JP2016198248A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドラム式洗濯機において、低粘性流体と転動体を収容したバランサを有し、転動体を偏心荷重との相対位置が同位相から逆位相にすばやく移動させ、振動を抑制して短時間で回転数を上昇させる。
【解決手段】水平または傾斜した回転シャフト3aにより回転可能に支持されたドラム3と、ドラム3を回転駆動するモータ12と、ドラム3を収容する水槽2と、環状容器11に転動体9および低粘性流体10からなる移動体を収容してドラム3に配設されたバランサ8と、制御装置13とを備え、制御装置13は、ドラム3内の洗濯物18の偏心荷重の位置と転動体9との相対位置を検知する位置検知部を有するとともに、脱水工程におけるドラム3の回転起動時、共振回転数より低い回転数でドラム3が回転する際、位置検知部の検知により相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水平または傾斜した回転軸を有するドラム内で、洗濯物の洗い、すすぎ、および脱水が行われるドラム式洗濯機に関する。
水平または傾斜した回転軸を有するドラム式洗濯機は、脱水工程において、洗濯物がドラム内でアンバランスな状態になる場合がある。アンバランスな状態で脱水工程が行われた場合、ドラムの回転軸に偏った力が加わり、振動が発生する。振動の振幅は、ドラムの回転速度の2乗に比例して増大する。ドラムが振動すると、洗濯機本体が移動したり、騒音が激しいために所定の回転速度以上では運転することができなったりするなどの問題が発生する。
洗濯物のアンバランスによる振動を低減してこれらの問題を解決するために、従来のドラム式洗濯機においては、ドラムに自動的にアンバランスを解消するバランサ装置が設けられている。バランサ装置としては、移動体として粘性流体(一般的にはオイルまたは塩化カルシウム水溶液)を使用した流体バランサ装置や、移動体として転動体(一般的には金属球であり、以下、ボールとも称する)を使用したボールバランサ装置が知られている。
流体バランサ装置は、ドラムの円周に沿って、径方向に複数の層に分離して粘性流体を収納した環状容器が取り付けられたものである。環状容器の各層内には、外周面から内周面側に向かって複数の隔壁が形成され、隔壁と内周面との間に粘性流体の通路が形成されている。これにより、粘性流体の移動を隔壁により制限しながら、偏心荷重を生じさせるアンバランス体に対して粘性流体が自動的にアンバランスを打ち消す位置に移動する力学現象を利用したバランス装置である。流体バランサ装置は、粘性流体の粘性が低ければアンバランスを打ち消す位置に移動する速度が速く、アンバランスを短時間に解消することができる利点を有している。
また、ボールバランサ装置は、ドラムの円周に沿って取り付けられた環状容器内に、周方向に自由度をもつ複数のボールを備えている。ボールバランサ装置は、偏心荷重を生じさせるアンバランス体に対して自動的にボールがアンバランスを打ち消す位置に移動する力学現象を利用したバランス装置である。ボールバランサ装置は、粘性流体に比較してボール自体が重いため、大きなアンバランスが発生した場合でも、アンバランスを軽減することができる利点を有している。
また、バランサ装置において、ボールおよび粘性流体の両方の移動体が封入された構成も知られている。この構成により、流体バランサ装置の長所とボールバランサ装置の長所とを兼ね備えた構成を実現することができる。
さらに、水平または傾斜した回転軸を有するドラム式洗濯機においては、ドラムの前端側でアンバランスが生じる場合、および、ドラムの後端側でアンバランスが生じる場合がある。このため、ドラムの前端部および後端部それぞれにバランサ装置が配設されているものもある。
そして、脱水工程において、振動を低減するためにドラムの回転数の上昇を制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。図9は、従来のボールバランサを有した回転装置の速度プロファイル図である。ボールバランサ装置のボールは、ドラムが回転を開始して
共振回転数を通過する際に、アンバランス体の対向位置に移動しようとする。このときのボールの位置によっては、ボールが最大で360度移動することがあり、その移動により振動が大きくなる。これを防ぐため、特許文献1では、共振回転数以下で回転数を維持することで、アンバランスに対してバランサ装置の移動体が同相位置に配置される特性を生かし、ドラムの回転速度を共振回転速度より若干低い回転速度である第1回転速度まで上昇させ、この第1回転速度を一定時間保つ。その後、共振回転速度より高い回転速度まで上昇させるようにしてボールとアンバランス体とが対向位置となるように制御する。これにより、共振回転数を通過する際に、アンバランス体の対向位置に移動しようとするボールの移動距離を180度より小さく抑えることができ、振動を低減することができるものである。
特開2010−125083号公報
しかしながら、このようなドラム式洗濯機において、ドラムの回転数を共振回転数より若干低い回転数で維持することで、バランサ装置の移動体がアンバランス位置と同位相となるため最も大きなアンバランス状態となり、大きな振動を発生する可能性がある。また、ボールとアンバランス体との位相を検知し、共振回転速度の手前でボールとアンバランス体とが同位相となるように制御する場合、共振回転速度以下の回転速度において、ボールに作用する遠心力による摩擦力が重力に打ち勝って滑りが発生しないようにするために、ボールを500〜1000cSt程度の粘度が高い粘性流体に浸している。このため、ボールは早い移動ができない。したがって、ボールとアンバランス体とが対向位置となるように制御するために、ドラムの回転数をゆっくり上昇させなければならず、脱水工程におけるドラムの回転上昇に時間がかかるという課題がある。