本発明の抗菌性組成物を構成する(A)成分である、前記一般式(1)で表わされるジオール化合物及び前記一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物からなる群から選ばれる少なくとも1つの化合物について説明する。これらの化合物は、本発明の抗菌性組成物における抗菌成分である。
まず、前記一般式(1)で表わされるジオール化合物について説明する。一般式(1)において、R1は、炭素数4〜8のアルキル基を表わす。炭素数4〜8のアルキル基としては、ブチル、イソブチル、2級ブチル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2級ペンチル、t−ペンチル、ヘキシル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチル、2級オクチル、2−メチルペンチル、2−エチルヘキシル等が挙げられる。R1としては、抗菌性が大きいことから、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチルが好ましく、ペンチル、ヘキシルが更に好ましく、ヘキシルが最も好ましい。一般式(1)で表わされるジオール化合物の、好ましい具体例としては、例えば、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール等が挙げられる。
次に、前記一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物について説明する。一般式(2)において、R2は、炭素数6〜10のアルキル基、炭素数6〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表わす。を表わす。
炭素数6〜10のアルキル基としては、ヘキシル、2級ヘキシル、ヘプチル、2級ヘプチル、オクチル、2級オクチル、ノニル、2級ノニル、デシル、2級デシル、2−メチルペンチル、2−エチルヘキシル、2−プロピルへプチル、2,2,4,4−テトラメチルペンチル等が挙げられる。
炭素数6〜10のシクロアルキル基としては、シクロヘキシル、シクロヘプチル、メチルシクロペンチル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシル、メチルシクロヘプチル等が挙げられる。
炭素数6〜10のアリール基としては、例えば、フェニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、イソプロピルフェニル、t−ブチルフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル基等が挙げられる。
炭素数7〜10のアラルキルとしては、フェニルメチル、2−フェニルエチル、2−フェニル−2−プロピル、3−フェニルプロピル等が挙げられる。
R2としては、抗菌性が大きいことから、ヘプチル、オクチル、ノニル、2−エチルヘキシル、2,2,4,4−テトラメチルペンチル、フェニル、メチルフェニル、シクロヘキシル、フェニルメチルが好ましく、ヘプチル、オクチル、ノニル、2−エチルヘキシル、2,2,4,4−テトラメチルペンチルが更に好ましく、オクチル、2−エチルヘキシルが最も好ましい。前記一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物の、好ましい具体例としては、例えば、1−ヘプチルグルセリルエーテル、1−オクチルグルセリルエーテル、1−ノニルグルセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グルセリルエーテル、1−(2,2,4,4−テトラメチルペンチル)グルセリルエーテル、1−フェニルグルセリルエーテル、1−メチルフェニルグルセリルエーテル、1−シクロヘキシルグルセリルエーテル、1−フェニルメチルグルセリルエーテル等が挙げられる。
本発明の抗菌性組成物において、(A)成分は、前記一般式(1)で表わされるジオール化合物及び前記一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物からなる群から選ばれる化合物の1種のみを使用してもよいし、2種以上を組み合わせてもよい。
次に、本発明の(B)成分であるβ−1,3−1,6−グルカンについて説明する。(B)成分は、(A)成分によるスティンギング刺激を低減させる成分である。グルコースが、β−1,3−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合により連結されたβグルコースをβ−1,3−1,6−グルカンといい、(1)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合であり、β−1,6−グリコシド結合の分岐があるもの、(2)主鎖がβ−1,3−グリコシド結合とβ−1,6−グリコシド結合とからなるもの等が知られている。本発明の(B)としてはいずれのβ−1,3−1,6−グルカンも使用可能であるが、スティンギング刺激の低減効果が大きいことから、下記の一般式(3)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンが好ましい。
上記一般式(3)において、aは、少なくとも20の数を表わし、bは、少なくとも1の数を表わす。ただし、aとbとの合計の数は、一般式(3)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量を3000〜500万とする数である。一般式(3)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量が3000より少ない場合および500万より大きい場合には、十分なスティンギング刺激の低減効果が得られない。従って、一般式(3)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量は、5000〜300万が好ましく、7000〜100万が更に好ましく、1万〜50万が最も好ましい。なお、本発明において、β−1,3−1,6−グルカンの質量平均分子量とは、水を溶媒としてゲル浸透クロマトグラフィー(Gel Permeation Chromatography、GPCともいう)分析を行った場合のプルラン換算の質量平均分子量をいう。
上記一般式(3)において、aに対するbの比は、スティンギング刺激の低減効果が大きいことから、0.2〜1.2であることが好ましく、0.5〜1.0であることが更に好ましく、0.6〜0.9であることが最も好ましい。繰り返し数がaのユニットと繰り返し数がbのユニットとは、ランダム状に結合していてもよいし、ブロック状に結合していてもよい。
一般式(3)で表わされるβ−1,3−1,6−グルカンは、公知の方法、例えば、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌、麹菌、クロレラやスピルリナなどの藻類、糸状菌等の細胞壁や産出物から、抽出することにより得ることができ、中でも黒酵母(アウレオバシジウム属)からスティンギング刺激の低減効果の高いβ−1,3−1,6−グルカンが抽出できる。β−1,3−1,6−グルカンのグルカンの抽出方法は特に制限はなく、公知の方法によればよい。
本発明の抗菌性組成物において、(A)成分に対する(B)成分の比があまりに少ない場合には、スティンギング刺激の低減効果が小さく、またあまり大きい場合には、配合量に見合う増量効果は得られないことから、(A)成分100質量部に対して、(B)成分は1〜2000質量部であることが好ましく、5〜500質量部であることが更に好ましく、10〜300質量部であることが最も好ましい。
本発明の抗菌性組成物の使用量は、使用される用途によっても異なるため、特に限定されないが、あまり少ないと抗菌効果が低い場合があり、また、あまり多いと添加量に見合う増量効果が得られない場合があることから、配合する系全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜3質量%が更に好ましく、0.1〜2質量%が最も好ましい。
