JP7160664B2 - 画像処理方法および画像処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理方法および画像処理システムに関する。
試料の3次元画像を取得する手法として、例えば、X線CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)などが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、走査電子顕微鏡や透過電子顕微鏡などの電子顕微鏡を用いて、試料の3次元画像を取得することもできる。
上記の手法を用いて、物体に複数の細孔が形成されたポーラス材料の3次元画像を得ることができる。
ここで、ポーラス材料の細孔の評価方法として、水銀圧入法やガス吸着法などにより、空隙率や細孔径を求める手法が知られている。しかしながら、これらの手法で得られる空隙率や細孔径は、試料全体の平均的な情報であり、試料の局所的な評価を行うことはできない。
これに対して、上記の手法を用いて取得されたポーラス材料の3次元画像であれば、ポーラス材料の局所的な評価が可能である。
特開平4-104380号公報
ポーラス材料の3次元画像を用いて、空隙率や細孔径の測定などを行うためには、3次元画像において、細孔と、試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別しなければならない。
(1)本発明に係る画像処理方法の一態様は、
物体に孔が形成された試料の3次元画像を用いて、前記試料の評価を行うための画像処理方法であって、
前記物体を表す第1ボクセルと、前記孔または空間を表す第2ボクセルと、が異なる階調で表された前記3次元画像を準備する工程と、
前記孔の開口の大きさおよび前記孔の深さを設定する工程と、
前記3次元画像をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する工程と、
複数の前記スライス画像に基づいて、前記孔を特定する工程と、
を含み、
前記孔を特定する工程は、
複数の前記スライス画像において、前記第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された前記孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、前記領域を構成する前記第2ボクセルを特定する工程と、
前記領域を構成する前記第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、前記領域を構成する前記第2ボクセルに、深さ方向に連続する前記第
2ボクセルの数を求める工程と、
前記深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数と、設定された前記孔の深さと、を比較して、前記領域を構成する前記第2ボクセルが前記孔か否かを判定する工程と、
を含む。
このような画像処理方法では、3次元画像において、孔の開口の大きさおよび孔の深さに基づいて、孔を特定することができる。したがって、このような画像処理方法では、3次元画像において、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
)本発明に係る画像処理システムの一態様は、
物体に孔が形成された試料を撮影して、前記試料の3次元画像を取得する観察装置と、
前記3次元画像に対して画像処理を行う画像処理部と、
を含み、
前記画像処理部は、
前記物体を表す第1ボクセルと、前記孔または空間を表す第2ボクセルと、が異なる階調で表された前記3次元画像を準備する処理と、
前記孔の開口の大きさおよび前記孔の深さを設定する処理と、
前記3次元画像をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する処理と、
複数の前記スライス画像に基づいて、前記孔を特定する処理と、
を行い、
前記孔を特定する処理は、
複数の前記スライス画像において、前記第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された前記孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、前記領域を構成する前記第2ボクセルを特定する処理と、
前記領域を構成する前記第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、前記領域を構成する前記第2ボクセルに、深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数を求める処理と、
前記深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数と、設定された前記孔の深さと、を比較して、前記領域を構成する前記第2ボクセルが前記孔か否かを判定する処理と、
を含む。
このような画像処理システムでは、3次元画像において、孔の開口の大きさおよび孔の
深さに基づいて、孔を特定することができる。したがって、このような画像処理システムでは、3次元画像において、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
第1実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 試料の3次元画像を準備する工程の一例を示すフローチャート。 試料の3次元画像を説明するための図。 スライス画像を生成する工程を説明するための図。 孔を特定する工程の一例を示すフローチャート。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔を特定する工程を説明するための図。 孔の中心位置を特定する工程を説明するための図。 孔の中心位置を特定する工程を説明するための図。 孔の経路を抽出する工程を説明するための図。 孔の経路を抽出する工程を説明するための図。 行き止まり経路を特定する工程を説明するための図。 孔の最短経路を抽出する工程を説明するための図。 第2実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 3次元画像の試料表面において、互いに大きさの異なる球を転がす工程を説明するための図。 第3実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャート。 第4実施形態に係る画像処理システムの構成を示す図。 画像処理部の処理の一例を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説
明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 画像処理方法