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、一般的な粘性流体よりも粘度が低い低粘性流体およびボールを移動体として使用し、低粘性流体の中の転動体の重力による滑りを利用して共振回転数を通過する時の振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができるドラム式洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のドラム式洗濯機は、水平または傾斜した回転シャフトにより回転可能に支持されたドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムを収容する水槽と、環状容器に移動体を収容して前記ドラムの前端部および後端部の少なくともいずれかに配設されたバランサと、前記モータの駆動を制御して洗濯運転を実行する制御装置と、を備えたドラム式洗濯機であって、前記バランサは、前記移動体として転動体および低粘性流体を有し、前記制御装置は、前記ドラムに収容される洗濯物の偏心荷重の位置と前記転動体の位置との相対位置を検知する位置検知部を有するとともに、脱水工程における前記ドラムの回転起動時、共振回転数より低い回転数で前記ドラムが回転する際、前記位置検知部の検知により前記相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させるように構成されたものである。
この構成により、ドラムの回転数が共振回転数より低い回転数において、転動体が環状容器内を滑ることにより、洗濯物による偏心荷重の位置と転動体の位置とが周期的な相対運動となる。制御装置は、偏心荷重と転動体との相対位置が同位相となったことを位置検知部で検知したタイミングで、回転数を上昇させて共振回転数を通過させる。このとき、
転動体は、低粘性流体の抵抗の小さい状態でアンバランスを打ち消す方向へ速やかに移動する。すなわち、同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へ転動体がすばやく移動することで、同位相時の振動が大きくなることなく、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
本発明のドラム式洗濯機は、バランサの転動体が低粘性流体の中で同位相からアンバランスを打ち消す逆位相の位置にすばやく移動するため、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の内部の概略構成を示す側面断面図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機のドラムの概略構成を示す透視図 (a)本実施の形態におけるドラム式洗濯機のドラムに設けられたバランサの断面図、(b)(a)に示されたバランサの直径方向断面図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機のバランサの転動体および低粘性流体の動作を説明する概略図 (a)本実施の形態におけるドラム式洗濯機のバランサの転動体と偏心荷重の相対位置が逆位相の状態を示す図、(b)本実施の形態におけるドラム式洗濯機のバランサの転動体と偏心荷重の相対位置が90度位相の状態を示す図、(c)本実施の形態におけるドラム式洗濯機のバランサの転動体と偏心荷重の相対位置が同位相の状態を示す図 本実施の形態におけるドラム式洗濯機の脱水工程の回転起動時のフローチャート (a)本実施の形態におけるドラム式洗濯機の脱水工程の回転起動時の回転数と洗濯槽の振動値の時間特性を示す図、(b)(a)の共振回転数以下における時間特性を示す詳細図 本実施の形態との比較として、偏心荷重と転動体との相対位置が逆位相の状態のときにドラムの回転数を上昇させた場合の洗濯槽の振動値の時間特性を示す図 従来のボールバランサを有した回転装置の速度プロファイル図
第1の発明のドラム式洗濯機は、水平または傾斜した回転シャフトにより回転可能に支持されたドラムと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記ドラムを収容する水槽と、環状容器に移動体を収容して前記ドラムの前端部および後端部の少なくともいずれかに配設されたバランサと、前記モータの駆動を制御して洗濯運転を実行する制御装置と、を備えたドラム式洗濯機であって、前記バランサは、前記移動体として転動体および低粘性流体を有し、前記制御装置は、前記ドラムに収容される洗濯物の偏心荷重の位置と前記転動体の位置との相対位置を検知する位置検知部を有するとともに、脱水工程における前記ドラムの回転起動時、共振回転数より低い回転数で前記ドラムが回転する際、前記位置検知部の検知により前記相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させるように構成されたものである。
この構成により、ドラムの回転数が共振回転数より低い回転数において、転動体が環状容器内を滑ることにより、洗濯物による偏心荷重の位置と転動体の位置とが周期的な相対運動となる。制御装置は、偏心荷重と転動体との相対位置が同位相となったことを位置検知部で検知したタイミングで回転数を上昇させて共振回転数を通過させる。このとき、転動体は、低粘性流体の抵抗の小さい状態でアンバランスを打ち消す方向へ速やかに移動する。すなわち、同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へ転動体がすばやく移動することで、同位相時の振動が大きくなることなく、共振回転数を通過するときに振動を抑制す
るとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
第2の発明のドラム式洗濯機は、特に第1の発明において、前記バランサは、前記環状容器の内部に前記低粘性流体の流速による抗力を発生する抵抗体を備え、共振回転数より低い回転数で、前記偏心荷重の位置と前記転動体の位置とが相対的にズレを持ちながら周期的な相対運動となるように構成されたものである。
