本発明の(A)成分のうち、一般式(1)で表わされるジオール化合物について説明する。一般式(1)において、R1は炭素数4〜8のアルキル基を表わす。炭素数4〜8のアルキル基としては、ブチル基、イソブチル基、2級ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2級オクチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基等が挙げられる。R1としては、抗菌性が大きいことから、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基が好ましく、ペンチル基、ヘキシル基が更に好ましく、ヘキシル基が最も好ましい。一般式(1)で表わされるジオール化合物の、好ましい具体例としては、例えば、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等が挙げられる。この中でも、1,2−ヘキサンジオール及び1,2−オクタンジオールが特に好ましい。
次に、本発明の(A)成分のうち、一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物について説明する。一般式(2)において、R2は炭素数5〜10のアルキル基、炭素数6〜10のシクロアルキル基、炭素数6〜10のアリール基又は炭素数7〜10のアラルキル基を表わす。炭素数5〜10のアルキル基としては、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2級オクチル基、ノニル基、2級ノニル基、デシル基、2級デシル基、2−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、2−プロピルへプチル基、2,2,4,4−テトラメチルペンチル基等が挙げられる。炭素数6〜10のシクロアルキル基としては、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、メチルシクロペンチル基、メチルシクロヘキシル基、ジメチルシクロヘキシル基、メチルシクロヘプチル基等が挙げられる。炭素数6〜10のアリール基としては、例えば、フェニル基、メチルフェニル基、ジメチルフェニル基、エチルフェニル基、イソプロピルフェニル基、t−ブチルフェニル基、α−ナフチル基、β−ナフチル基等が挙げられる。炭素数7〜10のアラルキル基としては、フェニルメチル基、2−フェニルエチル基、2−フェニル−2−プロピル基、3−フェニルプロピル基等が挙げられる。
R2としては、抗菌性が大きいことから、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、2−エチルヘキシル基、2,2,4,4−テトラメチルペンチル基、フェニル基、メチルフェニル基、シクロヘキシル基、フェニルメチル基が好ましく、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、シクロヘキシル基が更に好ましく、2−エチルヘキシル基が最も好ましい。また、(B)成分の刺激性を低減できる点からは、ヘキシル基、シクロヘキシル基が好ましい。前記一般式(2)で表わされるグリセリルエーテル化合物の、好ましい具体例としては、例えば、1−ヘキシルグリセリルエーテル、1−ヘプチルグリセリルエーテル、1−オクチルグリセリルエーテル、1−ノニルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、1−(2,2,4,4−テトラメチルペンチル)グリセリルエーテル、1−フェニルグリセリルエーテル、1−メチルフェニルグリセリルエーテル、1−シクロヘキシルグリセリルエーテル、1−フェニルメチルグリセリルエーテル等が挙げられる。この中でも、1−ヘキシルグリセリルエーテル、1−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル及び1−シクロヘキシルグリセリルエーテルが特に好ましい。
(B)成分のうち一般式(3)で表わされる化合物について説明する。一般式(3)において、R3は炭素数5〜10のアルキル基を表わす。炭素数5〜10のアルキル基としては、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2級オクチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、2級ノニル基、デシル基、2級デシル基、2,2,4,4−テトラメチルペンチル基等が挙げられる。R3としては、抗菌性に優れることから、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が好ましく、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基が更に好ましく、ヘプチル基、ノニル基が尚更に好ましく、ヘプチル基が最も好ましい。分子中にR3が複数ある場合には、同一の基でもよいし、異なる基でもよい。
一般式(3)において、R4は炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。炭素数1〜8の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、2級ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2級オクチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ペンテニル基、イソペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、シクロヘキシル基、フェニル基、メチルフェニル基、ベンジル基等が挙げられる。R4としては、抗菌性に優れることから、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、2級ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、2級ペンチル基、t−ペンチル基、ヘキシル基、2級ヘキシル基、ヘプチル基、2級ヘプチル基、オクチル基、2級オクチル基、2−メチルペンチル基、2−エチルヘキシル基、ビニル基、アリル基、プロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基、ペンテニル基、イソペンテニル基、ヘキセニル基、ヘプテニル基、オクテニル基、シクロヘキシル基、フェニル基、メチルフェニル基、ベンジル基等が挙げられる。R4としては、抗菌性に優れることから、メチル基、エチル基、ブチル基、シクロヘキシル基が好ましく、メチル基が更に好ましい。
一般式(3)において、R5はメチル基、エチル基又はベンジル基を表わし、抗菌性に優れることから、メチル基が好ましい。
Xは、塩素原子、臭素原子、よう素原子、メチル硫酸基又はエチル硫酸基を表わし、原料の入手が容易であり、抗菌性に優れることから、塩素原子が好ましい。aは1〜3の数を表わし、抗菌性に優れることから2が好ましい。
以上の一般式(3)のカチオン性化合物として、本発明では、具体的に、R3がヘプチル基、R4及びR5がメチル基、Xが塩素原子、aが2である化合物を好適に使用することができる。また、同様に、一般式(3)のカチオン性化合物として、R3がノニル基、R4及びR5がメチル基、Xが塩素原子、aが2である化合物を好適に使用することができる。
一般式(3)で表わされる化合物は、下記の反応式のように一般式(3a)で表わされるアルカノールアミン化合物を、公知の方法によりエステル化して一般式(3b)で表わされるエステル化合物とし、更に一般式(3c)で表わされる化合物でカチオン化することにより製造することができる。
(式中、R3〜R5、X及びaは一般式(3)と同義である。)
(B)成分のうち一般式(4)で表わされる化合物について説明する。一般式(4)において、R6は炭素数5〜10のアルキル基を表わす。炭素数5〜10のアルキル基としては、一般式(3)のR3で例示したアルキル基が挙げられる。R6としては、抗菌性に優れることから、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が好ましく、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基が更に好ましく、ヘプチル基、ノニル基が尚更に好ましく、ヘプチル基が最も好ましくい。分子中にR6が複数ある場合には、同一の基でもよいし、異なる基でもよい。
一般式(4)において、R7は炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。炭素数1〜8の炭化水素基としては、一般式(3)のR4で例示したアルキル基が挙げられる。R7としては、抗菌性に優れることから、メチル基、エチル基、ブチル基、シクロヘキシル基が好ましく、メチル基が更に好ましい。
一般式(4)において、R8はメチル基、エチル基又はベンジル基を表わし、抗菌性に優れることから、メチル基が好ましい。
Zは、塩素原子、臭素原子、よう素原子、メチル硫酸基又はエチル硫酸基を表わし、原料の入手が容易であり、抗菌性に優れることから、塩素原子が好ましい。bは1〜3の数を表わし、抗菌性に優れることから2が好ましい。
以上の一般式(4)のカチオン性化合物として、本発明では、具体的に、R6がヘプチル基、R7及びR8がメチル基、Zが塩素原子、bが2である化合物を好適に使用することができる。また、同様に、一般式(4)のカチオン性化合物として、R6がノニル基、R7及びR8がメチル基、Zが塩素原子、bが2である化合物を好適に使用することができる。
一般式(4)で表わされる化合物は、下記の反応式のように一般式(4a)で表わされるアミン化合物を、公知の方法によりアミド化して一般式(4b)で表わされるアミド化合物とし、更に一般式(4c)で表わされる化合物でカチオン化することにより製造することができる。
(式中、R6〜R8、Z及びbは一般式(4)と同義である。)
