JP2016196421A - 化粧料組成物 - Google Patents
化粧料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016196421A JP2016196421A JP2015076675A JP2015076675A JP2016196421A JP 2016196421 A JP2016196421 A JP 2016196421A JP 2015076675 A JP2015076675 A JP 2015076675A JP 2015076675 A JP2015076675 A JP 2015076675A JP 2016196421 A JP2016196421 A JP 2016196421A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- mass
- cosmetic composition
- glucan
- zinc
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Abstract
Description
しかし、ヒアルロン酸類は曳糸性があり、べとつきが強く使用感に問題がある点がしばしば指摘されている。また、ヒアルロン酸類を含有する水溶液では、経時的な分解によりヒアルロン酸類の分子量が小さくなり粘度が低下してしまうことが知られ、その結果、製造直後とは異なる物性となり機能が低下したり、使用感が劣ったものとなってしまうという課題があった。
しかし、(特許文献1,2)ではいずれの方法も経時的な安定性については十分な解決策が見出されていない。
このように、べたつきを抑えながら、ヒアルロン酸類の優れた保湿効果を安定的に発揮させるにはなお課題が残されていたのが現状であった。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン
はじめに、本発明の必須成分(a)であるヒアルロン酸類について説明する。
ヒアルロン酸は、上述のようにN−アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結したグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種である。市販品としては動物組織から抽出したものや微生物の培養による発酵法で生産されたもの等が知られ、その質量平均分子量は50万〜300万を中心としてさらに高分子量のものや質量平均分子量5000以下に低分子化されたものが存在する。
グルコースが、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合により連結されたβグルコースをβ−1,3−1,6−グルカンといい、(1)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合であり、β−1,6−グリコシド結合の分岐があるもの、(2)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合とβ−1,6−グリコシド結合とからなるもの等が知られている。なお、本発明で使用するβ−1,3−1,6−グルカンとしては、一部にβ−1,4−グリコシド結合等の結合を有するものも使用できるが、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合以外のグルコシド結合の含量は、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合の合計に対して、10モル%以下でなければならない。
0.5質量部よりも少ないと本発明の効果が得られず、べたつきが強く経時安定性の劣ったものとなってしまう。また、25質量部よりも多いとヒアルロン酸の含有量が少なく、発明の趣旨に反するものとなってしまう。
上記界面活性剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜80質量%が好ましく、0.05〜60質量%がより好ましい。
リン酸系キレート剤としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。
高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤としては、例えば、アクリル酸重合体、無水マレイン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げられる。
2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,2−ジオール、2−メチレン−1,3−プロパンジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、3−メチル−2−ペンテン−1,5−ジオール、3−メチレンペンタン−1,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、9−デセン−1、2−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2,6−ジオール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1,6−ジオール、13−テトラデセン−1、2−ジオール、12−ヒドロキシ−9−オクタデセノール、2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘプチン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3,4−ジメチル−1−ペンチン−3,4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、5−デシン−4,7−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクチン−2,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、1,1,4,4−テトライソプロピル−4−オクチン−3,6−ジオール、5,10−ジエチル−7−テトラデシン−6,9−ジオール等の不飽和ジオール;
1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘプタンジオール、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,2−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,2−シクロデカンジオール、5−シクロオクテン−1,2−ジオール、1,5−デカリンジオール、リモネングリコール、1,2−テルペンジオール、4,4’−ビシクロヘキサンジオール、1,2−シクロドデカンジオール等の脂環状ジオール;
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;
エリスリトール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタテトロール、2,3,4,5−ヘキサテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;