この構成により、ドラムの回転数が共振回転数より低い回転数において、抵抗体によって低粘性流体の流速による抗力が発生し、比重が大きい転動体が滑りやすい低粘性流体の中にあっても、重力に勝って環状容器内を滑りながら回動し始め、洗濯物による偏心荷重の位置に対して転動体の位置が遅れて相対的にズレを持ちながら周期的な相対運動となる。制御装置は、偏心荷重と転動体との相対位置が同位相となったことを位置検知部で検知したタイミングで、回転数を上昇させて共振回転数を通過させる。このとき、転動体は、低粘性流体の抵抗の小さい状態でアンバランスを打ち消す方向へ速やかに移動する。すなわち、同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へ転動体がすばやく移動することで、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。さらに、比重が大きい転動体を利用することができることで、より大きな偏心荷重に対してもアンバランスを打ち消すことができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、前記低粘性流体は、粘度が1cSt〜10cStとなるように設定されたものである。この構成により、転動体は、低粘性流体の中で滑りやすく抵抗が小さいため、すばやく移動することができる。
第4の発明は、特に第1〜第3のいずれかの発明において、前記バランサは、共振回転数より低い回転数でドラムが回転する際に、前記転動体に作用する遠心力による摩擦力よりも前記転動体に作用する重力が勝って転動体は回動せず、かつ、所定の回転数まで上昇したときには、前記低粘性流体の流速による抗力だけ、または前記抗力と前記摩擦力との合成力が重力に勝って前記転動体が回動するように構成されたものである。この構成により、ドラムの回転数が共振回転数より低い回転数において、環状容器内の転動体が、滑りによってドラムの回転より遅く回動し、洗濯物による偏心荷重の位置と相対的にズレを持ちながら周期的な相対運動となるようにすることができる。
第5の発明は、特に第1〜第4のいずれかの発明において、前記位置検知部は、振動検知部を含んで構成されたものである。この構成により、周期的に洗濯物による偏心荷重と転動体とが相対的にずれることで、同位相となった時に振動値が極大値を示し、逆位相となった時に振動値が極小値を示すことから、振動値の極大値を検知することで同位相のタイミングを容易に判定することができる。
第6の発明は、特に第1〜第4のいずれかの発明において、前記位置検知部は、前記モータの電流を検知する電流検知部を含んで構成されたものである。この構成により、モータ駆動回路の電流を利用し、その電流の変化に応じて偏心荷重の位置と転動体の位置との相対位置を検知することで同位相のタイミングを容易に判定することが可能であり、位置検知部を安価に構成することができる。
第7の発明は、特に第1〜第6のいずれかの発明において、前記位置検知部の出力の変化が極大値となった場合に同位相と判定するものである。この構成により、偏心荷重と転動体の相対位置が位置検知部の極大値が同位相位置と判定できることで、短時間かつ容易に振動を抑制することができる。
第8の発明は、特に第2〜第7のいずれかの発明において、前記抵抗体は、前記環状容
器のいずれかの内面に、前記転動体に接触しないように設けられた突起体により構成されたものである。この構成により、粘性流体の流速による抗力を容易に発生させることができ、低粘性流体であっても転動体を回動させることができる。
第9の発明は、特に第1〜第8のいずれかの発明において、前記低粘性流体は、増粘剤を含んで構成されたものである。この構成により、低粘性流体の粘度を高めつつ、転動体の環状容器内での移動を促進することができ、共振回転数を通過するときに転動体の移動をよりすばやくおこなうことで、振動を抑制して短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
第10の発明は、特に第1〜第9のいずれかの発明において、前記低粘性流体は、塩化カルシウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液で構成されたものである。この構成により、これらの水溶液は氷点が低い不凍液であるので、気温が低い環境でも凍ることなく対応できる。また、使用環境の温度変化が大きい場合でも粘性変化の幅が小さく、転動体の移動回転数に及ぼす影響を最小限にすることができ、使用環境に温度変化があっても安定した転動体の回動開始回転数を設定することができる。さらに、不凍液としては安価であり経済性に優れている。
第11の発明は、特に第1〜第10のいずれかの発明において、前記転動体は、球体にゴムなどの柔軟性のある材料でコーティングされたボールとして構成されたものである。この構成により、環状容器と転動体とが接触したときの摩擦力を大きくすることができるとともに、アンバランスの補正量を大きくすることができる。これによって、低粘性流体においても共振回転数以下の回転数で転動体の回動開始回転数を設定することができ、共振回転数での振動拡大への影響を抑制できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本案が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の内部の概略構成を示す側面断面図である。本体1の内部には、有底円筒状の水槽2が収容されている。水槽2は、バネ24とダンパ19によって弾性的に支持されている。水槽2の内部には、有底円筒状のドラム3が収容されている。本体1の正面側に、水槽2の開口部2aとドラム3の開口部3bが設けられ、水槽2の開口部2aを開閉自在に閉塞する扉21が設けられている。ドラム3は、ドラム3を支持する回転シャフト3aが実質的に水平方向(水平方向を含む)となるように配設されている。なお、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例えば、衣類等の洗濯物18の取り出し易さ、および、洗浄時の節水性を考慮して、ドラム3が傾斜するように、回転シャフト3aが正面側から底面側に向けて下向きに傾斜するように構成されてもよい。
