JP2016199092A - 舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船 - Google Patents

舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船 Download PDF

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Abstract

【課題】球形タンクよりも液化ガスの積載量を増加させるとともに、球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船を提供する。【解決手段】舶用液化ガスタンクは、鉛直中心軸まわりに対称な圧力容器である舶用液化ガスタンクであって、下方に向かって開口する、下端部を有する上側タンク体と、上方に向かって開口する、上端部を有する下側タンク体とを含み、上側タンク体及び下側タンク体のうちの一方タンク体の中心軸を通る垂直断面形状が、下記の式(1)で表される軌跡に合致する。|x/r1|m+|y/r2|m=1 ・・・(1)但し、r1は一方タンク体の上端部又は下端部の半径であり、r2は一方タンク体の高さであり、mは2<m<3を満たす定数である。【選択図】図3

Description

本発明は、液化ガスを貯留する舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船に関する。
従来、液化天然ガス(以下、「LNG」という)などの液化ガスを運搬するために、液化ガスタンクを複数個搭載した液化ガス運搬船が用いられている。液化ガス運搬船に搭載される液化ガスタンクとしては、例えば独立球形タンク、メンブレン型タンク等が知られている。例えば、特許文献1には、LNGを運搬するLNG運搬船に搭載された独立球形タンク(以下、「球形タンク」という)が開示されている。
特許文献1の図1及び図2に示すような球形タンクは、船体から独立した圧力容器であり、船体のファンデーションデッキから鉛直方向に延びるスカートによって船体に支持されている。LNG運搬船に搭載されるタンクは、いずれの形式のタンクであっても、極低温のLNGを高圧状態で貯留するための耐圧性や防熱性を有しているが、タンク形式によって利点や欠点が異なる。例えば、球形タンクは、他の形式のタンクに比べて、タンク形状が真球状であるため、内側に補強材を要しない設計が可能になり、亀裂の発生源となる応力集中を排除することができる等の利点がある。
国際公開第2009/084136号
ところで、近年、同じ大きさの船体に対して液化ガスの積載量を増加させたいという要望がある。球形タンクは船倉の容積に対する空間利用効率が悪いため、この要望に応えるためには、球形タンクに代わり、船体の大きさ(特に船の横幅)を維持しつつ、液化ガス積載量を増加させる新たな形状のタンクが望まれる。しかしながら、球形タンクの利点を享受したタンクを設計することは困難である。
そこで、本発明は、球形タンクよりも液化ガスの積載量を増加させるとともに、球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る舶用液化ガスタンクは、鉛直中心軸まわりに対称な圧力容器である舶用液化ガスタンクであって、下方に向かって開口する、下端部を有する上側タンク体と、上方に向かって開口する、上端部を有する下側タンク体とを含み、前記上側タンク体及び前記下側タンク体のうちの一方タンク体の前記中心軸を通る垂直断面形状が、下記の式(1)で表される軌跡に合致する。
|x/r+|y/r=1 ・・・(1)
但し、rは前記一方タンク体の前記上端部又は前記下端部の半径であり、rは前記一方タンク体の高さであり、mは2<m<3を満たす定数である。
上記構成によれば、式(1)のmの値を2より大きく設定しているため、一方タンク体がタンク中心から斜め上方又は下方に向かって膨出した形状となる。これにより、真球状のタンクに比べて、タンク容量を増加させることができる。式(1)のmの値が大きくなりすぎると、一方タンク体側のタンク形状が円筒状に近くなり、その結果、フラットな箇所を補強する骨材等が必要となる。しかし、上記構成では、式(1)のmの値を3より小さく設定しているため、補強材なしで又は少ない補強材で、液化ガスの圧力に耐えうるタンク構造が実現できる。また、式(1)で表される軌跡の曲率が連続的であるため、球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる。