本発明の抗菌性組成物は、抗菌効果が高まることから、更に(C)成分として、キレート剤、炭素数が多くても25であるポリオール、窒素含有ノニオン界面活性剤、窒素含有両性界面活性剤、植物由来エキス、及び亜鉛化合物からなる群から選択される1種または2種以上の化合物を含有することが好ましい。
キレート剤としては、例えば、アミノポリカルボン酸系キレート剤、芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート剤、リン酸キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤、ジメチルグリオキシム、アスコルビン酸、チオグリコール酸、フィチン酸、グリオキシル酸、グリオキサール酸等が挙げられる。これらのキレート剤は、それぞれフリーの酸型であっても、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩の形であってもよい。さらに、それらは、加水分解可能なそれらのエステル誘導体の形であってもよい。
アミノポリカルボン酸系キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ酢酸、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩類が挙げられる。
芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、イタコン酸、アコニット酸、ピルビン酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸(アントラニル酸を含む)、フタル酸、フマル酸、トリメリット酸、没食子酸、ヘキサヒドロフタル酸及びこれらの塩類、メチルエステル類及びエチルエステル類が挙げられる。
アミノ酸系キレート剤としては、例えば、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システイン、エチオニン、チロシン、メチオニン及びこれらの塩類及び誘導体が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤としては、例えば、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、グルコン酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの塩類が挙げられる。
ホスホン酸系キレート剤としては、例えば、イミノジメチルホスホン酸、アルキルジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩類が挙げられる。
リン酸系キレート剤としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。
高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤としては、例えば、アクリル酸重合体、無水マレイン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げられる。
これらのキレート剤の中でも、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩が好ましく、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、乳酸、酒石酸及びこれらの塩がさらに好ましく、エチレンジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩が最も好ましい。
キレート剤の配合量は特に限定されないが、キレート剤があまりに少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまりに多いと添加量にみあう抗菌性の向上が得られなくなることから、キレート剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。
炭素数が多くても25であるポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−2,3−ペンタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−2,4−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,4−ヘプタンジオール、2−プロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−sec−ブチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,3−ノナンジオール、1,9−ノナンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−2−(2−メチル)プロピル−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、5,6−デカンジオール、3,6−ジメチル−3,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,7−オクタンジオール、1,2−ウンデカンジオール、1,4−ウンデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、6−エチル−3−メチル−1,6−オクタンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,10−ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2,4−ジエチル−1,5−オクタンジオール、2,8,8−トリメチル−2,7−ノナンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、7,8−テトラデカンジオール、1,2−ペンタデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−エイコサンジオール、1,2−ドコサンジオール、1,2−テトラコサンジオール等の、飽和ジオール又はその縮合物;
2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,2−ジオール、2−メチレン−1,3−プロパンジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、3−メチル−2−ペンテン−1,5−ジオール、3−メチレンペンタン−1,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、9−デセン−1、2−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2,6−ジオール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1,6−ジオール、13−テトラデセン−1、2−ジオール、12−ヒドロキシ−9−オクタデセノール、2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘプチン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3,4−ジメチル−1−ペンチン−3,4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、5−デシン−4,7−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクチン−2,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、1,1,4,4−テトライソプロピル−4−オクチン−3,6−ジオール、5,10−ジエチル−7−テトラデシン−6,9−ジオール等の不飽和ジオール;
