JP6699525B2 - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、車室内の空調を行う車両用空調ユニットに関するものである。
この種の車両用空調ユニットとして、例えば特許文献1に記載された車両用空気調和装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された車両用空気調和装置は、車室内前方のインストルメントパネル内に配設されている。また、特許文献1の車両用空気調和装置には、エバポレータを通過した空気を吹き出す吹出し流路が複数設けられている。その複数の吹出し流路にはそれぞれダクトが接続され、そのダクトの下流端は車室内のうちの所定位置で開放されている。
特開2010−162946号公報
上記の特許文献1の車両用空気調和装置は、ダクトが接続される吹出し流路が形成された通風部がどのような形状であるかは明確でないが、例えば、その通風部がケースから管状に突き出るように形成されている構成が想定される。
そのような構成において、車室内の温度よりも低温の冷風がその通風部に流れたとすると、その通風部の表面に結露が生じる場合がある。そして、そのように結露した結露水は例えば車室の床等に滴下するおそれがある。しかし、特許文献1では、そのような結露に対する結露対策に言及されていなかった。発明者らの詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、冷風が流れる通風路が形成された通風部の表面に生じうる結露を防止することが可能な車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用空調ユニットは、
空調ケース(12)を備え、その空調ケース内で冷却または加熱された空調風を車室内へ吹き出す車両用空調ユニットであって、
空調風を車室内へ流出させる冷風系の通風路(16a)が形成された冷風系通風部(16)と、
空調風を車室内へ流出させる暖風系の通風路(18a)が形成された暖風系通風部(18)とを備え、
暖風系の通風路は、その暖風系の通風路と冷風系の通風路との両方に空調風が流通するときに冷風系の通風路に流通する空調風よりも暖かい空調風が流通する通風路であり、
暖風系の通風路は、冷風系の通風路のうち少なくともその冷風系の通風路に対する車両下方側を覆っている
従って、暖風系の通風路内の空調風が、車両用空調ユニットまわりの空気と冷風系の通風路を流通する空調風との間を断熱する断熱空気層として機能する。そのため、冷風系の通風路が形成された冷風系通風部の表面のうちその断熱空気層で覆われた部分に結露が生じることを、その断熱空気層によって防止することが可能である。なお、暖風系の通風路に流通する空調風は冷風系の通風路に流通する空調風よりも暖かいので、暖風系通風部の表面では、冷風系通風部の表面と比較して結露が生じにくい。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態の車両用空調ユニットの全体を示す外観図であって、斜め車両後方から車両用空調ユニットを見た外観を示す斜視図である。 第1実施形態の車両用空調ユニットの全体を示す外観図であって、車両後方から車両用空調ユニットを見た外観を示す後方視図である。 第1実施形態において車両用空調ユニットが搭載された車両を模式的に表した模式図である。 図2におけるIV矢視図であって、車両用空調ユニットのうち風吹出し部を抜粋して表した部分拡大図である。 第1実施形態において、リアフェイス通風路の延伸方向に直交する断面である図4のV−V断面を示した断面図である。 図4におけるVI矢視図であって、リアフット通風路の流出口を示した図である。 第1実施形態と対比される比較例において車両用空調ユニットの全体を示す外観図であって、第1実施形態の図1に相当する斜視図である。 上記比較例において車両用空調ユニットの全体を示す外観図であって、第1実施形態の図2に相当する後方視図である。 第2実施形態において、車両幅方向に直交する平面でリアフェイス通風部を切断した断面を示す断面図である。 第2実施形態において図9のX−X断面を示した断面図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1および図2は、本実施形態の車両用空調ユニット10の全体図である。図1は斜視図であり、図1には、斜め車両後方から車両用空調ユニット10を見た外観が表されている。図2は後方視図であり、図2には、車両後方から車両用空調ユニット10を見た外観が表されている。この図1および図2に示す車両用空調ユニット10は、温度調節された空調風を車室内へ吹き出す装置である。車両用空調ユニット10は、車室外(例えば、エンジンルーム)に配設され冷凍サイクルを構成するコンプレッサおよびコンデンサ等と共に、車両用空調装置を構成する。