まず、第1実施形態に係る画像処理方法について、図面を参照しながら説明する。ここでは、物体に複数の孔が形成された試料の3次元画像を用いて、孔の評価を行う場合について説明する。
分析対象となる試料は、物体に複数の孔が形成された試料、すなわち、ポーラス材料などである。分析対象となる試料としては、例えば、触媒に用いられるポーラス担体、ポーラス焼結体、ポーラス金属、リチウムイオン電池の正極材など塗膜する粉末電極などが挙げられる。
図1は、第1実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
第1実施形態に係る画像処理方法は、物体に孔が形成された試料の3次元画像を用いて、試料の評価を行うための画像処理方法であって、物体を表す第1ボクセルと、孔または空間を表す第2ボクセルと、が異なる階調で表された3次元画像を準備する工程(S10)と、孔の開口の大きさおよび孔の深さを設定する工程(S12)と、3次元画像をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する工程(S14)と、複数のスライス画像に基づいて、孔を特定する工程(S16)と、を含む。
以下、第1実施形態に係る画像処理方法の各工程を詳細に説明する。
1.1.1. 試料の3次元画像を準備する工程(S10)
図2は、試料の3次元画像を準備する工程の一例を示すフローチャートである。
試料の3次元画像を準備する工程は、観察装置を用いて試料を撮影し、試料の3次元画像を取得する工程(S100)と、試料の空隙率を測定する工程(S102)と、当該空隙率に基づいて、取得した3次元画像の階調に2つの閾値を設定し、3次元画像を構成する複数のボクセルを、物体を表すボクセルと、孔を表すボクセルと、空間を表すボクセルと、に分類する工程(S104)と、を含む。以下、各工程について説明する。
(1)試料の3次元画像の取得(S100)
試料の3次元画像は、例えば、観察装置を用いて試料を撮影することで、取得することができる。観察装置としては、例えば、走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡等を含む電子顕微鏡が挙げられる。
例えば、集束イオンビーム装置による試料の切削と走査電子顕微鏡による試料の観察を繰り返すことで得られた複数の走査電子顕微鏡像(SEM像)を用いて、再構築を行うことで、試料の3次元SEM像を得ることができる。また、透過電子顕微鏡において、試料を連続的に傾斜させて撮影された多数の透過電子顕微鏡像(TEM像)を用いて、再構築を行うことで、試料の3次元TEM像を得ることができる。
なお、試料の3次元画像を取得するための観察装置は、電子顕微鏡に限定されない。例えば、観察装置として、X線CT(Computed Tomography)装置を用いてもよい。この場合、試料の3次元画像として、X線CT画像を取得することができる。また、例えば、観察装置として、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置を用いてもよい。この場合、試料の3次元が像として、MRI画像を取得することができる。
(2)試料の空隙率の測定(S102)
試料の空隙率は、例えば、ガス吸着法や、水銀ポロシメーターを用いた水銀圧入法などにより測定することができる。なお、試料の空隙率の測定方法は、これらに限定されず、その他の公知の測定方法を用いて試料の空隙率を測定してもよい。
(3)ボクセルの分類(S104)
観察装置を用いて取得された試料の3次元画像を構成する複数のボクセルを、測定された空隙率に基づいて、物体を表すボクセル(物体ボクセル)、孔を表すボクセル(孔ボクセル)、空間を表すボクセル(空間ボクセル)、に分類する。ここでは、空間ボクセルは、孔を除いた物体がない領域を表すボクセルである。すなわち、空間ボクセルは、試料の外側の領域であり、例えば、試料表面の窪みなどを含む。
本工程では、例えば、測定された空隙率と、3次元画像から求められる空隙率と、が一致するように、3次元画像の階調に、2つの閾値(第1閾値、第2閾値)を設定することで、3次元画像を構成する複数のボクセルを分類する。このようにして、3次元画像を構成する複数のボクセルを分類することによって、3次元画像を3値化することができる。
例えば、3次元画像において、物体ボクセルが最も明るく、孔ボクセルが次に明るく、空間ボクセルが最も暗く、表示されているものとする。この場合、空隙率と一致するように、3次元画像の階調に、第1閾値および第2閾値を設定する。第1閾値は、物体ボクセルと孔ボクセルを区別するための閾値であり、第2閾値は、孔ボクセルと空間ボクセルを区別するための閾値である。
次に、3次元画像を構成する複数のボクセルについて、第1閾値よりも明るいボクセルを物体ボクセルとし、第1閾値よりも暗く第2閾値よりも明るいボクセルを孔ボクセルとし、第2閾値よりも暗いボクセルを空間ボクセルとする。
次に、物体ボクセルに分類されたボクセルを第1階調とし、孔ボクセルに分類されたボクセルを第1階調よりも暗い第2階調とし、空間ボクセルに分類されたボクセルを第2階調よりも暗い第3階調として、3次元画像を3値化する。
図3は、試料の3次元画像I2を説明するための図である。なお、図3には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。Z軸は、試料の深さ方向を表す軸である。
図3に示すように3次元画像を構成する複数のボクセルは、物体を表すボクセルである物体ボクセルV2、孔を表すボクセルである孔ボクセルV4、空間を表す空間ボクセルV6に分類されている。3次元画像I2は、3値化されているため、物体ボクセルV2、孔ボクセルV4、および空間ボクセルV6は、互いに階調が異なる。なお、図3では、便宜上、分類されたボクセルを、ハッチングの違いで表している。具体的には、物体ボクセルV2はハッチングされておらず、孔ボクセルV4は斜線のハッチングがなされ、空間ボクセルV6はドットのハッチングがなされている。
1.1.2. 孔の開口の大きさおよび孔の深さの設定(S12)
3次元画像I2において、孔を特定するために、孔の開口の大きさおよび孔の深さを設定する。ここでは、3次元画像I2において、孔と認識される孔の形状を定義する。例えば、孔の開口の大きさの最大値、および孔の深さの最小値を設定する。これにより、後述するように、孔の開口と、試料表面の窪みなどの空間と、を区別することができる。
孔の開口の大きさは、例えば、孔の開口の面積として表される。なお、孔の開口の大きさの表し方は、特に限定されず、例えば、孔の開口の内接円の面積として表されてもよい。
なお、本工程では、3次元画像において、孔を特定するための条件を設定できればよい。したがって、例えば、孔の開口の大きさの最小値と最大値を設定して、孔の開口の大きさの範囲を設定してもよい。