ドラム3の内部には、ドラム3の回転に伴って洗濯物18を持ち上げて落とすことができるバッフル7が設けられている。ドラム3が回転することにより、バッフル7によって持ち上げられた洗濯物は、ドラム3の上部から水面に叩きつけられ、叩き洗いとしての機械力によって洗浄がなされる。ドラム3の円筒面には、全周に多数の透孔20が設けられている。透孔20を介して水槽2からドラム3内に通水および通気することができる。
水槽2の開口部2aは、その口縁に環状のシール材(図示せず)が装着されている。シール材の前面側は、扉21の背面側に当接して密閉し、上下、左右、および前後方向に揺動する水槽2の開口部2aが動いた場合でも、シール材が変形して扉21の背面側を押圧するので、密閉性が維持される。
また、ドラム3を駆動するモータ12が水槽2の下側に設けられている。モータ12は、プーリ5とベルト6を介してドラム3の後部の回転シャフト3aに設けられたプーリ4に回転動力を加えることにより、ドラム3を水槽2内で回転させる。ドラム3の回転時における水槽2の振動値を計測する振動検知部40は、水槽2の上部前方に設けられている。制御装置13は、本体1内の下部に設けられている。制御装置13は、振動検知部40などの検知部を含み、これらの検知部からの入力に基づいてモータ12の駆動を制御したり、給排水装置(図示せず)を制御したりして、使用者の運転設定に基づいて洗い工程、すすぎ工程、脱水工程などの一連の洗濯運転を実行する。
図2は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機のドラム3の概略構成を示す透視図である。ドラム3の開口部3b側を前端部、開口部3bの反対側を後端部とすると、前端部にバランサ8が設けられている。バランサ8は、環状容器11で構成されており、環状容器11の内部に、転動体9および低粘度の液体である低粘性流体10が移動体として収容されている。転動体9は、金属などの球体の表面にゴムなどの柔軟性のある材料でコーティングをされたボールで構成されている。この構成により、環状容器と転動体とが接触したときの摩擦力を大きくすることができるとともに、アンバランスの補正量を大きくすることができる。
図3(a)は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機のドラム3に設けられたバランサ8の断面図である。図3(a)には、バランサ8の突起体29の要部拡大断面図も示す。図3(b)は、(a)に示されたバランサ8の直径方向断面図である。
図3(a)、(b)に示されるように、バランサ8の環状容器11の内部には、内周面25と外周面26との間に、転動体9と、増粘剤を含む低粘性流体10とが、移動体として全周を移動できるように収容されている。特に、図3(b)に示されるように、環状容器11の内周面25側には、回転シャフト3a方向の片側に、複数の突起体29が全周にわたって設けられている。これらの突起体29は、低粘性流体10に抗力を発生させる抵抗体である。内周面25の突起体29が形成されていない平坦面は、転動体9の半径よりも高く形成されている。また、突起体29は、内周面25の突起体29が形成されていない平坦面から突出しないように形成されている。これにより、転動体9が突起体29に接触しないように構成されている。
突起体29は、鋸歯状に形成されている。突起体29の一方の面は、法線に対して鋭角に形成され、他方の面は、法線に対して鈍角に形成され、中央部分がやや高くなるような緩やかな曲線に形成されている。ドラム3の前端部に配設されたバランサ8は、ドラム3が脱水工程時のドラム3の正回転方向C1に回転すると、低粘性流体10が集まっているドラム3の下方位置で突起体29間の空間により低粘性流体10を掬い上げながら回転する。このとき、突起体29の回転方向側の面29aは、低粘性流体10を押して移動させるように作用する。この構成により、低粘性流体10の流速による抗力を容易に発生させることができ、比重が大きい転動体9が低粘性流体10の中にあっても、重力に勝って回動させることができるようになる。
図4は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機のバランサ8における転動体9および低粘性流体10の動作を説明する概略断面図である。ここでは、転動体9は、比重が大きい鉄球にEPDM(Ethylene Propylene Diene Monomer)のゴムコーティングを施したボールで硬度は70度である。また、低粘性流体10は、塩化カルシウム水溶液に、転動体9の移動を促進するための増粘剤(ベントナイト)を添加して構成した場合を説明する。なお、塩化カルシウム水溶液の粘度は約4cStであり、増粘剤を含んだ低粘性流体10の粘度は5cSt〜6cStである。
本実施の形態において、転動体9が環状容器11内で回動を開始する回転数(回動開始回転数)とは、バランサ8の内部に収容された転動体9が、ドラム3の回転数の上昇に伴って、バランサ8の環状容器11の上部に移動し、環状容器11の最上部を越えて回動を開始する回転数をいう。
図4は、正面から見た、脱水工程におけるドラム3の様子を示している。図4において、(a)には、停止しているドラム3の前端部に配設されたバランサ8の状態が示されている。ドラム3が停止している状態では、転動体9と低粘性流体10は、ドラム3の底部に偏っている。このとき、偏心荷重である洗濯物18も底部に偏った状態となっている。図4において、中央(b)には、ドラム3が正回転方向C1に、例えば、120rpmで回転している状態が示されている。このとき、洗濯物18は、ドラム3の内面に張り付いてドラム3と一緒に回転している。
