JP2005015348A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Kazufumi Tsubaki
和文 椿
Hiroshi Sugiyama
宏 杉山
Yoshikazu Shoji
義和 東海林
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Abstract

【課題】本発明の目的は、皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れ、更に安全性が高い、優れた性能を有する皮膚化粧料を提供することである。
【解決手段】本発明は、微生物類由来または担子菌類由来のβグルカンを含有することを特徴とする、皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れた効果を発揮し、更に安全性が高い、優れた性能を有する皮膚化粧料を提供するものである。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚化粧料に関し、詳しくは皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れた皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
老化した皮膚は、乾燥して滑らかさのない荒れ肌となり、角質細胞剥離現象が認められる。そして老化した皮膚は、ターンオーバー速度が遅く、また皮膚に老化防止効果が発現、付与されると、皮膚のターンオーバー速度が早くなると言われている。従来、皮膚表面に適度な湿潤感及び柔軟性を与える化粧料は種々提案され、皮膚に湿潤感を与えるために、皮膚化粧料中に保湿剤として、プロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等を配合することも行われているが、保湿効果を得るためには、これらの保湿剤を5重量%以上の多量に配合するためベタツキ感が生じる欠点があった。また、上記皮膚化粧料等は、皮膚組織の表皮へ作用するが、表皮の下の組織である真皮にも作用することは少なく、従って、上記のような皮膚の老化防止に十分な効果を有するものはなかった。さらに、皮膚のキメ、ハリ等や美肌効果を与えるもので、満足いくものはなく、また、皮膚化粧料として使用する場合、安全性の高いものが望まれているのが現状である。
【0003】
一方、各種微生物、かび、酵母等の生産する多糖類は、飲食品、化粧品、各種医薬の粘度調整剤、増量剤、糊料として知られている。βグルカンは多糖類の一種であり、多くの生物体、例えば、微生物類、担子菌類、植物に含まれており、主にこれら生物体の骨格をなすものであり、自然界では細胞壁を構成する成分として存在している。その構造は、1−2,1−3,1−4,1−6−β−D−グルコピラノース結合の少なくとも1種類以上を有するグルコースの重合体が主成分である。特公昭53−39519号公報(特許文献1)には、担子菌類由来のβグルカンを増粘剤として使用すること、その用途として化粧品が記載されている。しかし、これは増粘剤の一用途として化粧品を挙げているに過ぎず、これから皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に関する知見を得ることはできない。
また、多糖類には、保湿効果があることが期待されている、自然界には様々な構造の多糖類が存在し、分子内あるいは分子間相互作用によりその保湿効果には大きな差が認められる。例えば、β1−4結合からなるセルロースは、棒状の分子構造をとり、分子同士が結晶化して難溶性を示す。このような多糖類の保湿効果はあまり大きくないことが知られている。
【0004】
また、特表2001−501996号公報(特許文献2)では、穀類やイネ科植物由来の1−3,1−4−β−D−グルコピラノース結合をもつβグルカンの応用について検討され、化粧品への添加剤として提案されているが、穀類やイネ科植物由来のβグルカンは、穀粒からの抽出過程で含有されるポリフェノールが結合して着色し品質が低下したり、βグルカン自身が不溶化して保湿効果が低下するという問題が生じている。さらに、含有量が少なく高コストであることから、これらの穀類由来のβグルカンを化粧品へ応用するには制限があった。
【0005】
また、近年エステティックやマッサージに関する関心が高まり、快適な肌当たりやマッサージ効果、リラックス効果などを有する化粧品が求められているが十分な性能を有するものはなかった。
【0006】
【特許文献1】
特公昭53−39519号公報
【特許文献2】
特表2001−501996号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れ、更に安全性の高い皮膚化粧料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、微生物類由来または担子菌類由来のβグルカンを皮膚化粧料に配合することにより、皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れた効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち本発明は、微生物類由来または担子菌類由来のβグルカンを含有することを特徴とする皮膚化粧料を提供するものである。
【0010】
また本発明は、上記βグルカンが、微生物類または担子菌類を培養することによって菌体外に分泌されたβグルカンである前記皮膚化粧料を提供するものである。
【0011】
また本発明は、上記βグルカンが、微生物類または担子菌類を培養することによって得た培養細胞由来である前記皮膚化粧料を提供するものである。
【0012】
また本発明は、上記微生物類が、酵母菌、乳酸菌、クロレラ、またはアウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物である前記皮膚化粧料を提供するものである。
【0013】
また本発明は、上記βグルカン含有量が、皮膚化粧料全量に対して、0.001〜20重量%である前記皮膚化粧料を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の皮膚化粧料に用いられるβグルカンは、微生物類または担子菌類から得られる、微生物類由来のβグルカンまたは担子菌類由来のβグルカンである。また、本発明のβグルカンは、1−2,1−3,1−4,1−6−β−D−グルコピラノース結合の少なくとも2種類以上の結合様式を分子内に有するグルコースの重合体を主成分とする。
【0015】
また、本発明のβグルカンは微生物類または担子菌類を培養することによって得られるβグルカンであり、本発明ではβグルカンを含む培養物をβグルカンに含めるものとする。
【0016】
βグルカンは、多くの生物体、例えば、微生物類、担子菌類、植物に含まれており、主にこれら生物体の骨格をなすものであり、自然界では細胞壁を構成する成分として存在している。その構造は、1−2,1−3,1−4,1−6−β−D−グルコピラノース結合の少なくとも1種類以上を有するグルコースの重合体を主成分とする。これらβグルカンを構成するグルコースの結合様式はβグルカン自身の分子構造と関係し、またβグルカン分子間の相互作用に影響を与えることが知られている。
【0017】
一方、皮膚における保湿効果とは、角質層における水分の蒸発や拡散によって生じる水分の不足を補い、常にみずみずしく潤った肌を保つ効果である。βグルカンは保湿効果を有するが、この保湿効果は、βグルカンの分子構造に由来する、分子内あるいは分子間相互作用の違いにより、大きな差がある。例えば、β1−4結合からなるセルロースは、棒状の分子構造をとり、分子同士が結晶化して難溶性を示し、このようなβグルカン分子の保湿効果はあまり大きくない。
【0018】
本発明で使用される、微生物類または担子菌類由来のβグルカン、特にβ1−2,1−3,1−4,1−6結合の少なくとも2種類以上の結合様式を分子内に有するβグルカンは、その分子内に大きな空間的な広がりを保持し、分子間相互作用で凝集性よりも網目構造の形成力が大きい傾向にあり、この特殊構造が保湿効果を高める働きに関与している。また、βグルカンの水への溶解性の差も保湿効果に影響する因子であり、溶解性のよいβグルカンほど保湿効果は高く好ましい。
【0019】
