JP2016196276A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の広い範囲に均一に冷暖房用空気を循環供給することができる車両用空調装置を提供する。【解決手段】空調ケース1内に、車室内に送風するブロワ3と空気流に対し熱の授受を行う熱授受装置2とが配設される。空調ケース1の吹出側と吸込側に、吹出と吸込兼用の吹出・吸込ダクト5,6が各々接続される。吹出・吸込ダクト5,6への吹出と吸込を切り換える切換器4が空調ケース1内に設けられる。吹出・吸込ダクト6は、車室内の天井部及び床部に各々配設される。吹出・吸込ダクト5,6のダクト筐体10内に、スクリュー部材7が配設され、第1・第2螺旋流路17,18が形成される。ダクト筐体10の外周部接線方向に向けて開口するスリット状の吹出兼吸込口13が、ダクトの長手方向に沿って設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車室内の空調に使用される空調装置に関し、特に車室内における比較的広い範囲を、均一に空調することができる車両用空調装置に関する。
自動車の車室内の空調に使用される車両用空調装置は、一般に、下記特許文献1に記載されるように、空調ケーシング内に冷房用熱交換器と暖房用熱交換器を設置し、ケーシングの吸入側に外気吸入口と内気吸入口を設け、その内側に内外気切換ダンパを配設し、ケーシングの吹出側に、デフロスタ吹出口、フェイス吹出口、及びフット吹出口などを設けて構成される。このような空調装置を使用して、室内に外気を取り込む場合、内外気切換ダンパを外気側に切り換えて外気を導入し、内気を室内で循環させる場合、内外気切換ダンパを内気側に切り換えて、車室内の空気を、空調用熱交換器を通して循環させる。
特許第3918328号公報
しかしながら、従来のこの種の車両用空調装置は、例えば乗用車の場合、室内で空気を循環させる循環モードとしたとき、デフロスタ吹出口、フェイス吹出口、及びフット吹出口などから室内に吹き出した空気を、インストルメントパネルの近傍に設けた吸込口を通して、空調ケーシング内に吸引し、その空気を循環させる構造であるため、冷房用空気や暖房用空気が、デフロスタ吹出口、フェイス吹出口またはフット吹出口と、インストルメントパネルの吸込口との間で循環することとなる。
このため、空調の暖房用空気や冷房用空気は、主に車室内のインストルメントパネル近傍で循環されてしまい、乗員の希望する部位に空調用空気が届きにくく、特に車室内の後部座席の乗員には、循環する空調用空気が届きにくい、という課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、車室内の広い範囲に均一に冷暖房用空気を循環して供給することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用空調装置は、
車室内に送風するブロワと空気流に対し熱の授受を行う熱授受装置とを空調ケース内に配設し、該空調ケースの吹出側と吸込側にダクトを接続した車両用空調装置において、
該空調ケースの吹出側と吸込側に、吹出と吸込兼用の吹出・吸込ダクトが各々接続され、該吹出・吸込ダクトへの吹出と吸込を切り換える切換器が該空調ケース内に設けられ、
該吹出・吸込ダクトは、該車室内の天井部及び床部に各々配設され、
該吹出・吸込ダクトのダクト筐体内にスクリュー部材が配設されて螺旋流路が形成され、該ダクト筐体の外周部接線方向に向けて開口するスリット状の吹出兼吸込口が、該ダクトの長手方向に沿って設けられ、
前記切換器は、該天井部に配した吹出・吸込ダクトを吹出側に切り換えたとき、該床部側に配した吹出・吸込ダクトを吸込側に切り換え、該天井部に配した吹出・吸込ダクトを吸込側に切り換えたとき、該床部側に配した吹出・吸込ダクトを吹出側に切り換えることを特徴とする。