本工程において、孔の開口の大きさおよび孔の深さを設定することで、孔が定義される。
1.1.3. スライス画像の生成(S14)
図4は、スライス画像I4を生成する工程を説明するための図である。
図4に示すように、3次元画像I2をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像I4を生成する。図4に示す例では、スライス画像I4を、1ボクセルごとにスライスして、互いにZ方向における位置の異なる複数のスライス画像I4を生成する。これにより、最も-Z方向に位置しているスライス画像I4-1から、深さ方向(+Z方向)に向かって順に、スライス画像I4-2、スライス画像I4-3、・・・、スライス画像I4-nが得られる。
1.1.4. 孔の特定(S16)
図5は、孔を特定する工程の一例を示すフローチャートである。
孔を特定する工程(S16)は、複数のスライス画像I4において、第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、当該領域を構成する第2ボクセルを特定する工程(S160)と、領域を構成する第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、領域を構成する第2ボクセルに、深さ方向に連続する第2ボクセルの数を求める工程(S162)と、当該深さ方向に連続する第2ボクセルの数と、設定された孔の深さと、を比較して、領域を構成する第2ボクセルが孔か否かを判定する工程(S164)と、を含む。
ただし、ここでは、第1ボクセルは、物体ボクセルV2である。また、第2ボクセルは、孔ボクセルV4または空間ボクセルV6である。すなわち、第2ボクセルは、物体ボクセルV2以外のボクセルであり、孔ボクセルV4と空間ボクセルV6とを区別しない場合に用いる。
(1)設定された孔の開口の大きさ以下の領域を構成する第2ボクセルを特定する(S160)
図4に示すスライス画像I4-1から、スライス画像I4-2、スライス画像I4-3、・・・、スライス画像I4-nの順に、物体ボクセルV2で囲まれた領域であって、かつ、設定された孔の開口の大きさ以下である領域を探索する。ここでは、ステップS12で設定された孔の開口の大きさの最大値は、10ボクセル分の面積であったものとする。
図6~図11は、孔を特定する工程を説明するための図である。図6は、複数のスライス画像のうちの1つであるスライス画像I4-m(m<n)を模式的に示す図である。図7は、図6に示すVII-VII線断面を模式的に示す図である。なお、図7では、さらに、スライス画像I4-mよりも深いスライス画像I4-m+1、スライス画像I4-m+2、スライス画像I4-m+3、スライス画像I4-m+4、スライス画像I4-m+5、およびスライス画像I4-m+6の断面をあわせて図示している。
スライス画像I4-mでは、図6に示すように、物体ボクセルV2で囲まれている領域が存在する。しかしながら、領域の大きさは、10ボクセルよりも大きく、上記条件を満たさない。
同様に、スライス画像I4-m+1、スライス画像I4-m+2でも、上記条件を満たさなかった。この場合、図7に示すスライス画像I4-m+2の孔ボクセルV4は、図8に示すように、空間ボクセルV6となる。
図9は、スライス画像I4-M+3を模式的に示す図である。
スライス画像I4-m+3を探索すると、図9に示すように、上記条件を満たす領域が2つ(第1領域A1および第2領域A2)存在している。そのため、スライス画像I4-m+3において、領域A1を構成する孔ボクセルV4、領域A2を構成する孔ボクセルV4が特定される。
(2)領域を構成する第2ボクセルに連続する第2ボクセルの数を求める(S162)
領域A1,A2を構成する孔ボクセルV4が存在するスライス画像I4-m+3よりも深いスライス画像I4-m+4,I4-m+5,・・・において、領域A1,A2を構成する孔ボクセルV4に、深さ方向(+Z方向)に連続する第2ボクセルの数を求める。すなわち、領域A1を開口とする部分の深さ、および領域A2を開口とする部分の深さを求める。
領域A1を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数は、図8に示すように、3以上である。また、領域A2を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数は、1である。
(3)領域を構成する第2ボクセルが孔か否かを判定する(S164)
深さ方向に連続する第2ボクセルの数と、設定された孔の深さと、を比較して、領域を構成する第2ボクセルが孔か否かを判定する。
図10は、領域を構成する第2ボクセルが孔か否かを判定する工程を説明するための図である。
例えば、ステップS12で設定された第2ボクセルの深さの最小値を、3ボクセルとする。まず、領域A1を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数と、設定された孔の深さの最小値と、を比較する。領域A1を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数は3以上であり、領域A1を開口とする孔の深さは、4ボクセル以上となる。設定された孔の深さの最小値は、3ボクセルである。このように、連続する第2ボクセルの数が、設定された孔の深さの条件を満たす。そのため、スライス画像I4-m+3において領域A1を構成する孔ボクセルV4は、孔と判定される。これにより、孔の開口(入口)が特定される。そして、領域A1を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルが孔と特定される。
次に、領域A2を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数と、設定された孔の深さの最小値と、を比較する。領域A2を構成する孔ボクセルV4に深さ方向に連続する第2ボクセルの数は1であり、領域A2を開口とする孔の深さは2ボクセルである。このように、領域A2を構成する孔ボクセルV4に連続する第2ボクセルの数が、設定された孔の深さの条件を満たさない。そのため、スライス画像I4-m+3において領域A2を構成する孔ボクセルV4は、孔ではない、すなわち、空間と判定される。
したがって、図10に示すように、スライス画像I4-m+3において領域A2を構成する孔ボクセルV4は、空間ボクセルV6となる。また、スライス画像I4-m+4において、領域A2を構成するボクセルに深さ方向に連続する孔ボクセルV4は、空間ボクセルV6となる。
以上の工程により、孔を特定することができる。