ドラム3が停止状態から回転を開始すると、ドラム3の回転数の上昇に伴って、バランサ8の環状容器11内の低粘性流体10は低粘性であるため、遠心力により環状容器11の外周側に移動する。また、低粘性流体10は、環状容器11の内面との摩擦抵抗および突起体29の作用により、ドラム3の回転方向側に移動し、偏った状態となる。ドラム3の回転数が上昇すると、やがて、環状容器11内の低粘性流体10は、遠心力により環状容器11の最上部を越えて環状容器外周に張り付いた状態となる。
転動体9は、低粘性流体10よりも質量が大きいため、環状容器11の内面の摩擦抵抗と、低粘性流体10の流速による抗力によってドラム3の回転方向側へ移動する。しかし、転動体9は、低粘性流体10よりも質量が大きいため、ドラム3の120rpmの回転数による遠心力では、環状容器11の最上部を越えて移動する状態にはならず、環状容器11内で回転方向側へ偏って滑っている状態となっている。すなわち、転動体9に作用する遠心力による摩擦力よりも転動体9に作用する重力が勝って転動体9は回動していない。
図4において、(c)には、ドラム3の回転数がさらに上昇し、ドラム3が正回転方向C1に、例えば、140rpmで回転している状態が示されている。ドラムの回転数の上昇に伴って、環状容器11内の低粘性流体10は、遠心力による摩擦抵抗および突起体29の作用によって移動速度が増大し、環状容器11の外周にさらに広がった状態となる。また、低粘性流体10に対する突起体29の作用がさらに強くなるため、低粘性流体10は、環状容器11の外周部のほぼ全周にわたって張り付いた状態となる。
転動体9は、遠心力によるバランサ8の環状容器11の内面の摩擦抵抗、および、低粘性流体10の流速による抗力によって、環状容器11の最上部に向かって押し上げられ、環状容器11の最上部を越えて回動を開始する。本実施の形態では、140rpmの回転数以上では、転動体9が環状容器11の最上部を連続的に越えて回動し、環状容器11と共回りの状態となる。ただし、低粘性流体10により滑りが発生するため、転動体9は環状容器11からやや遅れた回転数で回動する共回りの状態となる。このように、本実施の形態では、バランサ8の転動体9は、ドラム3の回転数が140rpm以上の状態で回動を開始するように設定されている。すなわち、所定の回転数まで上昇したときには、低粘性流体10の流速による抗力だけ、またはその抗力と摩擦力との合成力が重力に勝って転動体9が回動するように構成されている。
さらに、図5(a)〜(c)は、ドラム3が140rpmの回転数を超えて、かつ共振回転数以下の、例えば170rpmで回転している状態で、バランサ8の転動体9が遅れて回動し、洗濯物18の偏心荷重との相対位置が変化している状態を示している。なお、
本実施の形態では、同位相(0度位相)、90度位相、逆位相(180度位相)および270度位相などと説明しているが、それぞれの角度位置について、厳密にその角度にあることを規定しているものではなく、転動体9の重心がその近傍にあることを示すものである。
図5(a)は、ドラム3が正回転方向C1に回転している場合に、洗濯物18の偏心荷重と転動体9の相対位置が逆位相(180度位相)にあることを示している。図5(b)は、転動体9がドラム3の回転より遅れて回転しているために、図5(a)の逆位相から相対位置が90度位相までズレている状態を示している。さらに図5(c)は、図5(b)の90度位相から相対位置が同位相(0度位相)までズレている状態を示している。さらに遅れている場合は、図5(b)の90度位相の逆の位置である270度位相となり、さらに遅れると図5(a)の逆位相に戻り、このような変化が繰り返される。
この状態は、洗濯物18の偏心荷重に対して、転動体9が遅れた状態で回転しているために周期的に相対位置が変化する状態を示している。これは、ドラム3の回転により転動体9へ遠心力が加わるが、バランサ8の外周内面と転動体9との間に発生する摩擦力が、持ち上げられる転動体9に重力が加わる位置において重力が摩擦力より上回って滑るために、ドラム3の回転より遅れる方向にズレた状態で転動体9が回転することによる。本実施の形態において、転動体9の遅れは、例えば、ドラム3が5回転する間に転動体9は4回転する程度である。すなわち、ドラム3が5回転するごとに同じ状態が繰り返される。
図6は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の脱水工程の回転起動時のフローチャートである。制御装置13は、脱水工程を開始し(STEP1)、ドラム3の回転数を上昇させる(STEP2)。制御装置13は、一定回転数(例えば、120rpm)を維持し、転動体9がドラム3と共回りせず、バランサ8の底部に偏った状態で、洗濯物18の偏心荷重による振動のみが発生している状態でのアンバランス検知工程を行う(STEP3)。この状態では、転動体9はドラム3の振動に影響せず、洗濯物18の偏った偏心荷重による振動のみが発生している。制御装置13は、このアンバランス検知工程において、振動検知部40からの入力に基づいてドラム3内の洗濯物18による偏心荷重の位置および量を判定する。
その結果、所定の条件が満たされた場合は脱水起動を進めて回転数を上昇させる(STEP4)。もし、所定の条件が満たされない場合、アンバランス解消の動作を行ったあと、再度アンバランス検知工程を行う。また、脱水起動後のドラム3の回転数毎に設けられた振動検知部40の振動値の閾値を、アンバランス検知工程の判定に応じて区分する動作を行う。
なお、制御装置13は、振動値を常に振動検知部40で計測し、異常がないことを監視している。また、制御装置13は、振動検知部40により計測した振動の変化で偏心荷重と転動体9との相対位置を検知する位置検知部を構成している。
アンバランス検知工程で所定の条件が満たされた場合、制御装置13は、ドラム3の回転数を共振回転数より若干低い回転数(例えば、170rpm)まで回転数を上昇させる(STEP4)。そして、その回転数で同位相判定工程を行う(STEP5)。同位相判定工程では、洗濯物18による偏心荷重と転動体9との相対位置を位置検知部により検知し、同位相となるタイミングを判定する。同位相となるタイミングの判定は振動検知部40の入力を利用するが、詳細については後述する。そして、同位相と判定した場合(STEP5のYes)、即座に共振回転数を超える回転数まで上昇させる(STEP6)。