この発明の車両用空調装置によれば、空調ケースのブロワが動作して、車室内の空気が循環送風される場合、空調ケース内の熱授受装置を通った、例えば冷房用空気が、天井部に配した吹出・吸込ダクトのダクト筐体内の螺旋流路を通り、スリット状の吹出兼吸込口から、比較的広い範囲で均一に、車室内に送風され、床部に配した吹出・吸込ダクト内に入り、冷房用空気が循環する。これにより、冷房用空気が車室内の広い範囲で送風され、後部座席の乗員にも、均一に冷房用空気を送り、冷房効果を向上させることができる。
また、暖房の場合、暖房用空気が、床部に配した吹出・吸込ダクトのダクト筐体内の螺旋流路を通り、スリット状の吹出兼吸込口から、比較的広い範囲で均一に、車室内に送風され、天井部に配した吹出・吸込ダクト内に入り、暖房用空気が循環する。これにより、暖房用空気が車室内の広い範囲で送風され、後部座席の乗員にも、均一に暖房用空気を送り、暖房効果を向上させることができる。
ここで、上記吹出・吸込ダクト内のスクリュー部材は、円筒型の前記ダクト筐体内の軸中心に螺旋軸を配し、該螺旋軸とダクト筐体の内壁との間に二重の螺旋壁を設けて形成され、該螺旋壁によって該吹出・吸込ダクト内に二重螺旋流路を形成することが好ましい。
これによれば、吹出・吸込ダクト内の二重螺旋流路によって、送風時の圧力損失を低減し、冷暖房空気を効率良く循環させることができる。なお、スクリュー部材の軸中心の螺旋軸をなくし、2つの第1・第2螺旋壁とダクト筐体のみによりスクリュー部材を構成することもできる。
またここで、上記吹出・吸込ダクトの元部側は上記空調ケースの吹出側または吸込側に連通接続され、その先端部は閉鎖され、上記スリット状の吹出兼吸込口は該ダクト筐体の外周部に、長手方向に沿って間隔をおいて複数個形成することが好ましい。これによれば、車室内の乗員の必要部位などに、重点的に冷暖房空気を送ることができる。
またここで、上記吹出・吸込ダクト内の前記スクリュー部材は、上記ダクト筐体とは別個に成形され、該ダクト筐体内に挿入固定されて組み付けることができる。これによれば、内部に螺旋流路を配した吹出・吸込ダクトを容易に製造することができる。
また、ダクト筐体は、筐体ケースと筐体カバーとから分割形成し、上記スクリュー部材を内部に挿入した状態で、筐体ケースと筐体カバーを合せて固定することができる。また、上記吹出兼吸込口は該筐体ケースに開口形成することができる。これによれば、製造時、スクリュー部材を含む吹出・吸込ダクトの製造組立を容易に行うことができる。
この発明の車両用空調装置によれば、車室内の広い範囲に、冷房用空気や暖房用空気を均一に循環して供給することができる。
本発明の一実施形態を示す車両用空調装置の概略構成図である。 吹出・吸込ダクトの斜視図である。 吹出・吸込ダクトの正面図である。 吹出・吸込ダクトの右側面図である。 図3のV‐V断面図である。 図3のVI‐VI断面図である。 吹出・吸込ダクトの分解斜視図である。 スクリュー部材の正面図である。 筐体ケースとスクリュー部材の斜視図である。 筐体ケースとスクリュー部材の平面図である。 筐体ケースとスクリュー部材の正面図である。 スクリュー部材の第1螺旋流路、第2螺旋流路内における空気流を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。この車両用空調装置は、図1に示すように、空調ケース1内に、車室内に送風するブロワ3と、空気流に対し熱の授受を行う、冷却用のエバポレータ、加温用のヒータコアからなる熱授受装置2とが、配設され、空調ケース1の吹出側と吸込側に、吹出と吸込兼用の吹出・吸込ダクト5,6が各々接続される。また、空調ケース1内には、吹出・吸込ダクト5,6への吹出と吸込を切り換える、内外気切換ダンパ、内外気導入ダンパなどを備えた空調モードの切換器4が設けられる。
空調用の吹出・吸込ダクト5,6は、図1に示す如く、車室内の天井部及び床部に各々配設され、例えば、天井部の吹出・吸込ダクト5は、天井部の左右両側角部に、前後方向に向けて配設され、床部の吹出・吸込ダクト6は床部の左右両側角部に、前後方向に向けて配設される。なお、天井部の吹出・吸込ダクト5は、天井部の前後両側角部に、左右方向に向けて配設することもでき、床部の吹出・吸込ダクト6は床部の前後両側角部に、左右方向に向けて配設することもできる。
空調ケース1内の切換器4は、車室の天井部に配した吹出・吸込ダクト5を吹出側に切り換えたとき、床部側に配した吹出・吸込ダクト6を吸込側に切り換え、天井部に配した吹出・吸込ダクト5を吸込側に切り換えたとき、床部側に配した吹出・吸込ダクト6を吹出側に切り換えるように構成される。切換器4による切り換え時、ブロワ3の吹出側が吹出側の吹出・吸込ダクト5または吹出・吸込ダクト6に接続され、ブロワ3の吸込側が吸込側の吹出・吸込ダクト6または吹出・吸込ダクト5に接続されようになっている。なお、車室内の空気を吸い込むための吸込用ブロワを設けることもできる。
天井部と床部の吹出・吸込ダクト5,6は、図2に示す如く、同じ構造に構成され、ダクト筐体10内にスクリュー部材7が配設され、ダクト筐体10とスクリュー部材7によって、ダクト内部に螺旋流路が形成される。ダクト筐体10の筐体ケース15の先端部は、図2のように、閉鎖され、その内部のスクリュー部材7及び螺旋流路の螺旋方向は、末端部から先端部に進むように、形成される。スクリュー部材7は、図7,8,12に示すように、螺旋軸19の周囲に第1螺旋壁11と第2螺旋壁12を、二重螺旋で形成するように配設し、これにより、螺旋軸19とダクト筐体10との間に二重螺旋流路が軸方向に向けて形成される。
この二重螺旋流路は、図12において実線と破線で示すように、スクリュー部材7とダクト筐体10によって、第1螺旋流路17と第2螺旋流路18が螺旋軸19の軸方向に交互に現れ、第1螺旋流路17と第2螺旋流路18の螺旋は、先端閉鎖部に向けて進むように形成される。また、第1螺旋流路17と第2螺旋流路18からなる二重螺旋流路がダクト筐体10内に形成されることにより、単一流路に比して、流路の断面積を2倍に増やすことができ、送風時の圧力損失を低減することができる。
なお、スクリュー部材7は、この実施形態ではその中心に螺旋軸19を配しているが、螺旋軸19をなくして、第1螺旋壁と第2螺旋壁のみを二重螺旋で形成し、ダクト筐体10内に螺旋軸のない二重螺旋流路として第1螺旋流路と第2螺旋流路を形成するように構成することもできる。
また、スクリュー部材7の第1螺旋壁11と第2螺旋壁12のねじピッチP、つまり第1螺旋流路17と第2螺旋流路18のピッチPは、図8などでは、比較的小さく図示され、スクリュー部材7の外径Rの約1/3程度のピッチPとして図示されているが、送風時の圧力損失は、螺旋流路のピッチPが小さくなるほど上昇する。
このため、送風時の圧力損失を考慮した場合、螺旋流路のピッチPは、大きいほど圧力損失が小さくなり、空調装置には適したものとなるが、螺旋流路のピッチPを大きくした場合、吹出性能や吸込性能に影響が生じやすい。このため、例えば、スクリュー部材7の螺旋流路のピッチPは、スクリュー部材7の外径Rの約1倍から2倍、好ましくは外径Rの約1.2倍から約1.7倍とすることが好ましい。これにより、空気流の吹出性能や吸込性能を良好にしつつ、送風時の圧力損失を十分に小さくすることができる。
