵抗との関係、気孔直線部分の開口直径Daの平均と透過抵抗との関係、気孔直線部分の開口直径Daの標準偏差と透過抵抗との関係をそれぞれグラフ化してディスプレイ26に表示する。それらの一例を図15〜図18に示す。これらにおいても、前出のサンプル1〜4につき、開口率ARaなどのパラメータを求め、グラフに表示した。こうすれば、オペレータは、各パラメータと透過抵抗との間に相関があるかないか、また相関があるとすればどのような相関かを把握することができる。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の微構造解析装置との対応関係を明らかにする。本実施形態のユーザーPC20が本発明の微構造解析装置に相当し、RAM24及びHDD25が記憶手段に相当し、CPU22が特定手段及び解析手段に相当する。なお、本実施形態では、ユーザーPC20の動作を説明することにより本発明の微構造解析方法の一例も明らかにしている。
以上詳述した本実施形態では、開口関連ボクセル(特に仮想表面や仮想基準面に現れる開口関連ボクセル)に基づいて多孔質体の微構造を解析する。多孔質体の気孔は、曲折していることが多いが、こうした気孔のうち開口から直線的に延びている部分つまり気孔直線部分は、多孔質体の特性に比較的大きな影響を与えると考えられる。こうした気孔直線部分は、開口関連ボクセルで表すことができる。そのため、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析することにより、気孔直線部分に関する情報(直孔に関する情報や気孔直線部分の開口に関する情報など)を取得することができる。
また、仮想表面を多孔質体の内方向に所定量オフセットした面を仮想基準面に設定したが、そのときの所定量は、仮想断面に占める開口関連ボクセルの割合の昇順と気孔率の昇順とが一致する距離となるように設定している。そのため、仮想基準面に現れる開口関連ボクセルは、多孔質体の表面の単なる凹凸(気孔ではない)を含んでいるおそれが少ない。したがって、開口関連ボクセルに基づいて多孔質体の微構造を解析する際の精度が高い。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実現し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、仮想表面91をYZ平面と平行な面に設定したが、これに限定されない。例えば、流入面61及び流出面62がYZ平面と平行ではなくある程度の角度(例えば1〜5°)を持っていた場合、仮想表面91を以下のように設定してもよい。すなわち、図19に示すように、多孔質体の表面に存在する3つ以上の物体ボクセルと接する面であって、該3つ以上の物体ボクセルから選んだ少なくとも1組の3点を結んだ三角形が前記表面の重心を内包する面となるように設定してもよい。こうすれば、仮想表面91は多孔質体の表面とほぼ平行になるように設定されるため、気孔直線部分に関する情報を精度よく取得することができる。なお、この場合、開口関連ボクセルを特定する際に使用する直線方向は、X軸方向であってもよいが、仮想表面に垂直な方向とするのが好ましい。
上述した実施形態では、仮想表面91が物体ボクセルと接するとは、仮想表面91を構成するボクセルが物体ボクセルと面接触していることとして説明したが(図8参照)、これに限定されない。例えば、仮想表面91が物体ボクセルに接するとは、仮想表面91を構成するボクセルが多孔質体の表面に存在する物体ボクセルを包含することとしてもよい(図20参照)。その場合、開口関連ボクセルを特定するにあたっては、X座標が仮想表面91と同じ値の空間ボクセル(仮想表面91に接する空間ボクセル)のすべてを開口関連ボクセルであると特定し、そのように特定した開口関連ボクセルから多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に2つ以上連続して並んでいる空間ボクセルも開口関連ボクセルであると特定する。このようにしても、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
上述した実施形態では、開口関連ボクセルを特定するにあたり、図8に示すように、仮想表面91に接するすべての空間ボクセルを開口関連ボクセルであると特定したが、仮想表面91に接する空間ボクセルについては多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に所定数以上連続する空間ボクセルが存在する場合に限り開口関連ボクセルであると特定してもよい(所定数は2以上の整数)。この場合、直孔は、仮想表面から多孔質体の内側に向かう所定の直線方向(X方向)に連続している開口関連ボクセルで構成される一列のボクセル集合体となる。このようにしても、上述した実施形態とほぼ同様の効果が得られる。なお、図20でも、このように特定してもよい。
上述した実施形態では、図15〜図18には流入面61側の気孔直線部分に関する情報を基に作成したグラフ等を示したが、同様のグラフを流出面62側の気孔直線部分に関する情報を基に作成することができることはいうまでもない。
本発明は、自動車用、建設機械用及び産業用の定置エンジン並びに燃焼機器等から排出される排ガスを浄化するためのフィルターとして利用される多孔質体の製造産業に利用可能である。