車両用空調ユニット10は、図3に示すように、車室内の車両前方側に配置されている。具体的には、車両用空調ユニット10は、車室内の車両前方部分に設けられたインストルメントパネル71内に配置されている。そのインストルメントパネル71は、車室内に設けられた前席72よりも車両前方側に配置されている。
前席72は、車両用空調ユニット10が搭載された車両70の車室内に設けられた複数の座席72、73のうち最も車両前方側に配置された座席であり、運転席および助手席を総称したものである。本実施形態の車両70の車室内には前席72と、前席72よりも車両後方側に配置された後席73とが設けられている。
なお、図1〜3の各矢印DR1、DR2、DR3は、車両用空調ユニット10が搭載された車両70の向きを示す。すなわち、図1の矢印DR1は車両上下方向DR1を示し、図2の矢印DR2は車両幅方向DR2(すなわち、車両左右方向DR2)を示し、図3の矢印DR3は車両前後方向DR3を示している。
図1および図2に示すように、車両用空調ユニット10は、空調ケース12、風吹出し部14、不図示の蒸発器、ヒータコア、および、複数のドア等を備えている。
空調ケース12は、樹脂成形品である複数のケース部材121、122、123を有しており、その複数のケース部材121、122、123がビス止め及び爪嵌合などで一体に組み合わされることにより構成されている。例えば、空調ケース12は、3つのケース部材121、122、123、すなわち、中央ケース部材121と、中央ケース部材121に対し車両左方側に配置された左ケース部材122と、中央ケース部材121に対し車両右方側に配置された右ケース部材123とを有している。そして、中央ケース部材121は左ケース部材122と右ケース部材123とのそれぞれに一体に組み合わされ、これによって空調ケース12は構成されている。
空調ケース12は車両用空調ユニット10の筐体である。空調ケース12は、不図示の蒸発器、ヒータコア、および複数のドアなどのエアコン構成部品を、空調ケース12内に収容している。それと共に、空調ケース12内には、車室内へ吹き出される空気が流れる空気通路が形成されている。空調ケース12内おいて蒸発器は空気を冷却し、ヒータコアは蒸発器よりも空気流れ下流側に配置され、蒸発器を通過した空気を加熱する。また、複数のドアのうちの1つであるエアミックスドアは、ヒータコアへ流れる空気の風量とヒータコアを迂回して流れる空気の風量との割合を調節する。このような構成から、車両用空調ユニット10は、空調ケース12内で冷却または加熱された空調風を車室内へ吹き出す。その空調風は冷風と暖風との何れであっても、空調ケース12内で除湿されたエアコン風である。
風吹出し部14は、車室内のうち図3の後席73周りの空間へ導かれる空調風を吹き出すリア空調用吹出し部である。この風吹出し部14は、図1および図2に示すように、空調ケース12のうちの車両下方側の部位から突き出るように形成されている。
図4および図5に示すように、風吹出し部14は、リアフェイス通風路16aが形成されたリアフェイス通風部16と、リアフット通風路18aが形成されたリアフット通風部18とを有している。言い換えれば、そのリアフェイス通風部16およびリアフット通風部18は全体として風吹出し部14を構成している。
例えば、リアフェイス通風部16およびリアフット通風部18はモジュール化されて、1つのユニットとしての風吹出し部14を構成している。そして、その風吹出し部14は、ビス止め及び爪嵌合などによって空調ケース12に連結されている。
リアフェイス通風路16aとリアフット通風路18aは何れも、空調ケース12内で温度調節された空調風を車室内へ流出させる通風路である。リアフェイス通風路16aは、空調風が流入する流入口16bと、空調風が流出する流出口16cとを有している。また、リアフット通風路18aは、空調風が流入する複数の流入口18b、18cと、空調風が流出する流出口18dとを有している。
そのリアフェイス通風路16aの流入口16bとリアフット通風路18aの流入口18b、18cはそれぞれ、空調ケース12内へ連通している。従って、リアフェイス通風路16aの流入口16bとリアフット通風路18aの流入口18b、18cはそれぞれ、空調ケース12から見れば、その空調ケース12に設けられ空調ケース12内から空気を吹き出す空気吹出口でもある。すなわち、リアフェイス通風路16aの流入口16bは空調ケース12のリアフェイス吹出口でもあり、リアフット通風路18aの流入口18b、18cは空調ケース12のリアフット吹出口でもある。