また、本発明で使用されるβグルカンは、皮膚の老化防止効果、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等を有するが、これらの効果は微生物類または担子菌類由来のβグルカンの、優れた保湿効果と、免疫増強作用等の生理活性効果に由来するものと考えられる。
【0020】
次に、本発明で用いられる上記微生物類由来のβグルカンについて説明する。
微生物類は、細胞自身がその細胞壁に多量のβグルカンを含有しているので、上記微生物類由来のβグルカンとしては、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも用いることができる。また、微生物類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から単離・精製されたβグルカンを用いることができる。
【0021】
これらのうち、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合、細胞内容物が、化粧品の品質低下あるいは物性変化や保湿効果の低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、さらに、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは精製して用いるのがさらに好ましく、さらに、菌体外に分泌生産されたβグルカンを培養液とともに、あるいは培養液から精製したものを用いるのが最も好ましい。
【0022】
上記βグルカンを得るのに適した微生物類は、従来より食用に供せられている微生物類が安全性が高く適している。即ち、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌、麹菌、クロレラやスピルリナ等の藻類、アウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物等である。これらは、環境中(例えば食品、土壌、室内等)より分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株あるいは分離株、さらにはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることができる。変異操作の例としては、例えばUV照射、あるいはニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
【0023】
上記酵母菌としては、ビール、発泡酒、焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキー等のアルコール醸造や製パン工程で使用されるサッカロマイセス(Saccharomyces) 属に分類される酵母類で、例えば、サッカロマイセスセレビシエ(S.cerevisiae)、サッカロマイセスサケ(S.sake)、サッカロマイセスロゼイ(S.rosei)、その他、サッカロマイセスルキシ−(S.rouxii)、サッカロマイセスビスポラス(S.bisporus)、サッカロマイセスバイリ(S.baillii)、サッカロマイセスバヤナス(S.bayanus)、サッカロマイセスカペニシス(S.capenisis)などや、シゾサッカロマイセス(Syzosaccharomyces)属、例えば、シゾサッカロマイセスポンベ(S.pombe)、トルロプシス(Torulopsis)属、例えば、トルロプシスエトケルシ(T.etchelsii)、トルロプシスベルサチルス(T.versatilis)、トルロプシスホルミ(T.holmii)や、ハンゼニアスポラ(Hanseniaspora)属、ハンゼヌラ(Hansenula)属、例えば、ハンゼヌラスブペリクローサ(H. subpelliculosa)、デバリオマイセス(Debaryomyces)属、例えば、デバリオマイセスハンセニ(D.hansenii)、サッカロマイコプシス(Saccharomycopsis)属 例えば、サッカロマイコプシスフィブリゲラ(S.fibuligera)、サッカロマイコデス(Saccharomycodes)属、ピヒア(Pichia)属、パキィソレン(Pachysolen)属、微生物タンパク質生産に使用されるキャンディダ(Candida) 属の酵母菌等が挙げられ、例えば、キャンディダユチリス(C.utilis)、キャンディダミレリ(C.milleri)、キャンディダトロピカリス(C.tropicalis)、キャンディダマルトーサ(C.maltosa)、キャンディダリポリティカ(C.lipolytica)である。その他、ロドトルラ属の酵母である。
【0024】
上記乳酸菌としては、桿菌のラクトバシラス(Lactobacillus) 属やビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属、球菌のロイコノストック(Leuconostoc) 属、ペディオコッカス(Pediococcus) 属、ストレプトコッカス(Streptococcus) 属、ラクトコッカス(Lactococcus) 属の乳酸菌が通常使用されるが、その他、エンテロコッカス(Enterococcus)属、バゴコッカス(Vagococcus)属、カルノバクテリウム(Carnobacterium)属、アエロコッカス(Aerococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus) 属の乳酸菌を利用することができる。具体的な乳酸菌株としては、ラクトバシルスブルガリス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバシルスヘルベティカス(L.helveticus)、ラクトバシルスアシドフィルス(L.acidophilus) 、ラクトバシルスラクティス(L.lactis)、ラクトバシルスカゼイ(L.casei) 、ラクトバシルスブレビス(L.brevis)、ラクトバシルスプランタラム(L.plantarum) 、ラクトバシルスサケ(L.sake)、ストレプトコッカスサーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレプトコッカスラクティス(S.lactis)、ストレプトコッカスクレモリス(S.cremoris)、ビィフィドバクテリウムロンガム(Bifidobacterium longum)、ビィフィドバクテリウムビィフィダム(B.bifidum) 、ビィフィドバクテリウムブレーベ(B.breve) 、ビィフィドバクテリウムインファンティス(B.infantis)、ロイコノストッククレモリス(Leuconostoc cremoris)、ロイコノストックメセンテロイデス(Ln.mesenteroides)、ロイコノストックオクノス(Ln.ocnos)、ペディオコッカスアシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカスセレビシエ(P.cerevisiae)、ペディオコッカスペントサセウス(P.pentosaceus) 等の従来使用されている乳酸菌の1種類または2種類以上を使用できる。これらは単品で使用してもよく、2種類以上を共生させてもよい。また、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium) 属の乳酸菌の培養とその他の乳酸菌の培養とを別々に行い、これらを混合してもよい。
【0025】
上記アウレオバシジウム(Aureobasidium) 属に属する微生物としては、当該微生物を培養することによって菌体外にβ結合を有するグルコース重合体を生産する菌株であるならばいずれでもよく、その例としてはアウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans) の菌株であり、具体的にはIFO4464 、IFO4466 、IFO6353 、IFO7757 、ATCC9348、ATCC3092、ATCC42023 、ATCC433023、FERM BP−8391等を用いることができる。その他、環境中(例えば食品、土壌、室内等)により分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株あるいは分離株、さらにはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることができる。変異操作の例としては、例えばUV照射、あるいはニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
【0026】
その他、納豆菌であるバシルス(Bacillus)属の菌株、酢酸菌であるアセトバクター(Acetobactor) 属の菌株、麹菌類であるアスペルギルス(Aspergillus) 属やペニシリウム(Penicillium) 属の菌株、クロレラやスピルリナ等の藻類、乾燥クロレラ粉末、プルランを菌体外に分泌生産することが知られているアウレオバシジウム(Aureobasidium) 属の菌株、その他食品添加物として使用される増粘多糖類を生産することが知られているキサントモナス(Xanthomonas) 属、アエロモナス(Aeromonas) 属、アゾトバクター(Azotobactor) 属、アルカリゲネス(Alcaligenes) 属、エルウィナ(Erwinia) 属、エンテロバクター(Enterobactor)属、スクレロティウム(Sclerotium)属、シュードモナス(Pseudomonas) 属、アグロバクテリウム(Agrobacterium) 属、マクロホモプシス(Macrophomopsis)属の菌株を用いることができる。
【0027】
次に、本発明で用いられる上記担子菌類由来のβグルカンについて説明する。
担子菌類は、子実体や菌糸が塊状に集合した菌核に多量のβグルカンを含有しているので、子実体や菌核を微粉砕したもの、あるいは粉砕物から抽出された抽出物、あるいは抽出物からβグルカンを精製したもの等、いずれのものも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類の胞子を発芽させ、菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、また該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは該抽出βグルカンを精製したもののいずれも担子菌類由来のβグルカンとして用いることができる。また、担子菌類を培養することによって菌体外に分泌生産されたβグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、あるいは培養液から分離・精製されたβグルカンを担子菌由来のβグルカンとして用いることができる。
【0028】
これらのうち、子実体や菌核を微破砕したβグルカンや、それらから抽出されたβグルカン、胞子や菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合は、細胞内容物が、化粧品の品質低下あるいは物性変化や保湿効果の低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、さらに、上記培養細胞または上記培養細胞壁残査より抽出されたβグルカンをそのまま、あるいは精製して用いるのがさらに好ましく、さらに、菌体外に分泌生産されたβグルカンを培養液とともに、あるいは培養液から精製したものを用いるのが最も好ましい。
【0029】
担子菌類としては栽培品種が最も好ましいが、商業生産に供せられていない担子菌類からのβグルカンも本発明に利用することができる。例としては、アガリクス・ブラゼイ、アミガサタケ、アミタケ、エゾハリタケ、エノキタケ、カンゾウタケ、キクラゲ、キヌガサタケ、クリタケ、サケツバタケ、ササクレヒトヨタケ、サンゴハリタケ、シイタケ、ショウロ、シロキクラゲ、シロタモギタケ、スギヒラタケ、タモギタケ、チョレイマイタケ、ツバヒラタケ、冬中夏草、ナメコ、ナラタケ、ナラタケモドキ、ニオウシメジ、ニカワウロコタケ、ニカワハリタケ、ヌメリスギタケ、ヌメリスギタケモドキ、ハツタケ、ヒラタケ、ブクリョウ、フクロタケ、ブナシメジ、ブナハリタケ、ホンシメジ、マイタケ、マスタケ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マンネンタケ、ムキタケ、ムラサキシメジ、ヤマドリタケ、ヤマブシタケ、ヤナギマツタケ、ハナビラタケ、メシマコブ等が挙げられる。
【0030】
上記の微生物類や担子菌類の培養細胞壁残査をβグルカンとして単離する方法としては、培養した微生物類や培養した菌糸体あるいは栽培した菌核や子実体に適当量の溶媒を加え、自己消化あるいは加水分解酵素の添加により細胞壁の一部を破壊し内容物を流去させて、残査成分を回収することで培養細胞壁残査をβグルカンとして単離する方法が挙げられる。また、フレンチプレスや超音波破砕機等の物理的力により微生物類や担子菌類の細胞にダメージを与え一部を破壊し、内容物を除去し、残査を回収することでβグルカンとして得る方法もある。
【0031】
βグルカンの抽出方法は、特に制限はなく、抽出原料となる微生物類または担子菌類に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。抽出溶媒は、水、塩溶液、酸水溶液、アルカリ水溶液、有機性溶媒等の一種または二種以上の混合溶媒等を用いることができる。また、細胞壁を分解する酵素を併用することで抽出効率を高めることができる。抽出物は、固液分離された場合の抽出液そのもの、あるいは抽出液より公知の方法で抽出されたβグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、あるいは抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、いずれの製造方法で得たものでも、いずれの形態のものでも、いずれの純度のものでも使用可能である。もちろんβグルカン以外の抽出された成分が混合していても何ら問題はない。本発明では、これらを全てを微生物類または担子菌類から抽出されたβグルカンという。
【0032】
さらに、βグルカンの微生物類または担子菌類からの抽出方法を説明すると、本発明で用いられるβグルカンは、水溶性高分子として水等の溶媒に溶解させることができ、例えば担子菌である一般に市販されているキノコを乾燥させ、粉砕した粉末に、水、温水、熱水あるいは塩溶液、さらには酸、アルカリ性の水溶液、有機溶媒等を用いて、対粉2〜100倍量の溶媒にて任意の時間、任意の温度で抽出することができる。さらに抽出液を固液分離してβグルカンを得ることができる。これらの中でも、水、温水または熱水で抽出されたβグルカンが好ましく、温度90℃以下4℃以上の水で抽出されたβグルカンがより好ましい。さらに抽出時に酵素溶液等の抽出促進剤等を加えてもよい。
【0033】
本発明に用いられるβグルカンは、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、1−6−β−D−グルコピラノース結合を少なくとも2種類以上有するβグルカンが好ましく、特に1−3−β−D−グルコピラノース結合および1−4−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合および1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合および1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカンを含有することが好ましい。ただし、1−3−β−D−グルコピラノース結合からなる、いわゆるカードランは、本発明ではβグルカンに含めない。
【0034】
なお、微生物類または担子菌類からの抽出液を精製を行わずそのまま、あるいは該抽出液を粉体化、固体化処理のみを行なったものをそのまま使用する場合、該成分中のβグルカンの純度は、1〜100%、好ましくは10〜100%、さらに好ましくは20〜100%であれば良く、高純度であればある程良い。
【0035】
微生物類または担子菌類由来のβグルカンの皮膚化粧料への配合量は、皮膚化粧料全量に対して、0.001〜20重量%が好ましい。0.001重量%未満では本発明の効果が十分に発揮されず、20重量%を超えて配合しても、配合量の増加に見合った効果が期待できない場合がある。
【0036】
微生物類または担子菌類由来のβグルカンの配合方法は、βグルカンの形態には特に制限はなく、そのまま、あるいは、それらを水やその他水溶性の溶媒に溶解もしくは乳化、分散させて、化粧料に添加することができる。
【0037】
本発明の皮膚化粧料は、食品に利用されている微生物類または担子菌類由来のβグルカンを使用するため安全性が高い。
【0038】
本発明の皮膚化粧料には、微生物類または担子菌類由来のβグルカン以外に、更に、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質を配合してもよい。例えば、美白成分、抗炎症剤、老化防止剤、スリミング剤、ひきしめ剤、抗酸化剤、発毛剤、育毛剤、血行促進剤、多価アルコール又は糖類以外の保湿成分、乾燥剤、冷感剤、温感剤、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、抗アレルギー剤、肌荒れ防止剤、皮膚損傷修復剤、酵素成分等が挙げられる。
【0039】
上記、皮膚に生理活性を与える物質を挙げると、動植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分等の天然由来成分の生理活性成分として、例えば、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、油溶性甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プラセンタエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0040】
また、他の天然由来成分等の好ましい生理活性成分の具体例としては、デオキシリボ核酸、ラフィノース、ムコ多糖類、ヒアルロン酸又はヒアルロン酸ナトリウム等のその塩、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、ザルコシン、N−メチル−L−セリン等のアミノ酸誘導体;エチルグルコース、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等の多価アルコール又は糖類以外の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA,B,B,D、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンE等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロ酢酸、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、メバロン酸等の細胞賦活剤、γ−オリザノール等の血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;アスコルビン酸類、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコルチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤;植物、食用以外の微生物類や担子菌類、きのこ類等から得られたβグルカン等が挙げられる。
【0041】
上記のアスコルビン酸類としては、アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸高級脂肪酸エステル、及びそれらの塩である。それらの塩とは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、モノイソプロパノールアミン塩、ジイソプロパノールアミン塩、トリイソプロパノールアミン塩等が挙げられる。上記のアスコルビン酸硫酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン酸−3−硫酸エステルであり、アスコルビン酸リン酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−リン酸エステル、アスコルビン酸−3−リン酸エステルであり、これらは公知の物質であって特公昭44−31237号公報、特公昭54−21415号公報に記載されている。また、アスコルビン酸高級脂肪酸エステルとしては、例えば、アスコルビン酸−2−パルミチン酸モノエステル、アスコルビン酸−2,6−パルミチン酸ジエステル、アスコルビン酸−2−ステアリン酸エステル等である。
【0042】
上記した皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える成分の皮膚化粧料への配合量は、その活性成分の効果発現濃度によるが、皮膚化粧料全量に対して、0.05〜90重量%が好ましく、さらに好ましくは0.1〜50重量%である。
【0043】
本発明の皮膚化粧料には、上記の各成分以外に、通常化粧料に用いられる油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、フッ素化合物、樹脂、界面活性剤、粘剤、防腐剤、香料、抗菌剤、殺菌剤、塩類、溶媒、キレート剤、中和剤、pH調整剤、昆虫忌避剤等の成分を使用することができる。
【0044】
上記の粉体の例としては、赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素;ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、テフロン(登録商標)パウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子;黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料;酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料;タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料;雲母チタン等のパール顔料;硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩;シリカ、アルミナ等の無機粉体;ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状としては、球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等である。
【0045】
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えば、フッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
【0046】
これらの粉体の内、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末、ポリプロピレン末、テフロン(登録商標)末、シリコーンゴム、ウレタンパウダー、ポリアルキルシルセスキオキサン、ナイロン、シリカビーズ、アルミナビーズ、アパタイト、アリル化アクリルビーズ等の球状粉体(中空樹脂粉末を含む)は、生理活性成分を保持し、徐放する効果に優れることから配合されていることが好ましい。
【0047】
油剤としては、通常皮膚化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤及び溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤の例としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸;グリセリン、ソルビトール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコールや糖類;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げられる。
【0048】
また、別の形態の油剤の例としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げられる。
【0049】
溶媒の例としては、精製水、環状シリコーン、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
【0050】
界面活性剤としては、例えば、アニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。
【0051】
粘剤、樹脂の例としては、ポリアクリル酸ナトリウム、セルロースエーテル、アルギン酸カルシウム、カルボキシビニルポリマー、エチレン/アクリル酸共重合体、ビニルピロリドン系ポリマー、ビニルアルコール/ビニルピロリドン共重合体、窒素置換アクリルアミド系ポリマー、ポリアクリルアミド、カチオン化ガーガム等のカチオン系ポリマー、ジメチルアクリルアンモニウム系ポリマー、アクリル酸メタクリル酸アクリル共重合体、POE/POP共重合体、ポリビニルアルコール、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、ガーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン、セルロース、ポリエチレンイミン、高重合ポリエチレングリコール、カチオン化シリコーン重合体、合成ラテックス等が挙げられる。
【0052】
本発明の皮膚化粧料には、紫外線防御効果を付与することも好ましい。この場合は、以下に示すような紫外線防御剤(紫外線吸収剤ともいう)を用いることが好ましい。紫外線防御剤の配合量としては、皮膚化粧料全量に対して、0.005〜50重量%が好ましく、さらに好ましくは0.01〜40重量%である。
【0053】
紫外線防御剤(有機系、無機系を含む。UV−A、Bのいずれに対応していても構わない)としては、無機系では微粒子酸化チタンや微粒子酸化亜鉛等が挙げられる。有機系紫外線防御剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、パラアミノ安息香酸(以後、PABAと略す)、エチルジヒドロキシプロピルPABA、グリセリルPABA、サリチル酸ホモメンチル、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、オクチルジメチルPABA、メトキシケイ皮酸オクチル、サリチル酸オクチル、2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェニン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、シラン誘導体等が挙げられる。さらに、これらをポリマー中に封止したものでもよい。
【0054】
本発明の皮膚化粧料としては、例えば、化粧水、乳液、スキンミルク、クリーム、軟膏、外用剤、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、化粧下地料、パック料、クレンジング料、洗顔料、アクネ対策化粧料、エッセンス等の基礎化粧料;ファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料;シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、整髪料、育毛料、ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、マッサージ用の化粧料、ボディ化粧料、エステティック化粧料、花粉症やアレルギー等の改善剤、抗アレルギー剤、肌荒れ防止剤、皮膚疾患改善剤、皮膚損傷修復剤、瞼保護剤、冷湿布剤、温湿布剤、湿布剤、貼布剤、スクラブ化粧料、石鹸、ティッシュペーパー、ボディシャンプー、ハンドソープ、香水、歯磨き、口腔ケア製品、入浴剤等が挙げられる。
【0055】
本発明の皮膚化粧料の剤型は、特に限定されるものでなく、クリーム状、乳液状、ローション状、軟膏状、ジェル状、スプレー、ムース状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、固型状、シート状、パウダー状等々の通常の医薬品、医薬部外品、化粧料の剤型に適用することができる。
【0056】
【実施例】
次に、本発明の実施例、比較例及び本発明の効果を示す使用例を挙げ、本発明を更に詳しく説明する。これらは本発明の範囲を限定するものではない。なお、「部」は特記しない限り全て「重量部」を示し、「%」は特記しない限り「重量%」を示す。
【0057】
〔試験例1〕(βグルカンの確認と含有量の測定)
βグルカンの確認と分析は、サンプル中のアルコールによって沈殿する全多糖量をフェノール硫酸法にて測定し、引き続き沈殿させた多糖中のβグルカンの確認・定量を生化学工業(株)の(1−3)−β−D− 結合を含むβグルカンの検出・測定用キットを用いて行った。また、サンプルをFT−IR分析し889cm−1のピークを確認することで行った。
【0058】
まず、測定サンプル中の全多糖量をフェノール硫酸法にて測定した。すなわち、サンプル溶液30μlに蒸留水30μlを加え、ここに300mMのNaClを含むリン酸緩衝液(pH6.9)を120μl加え、さらにエタノール640μl(3倍量)を添加し、−15℃に10分間放置して多糖を沈殿させた。上清を除去後、100μlの蒸留水を添加して溶解させた。ここに5%フェノール水溶液の100μl、硫酸500μlを加え、反応させた。サンプルを加えず蒸留水100μlにフェノール液、硫酸を加えたものをブランクとして、490nmの吸光度を測定した。なお、プルランの10mg/mlから2倍希釈系列を作成したものを標準サンプルとして使用して検量線を作成し、多糖量の定量を実施した。
【0059】
次に、全多糖量が1〜0.1mg/ml前後の溶液をまず、0.5MのNaOHにて10倍希釈し、引き続きβグルカンフリーの蒸留水にて希釈し、10−10 まで希釈液を調製した。βグルカン希釈液の50μlをチューブにとり、主反応試薬50μlを添加して、37℃にて30分間インキュベートした。続いて亜硝酸ナトリウム溶液50μl、スルファミン酸アンモニウム50μl、Nメチル2ピロリドン溶液50μlを加え、反応させた後、溶液の吸光度545nm(対象波長630nm)を測定した。なお、添付のβグルカン標準品で7.5〜60pg/mlのβグルカン溶液にて検量線を得て、各βグルカン溶液の濃度を算出した。FT−IRによるβ結合の確認分析は、日本電子社製JIR−WINSPEC50を用いサンプル1mgをKBrに混合し打錠後、測定に供した。
【0060】
〔試験例2〕(分子量の測定)
βグルカンの分子量測定は、以下の通りとした。すなわち、3倍量のアルコールを加え、−20℃に冷却して10分間放置し、沈殿を得た。βグルカン沈殿物の5mgをチューブに取り、1mlの蒸留水を加えて、沸騰水中で溶解させた。0.22μmのフィルターを通してHPLC用のサンプルとした。分離にはHPLCゲル濾過カラムであるShodexのパックドカラムKS−805、804(昭和電工社製)を用い、流速0.5ml/min.、温度80℃、検出にはRI検出器、分離溶媒は水で実施した。分子量マーカーとしてはShodexプルラン標準液P−82(昭和電工社製)を用いて測定した。
【0061】
〔試験例3〕(結合様式の解析)
βグルカンの結合様式の解析は定法に従いメチル化分析を行った。すなわち、サンプルを蒸留水に1mg/mlの濃度で溶解し、3倍量のエタノールを加え多糖を沈殿させ、上清を除去した後、蒸留水に再可溶化した。この操作を3回繰り返し多糖以外の成分を除去した。凍結乾燥した精製サンプルの1mgにDMSOの2mlを加え溶解させ、カルバニオン試薬0.5mlを加えた。室温で4hr撹拌後、CHIを加え水冷しながら1hr.撹拌、反応させた。Nを吹き付けて余分なCHIを除去してから、反応液を透析チューブに移し入れ、水で透析した。サンプルを乾固させた後、濃硫酸(72%)を加え、引き続き水で希釈して酸加水分解を行った。反応終了後、BaCOで中和し、上清をイオン交換樹脂に添加して脱塩した。サンプルに2Nアンモニア水を添加、NaBHを1mg加えて還元後、無水酢酸とピリジンを0.1ml加え2時間反応させアセチル化を完了した。アセチル化したサンプルはアセトンに溶解させ、ガスクロマトグラフィーにて検出した。
【0062】
〔製造例1〕(酵母細胞壁由来βグルカンの調製)
リゾレシチンを0.5%となるように溶解させた水に、酵母菌体(圧搾パン酵母であるダイヤイースト:協和発酵社製)を1g/mlの濃度となるように懸濁し、超音波破砕器にて10分間処理後、遠心分離にて上清を除去して回収した沈殿を凍結乾燥し、細胞壁成分を得た。このサンプル100gに2%水酸化ナトリウムの1リットルを加えて、4℃にて24時間撹拌抽出した。遠心分離した抽出液を塩酸で中和し、2倍量のエタノールで沈殿させた後、水100mlに溶解し、凍結乾燥することにより40gの抽出物、サンプルAを得た。本品の分子量は1万〜200万に分布し、最大ピークの分子量は110万であった。本品のβグルカン純度は60%であった。IR分析でβ結合を確認した。グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコース、(1,4アセチル、2,3,6メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルAは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0063】
〔製造例2〕(クロレラ細胞壁由来βグルカンの調製)
リゾレシチンを0.5%となるように溶解させた水に、クロレラ菌体として市販の乾燥クロレラである、クロレラマイクロパウダー(日本クロレラ工業社製)を1g/mlの濃度となるように懸濁し、超音波破砕器にて10分間処理後、遠心分離にて上清を除去して回収した沈殿を凍結乾燥し、細胞壁成分を得た。このサンプル100gに2%水酸化ナトリウムの1リットルを加えて、4℃にて24時間撹拌抽出した。遠心分離した抽出液を塩酸で中和し、2倍量のエタノールで沈殿させた後、水100mlに溶解し、凍結乾燥することにより18gのサンプルBを得た。本品の分子量は10万〜260万に分布し、最大ピークの分子量は90万であった。本品のβグルカン純度は70%であった。IR分析でβ結合を確認した。グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコース、(1,4アセチル、2,3,6メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルBは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0064】
〔製造例3〕(微生物由来βグルカンの調製、菌体細胞壁の調整)
リゾレシチンを0.5%となるように溶解させた水に、菌体を1g/mlの濃度となるように懸濁し、超音波破砕器にて10分間処理し、遠心分離にて上清を除去して、沈殿を凍結乾燥し、細胞壁成分とした。乳酸菌菌体として、市販の森永乳酸菌末(森永乳業社製)を使用して得られたものを乳酸菌体細胞壁(サンプルC)とした。サンプルCの10mgに1M水酸化ナトリウム溶液1mlを加え、50℃にて1昼夜抽出操作を実施した。遠心分離後の上清を蒸留水で100倍から10倍希釈系列を作成し、βグルカンの測定を実施したところ、サンプルC10mg中のβグルカン量は、0.8mgと算出された。次に分子量測定を実施した。サンプルCの10mgに1M水酸化ナトリウム溶液1mlを加え、50℃にて1昼夜抽出操作を実施し、遠心分離した上清に3倍量のエタノールを加え、沈殿物を1mlの蒸留水に溶解させた。サンプルCの平均重量分子量は、15万であった。
【0065】
〔製造例4〕(微生物菌体外産生βグルカンの調製)
アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)の菌株であるIFO7757 株を、ポテトデキストロース寒天斜面培地で培養して保存菌株とし、YM液体培地(ディフコ社製)100mlを入れた500ml容三角フラスコに接種して、28℃にて3日間前培養した。本培養は、フルゾーン翼を搭載した5リットル容発酵槽に、クザペック(Czapeak’s) 培地(ディフコ社製)3リットル、得られた前培養物を添加して28℃にて5日間培養した。なお培養中、pHは5.0となるように調整し、通気は1vvmとなるように通気量と回転数をシーケンス制御した。培養液3リットルを90℃にて30分間加熱殺菌した後、等量の水を加えてから遠心分離によって菌体を除去し、そのまま凍結乾燥して39gの凍結乾燥物を得た(Aureobasidium培養物:サンプルD)。サンプルDの10mgを1mlの蒸留水に溶解し、試験例1に従って多糖量を測定した。その結果、多糖純度74%であった。また、試験例1によるβグルカン量は、4.4mgと測定され、多糖に対するβグルカン純度は59%と算出された。
【0066】
また、サンプルDの10mg/ml溶液にプルラナーゼ酵素の懸濁液(和光純薬社製)を0.05%となるように添加し、2時間反応させた後、2倍量のエタノールを加え、得られた沈殿を凍結乾燥し、再度1mlの蒸留水を加え溶解させ、サンプルDのプルラナーゼ処理物の多糖量および分子量の測定を実施した。なお、対照としてプルラン10mg/mlの水溶液を同様に操作したプルラナーゼ処理プルラン溶液も多糖量および分子量測定を行った。その結果、サンプルDのプルラナーゼ処理物の最大ピークの分子量は90万であった。プルラナーゼ処理プルラン溶液ではピークは認めなかった。サンプルDの多糖量は3.9mg/mlであり、βグルカン測定値にほぼ一致した。プルラナーゼ処理プルラン溶液の多糖量は測定されなかった。
【0067】
サンプルDのプルラナーゼ処理物のグルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルDは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0068】
〔製造例5〕(微生物菌体外産生βグルカンの調製)
アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)の菌株であるIFO6353 株を、ポテトデキストロース寒天斜面培地で培養して保存菌株とし、YM液体培地(ディフコ社製)100mlを入れた500ml容三角フラスコに接種して、28℃にて3日間前培養した。本培養は、フルゾーン翼を搭載した30リットル容発酵槽に、クザペック(Czapeak’s) 培地(ディフコ社製)15リットル、得られた前培養物を添加して28℃にて5日間培養した。なお培養中、pHは5.0となるように調整し、通気は1vvmとなるように通気量と回転数をシーケンス制御した。培養液15リットルを90℃にて30分間加熱殺菌した後、等量の水を加えてから遠心分離によって菌体を除去し、得られた培養上清をそのままUF膜分離装置(UFP−10C−8A、アマシャムバイオサイエンス社製)に循環させ脱塩した。脱塩後の培養上清を凍結乾燥して85gの凍結乾燥物を得た(Aureobasidium培養物:サンプルE)。サンプルEの10mgを1mlの蒸留水に溶解し、試験例1に従って多糖量を測定した。その結果、多糖純度100%であった。また、試験例1によるβグルカン量は、2.4mgと測定され、多糖に対するβグルカン純度は24%と算出された。また、サンプルEの10mg/ml溶液にプルラナーゼ酵素の懸濁液(和光純薬社製)を0.05%となるように添加し、2時間反応させた後、2倍量のエタノールを加え、得られた沈殿を凍結乾燥し、再度1mlの蒸留水を加え溶解させ、サンプルEのプルラナーゼ処理物の多糖量および分子量の測定を実施した。なお、対照としてプルラン10mg/mlの水溶液を同様に操作したプルラナーゼ処理プルラン溶液も多糖量および分子量測定を行った。その結果、サンプルEのプルラナーゼ処理物の最大ピークの分子量は80万であった。プルラナーゼ処理プルラン溶液ではピークは認めなかった。サンプルEのプルラナーゼ処理物の多糖量は1.9mg/mlであり、βグルカン測定値にほぼ一致した。プルラナーゼ処理プルラン溶液の多糖量は測定されなかった。
【0069】
サンプルEのプルラナーゼ処理物のグルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルEは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0070】
〔製造例6〕(微生物菌体外産生βグルカンの調製)
寄託番号FERM BP−8391のアウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)菌株であるADK−34株を、ポテトデキストロース寒天斜面培地で培養して保存菌株とし、YM液体培地(ディフコ社製)100mlを入れた500ml容三角フラスコに接種して、28℃にて3日間前培養した。本培養は、フルゾーン翼を搭載した30リットル容発酵槽に、クザペック(Czapeak’s) 培地(ディフコ社製)15リットル、得られた前培養物を添加して28℃にて3日間培養した。なお培養中、pHは5.0となるように調整し、通気は1vvmとなるように通気量と回転数をシーケンス制御した。培養液15リットルを90℃にて30分間加熱殺菌した後、等量の水を加えてから遠心分離によって菌体を除去し、得られた培養上清をそのままUF膜分離装置(UFP−10C−8A、アマシャムバイオサイエンス社製)に循環させ脱塩した。脱塩後の培養上清を凍結乾燥して110gの凍結乾燥物を得た(Aureobasidium 培養物:サンプルF)。サンプルFの10mgを1mlの蒸留水に溶解し、試験例1に従って多糖量を測定した。その結果、多糖純度100%であった。また、試験例1によるβグルカン量は、9.8mgと測定され、多糖に対するβグルカン純度は98%と算出された。
【0071】
また、サンプルFの10mg/ml溶液にプルラナーゼ酵素の懸濁液(和光純薬社製)を0.05%となるように添加し、2時間反応させた後、2倍量のエタノールを加え、得られた沈殿を凍結乾燥し、再度1mlの蒸留水を加え溶解させ、サンプルFのプルラナーゼ処理物の多糖量および分子量の測定を実施した。なお、対照としてプルラン10mg/mlの水溶液を同様に操作したプルラナーゼ処理プルラン溶液も多糖量および分子量測定を行った。その結果、サンプルFのプルラナーゼ処理物の最大ピークの分子量は160万であった。プルラナーゼ処理プルラン溶液ではピークは認めなかった。サンプルFのプルラナーゼ処理物の多糖量は10mg/mlであり、βグルカン測定値にほぼ一致した。プルラナーゼ処理プルラン溶液の多糖量は測定されなかった。
【0072】
サンプルFのプルラナーゼ処理物のグルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコース、(1,4アセチル、2,3,6メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルFは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0073】
〔製造例7〕(微生物菌体外産生精製βグルカンの調製)
製造例6と同様に作業し培養上清を得て、これをエバポレーターにて減圧濃縮して培養物、サンプルGの3000mlを得た、水分量は90%であった。
【0074】
〔製造例8〕(微生物菌体外産生精製βグルカンの調製)
製造例6と同様に作業し培養上清を得て、これに2倍量のエタノールを添加し、沈殿を得てから凍結乾燥して培養物、サンプルHの135gを得た。試験例1より、培養物中のβグルカン純度は88.8%であった。
【0075】
〔製造例9〕(微生物菌体外産生精製βグルカンの調製)
製造例6と同様に作業し培養上清を得て、これをスプレイドライして培養物、サンプルIの235gを得た。試験例1より、培養物中のβグルカン純度を測定したところ、75.5%であった。
【0076】
〔製造例10〕(乳酸菌培養液由来βグルカンの調製)
ペディオコッカスダンノーサス(Pediococcus damnosus)菌株(大阪発酵研究所に保存のIFO−3896株)を、ポリペプトン(Polypepton)5g、イーストエキス(Yeast extract) 5g、グルコース(Glucose) 5g、MgSO・7HO 1g、蒸留水1リットルの割合で混合溶解し、pH5.5に調整した培地5リットルに植菌し、5日間、30℃にて通気せず撹拌(50rpm)培養した。培養を2回実施して10リットルの培養液を得た。この培養液を遠心分離して得た上清を減圧濃縮し、2リットルの培養濃縮液を得た。得られた濃縮液の2倍量のエタノールを加えて沈殿を回収し、凍結乾燥して粉末15g(乳酸菌培養物:サンプルJ)を得た。サンプルJの最大ピークの分子量は18万であった。
【0077】
〔製造例11〕(キノコ由来酵素処理βグルカンの調製)
自然乾燥させたアガリクスブラゼイの子実体1kgを粉砕し、これに2リットルの水を加えて、ミキサーで混合した。これに0.5gのファンセラーゼ(ヤクルト社製)、1gのαアミラーゼ(天野製薬社製)を添加して混合し、55℃で12時間、酵素反応を実施した。ついで、85℃に昇温し、30分間保持して酵素活性を失活させた。3リットルの蒸留水を加えよく混合した後、遠心分離にて残査を除去し、凍結乾燥して抽出物162gを得た。抽出物を1Lの蒸留水の溶解させ、UF膜(UFP−1−C−4:アマシャムバイオサイエンス社)に循環させて脱塩後、凍結乾燥することにより、抽出物(サンプルK)を75g得た。サンプルKはβグルカン純度95%、IR分析でβ結合を確認した。本品の分子量は0.5万〜360万に分布し、最大ピークは250万であった。
【0078】
グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルKは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0079】
〔製造例12〕(キノコ菌糸体培養物由来βグルカンの調製)
500ml容の3角フラスコにグルコース馬鈴薯煮汁培地(グルコース2%、馬鈴薯200g/l)を120ml分注し、120℃、30分間滅菌を行い、別に斜面培養保存してあるエノキタケの菌糸(Flammulina velutipes)IFO−30602 を接種して、25℃で回転式培養装置にて200rpmで10日間の培養を行った。この三角フラスコ4本分を合わせて、生理食塩水で培地を洗浄し、凍結乾燥させて、乾燥菌糸体8gを得た。得られた菌糸体1gに10mlの0.2M水酸化ナトリウム溶液を加えて、15℃にて1昼夜、撹拌抽出を行った。抽出物はそのまま塩酸にてpH3.0とし、120℃にて30分間オートクレーブ処理した。遠心分離により上清を得てから、リン酸2ナトリウムにてpH7.0とし、3倍量のエチルアルコールを加えて沈殿を得たのち、減圧下で乾燥させ、ミルで粉砕し、抽出物(サンプルL)を450mg(水分量11.1%)得た。本品のβグルカン純度は86%、分子量は1万〜350万に分布し、最大ピークは120万であった。IR分析でβ結合を確認した。グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルLは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0080】
〔製造例13〕(キノコ由来βグルカンの調製)
カワリハラタケの子実体を破砕し、粉砕して、その粉砕物10kgに熱水50リットルを加え、煮沸条件下で穏やかに撹拌しながら3時間、熱水抽出処理した。熱水抽出処理した後、遠心分離して、その分離液を得た。得られた分離液に2倍量の99%エチルアルコールを加えて、沈殿物を得て、凍結乾燥して、粗精製物1200g(キノコ由来βグルカン粗精製物:サンプルM)を得た。サンプルMの1g中に含まれるβグルカン量は、860mgと算出された。また、最大ピークの分子量は165万を示した。
【0081】
グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルMは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0082】
〔製造例14〕(細胞壁からのアルカリ抽出物の調製)
ハナビラタケ試料100gに1%水酸化ナトリウムの1リットルを加え、65℃にて2時間撹拌抽出を行った。抽出残査を遠心分離で除去後、抽出液はHClにて中和してから、等量のエタノールを加えて沈殿物21g(キノコ細胞壁抽出βグルカン:サンプルN)を得た。サンプルNの1g中に含まれるβグルカン量は、700mgと算出された。また、最大ピークの分子量は268万であった。グルコースの結合様式を解析した結果、(1アセチル、2,3,4,6メチル)−D−グルコース、(1、3アセチル、2,4,6メチル)−D−グルコース、(1,3,6アセチル、2,4メチル)−D−グルコースが検出され、サンプルNは2種類以上の結合様式からなるβグルカンであることが確認された。
【0083】
上記で得られた調整βグルカンを使用し、以下本発明の皮膚用化粧料を製造した。
【0084】
〔実施例1〕
下記配合及び製法によりスキンローション基剤(本発明品1)を調製した。
【0085】
Figure 2005015348
【0086】
〔製法〕
精製水にエタノールを加えた後70℃とし、水相部とする。また、予め調製してあるカルボキシビニルポリマー水溶液と水酸化カリウムとを除く他の親油性成分を混合加熱して70℃とし、親油部とする。この親油部を上記水相部に加えて予備乳化を行い、調整βグルカンとカルボキシビニルポリマー水溶液を加えて均一に混和した後、水酸化カリウムを加えて中和する。次いで、ホモミキサーにより均一に乳化した後、30℃まで冷却し、スキンローション基剤を得る。
【0087】
〔実施例2〕
調製βグルカンとしてサンプルAの代わりにサンプルGを用いて実施例1と同様にスキンローション基剤(本発明品2)を調製した。
【0088】
〔実施例3〕
下記配合及び製法によりパック基剤(本発明品3)を調製した。
【0089】
Figure 2005015348
【0090】
〔製法〕
精製水にプロピレングリコールを加えて溶解する。更に、エタノールで湿潤したポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム及び調整βグルカンを加え、70℃に加熱し掻き混ぜながら溶解して、パック基剤を得る。
【0091】
〔実施例4〕
調製βグルカンとしてサンプルCの代わりにサンプルLを用いて実施例3と同様にパック基剤(本発明品4)を調製した。
【0092】
〔比較例1〕
実施例1の配合から調整βグルカンを除き、その代わりにスクアラン5重量部及びプロピレングリコール5重量部を配合した以外は実施例1と同様にしてスキンローション基剤(比較品1)を調製した。
【0093】
〔比較例2〕
実施例3の配合から調整βグルカンを除いた以外は実施例3と同様にしてパック基剤(比較品2)を調製した。
【0094】
〔使用例1〕
実施例1〜4で得られた本発明品1〜4と、比較例1及び2で得られた比較品1及び2について、皮膚への湿潤感及び柔軟性の付与効果を次のようにして測定した。即ち、年齢18〜57才までの女性16名を評価者とし、一試料を3回使用し、その皮膚への湿潤感及び柔軟性の付与効果を次の評価基準で採点した。
【0095】
<評価基準>
10点:極めて効果あり
8点:効果あり
6点:やや効果あり
2点:効果ある気がする
0点:効果がない
【0096】
このようにして、1人が3回使用した平均値(少数点以下四捨五入)を16名分合計した値を次の表1に記載した。
【0097】
【表1】
表1
Figure 2005015348
【0098】
上記表1に示す結果から明らかな如く、βグルカンを含有する本発明品1〜4は、皮膚に適度な湿潤感及び柔軟性を付与する効果があり、それにより皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、肌荒れ防止等に優れることが判る。
【0099】
〔実施例5〕
(歯磨剤の製造例)
以下の処方に従い、常法により歯磨剤(本発明品5)を製造した。
【0100】
Figure 2005015348
【0101】
〔実施例6〕
(洗口液の製造例)
以下の処方に従い、常法により洗口液(本発明品6)を製造した。
【0102】
Figure 2005015348
【0103】
〔実施例7〕
(柔軟化粧水(弱酸性)の製造例)
以下の処方に従い、常法により弱酸性の柔軟化粧水(本発明品7)を製造した。
【0104】
Figure 2005015348
【0105】
〔実施例8〕
(皮膚用クリームの製造例)
以下の処方に従い、常法により皮膚用クリーム(本発明品8)を製造した。
【0106】
Figure 2005015348
【0107】
(皮膚用クリームの使用例)
本皮膚用クリーム(本発明品8)を、肌荒れ症状を有する被験者5人、アレルギー性症状を有する被験者5人、皮膚損傷症状を有する被験者5人に1日2回10日間使用したところ、いずれの症状及び被験者もその症状に顕著な改善がみられた。一方、上記組成で調整βグルカンを配合しない組成のものを比較として同様に使用したが、改善効果はみられなかった。
【0108】
〔実施例9〕
(ローションの製造例)
以下の処方に従い、常法によりローション(本発明品9)を製造した。
【0109】
Figure 2005015348
【0110】
〔実施例10〕
(シャンプーの製造例)
以下の処方に従い、常法によりシャンプー(本発明品10)を製造した。
【0111】
Figure 2005015348
【0112】
〔実施例11〕
(リンスの製造例)
以下の処方に従い、常法によりリンス(本発明品11)を製造した。
【0113】
Figure 2005015348
【0114】
〔実施例12〕
下記処方に従い、常法によりボディ用化粧水(本発明品12)を製造した。
【0115】
Figure 2005015348
【0116】
〔実施例13〕
調製βグルカン(サンプルH)の代わりにサンプルNを用いて実施例12と同様にボディ用化粧水(本発明品13)を調製した。
【0117】
〔比較例3〕
組成から調整βグルカンを除いた以外は実施例12と同様にしてボディ用化粧水(比較品3)を調製した。
【0118】
〔使用例2〕
実施例12及び13、比較例3の組成の、ボディ用化粧水について、使用中の清涼感、使用後の肌の柔軟性(マッサージ効果)、肌への痛みのなさ(肌への安全性)、保湿感、べたつきのなさについて下記の評価方法で評価した。得られた結果を表2に示す。
【0119】
(評価方法)
清涼感、マッサージ効果、肌への安全性、保湿感、べたつきのなさについて、化粧品専門評価パネル女性15名を用いて、上記ボディ用化粧水を手に適量取って腕に擦り込むように使用し、使用中の清涼感、使用後の肌の柔軟性(マッサージ効果)、肌への痛みのなさ(肌への安全性)、保湿感、べたつきのなさについて5段階評価し、さらにそれを平均して判定した。
【0120】
[評価]
5点:非常に良好。
4点:良好。
3点:普通。
2点:やや不良。
1点:不良。
【0121】
[判定]
◎:平均点4.5点以上。
○:平均点3.5点以上4.5点未満。
△:平均点2.5点以上3.5点未満。
×:平均点2.5点未満。
【0122】
【表2】
表2
Figure 2005015348
【0123】
上記表2に示す結果から明らかな如く、βグルカンを含有する本発明品12及び13は、使用中の清涼感、使用後の肌の柔軟性(マッサージ効果)、肌への痛みのなさ(肌への安全性)、保湿感、べたつきのなさに優れたボディ用化粧水であった。
【0124】
〔実施例14〕
下記処方と製法に従い、エステティック用マッサージ料(本発明品14)を製造した。
【0125】
Figure 2005015348
【0126】
(製法)
A:成分(1)〜(4)を加熱し、混合する。
B:成分(5)〜(9)を混合し、加熱する。
C:AにBを添加し、乳化する。
D:Cに成分(10)〜(11)を添加、分散する。
【0127】
〔実施例15〕
調製βグルカン(サンプルI)の代わりにサンプルMを用いて実施例14と同様にエステティック用マッサージ料(本発明品15)を調製した。
【0128】
〔比較例4〕
調製βグルカン(サンプルI)の代わりにメチルセルロースを用いて実施例14と同様にエステティック用マッサージ料(比較品4)を調製した。
【0129】
〔使用例3〕
化粧品専門評価パネル15人に、顔面に、上記実施例14及び15、比較例4のエステティック用マッサージ料を塗布してもらい、肌当たりのよさ、塗布時の心地よさ、塗布しやすさ、塗布後のリラックス効果の各項目について、評価してもらった。各項目について、良好であると評価した人の人数より、下記基準により性能を判定した。結果を表3に示す。
【0130】
[評価基準]
判定 良好であると評価した人数
○: 10人以上
△: 5人以上10人未満
×: 5人未満
【0131】
【表3】
表3
Figure 2005015348
【0132】
上記表3に示す結果から明らかな如く、βグルカンを含有する本発明品14及び15は、肌当たりの良さ、塗布時の心地よさ、塗布しやすさ、塗布後のリラックス効果に優れたエステティック用マッサージ料であった。
【0133】
【発明の効果】
本発明によれば、皮膚の保湿作用、老化防止、美肌効果、マッサージ効果、肌荒れ防止、抗アレルギー性、皮膚損傷修復性等に優れ、更に安全性の高い皮膚化粧料を提供することができる。

Claims (5)

  1. 微生物類由来または担子菌類由来のβグルカンを含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  2. 上記βグルカンが、微生物類または担子菌類を培養することによって菌体外に分泌されたβグルカンである請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 上記βグルカンが、微生物類または担子菌類を培養することによって得た培養細胞由来である請求項1記載の皮膚化粧料。
  4. 上記微生物類が、酵母菌、乳酸菌、クロレラ、またはアウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物である請求項1〜3の何れかに記載の皮膚化粧料。
  5. 上記βグルカン含有量が、皮膚化粧料全量に対して、0.001〜20重量%である請求項1〜4の何れかに記載の皮膚化粧料。
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