1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、2−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、2−プロピルグリセリルエーテル、1−イソプロピルグリセリルエーテル、2−イソプロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、2−ブチルグリセリルエーテル、1−イソブチルグリセリルエーテル、2−イソブチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−ヘキシルグリセリルエーテル、2−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、2−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、2−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−ノニルグリセリルエーテル、2−ノニルグリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、2−デシルグリセリルエーテル、1−ウンデシルグリセリルエーテル、2−ウンデシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル、2−ドデシルグリセリルエーテル、1−トリデシルグリセリルエーテル、2−トリデシルグリセリルエーテル、1−テトラデシルグリセリルエーテル、2−テトラデシルグリセリルエーテル、1−ヘキサデシルグリセリルエーテル、2−ヘキサデシルグリセリルエーテル、1−オクタデシルグリセリルエーテル、2−オクタデシルグリセリルエーテル、1−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、2−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、1−エイコシルグリセリルエーテル、2−エイコシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテル、2−アリルグリセリルエーテル、1−ウンデセニルグリセリルエーテル、2−ウンデセニルグリセリルエーテル、1−オレイルグリセリルエーテル、2−オレイルグリセリルエーテル、1−フェニルグリセリルエーテル、2−フェニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノエーテル類;
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジエタノールアミン等のN−置換ジエタノールアミン類;
N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N−イソプロピルジイソプロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプロパノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジイソプロパノールアミン等のN−置換ジイソプロパノールアミン類;
3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジイソプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジブチルアミノ−1,2−プロパンジオール等のN,N−ジ置換−3−アミノ−1,2−プロパンジオール類が挙げられる。
これらの低分子ポリオールの中でも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ノナンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテルが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−オクタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルがより好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルが更に好ましい。
シナレ、ホホバ、ポリゴナツムムルチフロルム、ボルド、ポンカン、マカデミア、マグノリアオフィシナリス、マグノリアビオンジ、マグワ、マゴジャクシ、マサキ、マダケ、マツ、マツリカ、マテチャ、マドンナリリー、マヨラナ、マリアアザミ、マルピギアグラブラ、マルメロ、マロニエ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウアカジカ、マンシュウアカマツ、マンジュギク、マンダリンオレンジ、マンドレイク、ミシマサイコ、ミズハッカ、ミズレモン、ミチヤナギ、ミツガシワ、ミトラカーパススケーバー、ミモザテヌイフローラ、ミルシアリアデュビア、ミルラ(別名モツヤクジュ)、ミロタムヌスフラベリフォリア、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、ムラサキシキブ、ムラサキセンブリ、ムラサキバレンギク、ムラヤコエンジー、メボウキ、メマツヨイグサ、メリアアザジラクタ、メリッサ(別名コウスイハッカ)、メリロート、メロスリア、メロン、メンタアルベンシス、モウコヨモギ、モウレラフルビアチリス、モクレン、モスカータバラ、モスビーン、モツヤクジュ、モモ、モモタマナ、ヤクモソウ、ヤグルマギク、ヤシャブシ、ヤチヤナギ、ヤナギハッカ、ヤナギラン、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマノイモ、ヤマヨモギ、ユウガオ、ユーカリ、ユーパトリウムアヤパナ、ユーパトリウムレバウジアヌムベルトニ、ユキノシタ、ユズ、ユソウボク、ユチャ、ユッカグラウカ、ユッカシジゲラ、ユリ、ヨウシュツルキンバイ、ヨウシュホオズキ、ヨウシュヤマゴボウ、ヨーロッパアキノキリンソウ、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパクロヤマナラシ、ヨーロッパシラカバ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパマンネングサ、ヨーロッパモミ、ヨモギ、ヨモギギク、ライチー(別名レイシ)、ライマメ、ライム、ライムギ、ライラック、ラジアータマツ、ラタニア、ラッカセイ、ラナンキュラスフィカリア、ラバンデュラハイブリダ、ラフマ、ラベンダー、ラリックスエウロパエア、ラレアディバリカタ、ラレアメキシカナ、ランブータン、リソウ、リソサムニウムカルカラム、リトセアグルチノサ、リュウガン、リリオスマオバタキ、リンゴ、ルイボス、ルピヌススブカルノスス、ルブスビロスス、ルムプヤン、ルリジサ、ルリヒエンソウ、レスペデザ、レセダルテオラ、レタス、レダマ、レダムパルストレ、レバノンスギ、レビスチクムオフィシナーレ、レモン、レモングラス、レンゲソウ、ローズウッド、ローズマリー、ローブッシュブルーベリー、ローマカミツレ、ローレル(別名月桂樹)、ログウッド、ロブスタコーヒーノキ、ワイルドタイム、ワサビ、ワサビダイコン、ワサビノキ、ワタスギギク、ワタフジウツギ、ワルテリアインディカ、ワレモコウ等の植物;
