JP2021146800A - 車両用空調ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】送風機モータを冷却した空気を車室内へ排出する車両用空調ユニットにおいて、その車室内へ排出された空気に起因した乗員の違和感を抑制する。【解決手段】送風ファン201がケース内通路124に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間30aには、蒸発器16で冷却された空気が露出部内空間36aを通ってから流入する。その流入した空気は、モータ空間30a内で送風機モータ202と熱交換してから車室内へ流出する。そして、車室内露出部36は、露出部内空間36a内の空気と車室内の空気とを熱交換させる。これにより、蒸発器16で冷却された空気は、露出部内空間36aで或る程度昇温させられてからモータ空間30aへ流入する。従って、モータ空間30aから車室内へ流出する空気の温度も或る程度高くなる。そのため、送風機モータ202を冷却した空気を車室内へ排出することに起因した乗員の違和感を抑制することが可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調ユニットに関するものである。
この種の車両用空調ユニットとして、例えば特許文献1に記載された車両用空調装置が従来から知られている。この特許文献1に記載された車両用空調装置は、空気の送風通路を形成するケースと、そのケースの内部に配置され送風通路に送風するファンと、そのファンを回転駆動するモータとを備えている。
特許文献1の車両用空調装置は、送風空気の一部がファン駆動用のモータの内部に導かれるように構成されている。その導かれた送風空気の一部によってモータが冷却される。
特開2001−180248号公報
ところで、車両用空調ユニットは、車室内へ吹き出される空調空気を冷却するための冷却器を備えているので、送風機モータを冷却するために、冷却器により冷却された空気を利用することが考えられる。しかしながら、その冷却器により冷却された空気を、送風機モータの冷却に使った後に車室内へ排出すると、送風機モータとの熱交換後にも未だ冷たく、乗員に違和感を生じさせる可能性があった。そして、これに対する対策は、特許文献1には開示されていない。発明者の詳細な検討の結果、以上のようなことが見出された。
本発明は上記点に鑑みて、送風機モータを冷却した空気を車室内へ排出した場合にそれに起因した乗員の違和感を抑制することが可能な車両用空調ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の車両用空調ユニットは、
車室内へ流出する空気が流れるケース内通路(124)が形成された空調ケース(12)と、
空調ケース内に配置され、ケース内通路に流れる空気を冷却する冷却器(16)と、
送風機モータ(202)とその送風機モータにより回転させられケース内通路に空気流れを発生させる羽根車(201)とを有する送風機(20)と、
送風機モータが配置されたモータ空間(30a)を形成するモータ空間形成部(30)と、
車室内に露出するように配置され、内部空間(36a)が形成された車室内露出部(36)とを備え、
羽根車がケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間には、冷却器により冷却された空気が上記内部空間を通ってから流入し、その流入した空気は、モータ空間内で送風機モータと熱交換してから車室内へ流出し、
車室内露出部は、上記内部空間を通る空気と車室内の空気とを熱交換させる。
このようにすれば、冷却器により冷却された空気は、車室内露出部の内部空間で車室内の空気との熱交換により或る程度昇温させられてから、モータ空間へ流入する。従って、冷却器により冷却された空気がそのままモータ空間へ流入する場合と比較して、モータ空間から車室内へ排出される空気の温度も或る程度高くなる。そのため、送風機モータを冷却した空気を車室内へ排出することに起因した乗員の違和感を抑制することが可能である。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態において、車両用空調ユニットの概略構成を模式的に示した図であって、送風ファンの中心であるファン軸線を含む平面で車両用空調ユニットを切断して得られる断面図である。 第1実施形態において、図1のII−II断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において空調ケースの外側を示した斜視図であって、車室内露出部とその周辺とを抜粋して示した図である。 第1実施形態において中継部の横断面を示した断面図であって、具体的には、図1のIV−IV断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において車室内連通部の横断面を示した断面図であって、具体的には、図1のV−V断面を模式的に示した断面図である。 第1実施形態において、露出部内空間の延伸方向が表われるように車室内露出部を切断して得られる車室内露出部の単体の断面図である。 第2実施形態において空調ケースの外側に設けられた車室内露出部を示した斜視図であって、その車室内露出部と空調ケースのうち車室内露出部の近傍部位とを抜粋して示した図である。 図7のVIII−VIII断面を示した斜視断面図である。 図7のIX−IX断面を示した断面図である。