このように、同位相の状態からすばやく回転数を上昇させて共振回転数を通過すること
で、逆位相へ転動体9が移動する。このとき、環状容器11に収容された低粘性流体10の粘性が低いため転動体9への抵抗が小さく、転動体9は位相状態から逆位相へ短時間で移動することができる。このように、転動体9が同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へすばやく移動することで、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
なお、転動体9が図5(a)〜(c)のように環状容器11の内部のどこかに偏った状態ではなく、全周に広がって重心が分散した状態になっていると、同位相状態を検知できない。本実施の形態では、しばらく回転数を維持しても、同位相が検知できない場合は、所定のタイムアウト時間を設け、一旦回転数を低下させ、あらためて回転数上昇をおこなう(STEP5のNo)。
また、本実施の形態では、共振回転数が190rpm〜250rpmの間としている。転動体9の動作は、理論的には、アンバランスを引き起こす偏心荷重位置に対して、共振回転数より若干低い回転数(例えば、170rpm)では同位相にあり、共振回転数初期では偏心荷重位置に対して90度位相にあり、共振回転数後期では逆位相である180度位相に移動することが知られている。
しかしながら、実際には、共振回転数を通過したあと、環状容器11内の転動体9は、回転数の上昇による遠心力の増大により、必ずしも同位相から180度位相まで確実に移動できるとは限らない。このため、共振回転数を通過したあとも完全な180度位相とならない状態で回転数上昇をおこなうことがある。本実施の形態では、この状況を改善するために、共振回転数よりも若干高い回転数で回転数を維持し、転動体9を移動させるバランス改善工程を行う。
制御装置13は、バランス改善工程において、共振回転数より若干高い回転数(例えば、300rpm)を維持する。その間、振動検知部40により振動値を一定周期毎に計測する(STEP7)。次に、振動値の変化を測定する振動値変化判定を行う(STEP8)。ここで、振動値の変化に応じて、回転数の維持を止めて即座に回転数を上昇させるか、または、そのまま回転数の維持を継続するか、を判定する。
例えば、STEP7において、1秒間隔で振動値を測定した場合、1秒間隔の最小値と1秒前の値である前回値とを常に更新し、保持する。STEP8の判定において、最小値から所定値以上上昇した場合、または、前回値から所定値以上上昇した場合、には(STEP8のYes)、回転数の維持を即座に止め、回転数を上昇させる(STEP10)。
また、STEP8の判定において、振動値が最小値および前回値を超えないで、振動値が一定状態で維持もしくは低下した場合には(STEP8のNo)、そのまま回転数を維持する。その状態を所定時間だけ継続し(STEP9のNo)、振動を計測するSTEP7と振動値変化判定工程(STEP8)を繰返す。所定時間が経過した場合(STEP9のYes)、回転数を上昇させる(STEP10)。制御装置13は、脱水工程におけるドラム3の定常回転数まで回転数を上昇させ(STEP10)、その後、所定の条件を満足すれば脱水工程を終了する(STEP11)。
次に、図7を用いて、図6に示されたフローチャートに従って脱水工程が実行されたときの回転数と振動値を具体的に説明する。図7(a)は、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の脱水工程の回転起動時の回転数と洗濯槽の振動値の時間特性を示す図である。図7(b)は、(a)の共振回転数以下における時間特性を示す詳細図である。図7(a)、図7(b)において、水槽の振動変化が振動値U1として示され、ドラム3の回転数変化が回転数値U2として示される。
脱水工程が開始され、ドラム3の回転数が120rpmにおいて、アンバランス検知工程が行われる。回転数が、共振回転数より低い170rpmに上昇すると、同位相判定工程が行われる(時間T1)。そして、判定に基づいて回転数が共振回転数より高い300rpmまで上昇するが、共振回転数(190rpm〜250rpm)を通過した際にも振動値が抑制されている。300rpmで所定時間だけバランス改善工程が実行され(時間T2)、その後、定常回転数(例えば、900rpm)まで上昇する。振動値U1は、バランス改善工程において徐々に低下し、定常回転数に達するまでに、さらに低下している。
ここで、ドラム3が120rpm〜170rpmで回転している間、振動値U1は極大値と極小値を繰り返しながら徐々に大きくなっている。これは、洗濯物18の偏心位置と転動体9との相対位置が変化しているためであり、同位相で極大値を示し、逆位相で極小値を示す。したがって、制御装置13は、同位相判定工程で、振動検知部40により振動値U1の変化を計測し、位置検知部として極大値を検知することで同位相であることを判定することができる。
具体的には、ドラム3の回転数が170rpmにおいて、振動検知部40の振動値S0の極大値を示したあと、振動値S01の極小値を示している。その後、振動値S1まで上昇し、振動値S1直後に振動値が低下した場合、制御装置13は、振動値S1を極大値で転動体9が同位相であると判定する。その場合、制御装置13は、即座にモータ12の回転数、すなわちドラム3の回転数を上昇させる。これにより、共振回転数を通過するときに短時間で振動を抑制することができる。
さらに、制御装置13は、回転数を上昇して共振回転数を超えた300rpmで回転数を維持し、バランス改善工程を行う。これにより、環状容器11内の転動体9は、振動値がさらに減少する最適位置へ移動する。その後、時間T2が経過した後、回転数をさらに上昇し、定常回転数まで上昇すると、振動は振動値Laまで低下した状態に抑制することができる。
以上、説明したように、本実施の形態のドラム式洗濯機は、水平または傾斜した回転シャフト3aにより回転可能に支持されたドラム3と、ドラム3を回転駆動するモータ12と、ドラム3を収容する水槽2と、環状容器11に移動体を収容してドラム3の前端部に配設されたバランサ8と、モータ12の駆動を制御して洗濯運転を実行する制御装置13と、を備えたドラム式洗濯機であって、バランサ8は、移動体として転動体9および低粘性流体10を有するとともに、環状容器11の内部に低粘性流体10の流速による抗力を発生する突起体29を備え、制御装置13は、ドラム3に収容される洗濯物18の偏心荷重位置と転動体9との相対位置を検知する位置検知部を有するとともに、脱水工程におけるドラム3の回転起動時、共振回転数より低い回転数でドラム3が回転する際、位置検知部の検知により相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させるように構成されたものである。
この構成により、ドラム3の回転数が共振回転数より低い回転数において、転動体9が環状容器11内を滑ることにより、洗濯物18による偏心荷重の位置と転動体の位置とが周期的な相対運動となる。制御装置13は、偏心荷重と転動体9との相対位置が同位相となったことを位置検知部で検知したタイミングで回転数を上昇させて共振回転数を通過させる。このとき、転動体9は、低粘性流体10の抵抗の小さい状態でアンバランスを打ち消す方向へ速やかに移動する。すなわち、同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へ転動体9がすばやく移動することで、同位相時の振動が大きくなることなく、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることがで
きる。
また、突起体29によって低粘性流体10の流速による抗力が発生し、比重が大きい転動体9が滑りやすい低粘性流体10の中にあっても、重力に勝って環状容器11内を滑りながら回動することができる。
そして、このバランサ8は、ドラム3の回転数が共振回転数以下で回転し、かつバランサ8の転動体9が環状容器11とともに回動している状態で、回転数が低いために遠心力が小さく、転動体9が遅れて洗濯物18の偏心荷重との相対位置が常にずれて移動している状態となっていることにより、周期的に同位相から90度位相、さらに逆位相、さらに270度位相、再び同位相を繰り返し発生するものである。また、環状容器11内の低粘性流体10が低粘度であることにより、転動体9が短時間に180度の逆位相へ移動することができるものである。そして、制御装置13は、共振回転数より低い回転数で位置検知部の検知により、洗濯物18の偏心荷重位置と転動体9との相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させるものである。
その結果、転動体9の逆位相への移動を最小限にし、転動体9は、低粘性流体10の抵抗の小さい状態でアンバランスを打ち消す方向へ速やかに移動する。すなわち、同位相からアンバランスを打ち消す逆位相へ転動体9がすばやく移動することで、共振回転数を通過するときに振動を抑制するとともに、短時間でドラムの回転数を上昇させることができる。
また、共振回転数を通過後、回転数上昇により転動体9にかかる遠心力が増大することで、転動体9は移動しにくくなり、完全に逆位相の状態まで到達しない場合がある。しかし、低粘性流体10により、ドラム3の回転の振動による加振力により徐々に移動することができ、徐々に逆位相まで移動することによって、さらに振動値を低下させることができる。
さらに、その振動値が低下している状態で定常回転数まで回転数を上昇させることで、転動体9はさらにアンバランスを打ち消す位置に移動する距離が短いため、低振動となるとともに、さらに遠心力により転動体9が移動できない状態となって振動値Laの状態で維持され、低振動を実現することができる。
ちなみに、図8は、本実施の形態との比較として、偏心荷重と転動体9との相対位置が逆位相の状態のときにドラム3の回転数を上昇させた場合の水槽2の振動値の時間特性を示す図である。図8に示されるように、洗濯物18の偏心荷重の位置と転動体9との相対位置が逆位相となり、振動値S12が極小値となる状態の直後の振動値S2から回転数を上昇させている。この場合、転動体9は、振動が大きくなる同位相を通過して逆位相へ移動することとなり、そのときに振動値H2のように極端に大きな振動を発生することとなった。このように振動が大きくなり、所定の上限振動値L1を超過した場合、制御装置13は、脱水起動を最初から行う必要があり、脱水工程を長時間化させることとなる。したがって、本実施の形態のように、共振回転数より低い回転数で同位相を判定して回転数を上昇することで、共振回転数を通過するときに振動を抑制することができ、脱水時間の長時間化を抑制できる。
なお、本実施の形態では、位置検知部は、振動値の変化を検知して同位相判定を行う例を示しているが、これに限られるものではない。同位相を判定できる他の方法として、例えば、ドラムを駆動するモータの電流値を検知する電流検知部を設け、電流値の変化を検知して行うことも可能である。この場合、同位相時は振動が大きくなることで負荷トルク
が大きくなるため、電流の増加を検知することで、同位相判定をおこなうことができる。また、水槽に設けられた振動検知部に替えて加速度検知部を設け、加速度の変化を検知しても可能である。さらに、転動体が鉄球である場合、水槽に設けられたセンサ(例えば、光電センサや金属センサなど)で転動体の位置を検知する方法であっても可能である。
また、共振回転数より低い回転数について、120rpm、140rpm、170rpmなどを例示して説明しているが、この数値に限られるものではない。さらに、水槽、ドラムおよび洗濯機本体などの構成によっても共振回転数は変化するため、それぞれの共振回転数に応じて、それより低い回転数で判定することで本実施の形態と同様の効果が得られる。