なお、上記では、図10に示すように、領域A2を開口とする部分は、空間と特定された。しかしながら、例えば、設定された孔の深さの最小値が2ボクセルである場合、領域A2を開口とする部分は、設定された孔の深さの条件を満たすこととなる。そのため、図11に示すように、領域A2を開口とする部分は、孔と特定される。このように、孔の深さの条件を変更することで、孔と特定されていたボクセルが空間と特定されたり、空間と特定されていたボクセルが孔と特定されたりする。
また、同様に、孔の開口の大きさの条件を変更することで、孔と特定されていたボクセルが空間と特定されたり、空間と特定されていたボクセルが孔と特定されたりする。
このように、上記の孔の特定方法によれば、3次元画像I2から、孔の開口の大きさおよび孔の深さに基づいて、孔を抽出することができる。したがって、孔の形状を定義することで、3次元画像I2において、定義に応じた孔を特定することができる。
1.1.5. 試料の評価(S18)
上記の手法により孔が特定された3次元画像I2を用いて、試料の評価を行う。評価に用いる3次元画像I2は、物体ボクセルV2、孔ボクセルV4、および空間ボクセルV6で構成されている。
(1)孔の中心位置の特定
図12および図13は、孔の中心位置を特定する工程を説明するための図である。図12および図13では、3次元画像I2の任意の断面(Y-Z断面)を模式的に示している。
図12に示すように、孔の中心点Oの位置を特定する。孔の中心点Oは、孔の中心線上に位置するボクセルである。中心点Oは、孔の中心線に対して垂直な孔の断面の中心である。
孔の中心点Oは、例えば、ディスタンスマップ(Distance Map)を用いて決定される。ディスタンスマップは、例えば、3次元画像I2を構成する孔ボクセルV4において、最も近いエッジまでの距離を計測し、計測した距離を孔ボクセルV4ごとに記憶させることで、作成することができる。
ここで、孔の開口の外側にはエッジがないため、孔の開口の近傍である孔の端部では、最も近いエッジまでの距離を計測できない。そのため、図12に示すように、孔の端部では、中心点Oを決定することができない。
本工程では、図13に示すように、孔を空間側に延長する。例えば、孔を、孔の端部近傍の中心線に沿って空間側に延長する。この結果、孔の端部においても、最も近いエッジまでの距離を計測することができ、孔の端部において中心点Oを決定することができる。
(2)孔の経路の抽出
図14および図15は、孔の経路を抽出する工程を説明するための図である。
孔の中心点Oが、隣接する中心点Oと連続する場合、互いに隣接する中心点O同士を接続して中心線とし、孔の経路を抽出する。図14に示すように、注目する1つの中心点Oに対して、隣接するボクセルVは、26個ある。この26個のボクセルVのなかに中心点Oが存在する場合には、当該中心点Oと注目する1つの中心点Oとを接続する。これを繰り返すことで、図15に示すように、中心線を引くことができる。
(3)孔の径の計測
各中心点Oにおいて、孔の径の計測を行う。孔の径は、例えば、中心線に直交する断面の内接円の直径とする。
(4)行き止まり経路の特定
図16は、行き止まり経路を特定する工程を説明するための図である。
図16に示すように、抽出された孔の経路の中には、孔が試料を貫通せずに、行き止まる経路がある。以下、行き止まり経路の特定する手法について説明する。
分岐経路L4を行き止まりD2から中心線に沿って分岐点Cに向かうと、主経路L2と交わる。この主経路L2と分岐経路L4とが交わる位置に、中心線に垂直な面D4を設定する。この垂直な面D4を始点とし、行き止まりD2を終点として、行き止まり経路L6を特定する。なお、主経路L2は、行き止まりD2に当たらない経路である。また、分岐点Cは、主経路L2の中心線と分岐経路L4の中心線とが交わる位置(ボクセル)である。
なお、行き止まり経路L6の特定方法は、上記の手法に限定されない。
(5)最短経路の抽出
図17は、孔の最短経路を抽出する工程を説明するための図である。
試料表面F2に設けられた孔の開口から、試料表面F2とは反対側の試料表面F4に設けられた孔の開口まで、試料表面F2にある孔ごとに、最短経路を探索して、最短経路を抽出する。図17に示す例では、4つの最短経路が抽出されている。最短経路の抽出は、例えば、ダイクストラ法を用いて行うことができる。最短経路を抽出することで、試料表面F2に設けられた孔の開口から、試料表面F4に設けられた孔の開口までの最短距離を求めることができる。
なお、ここでは、孔の最短経路を抽出する場合について説明したが、例えば、孔の2番目に短い経路を抽出して、その距離を求めることも可能である。
(6)孔の可視化
3次元画像I2において、孔を可視化する。例えば、3次元画像I2において、孔に色を付与して、孔を見やすくしてもよい。このとき、孔の径に応じて、孔の色を変えて表示してもよい。例えば、孔の径を、大、中、小の3種類に分けて、孔を色分けする。これにより、3次元画像I2において、孔の径を、容易に確認することができる。
また、3次元画像I2から孔のみを抽出して、孔の3次元画像を生成することもできる。
(7)孔の体積の算出
3次元画像I2から、孔の径と孔の経路の長さに基づいて、孔の体積を求めることがで
きる。
(8)その他の評価
3次元画像I2では、上記のように、3次元画像I2を構成する各ボクセルが、物体、孔、空間に分類されている。そのため、試料を構成する物体の全体積、孔の全体積を容易に求めることができる。同様に、試料の任意の箇所での、物体の体積および孔の体積を求めることもできる。また、試料全体の空隙率、試料の任意の箇所での空隙率を求めることもできる。
また、例えば、3次元画像I2を、例えば、図4に示すようにスライスして、互いに深さ(Z方向の位置)が異なる複数のスライス画像を生成し、当該スライス画像ごとに、物体と孔の体積比を求める。この結果をプロットして、Z方向における物体と孔の体積比の分布を示すグラフを作成することもできる。なお、ここでは、Z方向における物体と孔の体積の割合の分布を求める場合について説明したが、任意の軸について、物体と孔の体積比の分布を示すグラフを作成することも可能である。
また、例えば、図17に示す例では、3次元画像I2において、試料表面F2から試料表面F4までの孔の経路を抽出する場合について説明したが、任意の2つの面の間の孔の経路を抽出することもできる。これにより、試料の任意の箇所での孔の最短経路や、孔の径、経路長、孔の体積などを求めることができる。
1.2. 特徴
第1実施形態に係る画像処理方法は、例えば、以下の特徴を有する。
第1実施形態に係る画像処理方法は、複数のスライス画像に基づいて、孔を特定する工程と、を含む。また、孔を特定する工程は、複数のスライス画像において、第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、当該領域を構成する第2ボクセルを特定する工程と、領域を構成する第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、領域を構成する第2ボクセルに、深さ方向に連続する第2ボクセルの数を求める工程と、深さ方向に連続する第2ボクセルの数と、設定された孔の深さと、を比較して、領域を構成する第2ボクセルが孔か否かを判定する工程と、を含む。