リアフット通風路18aが有する複数の流入口18b、18cのうち第1の流入口である左側流入口18bと、第2の流入口である右側流入口18cは、互いの間にリアフェイス通風路16aを挟んで車両幅方向DR2に並んで配置されている。そのため、各流入口18b、18cへ空調風が流入すると、リアフット通風部18は、複数の流入口18b、18cからリアフット通風路18aに流入した空調風を集合させて流出口18dから流出させる。
リアフェイス通風路16aの流出口16cは、車両後方側で且つ斜め車両下方側を向いて開口し、リアフット通風路18aの流出口18dは、車両上下方向DR1に沿った車両下方側を向いて開口している。例えば、本実施形態のリアフット通風路18aの流出口18dは、図6に示すように、矩形形状の単一の開口となっている。
また、リアフェイス通風路16aの流出口16cには図3のリアフェイスダクト74が接続され、リアフット通風路18aの流出口18dには図3のリアフットダクト75が接続されている。そのリアフェイスダクト74の空気流れ下流端741とリアフットダクト75の空気流れ下流端751はそれぞれ、図3に示すように、前席72が有する車両前方側の端部721よりも車両後方側にて車室内へ開放されている。従って、リアフェイスダクト74およびリアフットダクト75からは、空調風が主として後席73周りの空間へと吹き出される。
また、リアフットダクト75の空気流れ下流端751はリアフェイスダクト74の空気流れ下流端741よりも車両下方側に配置されている。すなわち、リアフットダクト75はリアフェイスダクト74と比較して車両下方側にて車室内へ開放されている。従って、リアフェイス通風路16aから流出した空調風は、リアフェイスダクト74を通って、後席73に着座した後席乗員の上半身に向けて吹き出される。そして、リアフット通風路18aから流出した空調風は、リアフットダクト75を通って、後席乗員の足元に向けて吹き出される。
ここで、主として後席73周りに空調風を吹き出すリア空調の吹出モードについて説明すると、そのリア空調の吹出モードは複数モードのうちの何れかに切り替えられる。その吹出モードの切替えは、空調ケース12内に設けられたドアの作動によって行われる。例えば、リア空調の吹出モードは、フットモードとフェイスモードとバイレベルモードとのうちの何れかに切り替えられる。
リア空調でのフェイスモードとは、2つのリア通風路16a、18aのうち専らリアフェイス通風路16aから空調風を吹き出させる吹出モードである。フットモードとは、2つのリア通風路16a、18aのうち専らリアフット通風路18aから空調風を吹き出させる吹出モードである。バイレベルモードとは、リアフェイス通風路16aとリアフット通風路18aとの双方から空調風を吹き出させる吹出モードである。
なお、図1および図2に明確には図示されていないが、車両用空調ユニット10は前席72周りに空調風を吹き出す複数の吹出口を有しており、主として前席72周りに空調風を吹き出すフロント空調でも吹出モードは複数モードのうちの何れかに切り替えられる。
リア空調のバイレベルモードでは、上記のように、リアフェイス通風路16aとリアフット通風路18aとの両方に空調風が流通する。そして、そのバイレベルモードでは、リアフット通風路18aには、リアフェイス通風路16aに流通する空調風よりも暖かい空調風が流通する。すなわち、リアフェイス通風路16aには空調ケース12内から冷風が流入する一方で、リアフット通風路18aには空調ケース12内から暖風が流入する。
従って、リアフェイス通風路16aは、バイレベルモードにおいて冷風が流通する冷風系の通風路として設けられ、リアフェイス通風部16は、その冷風系の通風路が形成された冷風系通風部として設けられている。また、リアフット通風路18aは、バイレベルモードにおいて暖風が流通する暖風系の通風路として設けられ、リアフット通風部18は、その暖風系の通風路が形成された暖風系通風部として設けられている。なお、上記のように空調風に冷暖の温度差が付けられることは、例えば、空調ケース12内のケース内空間がドアおよび空調ケース12内の隔壁等によって仕切られることにより実現される。
リアフェイス通風部16には上述のようにリアフェイス通風路16aが形成されているが、具体的には図4および図5に示すように、リアフェイス通風部16はリアフェイス通風路壁161で構成されている。そのリアフェイス通風路壁161は、リアフェイス通風路16a周りの全周にわたってそのリアフェイス通風路16aを取り囲むと共に、リアフェイス通風路壁161の内周側でリアフェイス通風路16aに面している。
また、リアフット通風部18はリアフット通風路壁181で構成されている。そのリアフット通風路壁181は、リアフット通風路18a周りの全周にわたってそのリアフット通風路18aを取り囲むと共に、リアフット通風路壁181の内周側でリアフット通風路18aに面している。
また、リアフェイス通風路16aのうちの少なくとも一部分はリアフット通風路18aに覆われている。例えば図5に示すように、本実施形態では、リアフェイス通風路16aまわりの大部分がリアフット通風路18aに覆われている。
具体的には、リアフェイス通風路壁161とリアフット通風路壁181は一体構成になっており、その両方の通風路壁161、181に重複する共通壁141を共に含んで構成されている。従って、リアフェイス通風路壁161とリアフット通風路壁181とが共有する共通壁141は、その共通壁141の一面側ではリアフェイス通風路16aに面し、他面側ではリアフット通風路18aに面している。言い換えれば、リアフェイス通風路16aは、共通壁141を介してリアフット通風路18aから隔てられている。そのため、リアフェイス通風路16aはリアフット通風路18aと連通しておらず、リアフェイス通風路16aとリアフット通風路18aは互いに独立した通風路となっている。
例えば図5に示すように、その共通壁141は、リアフェイス通風路16aの延伸方向に直交する断面(すなわち、図5の断面)でU字形状を成している。そして、そのU字断面形状の共通壁141の内側にリアフェイス通風路16aが位置し、共通壁141の外側にリアフット通風路18aが位置している。そのため、リアフット通風路18aは、リアフェイス通風路16aに対する車両幅方向DR2の両側と車両下方側とを覆っている。
上述したように、本実施形態によれば、図4および図5に示すように、リアフェイス通風路16aのうちの少なくとも一部分は、リアフット通風路18aに覆われている。従って、バイレベルモードでは、リアフット通風路18a内の空調風(すなわち、除湿されたエアコン風)が、車両用空調ユニット10まわりの空気とリアフェイス通風路16aを流通する空調風との間を断熱する断熱空気層として機能する。そのため、リアフェイス通風部16の表面のうちその断熱空気層で覆われた部分に結露が生じることを、その断熱空気層によって防止することが可能である。なお、リアフット通風路18aに流通する空調風は、バイレベルモードでは、リアフェイス通風路16aに流通する空調風よりも暖かいので、リアフット通風部18の表面には、リアフェイス通風部16の表面と比較して結露が生じにくい。
ここで、上述した結露防止の効果を、図7および図8に示す比較例と対比して説明する。その比較例の車両用空調ユニット90は、本実施形態の風吹出し部14に相当する風吹出し部92を有している。比較例の車両用空調ユニット90は、その風吹出し部92を除き、本実施形態の車両用空調ユニット10と同じまたは同等である。
比較例の風吹出し部92は、本実施形態のリアフェイス通風部16に相当するリアフェイス通風部93と、本実施形態のリアフット通風部18に相当する2つのリアフット通風部941、942とを有している。但し、比較例の車両用空調ユニット90では、2つのリアフット通風部941、942は何れもリアフェイス通風部16に対し幅方向間隔C1、C2を空け、そのリアフェイス通風部16から離れて配置されている。
このような構成から、比較例の車両用空調ユニット90では、リアフェイス通風部16はそのリアフェイス通風部16周りの全周にわたって車室内の空気に晒されている。そのため、バイレベルモードにおいてリアフット通風部941、942内を流れる空調風は、リアフェイス通風部16周りの断熱空気層としては機能しない。
これに対し、本実施形態の車両用空調ユニット10では、リアフット通風路18a内の空調風が上記のように断熱空気層として機能する。従って、本実施形態では比較例との比較において、バイレベルモードで高い結露防止効果を得ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図3および図4に示すように、リアフェイス通風路16aは、バイレベルモードにおいて冷風が流通する冷風系の通風路として設けられ、そのリアフェイス通風路16aにはリアフェイスダクト74が接続される。そして、リアフット通風路18aは、バイレベルモードにおいて暖風が流通する暖風系の通風路として設けられ、そのリアフット通風路18aにはリアフットダクト75が接続される。従って、リア空調時にリアフェイス通風路16aまわりにおいて、結露防止効果を得ることが可能である。