(B)成分のうち一般式(5)で表わされる化合物について説明する。一般式(5)において、R9は炭素数5〜11のアルキル基を表わす。炭素数5〜11のアルキル基としては、一般式(3)のR3で例示したアルキル基が挙げられる。R9としては、抗菌性に優れることから、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基が好ましく、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基が更に好ましく、ヘプチル基、ノニル基が尚更に好ましい。分子中にR9が複数ある場合には、同一の基でもよいし、異なる基でもよい。
一般式(5)において、R10は水素原子、メチル基又はエチル基を表わし、抗菌性に優れることから、水素原子が好ましい。R11は水素原子又は一般式(6)で表わされる基を表わす。一般式(6)において、R13は炭素数5〜10のアルキル基を表わす。炭素数5〜10のアルキル基としては、一般式(3)のR3で例示したアルキル基が挙げられる。R11として、抗菌性に優れることから、水素原子であるか、又は一般式(6)におけるR13が、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基であることが好ましく、水素原子であるか、又は一般式(6)におけるR13が、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基であることが更に好ましく、水素原子であるか、又は一般式(6)におけるR13がヘプチル基であることが尚更に好ましく、一般式(6)におけるR13がヘプチル基であることが最も好ましくい。一般式(6)で表わされる基が炭素数5〜10のアルキル基の場合、一般式(6)で表わされる基は、R6と同一の基でもよいし、異なる基でもよい。
Qは、塩素原子、臭素原子、よう素原子、メチル硫酸基又はエチル硫酸基を表わし、原料の入手が容易であり、抗菌性に優れることから、塩素原子が好ましい。cは1〜3を表す。なお、cは[CH2CR10HO]の繰り返し単位を示す。
以上の一般式(5)のカチオン性化合物として、本発明では、具体的に、R9がヘプチル基、R10及びR11がメチル基、Qが塩素原子、cが1である化合物を好適に使用することができる。また、同様に、一般式(5)のカチオン性化合物として、R9がノニル基、R10が水素原子、R11が一般式(6)で表される基であってR13がノニル基、Qが塩素原子、cが1である化合物を好適に使用することができる。
一般式(5)で表わされる化合物は、下記の反応式のように一般式(5a)で表わされるアミン化合物を、公知の方法によりアミド化して一般式(5b)で表わされるアミド化合物とし、一般式(5c)で表わされるエポキシ化合物を付加して(5d)で表わされる化合物とし、必要に応じて、公知の方法によりエステル化して(5e)で表わされる化合物とした後、一般式(5f)で表わされる化合物でカチオン化することにより製造することができる。
(式中、R9〜R12、Q及びcは一般式(5)と同義である。)
(A)成分に対する(B)成分の配合割合は特に限定されないが、(A)成分100質量部に対する(B)成分の割合は0.01〜20質量部であることが好ましく、0.03〜10質量部であることが更に好ましく、0.05〜5質量部であることが最も好ましい。(A)成分100質量部に対する(B)成分の割合が0.01質量部以上であると、十分な抗菌性の相乗効果が期待でき、(A)成分100質量部に対する(B)成分の割合が20質量部以下であると皮膚刺激の問題は生じない。
本発明の抗菌性組成物における(A)成分及び(B)成分の濃度は、当該抗菌性組成物の使用の態様や使用の対象となる製品により異なり、特に限定されない。しかしながら、(A)成分と(B)成分の合計量が、本発明の抗菌性組成物全量に対して0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜2質量%がより好ましく、0.05〜1.5質量%が更に好ましい。(A)成分と(B)成分の合計量が過度に少ないと抗菌効果が期待できない場合があり、一方で、非常に高い場合はその量に見合う効果が得られない場合がある。さらに、本発明の抗菌性組成物が下記に示す化粧料や肌用シートなどの製品の場合は、その製品全量に対して、(A)成分と(B)成分の合計量が、0.001〜10質量%が好ましく、0.01〜2質量%がより好ましく、0.05〜1.5質量%が更に好ましい。
本発明の抗菌性組成物は、抗菌効果が高まることから、更に(C)成分として、キレート剤を含有することが好ましい。キレート剤としては、例えば、アミノポリカルボン酸系キレート剤、芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤、アミノ酸系キレート剤、エーテルポリカルボン酸系キレート剤、ホスホン酸系キレート剤、リン酸キレート剤、ヒドロキシカルボン酸系キレート剤、高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤、ジメチルグリオキシム、アスコルビン酸、チオグリコール酸、フィチン酸、グリオキシル酸、グリオキサール酸等が挙げられる。これらのキレート剤は、それぞれ遊離酸の形態であっても、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の塩の形態であってもよい。さらに、それらは、加水分解可能なそれらのエステル誘導体の形態であってもよい。
アミノポリカルボン酸系キレート剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、ジエチレントリアミンペンタ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミントリ酢酸、グリコールエーテルジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩類が挙げられる。
芳香族又は脂肪族カルボン酸系キレート剤としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、セバシン酸、アゼライン酸、イタコン酸、アコニット酸、ピルビン酸、サリチル酸、アセチルサリチル酸、ヒドロキシ安息香酸、アミノ安息香酸(アントラニル酸を含む)、フタル酸、フマル酸、トリメリット酸、没食子酸、ヘキサヒドロフタル酸及びこれらの塩類、メチルエステル類及びエチルエステル類が挙げられる。
アミノ酸系キレート剤としては、例えば、グリシン、セリン、アラニン、リジン、シスチン、システイン、エチオニン、チロシン、メチオニン及びこれらの塩類及び誘導体が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸系キレート剤としては、例えば、リンゴ酸、クエン酸、グリコール酸、グルコン酸、ヘプトン酸、酒石酸、乳酸及びこれらの塩類が挙げられる。
ホスホン酸系キレート剤としては、例えば、イミノジメチルホスホン酸、アルキルジホスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩類が挙げられる。
リン酸系キレート剤としては、例えば、オルトリン酸、ピロリン酸、トリリン酸及びポリリン酸が挙げられる。
高分子電解質(オリゴマー電解質を含む)系キレート剤としては、例えば、アクリル酸重合体、無水マレイン酸重合体、α−ヒドロキシアクリル酸重合体、イタコン酸重合体、これらの重合体の構成モノマー2種以上からなる共重合体及びエポキシコハク酸重合体が挙げられる。
これらのキレート剤の中でも、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジアミンジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、サリチル酸、シュウ酸、乳酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸及びこれらの塩が好ましく、エチレンジアミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、イミノジ酢酸、N−(2−ヒドロキシエチル)イミノジ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸、コハク酸、乳酸、酒石酸及びこれらの塩がさらに好ましく、エチレンジアミンテトラ酢酸、グルタミン酸ジ酢酸、アスパラギン酸ジ酢酸及びこれらの塩が最も好ましい。また、塩の形態のキレート剤として、エチレンジアミンテトラ酢酸及びクエン酸ナトリウムも好ましい。
本発明の効果を奏する限りキレート剤の配合量は制限されないが、キレート剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。キレート剤の配合量が(A)成分100質量部に対して0.5質量部未満であるとキレート剤の添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合があり、(A)成分100質量部に対して500質量部を超えると添加量に見合う抗菌性の向上が得られない場合がある。
本発明の抗菌性組成物は、抗菌効果が高まることから、更に(D)成分として、低分子ポリオールを含有することが好ましい。なお、本発明において(D)成分の低分子D)成分として、低分子ポリオールD)成分として、低分子ポリオールとは、分子量500未満のポリオールであって、(A)成分以外の化合物をいう。
低分子ポリオールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,2−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,3−ペンタンジオール、1,4−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、2,3−ペンタンジオール、2,4−ペンタンジオール、2−メチル−1,2−ブタンジオール、2−メチル−2,3−ブタンジオール、2−メチル−1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,2−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3,3−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、3−メチル−2,3−ペンタンジオール、3−メチル−2,4−ペンタンジオール、2−エチル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、3,4−ヘプタンジオール、2−プロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−イソプロピル−2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,8−オクタンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−sec−ブチル−2−ブチル−1,3−プロパンジオール、2,2−ジメチル−1,3−ヘキサンジオール、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、1,3−ノナンジオール、1,9−ノナンジオール、3,6−オクタンジオール、2−エチル−2−(2−メチルプロピル)−1,3−プロパンジオール、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2,4,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、2,4−ジエチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオール、5,6−デカンジオール、3,6−ジメチル−3,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,6−オクタンジオール、3,7−ジメチル−1,7−オクタンジオール、1,2−ウンデカンジオール、1,4−ウンデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、6−エチル−3−メチル−1,6−オクタンジオール、1,2−ドデカンジオール、1,10−ドデカンジオール、1,12−ドデカンジオール、2,4−ジエチル−1,5−オクタンジオール、2,8,8−トリメチル−2,7−ノナンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,14−テトラデカンジオール、7,8−テトラデカンジオール、1,2−ペンタデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,16−ヘキサデカンジオール、1,17−ヘプタデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール、1,12−オクタデカンジオール、1,2−エイコサンジオール、1,2−ドコサンジオール、1,2−テトラコサンジオール等の、飽和ジオール又はその縮合物;
2−ブテン−1,4−ジオール、3−ブテン−1,2−ジオール、2−メチレン−1,3−プロパンジオール、2−ブチン−1,4−ジオール、5−ヘキセン−1,2−ジオール、3−メチル−2−ペンテン−1,5−ジオール、3−メチレンペンタン−1,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、7−オクテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、9−デセン−1、2−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクテン−2,6−ジオール、3,7−ジメチル−7−オクテン−1,6−ジオール、13−テトラデセン−1、2−ジオール、12−ヒドロキシ−9−オクタデセノール、2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘキシン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3−ヘプチン−2,5−ジオール、4−メチル−2−ペンチン−1,4−ジオール、3,4−ジメチル−1−ペンチン−3,4−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキシン−2,5−ジオール、5−デシン−4,7−ジオール、2,6−ジメチル−7−オクチン−2,6−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,3,6,7−テトラメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、2,5,8,11−テトラメチル−6−ドデシン−5,8−ジオール、3,3,6,6−テトライソプロピル−4−オクチン−1,8−ジオール、5,10−ジエチル−7−テトラデシン−6,9−ジオール等の不飽和ジオール;
1,2−シクロペンタンジオール、1,3−シクロペンタンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘプタンジオール、2,3−ノルボルナンジオール、2,5−ノルボルナンジオール、2,7−ノルボルナンジオール、1,2−シクロオクタンジオール、1,4−シクロオクタンジオール、1,2−シクロデカンジオール、5−シクロオクテン−1,2−ジオール、1,5−デカリンジオール、リモネングリコール、1,2−テルペンジオール、4,4’−ビシクロヘキサンジオール、1,2−シクロドデカンジオール等の脂環状ジオール;
グリセリン、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、2−メチル−1,2,3−プロパントリオール、1,2,3−ペンタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,3,5−ペンタントリオール、2,3,4−ペンタントリオール、2−メチル−2,3,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、2,3,4−ヘキサントリオール、2−エチル−1,2,3−ブタントリオール、トリメチロールプロパン、4−プロピル−3,4,5−ヘプタントリオール、2,4−ジメチル−2,3,4−ペンタントリオール、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の3価アルコール;
エリスリトール、ペンタエリスリトール、1,2,3,4−ペンタテトロール、2,3,4,5−ヘキサテトロール、1,2,4,5−ペンタンテトロール、1,3,4,5−ヘキサンテトロール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン等の4価アルコール;
アドニトール、アラビトール、キシリトール、トリグリセリン等の5価アルコール;
ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール、イノシトール、ダルシトール、タロース、アロース等の6価アルコール;
1−メチルグリセリルエーテル、2−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、2−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、2−プロピルグリセリルエーテル、1−イソプロピルグリセリルエーテル、2−イソプロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、2−ブチルグリセリルエーテル、1−イソブチルグリセリルエーテル、2−イソブチルグリセリルエーテル、1−ペンチルグリセリルエーテル、2−ペンチルグリセリルエーテル、2−ヘキシルグリセリルエーテル、2−ヘプチルグリセリルエーテル、2−オクチルグリセリルエーテル、2−(2−エチルヘキシル)グリセリルエーテル、2−ノニルグリセリルエーテル、2−デシルグリセリルエーテル、1−ウンデシルグリセリルエーテル、2−ウンデシルグリセリルエーテル、1−ドデシルグリセリルエーテル、2−ドデシルグリセリルエーテル、1−トリデシルグリセリルエーテル、2−トリデシルグリセリルエーテル、1−テトラデシルグリセリルエーテル、2−テトラデシルグリセリルエーテル、1−ヘキサデシルグリセリルエーテル、2−ヘキサデシルグリセリルエーテル、1−オクタデシルグリセリルエーテル、2−オクタデシルグリセリルエーテル、1−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、2−分枝オクタデシルグリセリルエーテル、1−エイコシルグリセリルエーテル、2−エイコシルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテル、2−アリルグリセリルエーテル、1−ウンデセニルグリセリルエーテル、2−ウンデセニルグリセリルエーテル、1−オレイルグリセリルエーテル、2−オレイルグリセリルエーテル、2−シクロヘキシルグリセリルエーテル、2−フェニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノエーテル類;
N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−プロピルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−シクロヘキシルジエタノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジエタノールアミン等のN−置換ジエタノールアミン類;
N−メチルジイソプロパノールアミン、N−エチルジイソプロパノールアミン、N−プロピルジイソプロパノールアミン、N−イソプロピルジイソプロパノールアミン、N−ブチルジイソプロパノールアミン、N−シクロヘキシルジイソプロパノールアミン、N−(2−エチルヘキシル)ジイソプロパノールアミン等のN−置換ジイソプロパノールアミン類;
3−ジメチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジエチルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジイソプロピルアミノ−1,2−プロパンジオール、3−ジブチルアミノ−1,2−プロパンジオール等のN,N−ジ置換−3−アミノ−1,2−プロパンジオール類が挙げられる。
これらの低分子ポリオールの中でも、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、1,10−デカンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、エリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、N,N,N',N'−テトラキス(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−メチルグリセリルエーテル、1−エチルグリセリルエーテル、1−プロピルグリセリルエーテル、1−ブチルグリセリルエーテル、1−アリルグリセリルエーテルが好ましく、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、グリセリン、トリエタノールアミン、ジグリセリン、ソルビタン、N,N,N',N'−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルがより好ましく、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3ブタンジオール、グリセリン、ソルビトール、1−アリルグリセリルエーテルが更に好ましく、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール及びグリセリンがなお更に好ましい。
本発明の効果を奏する限り低分子ポリオールの配合量は制限されないが、低分子ポリオールの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5質量部よりも多いことが好ましく、1質量部よりも多いことが更に好ましく、2質量部よりも多いことが最も好ましい。低分子ポリオールの配合量が(A)成分100質量部に対して0.5質量部以下であると低分子ポリオールの添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合がある。
本発明の抗菌性組成物は、抗菌効果が高まることから、更に(E)成分として、窒素含有ノニオン界面活性剤、窒素含有両性界面活性剤、植物由来エキス、及び亜鉛化合物からなる群から選択される1種または2種以上の化合物を含有することが好ましい。
窒素含有ノニオン界面活性剤としては、例えば、以下の一般式(7)〜(13)で表わされる化合物が挙げられる。
(式中、R14はアルキル基又はアルケニル基を表わし、R15はアルキル基、アルケニル基又は−(CH2CH2O)e−Hで表わされる基を表わし、dおよびeはそれぞれ1〜20の数を表わす。)
(式中、R16はアルキル基又はアルケニル基を表わし、f、g及びhはそれぞれ1〜20の数を表わし、iは2〜3の数を表わす。)
(式中、R17はアルキル基又はアルケニル基を表わす。)
(式中、R18はアルキル基又はアルケニル基を表わし、R19は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は−(R21O)k−Hで表わされる基を表わし、R20及びR21はそれぞれ炭素数2〜3のアルキレン基を表わし、j及びkはそれぞれ独立に1〜20の数を表わす。)
(式中、R22及びR23は、エチレン基又はプロピレン基を表わし、m及びnはそれぞれ独立した1〜200の数を表わす。ただし、R22及びR23が同じ基になることはない。)
(式中、R24は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。)
(式中、R25は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、pは2又は3の数を表わす。)
一般式(7)において、R14はアルキル基又はアルケニル基を表わし、R15はアルキル基、アルケニル基又は−(CH2CH2O)e−Hで表わされる基を表わし、dおよびeはそれぞれ1〜20の数を表わす。R14は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数12〜18のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。また、R15は−(CH2CH2O)e−Hで表わされる基が好ましい。d及びeは、d及びeの合計の値が2〜10の数であることが好ましく、2〜4の数であることがより好ましい。
一般式(8)において、R16はアルキル基又はアルケニル基を表わし、f、g及びhはそれぞれ1〜20の数を表わし、iは2〜3の数を表わす。R16は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数12〜18のアルキル基又はアルケニル基がより好ましい。f、g及びhは、f、g及びhの合計の値が3〜10の数であることが好ましく、3〜5の数であることがより好ましい。また、iは3の数が好ましい。
一般式(9)において、R17はアルキル基又はアルケニル基を表わす。R17は炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜18のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基又はアルケニル基が更に好ましい。
一般式(10)において、R18はアルキル基又はアルケニル基を表わし、R19は水素原子、炭素数1〜4のアルキル基又は−(R21O)k−Hで表わされる基を表わし、R20及びR21はそれぞれ炭素数2〜3のアルキレン基を表わし、j及びkはそれぞれ独立に1〜20の数を表わす。R18は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜17のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数11〜13のアルキル基が更に好ましい。また、R19は水素原子、メチル基、−CH2CH2OHが好ましく、水素原子、メチル基がより好ましい。R19が水素原子の場合、jは1〜3の数が好ましく、R20がエチレン基でjが1であることがより好ましい。R19がメチル基の場合、R20がエチレン基であることが好ましく、R20がエチレン基でjが1であることがより好ましい。R19が−CH2CH2OHの場合は、R20がエチレン基でjが1であることが好ましい。
一般式(11)において、R22及びR23は、エチレン基又はプロピレン基を表わし、m及びnはそれぞれ独立した1〜200の数を表わす。ただし、R22及びR23が同じ基になることはなく、R22がプロピレン基でR23がエチレン基であることが好ましい。また、mは7〜25の数であることが好ましく、10〜15の数がより好ましく、11〜13の数が更に好ましい。更に、nの値がmの値に対して、10〜200%が好ましく、20〜150%がより好ましく、50〜100%が更に好ましい。
一般式(12)において、R24は、アルキル基又はアルケニル基を表わす。R24は炭素数9〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。
一般式(13)において、R25は、アルキル基又はアルケニル基を表わし、pは2又は3の数を表わす。R25は炭素数8〜17のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。pは3の数が好ましい。
これらの窒素含有ノニオン界面活性剤の中でも、一般式(7)、(9)、(10)、(12)、(13)で表わされた化合物が好ましく、一般式(9)、(10)、(12)がより好ましく、一般式(10)が最も好ましい。
本発明の効果を奏する限り窒素含有ノニオン界面活性剤の配合量は制限されないが、窒素含有ノニオン界面活性剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。窒素含有ノニオン界面活性剤の配合量が(A)成分100質量部に対して0.5質量部未満であると窒素含有ノニオン界面活性剤の添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合があり、(A)成分100質量部に対して500質量部を超えると添加量に見合う抗菌性の向上が得られない場合がある。
窒素含有両性界面活性剤としては、例えば、以下の一般式(14)〜(19)で表わされる化合物が挙げられる:
(R26はアルキル基を表わし、qは1〜3の数を表わす。)
(R27はアルキル基又はアルケニル基を表わし、rは2〜3の数を表わす。)
(R28はアルキル基又はアルケニル基を表わし、sは2〜3の数を表わす。)
(R29はアルキル基又はアルケニル基を表わす。)
(R30はアルキル基又はアルケニル基を表わし、tは2〜3の数を表わす。)
(R31はアルキル基又はアルケニル基を表わし、uは2〜3の数を表わす。)
一般式(14)において、R26はアルキル基を表わし、qは1〜3の数を表わす。R26は炭素数9〜18のアルキル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。また、qは1の数が好ましい。なお、qが1の化合物をアルキルカルボキシベタインと称する場合がある。
一般式(15)において、R27は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基を表わし、rは2〜3の数を表わす。R27は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、rは3の数が好ましい。
一般式(16)において、R28はアルキル基又はアルケニル基を表わし、sは2〜3の数を表わす。R28は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、sは3の数が好ましい。
一般式(17)において、R29は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。
一般式(18)において、R30はアルキル基又はアルケニル基を表わし、tは2〜3の数を表わす。R30は炭素数8〜18のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数10〜16のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数10〜14のアルキル基が更に好ましい。また、tは3の数が好ましい。
一般式(19)において、R31はアルキル基又はアルケニル基を表わし、uは2〜3の数を表わす。R31は炭素数7〜21のアルキル基又はアルケニル基が好ましく、炭素数9〜15のアルキル基又はアルケニル基がより好ましく、炭素数9〜13のアルキル基が更に好ましい。また、uは3の数が好ましい。
これらの窒素含有両性界面活性剤の中でも、一般式(14)、(15)、(16)で表わされた化合物が好ましく、一般式(14)、(15)がより好ましく、一般式(14)が最も好ましい。
本発明の効果を奏する限り窒素含有両性界面活性剤の配合量は制限されないが、窒素含有両性界面活性剤の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.5〜500質量部が好ましく、1〜200質量部が更に好ましく、2〜50質量部が最も好ましい。窒素含有両性界面活性剤の配合量が(A)成分100質量部に対して0.5質量部未満であると窒素含有両性界面活性剤の添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合があり、(A)成分100質量部に対して500質量部を超えると添加量に見合う抗菌性の向上が得られない場合がある。
本発明において、植物由来エキスとは、植物または藻類または菌類の全部、または花、葉、茎、果実、樹皮、根、種、樹脂等の特定の部位を、そのまま、又は圧搾、乾燥粉砕若しくは発酵等を加えてから、常温又は加温下で溶媒により抽出することにより得られるもので、水、エタノール、プロピレングリコール又は油脂に溶解するものをいう。あるいは、該抽出液を希釈し、濃縮し、または乾燥したものでもよい。さらに、水蒸気蒸留法、抽出法、クロマトグラフィー法等を用いて精油としたものでもよい。
抽出溶媒としては、通常天然物成分の抽出に用いられるもの、例えば水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン等の多価アルコール;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル類;テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ポリエチレングリコール等のエーテル類;ジクロロエタン、クロロホルム等のハロゲン化炭化水素類;石油エーテル、n−ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;トルエン等の芳香族炭化水素類;ピリジン類;塩化ナトリウム溶液等が挙げられ、特に、水、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコールが好ましい。
植物由来エキスとして使用できる植物としては、例えば、アーチチョーク、アーモンド、アイ、アイセンハルドチアポリスタキア、アイブライト、アオノリュウゼツラン、アオモジ、アカシアコンシナ、アカシアセネガル、アカシアセネガルガム、アカシアデクレンス、アカツメクサ、アカハルニレ、アカヤジオウ、アギ、アグリモニアエウパトリア、アケビ、アサガオカラクサ、アザミ、アシ、アシタバ、アジュガツルケスタニカ、アズキ、アスナロ、アスパラガス、アスパラサスリネアリス、アセロラ、アセンヤク、アセンヤクノキ、アトラスシーダー、アニス、アノゲイススレイオカルプス、アベナストリゴサ、アボカド、アマ、アマチャ、アマチャヅル、アマドコロ、アマモ、アミリスバルサミフェラ、アメリカサイカチ、アメリカサンショウ、アメリカショウマ、アメリカニンジン、アモムムアロマチクム、アラカシ、アルカナ、アルクチウムマジュス、アルクチウムミヌス、アルニカ、アルニカカミソニス、アルピニアオフィシナルム、アルファルファ(別名ムラサキウマゴヤシ)、アロエベラ、アンザンジュ、アンズ、アンゼリカ、アンチリスブルネラリア、アンペロプシスグロセデンタタ、アンマロク、イカリソウ、イザヨイバラ、イタドリ、イタリアイトスギ、イチゴ、イチジク、イチヤクソウ、イチョウ、イトラン、イナゴマメ、イブキトラノオ、イモセミル、イラクサ、イランイラン、イリス、イリスパリダ、イワベンケイ、イワミツバ、インゲンマメ、ウイキョウ、ウィタニアソムニフェラ、ウコン、ウスバサイシン、ウツボグサ、ウド、ウミクロウメモドキ、ウメ、ウヤク、ウラルカンゾウ、ウリ、ウルバラクツカ、ウルムスダビディアナ、ウンカリアトメントサ、ウンシュウミカン、エイジツ、エイランタイ、エーデルワイス、エゾウコギ、エゾヘビイチゴ、エゾミソハギ、エチナシ、エチナセアパリダ、エニシダ、エビネ、エブリコ、エルム、エレミ、エンジュ、エンドウ、エンピツビャクシン、エンメイソウ、オウシュウヨモギ、オウレン、オオアザミ、オオウメガサソウ、オオエゾデンダ、オオカラスノエンドウ、オーキスマクラタ、オーキスマスクラ、オーキッド、オーク(別名ヨーロッパナラ)、オオグルマ、オオバナオケラ、オオバナカカオノキ、オオバナサルスベリ、オオベニミカン、オオミテングヤシ、オオミノトケイソウ、オオムギ、オールスパイス、オカゼリ、オクラ、オシロイバナ、オタネニンジン、オトギリソウ、オニゲシ、オニサルビア、オニハマダイコン、オノニス、オプンティアストレプタカンサ、オプンティアツナ、オランダカラシ、オランダシャクヤク、オリーブ、オリガヌムヘラクレオチクム、オルトシホンスタミネウス、オルメニスムルチカウリス、オレンジ、オロバンケラプム、ガーデニアタヒテンシス、カーネーション、カーヤセネガレンシス、カカオ、カキョク、カシア、カシューナット、カスカラサグラダ、カッシアイタリカ、カッパフィカスアルバレジ、カトレヤ、カナダヒドラスチス、カナリヤノキ、カニナバラ、カノコソウ、カバアナタケ、カブ、ガマ(蒲)、カミツレ(別名カモミール)、カミメボウキ、カユプテ、カラクサケマン、カラスムギ、カラスムギワラ、カラトウキ、ガラナ、ガリカバラ、カリフラワー、カリン、カルーナ(別名ギョリュウモドキ)、ガルシニアカンボジア、カロット、カワラヨモギ(別名インチンコウ)、カンゾウ、カンテンイタビ、キイチゴ、キウイ、キカラスウリ、キクニガナ、キゲリアアフリカーナ、キダチアロエ、キダチハッカ、キナノキ、キノア、キハダ(別名オウバク)、キバナスズシロ、キバナノハウチワマメ、キビ、ギムネマ、キモクレン、キャッサバ、キャベツ、キャラウェー、キュウリ(別名キューカンバー)、キョウオウ、ギョリュウ、ギョリュウバイ、キラヤ、キリ、ギンバイカ(別名スイカズラ)、グアー、グァバ、クインスシード、クゥエルカスアルバ、ククイノキ、クコ、クサノオウ、クズ、クスノキ、クダモノトケイソウ、クチナシ、クマコケモモ、クマザサ、クマツヅラ、クマノギク、クミン、クラメリアトリアンドラ、クララ、グランベリー、クリスマムマリチマム、グリンデリアロブスタ、クリントニアボレアリス、クルマバソウ、クルミ、グレープフルーツ、クレマティス、クロガラシ、クログルミ、クロバナヒキオコシ、グローブ、クロフサスグリ、クロミグワ、クワ、ケイケットウ、ケイ(別名シナモン)、ゲウムウルバヌム、ゲウムリバレ、ケープアロエ、ケシ、ゲッカビジン、ゲッケイジュ、ゲットウ、ケミヤマコウゾリナ、ゲンチアナ、ゲンチアナプロストラータ、ゲンノショウコ、ケンポナシ、コウキ、コウキシタン、コウケイテン、コウスイガヤ、コウボウ、コウホネ、コーヒーノキ、コガネバナ、コクシニアインディカ、コクタン、コクレアリアオフィシナリス、コケモモ、ココヤシ、ゴショイチゴ、コショウ、コシロノセンダングサ、コチニールサボテン、コチョウセッコク、コチョウラン、コナラ、コハコベ、ゴボウ、ゴマ、コムギ、コメ、コラノキ、コリアンダー、コレウス、コレウスバルバツス、ゴレンシ、コロハ、コンズランゴ、コンフリー(別名ヒレハリソウ)、コンブレタムミクランサム、サイザルアサ、サイシン、サイペラスエスクレンタス、サイプレス、サイヨウソウ、サウスレアインボルクラタ、サキシマボタンヅル、サクラ、サクラバカンボク、ザクロ、サトウカエデ、サトウキビ、サトウマツ、サザンカ、サッサフラスノキ、サフラン、サボンソウ、サラソウジュ、サリックスニグラ、サルスベリ、サングイナリアカナデンシス、サンザシ、サンシキスミレ、サンシチニンジン、サンシュユ、サンショウ、サンペンズ、シアテアメデュラリス、シアノチスアラクノイデア、シアバターノキ、シオザキソウ、シシンブリウムイリオ、シストローズ(別名ラブダナム)、シスツスモンスペリエンシス、シスツスラダニフェルス、シソ、シチヘンゲ、シナノキ、シバムギ、ジプテリクスオドラタ、シベリアモミ、シマルバ、シミシフガダフリカ、シモツケソウ、ジャガイモ、シャクヤク、ジャスミン、ジャノヒゲ、ジャノメエリカ、シュクシャ、ジュズダマ、シュッコンカスミソウ、ジュニペルスメキシカナ、ジュンサイ、ショウガ、ショウズク(別名カルダモン)、ショウブ、ショウヨウダイオウ、シラカバ、シラン、ロガラシ、シロバナインドソケイ、シロバナルーピン、シロバナワタ、シンコナカリサヤ、シンセパルムデュルシフィクム、シンビジウム、シンプロコスラセモサ、スイートアカシア、スイカ、スイカズラ、スカビオサアルベンシス、スギナ、スクテラリアガレリクラータ、ステビア、ストローブマツ、スパイニーバンブー、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、スベリヒユ、スペルトコムギ、スミノミザクラ、スミラックスアリストロチアエホリア、セイヨウアカネ、セイヨウアカマツ、セイヨウイソノキ、セイヨウイラクサ、セイヨウオオバコ、セイヨウオトギリソウ、セイヨウカノコソウ、セイヨウカボチャ、セイヨウカリン、セイヨウカワラニンジン、セイヨウキズタ、セイヨウグルミ、セイヨウゴマノハグサ、セイヨウサクラソウ、セイヨウサンザシ、セイヨウシナノキ、セイヨウシロヤナギ、セイヨウタンポポ、セイヨウツゲ、セイヨウトチノキ、セイヨウトネリコ、セイヨウナシ、セイヨウナツユキソウ、セイヨウナナカマド、セイロンニッケイ、セイヨウニワトコ、セイヨウニンジンボク、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハシバミ、セイヨウハッカ、セイヨウヒイラギ、セイヨウミザクラ、セイヨウミヤコグサ、セイヨウメギ、セイヨウヤドリギ、セイヨウヤブイチゴ、セイロンニッケイ、セージ、セクロピアオブツシホリア、セコイアオスギ、セシルオーク、セダムプルプレウム、ゼニアオイ、セネガ、ゼラニウム、セルシジウムフロリダム、セレウスグランディフロラス、セロリ、センキュウ、センチフォリアバラ、センチペダクンニンガミー、センニンコク、センプクカ、センブリ、ソウジュツ、ソウハクヒ、ソウパルメット、ソケイ、ソバ、ソラヌムリコカルプム、ダイウイキョウ、ダイコン、ダイサンチク、ダイズ、タイソウ、ダイダイ、タイツリオウギ、タイム、タイワンヒノキ、タカサブロウ、タチジャコウソウ、タチバナ、タブノキ、タベブイアアベラネダエ、タマサキツヅラフジ、ダマスクバラ、タマネギ、ダミアナ、タラゴン、タンジン、タンボリッサトリコフィラ、チガヤ、チャ(茶)、チャボトケイソウ、チューベロース、チョウジ、チョウセンゴミシ、チョウマメ、チリアトメントサ、ツクシメナモミツバキ、ツボクサ、ツルグミ、ツルドクダミ、ツルレイシ、ティーツリー、ディオスコレアコンポジタ、ディオスコレアビロサ、ディオスコレアメキシカナ、テウチグルミ、テコマクリアリス、テツザイノキ、デューク、デュボイシアレイカルドチ、テルミナリア、テンチャ、ドイツアヤメ、ドイツトウヒ、トウガシ、トウガラシ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウネズミモチ、トウヒ、トウモロコシ、トウモロコシシルク、トウロウソウ、トクサ、ドクダミ、ドクニンジン、トシシ(別名マメダオシ)、トショウ、トマト、トリゴネラフォエヌム、トルメンチラ、トロロアオイモドキ、ナガバギシギシ、ナギイカダ、ナス、ナズナ、ナタマメ、ナツシロギク、ナツボダイジュ、ナツメ、ナツメヤシ、ナンキョウソウ、ナンバンアイ、ナンバンクサフジ、ニオイスミレ、ニオイテンジクアオイ、ニオイヒバ、ニガヨモギ、ニクズク、ニゲラサチバ、ニュウコウジュ、ニラネギ、ニンジン、ニンニク、ニンファエアアルバ、ネナシカズラ、ノイバラ、ノウゼンハレン、ノジスミレ、ノバラ、ノボロギク、パイナップル、ハイビスカス、ハイマツ、バオバブ、バクホウシアシトリオドラ、バクモンドウ、バコパモンニエラ、ハゴロモグサ、ハス、パセリ、パチョリ、ハッカクレイシ、バッカリスゲニステロイデス、パッシフローラアラタ、ハトムギ、バナナ、ハナハッカ、ハニーサックル、バニラ、バニラタヒテンシス、ハネセンナ、パパイア、パフィオペディルムマウディアエ、ハベルレアロドペンシス、ハマナス、ハマメリス、ハヤトウリ、バラ、パリエタリア、ハリエンジュ、ハルパゴフィタム、パルマローザ、バロスマベツリナ、バンウコン、パンジー、バンバラマメ、ビート、ヒイラギメギ、ヒオウギ、ヒキオコシ、ビスナガベラ、ビターアーモンド、ビターオレンジ、ヒドラスチスカナデンシス、ヒナギク、ヒナゲシ、ビナンカズラ、ピヌスヘーダ、ヒノキ、ヒバマタ、ヒヒラギギク、ヒポファエラムノイデス、ヒマワリ、ヒメコウジ、ヒメコラ、ヒメツルニチニチソウ、ヒメナエアクルバリル、ヒメフウロ、ビャクダン、ヒヨコマメ、ヒラマメ、ヒレハリソウ、ビロウドアオイ、ピロカルプスペンナチホリウス、ビワ、ビンロウ、ファフィアパニクラタ、フウセンカズラ、プエラリアミリフィカ、フェルラガルバニフルア、フキタンポポ、ブクリョウ、フサザキスイセン、フサスグリ、フサフジウツギ、フサヌススピカツス、プチグレン、プチコペタルムオラコイデス、ブッソウゲ、ブッチャーブルーム、プテロカルプスマルスピウム、ブドウ、フトモモ、ブナ、フユザンショウ、フユボダイジュ、フユムシナツクサタケ、フラガリアチロエンシス、ブラジルナッツノキ、フランスカイガンショウ、フランスラベンダー、プランタゴアフラ、プランタゴオバタ、プランタゴプシリウム、プリムラシキメンシス、プルーン、プルヌスアフリカナ、プルヌスセロチナ、プルメリア、プレクトランツスバルバタス、ブレチアヒアシンチナ、プロポリス、ベイ、ヘイフラワー、ヘーゼルナッツ、ペカン、ベチベル、ヘチマ、ペニーロイヤルミント、ベニノキ、ベニバナ、ベニバナセンブリ、ペポカボチャ、ヘラオオバコ、ペラルゴニウムカピタツム、ヘリクリスムアレナリウム、ヘリクリスムアングスチホリウム、ヘリクリスムイタリクム、ベルガモット、ペルトホルムダシラチス、ペルーバルサム、ベルガモット、ベルベリスアクイホリウム、ベロニカオフィシナリス、ヘンナ、ヘンルーダ、ホウキギ、ボウシュウボク、ボウシュンカ、ホウセンカ、ホウライシダ、ホウレンソウ、ホークウィード、ホオノキ、ホクベイフウロソウ、ボコアプロウアセンシス、ボスウェリアセラタ、ホソバセンナ、ホソババレンギク、ボダイジュ、ボタン、ホップ、ポテリウムオフィ
シナレ、ホホバ、ポリゴナツムムルチフロルム、ボルド、ポンカン、マカデミア、マグノリアオフィシナリス、マグノリアビオンジ、マグワ、マゴジャクシ、マサキ、マダケ、マツ、マツリカ、マテチャ、マドンナリリー、マヨラナ、マリアアザミ、マルピギアグラブラ、マルメロ、マロニエ、マンゴー、マンゴスチン、マンシュウアカジカ、マンシュウアカマツ、マンジュギク、マンダリンオレンジ、マンドレイク、ミシマサイコ、ミズハッカ、ミズレモン、ミチヤナギ、ミツガシワ、ミトラカーパススケーバー、ミモザテヌイフローラ、ミルシアリアデュビア、ミルラ(別名モツヤクジュ)、ミロタムヌスフラベリフォリア、ミロバラン、ムクロジ、ムラサキ、ムラサキシキブ、ムラサキセンブリ、ムラサキバレンギク、ムラヤコエンジー、メボウキ、メマツヨイグサ、メリアアザジラクタ、メリッサ(別名コウスイハッカ)、メリロート、メロスリア、メロン、メンタアルベンシス、モウコヨモギ、モウレラフルビアチリス、モクレン、モスカータバラ、モスビーン、モツヤクジュ、モモ、モモタマナ、ヤクモソウ、ヤグルマギク、ヤシャブシ、ヤチヤナギ、ヤナギハッカ、ヤナギラン、ヤマグワ、ヤマザクラ、ヤマノイモ、ヤマヨモギ、ユウガオ、ユーカリ、ユーパトリウムアヤパナ、ユーパトリウムレバウジアヌムベルトニ、ユキノシタ、ユズ、ユソウボク、ユチャ、ユッカグラウカ、ユッカシジゲラ、ユリ、ヨウシュツルキンバイ、ヨウシュホオズキ、ヨウシュヤマゴボウ、ヨーロッパアキノキリンソウ、ヨーロッパキイチゴ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパクロヤマナラシ、ヨーロッパシラカバ、ヨーロッパブナ、ヨーロッパマンネングサ、ヨーロッパモミ、ヨモギ、ヨモギギク、ライチー(別名レイシ)、ライマメ、ライム、ライムギ、ライラック、ラジアータマツ、ラタニア、ラッカセイ、ラナンキュラスフィカリア、ラバンデュラハイブリダ、ラフマ、ラベンダー、ラリックスエウロパエア、ラレアディバリカタ、ラレアメキシカナ、ランブータン、リソウ、リソサムニウムカルカラム、リトセアグルチノサ、リュウガン、リリオスマオバタキ、リンゴ、ルイボス、ルピヌススブカルノスス、ルブスビロスス、ルムプヤン、ルリジサ、ルリヒエンソウ、レスペデザ、レセダルテオラ、レタス、レダマ、レダムパルストレ、レバノンスギ、レビスチクムオフィシナーレ、レモン、レモングラス、レンゲソウ、ローズウッド、ローズマリー、ローブッシュブルーベリー、ローマカミツレ、ローレル(別名月桂樹)、ログウッド、ロブスタコーヒーノキ、ワイルドタイム、ワサビ、ワサビダイコン、ワサビノキ、ワタスギギク、ワタフジウツギ、ワルテリアインディカ、ワレモコウ等の植物;
アスコフィルムノドスム、アナメ、オオウキモ、オキナワモズク、ギガルチナステラータ、クジェルマニエラギラタ、サルガッスムフィリペンデュラ、サルガッスムフシフォルム、サルガッスムムティカム、スファセラリアスコパリア、デュルビレアアンタルチカ、パディナパボニカ、ヒマンタリアエロンガタ、フカスセラツス、ペルベチアカナリクラタ、マクロシスティスピリフェラ、ミツイシコンブ、ラミナリアオクロロイカ、ラミナリアクロウストニ、ラミナリアディギタータ、ラミナリアヒペルボレア、ワカメ、アスパラゴプシスアルマタ、イギス、カギイバラノリ、カタメンキリンサイ、ゲリジウムカーチラギネウム、サイミ、シマテングサ、ダルス、チノリモ、トチャカ、ポルフィリジウムクルエンタム、マルバチシマクロノリ、リソサムニウムコラリオイデス、アナアオサ、クロレラエメルソニ、クロレラピレノイドーサ、デュナリエラサリナ、デュナリエラバーダウィル、ヒラアオノリ、スピルリナプラテンシス、スピルリナマキシマ、ハスレアオストレアリア、デレセリアサングイネア、ピケアロブスタ、プリュウロクリシスカルテレ、ヘマトコッカスプルビアリス、ラン藻、コンドルスクリスプス、サンゴモ、シーウィップ、赤藻等の藻類;
エベルニアフルフラセア、ツノマタゴケ、ウスニアバルバタ、オシャグジタケ、カバアナタケ、シイタケ、ニンギョウタケ、ヒメマツタケ、フユムシナツクサタケ、カバアナタケ、チョレイマイタケ、冬虫夏草等の地衣類や菌糸類が挙げられる。
本発明の効果を奏する限り植物由来エキスの配合量は制限されないが、植物由来エキスの配合量は、(A)成分100質量部に対して0.1〜1000質量部が好ましく、5〜200質量部が更に好ましく、1〜100質量部が最も好ましい。植物由来エキスの配合量が(A)成分100質量部に対して0.1質量部未満であると植物由来エキスの添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合があり、(A)成分100質量部に対して1000質量部を超えると添加量に見合う抗菌性の向上が得られない場合がある。
亜鉛化合物としては、例えば、酢酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸亜鉛、リシノレイン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛、アスパラギン酸亜鉛、アセチルメチオニン亜鉛、グルコン酸亜鉛、クエン酸亜鉛、ポリピロリドンカルボン酸亜鉛、ピコリン酸亜鉛等の有機酸亜鉛塩;p−フェノールスルホン酸亜鉛等のスルホン酸亜鉛塩、アスコルビルリン酸亜鉛、セチルリン酸亜鉛ナトリウム、DNA亜鉛等のリン酸エステル亜鉛塩;ジンクピリチオン等の亜鉛錯体;(銀/亜鉛/アンモニウム)ゼオライト、ケイ酸(アンモニウム/銀/亜鉛/アルミニウム)等の亜鉛担持ゼオライト;酸化アルミニウム/亜鉛、酸化アルミニウム/亜鉛/セリウム、酸化アルミニウム/亜鉛/鉄等の水酸化アルミニウム等の焼成物;硫酸亜鉛、硫化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛、塩基性炭酸亜鉛等の無機亜鉛塩;(水酸化/炭酸)(Mg/Al/亜鉛)、酸化亜鉛等が挙げられる。これらの中でも、水に溶解して亜鉛イオンになりやすい化合物が好ましく、20℃における水100gへの溶解度が5g以上であることが好ましく、溶解度が10g以上であることが更に好ましい。このような亜鉛化合物としては、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、グルコン酸亜鉛、臭化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛アンモニウム、硫酸亜鉛アルミニウム、硫酸亜鉛カリウム、ヨウ化亜鉛等が挙げられる。
本発明の効果を奏する限り亜鉛化合物の配合量は制限されないが、亜鉛化合物の配合量は、(A)成分100質量部に対して0.02〜10質量部が好ましく、0.05〜5質量部が更に好ましく、0.1〜2質量部が最も好ましい。亜鉛化合物の配合量が(A)成分100質量部に対して0.02質量部未満であると亜鉛化合物の添加に伴う抗菌性の向上効果が得られない場合があり、(A)成分100質量部に対して10質量部を超えると添加量に見合う抗菌性の向上が得られない場合がある。
本発明の抗菌性組成物の使用の態様は、特に制限されず、抗菌、殺菌、消毒、防黴等の目的で、公知の抗菌剤、殺菌剤、消毒剤、防黴剤と同様に使用することができる。例えば、抗菌処理を施したい対象物にスプレーする方法、塗布する方法、対象物に含浸させる方法、対象物を浸漬させる方法等、通常採用される方法をそのまま用いることができる。また、本発明の抗菌性組成物の使用の対象となる製品としては、医療器具類や患部の消毒洗浄を目的とする医療用洗浄剤、食器等を殺菌洗浄する家庭用洗浄剤、食品工業用洗浄剤、容器移送コンベア用潤滑剤、食品包装フィルム、繊維、合成樹脂、木材、日用品等を抗菌加工するための抗菌剤、化粧料、肌用シート状製品等が挙げられ、皮膚刺激性が低く、抗菌性が高いことから、特に、化粧料、肌用シート状製品に好適に使用できる。
本発明の抗菌性組成物が好ましく使用できる化粧料としては、ファンデーション、ボディーパウダー、口紅、アイライナー、アイシャドウ、マスカラ等のメイクアップ剤;化粧水、パック、乳液、保湿ジェル、保湿クリーム、美白クリーム、しわ防止クリーム、洗顔料、クレンジングジェル、クレンジングクリーム、ハンドソープ、ボディシャンプー、ボディローション、ボディクリーム、シェービングソープ、シェービングクリーム、アフターシェーブローション、入浴剤、サンスクリーン剤、制汗・身体防臭剤等のスキンケア剤;シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアカラートリートメント、ヘアスプレー、ヘアムース、ヘアトニック等のヘアケア剤等が挙げられる。
本発明の抗菌性組成物が使用される化粧料には、通常、洗顔料に使用される、窒素含有ノニオン界面活性剤及び窒素含有両性界面活性剤以外の界面活性剤(以下、「他の界面活性剤」という)を使用してもよい。他の界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、窒素不含ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらの中でも、本発明の洗浄剤は、特に、アニオン性界面活性剤又は窒素不含ノニオン性界面活性剤を使用することが好ましい。
上記のアニオン性界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル塩、硫酸化オレフィン塩、高級アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、硫酸化脂肪酸塩、スルホン化脂肪酸塩、リン酸エステル塩、脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、グリセライド硫酸エステル塩、脂肪酸エステルのスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、アシル化ペプチド、脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサイド付加物の硫酸エステル塩、スルホコハク酸エステルの塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルベンゾイミダゾールスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンスルホコハク酸塩、N−アシル−N−メチルタウリンの塩、N−アシルグルタミン酸又はその塩、アシルオキシエタンスルホン酸塩、アルコキシエタンスルホン酸塩、N−アシル−β−アラニン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシエチルタウリン又はその塩、N−アシル−N−カルボキシメチルグリシン又はその塩、アシル乳酸塩、N−アシルサルコシン塩、及びアルキル又はアルケニルアミノカルボキシメチル硫酸塩等が挙げられる。このようなアニオン性界面活性剤の塩の対イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオン;カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン;アンモニウム;モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、モノイソプロパノールアンモニウム、ジイソプロパノールアンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウム等の有機アンモニウム等が挙げられる。
上記高級脂肪酸塩としては、炭素数12〜18の脂肪酸の塩が好ましく、ヤシ油脂肪酸塩、ドデカン酸塩、テトラデカン酸塩、ヘキサデカン酸塩、オレイン酸塩が更に好ましい。同様に、高級アルキル硫酸エステル塩としては、アルキルが炭素数10〜18のものが好ましく、炭素数12〜16のものが更に好ましい。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、アルキルが炭素数10〜18のものが好ましく、炭素数12〜16のものが更に好ましい。又、ポリオキシエチレン基の平均重合度は、1〜12が好ましく、2〜10がよりに好ましく、3〜8が更に好ましい。
これらのアニオン性界面活性剤の中でも、皮膚等への刺激性が少ないことから、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、α−スルホ脂肪酸メチルエステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンスルホコハク酸アルキルエステル塩、モノアルキルリン酸エステル塩が好ましく、高級脂肪酸塩、高級アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が更に好ましい。又、同様の理由から、アニオン性界面活性剤の塩の対イオンとしては、ナトリウムイオン、カリウムイオン、アンモニウム、トリイソプロパノールアンモニウムが好ましい。
また、本発明の抗菌性組成物と好ましく併用することができる窒素不含ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、グリセリン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート等が挙げられる。
このような窒素不含ノニオン性界面活性剤の中でも、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイドの平均付加モル数は4〜18が好ましい)アルキル(炭素数12〜16が好ましい)エーテルがより好ましい。なお、上記の界面活性剤は、本発明の化粧料にも使用することができる。
本発明の化粧料は、上述した界面活性剤成分以外にも、本発明の目的を損なわない範囲で他の成分、例えば、シリコーン油、増粘剤、油剤、粉体(顔料、色素、樹脂)、その他の抗菌剤、香料、保湿剤、生理活性成分、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、パール化剤、中和剤、pH調整剤、酵素等の成分を適宜配合することができる。
増粘剤としては、例えば、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、アクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体、セルロース又はその誘導体、ケラチン及びコラーゲン又はそれらの誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、β−グルカン、ジェランガム、デキストラン等が挙げられる。
油剤は、通常化粧料に用いられる揮発性及び不揮発性の炭化水素、高級アルコール、中鎖〜高鎖脂肪酸及びそのエステル、油脂等が挙げられ、常温で液体、ペースト、固体であっても構わないが、ハンドリングに優れる液体が好ましい。油剤としては、例えば、セチルアルコール、イソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン酸等の脂肪酸、ミリスチン酸ミリスチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イソプロピル、ジメチルオクタン酸へキシルデシル、モノステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステアリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オクチル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スクワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナバロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油脂等が挙げられる。
粉体としては、例えば、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号等の色素、黄色4号Alレーキ、黄色203号Baレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、シリコーンパウダー、セルロースパウダー、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)に特に制限はない。
これらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていても構わない。
その他の抗菌剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン等のパラベン系抗菌剤;チアベンダゾール、2−ベンツイミダゾリルカルバミン酸メチルプリベントール等のイミダゾール系抗菌剤;トリクロロカルバニリド、クロフルカルバン等のカーバニリド系抗菌剤;ベンゾチアゾール等のチアゾール系抗菌剤;デブコナゾール、カビノン等のトリアジン系抗菌剤;クロルヘキシジン塩酸塩、ポリヘキサメチレンビグアナイド等のビグアナイド系抗菌剤等が挙げられるが、これらの抗菌剤を併用する場合には、人体に対する刺激性等を考慮して慎重に使用すべきである。
保湿剤としては、例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子、アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ等が挙げられる。
溶媒としては、例えば、精製水、エタノール、軽質流動イソパラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、次世代フロン等が挙げられる。
本発明の抗菌性組成物が好ましく使用できる肌用シート状製品としては、ウェットティッシュ、ウェットワイパー、お手ふき、身体清浄シート、おしり拭き、介護用ワイパー、フェイスマスク、汗拭きシート、ボディシート、便座クリーナー等が挙げられる。肌用シート状製品は、水を主成分とする液体がシート状の繊維に含浸されたものであって、皮膚に適用されるものをいう。なお、便座クリーナーは、直接皮膚と接触することはないが、便座クリーナーを使用した直後の便座に皮膚が接触することから肌用シート状製品に含めるものとする。
本発明の肌用シート状製品のシート状繊維としては、セルロース繊維、レーヨン、ビニロン、ポリエステル、アクリル、ナイロン等が挙げられ、強度が高く、吸水性に優れていることから、セルロース繊維、レーヨン、ビニロンが好ましくセルロース繊維が更に好ましい。シートの形状は不織布、織布、紙、スポンジ等のいずれでもよいが、繊維の離脱が少なく、吸水性に優れることから不織布が好ましい。本発明の肌用シート状製品に含浸させる液体中の水分量は、清浄性、乾燥性の点から50%質量以上であることが好ましく、70%質量以上であることが更に好ましい。
本発明の肌用シート状製品を使用した場合、皮膚に刺激を与えることなく、速やかに除菌でき、またその除菌効果は長時間にわたって維持される。
以下、本発明を実施例により、具体的に説明する。尚、以下の実施例等において「%」及び「ppm」は特に記載が無い限り質量基準である。
下記の化合物を用い、下記の表1及び表2の配合割合(質量部)にて実施例1〜13及び比較例1〜18の抗菌性組成物を調製した。
A1:1,2−オクタンジオール
A2:1,2−ヘキサンジオール
A3:1−(2−エチルヘキシル)グルセリルエーテル
A4:1−ヘキシルグルセリルエーテル
A5:1−シクロヘキシルグルセリルエーテル
B1:一般式(3)において、R3がヘプチル基、R4及びR5がメチル基、Xが塩素原子、aが2である化合物
B2:一般式(3)において、R3がノニル基、R4及びR5がメチル基、Xが塩素原子、aが2である化合物
B3:一般式(4)において、R6がヘプチル基、R7及びR8がメチル基、Zが塩素原子、bが2である化合物
B4:一般式(4)において、R6がノニル基、R7及びR8がメチル基、Zが塩素原子、bが2である化合物
B5:一般式(5)において、R9がヘプチル基、R10及びR11が水素原子、R12がメチル基、Qが塩素原子、cが1である化合物
B6:一般式(5)において、R9がノニル基、R10が水素原子及びR11が一般式(6)で表される基であってR13がノニル基、R12がメチル基、Qが塩素原子、cが1である化合物
C1:エチレンジアミンテトラ酢酸2ナトリウム塩
C2:クエン酸ナトリウム
D1:プロピレングリコール
D2:1,3−ブタンジオール
D3:グリセリン
E1:ヤシ油ジエタノールアミド
E2:一般式(14)において、R26がドデシル基、qが1である化合物
F1:ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート
F2:ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル
F3:オレイルアルコール
〔肌用シート状製品としての評価〕
実施例1〜13又は比較例1〜18の抗菌性組成物100質量部を天然パルプ系不織布(フジックス株式会社製、品名:フジクッキングペーパーM(厚口)275×240mm)50質量部に全て含浸させ、実施例14〜26又は比較例19〜38の試験片を作成した。
〔抗菌性試験〕
<クロコウジカビ>
JIS L1902(繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果)に準拠し、クロコウジカビを含有するサブロー寒天培地(菌濃度2.3×106個/mL)10mLを滅菌シャーレに分注したものを平板培地として、縦20mm、横20mmに切断した試験片を、この平面培地上におき、25℃で7日間培養した後、目視し、以下の基準で抗菌性を評価した。結果を表3及び表4に示す。
◎:試験片の周囲に生育阻止帯(ハロ−)の形成され抗菌性が高い
○:生育阻止帯は形成されていないが、試験片上には菌の生育はみられず、抗菌性がやや高い
×:試験片上にも菌の生育がみられ、抗菌性が低い。
<緑膿菌、大腸菌>
クロコウジカビを含有するサブロー寒天培地の代わりに、緑膿菌を含有する普通寒天培地(菌濃度3.7×106個/mL)又は大腸菌を含有する普通寒天培地(菌濃度1.8×106個/mL)を使用し、37℃で24時間培養した以外は、クロコウジカビの場合と同様の操作を行い、クロコウジカビの場合と同様の基準で操作を行い、抗菌性を評価した。結果を表3及び表4に示す。
<カンジダ菌>
クロコウジカビを含有するサブロー寒天培地の代わりに、カンジダ菌を含有するカンジダ寒天培地(菌濃度1.4×106個/mL)を使用し、37℃で24時間培養した以外は、クロコウジカビの場合と同様の操作を行い、クロコウジカビの場合と同様の基準で操作を行い、抗菌性を評価した。結果を表3及び表4に示す。
〔除菌性試験〕
滅菌スライドガラスに、黄色ブドウ球菌を含有する生理食塩水(菌数2.6×106個/mL)0.5mLを塗布し、10分後に、このスライドガラスを、試験片でふき取った。5分後、スライドガラスの残存菌を洗い出すために、滅菌シャーレに、このスライドガラスとポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−トの0.2%生理食塩水溶液に10mLを入れ、よく攪拌した。この洗浄液0.1mLを普通寒天培地10gに塗抹し、37℃で24時間培養した後、菌数を測定し、以下の基準で除菌性を評価した。結果を表5及び表6に示す。
◎:菌数が10未満であり、除菌性に優れる。
○:菌数が10〜102であり、除菌性にやや優れる。
△:菌数が102〜103であり、除菌性にやや劣る。
×:菌数が103以上であり、除菌性に劣る。
〔除菌持続性試験〕
滅菌スライドガラスを試験片でふき取り、25℃で24時間放置後、黄色ブドウ球菌を含有する生理食塩水(菌数4.9×105個/mL)0.1mLを塗布した。10分後、スライドガラスの残存菌を洗い出すために、滅菌シャーレに、このスライドガラスとポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエ−トの0.2%生理食塩水溶液に10mLを入れ、よく攪拌し、この洗浄液の菌数を測定したm0.1mLを普通寒天培地10gに塗抹し、37℃で24時間培養した後、菌数を測定し、以下の基準で除菌の持続性を評価した。結果を表5及び表6に示す。
◎:菌数が10未満であり、除菌の持続性に優れる。
○:菌数が10〜102であり、除菌の持続性にやや優れる。
△:菌数が102〜103であり、除菌の持続性にやや劣る。
×:菌数が103以上であり、除菌の持続性に劣る。
〔刺激性試験〕
パネラーの前腕部内側に、5日間、1日あたり2回の割合で試験片を5分間接触させ、、接触部の紅斑有無を調べた。表5及び表6に紅斑が発生したパネラーの数を示す。パネラーの数は各20名であり、紅斑が発生したパネラーの数が多いほど、刺激性が高いことを示す。
〔化粧水としての評価〕
実施例10〜11及び比較例15〜16の抗菌性組成物を用いて、化粧水としての使用感を評価した。女性パネラー20人に、洗顔後、実施例10〜11又は比較例15〜16の抗菌性組成物を化粧水として顔面に塗布してもらい、塗布部分に違和感を感じたパネラーの数を数えた。結果を表7に示す。なお、違和感を感じたパネラーの数が多いほど、皮膚に刺激があり、使用感が劣っていることを示す。