吹出・吸込ダクト5,6のダクト筐体10は、図2に示すように、円筒形のダクト状に形成され、先端部が閉鎖され、元部側は上記のように空調ケース1の空気吹出側または空気吸込側に連通接続される。ダクト筐体10には、スリット状の吹出兼吸込口13が、図5に示す如く、ダクト筐体10の横断面の外周部接線方向で且つ螺旋の回転方向に向けて開口して形成される。図2に示すように、ダクト筐体10の吹出兼吸込口13はダクトの長手方向に沿って複数個が間隔をおいて形成され、吹出兼吸込口13を有するダクト部分は、円筒型ダクトと円筒型ダクトとの間に挟むように、所定の間隔で配設される。
吹出兼吸込口13を有するダクト筐体10は、図7に示すように、筐体ケース15と筐体カバー16から構成され、製造時、内部にスクリュー部材7を配設した状態で、筐体ケース15と筐体カバー16は組み付けられ、筐体ケース15の開口部を筐体カバー16により覆う構造である。筐体ケース15と筐体カバー16は、図7に示すように、相互に内側を開口した半円筒体状に形成され、筐体ケース15の開口した上縁部と下縁部には、各々1対の係止部15aが設けられる。同様に、筐体カバー16の開口した上縁部と下縁部にも、各々1対の係止部16aが設けられる。これにより、筐体ケース15と筐体カバー16を合せるように組み付けたとき、各々の係止部15aと係止部16aが係止され、ダクト筐体10が組み立てられる。
なお、吹出兼吸込口13を有するダクト筐体10は、上記のように、筐体ケース15と筐体カバー16を組み付けて構成されるが、吹出兼吸込口13を有するダクト部分のみの筐体ケース15と筐体カバー16を、別個に成形して製作し、そのダクトの前後に、別個に成形した円筒型ダクトを接続するようにダクト筐体10を製造することができる。一方、図7に示すように、ダクト筐体10の筐体ケース15と筐体カバー16を、円筒型ダクトの部分を含めて一体的に成形し、円筒型ダクトの部分を含むダクト筐体10の筐体ケース15と筐体カバー16を、内部にスクリュー部材7を挿入した状態で、合せるように組み付けて、ダクト筐体10を製造することもできる。
ダクト筐体10の吹出兼吸込口13は、図5に示す如く、ダクト筐体10の横断面の外周部接線方向に向けて開口するように形成される。このような吹出兼吸込口13は、ダクト筐体10内のスクリュー部材7によって形成される第1螺旋流路17と第2螺旋流路18内を、空気流が流れて螺旋軸19の回りで旋回したとき、空気流の遠心力により空気流が流路の外周部近傍に沿って流れるため、スクリュー部材7のねじ方向に向けて流れる空気流の一部が、効率良く且つ比較的少ない圧力損失で吹出兼吸込口13から外部に吹き出すことができる。また、吹出・吸込ダクト5,6が吸込口として使用される場合、吹出兼吸込口13から空気がダクト内に吸引されるが、ダクト筐体10の外周部の接線方向から吸引される空気流は、円滑に第1螺旋流路17と第2螺旋流路18内に導入されて流れ、少ない圧力損失でダクト内に吸引することができる。
なお、ダクト筐体10に設けた吹出兼吸込口13は、図1,2に示すように、車室内に10個程度配置される幅と間隔で形成されているが、図例のものより広い幅と間隔で形成し、各吹出・吸込ダクト5,6において、2〜3個の吹出兼吸込口として形成することもできる。また、吹出兼吸込口13は、ダクト筐体10の横断面外周部の接線方向に向けて開口するように形成したが、単にダクトのラジアル方向(放射方向)に開口する吹出兼吸込口とすることもできる。
また、ダクト筐体10内に設けたスクリュー部材7は、ダクト筐体内全体に配設することができるが、実質的に空気流の吹出と吸込にスクリュー部材7は使用されるため、吹出兼吸込口13が設けられるダクト筐体10内にのみスクリュー部材7を配設し、その間の円筒ダクト部分は空間として、スクリュー部材7をなくすこともできる。