そのため、第1実施形態に係る画像処理方法では、3次元画像において、孔の開口の大きさおよび孔の深さに基づいて、孔を特定することができる。したがって、3次元画像において、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
また、第1実施形態に係る画像処理方法では、分析対象の試料において、孔の経路長、孔の径、孔の体積、物体の体積、空隙率などを求めることができる。また、試料の任意の箇所において、孔の経路長、孔の径、孔の体積、物体の体積、空隙率などを求めることができる。
例えば、水銀圧入法やガス吸着法などで、空隙率等を求める場合、試料全体の平均的な情報しか得ることができなかった。これに対して、第1実施形態に係る画像処理方法では、試料の局所的な評価を行うことができる。このように、第1実施形態に係る画像処理方法では、試料の局所的な定量評価が可能である。
第1実施形態に係る画像処理方法では、3次元画像を準備する工程において、試料の空隙率を測定し、当該空隙率に基づいて、3次元画像の階調に2つの閾値を設定し、3次元画像を構成する複数のボクセルを、物体を表す物体ボクセルと、孔を表す孔ボクセルと、
空間を表す空間ボクセルと、に分類する。そのため、3次元画像において、精度よく、物体、孔、および空間を分類することができる。
第1実施形態に係る画像処理方法は、孔を空間側に延長する工程と、延長された孔に基づいて、孔の中心線を引く工程と、をさらに含む。これにより、孔の端部においても、中心点Oを決めることができ、孔の端部にも中心線を引くことができる。したがって、試料(孔の経路長など)を正確に評価することができる。
1.3. 変形例
上記の実施形態では、試料の3次元画像を、水銀圧入法やガス吸着法などによる試料の空隙率の測定結果に基づいて、物体ボクセルV2、孔ボクセルV4、空間ボクセルV6に分類して、3値化した。これに対して、例えば、試料の空隙率の測定結果が取得できない場合などには、試料の3次元画像を、物体を表す第1ボクセルと、孔または空間を表す第2ボクセルと、に分類して2値化してもよい。2値化した3次元画像においても、上述した画像処理方法を用いて、孔を特定することができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る画像処理方法について説明する。以下では、上述した第1実施形態に係る画像処理方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
2.1. 画像処理方法
図18は、第2実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る画像処理方法は、物体に孔が形成された試料の3次元画像を用いて、試料の評価を行うための画像処理方法であって、孔の開口の大きさの最小値、および孔の開口の大きさの最大値を設定する工程(S22)と、孔の開口の深さを設定する工程(S22)と、3次元画像において、孔の開口の大きさの最小値に基づく第1の径以上、孔の開口の大きさの最大値に基づく第2の径以下の範囲の大きさを有し、互いに異なる径を有する複数の球を、試料の表面で転がす工程(S24)と、複数の球の軌跡に基づいて、3次元画像から孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出して、孔を特定する工程(S26)と、を含む。
以下、第2実施形態に係る画像処理方法の各工程を詳細に説明する。
2.1.1. 試料の3次元画像を準備する工程(S20)
試料の3次元画像を準備する工程は、上述した図1に示すステップS10と同様に行われる。
2.1.2. 孔の開口の大きさおよび孔の深さの設定(S22)
孔を定義するために、孔の開口の大きさ、および孔の深さを設定する。例えば、孔の開口の大きさの最小値および孔の開口の大きさの最大値を設定する。また、孔の深さの最小値を設定する。
2.1.3. 球を転がす(S24)
図19は、3次元画像I2の試料表面において、互いに大きさの異なる球を転がす工程を説明するための図である。
まず、設定された孔の開口の大きさの最小値に基づく第1の径(直径)以上、設定された孔の開口の大きさの最大値に基づく第2の径(直径)以下の範囲で、様々な大きさを有
する球を準備する。第1の径は、球の径の下限であり、第2の径は、球の径の上限である。第1の径および第2の径は、ステップS22で設定された大きさの範囲の開口が特定できるように設定される。
第1の径は、設定された孔の開口の大きさの最小値に基づいて決定される。例えば、設定された孔の開口の大きさ(面積)の最小値がSminである場合、面積がSminの円の直径を第1の径としてもよい。
また、第2の径は、設定された孔の開口の大きさの最大値に基づいて決定される。例えば、設定された孔の開口の大きさ(面積)の最大値がSmaxである場合、面積がSmaxの円の直径よりも大きい径を第2の径としてもよい。後述するように、開口の大きさは、2つの球の軌跡の差から求められるため、第2の径は、設定された開口の大きさよりも大きくする。
このように、球の径の上限である第2の径は、設定された孔の開口の大きさの最大値よりも大きくてもよい。また、球の径の下限である第1の径は、設定された孔の開口の大きさの最小値よりも小さくてもよい。
また、孔の開口の大きさを設定する工程(S22)において、孔の開口の大きさの最小値として第1の径を設定し、孔の開口の大きさの最大値として第2の径を設定してもよい。
孔を特定するための用いる球の数は、任意に設定可能である。図19に示す例では、第1の径を有する第1球2a、第1の径と第2の径との間の第3の径を有する第2球2b、および第2の径を有する第3球2cを、用いている。用いる球の数を増やすことで、孔をより正確に特定することができる。また、用いる球の数を増やすことで、孔の開口の大きさや孔の深さなど、孔の形状に関する情報を、より詳細に得ることができる。
次に、試料表面で第1球2aを転がす。ここでは、3次元画像I2の試料表面の全面で第1球2aを転がす。これにより、第1球2aの軌跡3aが得られる。軌跡3aは、試料表面で第1球2aを転がしたときの第1球2aの中心の軌跡である。軌跡3aは、面を構成している。
同様に、試料表面で第2球2bを転がす。これにより、第2球2bの中心の軌跡である軌跡3bが得られる。同様に、試料表面で第3球2cを転がす。これにより、第3球2cの中心の軌跡である軌跡3cが得られる。軌跡3a、軌跡3b、および軌跡3cは、試料表面の凹凸を反映する。
2.1.4. 孔の特定(S26)