以下、図面を参照しながら、各実施形態を説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1および図2に示すように、本実施形態の車両用空調ユニット10は、空調ケース12、蒸発器16、ヒータコア18、送風機20、複数の風量比率調整ドア23、24、上流側仕切壁26、および下流側仕切壁27を備えている。この車両用空調ユニット10は車室内に設置されており、例えば、車室内の最前部に設けられたインストルメントパネルの内側に配置されている。なお、図1および図2の各矢印DR1、DR2、DR3は、車両用空調ユニット10が搭載される車両の向きを示す。すなわち、図1の矢印DR1は車両前後方向DR1を示し、矢印DR2は車両上下方向DR2を示し、図2の矢印DR3は車両左右方向DR3すなわち車両幅方向DR3を示している。
空調ケース12は、車両用空調ユニット10の外殻を成す樹脂製の部材である。空調ケース12は、複数の空気導入部121、122と複数の吹出開口部とを有している。空調ケース12の内部には、車室内へ流出する空気が流れるケース内通路124が形成されている。
送風機20は、ケース内通路124に配置されファン軸線CLfまわりに回転する送風ファン201と、その送風ファン201を回転駆動する送風機モータ202とを有している。
送風ファン201は、送風機モータ202により回転させられケース内通路124に空気流れを発生させる羽根車である。そして、本実施形態では、送風ファン201は遠心ファンであるので、送風機20は遠心送風機である。
送風機20は、送風ファン201の回転によりファン軸線CLfの軸方向DRaの一方側から空気を吸い込み、その吸い込んだ空気を送風ファン201の径方向外側へ吹き出す。その径方向外側へ吹き出された空気は、空調ケース12の内壁面によって導かれ、ケース内通路124のうち送風ファン201に対する空気流れ下流側(例えば図1では車両前後方向DR1での後側)へと流れる。
なお、ファン軸線CLfの軸方向DRaは車両前後方向DR1に一致している必要はないが、本実施形態では、そのファン軸線CLfの軸方向DRaは車両前後方向DR1に一致している。また、ファン軸線CLfの軸方向DRaはファン軸方向DRaと称されることもある。また、送風ファン201の径方向は別言すればファン軸線CLfの径方向である。そして、そのファン軸線CLfの径方向はファン径方向と称されることもある。
送風機モータ202は、通電されることにより送風ファン201を回転させる電動モータである。送風機モータ202は通電されるので、送風ファン201を回転させることに伴って発熱もする。
上流側仕切壁26は、ケース内通路124において送風ファン201に対する空気流れ上流側に配置されている。そして、上流側仕切壁26は、そのケース内通路124のうち送風ファン201よりも空気流れ上流側の通路を、2つの上流側通路125a、126aに仕切っている。その2つの上流側通路125a、126aとは、第1上流側通路125aと、その第1上流側通路125aに対し並列に設けられた第2上流側通路126aである。
下流側仕切壁27は、ケース内通路124において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。そして、下流側仕切壁27は、ケース内通路124のうち送風ファン201よりも空気流れ下流側の通路を、2つの下流側通路125b、126bに仕切っている。その2つの下流側通路125b、126bとは、第1下流側通路125bと、その第1下流側通路125bに対し並列に設けられた第2下流側通路126bである。
また、2つの上流側通路125a、126aと2つの下流側通路125b、126bとの相対的な配置関係により、2つの下流側通路125b、126bの各空気流れは、2つの上流側通路125a、126aの各空気流れに対し次のような関係にある。すなわち、第1上流側通路125aから流出した空気は送風ファン201を経て、第2下流側通路126bへは殆ど流れず専ら第1下流側通路125bへと流れる。それと共に、第2上流側通路126aから流出した空気は送風ファン201を経て、第1下流側通路125bへは殆ど流れず専ら第2下流側通路126bへと流れる。
従って、第1下流側通路125bは、ケース内通路124の空気流れにおいて第1上流側通路125aに対し直列に連結されており、その第1上流側通路125aと第1下流側通路125bは全体として第1通路125を構成する。これと同様に、第2下流側通路126bは、ケース内通路124の空気流れにおいて第2上流側通路126aに対し直列に連結されており、その第2上流側通路126aと第2下流側通路126bは全体として第2通路126を構成する。
このようなことから、ケース内通路124は、上流側仕切壁26および下流側仕切壁27によって、第1通路125と、その第1通路125に対し並列に設けられた第2通路126とに仕切られていると言える。そして、第1通路125と第2通路126とのそれぞれに流れる空気は、送風ファン201で僅かに混ざり合うこともあるが、互いに殆ど混ざり合うことなく、空調ケース12内においてそれぞれ流通する。
なお、送風ファン201を通過する空気流れは、送風ファン201の回転に伴って送風ファン201の空気流れ上流側と下流側との間でファン軸線CLfの周方向に捩れる。そのため、その送風ファン201における空気流れの捩れに合わせて、2つの下流側通路125b、126bは、2つの上流側通路125a、126aに対しファン軸線CLfの周方向に捩れた配置となっている。また、図1、図2の矢印FLa、FLb、FLc、FLd、FLe、FLf、FLg、FLhは、ケース内通路124における空気流れを示している。
図1および図2に示すように、複数の空気導入部121、122にはそれぞれ、空調ケース12外からケース内通路124に空気を導入するための通気口が形成されており、その通気口はケース内通路124の空気流れ上流側に接続されている。具体的には、複数の空気導入部121、122のうちの第1空気導入部121は第1上流側通路125aの空気流れ上流端に接続されている。そして、複数の空気導入部121、122のうちの第2空気導入部122は第2上流側通路126aの空気流れ上流端に接続されている。
この複数の空気導入部121、122には不図示の吸込切替ドアが設けられており、その吸込切替ドアの作動に応じて、車両用空調ユニット10の吸込モードは、外気モードと内気モードと内外気二層モードとに択一的に切り替えられる。
外気モードでは、空気導入部121、122の両方に車室外の空気である外気が導入され、2つの上流側通路125a、126aの何れにも外気が流れる。また、内気モードでは、空気導入部121、122の両方に車室内の空気である内気が導入され、2つの上流側通路125a、126aの何れにも内気が流れる。
また、内外気二層モードでは、第1空気導入部121は外気導入部として機能し、第1空気導入部121には外気が導入される。その一方で、第2空気導入部122は内気導入部として機能し、第2空気導入部122には内気が導入される。従って、内外気二層モードでは、第1上流側通路125aには専ら外気が流れ、第2上流側通路126aには専ら内気が流れる。すなわち、内外気二層モードでは、第1上流側通路125aを含む第1通路125は、専ら外気が流れる外気通路として機能し、第2上流側通路126aを含む第2通路126は、専ら内気が流れる内気通路として機能する。厳密な表現をすれば、第1通路125には内気よりも外気が多く流れ、且つ、第2通路126には外気よりも内気が多く流れる。
蒸発器16は、その蒸発器16を通過する空気を冷却する冷却用熱交換器である。要するに、蒸発器16は冷却器である。
蒸発器16は、空調ケース12内に配置され、ケース内通路124に流れる空気を冷却する。詳細には、蒸発器16は、第1上流側通路125aと第2上流側通路126aとの両方に跨るように配置されている。従って、蒸発器16は、第1上流側通路125aに配置された第1冷却部161と、第2上流側通路126aに配置された第2冷却部162とを有している。
例えば、蒸発器16は、不図示のコンプレッサ、コンデンサ、および膨張弁とともに、冷媒を循環させる周知の冷凍サイクル装置を構成している。蒸発器16は、蒸発器16を通過する空気と冷媒とを熱交換させ、その熱交換により冷媒を蒸発させると共に空気を冷却する。
送風機20は、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。すなわち、本実施形態の車両用空調ユニット10は、送風ファン201が蒸発器16に対して空気流れ下流側に配置された吸込みレイアウトとなっている。
送風機20は、送風ファン201の空気吸込み側であるファン軸方向DRaの一方側が蒸発器16の空気流出面16bと対向するように配置されている。従って、送風ファン201は、ファン軸方向DRaの他方側に一致するファン軸線CLfの他方側がケース内通路124の空気流れ下流側へ延びる向きを向くように配置されている。
ヒータコア18は、空調ケース12内において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。言い換えれば、ヒータコア18は、ケース内通路124のうち送風ファン201に対し空気流れ下流側に配置されている。ヒータコア18は、ケース内通路124において蒸発器16から流出した空気を加熱する加熱器(別言すれば、加熱用熱交換器)である。詳細に言うと、ヒータコア18は、送風ファン201から吹き出された空気のうちヒータコア18を通過する空気を加熱する。
また、ヒータコア18は、第1下流側通路125bと第2下流側通路126bとの両方に跨るように配置されている。従って、ヒータコア18は、第1下流側通路125bに配置された第1加熱部181と、第2下流側通路126bに配置された第2加熱部182とを有している。
第1風量比率調整ドア23と第2風量比率調整ドア24は所謂エアミックスドアと呼ばれる装置であり、空調ケース12内において送風ファン201に対する空気流れ下流側に配置されている。例えば、第1風量比率調整ドア23と第2風量比率調整ドア24はそれぞれスライド式のドア機構であり、電動アクチュエータによってスライドさせられる。
具体的には、第1風量比率調整ドア23は、第1下流側通路125bのうちヒータコア18の第1加熱部181に対し空気流れ上流側に配置されている。そして、第1風量比率調整ドア23は、第1通路125において蒸発器16の第1冷却部161から流出した空気のうち、第1加熱部181を通過する空気の風量と第1加熱部181を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する。これにより、第1下流側通路125bを通って車室内へ吹き出される空気の温度が調整される。
また、第2風量比率調整ドア24は、第2下流側通路126bのうちヒータコア18の第2加熱部182に対し空気流れ上流側に配置されている。そして、第2風量比率調整ドア24は、第2通路126において蒸発器16の第2冷却部162から流出した空気のうち、第2加熱部182を通過する空気の風量と第2加熱部182を迂回して流れる空気の風量との比率を調整する。これにより、第2下流側通路126bを通って車室内へ吹き出される空気の温度が調整される。