次に、上記構成の車両用空調装置の動作を説明する。図1に示すように、空調用の吹出・吸込ダクト5、6は車室内の天井部と床部に配設され、天井部の吹出・吸込ダクト5は、天井部の左右両側角部に、前後方向に向けて配設され、床部の吹出・吸込ダクト6は床部の左右両側角部に、同方向に向けて配設される。吹出・吸込ダクト5、6のダクト筐体10の吹出兼吸込口13は、車室内の内側を向けて配設される。
空調装置が冷房用空気を車室内で循環送風して車室内を冷房する場合、空調ケース1の切換器4は熱授受装置2を通して冷房用空気を天井部の吹出・吸込ダクト5に送風し、床部の吹出・吸込ダクト6を通して車室内の空気を空調ケース1内に吸引するように切り換える。
天井部で吹出側の吹出・吸込ダクト5内には、スクリュー部材7の第1螺旋壁11と第2螺旋壁12によって二重螺旋流路の第1螺旋流路17と第2螺旋流路18が形成されているので、吹出・吸込ダクト5内の空気は、図12に示すように、旋回しながら第1・第2螺旋流路17,18を通り、ダクトの先端部に向かって流れる。このとき、ダクトの先端部は閉じているため、第1・第2螺旋流路17,18内の空気圧は上昇し、且つ空気流は第1・第2螺旋流路17,18内を旋回しながら流れるため、空気流の一部が吹出・吸込ダクト5の各吹出兼吸込口13から車室内に送風される。
送風時、第1・第2螺旋流路17,18内を旋回して流れる空気流には遠心力が作用し、これにより、空気流は、吹出・吸込ダクト5の外周壁に沿って流れ、接線方向の吹出兼吸込口13から空気流が円滑に車室内に送風される。このとき、図1に示すように、車室内天井部に配設される吹出・吸込ダクト5には多数のスリット状の吹出兼吸込口13が長手方向に沿って形成され、ダクト内にスクリュー部材7による螺旋流路が形成されるので、車室内の広い範囲に冷房用空気が均一に送風され、且つ床部の吹出・吸込ダクト6の多数の吹出兼吸込口13を通して車室内の空気が吸引される。これにより、車室内には、良好な冷房用空気が広い範囲で均一に流れ、車室内を良好に循環するので、前部座席、後部座席ともに、快適な冷房を行うことができる。
一方、暖房用空気を車室内で循環送風して車室内を暖房する場合、空調ケース1の切換器4は熱授受装置2を通して暖房用空気を床部の吹出・吸込ダクト6に送風し、天井部の吹出・吸込ダクト5を通して車室内の空気を空調ケース1内に吸引するように切り換える。
吹出側の吹出・吸込ダクト6内には、スクリュー部材7の第1・第2螺旋壁11,12によって二重螺旋流路の第1・第2螺旋流路17,18が形成されるので、吹出・吸込ダクト6内の空気は旋回しながら第1・第2螺旋流路17,18を通り、ダクトの先端部に向かって流れる。このとき、ダクトの先端部は閉じているため、第1・第2螺旋流路17,18内の空気圧は上昇し、且つ空気流は第1・第2螺旋流路17,18内を旋回しながら流れるため、空気流の一部が接線方向に開口する、吹出・吸込ダクト6の各吹出兼吸込口13から車室内に送風される。
送風時、第1・第2螺旋流路17,18内を旋回して流れる空気流には遠心力が作用し、これにより、空気流は、吹出・吸込ダクト6の外周壁に沿って流れ、接線方向の吹出兼吸込口13から空気流が円滑に車室内に送風される。このとき、図1に示すように、車室内床部に配設される吹出・吸込ダクト6にはスクリュー部材7による螺旋流路と多数のスリット状の吹出兼吸込口13が長手方向に沿って形成されるので、車室内の広い範囲に暖房用空気が均一に送風され、且つ天井部の吹出・吸込ダクト5の多数の吹出兼吸込口13を通して車室内の空気が吸引される。これにより、車室内には、良好な暖房用空気が広い範囲で均一に流れ、車室内を良好に循環するので、前部座席、後部座席ともに、快適な暖房を行うことができる。
このように、冷房の場合、天井部に配した吹出・吸込ダクト5の吹出兼吸込口13から、広い範囲で均一に車室内に送風され、床部に配した吹出・吸込ダクト6の吹出兼吸込口13を通して空調ケース1内に戻り、暖房の場合、床部に配した吹出・吸込ダクト6の吹出兼吸込口13から、広い範囲で均一に車室内に送風され、天井部に配した吹出・吸込ダクト5の吹出兼吸込口13から空調ケース1内に戻り、冷暖房用空気が車室内を循環するので、車室内の広い範囲に空調された空気の循環流をつくり、車室内全体を均一な温度に空調することができる。
なお、図示は省略されているが、空調ケース1内には、外気導入ダクトに接続される内外気切換ダンパなどの切換部材が配設され、切換器4が外気導入側に切り換えられたときには、空調ケース1内に外気が導入され、天井部の吹出・吸込ダクト5或いは床部の吹出・吸込ダクト6を通り、吹出兼吸込口13を通して外気が車室内に送風される。
1 空調ケース
2 熱授受装置
3 ブロワ
4 切換器
5 吹出・吸込ダクト
6 吹出・吸込ダクト
7 スクリュー部材
10 ダクト筐体
11 第1螺旋壁
12 第2螺旋壁
13 吹出兼吸込口
15 筐体ケース
15a 係止部
16 筐体カバー
16a 係止部
17 第1螺旋流路
18 第2螺旋流路
19 螺旋軸

Claims (6)

  1. 車室内に送風するブロワと空気流に対し熱の授受を行う熱授受装置とを空調ケース内に配設し、該空調ケースの吹出側と吸込側にダクトを接続した車両用空調装置において、
    該空調ケースの吹出側と吸込側に、吹出と吸込兼用の吹出・吸込ダクトが各々接続され、該吹出・吸込ダクトへの吹出と吸込を切り換える切換器が該空調ケース内に設けられ、
    該吹出・吸込ダクトは、該車室内の天井部及び床部に各々配設され、
    該吹出・吸込ダクトのダクト筐体内にスクリュー部材が配設されて螺旋流路が形成され、該ダクト筐体の外周部接線方向に向けて開口するスリット状の吹出兼吸込口が、該ダクトの長手方向に沿って設けられ、
    前記切換器は、該天井部に配した吹出・吸込ダクトを吹出側に切り換えたとき、該床部側に配した吹出・吸込ダクトを吸込側に切り換え、該天井部に配した吹出・吸込ダクトを吸込側に切り換えたとき、該床部側に配した吹出・吸込ダクトを吹出側に切り換えることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記吹出・吸込ダクト内の前記スクリュー部材は、円筒型の前記ダクト筐体内の軸中心に螺旋軸を配し、該螺旋軸とダクト筐体の内壁との間に二重の螺旋壁を設けて形成され、該螺旋壁によって該吹出・吸込ダクト内に二重螺旋流路が形成されることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記吹出・吸込ダクトの元部側は前記空調ケースの吹出側または吸込側に連通接続され、該吹出・吸込ダクトの先端部は閉鎖され、前記スリット状の吹出兼吸込口は該ダクト筐体の外周部に、長手方向に沿って間隔をおいて複数個形成されたことを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記吹出・吸込ダクト内の前記スクリュー部材は、前記ダクト筐体とは別個に成形され、該ダクト筐体内に挿入固定されて組み付けられることを特徴とする請求項2記載の車両用空調装置。
  5. 前記ダクト筐体は、筐体ケースと筐体カバーとから分割形成され、前記スクリュー部材を内部に挿入した状態で、該筐体ケースと筐体カバーが合せて固定されることを特徴とする請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 前記吹出・吸込ダクトの前記吹出兼吸込口は前記ダクト筐体の前記筐体ケースに開口して形成されることを特徴とする請求項5記載の車両用空調装置。
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