上記舶用液化ガスタンクにおいて、前記上側タンク体及び前記下側タンク体のうちの他方タンク体の前記中心軸を通る垂直断面形状が、下記の式(2)で表される軌跡に合致してもよい。
|x/r+|y/r=1 ・・・(2)
但し、rは前記他方タンク体の高さであり、nは2<n<3を満たす定数である。この構成によれば、式(2)のnの値を2より大きく設定しているため、他方タンク体がタンク中心から斜め上方又は下方に向かって膨出した形状となる。これにより、よりタンク容量を増加させることができる。式(2)のnの値が大きくなりすぎると、他方タンク体側のタンク形状が円筒状に近くなり、その結果、フラットな箇所を補強する骨材等が必要となる。しかし、式(2)のnの値を3より小さく設定しているため、補強材なしで又は少ない補強材で、液化ガスの圧力に耐えうるタンク構造が実現できる。また、式(2)で表される軌跡の曲率が連続的であるため、球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる。
式(1)及び式(2)のr,r及びrは、r=r=rを満たしてもよい。この場合、上側タンク体及び下側タンク体の開口部の半径rと、下側タンク体の高さrと、上側タンク体の高さrとが同じ長さとなるので、上側タンク体及び下側タンク体の間の連結部分の高さがほとんどなければ、横幅及び高さが従来の球形タンクとほぼ同じになる。このため、船体については、従来の球形タンクと同様に設計することができる。
=r=rである場合において、式(1)のm及び式(2)のnは、m=nを満たしてもよい。この場合、上側タンク体と下側タンク体とを同じ形状にできるため、舶用液化ガスタンクの製造が容易になる。
式(1)のr及びrは、0.9≦r/r≦1.1を満たしてもよい。この場合、式(1)の軌跡の曲率の変化が極端に大きくならないことから、球形タンクの利点を更に享受した設計が可能になる。
上記舶用液化ガスタンクにおいて、前記上側タンク体と前記下側タンク体との間に、前記上側タンク体と前記下側タンク体とを連結する鉛直方向に延びる円筒体を含んでもよい。この構成によれば、船橋からの視認性及びこの舶用液化ガスタンクを搭載する液化ガス運搬船の重心位置に関して許容される範囲で、円筒体の高さを大きくして、液化ガスタンクの液化ガス積載量を増加させることができる。
本発明によれば、球形タンクよりも液化ガスの積載量を増加させるとともに、球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船を提供することができる。
本発明の実施形態に係る液化ガス運搬船の側面図である。 本発明の実施形態に係る液化ガス運搬船の上面図である。 図1に示す液化ガス運搬船のIII-III矢視の断面図である。 舶用液化ガスタンクの変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る舶用液化ガスタンク及びそれを搭載した液化ガス運搬船を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る液化ガス運搬船1Aの側面図及び上面図である。液化ガス運搬船1Aで運搬される液化ガスは、例えばLNGや液体水素である。この実施形態の液化ガス運搬船1Aは、複数個(この例では、4個)の舶用液化ガスタンク(以下、単に「タンク」という。)10が船体20の船長方向に備えられている。また、この実施形態の液化ガス運搬船1Aには、その後方部(図1の左側)に、航海中に操船を行うための場所である船橋21が設けられている。図1に示すように、タンク10の上部は、船体20の上甲板22から上方に突出している。
図3は、液化ガス運搬船1Aに搭載されたタンク10とそれを支持する構造を示す断面図である。船体20の船幅方向の両側で船側外板24に沿って船長方向に延びる一対の縦通隔壁25が、一対の船側外板24から所定距離内方に設けられており、タンク10は、一対の縦通隔壁25の間に配置されている。