空調ケース12は、第1下流側通路125bのうちヒータコア18の第1加熱部181に対する空気流れ下流側に接続された不図示の第1吹出開口部を複数有している。それと共に、空調ケース12は、第2下流側通路126bのうちヒータコア18の第2加熱部182に対する空気流れ下流側に接続された不図示の第2吹出開口部を複数有している。これらの第1および第2吹出開口部はそれぞれ、車室内に設けられた相互に異なる車室内吹出口にダクト等を介して連結されており、第1および第2吹出開口部から流出した空気は、その車室内吹出口から車室内へ吹き出される。
複数の第1吹出開口部には、その第1吹出開口部毎に、その第1吹出開口部を開閉する吹出開口ドアが設けられている。この吹出開口ドアの開閉作動により、第1下流側通路125bの空調空気を、第1吹出開口部に連結された車室内吹出口のうち任意の車室内吹出口から車室内へ吹き出させることができる。
これと同様に、複数の第2吹出開口部には、その第2吹出開口部毎に、その第2吹出開口部を開閉する吹出開口ドアが設けられている。この吹出開口ドアの開閉作動により、第2下流側通路126bの空調空気を、第2吹出開口部に連結された車室内吹出口のうち任意の車室内吹出口から車室内へ吹き出させることができる。なお、上記の吹出開口ドアは、例えば、フェイスドア、フットドア、またはデフロスタドアと呼ばれるものである。
風量比率調整ドア23、24の作動によって温度調整された空調空気が所望の車室内吹出口から車室内へ吹き出されることで、車室内の快適性がコントロールされる。
図1および図2に示すように、車両用空調ユニット10は、空調ケース12内に配置されたモータ空間形成部30と、空調ケース12の外側に配置された車室内露出部36と、中継部38と、車室内連通部34とを備えている。
モータ空間形成部30は、送風機モータ202が配置されたモータ空間30aを形成している。詳細には、モータ空間形成部30は、その周囲をケース内通路124に囲まれるように配置されている。そして、モータ空間形成部30は、そのモータ空間形成部30の内部にモータ空間30aを形成しており、送風機モータ202はそのモータ空間30aに収容されている。
なお、その送風機モータ202がモータ空間30aに収容されていることとは、送風機モータ202の全部がモータ空間30a内に入っていることに限らず、その送風機モータ202の殆どがモータ空間30a内に入っていればよい。従って、送風機モータ202の回転軸や非回転部分の一部がモータ空間30aの外に露出していても、送風機モータ202の殆どがモータ空間30a内に入っていれば、送風機モータ202がモータ空間30aに収容されていると言える。
モータ空間形成部30は、モータ空間30aとケース内通路124との間を仕切る仕切壁として構成されている。
上記したように送風機20は空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されているので、モータ空間形成部30も、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。
また、モータ空間形成部30は、空調ケース12内においてヒータコア18と風量比率調整ドア23、24とに対する空気流れ上流側に配置されている。
また、送風機モータ202とモータ空間形成部30は、送風ファン201に対しファン軸方向DRaの他方側に配置されている。例えば、モータ空間形成部30は空調ケース12に固定され、送風機モータ202のうちの非回転部分はモータ空間形成部30を介して空調ケース12に固定されている。
図1および図3に示すように、車室内露出部36の内側には、内部空間としての露出部内空間36aが形成されている。そして、車室内露出部36は、空調ケース12の外側に固定され、車室内に露出するように配置されている。ここで、その車室内とは、言い換えれば車室内空間のことであり、その車室内空間には、車室内露出部36の露出部内空間36aや空調ケース12内の空間(例えば、ケース内通路124)は含まれない。すなわち、空調ケース12は、その周囲を車室内空間に囲まれており、ケース内通路124を車室内空間から隔てる隔壁として機能している。また、車室内露出部36についても同様であり、車室内露出部36は、その周囲を車室内空間に囲まれており、露出部内空間36aを車室内空間から隔てる隔壁として機能している。
車室内露出部36は管状(言い換えれば、ダクト状)に延伸した形状を成している。従って、露出部内空間36aも、その車室内露出部36に沿って延伸した通路形状を成している。
また、車室内露出部36の一端部には、露出部内空間36aへ接続された入口開口36bが形成され、車室内露出部36の他端部には、露出部内空間36aへ接続された出口開口36cが形成されている。
空調ケース12のうちその入口開口36bに重複した箇所にはケース貫通孔12aが形成されており、入口開口36bは、そのケース貫通孔12aを介して、ケース内通路124のうち送風ファン201に対する空気流れ下流側に接続されている。詳細には、その入口開口36bは、第1下流側通路125bのうち送風ファン201に対する空気流れ下流側かつ第1風量比率調整ドア23に対する空気流れ上流側に接続されている。