1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘプタンジオール、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,2−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,2−シクロデカンジオール、5−シクロオクテン−1,2−ジオール、1,5−デカリンジオール、リモネングリコール、1,2−テルペンジオール、4,4’−ビシクロヘキサンジオール、1,2−シクロドデカンジオール等の脂環状ジオール;
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;
エリスリトール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタテトロール、2,3,4,5−ヘキサテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価アルコール;
ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;
1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、2−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、2−プロピルグリセリルエーテル、1−イソプロピルグリセリルエーテル、2−イソプロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、2−ブチルグリセリルエーテル、1−イソブチルグリセリルエーテル、2−イソブチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、2−ヘキシルグリセリルエーテル、2−ヘプチルグリセリルエーテル、2−オクチルグリセリルエーテル、2−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、2−ノニルグリセリルエーテル、2−デシルグリセリルエーテル、1−ウンデシルグリセリルエーテル、2−ウンデシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル、2−ドデシルグリセリルエーテル、1−トリデシルグリセリルエーテル、2−トリデシルグリセリルエーテル、1−テトラデシルグリセリルエーテル、2−テトラデシルグリセリルエーテル、1−ヘキサデシルグリセリルエーテル、2−ヘキサデシルグリセリルエーテル、1−オクタデシルグリセリルエーテル、2−オクタデシルグリセリルエーテル、1−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、2−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、1−エイコシルグリセリルエーテル、2−エイコシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテル、2−アリルグリセリルエーテル、1−ウンデセニルグリセリルエーテル、2−ウンデセニルグリセリルエーテル、1−オレイルグリセリルエーテル、2−オレイルグリセリルエーテル、2−シクロヘキシルグリセリルエーテル、2−フェニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノエーテル類;
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジエタノールアミン等のN−置換ジエタノールアミン類;
N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N−イソプロピルジイソプロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプロパノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジイソプロパノールアミン等のN−置換ジイソプロパノールアミン類;
3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジイソプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジブチルアミノ−1,2−プロパンジオール等のN,N−ジ置換−3−アミノ−1,2−プロパンジオール類が挙げられる。
これらの炭素数が多くても25であるポリオールの中でも、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテルが好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルがより好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルが更に好ましい。
炭素数が多くても25であるポリオールの配合量は特に限定されないが、炭素数が多くても25であるポリオールがあまりに少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまりに多いと添加量にみあう抗菌性の向上がえられなくなることから、炭素数が多くても25であるポリオールの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。
窒素含有ノニオン界面活性剤としては、例えば、以下の一般式(4)〜(9)で表される化合物が挙げられる:
一般式(4)において、R3は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、R4は、アルキル基、アルケニル基又は−(CH2CH2O)d−Hで表わされる基を表わし、cおよびdは、それぞれ1〜20の数を表わす。R3は、炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数12〜18のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。また、R4は−(CH2CH2O)d−Hで表わされる基が好ましい。c及びdは、c及びdの合計の値が2〜10の数であることが好ましく、2〜4の数であることがより好ましい。
一般式(5)において、R5は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、R4は、炭素数2〜6のアルキレン基を表わし、d、e及びfは、それぞれ1〜20の数を表わし、gは、2〜3の数を表わす。R5は、炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数12〜18がのアルキル基又はアルケニル基より好ましい。d、e及びfは、d、e及びfの合計の値が3〜10の数であることが好ましく、3〜5の数であることがより好ましい。また、gは2〜3の数が好ましく、3の数がより好ましい。
一般式(6)において、R6は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。R6は、炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜18のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。