タンク10の周囲には、スカート27を介してタンク10を支持するファンデーションデッキ26が設けられている。ファンデーションデッキ26は、船体20における上甲板22より下方の所定高さ位置に設けられており、このファンデーションデッキ26の上面に、上記縦通隔壁25の下端部が接続されている。ファンデーションデッキ26は、船側外板24同士を船幅方向に接続するように設けられている。スカート27は、円筒状であって、スカート27の下端部がファンデーションデッキ26の上面に接続されており、スカート27の上端部がタンク10の外周面に接続されている。ファンデーションデッキ26におけるタンク10が設けられる位置には、スカート27の直径とほぼ同じ大きさの円形開口部が設けられている。
また、タンク10の下方には、船底外板23の所定距離上方で、船底外板23に沿って船長方向に延びるインナーボトムプレート28が設けられている。またインナーボトムプレート28の船幅方向の両端部とファンデーションデッキ26との間に、一対のビルジホッパープレート29が設けられている。このビルジホッパープレート29も、船長方向に延びるように設けられている。ビルジホッパープレート29は、インナーボトムプレート28の両端部から船幅方向の外側に向かって傾斜している。
次に、この実施形態のタンク10について説明する。タンク10は、鉛直中心軸Cまわりに対称な圧力容器である。タンク10は、タンク10の下側部分を形成し、上方に向かって開口する下側タンク体12と、タンク10の上側部分を形成し、下方に向かって開口する上側タンク体13とを有する。この実施形態では、タンク10は、下側タンク体12と上側タンク体13とが直接的に連結されている。下側タンク体12及び上側タンク体13のそれぞれの外側表面は、断熱材(図示せず)に覆われている。
下側タンク体12は、椀状であって、環状の上端部12aを有する。下側タンク体12の水平断面形状は、環状であって、中心軸Cを通る下側タンク体12の垂直断面形状は、下記の式(1)で表される軌跡に合致する。
|x/r+|y/r=1 ・・・(1)
式(1)において、rは下側タンク体12の上端部12aの半径であり、rは下側タンク体12の高さであり、mの値は例えば2.5である。
より詳しく説明すれば、鉛直上向きを正として中心軸Cをy軸に設定し、下側タンク体12の上端部12aを通る水平面上の直線であって、中心軸Cに直交する直線をx軸に設定したとき、中心軸Cを通る下側タンク体12の垂直断面形状は、上記の式(1)におけるy≦0の範囲で表される軌跡と合致する。
式(1)のmの値は、2.5に限られず、2<m<3を満たす定数であればいずれの値でもよい。mの値が2より大きいため、下側タンク体12の垂直断面形状は、タンク10の中心から斜め下方に向かって膨出した形状となっている。
上側タンク体13は、逆椀状であって、環状の下端部13aを有する。上側タンク体13の水平断面形状は、環状であって、中心軸Cを通る上側タンク体13の垂直断面形状は、下記の式(2)で表される軌跡に合致する。
|x/r+|y/r=1 ・・・(2)
式(2)において、rは上側タンク体13の下端部13aの半径であり、rは上側タンク体13の高さであり、nの値は例えば2.5である。
より詳しく説明すれば、鉛直上向きを正として中心軸Cをy軸に設定し、上側タンク体13の下端部13aを通る水平面上の直線であって、中心軸Cに直交する直線をx軸に設定したとき、中心軸Cを通る上側タンク体13の垂直断面形状は、上記の式(2)におけるy≧0の範囲で表される軌跡と合致する。
式(2)のnの値は、2.5に限られず、2<n<3を満たす定数であればいずれの値でもよい。nの値が2より大きいため、上側タンク体13の垂直断面形状は、タンク10の中心から斜め上方に向かって膨出した形状となっている。また、上側タンク体13の下端部13aの半径rは、下側タンク体12の上端部12aの半径rと同じ値である。
この実施形態において、下側タンク体12と上側タンク体13のそれぞれの開口部の半径rと、下側タンク体12の高さrと、上側タンク体13の高さrとは同じ長さである。すなわち、式(1)及び式(2)のr,r及びrは、r=r=rを満たしている。
タンクカバー31は、上甲板22に支持されている。タンクカバー31は、タンク10外側に上側タンク体13から所定の距離だけ離間して配置されており、上側タンク体13と同様の形状をしている。タンクカバー31は、上側タンク体13と異なる形状であってもよい。
以上説明したように、上記タンク10は、中心軸Cを通る下側タンク体12の垂直断面形状が、上記の式(1)で表される軌跡に合致する。図3に一点鎖線で示した従来の球形タンク40と比較しても分かるように、式(1)のmの値が2より大きいため、タンク10は、球形タンク40に比べて、タンク10の中心から斜め下方に向かって膨出した形状となる。これにより、タンク10と船体20(例えばインナーボトムプレート28やビルジホッパープレート29)との間のスペースを有効に利用して、タンク容量を増加させることができる。