これにより、露出部内空間36aは、入口開口36bとケース貫通孔12aとを介して第1下流側通路125bに連通する。そして、露出部内空間36aには、蒸発器16により冷却された冷風が第1および第2風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらず流入可能となっている。
図1および図4に示すように、中継部38は管状に形成され、空調ケース12内に設けられ、空調ケース12に固定されている。中継部38は、ケース内通路124を横切るように配置されている。詳細には、中継部38は、モータ空間形成部30と車室内露出部36との間で、ケース内通路124のうちの第1下流側通路125bを横切っている。
従って、中継部38は、その周囲をケース内通路124に囲まれている。そして、中継部38は、その中継部38内に形成された空気通路である中継通路38aをケース内通路124に対して隔てている。また、中継部38の一端は空調ケース12の壁の内側に連結され、中継部38の他端はモータ空間形成部30に連結されている。
中継部38内の中継通路38aは、その一端にて、空調ケース12の壁を貫通し車室内露出部36の出口開口36cに接続されている。これにより、中継通路38aは、出口開口36cを介して露出部内空間36aに連通する。
図1に示すように、モータ空間形成部30は、送風機モータ202を空冷するための冷却用空気が送風機20の作動に伴ってケース内通路124からモータ空間30aに流入する構成になっている。その送風機20の作動とは、送風ファン201が送風機モータ202に回転させられケース内通路124に空気流れを発生させることである。
冷却用空気をモータ空間30aに流入させるため、具体的に、モータ空間形成部30には、モータ空間30aへ接続された流入口30bと流出口30dとが形成されている。その流入口30bは、中継通路38aの他端に接続されている。これにより、モータ空間30aは、流入口30bを介して中継通路38aに連通する。別言すると、その中継通路38aが形成された中継部38は、露出部内空間36aとモータ空間30aとを連通させる。そして、流入口30bは、露出部内空間36aから冷却用空気をモータ空間30aへ流入させる開口として機能する。図1の矢印FL1、FL2は、第1下流側通路125bから露出部内空間36aと中継通路38aと流入口30bとを順に経てモータ空間30aへ流入する冷却用空気の流れを示している。
なお、モータ空間30aとケース内通路124との連通は、流入口30bを介した連通を除き、モータ空間形成部30によって阻止されている。このモータ空間形成部30による連通の阻止は完全であるのが好ましいが、流入口30b以外の箇所で、製造上の都合等により生じる小さな隙間などを介してモータ空間30aがケース内通路124に僅かに連通することが許容されても差し支えない。
図1および図5に示すように、車室内連通部34は管状に形成されている。その車室内連通部34内には、空気通路である車室内連通路34aが形成されている。車室内連通部34は、ケース内通路124を横切るように配置されている。詳細には、車室内連通部34は、モータ空間形成部30とケース内通路124に面する空調ケース12の通路壁と間で、ケース内通路124のうちの第2下流側通路126bを横切っている。
従って、車室内連通部34は、その周囲をケース内通路124に囲まれている。そして車室内連通部34は、その車室内連通部34内に形成された車室内連通路34aをケース内通路124に対して隔てている。また、車室内連通部34の一端はモータ空間形成部30に連結され、車室内連通部34の他端は空調ケース12の通路壁に連結されている。
また、図4および図5に示すように、車室内連通路34aは、中継通路38aよりも細く形成されている。別言すれば、車室内連通路34aの長手方向に垂直な横断面における車室内連通路34aの断面積は、中継通路38aの長手方向に垂直な横断面における中継通路38aの断面積よりも小さい。このとき、その車室内連通路34aの断面積と中継通路38aの断面積との相互比較において、断面積が部位に応じて変化する場合には、それぞれの断面積の最小値が相互に比較される。
図1に示すように、車室内連通部34内に形成された車室内連通路34aの一端は、モータ空間形成部30の流出口30dに接続されている。そして、車室内連通路34aの他端は排気口として機能し、空調ケース12の通路壁を貫通して車室内へ開放されている。すなわち、モータ空間形成部30の流出口30dは、車室内連通路34aを介して車室内へ連通している。別言すると、車室内連通路34aが形成された車室内連通部34は、モータ空間30aを車室内へ連通させている。そして、流出口30dは、モータ空間30aから空気を車室内へ流出させる開口として機能する。
また、モータ空間形成部30の流出口30dは、流入口30bに対し送風機モータ202を挟んだ反対側に配置されている。例えば、流入口30bは、送風機モータ202に対し、ファン径方向のうちの一方向の一方側に配置され、流出口30dは、送風機モータ202に対し、その一方向の他方側に配置されている。
上記したモータ空間30aと車室内連通路34aと露出部内空間36aと中継通路38aとの接続関係から、送風ファン201がケース内通路124に空気流れを発生させることに伴って、次のように空気が流通する。