また、バランサの低粘性流体として塩化カルシウム水溶液を例示しているが、塩化ナトリウム水溶液(すなわち塩水)であってもよい。これらの水溶液は氷点が低い不凍液であり、気温が低い環境でも凍ることなく対応できる。実使用においては不凍液が望ましいが、使用条件によってはこれに限られるものではなく、粘度の低い粘性流体であれば、振動抑制については同様の効果を得ることができる。さらに、不凍液としては安価であり経済性に優れている。また、増粘剤についてもベントナイトに限られるものではない。
さらに、低粘性流体の粘度を5cSt〜6cStとして説明したが、これに限られるものではなく、例えば、水を含む1cSt〜10cSt程度の液体でもよく、転動体が速やかに移動できる粘度であればよい。この構成により、転動体は、低粘性流体の中で滑りやすく抵抗が小さいため、すばやく移動することができる。なお、粘度が高いほど、共振回転数以下の回転数から共振回転数を通過するときに転動体が移動しにくいため、逆位相への移動に時間を要したり、移動のための加振力を必要としたりすることがあり、振動の抑制が低下して時間がかかるようになる場合がある。
また、転動体の中心となる球体として、鉄球を例示したが、ガラス球、ゴム球などを用いてもよい。比重や重量、大きさや数量など、必要に応じて選択できる。さらに、転動体表面のコーティング材として、EPDMのほか、シリコンゴム、ナイロン、ウレタン、ポリエチレンなど、バランサ8の環状容器内面と転動体表面との間で摩擦を発生させる材料で、流体との接触における化学的性質などに問題がなければ、任意の材料を用いてもよい。
また、ドラムの前端部にバランサを設けた場合を例示したが、バランサは、後端部のみや、前端部と後端部の両方に設けられてもよい。また、転動体は、球体を例示したが、バランサの環状容器内を自在に移動することが可能な形状であれば、円筒形など他の形状であってもよい。
本発明にかかるドラム式洗濯機は、ドラムにバランサを備えて脱水工程における回転起動時の振動が大きくなることを抑制し、脱水時間の長時間化を防止することができることから、家庭用、業務用のドラム式洗濯機やドラム式洗濯乾燥機のほか、高速に回転するクリーニング装置などに有用である。
1 本体
2 水槽
3 ドラム
8 バランサ
9 転動体(移動体)
10 低粘性流体(移動体)
11 環状容器
12 モータ
13 制御装置
18 洗濯物
29 突起体(抵抗体)

Claims (11)

  1. 水平または傾斜した回転シャフトにより回転可能に支持されたドラムと、
    前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記ドラムを収容する水槽と、
    環状容器に移動体を収容して前記ドラムの前端部および後端部の少なくともいずれかに配設されたバランサと、
    前記モータの駆動を制御して洗濯運転を実行する制御装置と、を備えたドラム式洗濯機であって、
    前記バランサは、前記移動体として転動体および低粘性流体を有し、
    前記制御装置は、
    前記ドラムに収容される洗濯物の偏心荷重の位置と前記転動体の位置との相対位置を検知する位置検知部を有するとともに、
    脱水工程における前記ドラムの回転起動時、共振回転数より低い回転数で前記ドラムが回転する際、前記位置検知部の検知により前記相対位置を同位相と判定した場合に、共振回転数より低い回転数から共振回転数を超える回転数まで上昇させるように構成されたことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 前記バランサは、
    前記環状容器の内部に前記低粘性流体の流速による抗力を発生する抵抗体を備え、
    共振回転数より低い回転数で、前記偏心荷重の位置と前記転動体の位置とが相対的にズレを持ちながら周期的な相対運動となるように構成された請求項1に記載のドラム式洗濯機。
  3. 前記低粘性流体は、粘度が1cSt〜10cStとなるように設定された請求項1または2に記載のドラム式洗濯機。
  4. 前記バランサは、共振回転数より低い回転数でドラムが回転する際に、前記転動体に作用する遠心力による摩擦力よりも重力が勝って転動体は回動せず、かつ、所定の回転数まで上昇したときには、前記低粘性流体の流速による抗力だけ、または前記抗力と前記摩擦力との合成力が重力より勝って前記転動体が回動するように構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  5. 前記位置検知部は、振動検知部を含んで構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  6. 前記位置検知部は、前記モータの電流を検知する電流検知部を含んで構成された請求項1〜4のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  7. 前記位置検知部の出力の変化が極大値となった場合に同位相と判定する請求項1〜6のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  8. 前記抵抗体は、前記環状容器のいずれかの内面に、前記転動体に接触しないように設けられた突起体により構成された請求項2〜7のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  9. 前記低粘性流体は、増粘剤を含んで構成された請求項1〜8のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  10. 前記低粘性流体は、塩化カルシウム水溶液または塩化ナトリウム水溶液で構成された請求項1〜9のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
  11. 前記転動体は、球体にゴムなどの柔軟性のある材料でコーティングされたボールとして構成された請求項1〜10のいずれか1項に記載のドラム式洗濯機。
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