また、本実施形態によれば、図4および図5に示すように、リアフット通風部18は、複数の流入口18b、18cからリアフット通風路18aに流入した空調風を集合させて流出口18dから流出させる。従って、比較例の車両用空調ユニット90のように複数のリアフット通風部941、942が互いに離れて配置される場合と比較して、リアフット通風路18aの流出口18dに接続されるダクト等の相手部品の部品数を減らすことが可能である。
なお、図1および図8に示すように、比較例の車両用空調ユニット90ではリアフット通風部941、942に形成された流出口は2箇所であるが、本実施形態の車両用空調ユニット10ではリアフット通風路18aの流出口18dは1箇所に統合されている。
また、本実施形態によれば、図4および図5に示すように、リアフェイス通風部16およびリアフット通風部18は全体として風吹出し部14を構成している。そして、その風吹出し部14は空調ケース12から突き出ている。このような構成において、上記の結露防止効果は特に有用である。
また、本実施形態によれば、図4および図5に示すように例えば、リアフェイス通風部16およびリアフット通風部18はモジュール化されて、1つのユニットとしての風吹出し部14を構成している。従って、そのリアフェイス通風部16およびリアフット通風部18が占有するスペースを省スペース化することが容易である。
例えば上記比較例の車両用空調ユニット90との比較で、本実施形態の車両用空調ユニット10では図1および図2に示すように、リアフット通風部18の全体が車両幅方向DR2に占める占有幅が縮小されるので、その分、車両幅方向DR2での車両用空調ユニット10の体格を小さくすることができる。そのため、車両70への車両用空調ユニット10の搭載が容易となる。
また、本実施形態によれば、図4および図5に示すように、リアフェイス通風路壁161とリアフット通風路壁181は一体構成になっている。そして、リアフェイス通風路壁161とリアフット通風路壁181は、その両方の通風路壁161、181に重複する共通壁141を共に含んで構成されている。また、その共通壁141はU字形状を成し、共通壁141のうちの一部分で、リアフェイス通風路16aとリアフット通風路18aとを車両幅方向DR2に仕切っている。従って、風吹出し部14が車両幅方向DR2に占める占有幅を、例えば比較例の車両用空調ユニット90に含まれる風吹出し部92と比較して、小さくすることが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態でも同様である。
図9および図10に示すように、本実施形態ではリアフェイス通風部16が、リアフェイス通風路内壁162とリアフェイス通風路外壁163とを有する二重管構造になっている。この点において本実施形態は第1実施形態と異なっている。
本実施形態のリアフェイス通風路内壁162は第1実施形態のリアフェイス通風路壁161に相当する。すなわち、リアフェイス通風路内壁162は筒状を成し、リアフェイス通風路16a周りの全周にわたってそのリアフェイス通風路16aを取り囲むと共に、リアフェイス通風路内壁162の内周側でリアフェイス通風路16aに面している。
リアフェイス通風路外壁163は筒状を成し、リアフェイス通風路内壁162の外周側に、リアフェイス通風路内壁162を取り囲むように配置されている。例えば、リアフェイス通風路外壁163はリアフェイス通風路内壁162と同一軸線上に配置されている。
また、リアフェイス通風路外壁163の内周面163aとリアフェイス通風路内壁162の外周面162aとの間に、筒状の空間である通風路周辺空間16dが形成されている。すなわち、その通風路周辺空間16dは、リアフェイス通風路内壁162周りの全周にわたってそのリアフェイス通風路内壁162を取り囲んでいる。そして、そのリアフェイス通風路内壁162は通風路周辺空間16dの内周側に配置されると共に、リアフェイス通風路内壁162の外周面162aが通風路周辺空間16dに面している。
従って、リアフェイス通風路16aは、リアフェイス通風路内壁162を介して通風路周辺空間16dから隔てられている。そして、リアフェイス通風路16aは、そのリアフェイス通風路16aの全周にわたって通風路周辺空間16dに覆われている。別言すれば、通風路周辺空間16dは、リアフェイス通風路16a周りの全周にわたってそのリアフェイス通風路16aを取り囲んでいる。