一般式(7)において、R7は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、R8は、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は−(R10O)j−Hで表わされる基を表わし、R9及びR10は、それぞれ炭素数2〜3のアルキレン基を表わし、h及びjは、それぞれ独立に1〜20の数を表わす。R7は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜17のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数11〜13のアルキル基が更に好ましい。また、R8は水素原子、メチル基、−CH2CH2OHが好ましく、水素原子、メチル基がより好ましい。R8が水素原子の場合、jは1〜3の数が好ましく、R9がエチレン基でhが1であることがより好ましい。R8がメチル基の場合、R9がエチレン基であることが好ましく、R9がエチレン基でhが1であることがより好ましい。R9が−CH2CH2OHの場合は、R10がエチレン基でhが1であることが好ましい。jは1であることが好ましい。
一般式(8)において、R11及びR12は、エチレン基又はプロピレン基を表わし、k及びjは、それぞれ独立した1〜200の数を表わす。ただし、R11及びR12が同じ基になることはなく、R11がプロピレン基でR12がエチレン基であることが好ましい。また、kは7〜25の数であることが好ましく、10〜15の数がより好ましく、11〜13の数が更に好ましい。更に、kの値がmの値に対して、10〜200%が好ましく、20〜150%がより好ましく、50〜100%が更に好ましい。
(式中、R
13は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。)
一般式(9)において、R13は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。R13は、炭素数9〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。
(式中、R
14は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、nは、2又は3の数を表わす。)
一般式(10)において、R14は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、nは2又は3の数を表わす。R14は炭素数8〜17のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。nは3の数が好ましい。
これらの窒素含有ノニオン界面活性剤の中でも、一般式(4)、(6)、(7)、(9)、(10)で表わされた化合物が好ましく、一般式(6)、(7)、(10)がより好ましく、一般式(7)が最も好ましい。
窒素含有ノニオン界面活性剤の配合量は特に限定されないが、窒素含有ノニオン界面活性剤があまり少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまり多いと配合量にみあう増量効果が得られなくなるため、窒素含有ノニオン界面活性剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。
窒素含有両性界面活性剤としては、例えば、以下の一般式(11)〜(16)で表わされる化合物が挙げられる:
一般式(11)において、R15は、アルキル基を表わし、pは、1〜3の数を表わす。R15は、炭素数9〜18のアルキル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。また、pの値は1が好ましい。
一般式(12)において、R16は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、qは2〜3の数を表わす。R16は、炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、qは3の数が好ましい。
一般式(13)において、R17は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、rは、2〜3の数を表わす。R17は、炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、rは3の数が好ましい。
一般式(14)において、R18は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。R18は、炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。
一般式(15)において、R19は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、sは、2〜3の数を表わす。R19は炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。また、sは3の数が好ましい。
一般式(16)において、R20は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、tは、2〜3の数を表わす。R20は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、tは3の数が好ましい。
これらの窒素含有両性界面活性剤の中でも、一般式(11)、(12)、(13)で表わされた化合物が好ましく、一般式(12)、(13)で表わされた化合物がより好ましく、一般式(12)で表わされた化合物が最も好ましい。
窒素含有両性界面活性剤の配合量は特に限定されないが、窒素含有両性界面活性剤があまり少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまり多いと配合量にみあう増量効果が得られなくなるため、窒素含有両性界面活性剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。
本明細書において、植物由来エキスとは、植物または藻類または菌類の全部、または花、葉、茎、果実、樹皮、根、種、樹脂等の特定の部位を、そのまま、又は圧搾、乾燥粉砕若しくは発酵等を加えてから、常温又は加温下で溶媒により抽出することにより得られるもので、水、エタノール、プロピレングリコール又は油脂に溶解するものをいう。あるいは、該抽出液を希釈し、濃縮し、または乾燥したものでもよい。更に、水蒸気蒸留法、抽出法、クロマトグラフィー法等を用いて精油としたものでもよい。
抽出溶媒としては、通常天然物成分の抽出に用いられるもの、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール等のエーテル類;ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;塩化ナトリウム溶液等が挙げられ、特に、水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。
植物由来エキスとして使用できる植物としては、例えば、アーチチョーク、アーモンド、アイ、アイセンハルドチアポリスタキア、アイブライト、アオノリュウゼツラン、アオモジ、アカシアコンシナ、アカシアセネガル、アカシアセネガルガム、アカシアデクレンス、アカツメクサ、アカハルニレ、アカヤジオウ、アギ、アグリモニアエウパトリア、アケビ、アサガオカラクサ、アザミ、アシ、アシタバ、アジュガツルケスタニカ、アズキ、アスナロ、アスパラガス、アスパラサスリネアリス、アセロラ、アセンヤク、アセンヤクノキ、アトラスシーダー、アニス、アノゲイススレイオカルプス、アベナストリゴサ、アボカド、アマ、アマチャ、アマチャヅル、アマドコロ、アマモ、アミリスバルサミフェラ、アメリカサイカチ、アメリカサンショウ、アメリカショウマ、アメリカニンジン、アモムムアロマチクム、アラカシ、アルカナ、アルクチウムマジュス、アルクチウムミヌス、アルニカ、アルニカカミソニス、アルピニアオフィシナルム、アルファルファ(別名ムラサキウマゴヤシ)、アロエベラ、アンザンジュ、アンズ、アンゼリカ、アンチリスブルネラリア、アンペロプシスグロセデンタタ、アンマロク、イカリソウ、イザヨイバラ、イタドリ、イタリアイトスギ、イチゴ、イチジク、イチヤクソウ、イチョウ、イトラン、イナゴマメ、イブキトラノオ、イモセミル、イラクサ、イランイラン、イリス、イリスパリダ、イワベンケイ、イワミツバ、インゲンマメ、ウイキョウ、ウィタニアソムニフェラ、ウコン、ウスバサイシン、ウツボグサ、ウド、ウミクロウメモドキ、ウメ、ウヤク、ウラルカンゾウ、ウリ、ウルバラクツカ、ウルムスダビディアナ、ウンカリアトメントサ、ウンシュウミカン、エイジツ、エイランタイ、エーデルワイス、エゾウコギ、エゾヘビイチゴ、エゾミソハギ、エチナシ、エチナセアパリダ、エニシダ、エビネ、エブリコ、エルム、エレミ、エンジュ、エンドウ、エンピツビャクシン、エンメイソウ、オウシュウヨモギ、オウレン、オオアザミ、オオウメガサソウ、オオエゾデンダ、オオカラスノエンドウ、オーキスマクラタ、オーキスマスクラ、オーキッド、オーク(別名ヨーロッパナラ)、オオグルマ、オオバナオケラ、オオバナカカオノキ、オオバナサルスベリ、オオベニミカン、オオミテングヤシ、オオミノトケイソウ、オオムギ、オールスパイス、オカゼリ、オクラ、オシロイバナ、オタネニンジン、オトギリソウ、オニゲシ、オニサルビア、オニハマダイコン、オノニス、オプンティアストレプタカンサ、オプンティアツナ、オランダカラシ、オランダシャクヤク、オリーブ、オリガヌムヘラクレオチクム、オルトシホンスタミネウス、オルメニスムルチカウリス、オレンジ、オロバンケラプム、ガーデニアタヒテンシス、カーネーション、カーヤセネガレンシス、カカオ、カキョク、カシア、カシューナット、カスカラサグラダ、カッシアイタリカ、カッパフィカスアルバレジ、カトレヤ、カナダヒドラスチス、カナリヤノキ、カニナバラ、カノコソウ、カバアナタケ、カブ、ガマ(蒲)、カミツレ(別名カモミール)、カミメボウキ、カユプテ、カラクサケマン、カラスムギ、カラスムギワラ、カラトウキ、ガラナ、ガリカバラ、カリフラワー、カリン、カルーナ(別名ギョリュウモドキ)、ガルシニアカンボジア、カロット、カワラヨモギ(別名インチンコウ)、カンゾウ、カンテンイタビ、キイチゴ、キウイ、キカラスウリ、キクニガナ、キゲリアアフリカーナ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナノキ、キノア、キハダ(別名オウバク)、キバナスズシロ、キバナノハウチワマメ、キビ、ギムネマ、キモクレン、キャッサバ、キャベツ、キャラウェー、キュウリ(別名キューカンバー)、キョウオウ、ギョリュウ、ギョリュウバイ、キラヤ、キリ、ギンバイカ(別名スイカズラ)、グアー、グァバ、クインスシード、クゥエルカスアルバ、ククイノキ、クコ、クサノオウ、クズ、クスノキ、クダモノトケイソウ、クチナシ、クマコケモモ、クマザサ、クマツヅラ、クマノギク、クミン、クラメリアトリアンドラ、クララ、グランベリー、クリスマムマリチマム、グリンデリアロブスタ、クリントニアボレアリス、クルマバソウ、クルミ、グレープフルーツ、クレマティス、クロガラシ、クログルミ、クロバナヒキオコシ、グローブ、クロフサスグリ、クロミグワ、クワ、ケイケットウ、ケイ(別名シナモン)、ゲウムウルバヌム、ゲウムリバレ、ケープアロエ、ケシ、ゲッカビジン、ゲッケイジュ、ゲットウ、ケミヤマコウゾリナ、ゲンチアナ、ゲンチアナプロストラータ、ゲンノショウコ、ケンポナシ、コウキ、コウキシタン、コウケイテン、コウスイガヤ、コウボウ、コウホネ、コーヒーノキ、コガネバナ、コクシニアインディカ、コクタン、コクレアリアオフィシナリス、コケモモ、ココヤシ、ゴショイチゴ、コショウ、コシロノセンダングサ、コチニールサボテン、コチョウセッコク、コチョウラン、コナラ、コハコベ、ゴボウ、ゴマ、コムギ、コメ、コラノキ、コリアンダー、コレウス、コレウスバルバツス、ゴレンシ、コロハ、コンズランゴ、コンフリー(別名ヒレハリソウ)、コンブレタムミクランサム、サイザルアサ、サイシン、サイペラスエスクレンタス、サイプレス、サイヨウソウ、サウスレアインボルクラタ、サキシマボタンヅル、サクラ、サクラバカンボク、ザクロ、サトウカエデ、サトウキビ、サトウマツ、サザンカ、サッサフラスノキ、サフラン、サボンソウ、サラソウジュ、サリックスニグラ、サルスベリ、サングイナリアカナデンシス、サンザシ、サンシキスミレ、サンシチニンジン、サンシュユ、サンショウ、サンペンズ、シアテアメデュラリス、シアノチスアラクノイデア、シアバターノキ、シオザキソウ、シシンブリウムイリオ、シストローズ(別名ラブダナム)、シスツスモンスペリエンシス、シスツスラダニフェルス、シソ、シチヘンゲ、シナノキ、シバムギ、ジプテリクスオドラタ、シベリアモミ、シマルバ、シミシフガダフリカ、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャノメエリカ、シュクシャ、ジュズダマ、シュッコンカスミソウ、ジュニペルスメキシカナ、ジュンサイ、ショウガ、ショウズク(別名カルダモン)、ショウブ、ショウヨウダイオウ、シラカバ、シラン、ロガラシ、シロバナインドソケイ、シロバナルーピン、シロバナワタ、シンコナカリサヤ、シンセパルムデュルシフィクム、シンビジウム、シンプロコスラセモサ、スイートアカシア、スイカ、スイカズラ、スカビオサアルベンシス、スギナ、スクテラリアガレリクラータ、ステビア、ストローブマツ、スパイニーバンブー、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、スベリヒユ、スペルトコムギ、スミノミザクラ、スミラックスアリストロチアエホリア、セイヨウアカネ、セイヨウアカマツ、セイヨウイソノキ、セイヨウイラクサ、セイヨウオオバコ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウ、セイヨウカボチャ、セイヨウカリン、セイヨウカワラニンジン、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウゴマノハグサ、セイヨウサクラソウ、セイヨウサンザシ、セイヨウシナノキ、セイヨウシロヤナギ、セイヨウタンポポ、セイヨウツゲ、セイヨウトチノキ、セイヨウトネリコ、セイヨウナシ、セイヨウナツユキソウ、セイヨウナナカマド、セイロンニッケイ、セイヨウニワトコ、セイヨウニンジンボク、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハシバミ、セイヨウハッカ、セイヨウヒイラギ、セイヨウミザクラ、セイヨウミヤコグサ、セイヨウメギ、セイヨウヤドリギ、セイヨウヤブイチゴ、セイロンニッケイ、セージ、セクロピアオブツシホリア、セコイアオスギ、セシルオーク、セダムプルプレウム、ゼニアオイ、セネガ、ゼラニウム、セルシジウムフロリダム、セレウスグランディフロラス、セロリ、センキュウ、センチフォリアバラ、センチペダクンニンガミー、センニンコク、センプクカ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソウパルメット、ソケイ、ソバ、ソラヌムリコカルプム、ダイウイキョウ、ダイコン、ダイサンチク、ダイズ、タイソウ、ダイダイ、タイツリオウギ、タイム、タイワンヒノキ、タカサブロウ、タチジャコウソウ、タチバナ、タブノキ、タベブイアアベラネダエ、タマサキツヅラフジ、ダマスクバラ、タマネギ、ダミアナ、タラゴン、タンジン、タンボリッサトリコフィラ、チガヤ、チャ(茶)、チャボトケイソウ、チューベロース、チョウジ、チョウセンゴミシ、チョウマメ、チリアトメントサ、ツクシメナモミツバキ、ツボクサ、ツルグミ、ツルドクダミ、ツルレイシ、ティーツリー、ディオスコレアコンポジタ、ディオスコレアビロサ、ディオスコレアメキシカナ、テウチグルミ、テコマクリアリス、テツザイノキ、デューク、デュボイシアレイカルドチ、テルミナリア、テンチャ、ドイツアヤメ、ドイツトウヒ、トウガシ、トウガラシ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウネズミモチ、トウヒ、トウモロコシ、トウモロコシシルク、トウロウソウ、トクサ、ドクダミ、ドクニンジン、トシシ(別名マメダオシ)、トショウ、トマト、トリゴネラフォエヌム、トルメンチラ、トロロアオイモドキ、ナガバギシギシ、ナギイカダ、ナス、ナズナ、ナタマメ、ナツシロギク、ナツボダイジュ、ナツメ、ナツメヤシ、ナンキョウソウ、ナンバンアイ、ナンバンクサフジ、ニオイスミレ、ニオイテンジクアオイ、ニオイヒバ、ニガヨモギ、ニクズク、ニゲラサチバ、ニュウコウジュ、ニラネギ、ニンジン、ニンニク、ニンファエアアルバ、ネナシカズラ、ノイバラ、ノウゼンハレン、ノジスミレ、ノバラ、ノボロギク、パイナップル、ハイビスカス、ハイマツ、バオバブ、バクホウシアシトリオドラ、バクモンドウ、バコパモンニエラ、ハゴロモグサ、ハス、パセリ、パチョリ、ハッカクレイシ、バッカリスゲニステロイデス、パッシフローラアラタ、ハトムギ、バナナ、ハナハッカ、ハニーサックル、バニラ、バニラタヒテンシス、ハネセンナ、パパイア、パフィオペディルムマウディアエ、ハベルレアロドペンシス、ハマナス、ハマメリス、ハヤトウリ、バラ、パリエタリア、ハリエンジュ、ハルパゴフィタム、パルマローザ、バロスマベツリナ、バンウコン、パンジー、バンバラマメ、ビート、ヒイラギメギ、ヒオウギ、ヒキオコシ、ビスナガベラ、ビターアーモンド、ビターオレンジ、ヒドラスチスカナデンシス、ヒナギク、ヒナゲシ、ビナンカズラ、ピヌスヘーダ、ヒノキ、ヒバマタ、ヒヒラギギク、ヒポファエラムノイデス、ヒマワリ、ヒメコウジ、ヒメコラ、ヒメツルニチニチソウ、ヒメナエアクルバリル、ヒメフウロ、ビャクダン、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ヒレハリソウ、ビロウドアオイ、ピロカルプスペンナチホリウス、ビワ、ビンロウ、ファフィアパニクラタ、フウセンカズラ、プエラリアミリフィカ、フェルラガルバニフルア、フキタンポポ、ブクリョウ、フサザキスイセン、フサスグリ、フサフジウツギ、フサヌススピカツス、プチグレン、プチコペタルムオラコイデス、ブッソウゲ、ブッチャーブルーム、プテロカルプスマルスピウム、ブドウ、フトモモ、ブナ、フユザンショウ、フユボダイジュ、フユムシナツクサタケ、フラガリアチロエンシス、ブラジルナッツノキ、フランスカイガンショウ、フランスラベンダー、プランタゴアフラ、プランタゴオバタ、プランタゴプシリウム、プリムラシキメンシス、プルーン、プルヌスアフリカナ、プルヌスセロチナ、プルメリア、プレクトランツスバルバタス、ブレチアヒアシンチナ、プロポリス、ベイ、ヘイフラワー、ヘーゼルナッツ、ペカン、ベチベル、ヘチマ、ペニーロイヤルミント、ベニノキ、ベニバナ、ベニバナセンブリ、ペポカボチャ、ヘラオオバコ、ペラルゴニウムカピタツム、ヘリクリスムアレナリウム、ヘリクリスムアングスチホリウム、ヘリクリスムイタリクム、ベルガモット、ペルトホルムダシラチス、ペルーバルサム、ベルガモット、ベルベリスアクイホリウム、ベロニカオフィシナリス、ヘンナ、ヘンルーダ、ホウキギ、ボウシュウボク、ボウシュンカ、ホウセンカ、ホウライシダ、ホウレンソウ、ホークウィード、ホオノキ、ホクベイフウロソウ、ボコアプロウアセンシス、ボスウェリアセラタ、ホソバセンナ、ホソババレンギク、ボダイジュ、ボタン、ホップ、ポテリウムオフィ
シナレ、ホホバ、ポリゴナツムムルチフロルム、ボルド、ポンカン、マカデミア、マグノリアオフィシナリス、マグノリアビオンジ、マグワ、マゴジャクシ、マサキ、マダケ、マツ、マツリカ、マテチャ、マドンナリリー、マヨラナ、マリアアザミ、マルピギアグラブラ、マルメロ、マロニエ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウアカジカ、マンシュウアカマツ、マンジュギク、マンダリンオレンジ、マンドレイク、ミシマサイコ、ミズハッカ、ミズレモン、ミチヤナギ、ミツガシワ、ミトラカーパススケーバー、ミモザテヌイフローラ、ミルシアリアデュビア、ミルラ(別名モツヤクジュ)、ミロタムヌスフラベリフォリア、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、ムラサキシキブ、ムラサキセンブリ、ムラサキバレンギク、ムラヤコエンジー、メボウキ、メマツヨイグサ、メリアアザジラクタ、メリッサ(別名コウスイハッカ)、メリロート、メロスリア、メロン、メンタアルベンシス、モウコヨモギ、モウレラフルビアチリス、モクレン、モスカータバラ、モスビーン、モツヤクジュ、モモ、モモタマナ、ヤクモソウ、ヤグルマギク、ヤシャブシ、ヤチヤナギ、ヤナギハッカ、ヤナギラン、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマノイモ、ヤマヨモギ、ユウガオ、ユーカリ、ユーパトリウムアヤパナ、ユーパトリウムレバウジアヌムベルトニ、ユキノシタ、ユズ、ユソウボク、ユチャ、ユッカグラウカ、ユッカシジゲラ、ユリ、ヨウシュツルキンバイ、ヨウシュホオズキ、ヨウシュヤマゴボウ、ヨーロッパアキノキリンソウ、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパクロヤマナラシ、ヨーロッパシラカバ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパマンネングサ、ヨーロッパモミ、ヨモギ、ヨモギギク、ライチー(別名レイシ)、ライマメ、ライム、ライムギ、ライラック、ラジアータマツ、ラタニア、ラッカセイ、ラナンキュラスフィカリア、ラバンデュラハイブリダ、ラフマ、ラベンダー、ラリックスエウロパエア、ラレアディバリカタ、ラレアメキシカナ、ランブータン、リソウ、リソサムニウムカルカラム、リトセアグルチノサ、リュウガン、リリオスマオバタキ、リンゴ、ルイボス、ルピヌススブカルノスス、ルブスビロスス、ルムプヤン、ルリジサ、ルリヒエンソウ、レスペデザ、レセダルテオラ、レタス、レダマ、レダムパルストレ、レバノンスギ、レビスチクムオフィシナーレ、レモン、レモングラス、レンゲソウ、ローズウッド、ローズマリー、ローブッシュブルーベリー、ローマカミツレ、ローレル(別名月桂樹)、ログウッド、ロブスタコーヒーノキ、ワイルドタイム、ワサビ、ワサビダイコン、ワサビノキ、ワタスギギク、ワタフジウツギ、ワルテリアインディカ、ワレモコウ等の植物;
アスコフィルムノドスム、アナメ、オオウキモ、オキナワモズク、ギガルチナステラータ、クジェルマニエラギラタ、サルガッスムフィリペンデュラ、サルガッスムフシフォルム、サルガッスムムティカム、スファセラリアスコパリア、デュルビレアアンタルチカ、パディナパボニカ、ヒマンタリアエロンガタ、フカスセラツス、ペルベチアカナリクラタ、マクロシスティスピリフェラ、ミツイシコンブ、ラミナリアオクロロイカ、ラミナリアクロウストニ、ラミナリアディギタータ、ラミナリアヒペルボレア、ワカメ、アスパラゴプシスアルマタ、イギス、カギイバラノリ、カタメンキリンサイ、ゲリジウムカーチラギネウム、サイミ、シマテングサ、ダルス、チノリモ、トチャカ、ポルフィリジウムクルエンタム、マルバチシマクロノリ、リソサムニウムコラリオイデス、アナアオサ、クロレラエメルソニ、クロレラピレノイドーサ、デュナリエラサリナ、デュナリエラバーダウィル、ヒラアオノリ、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、ハスレアオストレアリア、デレセリアサングイネア、ピケアロブスタ、プリュウロクリシスカルテレ、ヘマトコッカスプルビアリス、ラン藻、コンドルスクリスプス、サンゴモ、シーウィップ、赤藻等の藻類;
エベルニアフルフラセア、ツノマタゴケ、ウスニアバルバタ、オシャグジタケ、カバアナタケ、シイタケ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、フユムシナツクサタケ、カバアナタケ、チョレイマイタケ、冬虫夏草等の地衣類や菌糸類が挙げられる。
植物由来エキスの配合量は特に限定されないが、植物由来エキスがあまり少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまり多いと配合量にみあう増量効果が得られなくなるため、植物由来エキスの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜1000質量部が好ましく、0.5〜200質量部が更に好ましく、1〜100質量部が最も好ましい。