アスコフィルムノドスム、アナメ、オオウキモ、オキナワモズク、ギガルチナステラータ、クジェルマニエラギラタ、サルガッスムフィリペンデュラ、サルガッスムフシフォルム、サルガッスムムティカム、スファセラリアスコパリア、デュルビレアアンタルチカ、パディナパボニカ、ヒマンタリアエロンガタ、フカスセラツス、ペルベチアカナリクラタ、マクロシスティスピリフェラ、ミツイシコンブ、ラミナリアオクロロイカ、ラミナリアクロウストニ、ラミナリアディギタータ、ラミナリアヒペルボレア、ワカメ、アスパラゴプシスアルマタ、イギス、カギイバラノリ、カタメンキリンサイ、ゲリジウムカーチラギネウム、サイミ、シマテングサ、ダルス、チノリモ、トチャカ、ポルフィリジウムクルエンタム、マルバチシマクロノリ、リソサムニウムコラリオイデス、アナアオサ、クロレラエメルソニ、クロレラピレノイドーサ、デュナリエラサリナ、デュナリエラバーダウィル、ヒラアオノリ、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、ハスレアオストレアリア、デレセリアサングイネア、ピケアロブスタ、プリュウロクリシスカルテレ、ヘマトコッカスプルビアリス、ラン藻、コンドルスクリスプス、サンゴモ、シーウィップ、赤藻等の藻類;
エベルニアフルフラセア、ツノマタゴケ、ウスニアバルバタ、オシャグジタケ、カバアナタケ、シイタケ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、フユムシナツクサタケ、カバアナタケ、チョレイマイタケ、冬虫夏草等の地衣類や菌糸類が挙げられる。
顔料としては、例えば、酸化チタン等の白色顔料、シリカ、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料が挙げられる。これらの顔料の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。これらの顔料は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもよい。
pH調整剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
酸化防止剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
保湿成分は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜30質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。
酵素は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
香料は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法は、下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させるものである。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン
本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法は、下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させるものである。
(b) β−1,3−1,6−グルカン
ここで使用感改良の例としては、例えば、べたつき感が低減したり、且つ/又は、しっとりした感じ及び/若しくはうるおい感が向上することが挙げられる。本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法によれば、ヒアルロン酸類を含有しながらもべたつきがなく、使用感の良好な化粧料組成物を得ることができる。
本発明のヒアルロン酸類の代替方法は、化粧料組成物中に含有させるヒアルロン酸類の一部又は全部をβ−1,3−1,6−グルカンで置き換えるものである。
本発明のヒアルロン酸類の代替方法によれば、ヒアルロン酸類を含有する場合の保湿効果を失うことなく、べたつきを生じやすく経時安定性に劣るヒアルロン酸類を代替することができる。
黒酵母(寄託番号FERM BP-8391)を、ポテトデキストロース寒天斜面培地で培養して保存菌株とし、YM液体培地(ディフコ社製)100mlを入れた500mlの三角フラスコに接種して、28℃にて3日間前培養した。この培養液を、クザペック(Czapeak's)培地(ディフコ社製)15リットルを入れた30リットルの発酵槽に移し、28℃にて3日間培養した。培養液を、90℃で30分加熱して殺菌した後、遠心分離によって菌体を除去し、培養上澄液を得た。この培養上澄液に含まれるβ−1,3−1,6−グルカンは、一般式(1)において、aに対するbの比が0.85で、質量平均分子量が30万である化合物であった。
得られた培養上澄液を噴霧乾燥(スプレードライ)したものをサンプルAとした(固形分中のβ−1,3−1,6−グルカン含量は98質量%以上)。
β−1,3−1,6−グルカンとしてラミナリン(一般式(1)において、aに対するbの比が0.33で、質量平均分子量が5000)をサンプルBとした。
β−1,3−1,6−グルカン(サンプルA)、ヒアルロン酸Na(質量平均分子量30万又は100万)の各試料の2%水溶液をそれぞれ濾紙に1mLずつ添加し、恒温恒湿槽(22℃、湿度50%)にて静置した。質量の変化から保水率を算出した。結果を〔表1〕に示す。
保水率(%) = [(初期水分量−蒸散水分量) (g) /初期水分量 (g) ]×100
〔化粧水試験〕
ヒアルロン酸Na(質量平均分子量100万)、β−1,3−1,6−グルカン(サンプルA又はB)、キサンタンガム、カプリリルグリコール、水を〔表2〕の配合で混合し、化粧水A〜Lを調製した。
続いて化粧水A〜Lについて使用感(べたつきの有無)及び保湿効果を下記の方法により評価した。
1gの化粧用脱脂綿に、上記化粧水A〜Lのいずれかを5g浸み込ませた。続いて、健常な成人である被験者10人(男性6人、女性4人)の手の甲をこの脱脂綿でパッティングし、手の甲によくなじませることで評価を行った。評価は下記の基準で数値化し、被験者10人の数値の合計を評価点数とし、結果を〔表3〕に示した。
2点:べとついた感じはしない
1点:ややべとついた感じがある
0点:べとついた感じがある
・保湿効果
2点:しっとりした感じがあり、うるおい感が高い
1点:ある程度しっとりした感じがある
0点:ぱさついた感じがあり、うるおい感が低い
一方、得られた化粧水A〜Lを25℃又は40℃にそれぞれ1週間、2週間、1か月間保存した。
2点:製造直後と違いがまったく感じられない
1点:やや変化が感じられる
0点:非常に変化が感じられる
以下の配合で、化粧水を調製した。
(I ヒアルロン酸類を含有する化粧水)
グリセリン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリリルグリコール 0.3質量%