すなわち、送風ファン201がケース内通路124に空気流れを発生させることに伴って、蒸発器16により冷却された空気の一部が、矢印FL1で示すように、ケース内通路124から車室内露出部36の入口開口36bを介して露出部内空間36aに流入する。その流入した空気は、露出部内空間36aから出口開口36cと中継通路38aと流入口30bとを順に介して、矢印FL1、FL2で示すようにモータ空間30aに流入する。要するに、モータ空間30aには、蒸発器16により冷却された空気が露出部内空間36aを通ってから流入する。そして、そのモータ空間30aに流入した空気は、モータ空間30a内で送風機モータ202と熱交換してから、矢印FL3で示すように車室内連通路34aを通って車室内へ流出する。
このとき、車室内露出部36は、露出部内空間36aを通る空気と、車室内露出部36周りの車室内の空気とを熱交換させる。そして、その車室内の空気の方が露出部内空間36aに流入する直前の空気よりも高温である。従って、蒸発器16により冷却された空気は、車室内の空気との熱交換により或る程度昇温されてから、モータ空間30aに流入することになる。
例えば、車室内露出部36の熱交換性能を向上させるために、車室内露出部36は、熱伝導率の高いアルミニウム合金などの金属製とされている。また、図3および図6に示すように、表面積増加によって熱交換性能を向上させるために、車室内露出部36の外側表面および内側表面は蛇腹状に形成されている。
上述したように、本実施形態によれば、図1に示すように、送風ファン201がケース内通路124に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間30aには、蒸発器16により冷却された空気が露出部内空間36aを通ってから流入する。その流入した空気は、モータ空間30a内で送風機モータ202と熱交換してから車室内へ流出する。そして、車室内露出部36は、露出部内空間36aを通る空気と車室内の空気とを熱交換させる。
これにより、蒸発器16により冷却された空気は、露出部内空間36aで車室内の空気との熱交換により或る程度昇温させられてから、モータ空間30aへ流入する。従って、蒸発器16により冷却された空気がそのままモータ空間30aへ流入する場合と比較して、モータ空間30aから車室内へ排出される空気の温度も或る程度高くなる。そのため、送風機モータ202を冷却した空気を車室内へ排出することに起因した乗員の違和感を抑制することが可能である。例えば、送風機モータ202との熱交換後の空気がモータ空間30aから車室内のうちの下方へ排気されるように車両用空調ユニット10が構成されている場合には、乗員の足元フィーリングの悪化を防止することが可能である。
例えば、車室内において空調ケース12周りの雰囲気温度が30℃程度である場合に、送風機モータ202を冷却した後の空気が車室内連通路34aから車室内の乗員足元周辺に排気されることを想定する。その場合、露出部内空間36aへ流入する直前の空気は、蒸発器16による冷却によって5℃程度になっている。車室内連通路34aから車室内の乗員足元周辺へ排気される空気は10℃〜15℃程度であれば、乗員が違和感を感じない程度の温度になるので、露出部内空間36aの空気は、車室内の空気との熱交換により、5℃〜10℃程度昇温させられることとなる。
また、蒸発器16により冷却された空気は、上記のように露出部内空間36aで或る程度昇温させられてからモータ空間30aへ流入するので、送風機モータ202の温度を必要以上に下げないことにより、送風機モータ202の結露も抑制することが可能である。
また、露出部内空間36aを通る空気と熱交換するのは車室内の空気であるので、モータ空間30aへ導入される冷却用空気が必要以上に昇温されることが回避される。そのため、例えば冷却用空気が必要以上に昇温され易い構成と比較して、冷却用空気を少なくすることが可能である。
また、モータ空間形成部30の流入口30bよりも空気流れ上流側で冷却用空気は予め昇温されてからモータ空間30aへ導入される。従って、例えば冷却用空気がモータ空間30a内で昇温される構成と比較して、モータ空間30a内の空気の温度分布における温度ムラを低減しやすい。
また、本実施形態によれば、送風機20およびモータ空間形成部30は、空調ケース12内において蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置されている。モータ空間形成部30は、ケース内通路124とモータ空間30aとの間を仕切っている。中継部38は、ケース内通路124を横切るように配置され、露出部内空間36aとモータ空間30aとを連通させる。そして、車室内連通部34は、ケース内通路124を横切るように配置され、モータ空間30aを車室内へ連通させる。従って、送風機モータ202を含めて送風機20を空調ケース12内で蒸発器16に対する空気流れ下流側に配置することを可能としつつ、蒸発器16で冷却された後に車室内の空気と熱交換された冷風を、モータ空間30aへ導入することが可能である。
また、本実施形態によれば、モータ空間形成部30には、露出部内空間36aから空気をモータ空間30aへ流入させる流入口30bと、モータ空間30aから空気を車室内へ流出させる流出口30dとが形成されている。そして、その流出口30dは、流入口30bに対し送風機モータ202を挟んだ反対側に配置されている。これにより、例えば、流入口30bと流出口30dとが隣り合って配置されている場合と比較して、流入口30bからモータ空間30aへ流入し送風機モータ202と熱交換せずに流出口30dから車室内へ流出する空気を減らすことが可能である。従って、モータ空間30aへ流入した空気のうち送風機モータ202と熱交換する空気をより多くすることが可能である。
また、本実施形態によれば、露出部内空間36aには、蒸発器16により冷却された空気が第1および第2風量比率調整ドア23、24の作動状態に拘わらず流入可能となっている。従って、例えば最大冷房時であっても最大暖房時であっても、ケース内通路124から露出部内空間36aを通った冷却用空気をモータ空間30aへ流入させることが可能である。要するに、風量比率調整ドア23、24の作動状態の影響を受けずに、冷却用空気で送風機モータ202を冷却することが可能である。
また、本実施形態によれば、ケース内通路124は、上流側仕切壁26および下流側仕切壁27によって、第1通路125と、その第1通路125に対し並列に設けられた第2通路126とに仕切られている。内外気二層モードでは、その第1通路125には内気よりも外気が多く流れ、且つ、第2通路126には外気よりも内気が多く流れる。そして、モータ空間30aへつながる車室内露出部36の入口開口36bは、ケース内通路124のうち第2通路126ではなく第1通路125に連通している。ここで、外気は内気に比べ低湿度である。そのため、例えば車室内露出部36の入口開口36bが第1通路125ではなく第2通路126に連通する場合と比較して、送風機モータ202の結露防止効果を向上させることが可能である。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明する。また、前述の実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。このことは後述の実施形態の説明においても同様である。
図7〜図9に示すように、車室内露出部36は、入口開口36b側から出口開口36c側へ延伸したダクト状ではない。この点で、本実施形態は第1実施形態に対し異なっている。
具体的に、車室内露出部36は、空調ケース12の外側に取り付けられたカバー状の外側カバー部361と、ケース重複部362とを有している。
外側カバー部361は露出部内空間36aと車室内とを隔てており、露出部内空間36aを通る空気と車室内の空気は、外側カバー部361を介して熱交換を行う。外側カバー部361は、例えばアルミニウム合金などの金属製とされている。
ケース重複部362は、空調ケース12の一部を構成しケース内通路124に面する通路壁であるが、車室内露出部36の一部分でもある。そのため、ケース重複部362は、空調ケース12と同じ樹脂で構成されている。
このケース重複部362に対し外側カバー部361は略気密に接合されており、露出部内空間36aが外側カバー部361とケース重複部362との間に形成されている。
ケース重複部362はケース内通路124と露出部内空間36aとの間を仕切っており、ケース重複部362には、入口開口36bと出口開口36cとがそれぞれ形成されている。
また、外側カバー部361は、複数の内側リブ361aと複数の外側リブ361bとを有している。その複数の内側リブ361aは露出部内空間36a内へ突き出るように形成され、複数の外側リブ361bは露出部内空間36a側とは反対側(すなわち、車室内の側)へ突き出るように形成されている。これらの複数の内側リブ361aと複数の外側リブ361bとによって外側カバー部361の表面積が増加し、露出部内空間36aを通る空気と車室内の空気との熱交換を促進することができる。
複数の内側リブ361aは、露出部内空間36aで矢印FL4(図9参照)のように入口開口36bから出口開口36cへ向かう空気流れに対し交差する方向、例えばその空気流れに対し垂直な方向へ延伸している。そして、複数の内側リブ361aは、相互間隔をあけて並列に設けられている。
複数の外側リブ361bは、内側リブ361aの延伸方向に対し交差する方向、例えばその内側リブ361aの延伸方向に対し垂直な方向へ延伸している。そして、複数の外側リブ361bは、相互間隔をあけて並列に設けられている。
上述したように、本実施形態によれば、車室内露出部36の外側カバー部361は、例えばアルミニウム合金などの金属で構成され、ケース重複部362は樹脂で構成されている。すなわち、ケース重複部362の熱伝導性よりも外側カバー部361の熱伝導性の方が良い。そのため、露出部内空間36aを通る空気は、外側カバー部361を介して車室内の空気と熱交換しやすく、その一方で、ケース重複部362を介してケース内通路124の空気とは熱交換しにくい。従って、空調ケース12の一部を車室内露出部36の構成部分としても利用しつつ、露出部内空間36aを通る空気が車室内の空気の熱で昇温されやすいように車室内露出部36を構成することが可能である。
以上説明したことを除き、本実施形態は第1実施形態と同様である。そして、本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の第1実施形態において、車室内露出部36は、例えばアルミニウム合金などの金属製とされているが、コスト低減の観点から、金属製ではなく、ポリプロピレンなどの樹脂製であってもよい。このことは、第2実施形態の外側カバー部361についても同様である。
(2)上述の各実施形態では図3および図6に示すように、表面積増加によって熱交換性能を向上させるために、車室内露出部36の外側表面および内側表面は蛇腹状に形成されているが、これは一例である。例えば、その車室内露出部36の外側と内側との一方または両方に、熱交換を促進するためのリブが設けられていても差し支えない。あるいは、車室内露出部36の外側表面および内側表面がそれぞれ単なる平滑面であることも考え得る。
(3)上述の各実施形態では図1および図2に示すように、空調ケース12内には仕切壁26、27が設けられ、ケース内通路124は、その仕切壁26、27によって、第1通路125と第2通路126とに仕切られているが、これは一例である。例えば、その仕切壁26、27は設けられていなくてもよく、ケース内通路124は、並列に設けられた複数の通路に仕切られていなくてもよい。すなわち、車両用空調ユニット10は、吸込モードを内外気二層モードにできないものであってもよい。
(4)上述の各実施形態において説明した図1等の各図には、車両の向きが記載されているが、これは便宜的なものであり、車両用空調ユニット10がどのような向きで車両に搭載されるかについて限定はない。
(5)上述の各実施形態では例えば図1に示すように、送風ファン201は、ファン軸線CLfの他方側がケース内通路124の空気流れ下流側へ延びる向きを向くように配置されているが、送風ファン201の向きはこれに限定されるわけではない。
(6)なお、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、羽根車がケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、モータ空間には、冷却器により冷却された空気が内部空間を通ってから流入する。その流入した空気は、モータ空間内で送風機モータと熱交換してから車室内へ流出する。そして、車室内露出部は、内部空間を通る空気と車室内の空気とを熱交換させる。
また、第2の観点によれば、送風機およびモータ空間形成部は、空調ケース内において冷却器に対する空気流れ下流側に配置される。モータ空間形成部は、ケース内通路とモータ空間との間を仕切っており、中継部は、ケース内通路を横切るように配置され、内部空間とモータ空間とを連通させる。そして、車室内連通部は、ケース内通路を横切るように配置され、モータ空間を車室内へ連通させる。従って、送風機モータを含めて送風機を空調ケース内で冷却器に対する空気流れ下流側に配置することを可能としつつ、車室内の空気と熱交換された冷風をモータ空間へ導入することが可能である。
また、第3の観点によれば、車室内連通部内に形成された空気通路は、中継部内に形成された空気通路よりも細い。
また、第4の観点によれば、モータ空間形成部には、内部空間から空気をモータ空間へ流入させる流入口と、モータ空間から空気を車室内へ流出させる流出口とが形成され、流出口は、流入口に対し送風機モータを挟んだ反対側に配置されている。これにより、例えば、流入口と流出口とが隣り合って配置されている場合と比較して、流入口からモータ空間へ流入し送風機モータと熱交換せずに流出口から車室内へ流出する空気を減らすことが可能である。従って、モータ空間へ流入した空気のうち送風機モータと熱交換する空気をより多くすることが可能である。
12 空調ケース
16 蒸発器(冷却器)
20 送風機
30 モータ空間形成部
30a モータ空間
36 車室内露出部
36a 露出部内空間(内部空間)
124 ケース内通路
201 送風ファン(羽根車)
202 送風機モータ

Claims (4)

  1. 車両用空調ユニットであって、
    車室内へ流出する空気が流れるケース内通路(124)が形成された空調ケース(12)と、
    前記空調ケース内に配置され、前記ケース内通路に流れる空気を冷却する冷却器(16)と、
    送風機モータ(202)と該送風機モータにより回転させられ前記ケース内通路に空気流れを発生させる羽根車(201)とを有する送風機(20)と、
    前記送風機モータが配置されたモータ空間(30a)を形成するモータ空間形成部(30)と、
    前記車室内に露出するように配置され、内部空間(36a)が形成された車室内露出部(36)とを備え、
    前記羽根車が前記ケース内通路に空気流れを発生させることに伴って、前記モータ空間には、前記冷却器により冷却された空気が前記内部空間を通ってから流入し、該流入した空気は、前記モータ空間内で前記送風機モータと熱交換してから前記車室内へ流出し、
    前記車室内露出部は、前記内部空間を通る空気と前記車室内の空気とを熱交換させる、車両用空調ユニット。
  2. 中継部(38)と車室内連通部(34)とを備え、
    前記送風機および前記モータ空間形成部は、前記空調ケース内において前記冷却器に対する空気流れ下流側に配置され、
    前記モータ空間形成部は、前記ケース内通路と前記モータ空間との間を仕切っており、
    前記中継部は、前記ケース内通路を横切るように配置され、前記内部空間と前記モータ空間とを連通させ、
    前記車室内連通部は、前記ケース内通路を横切るように配置され、前記モータ空間を前記車室内へ連通させる、請求項1に記載の車両用空調ユニット。
  3. 前記車室内連通部内に形成された空気通路(34a)は、前記中継部内に形成された空気通路(38a)よりも細い、請求項2に記載の車両用空調ユニット。
  4. 前記モータ空間形成部には、前記内部空間から空気を前記モータ空間へ流入させる流入口(30b)と、前記モータ空間から空気を前記車室内へ流出させる流出口(30d)とが形成され、
    前記流出口は、前記流入口に対し前記送風機モータを挟んだ反対側に配置されている、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用空調ユニット。
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