また、通風路周辺空間16dの一端16eは、リアフェイス通風路16aの延伸方向においてリアフェイス通風路16aの流出口16cに揃う位置にまで延びている。そして、その通風路周辺空間16dの一端16eは壁で塞がれている。
その一方で、通風路周辺空間16dは、その通風路周辺空間16dの不図示の他端にて、リアフット通風路18aに連通している。従って、通風路周辺空間16d内には、矢印ARaのように、リアフット通風路18aに流通する空調風が導入される。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
また、本実施形態によれば、図9および図10に示すように、リアフェイス通風路16aのうちの少なくとも一部分は、リアフット通風路18aそのものにではなく、そのリアフット通風路18aに連通する通風路周辺空間16dに覆われている。従って、バイレベルモードでは、通風路周辺空間16d内の空気が、車両用空調ユニット10まわりの空気とリアフェイス通風路16aを流通する空調風との間を断熱する断熱空気層として機能する。従って、本実施形態でも、第1実施形態と同様に結露防止効果を得ることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の各実施形態では図1に示すように、風吹出し部14は空調ケース12から突き出ているが、その風吹出し部14の全体が空調ケース12から突き出ていてもよいし、風吹出し部14のうちの一部分が空調ケース12から突き出ていてもよい。要するに、風吹出し部14の少なくとも一部分が空調ケース12から突き出ていればよい。
(2)上述の第1実施形態では図5に示すように、リアフェイス通風路16aのうちの一部分はリアフット通風路18aに覆われているが、これは一例である。例えば、リアフット通風路18aがリアフェイス通風路16a周りの全周にわたってリアフェイス通風路16aを取り囲むように形成され、それにより、リアフェイス通風路16aの全体がリアフット通風路18aに覆われていてもよい。要するに、リアフェイス通風路16aのうちの少なくとも一部分がリアフット通風路18aに覆われていればよい。
(3)上述の第2実施形態では図9および図10に示すように、リアフェイス通風路16aは、そのリアフェイス通風路16aの全周にわたって通風路周辺空間16dに覆われているが、これは一例である。例えば、通風路周辺空間16dがリアフェイス通風路16aを覆う範囲は、そのリアフェイス通風路16aの全周にわたっていなくてもよい。要するに、通風路周辺空間16dは筒状の空間である必要はなく、リアフェイス通風路16aのうちの少なくとも一部分が、通風路周辺空間16dに覆われていればよい。
(4)上述の各実施形態では図1に示すように、リアフェイス通風部16とリアフット通風部18とから構成された1つのユニットとしての風吹出し部14は、ビス止め及び爪嵌合などによって空調ケース12に連結されているが、これは一例である。例えば、風吹出し部14は、空調ケース12を構成するケース部材121、122、123の何れかと一体に成形されていても差し支えない。
(5)上述の第1実施形態では図5に示すように、冷風系の通風路が暖風系の通風路に覆われ、その冷風系の通風路にはリアフェイス通風路16aが該当し、その暖風系の通風路にはリアフット通風路18aが該当するが、これは一例である。例えば、フロント空調用の複数の通風路が、冷風系の通風路と、その冷風系の通風路を覆う暖風系の通風路とにそれぞれ該当しても差し支えない。このことは、第2実施形態についても同様である。
(6)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、暖風系の通風路は、その暖風系の通風路と冷風系の通風路との両方に空調風が流通するときに冷風系の通風路に流通する空調風よりも暖かい空調風が流通する通風路である。そして、冷風系の通風路のうちの少なくとも一部分は、暖風系の通風路またはその暖風系の通風路に連通する空間に覆われている。
また、第2の観点によれば、冷風系の通風路には、車室内に設けられた前席が有する車両前方側の端部よりも車両後方側にて車室内へ開放されたリアフェイスダクトが接続される。そして、暖風系の通風路には、前席の上記端部よりも車両後方側で且つリアフェイスダクトと比較して車両下方側にて車室内へ開放されたリアフットダクトが接続される。従って、リア空調時に、リア空調用の空調風が流れる冷風系の通風路まわりにおいて、結露を防止する効果を得ることが可能である。
また、第3の観点によれば、暖風系通風部は、複数の流入口から流入した空調風を集合させて流出口から流出させる。従って、流入口毎に対応した流出口が設けられ暖風系通風部が複数の流出口を有する場合と比較して、その流出口に接続されるダクト等の相手部品の部品数を減らすことが可能である。
また、第4の観点によれば、冷風系通風部および暖風系通風部は全体として風吹出し部を構成し、その風吹出し部は空調ケースから突き出ている。このような構成において、上記の結露を防止する効果は特に有用である。
10 車両用空調ユニット
12 空調ケース
16 リアフェイス通風部(冷風系通風部)
16a リアフェイス通風路(冷風系の通風路)
16d 通風路周辺空間(暖風系の通風路に連通する空間)
18 リアフット通風部(暖風系通風部)
18a リアフット通風路(暖風系の通風路)

Claims (7)

  1. 空調ケース(12)を備え、該空調ケース内で冷却または加熱された空調風を車室内へ吹き出す車両用空調ユニットであって、
    前記空調風を車室内へ流出させる冷風系の通風路(16a)が形成された冷風系通風部(16)と、
    前記空調風を車室内へ流出させる暖風系の通風路(18a)が形成された暖風系通風部(18)とを備え、
    前記暖風系の通風路は、該暖風系の通風路と前記冷風系の通風路との両方に前記空調風が流通するときに前記冷風系の通風路に流通する前記空調風よりも暖かい前記空調風が流通する通風路であり、
    前記暖風系の通風路は、前記冷風系の通風路のうち少なくとも該冷風系の通風路に対する車両下方側を覆っている車両用空調ユニット。
  2. 前記暖風系の通風路は、前記冷風系の通風路に対する車両幅方向(DR2)の両側も覆っている請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記冷風系の通風路は、前記冷風系通風部と前記暖風系通風部とが共有する共通壁(141)を介して、前記暖風系の通風路から隔てられており、
    前記共通壁は、前記冷風系の通風路の延伸方向に直交する断面でU字形状を成しており、
    前記冷風系の通風路は前記共通壁の内側に位置し、前記暖風系の通風路は前記共通壁の外側に位置している請求項1または2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 前記暖風系の通風路は、前記空調風が流入する複数の流入口(18b、18c)と前記空調風が流出する流出口(18d)とを有し、
    前記暖風系通風部は、前記複数の流入口から流入した前記空調風を集合させて前記流出口から流出させる請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
  5. 前記冷風系通風部および前記暖風系通風部は全体として風吹出し部(14)を構成し、該風吹出し部は前記空調ケースから突き出ている請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
  6. 空調ケース(12)を備え、該空調ケース内で冷却または加熱された空調風を車室内へ吹き出す車両用空調ユニットであって、
    前記空調風を車室内へ流出させる冷風系の通風路(16a)が形成された冷風系通風部(16)と、
    前記空調風を車室内へ流出させる暖風系の通風路(18a)が形成された暖風系通風部(18)とを備え、
    前記暖風系の通風路は、該暖風系の通風路と前記冷風系の通風路との両方に前記空調風が流通するときに前記冷風系の通風路に流通する前記空調風よりも暖かい前記空調風が流通する通風路であり、
    前記冷風系の通風路は、該冷風系の通風路の全周にわたって通風路周辺空間(16d)に覆われており、
    該通風路周辺空間は筒状の空間であり、前記暖風系の通風路に連通している車両用空調ユニット。
  7. 前記冷風系の通風路には、車室内に設けられた前席(72)が有する車両前方側の端部(721)よりも車両後方側にて車室内へ開放されたリアフェイスダクト(74)が接続され、
    前記暖風系の通風路には、前記前席の前記端部よりも車両後方側で且つ前記リアフェイスダクトと比較して車両下方側にて車室内へ開放されたリアフットダクト(75)が接続される請求項1ないし6のいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
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