ヒアルロン酸Na 1.0質量%
pH調整剤(クエン酸、クエン酸Na) 適量
水 残分
グリセリン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリリルグリコール 0.3質量%
β‐1,3‐1,6−グルカン(サンプルA) 1.0質量%
pH調整剤(クエン酸、クエン酸Na) 適量
水 残分
上記サンプルA、ヒアルロン酸Na(質量平均分子量100万、200万)のいずれかを溶解させた1%水溶液を25℃、40℃、50℃条件下で保存し、25℃における粘度(単位:mPa・s)を比較した。結果を〔表5〕に示す。(ただし、粘度は初期値を100とした時の相対値を示す。)
Claims (7)
- 下記成分(a)及び(b)を含有し、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有することを特徴とする、化粧料組成物。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン - 一般式(1)のaに対するbの比が0.2〜1であることを特徴とする請求項2に記載の化粧料組成物。
- 成分(a)と成分(b)の合計量が0.001〜10質量%である、請求項1〜3いずれか一項記載の化粧料組成物。
- 下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させることを特徴とする、ヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン - 下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させることを特徴とする、ヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン - ヒアルロン酸類の一部又は全部をβ−1,3−1,6−グルカンで置き換える、化粧料組成物におけるヒアルロン酸類の代替方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015076675A JP6625816B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 化粧料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015076675A JP6625816B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 化粧料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016196421A true JP2016196421A (ja) | 2016-11-24 |
JP6625816B2 JP6625816B2 (ja) | 2019-12-25 |
Family
ID=57358007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015076675A Active JP6625816B2 (ja) | 2015-04-03 | 2015-04-03 | 化粧料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6625816B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131398A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 株式会社Adeka | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
WO2019142760A1 (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | 株式会社Adeka | ヒアルロニダーゼ活性阻害剤 |
JP2021046442A (ja) * | 2020-12-24 | 2021-03-25 | 株式会社Adeka | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
WO2021157549A1 (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-12 | 株式会社Adeka | 肌質改善用外用組成物、化粧料組成物及び肌質改善方法 |
WO2021172269A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | 株式会社Adeka | 黄ぐすみ改善剤、化粧料組成物及び黄ぐすみ改善方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10310515A (ja) * | 1997-05-10 | 1998-11-24 | Tomoko Saegusa | 入浴剤 |
JP2003192561A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Asahi Denka Kogyo Kk | 皮膚化粧料 |
JP2005015348A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | 皮膚化粧料 |
JP2006094828A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Asahi Denka Kogyo Kk | アウレオバシジウム培養物 |
JP2007230964A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Hiroshima Kasei Ltd | 化粧水および化粧水を製造する方法 |
WO2012049697A1 (en) * | 2010-10-12 | 2012-04-19 | Carmine Antropoli | Preparation for antiwrinkle treatment based on caffeine micro - patches beta-glucan polysaccarides |
JP2013216629A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Adeka Corp | 抗菌性組成物 |
JP2014201562A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 株式会社Adeka | β−1,3−1,6−グルカンを含有する組成物 |
-
2015
- 2015-04-03 JP JP2015076675A patent/JP6625816B2/ja active Active
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10310515A (ja) * | 1997-05-10 | 1998-11-24 | Tomoko Saegusa | 入浴剤 |