次に、複数の球の軌跡に基づいて、3次元画像I2から孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出して、孔を特定する。図19に示す例では、軌跡3a、軌跡3b、および軌跡3cに基づいて、孔を特定する。例えば、複数の球の軌跡の差に基づいて、孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出する。図19に示す例では、軌跡3aと軌跡3bの差、および軌跡3bと軌跡3cの差に基づいて、孔を特定する。以下、図19に示す例を用いて、孔を特定する工程を説明する。
軌跡3aと軌跡3bの差D3b-3aは、試料表面の平坦な部分4aでは、第1球2aの半径と第2球2bの半径の差となる。また、深さが第1球2aの径および第2球2bの径よりも大きい窪み部分4bでは、軌跡3aと軌跡3bの差D3b-3aは、ほぼ、第1球2aの半径と第2球2bの半径の差となる。
ここで、第1球2aの径よりも大きく、かつ、第2球2bの径よりも小さい開口を有する孔4cでは、軌跡3aと軌跡3bの差D3b-3aは、第1球2aの半径と第2球2bの半径の差よりも大きくなる。これにより、第1球2aの径よりも大きく、かつ、第2球2bの径よりも小さい開口を有する孔4cを特定することができる。
軌跡3bと軌跡3cの差D3c-3bを用いた場合も同様に、第2球2bの径よりも大きく、かつ、第3球2cの径よりも小さい開口を有する孔4dを特定することができる。
このようにして、様々な大きさの球の軌跡から、孔の開口の大きさを知ることができる。
また、孔の深さは、球の軌跡の落ち込みに基づいて、判断することができる。球の軌跡の落ち込みと、設定された孔の深さと、を比較することで、孔の深さを知ることができる。例えば、球の軌跡の落ち込みが、設定された孔の深さよりも大きい箇所を孔と判断する。また、例えば、球の軌跡が球の半径以上落ち込んだ場合を球の深さに設定して、球の軌跡が球の半径以上に落ち込んだ場合に、孔と判定してもよい。また、例えば、複数の球の軌跡の差と、設定された孔の深さと、を比較して、孔を特定してもよい。
このようにして、様々な大きさの球の軌跡から、孔の深さを知ることができる。
以上の工程により、孔の開口の大きさ、および、孔の開口の深さを知ることができ、3次元画像I2において、孔を抽出することができる。
このように、上記の孔の特定方法によれば、3次元画像I2から、孔の開口の大きさおよび孔の深さに基づいて、孔を抽出することができる。したがって、孔の形状(開口の大きさおよび深さ)を定義することで、3次元画像I2において、定義に応じた孔を特定することができる。
2.1.5. 試料の評価(S28)
上記の手法により孔が特定された3次元画像I2を用いて、試料の評価を行う。試料の評価は、上述した図1に示すステップS18と同様に行われる。
2.2. 特徴
第2実施形態に係る画像処理方法は、例えば、以下の特徴を有する。
第2実施形態に係る画像処理方法は、孔の開口の大きさの最小値、および孔の開口の大きさの最大値を設定する工程と、3次元画像において、最小値に基づく第1の径以上、最大値に基づく第2の径以下の範囲の大きさを有し、互いに異なる径を有する複数の球を、試料の表面で転がす工程と、複数の球の軌跡に基づいて、3次元画像から孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出して、孔を特定する工程と、を含む。
そのため、第2実施形態に係る画像処理方法では、3次元画像において、孔の開口の大きさおよび孔の深さに基づいて、孔を特定することができる。したがって、3次元画像において、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
さらに、第2実施形態に係る画像処理方法では、複数の球の軌跡に基づいて、孔を特定するため、試料表面が曲面である場合や試料が球体である場合にも、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
第2実施形態に係る画像処理方法では、孔を特定する工程では、複数の球の軌跡の差に基づいて、孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出する。そのため、容易に、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。
2.3. 変形例
上記の実施形態では、試料の3次元画像を、水銀圧入法やガス吸着法などによる試料の空隙率の測定結果に基づいて、物体ボクセルV2、孔ボクセルV4、空間ボクセルV6に分類して、3値化した。これに対して、例えば、試料の空隙率の測定結果が得られない場合には、試料の3次元画像を、物体を表す第1ボクセルと、孔または空間を表す第2ボクセルと、に分類して2値化してもよい。2値化した3次元画像においても、上述した画像処理方法を用いて、孔を特定することができる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る画像処理方法について説明する。以下では、上述した第1実施形態に係る画像処理方法、および第2実施形態に係る画像処理方法と異なる点について説明し、同様の点については説明を省略する。
第3実施形態に係る画像処理方法では、第1実施形態に係る画像処理方法における孔を特定する手法、および第2実施形態に係る画像処理方法における孔を特定する手法の両方を行って、孔を特定する。
図20は、第3実施形態に係る画像処理方法の一例を示すフローチャートである。
まず、試料の3次元画像を準備する(S30)。試料の3次元画像を準備する工程は、上述した図1に示すステップS10と同様に行われる。
次に、孔の開口の大きさおよび孔の深さを設定する(S32)。孔の開口の大きさおよび孔の深さを設定する工程は、上述した図1に示すステップS12、および上述した図18に示すステップS22と同様に行われる。
次に、図4に示すように、3次元画像I2をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像I4を生成する(S34)。スライス画像を生成する工程は、上述した図1に示すステップS14と同様に行われる。
次に、図5~図16に示すように、スライス画像に基づいて、孔を特定する(S36)。スライス画像に基づき孔を特定する工程は、上述した図1に示すステップS16と同様に行われる。
次に、3次元画像I2の試料表面において、設定された孔の開口の大きさの最小値に基づく第1の径以上、設定された孔の開口の大きさの最大値に基づく第2の径以下の範囲で、様々な大きさを有する球を転がす(S38)。球を転がす工程は、図18に示すステップS24と同様に行われる。