20 ユーザーパソコン(PC)、21 コントローラー、22 CPU、23 ROM、24 RAM、25 HDD、26 ディスプレイ、27 入力装置、30 ハニカムフィルタ、32 外周保護部、34 セル、36 入口開放セル、36a 入口、36b 出口、38 出口封止材、40 出口開放セル、40a 入口、40b 出口、42 入口封止材、44 多孔質隔壁、50 領域、60 多孔質体データ、61 流入面、62 流出面、63 XY平面(撮影断面)、64 拡大図、71 多孔質体テーブル、72 流入流出テーブル、81 更新テーブル、82 更新テーブル、91 仮想表面。

Claims (9)

  1. 多孔質体の3次元スキャンにより得られるボクセルの位置を表す位置情報と、該ボクセルが空間であることを表す空間ボクセルか物体であることを表す物体ボクセルかを区別可能な情報を含むボクセル種別情報と、を対応づけた多孔質体データを用いた微構造解析方法であって、
    (a)前記多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定し、前記仮想表面に接する空間ボクセルと前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定するか、又は、前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定するステップと、
    (b)前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するステップと、
    を含む多孔質体の微構造解析方法。
  2. 前記ステップ(a)では、前記仮想表面は、3次元座標のXY平面、XZ平面及びYZ平面のいずれかと平行な面であるか、又は、前記多孔質体の表面に存在する3つ以上の物体ボクセルと接すると共に、該3つ以上の物体ボクセルから選んだ少なくとも1組の3点を結んだ三角形が前記多孔質体の表面の重心を内包するように設定された面である、
    請求項1に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  3. 前記ステップ(b)では、前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するにあたり、少なくとも前記仮想表面に現れる前記開口関連ボクセルから得られる情報に基づいて前記多孔質体の微構造を解析する、
    請求項1又は2に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  4. 前記ステップ(b)では、前記情報は、前記仮想表面から前記直線方向に連続している開口関連ボクセルで構成される直孔に関する情報である、
    請求項3に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  5. 前記ステップ(b)では、前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析するにあたり、前記仮想表面を前記多孔質体の内方向に所定量オフセットした面を仮想基準面に設定し、少なくとも前記仮想基準面に現れる前記開口関連ボクセルから得られる情報に基づいて前記多孔質体の微構造を解析する、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  6. 前記ステップ(b)では、前記情報は、前記仮想基準面で互いに隣接する開口関連ボクセルの集合である気孔直線部分に関する情報である、
    請求項5に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  7. 前記ステップ(b)では、前記所定量を設定するにあたり、予め気孔率の異なる複数の多孔質体データを用意し、各多孔質体データにつき、前記仮想表面から仮想断面までの距離と前記仮想断面に占める前記開口関連ボクセルの割合との関係を求め、前記割合の昇順と前記気孔率の昇順とが一致している前記距離の範囲を求め、該範囲内で前記所定量を設定する、
    請求項5又は6に記載の多孔質体の微構造解析方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の多孔質体の微構造解析方法の各ステップを1又は複数のコンピューターに実現させるプログラム。
  9. 多孔質体の3次元スキャンにより得られるボクセルの位置を表す位置情報と、該ボクセルが空間であることを表す空間ボクセルか物体であることを表す物体ボクセルかを区別可能な情報を含むボクセル種別情報と、を対応づけた多孔質体データを記憶する記憶手段と、
    前記多孔質体の表面に存在する少なくとも1つの物体ボクセルと接する仮想表面を設定し、前記仮想表面に接する空間ボクセルと前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルとを開口関連ボクセルとして特定するか、又は、前記仮想表面から前記多孔質体の内側に向かう所定の直線方向に所定数以上連続する空間ボクセルを開口関連ボクセルとして特定する特定手段と、
    前記開口関連ボクセルに基づいて前記多孔質体の微構造を解析する解析手段と、
    を備えた微構造解析装置。
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