また、式(1)のmの値が大きくなりすぎると、タンク10下部の形状が円筒状に近くなり、その結果、フラットな箇所を補強する骨材等が必要となる。しかし、式(1)のmの値を3より小さく設定しているため、補強材なしで又は少ない補強材で、液化ガスの圧力に耐えうるタンク構造が実現できる。また、式(1)で表される軌跡の曲率が連続的であるため、補強材が不要になる又は少なくなるという球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる。また、上述の利点以外に、構造解析が容易になり、信頼性の高い設計ができることや、方形タンク等に比べて、外表面を小さくでき、タンク10の内部への熱の侵入を小さくすることができること等の利点も享受した設計が容易にできる。
上記タンク10は、中心軸Cを通る上側タンク体13の垂直断面形状が、式(2)で表される軌跡に合致する。図3に一点鎖線で示した従来の球形タンク40と比較しても分かるように、式(2)のnの値が2より大きいため、タンク10は、球形タンク40に比べて、タンク10の中心から斜め上方に向かって膨出した形状となる。これにより、船橋21からの視認性及び液化ガス運搬船1Aの重心位置に関して許容される範囲で、タンク容量を増加させることができる。
また、式(2)のnの値が大きくなりすぎると、タンク10上部の形状が円筒状に近くなり、その結果、フラットな箇所を補強する骨材等が必要となる。しかし、式(2)のnの値を3より小さく設定しているため、補強材なしで又は少ない補強材で、液化ガスの圧力に耐えうるタンク構造が実現できる。また、式(2)で表される軌跡の曲率が連続的であるため、補強材が不要になる又は少なくなるという球形タンクの利点を享受した設計が容易にできる。また、上述の利点以外に、構造解析が容易になり、信頼性の高い設計ができることや、方形タンク等に比べて、外表面を小さくでき、タンク10の内部への熱の侵入を小さくすることができること等の利点も享受した設計が容易にできる。
この実施形態では、下側タンク体12と上側タンク体13のそれぞれの開口部の半径rと、下側タンク体12の高さrと、上側タンク体13の高さrとが同じ長さ(すなわち、r=r=r)となる。従って、横幅及び高さが従来の球形タンクとほぼ同じになる。このため、船体20については、従来の球形タンクと同様に設計することができる。
さらに、この実施形態では、式(1)のm及び式(2)のnの値は、いずれも2.5で、同じ値であるため、下側タンク体12と上側タンク体13とが同じ形状になり、タンク10の製造が容易になる。
図4は、上記タンク10の変形例であるタンク50を示す図である。図4に示すように、変形例としてのタンク50は、上側タンク体13と下側タンク体12との間に、上側タンク体13と下側タンク体12とを連結する鉛直方向に延びる円筒体51を有する。
図4に示すように、下側タンク体12の上端部12aと上側タンク体13の下端部13aとは、異なる水平面上に配置される。すなわち、式(1)と式(2)のそれぞれのx軸も異なる水平面上に位置する。より詳しく説明すれば、鉛直上向きを正として中心軸Cをy軸に設定し、下側タンク体12の上端部12aを通る水平面上の直線であって、中心軸Cに直交する直線をx軸に設定したとき、中心軸Cを通る下側タンク体12の垂直断面形状は、上記の式(1)におけるy≦0の範囲で表される軌跡と合致する。また、鉛直上向きを正として中心軸Cをy軸に設定し、上側タンク体13の下端部13aを通る水平面上の直線であって、中心軸Cに直交する直線をx軸に設定したとき、中心軸Cを通る上側タンク体13の垂直断面形状は、上記の式(2)におけるy≧0の範囲で表される軌跡と合致する。
タンク50の構成によれば、円筒体51の高さを大きくするほど、タンク50の液化ガス積載量を増加させることができる。但し、円筒体51の高さが大きくなると、船橋21からの視認性の悪化やタンク50の重心が上方に移動することによる液化ガス運搬船1Aの安定性の悪化を招くおそれがある。このため、円筒体51の高さは、船橋21からの視認性が十分に確保でき、且つ、液化ガス運搬船1Aの重心位置として許容される範囲で設定される。