次に、複数の球の軌跡に基づいて、3次元画像I2から孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出して、孔を特定する(S40)。複数の球の軌跡に基づき孔を特定する工程は、図18に示すステップS26と同様に行われる。
次に、複数のスライス画像に基づき孔を特定する工程(S36)において孔を特定した結果、および複数の球に基づき孔を特定する工程(S40)において孔を特定した結果に基づいて、孔を特定する(S42)。例えば、スライス画像に基づき孔を特定した場合に
3次元画像I2から求められた空隙率、および複数の球に基づき孔を特定した場合に3次元画像I2から求められた空隙率を、水銀圧入法やガス吸着法などによる空隙率の測定結果と比較して、より測定結果に近い空隙率を持つ3次元画像を採用してもよい。
このように、2つの手法を考慮して、孔を特定することにより、より精度よく孔を特定することができる。
次に、上記の手法により孔が特定された3次元画像I2を用いて、試料の評価を行う(S44)。試料の評価は、上述した図1に示すステップS18と同様に行われる。
なお、上記では、スライス画像を生成する工程(S32)、複数のスライス画像に基づき孔を特定する工程(S36)の後に、試料表面で互いに径の異なる球を転がす工程(S38)、複数の球に基づき孔を特定する工程(S40)を行ったが、この順序は特に限定されない。
4. 第4実施形態
4.1. 画像処理システム
次に、第4実施形態に係る画像処理システムについて、図面を参照しながら説明する。図21は、第4実施形態に係る画像処理システム100の構成を示す図である。
画像処理システム100は、図21に示すように、観察装置10と、画像処理部20と、操作部30と、表示部32と、記憶部34と、を含む。
観察装置10は、物体に孔が形成された試料を撮影して、試料の3次元画像を取得する。観察装置10としては、走査電子顕微鏡、透過電子顕微鏡、走査透過電子顕微鏡、X線CT装置、MRI装置などが挙げられる。
例えば、走査電子顕微鏡では、試料の3次元画像として、試料の3次元SEM像を取得することができる。また、透過電子顕微鏡では、試料の3次元画像として、試料の3次元TEM像を取得することができる。また、X線CT装置では、試料の3次元画像として、試料のX線CT画像を取得することができる。また、MRI装置では、試料の3次元画像として、試料のMRI画像を取得することができる。観察装置10で取得された試料の3次元画像は、画像処理部20に送られる。
操作部30は、ユーザーからの指示を信号に変換して画像処理部20に送る処理を行う。操作部30は、例えば、ボタン、キー、タッチパネル型ディスプレイ、マイクなどの入力機器により実現できる。
表示部32は、画像処理部20で生成された画像を出力する。表示部32は、例えば、LCD(liquid crystal display)などのディスプレイにより実現できる。
記憶部34は、画像処理部20が各種の計算処理を行うためのプログラムやデータ等を記憶している。また、記憶部34は、画像処理部20のワーク領域として用いられる。記憶部34は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、およびハードディスクなどにより実現できる。
画像処理部20は、観察装置10で取得された試料の3次元画像に対して、試料の評価を行うための画像処理を行う。画像処理部20は、例えば、上述した第1実施形態に係る画像処理方法(以下、「第1処理」ともいう)、第2実施形態に係る画像処理方法(以下、「第2処理」ともいう)、および第3実施形態に係る画像処理方法(以下、「第3処理
」ともいう)が選択可能となっている。そのため、ユーザーは、3つの画像処理方法のうちの1つを選択して、試料の評価を行うことができる。
画像処理部20の機能は、各種プロセッサー(CPU(Central Processing Unit)など)でプログラムを実行することにより実現できる。なお、画像処理部20の機能の少なくとも一部を、ASIC(ゲートアレイ等)などの専用回路により実現してもよい。
なお、画像処理部20は、第1処理のみを実行できるように構成されていてもよいし、第2処理のみを実行できるように構成されていてもよいし、第3処理のみを実行できるように構成されていてもよい。
4.2. 処理
図22は、画像処理部20の処理の一例を示すフローチャートである。
観察装置10において、試料が撮影され、試料の3次元画像が生成されると、画像処理部20に試料の3次元画像が送られる。画像処理部20は、観察装置10から送られた、試料の3次元画像を取得する(S200)。
次に、画像処理部20は、水銀圧入法やガス吸着法などによる試料の空隙率の測定結果が記憶部34に記憶されているか否かを判定する(S202)。記憶部34に試料の空隙率の測定結果が記憶されている場合(S202のYes)、画像処理部20は、3次元画像を構成する複数のボクセルを、空隙率の測定結果に基づいて、物体ボクセル、孔ボクセル、空間ボクセルに分類して、3次元画像の3値化を行う(S204)。
一方、試料の空隙率の測定結果が記憶部34に記憶されていない場合(S202のNo)、画像処理部20は、3次元画像を構成する複数のボクセルを、物体を表す第1ボクセルと、孔または空間を表す第2ボクセルと、に分類して、3次元画像の2値化を行う(S206)。
次に、画像処理部20は、ユーザーが、孔の開口の大きさおよび孔の深さの情報を入力したか否かを判定する(S208)。画像処理部20は、ユーザーからの入力があるまで待機する(S208のNo)。
例えば、画像処理部20は、操作部30から孔の開口の大きさおよび孔の深さの情報が入力された場合に、ユーザーが入力したと判定する。このように、画像処理システム100では、操作部30は、ユーザーからの孔の開口の大きさおよび孔の深さの情報の入力を受け付ける入力部として機能する。
画像処理部20は、ユーザーが、孔の開口の大きさおよび孔の深さの情報を入力したと判定した場合(S208のYes)、孔の開口の大きさおよび孔の開口の深さを設定する(S212)。設定された孔の開口の大きさおよび孔の開口の深さの情報は、記憶部34に記憶される。
次に、画像処理部20は、3次元画像に対して行う画像処理を選択する(S212)。画像処理部20は、ユーザーからの処理を選択する入力に基づいて、第1処理、第2処理、および第3処理のいずれかを選択する。画像処理部20は、例えば、ユーザーが、操作部30を介して、第1処理を入力した場合には、第1処理を選択する。同様に、ユーザーが操作部30を介して、第2処理を入力した場合には、第2処理を選択し、第3処理を入力した場合には、第3処理を選択する。
画像処理部20は、第1処理を選択した場合(S212の「第1処理」)、第1処理を行う(S214)。具体的には、図1に示す、3次元画像をスライスして互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する処理(S14)と、複数のスライス画像に基づいて、孔を特定する処理(S16)と、を行う。