亜鉛化合物としては、例えば、酢酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、リシノレイン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、アセチルメチオニン亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ポリピロリドンカルボン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛等の有機酸亜鉛塩;p−フェノールスルホン酸亜鉛等のスルホン酸亜鉛塩、アスコルビルリン酸亜鉛、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、DNA亜鉛等のリン酸エステル亜鉛塩;ジンクピリチオン等の亜鉛錯体;(銀/亜鉛/アンモニウム)ゼオライト、ケイ酸(アンモニウム/銀/亜鉛/アルミニウム)等の亜鉛担持ゼオライト;酸化アルミニウム/亜鉛、酸化アルミニウム/亜鉛/セリウム、酸化アルミニウム/亜鉛/鉄等の水酸化アルミニウム等の焼成物;硫酸亜鉛、硫化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛等の無機亜鉛塩;(水酸化/炭酸)(Mg/Al/亜鉛)、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、水に溶解して亜鉛イオンになりやすい化合物が好ましく、20℃における水100gへの溶解度が5g以上であることが好ましく、溶解度が10g以上であることが更に好ましい。このような亜鉛化合物としては、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、臭ぬぬ化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛等が挙げられる。
亜鉛化合物の配合量は特に限定されないが、亜鉛化合物があまり少ないと抗菌性の向上効果が得られない場合があり、あまり多いと配合量にみあう増量効果が得られなくなるため、亜鉛化合物の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.02〜10質量部が好ましく、0.05〜5質量部が更に好ましく、0.1〜2質量部が最も好ましい。
本発明の抗菌性組成物の用途は、特に制限されず、抗菌、殺菌、消毒、防黴等の目的で、公知の抗菌剤、殺菌剤、消毒剤、防黴剤と同様に使用することができる。例えば、抗菌処理を施したい対象物にスプレーする方法、塗布する方法、対象物に含浸させる方法、対象物を浸漬させる方法等、通常採用される方法をそのまま用いることができる。又、用途としては、医療器具類や患部の消毒洗浄を目的とする医療用洗浄剤、食器等を殺菌洗浄する家庭用洗浄剤、食品工業用洗浄剤、容器移送コンベア用潤滑剤、食品包装フィルム、繊維、合成樹脂、木材、日用品等を抗菌加工するための抗菌剤、シャンプー、リンス、ハンドソープ、ボディーソープのような身体洗浄剤、クレンジングクリーム、化粧料、衣料用柔軟剤、水性若しくは非水性塗料、不織布等に含浸させたウェットティッシュや便座クリーナー、繊維用抗菌剤として使用する場合は、綿、ポリエステル、アクリル、ナイロン等のあらゆる繊維について、攪拌処理、浸漬処理、スプレー処理等の一般的方法で処理すればよい。又、木材、日用品等には、表面に塗布又は噴霧することもできる。更に、合成樹脂等について使用する場合は、成形後に塗布若しくは噴霧することにより表面に付着させてもよいし、抗菌効果を持続させるために成形加工時等に練り込むこともできる。これらの中でも、本発明の抗菌性組成物は人体に対する安全性が高く、スティンギング刺激も少ないことから、化粧料や身体洗浄剤等の人体に直接触れるものに使用することが好ましく、顔面に使用する化粧料や身体洗浄剤に使用することが更に好ましい。
い。
本発明の抗菌性組成物を好ましく使用できる化粧料としては、例えば、洗顔クリーム、洗顔フォーム、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージクリーム、コールドクリーム、モイスチュアクリーム、日焼け止めクリーム、各種パック、ファンデーション、化粧水、化粧液、乳液、シャンプー、リンス等が挙げられ、本発明の抗菌性組成物の配合量は、0.001〜10質量%、好ましくは0.001〜3質量%、より好ましくは0.01〜2質量%程度である。
本発明の抗菌性組成物を好ましく使用できる身体洗浄剤としては、例えば、シャンプー、ハンドソープ、ボディーソープ等が挙げられ、本発明の抗菌性組成物の配合量は、0.001〜10質量%、好ましくは0.001〜3質量%、より好ましくは0.01〜2質量%程度である。なお、本発明の抗菌性組成物に窒素含有ノニオン界面活性剤又は窒素含有両性界面活性剤が含有されている場合は、そのままでも身体洗浄剤として使用できる場合がある。
本発明の洗浄剤に使用できる界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、窒素不含ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも、本発明の洗浄剤は、特に、アニオン性界面活性剤又は窒素不含ノニオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
アニオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、硫酸化オレフィン塩、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、グリセライド硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステルの塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンの塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸塩、アルコキシエタンスルホン酸塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、及びアルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸塩等が挙げられる。このようなアニオン性界面活性剤の塩の対イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウム;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、モノイソプロパノールアンモニウム、ジイソプロパノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム等の有機アンモニウム等が挙げられる。
上記高級脂肪酸塩としては、炭素数12〜18の脂肪酸の塩が好ましく、ヤシ油脂肪酸塩、ドデカン酸塩、テトラデカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、オレイン酸塩が更に好ましい。同様に、高級アルキル硫酸エステル塩としては、アルキルが炭素数10〜18のものが好ましく、炭素数12〜16のものが更に好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、アルキルが炭素数10〜18のものが好ましく、炭素数12〜16のものが更に好ましい。又、ポリオキシエチレン基の平均重合度は、1〜12が好ましく、2〜10がよりに好ましく、3〜8が更に好ましい。
これらのアニオン性界面活性剤の中でも、皮膚等への刺激性が少ないことから、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩が好ましく、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が更に好ましい。又、同様の理由から、アニオン性界面活性剤の塩の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウムが好ましい。
又、本発明の抗菌性組成物と好ましく併用することができる窒素不含ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート等が挙げられる。
このような窒素不含ノニオン性界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数は4〜18が好ましい)アルキル(炭素数12〜16が好ましい)エーテルがより好ましい。なお、上記の界面活性剤は、本発明の化粧料にも使用することができる。
本発明の化粧料及び身体洗浄剤は、上述した界面活性剤成分以外にも、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、シリコーン油、増粘剤、油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、その他の抗菌剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
増粘剤としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はそれらの誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、β−グルカン(但し、β−1,3−1,6−グルカンを除く)、ジェランガム、デキストラン等が挙げられる。
油剤は、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の炭化水素、高級アルコール、中〜高鎖脂肪酸及びそのエステル、油剤等が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂等が挙げられる。
粉体としては、例えば、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていても構わない。
その他の抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン系抗菌剤;チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルプリベントール等のイミダゾール系抗菌剤;トリクロロカルバニリド、クロフルカルバン等のカーバニリド系抗菌剤;ベンゾチアゾール等のチアゾール系抗菌剤;デブコナゾール、カビノン等のトリアジン系抗菌剤;クロルヘキシジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアナイド等のビグアナイド系抗菌剤等が挙げられるが、これらの抗菌剤を併用する場合には、人体に対する刺激性等を考慮して慎重に使用すべきである。
保湿剤としては、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等が挙げられる。
溶媒としては、例えば、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、次世代フロン等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。尚、以下の実施例等において「%」及び「ppm」は特に記載が無い限り質量基準である。
<実験に使用した化合物>
(A)成分
A1:1,2−オクタンジオール
A2:1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル
(B)成分
B1:黒酵母由来β−1,3−1,6−グルカン[一般式(3)において、a=726、 b=594、aに対するbの比が0.82で、質量平均分子量が31万である化合 物]
B2:レンチナン[一般式(3)において、a=1323、b=881、aに対するbの 比が0.67で、質量平均分子量が50万である化合物]
B3:ラミナラン(β−1,3−結合とβ−1,6−結合のグルコース主鎖からなる直鎖 状のβ−1,3−1,6−グルカンで、β−1,3−結合とβ−1,6−結合の割 合は3:1、質量平均分子量が20万である化合物)
(B’)成分:比較の成分
B’1:カードラン(β−1,3−グルカン。質量平均分子量は20万。)
(C)成分
(C1)グルタミン酸ジ酢酸4ナトリウム
(C2)グリセリン
(C3)ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド
上記の化合物を用いて、表1に示す割合になるよう本発明品1〜12、比較品1〜10の抗菌性組成物を調整した。
[抗菌性試験(最小発育濃度)]
本発明品1〜12、比較品1〜10の抗菌性組成物について下記の方法で抗菌性試験を行った。結果を表2に示す。
(抗菌性試験方法)
ブイヨン培地で前培養した菌液を用いて、107CFU/mlレベルに調整した菌液を、0.27mlマイクロプレートに入れ、10240〜0.625μg/mlの間で各種濃度に調整した上記抗菌性組成物を0.03ml添加してよく撹拌した。この混合溶液を37℃で24時間培養し、培養終了後、マイクロプレートの濁度を測定し、被験菌の生育を阻止した抗菌剤の最低濃度を最小発育濃度(MIC)とした。なお、使用した菌類以下の通りである。試験には以下の菌を用いた。
菌1:Bacillus subtilis IFO3134 (枯草菌)
菌2:Escherichia coli ATCC14948 (大腸菌)
菌3:Staphylococcus aureus IFO13276 (黄色ブドウ 球菌)
表2の結果から、本発明品1〜12の抗菌性組成物は、比較品1〜10の抗菌性組成物と同等の抗菌性試験を示しており、β−1,3−1,6−グルカンによる、1,2−オクタンジオール及び1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテルの抗菌性の低下は見られなかった。
[スティンギング刺激試験]
1,2−オクタンジオール及び1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテルにスティンギング刺激を感じる被験者10名(男性4名、女性6名)により、スティンギング刺激試験を行った。即ち、本発明品1〜12及び比較品1〜10の抗菌性組成物を(A)成分の濃度が0.5質量%となるように希釈した。被験者に、顔面を洗顔料で洗顔してもらい、右頬に基準品、左頬に評価品の抗菌性組成物水溶液を塗布し、塗布から5分後に、基準品に対して評価品のスティンギング刺激を以下の基準で採点した。なお、本発明品1〜6及び比較品1〜5の抗菌性組成物水溶液については、比較品1の抗菌性組成物水溶液を、本発明品7〜12及び比較品6〜10の抗菌性組成物水溶液については、比較品6の抗菌性組成物水溶液を基準品として採点した。10名の被験者の採点の合計を表3に示す。採点の合計が少ないほど、ティンギング刺激が少ないことを示す。
(評価基準)
3:基準品と同等、又は基準品よりも大きいスティンギング刺激を感じる。
2:基準品よりもやや少ないスティンギング刺激を感じる。
1:基準品よりも明らかに少ないスティンギング刺激を感じる。
0:スティンギング刺激を感じない。
表3の結果から、本発明品1〜12の抗菌性組成物は、比較品1〜10の抗菌性組成物と比較し、スティンギング刺激が大幅に低下することがわかった。
〔実処方での評価〕
以下の配合で、洗顔料及び化粧水を調製した。
(洗顔料の組成)
グリセリン 18.0質量%
1,3−ブタンジオール 2.0質量%
ココイルグリシンカリウム塩 1.0質量%
水酸化カリウム 7.8質量%
イソステアリン酸PEG−20グリセリル 1.0質量%
(オクタン酸/ステアリン酸/アジピン酸)グリセリル 0.5質量%
(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン 0.4質量%
本発明品1の抗菌性組成物 0.1質量%
精製水 残分
(化粧水の組成)
グリセリン 3.0質量%
トリメチルグリシン 1.0質量%
ジプロピレングリコール 3.0質量%
酒粕エキス 5.0質量%
本発明品7の抗菌性組成物 0.05質量%
pH調整剤 適量
水 残分
上記配合の洗顔料及び化粧水をスティンギング刺激試験の被験者10人に使用してもらったところ、洗顔料及び化粧水として問題なく使用でき、更に、刺激性についての官能試験を行ったところ、刺激があると自覚した人間は一人もなく、10人全員が問題なく使用できた。