上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施形態では、下側タンク体12と上側タンク体13のそれぞれの開口部の半径rと、下側タンク体12の高さrと、上側タンク体13の高さrとは同じ長さであったが、それぞれ異なる長さであってもよい。また、式(1)のr及びrの比率は、0.9≦r/r≦1.1を満たすことが好ましい。このように比率を設定することにより、式(1)の軌跡の曲率の変化が極端に大きくならないことから、下側タンク体12について、球形タンクの利点を更に享受した設計が可能になる。同様に、式(2)のr及びrの比率は、0.9≦r/r≦1.1を満たすことが好ましく、このように比率を設定することにより、式(2)の軌跡の曲率の変化が極端に大きくならないことから、上側タンク体13について、球形タンクの利点を更に享受した設計が可能になる。
また、上記実施形態では、式(1)のm及び式(2)のnの値は、同じ値であったが、異なる値であってもよい。なお、上述したように、式(1)のmは、2<m<3を満たす定数であれば、いずれの値でもよいが、例えば、式(1)のmは、下側タンク体12と船体20(例えばインナーボトムプレート28やビルジホッパープレート29)とが接触しないように、それらの間の距離を考慮して設定される。また、上記実施形態では、式(2)のnは、2<n<3を満たす定数であれば、いずれの値でもよいが、例えば、式(2)のnは、液化ガス運搬船1Aの安定性が保たれるように、タンク10の満載時における液化ガス運搬船1Aの重心位置を考慮して設定される。
また、上記実施形態において、タンク10,50の上側タンク体13と下側タンク体12のうちの一方タンク体の中心軸Cを通る垂直断面形状のみが、式(1)(但し2<m<3)で表される軌跡に合致するように構成されていてもよい。この場合、例えば、上側タンク体13及び下側タンク体12のうちの他方タンク体は、従来の球形タンクと同じ形状であってもよい。
1A 液化ガス運搬船
10,50 舶用液化ガスタンク
12 下側タンク体
12a 下側タンク体の上端部
13 上側タンク体
13a 上側タンク体の下端部
51 円筒体
下側タンク体の上端部の半径
下側タンク体の高さ
上側タンク体の高さ

Claims (7)

  1. 鉛直中心軸まわりに対称な圧力容器である舶用液化ガスタンクであって、
    下方に向かって開口する、下端部を有する上側タンク体と、
    上方に向かって開口する、上端部を有する下側タンク体とを含み、
    前記上側タンク体及び前記下側タンク体のうちの一方タンク体の前記中心軸を通る垂直断面形状が、下記の式(1)で表される軌跡に合致する、舶用液化ガスタンク。
    |x/r+|y/r=1 ・・・(1)
    但し、rは前記一方タンク体の前記上端部又は前記下端部の半径であり、rは前記一方タンク体の高さであり、mは2<m<3を満たす定数である。
  2. 前記上側タンク体及び前記下側タンク体のうちの他方タンク体の前記中心軸を通る垂直断面形状が、下記の式(2)で表される軌跡に合致する、請求項1に記載の舶用液化ガスタンク。
    |x/r+|y/r=1 ・・・(2)
    但し、rは前記他方タンク体の高さであり、nは2<n<3を満たす定数である。
  3. 式(1)及び式(2)のr,r及びrは、r=r=rを満たす、請求項2に記載の舶用液化ガスタンク。
  4. 式(1)のm及び式(2)のnは、m=nを満たす、請求項3に記載の舶用液化ガスタンク。
  5. 式(1)のr及びrが、0.9≦r/r≦1.1を満たす、請求項1〜4のいずれか1項に記載の舶用液化ガスタンク。
  6. 前記上側タンク体と前記下側タンク体との間に、前記上側タンク体と前記下側タンク体とを連結する鉛直方向に延びる円筒体を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の舶用液化ガスタンク。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の舶用液化ガスタンクを備える、液化ガス運搬船。
JP2015079008A 2015-04-08 2015-04-08 舶用液化ガスタンク及びそれを備える液化ガス運搬船 Expired - Fee Related JP6461686B2 (ja)

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