画像処理部20は、第2処理を選択した場合(S212の「第2処理」)、第2処理を行う(S216)。具体的には、図18に示す、3次元画像において互いに異なる径を有する複数の球を、試料の表面で転がす処理(S24)と、複数の球の軌跡に基づいて、3次元画像I2から孔の開口の大きさおよび孔の深さの条件を満たす孔を抽出して、孔を特定する工程(S26)と、を行う。
画像処理部20は、第3処理を選択した場合(S212の「第3処理」)、第3処理を行う(S218)。具体的には、図20に示す、ステップS34、ステップS36、ステップS38、ステップS40、およびステップS42の処理を行う。
次に、画像処理部20は、ステップS214、ステップS216、またはステップS218の処理により、孔が特定された3次元画像に基づいて、試料の評価を行う(S220)。
画像処理部20は、試料の評価結果、すなわち、孔の経路長、孔の径、孔の体積、物体の体積、空隙率等を、表示部32に表示させる制御を行う(S222)。また、画像処理部20は、孔が特定された3次元画像を表示させる制御を行う。画像処理部20は、3次元画像において、孔に色を付与してもよい。
4.3. 特徴
画像処理システム100は、例えば、以下の特徴を有する。
画像処理システム100では、物体に孔が形成された試料を撮影して、試料の3次元画像を取得する観察装置10と、3次元画像に対して画像処理を行う画像処理部20と、を含み、画像処理部20は、第1処理、第2処理、および第3処理を行うことができる。そのため、画像処理システム100では、3次元画像において、孔と試料表面の窪みなどの空間とを、正確に区別することができる。また、画像処理システム100では、試料の局所的な定量評価が可能である。
画像処理システム100では、ユーザーが、第1処理、第2処理、または第3処理の選択するための入力部としての操作部30を含んで構成されている。そのため、画像処理システム100では、例えば、ユーザーが、試料にあった画像処理を選択することができる。
なお、上述した実施形態及び変形例は一例であって、これらに限定されるわけではない。例えば各実施形態及び各変形例は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2a…第1球、2b…第2球、2c…第3球、3a…軌跡、3b…軌跡、3c…軌跡、10…観察装置、20…画像処理部、30…操作部、32…表示部、34…記憶部、100…画像処理システム

Claims (6)

  1. 物体に孔が形成された試料の3次元画像を用いて、前記試料の評価を行うための画像処理方法であって、
    前記物体を表す第1ボクセルと、前記孔または空間を表す第2ボクセルと、が異なる階調で表された前記3次元画像を準備する工程と、
    前記孔の開口の大きさおよび前記孔の深さを設定する工程と、
    前記3次元画像をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する工程と、
    複数の前記スライス画像に基づいて、前記孔を特定する工程と、
    を含み、
    前記孔を特定する工程は、
    複数の前記スライス画像において、前記第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された前記孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、前記領域を構成する前記第2ボクセルを特定する工程と、
    前記領域を構成する前記第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、前記領域を構成する前記第2ボクセルに、深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数を求める工程と、
    前記深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数と、設定された前記孔の深さと、を比較して、前記領域を構成する前記第2ボクセルが前記孔か否かを判定する工程と、
    を含む、画像処理方法。
  2. 請求項1において、
    前記3次元画像を準備する工程では、
    前記試料の空隙率を測定し、
    前記空隙率に基づいて、前記3次元画像の階調に2つの閾値を設定し、
    前記3次元画像を構成する複数のボクセルを、前記物体を表す前記第1ボクセルと、前記孔を表す前記第2ボクセルと、前記空間を表す前記第2ボクセルと、に分類する、画像処理方法。
  3. 請求項2において、
    前記空隙率の測定は、水銀圧入法、またはガス吸着法によって行われる、画像処理方法。
  4. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記3次元画像は、X線CT画像、3次元走査電子顕微鏡像、3次元透過電子顕微鏡像、または、MRI画像である、画像処理方法。
  5. 請求項1ないしのいずれか1項において、
    前記孔を空間側に延長する工程と、
    延長された前記孔に基づいて、前記孔の中心線を引く工程と、
    をさらに含む、画像処理方法。
  6. 物体に孔が形成された試料を撮影して、前記試料の3次元画像を取得する観察装置と、
    前記3次元画像に対して画像処理を行う画像処理部と、
    を含み、
    前記画像処理部は、
    前記物体を表す第1ボクセルと、前記孔または空間を表す第2ボクセルと、が異なる階調で表された前記3次元画像を準備する処理と、
    前記孔の開口の大きさおよび前記孔の深さを設定する処理と、
    前記3次元画像をスライスして、互いに深さの異なる複数のスライス画像を生成する処理と、
    複数の前記スライス画像に基づいて、前記孔を特定する処理と、
    を行い、
    前記孔を特定する処理は、
    複数の前記スライス画像において、前記第1ボクセルで囲まれた領域であって、かつ、設定された前記孔の開口の大きさ以下である領域を探索して、前記領域を構成する前記第2ボクセルを特定する処理と、
    前記領域を構成する前記第2ボクセルが存在する第1スライス画像よりも深い第2スライス画像において、前記領域を構成する前記第2ボクセルに、深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数を求める処理と、
    前記深さ方向に連続する前記第2ボクセルの数と、設定された前記孔の深さと、を比較して、前記領域を構成する前記第2ボクセルが前記孔か否かを判定する処理と、
    を含む、画像処理システム。
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