JP2003192561A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-09 | Asahi Denka Kogyo Kk | 皮膚化粧料 |
JP2005015348A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Asahi Denka Kogyo Kk | 皮膚化粧料 |
JP2006094828A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Asahi Denka Kogyo Kk | アウレオバシジウム培養物 |
JP2007230964A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Hiroshima Kasei Ltd | 化粧水および化粧水を製造する方法 |
WO2012049697A1 (en) * | 2010-10-12 | 2012-04-19 | Carmine Antropoli | Preparation for antiwrinkle treatment based on caffeine micro - patches beta-glucan polysaccarides |
JP2013216629A (ja) * | 2012-04-11 | 2013-10-24 | Adeka Corp | 抗菌性組成物 |
JP2014201562A (ja) * | 2013-04-08 | 2014-10-27 | 株式会社Adeka | β−1,3−1,6−グルカンを含有する組成物 |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018131398A (ja) * | 2017-02-14 | 2018-08-23 | 株式会社Adeka | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
WO2019142760A1 (ja) * | 2018-01-16 | 2019-07-25 | 株式会社Adeka | ヒアルロニダーゼ活性阻害剤 |
WO2021157549A1 (ja) * | 2020-02-04 | 2021-08-12 | 株式会社Adeka | 肌質改善用外用組成物、化粧料組成物及び肌質改善方法 |
WO2021172269A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | 株式会社Adeka | 黄ぐすみ改善剤、化粧料組成物及び黄ぐすみ改善方法 |
JP2021046442A (ja) * | 2020-12-24 | 2021-03-25 | 株式会社Adeka | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
JP7053779B2 (ja) | 2020-12-24 | 2022-04-12 | 株式会社Adeka | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6625816B2 (ja) | 2019-12-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5896799B2 (ja) | カチオン化βグルカン | |
JP4889283B2 (ja) | 抗菌性組成物ならびにこれを含有する化粧料および洗浄剤 | |
JP5025985B2 (ja) | 抗菌剤及びこれを含有する抗菌性組成物 | |
JP5889126B2 (ja) | 抗菌性組成物 | |
JP5964118B2 (ja) | 抗菌性組成物 | |
JP5025997B2 (ja) | 抗菌剤 | |
JP2011173808A (ja) | 化粧料 | |
JPWO2017199921A1 (ja) | 抗菌性組成物、それを含む化粧料組成物及び肌用シート状製品 | |
JP6625816B2 (ja) | 化粧料組成物 | |
JP2008037763A (ja) | 抗菌剤及び抗菌剤組成物 | |
JP5030422B2 (ja) | 抗菌剤及びこれを含有する抗菌性組成物 | |
JP2008001628A (ja) | 毛髪化粧料 | |
WO2021157549A1 (ja) | 肌質改善用外用組成物、化粧料組成物及び肌質改善方法 | |
JP2017025050A (ja) | 肌用シート状製品 | |
JP7178996B2 (ja) | 抗菌性組成物 | |
JP2004010503A (ja) | 保湿性植物抽出物並びに該抽出物を含有する保湿外用剤、化粧料、浴用剤および洗剤組成物 | |
JP2004323424A (ja) | 保湿性植物抽出物並びに該抽出物を含有する外用剤、化粧料、浴用剤及び洗浄剤 | |
WO2019142760A1 (ja) | ヒアルロニダーゼ活性阻害剤 | |
JP2004115483A (ja) | 保湿性植物抽出物並びに該抽出物を含有する保湿外用剤、化粧料、浴用剤および洗剤組成物 | |
JP2004115484A (ja) | 保湿性植物抽出物並びに該抽出物を含有する保湿外用剤、化粧料、浴用剤および洗剤組成物 | |
WO2021172269A1 (ja) | 黄ぐすみ改善剤、化粧料組成物及び黄ぐすみ改善方法 | |
JP6914391B2 (ja) | 水性化粧料用物性安定剤 | |
JP7370359B2 (ja) | 水性化粧料用物性安定剤 | |
JP7053779B2 (ja) | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 | |
JP6941947B2 (ja) | 乳化組成物の乳化安定性向上剤、及びそれを含む化粧料組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160303 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180201 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181127 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190115 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190311 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190723 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190911 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20191112 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20191128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6625816 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |