JP6625816B2 - 化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、べたつきがなく使用感が良好で、経時安定性や保湿効果に優れた化粧料組成物に関する。
ヒアルロン酸はグルクロン酸とN−アセチルグルコサミンがβグリコシド結合により交互に連結した構造を有し、生体内では皮膚や関節、脳など広範囲にわたって存在する。皮膚では細胞間隙に多く存在し、皮膚の弾力性や保湿性、柔軟性を保つために重要な役割を担っている。化粧品用途では、ヒアルロン酸の優れた保湿効果を活用するため、ヒアルロン酸やその塩、誘導体(以下、まとめてヒアルロン酸類とする)として幅広い商品へ使用されている。化粧品へ添加されたヒアルロン酸類の役割は、皮膚表面の保湿とそれに起因するシワの予防改善効果やバリア機能の改善といった効果が主要なものとなる。
しかし、ヒアルロン酸類は曳糸性があり、べとつきが強く使用感に問題がある点がしばしば指摘されている。また、ヒアルロン酸類を含有する水溶液では、経時的な分解によりヒアルロン酸類の分子量が小さくなり粘度が低下してしまうことが知られ、その結果、製造直後とは異なる物性となり機能が低下したり、使用感が劣ったものとなってしまうという課題があった。
上記課題に対し、これまでにも各種検討が行われている。べとつきを改善する方法としては、(特許文献1)には、ヒアルロン酸又はその塩、ソルビトール及びトレハロースで構成された化粧料について、(特許文献2)では分解ヒアルロン酸亜鉛、及びアセチルヒアルロン酸又は薬学的に許容されるその塩を含む外用組成物について開示されている。
しかし、(特許文献1,2)ではいずれの方法も経時的な安定性については十分な解決策が見出されていない。
一方、経時的な粘度低下については、(特許文献3)ではヒアルロン酸及び/又はその塩と水溶性増粘剤を含有する皮膚化粧料について、(特許文献4)ではヒアルロン酸またはその塩の水溶液中にフェノール性水酸基を有する化合物を共存させるヒアルロン酸またはその塩の水溶液の安定化法について、(特許文献5)では、水性組成物中に配合されたヒアルロン酸を、熱またはヒアルロニダーゼなどの酵素の分解作用に対して安定化するための添加剤の使用であって、該添加剤が、20,000ダルトン以上の分子量、および少なくとも1g/lまたはそれを超える水溶性を有する1種または複数の多糖を含み、組成物中の前記1種または複数の多糖およびヒアルロン酸が、組成物に少なくとも500cPの粘度を与えることを特徴とする使用について開示されている。
しかし、(特許文献3〜5)の方法ではヒアルロン酸の粘度低下には一定の効果が見られるものの、使用感を改善するものではなかった。
このように、べたつきを抑えながら、ヒアルロン酸類の優れた保湿効果を安定的に発揮させるにはなお課題が残されていたのが現状であった。
一方、本出願人はすでに、微生物類由来または担子菌類由来のβグルカンが保湿効果を有すること、該βグルカンを含有する皮膚化粧料は皮膚の保湿作用等さまざまな効果を有することを報告している(特許文献6)。
特開2000−229831号公報 特開2012−214418号公報 特開昭57−185208号公報 特開平1−113401号公報 特表2014−506876号公報 特開2005−15348号公報
よって本発明の目的は、ヒアルロン酸類を含有しながらもべたつきがなく使用感が良好で、経時安定性や保湿効果に優れた化粧料組成物を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく種々検討したところ、β−1,3−1,6−グルカンはヒアルロン酸類と同等以上の保湿効果がある一方、べたつきがなくなめらかな使用感であること、また経時安定性にも優れることを知見した。さらに、ヒアルロン酸類との併用により、ヒアルロン酸類が抱える課題を補いつつ良好な化粧料組成物を得られることを知見した。本発明は上記知見に基づくものである。
すなわち本発明は、下記成分(a)及び(b)を含有し、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有することを特徴とする、化粧料組成物である。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン
本発明によれば、ヒアルロン酸類を含有しながらもべたつきがなく使用感が良好で、経時安定性や保湿効果に優れた化粧料組成物を得ることができる。
以下、本発明の化粧料組成物について詳述する。
はじめに、本発明の必須成分(a)であるヒアルロン酸類について説明する。
ヒアルロン酸は、上述のようにN−アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が連結したグリコサミノグリカン(ムコ多糖)の一種である。市販品としては動物組織から抽出したものや微生物の培養による発酵法で生産されたもの等が知られ、その質量平均分子量は50万〜300万を中心としてさらに高分子量のものや質量平均分子量5000以下に低分子化されたものが存在する。
本発明においては、上記ヒアルロン酸及びヒアルロン酸誘導体ならびにこれらの塩(ナトリウム塩、カリウム塩等)を合わせてヒアルロン酸類とよぶものとする。ヒアルロン酸誘導体としては、ヒアルロン酸のヒドロキシル基、カルボキシル基等がエーテル化、エステル化、アミド化、アセタール化、ケタール化されて得られる誘導体等が挙げられる。ヒアルロン酸又はヒアルロン酸誘導体の塩としては、ヒアルロン酸ナトリウム塩、ヒアルロン酸カリウム塩等のヒアルロン酸金属塩のほか、上記で挙げたヒアルロン酸誘導体のナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。
本発明においては、上記ヒアルロン酸類の分子量はとくに限定されるものではないが、後述する成分(b)であるβ−1,3−1,6−グルカンとの併用効果が大きい点で、質量平均分子量5万〜300万のヒアルロン酸類を使用することが好ましい。なお、本発明において、ヒアルロン酸類の質量平均分子量とは、水、塩水溶液、緩衝液を溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィー分析を行った場合のプルラン、デキストランまたはポリエチレングリコール換算の質量平均分子量をいう。
次に、本発明の必須成分(b)であるβ−1,3−1,6−グルカンについて説明する。
グルコースが、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合により連結されたβグルコースをβ−1,3−1,6−グルカンといい、(1)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合であり、β−1,6−グリコシド結合の分岐があるもの、(2)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合とβ−1,6−グリコシド結合とからなるもの等が知られている。なお、本発明で使用するβ−1,3−1,6−グルカンとしては、一部にβ−1,4−グリコシド結合等の結合を有するものも使用できるが、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合以外のグルコシド結合の含量は、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合の合計に対して、10モル%以下でなければならない。
本発明の化粧料組成物には、β−1,3−1,6−グルカンとしては、いずれのβ−1,3−1,6−グルカンも使用可能であるが、溶解性が良好であることから、下記の一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンが好ましい。
Figure 0006625816
上記一般式(1)において、aは、少なくとも20の数を表わし、bは、少なくとも1の数を表わす。ただし、aとbとの合計の数は、一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量を3000〜500万とする数である。一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量が3000より少ない場合および500万より大きい場合には、皮膚への十分な保湿効果が得られない。一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量は、5000〜300万が好ましく、7000〜100万が更に好ましく、1万〜50万が最も好ましい。なお、本発明において、β−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量とは、水を溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography、GPCともいう)分析を行った場合のプルラン換算の質量平均分子量をいう。なお、「質量平均分子量」は、「重量平均分子量」という場合もある。
上記質量平均分子量の測定法は特に限定されるものではないが、一例としては、分子量既知なプルラン、デキストラン、ポリエチレングリコールから選ばれる1種又は2種以上を用い、2点以上の任意の濃度で、示差屈折検出器により校正曲線(x軸を保持時間、y軸を分子量)を作成する。次いで、検体(濃度は任意)を測定し、その保持時間から先の校正曲線を用いて相対分子量(プルラン、デキストランまたはポリエチレングリコール換算の分子量)を算出するのが一般的である。
しかし、プルランとβ−1,3−1,6−グルカンとでは構造の違いから同分子量(グルコースユニット数が同じ)でも分子サイズが異なるため、分子ふるいであるゲル振とうクロマトグラフィーでは相対値しか得られず、補正することで絶対値に近似した固有分子量の算出が可能である。補正は、検体の濃度測定、及び差圧粘度、示差屈折、光散乱の3点を測定し、算出する方法が挙げられる。具体的には、まず、濃度、粘度、屈折率が既知なプルラン標準液を使用して装置常数kを求める。
次に、フェノール硫酸法によりβ−1,3−1,6−グルカンの濃度を測定した原体を、精密に測り取り濃度既知な水溶液を調製して検体とする。そして、差圧粘度検出器、示唆屈折検出器、光散乱検出器で測定した値から、分子量を算出する。
上記一般式(1)において、aに対するbの比は、べたつきを抑え、より良好な使用感を付与できる点で、0.2〜1であることが好ましく、0.5〜0.95であることが更に好ましく、0.6〜0.9であることが最も好ましい。なお、繰り返し数がaのユニットと繰り返し数がbのユニットとは、ランダム状に結合していてもよいし、ブロック状に結合していてもよい。
一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンは、公知の方法、例えば、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌、麹菌、クロレラやスピルリナなどの藻類、糸状菌等の細胞壁や産出物から、抽出することにより得ることができ、中でも黒酵母(Aureobasidiumu pullulans)から皮膚への保湿効果の高いβ−1,3−1,6−グルカンが抽出できる。β−1,3−1,6−グルカンの抽出方法は特に制限はなく、公知の方法によればよい。
また、抽出されたβ−1,3−1,6−グルカンを濃縮する場合は、水分の除去あるいは粉末化のための方法であれば特に限定されず、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、減圧乾燥、加熱乾燥、溶媒による沈殿回収等が挙げられ、これらの組合せでもよい。
本発明の化粧料組成物は、上記成分(a)1質量部に対し、成分(b)の含有量が0.5〜25質量部であり、好ましくは0.7〜20質量部、より好ましくは1.0〜15質量部、さらに好ましくは1.2〜12質量部、最も好ましくは3〜10質量部である。本発明における成分(a)と成分(b)の量はいずれも乾燥質量である。
0.5質量部よりも少ないと本発明の効果が得られず、べたつきが強く経時安定性の劣ったものとなってしまう。また、25質量部よりも多いとヒアルロン酸の含有量が少なく、発明の趣旨に反するものとなってしまう。
また、本発明の化粧料組成物においては、上記成分(a)と成分(b)の合計量が0.001〜10質量%であることが好ましく、0.01〜5質量%であることがより好ましく、0.02〜1質量%であることがさらに好ましい。上記成分(a)と成分(b)の合計量が0.001質量%よりも少ないと本発明の効果が感じられない場合があり、また10質量%よりも多いと使用感の劣ったものとなってしまう場合があるため好ましくない。
本発明の化粧料組成物の上記成分(a)、(b)以外に使用することのできる成分としては、例えば、界面活性剤、キレート剤、低分子ポリオール、植物由来エキス、亜鉛化合物、増粘剤、油剤、色素、顔料、抗菌剤、保湿剤、pH調整剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿成分、酵素、香料等が挙げられる。
界面活性剤としては、アニオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤及び両性界面活性剤が挙げられ、アニオン界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、硫酸化オレフィン塩、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、グリセライド硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンの塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸塩、アルコキシエタンスルホン酸塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、及びアルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸塩等が挙げられる。
ノニオン界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい。)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸モノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸−N−メチルモノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ジエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート、N−長鎖アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキル(アルケニル)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(アルケニル)ジメチルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、エーテル基或いはエステル基或いはアミド基を含有するモノ或いはジアルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、アルキル(アルケニル)ピリジニウム塩、アルキル(アルケニル)ジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)イソキノリニウム塩、ジアルキル(アルケニル)モルホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキル(アルケニル)アミン、アルキル(アルケニル)アミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、アミドアミノ酸、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤等が挙げられる。
上記界面活性剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜80質量%が好ましく、0.05〜60質量%がより好ましい。
キレート剤としては、例えば、アミノポリカルボン酸系キレート剤、芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート剤、リン酸キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤、ジメチルグリオキシム、アスコルビン酸、チオグリコール酸、フィチン酸、グリオキシル酸、グリオキサール酸等が挙げられる。これらのキレート剤は、それぞれフリーの酸型であっても、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩の形であってもよい。さらに、それらは、加水分解可能なそれらのエステル誘導体の形であってもよい。
アミノポリカルボン酸系キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ酢酸、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩類が挙げられる。
芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、イタコン酸、アコニット酸、ピルビン酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸(アントラニル酸を含む)、フタル酸、フマル酸、トリメリット酸、没食子酸、ヘキサヒドロフタル酸及びこれらの塩類、メチルエステル類及びエチルエステル類が挙げられる。
アミノ酸系キレート剤としては、例えば、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システイン、エチオニン、チロシン、メチオニン及びこれらの塩類及び誘導体が挙げられる。
ホスホン酸系キレート剤としては、例えば、イミノジメチルホスホン酸、アルキルジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩類が挙げられる。
リン酸系キレート剤としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤としては、例えば、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、グルコン酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの塩類が挙げられる。
高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤としては、例えば、アクリル酸重合体、無水マレイン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げられる。
これらのキレート剤の中でも、安全性が高く、キレート効果が大きいことから、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩が好ましい。
キレート剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜30質量%が好ましく、0.05〜20質量%がより好ましい。
低分子ポリオールとは分子量50〜1000、好ましくは分子量50〜500のポリオールであり、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−2,3−ペンタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、4−メチル−1,2−ペンタンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ブタンジオール、2,3−ジメチル−1,2−ブタンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,4−ヘプタンジオール、2−プロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−オクタンジオール、1,8−オクタンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−sec−ブチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,3−ノナンジオール、1,9−ノナンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、5,6−デカンジオール、3,6−ジメチル−3,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,7−オクタンジオール、1,2−ウンデカンジオール、1,4−ウンデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、6−エチル−3−メチル−1,6−オクタンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,10−ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2,4−ジエチル−1,5−オクタンジオール、2,8,8−トリメチル−2,7−ノナンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、7,8−テトラデカンジオール、1,2−ペンタデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−エイコサンジオール、1,2−ドコサンジオール、1,2−テトラコサンジオール等の飽和ジオール又はその縮合物;
2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,2−ジオール、2−メチレン−1,3−プロパンジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、3−メチル−2−ペンテン−1,5−ジオール、3−メチレンペンタン−1,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、9−デセン−1、2−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2,6−ジオール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1,6−ジオール、13−テトラデセン−1、2−ジオール、12−ヒドロキシ−9−オクタデセノール、2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘプチン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3,4−ジメチル−1−ペンチン−3,4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、5−デシン−4,7−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクチン−2,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、1,1,4,4−テトライソプロピル−4−オクチン−3,6−ジオール、5,10−ジエチル−7−テトラデシン−6,9−ジオール等の不飽和ジオール;
1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘプタンジオール、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,2−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,2−シクロデカンジオール、5−シクロオクテン−1,2−ジオール、1,5−デカリンジオール、リモネングリコール、1,2−テルペンジオール、4,4’−ビシクロヘキサンジオール、1,2−シクロドデカンジオール等の脂環状ジオール;
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;
エリスリトール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタテトロール、2,3,4,5−ヘキサテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価アルコール;ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;
1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、2−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、2−プロピルグリセリルエーテル、1−イソプロピルグリセリルエーテル、2−イソプロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、2−ブチルグリセリルエーテル、1−イソブチルグリセリルエーテル、2−イソブチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、1−ヘキシルグリセリルエーテル、2−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、2−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、2−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、2−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−ノニルグリセリルエーテル、2−ノニルグリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、2−デシルグリセリルエーテル、1−ウンデシルグリセリルエーテル、2−ウンデシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル、2−ドデシルグリセリルエーテル、1−トリデシルグリセリルエーテル、2−トリデシルグリセリルエーテル、1−テトラデシルグリセリルエーテル、2−テトラデシルグリセリルエーテル、1−ヘキサデシルグリセリルエーテル、2−ヘキサデシルグリセリルエーテル、1−オクタデシルグリセリルエーテル、2−オクタデシルグリセリルエーテル、1−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、2−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、1−エイコシルグリセリルエーテル、2−エイコシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテル、2−アリルグリセリルエーテル、1−ウンデセニルグリセリルエーテル、2−ウンデセニルグリセリルエーテル、1−オレイルグリセリルエーテル、2−オレイルグリセリルエーテル、1−フェニルグリセリルエーテル、2−フェニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノエーテル類;
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジエタノールアミン等のN−置換ジエタノールアミン類;
N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N−イソプロピルジイソプロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプロパノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジイソプロパノールアミン等のN−置換ジイソプロパノールアミン類;
3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジイソプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジブチルアミノ−1,2−プロパンジオール等のN,N−ジ置換−3−アミノ−1,2−プロパンジオール類が挙げられる。
これらの低分子ポリオールの中でも、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2−ノナンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,2−デカンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−デシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテルが好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,2−オクタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルがより好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルが更に好ましい。
低分子ポリオールは上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜90質量%が好ましく、0.05〜70質量%がより好ましい。なお、低分子量ポリオールの中には保湿効果を有するものがある。
植物由来エキスとは、植物または藻類または菌類の全部、または花、葉、茎、果実、樹皮、根、種、樹脂等の特定の部位を、そのまま、又は圧搾、乾燥粉砕若しくは発酵等を加えてから、常温又は加温下で溶媒により抽出することにより得られるもので、水、エタノール、プロピレングリコール又は油脂に溶解するものをいう。あるいは、該抽出液を希釈し、濃縮し、または乾燥したものでもよい。さらに、水蒸気蒸留法、抽出法、クロマトグラフィー法等を用いて精油としたものでもよい。
植物由来エキスの抽出溶媒としては、通常天然物成分の抽出に用いられるもの、例えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール等のエーテル類;ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;塩化ナトリウム溶液等が挙げられ、特に水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。
植物由来エキスとして使用できる植物としては、例えば、アーチチョーク、アーモンド、アイ、アイセンハルドチアポリスタキア、アイブライト、アオノリュウゼツラン、アオモジ、アカシアコンシナ、アカシアセネガル、アカシアセネガルガム、アカシアデクレンス、アカツメクサ、アカハルニレ、アカヤジオウ、アギ、アグリモニアエウパトリア、アケビ、アサガオカラクサ、アザミ、アシ、アシタバ、アジュガツルケスタニカ、アズキ、アスナロ、アスパラガス、アスパラサスリネアリス、アセロラ、アセンヤク、アセンヤクノキ、アトラスシーダー、アニス、アノゲイススレイオカルプス、アベナストリゴサ、アボカド、アマ、アマチャ、アマチャヅル、アマドコロ、アマモ、アミリスバルサミフェラ、アメリカサイカチ、アメリカサンショウ、アメリカショウマ、アメリカニンジン、アモムムアロマチクム、アラカシ、アルカナ、アルクチウムマジュス、アルクチウムミヌス、アルニカ、アルニカカミソニス、アルピニアオフィシナルム、アルファルファ(別名ムラサキウマゴヤシ)、アロエベラ、アンザンジュ、アンズ、アンゼリカ、アンチリスブルネラリア、アンペロプシスグロセデンタタ、アンマロク、イカリソウ、イザヨイバラ、イタドリ、イタリアイトスギ、イチゴ、イチジク、イチヤクソウ、イチョウ、イトラン、イナゴマメ、イブキトラノオ、イモセミル、イラクサ、イランイラン、イリス、イリスパリダ、イワベンケイ、イワミツバ、インゲンマメ、ウイキョウ、ウィタニアソムニフェラ、ウコン、ウスバサイシン、ウツボグサ、ウド、ウミクロウメモドキ、ウメ、ウヤク、ウラルカンゾウ、ウリ、ウルバラクツカ、ウルムスダビディアナ、ウンカリアトメントサ、ウンシュウミカン、エイジツ、エイランタイ、エーデルワイス、エゾウコギ、エゾヘビイチゴ、エゾミソハギ、エチナシ、エチナセアパリダ、エニシダ、エビネ、エブリコ、エルム、エレミ、エンジュ、エンドウ、エンピツビャクシン、エンメイソウ、オウシュウヨモギ、オウレン、オオアザミ、オオウメガサソウ、オオエゾデンダ、オオカラスノエンドウ、オーキスマクラタ、オーキスマスクラ、オーキッド、オーク(別名ヨーロッパナラ)、オオグルマ、オオバナオケラ、オオバナカカオノキ、オオバナサルスベリ、オオベニミカン、オオミテングヤシ、オオミノトケイソウ、オオムギ、オールスパイス、オカゼリ、オクラ、オシロイバナ、オタネニンジン、オトギリソウ、オニゲシ、オニサルビア、オニハマダイコン、オノニス、オプンティアストレプタカンサ、オプンティアツナ、オランダカラシ、オランダシャクヤク、オリーブ、オリガヌムヘラクレオチクム、オルトシホンスタミネウス、オルメニスムルチカウリス、オレンジ、オロバンケラプム、ガーデニアタヒテンシス、カーネーション、カーヤセネガレンシス、カカオ、カキョク、カシア、カシューナット、カスカラサグラダ、カッシアイタリカ、カッパフィカスアルバレジ、カトレヤ、カナダヒドラスチス、カナリヤノキ、カニナバラ、カノコソウ、カバアナタケ、カブ、ガマ(蒲)、カミツレ(別名カモミール)、カミメボウキ、カユプテ、カラクサケマン、カラスムギ、カラスムギワラ、カラトウキ、ガラナ、ガリカバラ、カリフラワー、カリン、カルーナ(別名ギョリュウモドキ)、ガルシニアカンボジア、カロット、カワラヨモギ(別名インチンコウ)、カンゾウ、カンテンイタビ、キイチゴ、キウイ、キカラスウリ、キクニガナ、キゲリアアフリカーナ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナノキ、キノア、キハダ(別名オウバク)、キバナスズシロ、キバナノハウチワマメ、キビ、ギムネマ、キモクレン、キャッサバ、キャベツ、キャラウェー、キュウリ(別名キューカンバー)、キョウオウ、ギョリュウ、ギョリュウバイ、キラヤ、キリ、ギンバイカ(別名スイカズラ)、グアー、グァバ、クインスシード、クゥエルカスアルバ、ククイノキ、クコ、クサノオウ、クズ、クスノキ、クダモノトケイソウ、クチナシ、クマコケモモ、クマザサ、クマツヅラ、クマノギク、クミン、クラメリアトリアンドラ、クララ、グランベリー、クリスマムマリチマム、グリンデリアロブスタ、クリントニアボレアリス、クルマバソウ、クルミ、グレープフルーツ、クレマティス、クロガラシ、クログルミ、クロバナヒキオコシ、グローブ、クロフサスグリ、クロミグワ、クワ、ケイケットウ、ケイ(別名シナモン)、ゲウムウルバヌム、ゲウムリバレ、ケープアロエ、ケシ、ゲッカビジン、ゲッケイジュ、ゲットウ、ケミヤマコウゾリナ、ゲンチアナ、ゲンチアナプロストラータ、ゲンノショウコ、ケンポナシ、コウキ、コウキシタン、コウケイテン、コウスイガヤ、コウボウ、コウホネ、コーヒーノキ、コガネバナ、コクシニアインディカ、コクタン、コクレアリアオフィシナリス、コケモモ、ココヤシ、ゴショイチゴ、コショウ、コシロノセンダングサ、コチニールサボテン、コチョウセッコク、コチョウラン、コナラ、コハコベ、ゴボウ、ゴマ、コムギ、コメ、コラノキ、コリアンダー、コレウス、コレウスバルバツス、ゴレンシ、コロハ、コンズランゴ、コンフリー(別名ヒレハリソウ)、コンブレタムミクランサム、サイザルアサ、サイシン、サイペラスエスクレンタス、サイプレス、サイヨウソウ、サウスレアインボルクラタ、サキシマボタンヅル、サクラ、サクラバカンボク、ザクロ、サトウカエデ、サトウキビ、サトウマツ、サザンカ、サッサフラスノキ、サフラン、サボンソウ、サラソウジュ、サリックスニグラ、サルスベリ、サングイナリアカナデンシス、サンザシ、サンシキスミレ、サンシチニンジン、サンシュユ、サンショウ、サンペンズ、シアテアメデュラリス、シアノチスアラクノイデア、シアバターノキ、シオザキソウ、シシンブリウムイリオ、シストローズ(別名ラブダナム)、シスツスモンスペリエンシス、シスツスラダニフェルス、シソ、シチヘンゲ、シナノキ、シバムギ、ジプテリクスオドラタ、シベリアモミ、シマルバ、シミシフガダフリカ、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャノメエリカ、シュクシャ、ジュズダマ、シュッコンカスミソウ、ジュニペルスメキシカナ、ジュンサイ、ショウガ、ショウズク(別名カルダモン)、ショウブ、ショウヨウダイオウ、シラカバ、シラン、ロガラシ、シロバナインドソケイ、シロバナルーピン、シロバナワタ、シンコナカリサヤ、シンセパルムデュルシフィクム、シンビジウム、シンプロコスラセモサ、スイートアカシア、スイカ、スイカズラ、スカビオサアルベンシス、スギナ、スクテラリアガレリクラータ、ステビア、ストローブマツ、スパイニーバンブー、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、スベリヒユ、スペルトコムギ、スミノミザクラ、スミラックスアリストロチアエホリア、セイヨウアカネ、セイヨウアカマツ、セイヨウイソノキ、セイヨウイラクサ、セイヨウオオバコ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウ、セイヨウカボチャ、セイヨウカリン、セイヨウカワラニンジン、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウゴマノハグサ、セイヨウサクラソウ、セイヨウサンザシ、セイヨウシナノキ、セイヨウシロヤナギ、セイヨウタンポポ、セイヨウツゲ、セイヨウトチノキ、セイヨウトネリコ、セイヨウナシ、セイヨウナツユキソウ、セイヨウナナカマド、セイロンニッケイ、セイヨウニワトコ、セイヨウニンジンボク、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハシバミ、セイヨウハッカ、セイヨウヒイラギ、セイヨウミザクラ、セイヨウミヤコグサ、セイヨウメギ、セイヨウヤドリギ、セイヨウヤブイチゴ、セイロンニッケイ、セージ、セクロピアオブツシホリア、セコイアオスギ、セシルオーク、セダムプルプレウム、ゼニアオイ、セネガ、ゼラニウム、セルシジウムフロリダム、セレウスグランディフロラス、セロリ、センキュウ、センチフォリアバラ、センチペダクンニンガミー、センニンコク、センプクカ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソウパルメット、ソケイ、ソバ、ソラヌムリコカルプム、ダイウイキョウ、ダイコン、ダイサンチク、ダイズ、タイソウ、ダイダイ、タイツリオウギ、タイム、タイワンヒノキ、タカサブロウ、タチジャコウソウ、タチバナ、タブノキ、タベブイアアベラネダエ、タマサキツヅラフジ、ダマスクバラ、タマネギ、ダミアナ、タラゴン、タンジン、タンボリッサトリコフィラ、チガヤ、チャ(茶)、チャボトケイソウ、チューベロース、チョウジ、チョウセンゴミシ、チョウマメ、チリアトメントサ、ツクシメナモミツバキ、ツボクサ、ツルグミ、ツルドクダミ、ツルレイシ、ティーツリー、ディオスコレアコンポジタ、ディオスコレアビロサ、ディオスコレアメキシカナ、テウチグルミ、テコマクリアリス、テツザイノキ、デューク、デュボイシアレイカルドチ、テルミナリア、テンチャ、ドイツアヤメ、ドイツトウヒ、トウガシ、トウガラシ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウネズミモチ、トウヒ、トウモロコシ、トウモロコシシルク、トウロウソウ、トクサ、ドクダミ、ドクニンジン、トシシ(別名マメダオシ)、トショウ、トマト、トリゴネラフォエヌム、トルメンチラ、トロロアオイモドキ、ナガバギシギシ、ナギイカダ、ナス、ナズナ、ナタマメ、ナツシロギク、ナツボダイジュ、ナツメ、ナツメヤシ、ナンキョウソウ、ナンバンアイ、ナンバンクサフジ、ニオイスミレ、ニオイテンジクアオイ、ニオイヒバ、ニガヨモギ、ニクズク、ニゲラサチバ、ニュウコウジュ、ニラネギ、ニンジン、ニンニク、ニンファエアアルバ、ネナシカズラ、ノイバラ、ノウゼンハレン、ノジスミレ、ノバラ、ノボロギク、パイナップル、ハイビスカス、ハイマツ、バオバブ、バクホウシアシトリオドラ、バクモンドウ、バコパモンニエラ、ハゴロモグサ、ハス、パセリ、パチョリ、ハッカクレイシ、バッカリスゲニステロイデス、パッシフローラアラタ、ハトムギ、バナナ、ハナハッカ、ハニーサックル、バニラ、バニラタヒテンシス、ハネセンナ、パパイア、パフィオペディルムマウディアエ、ハベルレアロドペンシス、ハマナス、ハマメリス、ハヤトウリ、バラ、パリエタリア、ハリエンジュ、ハルパゴフィタム、パルマローザ、バロスマベツリナ、バンウコン、パンジー、バンバラマメ、ビート、ヒイラギメギ、ヒオウギ、ヒキオコシ、ビスナガベラ、ビターアーモンド、ビターオレンジ、ヒドラスチスカナデンシス、ヒナギク、ヒナゲシ、ビナンカズラ、ピヌスヘーダ、ヒノキ、ヒバマタ、ヒヒラギギク、ヒポファエラムノイデス、ヒマワリ、ヒメコウジ、ヒメコラ、ヒメツルニチニチソウ、ヒメナエアクルバリル、ヒメフウロ、ビャクダン、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ヒレハリソウ、ビロウドアオイ、ピロカルプスペンナチホリウス、ビワ、ビンロウ、ファフィアパニクラタ、フウセンカズラ、プエラリアミリフィカ、フェルラガルバニフルア、フキタンポポ、ブクリョウ、フサザキスイセン、フサスグリ、フサフジウツギ、フサヌススピカツス、プチグレン、プチコペタルムオラコイデス、ブッソウゲ、ブッチャーブルーム、プテロカルプスマルスピウム、ブドウ、フトモモ、ブナ、フユザンショウ、フユボダイジュ、フユムシナツクサタケ、フラガリアチロエンシス、ブラジルナッツノキ、フランスカイガンショウ、フランスラベンダー、プランタゴアフラ、プランタゴオバタ、プランタゴプシリウム、プリムラシキメンシス、プルーン、プルヌスアフリカナ、プルヌスセロチナ、プルメリア、プレクトランツスバルバタス、ブレチアヒアシンチナ、プロポリス、ベイ、ヘイフラワー、ヘーゼルナッツ、ペカン、ベチベル、ヘチマ、ペニーロイヤルミント、ベニノキ、ベニバナ、ベニバナセンブリ、ペポカボチャ、ヘラオオバコ、ペラルゴニウムカピタツム、ヘリクリスムアレナリウム、ヘリクリスムアングスチホリウム、ヘリクリスムイタリクム、ベルガモット、ペルトホルムダシラチス、ペルーバルサム、ベルガモット、ベルベリスアクイホリウム、ベロニカオフィシナリス、ヘンナ、ヘンルーダ、ホウキ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シナレ、ホホバ、ポリゴナツムムルチフロルム、ボルド、ポンカン、マカデミア、マグノリアオフィシナリス、マグノリアビオンジ、マグワ、マゴジャクシ、マサキ、マダケ、マツ、マツリカ、マテチャ、マドンナリリー、マヨラナ、マリアアザミ、マルピギアグラブラ、マルメロ、マロニエ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウアカジカ、マンシュウアカマツ、マンジュギク、マンダリンオレンジ、マンドレイク、ミシマサイコ、ミズハッカ、ミズレモン、ミチヤナギ、ミツガシワ、ミトラカーパススケーバー、ミモザテヌイフローラ、ミルシアリアデュビア、ミルラ(別名モツヤクジュ)、ミロタムヌスフラベリフォリア、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、ムラサキシキブ、ムラサキセンブリ、ムラサキバレンギク、ムラヤコエンジー、メボウキ、メマツヨイグサ、メリアアザジラクタ、メリッサ(別名コウスイハッカ)、メリロート、メロスリア、メロン、メンタアルベンシス、モウコヨモギ、モウレラフルビアチリス、モクレン、モスカータバラ、モスビーン、モツヤクジュ、モモ、モモタマナ、ヤクモソウ、ヤグルマギク、ヤシャブシ、ヤチヤナギ、ヤナギハッカ、ヤナギラン、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマノイモ、ヤマヨモギ、ユウガオ、ユーカリ、ユーパトリウムアヤパナ、ユーパトリウムレバウジアヌムベルトニ、ユキノシタ、ユズ、ユソウボク、ユチャ、ユッカグラウカ、ユッカシジゲラ、ユリ、ヨウシュツルキンバイ、ヨウシュホオズキ、ヨウシュヤマゴボウ、ヨーロッパアキノキリンソウ、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパクロヤマナラシ、ヨーロッパシラカバ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパマンネングサ、ヨーロッパモミ、ヨモギ、ヨモギギク、ライチー(別名レイシ)、ライマメ、ライム、ライムギ、ライラック、ラジアータマツ、ラタニア、ラッカセイ、ラナンキュラスフィカリア、ラバンデュラハイブリダ、ラフマ、ラベンダー、ラリックスエウロパエア、ラレアディバリカタ、ラレアメキシカナ、ランブータン、リソウ、リソサムニウムカルカラム、リトセアグルチノサ、リュウガン、リリオスマオバタキ、リンゴ、ルイボス、ルピヌススブカルノスス、ルブスビロスス、ルムプヤン、ルリジサ、ルリヒエンソウ、レスペデザ、レセダルテオラ、レタス、レダマ、レダムパルストレ、レバノンスギ、レビスチクムオフィシナーレ、レモン、レモングラス、レンゲソウ、ローズウッド、ローズマリー、ローブッシュブルーベリー、ローマカミツレ、ローレル(別名月桂樹)、ログウッド、ロブスタコーヒーノキ、ワイルドタイム、ワサビ、ワサビダイコン、ワサビノキ、ワタスギギク、ワタフジウツギ、ワルテリアインディカ、ワレモコウ等の植物;
アスコフィルムノドスム、アナメ、オオウキモ、オキナワモズク、ギガルチナステラータ、クジェルマニエラギラタ、サルガッスムフィリペンデュラ、サルガッスムフシフォルム、サルガッスムムティカム、スファセラリアスコパリア、デュルビレアアンタルチカ、パディナパボニカ、ヒマンタリアエロンガタ、フカスセラツス、ペルベチアカナリクラタ、マクロシスティスピリフェラ、ミツイシコンブ、ラミナリアオクロロイカ、ラミナリアクロウストニ、ラミナリアディギタータ、ラミナリアヒペルボレア、ワカメ、アスパラゴプシスアルマタ、イギス、カギイバラノリ、カタメンキリンサイ、ゲリジウムカーチラギネウム、サイミ、シマテングサ、ダルス、チノリモ、トチャカ、ポルフィリジウムクルエンタム、マルバチシマクロノリ、リソサムニウムコラリオイデス、アナアオサ、クロレラエメルソニ、クロレラピレノイドーサ、デュナリエラサリナ、デュナリエラバーダウィル、ヒラアオノリ、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、ハスレアオストレアリア、デレセリアサングイネア、ピケアロブスタ、プリュウロクリシスカルテレ、ヘマトコッカスプルビアリス、ラン藻、コンドルスクリスプス、サンゴモ、シーウィップ、赤藻等の藻類;
エベルニアフルフラセア、ツノマタゴケ、ウスニアバルバタ、オシャグジタケ、カバアナタケ、シイタケ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、フユムシナツクサタケ、カバアナタケ、チョレイマイタケ、冬虫夏草等の地衣類や菌糸類が挙げられる。
植物由来エキスは上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.0001〜5質量%が好ましく、0.001〜1質量%がより好ましい。
亜鉛化合物としては、例えば、酢酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、リシノレイン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、アセチルメチオニン亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ポリピロリドンカルボン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛等の有機酸亜鉛塩;p−フェノールスルホン酸亜鉛等のスルホン酸亜鉛塩、アスコルビルリン酸亜鉛、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、DNA亜鉛等のリン酸エステル亜鉛塩;ジンクピリチオン等の亜鉛錯体;(銀/亜鉛/アンモニウム)ゼオライト、ケイ酸(アンモニウム/銀/亜鉛/アルミニウム)等の亜鉛担持ゼオライト;酸化アルミニウム/亜鉛、酸化アルミニウム/亜鉛/セリウム、酸化アルミニウム/亜鉛/鉄等の水酸化アルミニウム等の焼成物;硫酸亜鉛、硫化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛等の無機亜鉛塩;(水酸化/炭酸)(Mg/Al/亜鉛)、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、水に溶解して亜鉛イオンになりやすい化合物が好ましく、20℃における水100gへの溶解度が5g以上であることが好ましく、溶解度が10g以上であることが更に好ましい。このような亜鉛化合物としては、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛等が挙げられる。
亜鉛化合物は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
増粘剤としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はそれらの誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、β−1,3−1,6−グルカン以外のβグルカン、βグルカン誘導体、ジェランガム、デキストラン、α−グルコース及びα−グルコースの誘導体等が挙げられる。
増粘剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜20質量%が好ましく、0.05〜10質量%がより好ましい。
油剤としては、通常化粧料組成物に用いられる揮発性及び不揮発性の油剤及び溶剤及び樹脂が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール;ラウリン酸、ウンデシレン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、イソステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ラノリン脂肪酸等の高級脂肪酸;ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル、アジピン酸ジイソプロピル、オクタン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、パルミチン酸2−エチルへキシル、リシノール酸オクチルドデシル、10〜30の炭素数を有する脂肪酸コレステリル/ラノステリル、乳酸セチル、酢酸ラノリン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、カプリン酸セチル、トリカプリル酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジオクチル、及び2−エチルヘキサン酸セチル等のエステル類;流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素;ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ;ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂;ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アモジメチコーン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物;パーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物;ポリブテン、ポリイソブテン、水添ポリイソブテン、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等のポリオレフィン又はオレフィンオリゴマー;ミネラルオイル、軽質流動イソパラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素等が挙げられる。
油剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.1〜90質量%が好ましく、0.5〜70質量%がより好ましい。
色素としては、例えば、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素等が挙げられる。
顔料としては、例えば、酸化チタン等の白色顔料、シリカ、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料が挙げられる。これらの顔料の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。これらの顔料は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもよい。
色素及び/又は顔料は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.1〜90質量%が好ましく、0.5〜70質量%がより好ましい。
抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン系抗菌剤;チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルプリベントール等のイミダゾール系抗菌剤;トリクロロカルバニリド、クロフルカルバン等のカーバニリド系抗菌剤;ベンゾチアゾール等のチアゾール系抗菌剤;デブコナゾール、カビノン等のトリアジン系抗菌剤;クロルヘキシジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアナイド等のビグアナイド系抗菌剤等が挙げられる。
抗菌剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよいが、これらの抗菌剤を併用する場合には、人体に対する刺激性等を考慮して慎重に使用すべきである。その配合量は概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.03〜3質量%がより好ましい。
pH調整剤としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム等が挙げられる。これらのpH調整剤は、前記の第3級アミン及びアミドアミンからなるカチオン性界面活性剤の調製に用いる酸塩基と同一でも異なっても良い。
pH調整剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、フィチン酸等が挙げられる。
酸化防止剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン等のサリチル酸系;パラアミノ安息香酸、エチルジヒドロキシプロピルパラアミノ安息香酸、グリセリルパラアミノ安息香酸、オクチルジメチルパラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルへキシル等のPABA系;4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−硫酸、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2、2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−N−オクトキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系;パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル(別名;パラメトキシケイ皮酸オクチル)、ジパラメトキシケイ皮酸モノ-2-エチルヘキサン酸グリセリル、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、2,4,6−トリス[4−(2−エチルへキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、p−メトキシハイドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩等のケイ皮酸系;2−フェニル−ベンズイミダゾール−5−硫酸、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン等のベンゾイルメタン系;2−シアノ−,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル(別名;オクトクリレン)、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルへキシル、1−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3−ペンタンジオン、シノキサート、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、オクチルトリアゾン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、これらの高分子誘導体、及びシラン誘導体が挙げられる。
紫外線吸収剤は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜1質量%がより好ましい。
保湿成分としては、例えば、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等が挙げられる。
保湿成分は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜30質量%が好ましく、0.01〜20質量%がより好ましい。
酵素としては、例えば、アシルコエンチームAデサチュラーゼ、アミノペプチダーゼ、アミログルコシダーゼ、オキシドレダクターゼ、カタラーゼ、グルコースオキシダーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、ダイズペルオキシダーゼ、デキストラン固定化プロテアーゼ、トランスグルタミナーゼ、ヒアルロニダーゼ、プロテアーゼ、ヘスペリジナーゼ、ラクトペルオキシダーゼ、リパーゼ等が挙げられる。
酵素は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜5質量%がより好ましい。
香料は、化粧料組成物に香気、香りを付与するため、あるいは不快臭をマスクするために配合される。化粧料組成物に一般的に配合される香料であれば特に限定されるものではなく、前記の生理活性成分等に例示した各種抽出物を含め、種々の植物の花、種子、葉、根等から抽出した香料、海藻類から抽出した香料、動物の各部位または分泌物から抽出した香料(例えば、じゃこう、マッコウ)、人工的に合成した香料(例えば、メントール、ムスク、酢酸エステル、バニラ)が例示される。
香料は上記の1種又は2種以上を配合してもよい。その配合量は特に限定されず、化粧料組成物の種類によって異なるが、概ね化粧料組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
本発明の化粧料組成物の具体的な用途としては、例えば、シャンプー、ドライシャンプー、リンス一体型シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアミスト、ヘアローション、パーマネントウエーブ剤、染毛剤等のヘアケア化粧料;洗顔料、洗顔クリーム、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、ハンドソープ、ボディソープ、ボディローション、サンスクリーン剤、化粧水、乳液、美容液、フェイスクリーム、ハンドクリーム、コールドクリーム、フェイスパック、制汗剤、シェービングソープ、シェービングフォーム、シェービングオイル、シェービングローション、アフターシェーブローション、アフターサンローション等のスキンケア化粧料;リップクリーム、入浴剤等が挙げられ、中でも、ボディローション、化粧水、乳液、美容液、フェイスクリーム、フェイスパックが好ましい。本発明では、上記用途の中でも、本発明の効果の一つであるべたつきの改善効果がより顕著に表れる点で水分含量が70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、一層好ましくは85質量%以上のボディローション、化粧水、乳液、美容液が特に好ましい。
次に、本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法について述べる。
本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法は、下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させるものである。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン
ここで経時変化の例としては、例えば化粧用組成物を1週間〜6か月間、25〜50℃で保存した時に、使用感又は/及び保湿効果が劣化することが挙げられる。本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法によれば、ヒアルロン酸類を含有しながらも経時的に安定な化粧料組成物を得ることができる。
次に、本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法について述べる。
本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法は、下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を0.5〜25質量部含有させるものである。
(a) ヒアルロン酸類
(b) β−1,3−1,6−グルカン
ここで使用感改良の例としては、例えば、べたつき感が低減したり、且つ/又は、しっとりした感じ及び/若しくはうるおい感が向上することが挙げられる。本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法によれば、ヒアルロン酸類を含有しながらもべたつきがなく、使用感の良好な化粧料組成物を得ることができる。
最後に、本発明の化粧料組成物におけるヒアルロン酸類の代替方法について説明する。
本発明のヒアルロン酸類の代替方法は、化粧料組成物中に含有させるヒアルロン酸類の一部又は全部をβ−1,3−1,6−グルカンで置き換えるものである。
本発明のヒアルロン酸類の代替方法によれば、ヒアルロン酸類を含有する場合の保湿効果を失うことなく、べたつきを生じやすく経時安定性に劣るヒアルロン酸類を代替することができる。
成分(a)及び(b)の詳細を含め本発明の化粧料組成物について上記で説明した事項は全て、本発明のヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法、ヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法及びヒアルロン酸類の代替方法の適用対象となる化粧料組成物に当てはまる。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。なお、以下の実施例等において「%」及び「ppm」は、特に記載が無い限り「質量基準」である。
<サンプルAの調製>
黒酵母(寄託番号FERM BP-8391)を、ポテトデキストロース寒天斜面培地で培養して保存菌株とし、YM液体培地(ディフコ社製)100mlを入れた500mlの三角フラスコに接種して、28℃にて3日間前培養した。この培養液を、クザペック(Czapeak's)培地(ディフコ社製)15リットルを入れた30リットルの発酵槽に移し、28℃にて3日間培養した。培養液を、90℃で30分加熱して殺菌した後、遠心分離によって菌体を除去し、培養上澄液を得た。この培養上澄液に含まれるβ−1,3−1,6−グルカンは、一般式(1)において、aに対するbの比が0.85で、質量平均分子量が30万である化合物であった。
得られた培養上澄液を噴霧乾燥(スプレードライ)したものをサンプルAとした(固形分中のβ−1,3−1,6−グルカン含量は98質量%以上)。
<サンプルBの調製>
β−1,3−1,6−グルカンとしてラミナリン(一般式(1)において、aに対するbの比が0.33で、質量平均分子量が5000)をサンプルBとした。
<保水性評価試験>
β−1,3−1,6−グルカン(サンプルA)、ヒアルロン酸Na(質量平均分子量30万又は100万)の各試料の2%水溶液をそれぞれ濾紙に1mLずつ添加し、恒温恒湿槽(22℃、湿度50%)にて静置した。質量の変化から保水率を算出した。結果を〔表1〕に示す。
保水率(%) = [(初期水分量−蒸散水分量) (g) /初期水分量 (g) ]×100
〔表1〕の結果から、β−1,3−1,6−グルカン(サンプルA)は質量平均分子量30万のヒアルロン酸Naよりも非常に優れた保水力を示し、質量平均分子量100万のヒアルロン酸Naと同等以上の保水力を示すことがわかる。
Figure 0006625816
<化粧水を用いた使用感及び経時安定性試験>
〔化粧水試験〕
ヒアルロン酸Na(質量平均分子量100万)、β−1,3−1,6−グルカン(サンプルA又はB)、キサンタンガム、カプリリルグリコール、水を〔表2〕の配合で混合し、化粧水A〜Lを調製した。
続いて化粧水A〜Lについて使用感(べたつきの有無)及び保湿効果を下記の方法により評価した。
(試験方法)
1gの化粧用脱脂綿に、上記化粧水A〜Lのいずれかを5g浸み込ませた。続いて、健常な成人である被験者10人(男性6人、女性4人)の手の甲をこの脱脂綿でパッティングし、手の甲によくなじませることで評価を行った。評価は下記の基準で数値化し、被験者10人の数値の合計を評価点数とし、結果を〔表3〕に示した。
・べとつき感
2点:べとついた感じはしない
1点:ややべとついた感じがある
0点:べとついた感じがある
・保湿効果
2点:しっとりした感じがあり、うるおい感が高い
1点:ある程度しっとりした感じがある
0点:ぱさついた感じがあり、うるおい感が低い

一方、得られた化粧水A〜Lを25℃又は40℃にそれぞれ1週間、2週間、1か月間保存した。
続いて、保存後の化粧水A〜Lのいずれか5gをそれぞれ1gの化粧用脱脂綿に浸み込ませた。被験者10人(男性6人、女性4人)の手の甲をこの脱脂綿でパッティングし、手の甲によくなじませて比較評価を行った。比較対象は、製造直後の各サンプルとし、例えば、化粧水Aについては、製造直後の化粧水Aと、1週間後、2週間後、1か月後の化粧水Aをそれぞれ比較し、使用感や保湿効果に違いが感じられるかどうかを評価した。評価は下記の基準で数値化し、被験者10人の数値の合計を評価点数とし、結果を〔表4〕に示した。
2点:製造直後と違いがまったく感じられない
1点:やや変化が感じられる
0点:非常に変化が感じられる
Figure 0006625816
Figure 0006625816
Figure 0006625816
〔実処方での評価〕
以下の配合で、化粧水を調製した。
(I ヒアルロン酸類を含有する化粧水)
グリセリン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリリルグリコール 0.3質量%
ヒアルロン酸Na 1.0質量%
pH調整剤(クエン酸、クエン酸Na) 適量
水 残分
(II βグルカンにより代替した化粧水)
グリセリン 5.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
カプリリルグリコール 0.3質量%
β‐1,3‐1,6−グルカン(サンプルA) 1.0質量%
pH調整剤(クエン酸、クエン酸Na) 適量
水 残分
上記配合の化粧水を被験者10人(男性6人、女性4人)に使用してもらったところ、化粧水として問題なく使用でき、更に、10人中、9人の被験者が「Iに比べIIの方がべたつきがなく良好である」と回答した。
<粘度の経時変化>
上記サンプルA、ヒアルロン酸Na(質量平均分子量100万、200万)のいずれかを溶解させた1%水溶液を25℃、40℃、50℃条件下で保存し、25℃における粘度(単位:mPa・s)を比較した。結果を〔表5〕に示す。(ただし、粘度は初期値を100とした時の相対値を示す。)
Figure 0006625816

Claims (5)

  1. 下記成分(a)及び(b)を含有し、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を1.2〜25質量部含有し、且つ、水分量が85質量%以上のボディローション、化粧水、乳液又は美容液であることを特徴とする化粧料組成物。
    (a) ヒアルロン酸類
    (b) 下記の一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカン
    Figure 0006625816
    (式中、aは、少なくとも20の数を表わし、bは、少なくとも1の数を表わす。ただし、aとbとの合計の数は、一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量を3000〜500万とする数であり、aに対するbの比が0.5〜0.95である。)
  2. 成分(a)1質量部に対し、成分(b)を9〜25質量部含有する、請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 成分(a)と成分(b)の合計量が0.001〜10質量%である、請求項1又は2記載の化粧料組成物。
  4. 下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を1.2〜25質量部含有させ、且つ該化粧料組成物は、水分量が85質量%以上のボディローション、化粧水、乳液又は美容液であることを特徴とする、ヒアルロン酸類含有化粧料組成物の経時変化抑制方法。
    (a) ヒアルロン酸類
    (b) 下記の一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカン
    Figure 0006625816
    (式中、aは、少なくとも20の数を表わし、bは、少なくとも1の数を表わす。ただし、aとbとの合計の数は、一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量を3000〜500万とする数であり、aに対するbの比が0.5〜0.95である。)
  5. 下記成分(a)を含有する化粧料組成物に、成分(a)1質量部に対し、成分(b)を1.2〜25質量部含有させ、且つ該化粧料組成物は、水分量が85質量%以上のボディローション、化粧水、乳液又は美容液であることを特徴とする、ヒアルロン酸類含有化粧料組成物の使用感改良方法。
    (a) ヒアルロン酸類
    (b) 下記の一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカン
    Figure 0006625816
    (式中、aは、少なくとも20の数を表わし、bは、少なくとも1の数を表わす。ただし、aとbとの合計の数は、一般式(1)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量を3000〜500万とする数であり、aに対するbの比が0.5〜0.95である。)
JP2015076675A 2015-04-03 2015-04-03 化粧料組成物 Active JP6625816B2 (ja)

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